坂井えつ子の市議会ホーコク

2015年補選で初当選。2021年本選で三選致しました。市議会ホーコクや日々のことを発信しています。

野川とはけを壊す都市計画道路。つまり、東京都は「環境に影響ないカタチで道路建設を進める」ということ。

2017-09-20 | 東京都都市計画道路第四次事業化計画

行革委員会のあと、議員有志で都庁へ。

 

小池都知事へ都市計画道路3・4・1号線、3・4・11号線外の発注について見直しを求める要請書を提出しに。ご対応いただいたのは東京都建設局道路建設部計画課の課長と課長代理(多摩計画担当)のおふたり。

 

小池百合子 東京都知事 様

都市計画道路3・4・1号線、3・4・11号線外の発注について見直しを求める要請書

 9月7日、市民から都市計画道路3・4・1号線、3・4・11号線外について、意見交換会の開催などの事業が、北多摩南部建設事務所によって発注が行われているとの連絡が入りました。私たちは都が「丁寧にすすめる」と表明されていたことから、大変驚いています。

  9月12日に開催された建設環境委員会で、市は東京都によって入札が実施されていることを知らず、11日に東京都から初めて説明を受けたとのことでした。

  両路線は昨年3月、当時の舛添知事により東京都の第4次優先整備路線事業計画として決定されました。しかし小金井からは、事前に実施されたパブリックコメントでは2000通を超える反対及び見直しの声が東京都に寄せられました。

 また、小金井市議会は「都市計画道路の見直しを求める意見書」を可決しました。小金井市長も「地元への配慮を欠いた事業着手については、両路線とも希望することはない」と発言しています。

  こうした地元の状況を踏まえ、小池都知事からも「丁寧にすすめるように」との指示があったと聞いております。

  一方、地元住民が北多摩南部建設事務所に3回訪問していますが、事務所側から入札についての説明は受けておりません。

 他県では、環境や住民の理解の度合いに配慮した都市計画道路の見直しが行われています。

 この度の事前連絡もない発注は、これまでの経過や全国的な流れを考慮に入れない対応と言わざるを得ず、私たちは強い不信感を抱いております。

 つきましては、住民の理解を得ないままの概略設計や周辺環境調査の予算は執行を見送り、まずは住民との話し合いの場を設けてください。

 また、都知事は昨年7月の都知事選挙の地元の市民団体のアンケートに、「現地を調査する」と回答されています。ぜひ一度足をお運びいただき、実際の状況を把握してください。

 「都民ファースト」を掲げられた都知事におかれましては、公約に即した賢明なご判断を下してくださいますよう要請いたします。

2017年9月20日

小金井市議会議員有志
板倉真也、たゆ久貴、水上洋志、森戸洋子(日本共産党小金井市議団)
片山薫、坂井えつ子(緑・市民自治こがねい)
白井亨(小金井をおもしろくする会)
斎藤康夫(こがねい市民会議)
渡辺大三(情報公開こがねい)
篠原ひろし(改革連合)
田頭祐子(生活者ネットワーク)
沖浦あつし(小金井の明日をつくる会)

 

 

 お話を伺ったことの大きなまとめ。としては
環境に影響のない形で道路建設を進めるという立場にあるということ。
事業をやめるという判断はない。

 まぁ。”建設局”ですので当然の見解ですが…。

第4次で優先整備に選ばれたので、優先的に整備していきたい。
国分寺崖線のみどりの大切さは知っているので、環境に配慮を。と。

以下、坂井メモより。

進め方に係ること
◆ ”市民と話しあって”、ひとつひとつ丁寧に…と知事から指示をうけている
◆ 意見交換会の発注を、市に伝えていなかったのは事実。

発注内容に係ること
◆   持参した要請書にある「予算の執行見送り」は、ない。
◆ 年内に意見交換会を行うことは7月末に市に伝えていた。
◆ 3・4・11号線外の業務目的のひとつ「環境調査計画検討」は、崖線のみどりや鳥類、地下水など必要な調査をピックアップするためのもの
◆ 意見交換会は、地権者や町会など限定せず、小金井市民を対象とする
◆ 意見交換会で出た意見は公表する
◆   3・4・1号線の意見交換会、いまのところやる予定はない
◆ 3・4・1号線の概略設計は、意見交換会で質疑が出ることを想定したため発注した。
◆ 3・4・11号線外は、必要性に尽きる。前後ができている。広域避難所(小金井公園・武蔵野公園)へのアクセス向上
◆ 現状で、相当数の反対があることは認識している。ある程度、ざっくりしとした合意を得て進めていきたい。

