迷宮映画館

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エル・カンタンテ

2009年12月16日 | あ行 外国映画
サルサミュージックの第一人者、エンリケ・ラボーの人生を、プエルトリカン・アメリカンとしての使命感いっぱいのジェニファー・ロペスが描いた一本。

サルサのなんたるかなんぞ、一言も語れない自分ですが、この音楽はいいです。
体の奥底から、何かが湧き上がってくる感じ。ソウルともちょっと違って、そこに大衆性と、ノリのいいリズムが加わってるように思えます。自然に体が動いちゃう。

で、その代表的な歌手だったエンリケ・ラボーの半生を追ったものですが、うーーーん、残念ながら、その人生に共感はかけらも得られませんでしたね。

ありがちな成功をして、自分の仕事に責任を持たず、薬に溺れて行く。女性にだらしなく、彼の一番の理解者だった妻ともうまくいかない。ただ、彼には、神から与えれた声があった・・・。

何度も立ち直るチャンスがあったにも関わらず、それを自分からだめにしていくんですね。という人生は、有名歌手にありがちな人生で、情けなくなってきましたが、その歌は本当に素敵!!

映画の描き方も、少々稚拙で、これははなっからエンリケを演じるマーク・アンソニーの声を聞くための映画でした。

ジェニファーの夫だとも知らず、ものすごく実力があって、有名な歌手だとも知らず、しかし、その歌声には魅了されました。マーク・アンソニー!!インプットしました。

ただ綺麗な声だけではなく、深みがあって味わいがある。いやーー、聞き惚れました。で、また姿が目は落ちくぼんでて、かなりスリムで、なんだか中毒者・・っていうのが、ぴったりだったのですねぇ。

ツウことで、歌は一見の、いや、一聴の価値あり。

◎◎◎◎(歌声に)

「エル・カンタンテ」

監督 レオン・イチャソ
出演 マーク・アンソニー ジェニファー・ロペス ジョン・オルティス マニー・ペレス


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2 コメント

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そうそう (KLY)
2009-12-17 22:16:22
やはり現在アメリカでサルサを歌わせたらナン
バー1といわれるあの声には惚れ惚れします。
しかしアメリカで成功した人たちってどうして
必ずといって良いほどクスリに走るんでしょう
ねぇ。やはりかかる重圧は尋常じゃないからな
んでしょうか。
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>KLYさま (sakurai)
2009-12-23 20:18:58
その、ナンバー1だ!ということも知らずに見てしまいまして、サルサファンの方に、怒られそうですが、彼の歌声は、マジによかったです。
ほんと、ほれぼれした。
綺麗なだけじゃなくて、深みがあって、あじわいがありましたよ。
うーん、薬に安易に走るのは、重圧もあるでしょうが、やっぱ本人の意志とか、バブリーになってしまった甘えが多分にあるのではと思いますよ。
彼なんか、映画を見た限りでは、いくらでも立ち直るチャンスがあったように思えたんですがね。
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