時のうねりのはざまにて

歴史小説もどきを書いてみます。作品と解説の二部構成で行こうと思います。

登場人物(第6,7章)

2008-02-09 06:12:14 | 蒲殿春秋
源範頼 (六郎、蒲殿)
 故左馬頭源義朝の六男。
 富士川の戦いの後安田義定とともに遠江にいる。
 兄頼朝の動向を気にかけている。

当麻太郎
 範頼の郎党。
 いつでも主の傍らに忠実に控える。

安田義定
 甲斐源氏。
 富士川の戦いの後遠江を手中に収める。
 尾張に攻め寄せた平家の動向を気に掛ける。
 
武田信義 
 甲斐源氏の筆頭。
 源頼朝と並ぶ東国反乱軍の首魁として甲斐を中心に活動する。 

源行家 (新宮十郎)
 範頼らの叔父。 
 三河から尾張に進出して、墨股川へ押し寄せた平家と対峙することになるのだが。

義円 (円成)
 範頼の異母弟。
 舅の支援のもと尾張で挙兵。
 叔父行家と共に墨股川へ向かう。

平重衡
 東国の反乱を制圧せんと平家本軍を率いた勇将。

平宗盛
 父清盛の死後平家の総帥となる。

木曽義仲
 頼朝、範頼の従兄弟。
 信濃国にて挙兵。越後の城氏と対峙する。

城資永、城助職
 越後の実力者。平家を支持し東国の各反乱勢力の前に立ちはだかる。

源頼朝 (鎌倉殿)
 範頼の異母兄 
 富士川の戦いの後趨勢定まらぬ坂東の地盤固めに腐心する。

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登場人物(第5章)

2008-02-08 06:00:32 | 蒲殿春秋
源範頼 (六郎、蒲殿)
 故左馬頭源義朝の六男。
 富士川の戦いの後安田義定とともに遠江にいる。
 兄頼朝の動向を気にかけている。

当麻太郎
 範頼の郎党。
 いつでも主の傍らに忠実に控える。

安田義定
 甲斐源氏。
 富士川の戦いの後遠江を手中に収める。
 さらに西に勢力を拡大させることを目論む。

武田信義 
 甲斐源氏の筆頭。
 富士川の戦いの後東海道に進出、
 さらに反平家を掲げて挙兵した近江源氏の支援を目論む。

源行家 (新宮十郎)
 範頼らの叔父。 
 母の実家熊野新宮の勢力と安田義定の支援を元に
 三河、尾張に進出しようとする。

源希義 (五郎)
 範頼の異母兄。
 流刑となっていた地土佐で挙兵しようとするのだが。

平清盛
 平家の総帥。

高倉上皇
 院政を停止させられた父後白河法皇に代わり治天の君として
 院政を敷いていたのであるが。 

木曽義仲
 頼朝、範頼の従兄弟。
 信濃国にて挙兵。
 西上野へも進出し、信濃諸勢力の中で頭角と現していく。

源頼朝 (鎌倉殿)
 範頼の異母兄 
 富士川の戦いの後趨勢定まらぬ坂東の地盤固めに腐心する。

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全成の出家名

2008-02-02 05:47:19 | 源平時代に関するたわごと
ここで書いている小説もどきでもご登場いただいている全成さん。
彼の周囲をみていてあることに気が付きました。

彼の近い身内の男性を挙げてみると

本人  全成
同父弟 円成
異父弟 能成

というように義経以外の同母の兄弟の名前に「成」の字が含まれています。
(ただし全成には隆超、円成には義円という名前を名乗った時期があるようですが)

この「成」の字ですがどこからとったのかといえば
全成の母の再婚相手「一条長成」からとったのではないのかと思われてなりません。(能成にとっては実父)
全成は出家者名ですから、俗世間の常識がどこまで通用するかわかりませんが
「成」の一文字は義父長成からとったのではないのでしょうか。
なお、能成はこの名前で官位を得ていますから出家者名ではありません。

(当時の世俗の人の成人名は 父や先祖から一文字+烏帽子親などから一文字
とってつけるというのが多かったようです。
例 北条頼時(泰時の前名) 烏帽子親源頼朝から「頼」+北条の通字「時」)

さて、そうなると一つのことが想起されます。
出家当時実父の義朝から一文字とることがはばかられるという社会的な事情はあったでしょうが、長成から一文字をもらった、としたならば
長成は全成、円成といった妻の連れ子にも「父」としての役割を果たしていたのではないのかと思われるのです。
少なくとも子供達に対して「おれには(そんなんの)かんけいねー」という冷ややかな態度を取ることはなかったのではないでしょうか。

だとすれば、全成も円成も義父長成の庇護のもと意外と幸せな少年時代をすごしていたかもしれません。

ps ここのところ、続きが全然書けていない小説もどき
  頭の中の整理が終わったらまた再開する予定です。

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