Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

2013/12/24//館林 L'AUTRE MAISON 西ノ洞 2

2013-12-25 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



館林西の洞さん二日目です

今日はクリスマスイヴであり
クリスマスツアーの千秋楽であると共に
そして和泉さん中村pと共に
今年93本番もやってきた全ての公演の千秋楽でもある


積み重ねたやれるだけのプレイをせねば僕自身が年を越せない

いつからか
こんな時
さぁ、やるぞ
と僕は自分を奮い立たせない

放っておいても沸々と湧き上がって来るものをむしろ抑えて
最終的には無心にまで近づけようとしているようだ


最近、終演後に自分の演奏に客観的な評価が下せなくなっている
客観視するための余力が残ってないようなのだ

聴いてくださる方たちにどんなものを投げ掛けることが出来たかは
聴き手の方々のお心に委ねる事しか出来ない

今日もそんな状態で本番を終えた












終演後

西の洞さんのステージど真ん中にある
150年前のオルゴールを動かしていただいた




ガラスの蓋を開けて

なんともいえない音



情動が抑えられずオルゴールの中に頭を突っ込んだ





箱の中で響くオルゴールの音に一気にトリップした

ぽんぽろぽんぽろ奏でられる「聖しこの夜」に
ギィッ…ベコンッ…と鉄板の軋む音が重なり
ノスタルジーの世界に引き込まれた

ハウルの城が動く時の音と同じ


それは子供時代を思い出すような郷愁感レベルの話しじゃなくて

僕は前世でイタリアのオルゴール職人の家に生まれた子で
オルゴールのメロディーに混じって
鉄板のレコードが軋む音をずっと聞いて育ったんだった

思った

この音空間があまりに心地よく
僕はそう思いたかったのだろう


しばらく恍惚としてオルゴールの箱に頭を突っ込んでいた

150年前の代物に頭を突っ込んで好きなだけ聴けるなんて
こんな贅沢、あるだろうか




僕がすっかりオルゴールの音に酔って頭を出した後
オルゴールのクリスマスソングに合わせ
和泉さんがピアノを重ねたりした

音程の微妙なズレでディチューンがかかる
それがまた良い

ピノキオのゼペット爺さんの部屋に居るみたいだった


和泉さんがオルゴールに合わせたのではなく
和泉さんとオルゴールが
一つのゼンマイで動いてるオルゴール人形のように感じた

喜怒哀楽というささやかな舞台を
ゼンマイ仕掛けで繰り広げながら生きている僕ら

そんなオルゴール人形たちを
神様は天から見てるのだろう





リブラの音を支持してくださる方達に支えられながら
初めて聴いてくださる方達に本気の音を投げ掛けながら
今年93本番やってこれました


僕の演奏マインドは
反省とか未来への展望とか
もうどうでも良くなってしまうところまで来ました

やるだけやっても
なかなか自分を認めてやることが出来ない
そういうことが下手な人間だったのですが
今夜は認めてやれると思います


リブラの活動の今年最後が
ホントに、まずは自分が幸せ感じられて良かった

これを掴めれば また
周りに幸せを届けることがきっと出来ると思うから



和泉さん中村さんは
まだ本番が残ってます

どうぞお身体に気を付けて
良いステージが出来ますよう祈ってます





X'masイヴという特別な日に
リブラの音を聴きに足を運んでくださったお客様
心よりありがとうございました

西ノ洞さん
このクリスマスに二日も演奏の場をいただき
心より感謝しております
ありがとうございました




今年93本番
関わらせていただいた全ての皆様
心から感謝しております
ありがとうございました










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1 コメント

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93本 (まき)
2014-01-01 00:14:47
150年前のオルゴールどんな音がするんでしょ?
重ねた和泉さんのピアノと混ざり合って…
想像しただけで、おとぎの国に引き込まれそう。

93本のうち数本ですが
聴かせていただけて本当に幸せでした。
ありがとうございました。
また必ずDuo LIBRAに逢いにいきます。
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