さいかち亭雑記

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広葉樹の植林と橋・堤防の作り直し

2017年07月15日 | 地域活性化のために
今度の九州の水害から考えたことを書く。これは何日か前に書いたものの書き直しである。

 温暖化の進行のなかで今後も豪雨が予想されるため、堤防や橋の作り方を根本的に変える必要のあることがわかった。また、山林の広葉樹林化、または混合樹林としての植林・利用法の研究が必要なことがよくわかった。

広葉樹林の保水性はばかにならない。今度の水害は、戦後の政府主導の植林事業の失敗と位置付けるべきだろう。今後十年以内に、広葉樹林への転換を大急ぎで進める必要がある。ダムなど作っている暇はない。予算や時間がなけれは、森の博士の提唱したポット式植林がいい。とにかく行政が支援して、荒れた植林地と竹林を伐採して、早急に混合林の育成を急がないといけない。これには企業メセナやボランティアもかかわるべきた。

それから、日本全国の河川で、堤防の改修と、橋の高さの変更をすすめていくといいだろう。発想の転換として、歩行者用と自動車用の橋は分離したりして、あらゆる技術的な可能性を追求するべきだ。上流の森の改善がおわるまでは、流木のひっかかりそうな橋は、撤去する。または、あえて流されるような形のものに架け替える必要がある。部分的に近代以前の日本に戻す。

堤防は自然堤防化をすすめる。これにもうひとつ防災のためのアイデアの付加がほしい。とんでもない天災・地災の時代がやってきていることに対して、国家的な危機感を持つ必要がある。

また、山くずれの防止のためには、土木や、営林や、地下水脈の研究者が共同で早急にシンポジウムなど話し合いの場を企画する必要がある。

新聞で農業用水路が発電に使えるという記事を読んだ。山地では、かつて湿地の水抜きのために使った技術を活用することはできないか。これは低コストでできるし、うまくいけば発電とも組み合わせることができる。地中に土管を埋めたり、筧のパイプを何本も地上に浮かせて設置するだけなので比較的楽だ。筧は水がない時にはスプリンクラーとして使って、下に何かを栽培してもいいし、一石二鳥だと思うがどうだろうか。これは大規模な雨樋計画のようなものである。水は、場所によっては下流の水害の起きないところまでパイプで直接運んでしまうようにする。

 そこでは、川ひとつひとつに対して、場所によって、増水した時の水の吸い上げ口を設け、別途に海に排水する設備のようなものも欲しい。大型モーターとホースでできる簡略なものなら何とかなるし、モーターは新たな需要をもたらして、つぶれそうな電気メーカーも助かるだろう。こういうグリーン・ニューディール政策のようなかたちで、公共事業を大手ゼネコン以外の零細な会社に収入が入るかたちで活用したい。

とりあえず水抜きと排水の仕組みを作って、まずは自分の家の裏山が崩れないようにする自衛対策の実施をすることは、山間部の人たちにとっては死活問題であろう。そういう啓蒙活動なり、技術指導というものを、これまで政府や自治体、土木関係の研究者たちはやって来たのか?

※素人意見だが、多少は参考になるかと思って、いったん消してあった文章をもう一度公開する。一部おかしなところを削除し、またアイデアを加筆した。     (2018.1.20)

※恥ずかしくなって消したが、2018年の四月二十日にまたアップする。




















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