今後に係ること
◆ 来年度予算に、調査費はある程度入れる
◆ 全体の事業のスケジュールは現段階で持っていない。

 意見交換会、50人という設定は少ないので増やして欲しい。参加しても発言できない方もいると思うので、意見要望シートのようなものを用意して、参加された方の意見を聞ける仕組みは整えていただきたいことはお伝えしました。

「ある程度、ざっくりしとした合意」は、言葉そのものを捉えると曖昧なのですが、概ねの方向性は道路建設に変わりないな…と。 
 地元住民、基礎自治体からの反対や見直しの声は反映されるのか、されないのか。地方自治の本旨が問われているんだと思います。

 道路概略設計等を含む意見交換会の開札は本日9時15分に行われたところ。明日には契約。開札前にと急きょお届けした要請書。都知事あてなのですが、都知事に届くかどうかも不明瞭だったのが不安です。直接目を通していただきたいところです。

 

 情報共有はしっかりしていただくと仰ってくださいました、が。そもそも。こちらの立場としては、「ていねいに”進めて欲しい”」訳ではなくて、基本はそもそも進めないでいただきたい。「ていねいに進めてください」という言い方は、真意を伝えられず誤解をうむ表現、と思いますので、注意が必要というのは、自戒の意味を込めて。

 

その後、アポイントを取らず突然の訪問となりましたが、小金井市選挙区選出の辻野栄作都議にもお会いできました。まずは情報共有。この2路線については、市民ともぜひ意見交換して欲しい旨、お伝えしました。辻野さんお時間いただきありがとうございました。

 

 

 


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行財政改革推進調査特別委員会…行財政改革の末に小金井が得るものはなぁに?

2017-09-20 | 市議会(2017年)

小金井市では現在アクションプラン作成中で今月末にも完成。今定例会中には議会にも共有される見込み。今日の委員会では、その中間報告的なものが示されましたが、それを基に質疑する段にはないかな…といったところ。

そもそも、行財政改革…。感覚的なことを申し上げますと「ワクワク」しない。財政効果や職員削減効果が効果を図る指標になっているのですが、その先にあるハズの市民サービスの向上が見えにくい小金井市行財政改革プラン2020(←小金井市HPへ)


そんななか、目にとまったのは三鷹市のアクションプラン。

新・三鷹市行財政改革アクションプラン2022 (←三鷹市HPへ)
(引用~)プランでは、低成長時代における緊縮財政を想定し、行財政改革を日常的な取り組みとして推進することとしています。今後も引き続き、数量的な行政のスリム化のみならず、行政サービスの質の向上を図るという三鷹市の行財政改革に対する基本的な考え方を発展させ、市民満足度の向上を中核に据えた行財政改革の推進に組織全体で一丸となって取り組んでいきます。(~引用)

 

個別項目をみていくと…障がい者施設等自主製品開発・販売ネットワーク事業の活性化

効果
需要の掘り起こしにより、受注機会等の拡大による工賃向上が期待できるほか、広く市民に周知することで、市民の心のバリアフリーを図ることができる。
 また、「星と風のカフェ」の運営に、障がい者福祉施設や障がい者が積極的に関わることで、障がい者の就労意欲の向上や就労支援に資することができる。

 


子ども・子育て支援新制度への的確な対応と公私連携型保育園による事業の推進

効果
運営等における三鷹市の関与を明確にして保育の質を保ちながら、国と東京都から新たな財源確保を図ることができる。

とあります。是非取り組んで頂きたいという項目や、質疑を重ねてより良いものにと思うような項目もあります。そしてビジョンがわかりやすいのです。小金井市のプランをみていると、人員削減、歳出を抑える。というのが全面に出ているように受け取れます。数量的な指標として伝わりやすいかとは思いますが、それだけでは限界があると考えています。他の計画にも書かれているのでしょうか、1シートをみれば全体が把握できるようなものを提示していただけると理解が深まるのですが。

具体には、アクションプランがでてきてからの質疑となりますので、まずは完成を待ちます。


さて。今回の委員会では、調査項目(柱)がたちあがりました。次回以降の委員会では、この柱にそって質疑をしていきます。

市の行財政の現状及び行財政改革推進の方策について
(1) 財源確保について
(2) 事務事業の簡素・効率化について
(3) 市役所改革について




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