銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

築地 川梅にて「こしあんみつ」をいただきます

2006-09-29 11:29:18 | 銀座・築地 その他(パン・スイーツ・酒)

先日、銀行に寄ったついでに
いつもは通らない裏道に入ると
第2工場なる看板を発見した。



なんの工場なのか近づいてみると
なんと寒天の工場と運命の出会いを。



工場の直営店では
数種類のあんみつなどを販売しており、
胃袋が即座に反応してしまった。

スキップで会社に戻り、
おやつの時間を息を潜めて待つ。



ビニールから取り出すと・・・
漂白剤?寒天の製造工程で使うのだろうか・・・
いったい何のために使っているのだ?



なんともエポックなみつ入れが一緒にでてきた。
ロケットパックと記載されている。



確かにところてんなどは黄ばみがかった
素材そのものの色をしているが、
寒天を白く見せるために漂白剤を使用しているのであれば、
ちょっと口に入れて良いかどうか躊躇ってしまう。

調べてみるとやはり美味しく見せるために
漂白剤で白くしているのだとか・・・

黄色くて良いから安全に食べさせて欲しかった。



こしあんと赤えんどうを寒天に落とし、
黒みつをふりかけた後であんずとぎゅうひを盛り付ける。



黒みつのかかったこしあんのなんと美しいこと。

ちなみに和菓子洋菓子問わず甘いものが大好きな私の趣味は、
ジェームスボンドのDVDを見ながら
テネシーウイスキーとレディーボーデンを抱え込むこと。



寒天をパクリ・・・

悪くはない。



あんずの甘酸っぱさと
甘~いあんこのコンビネーションは
まさにゴールデンコンビだ。

保存性などを踏まえると仕方がないのかもしれないが
漂白剤未使用を売りにしているあんみつは
全国にも多数存在する。

不本意な買い物ではあるが、今回はいい勉強になりました。

ご馳走様

川梅
中央区築地3丁目3-5
℡03-3542-2291

こしあんみつ ¥400

甚平満足度 ★☆☆☆☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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築地 とんきにて「とんかつ」をいただきます

2006-09-28 13:16:20 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

以前、特大メンチカツを紹介した「とんき」にて昼食を。
場所はコンワビル地下1階。

奥には同じく先日紹介した讃岐うどんの「暖だん」が控える。



今日はとんかつ¥1,100を注文した。

こちらのお昼のメニューの平均価格は
だいたいのメニューが¥1,000。

ごはんと味噌汁のおかわりが自由なうえ、
揚げ物自体のボリュームが結構な男前なのだ。



特にこちらのシジミ汁は、
こいつだけでライス1杯目を平らげてしまう程、
味噌と出汁のバランスの良い味噌汁なのだ。
(実際に平らげるとカツのボリュームで後半苦しいです。)



前回同様、男前なボリュームのお店に
女性客は見当たらなかった。



昼のとんかつ定食は厚切りのロースかつが提供される。
お味の方はなかなかのものだが、やはりこちらの
ウリはというと納得のボリュームだろう。



低温で長時間揚げるのでどうしても
衣は黒ずんでしまうのだが、
中はごらんの通りで
ピンクを通り過ぎた丁度良い揚げ具合だ。

けっして衣が焦げ臭いわけでもなく
納得できるとんかつを食べることができる。

切り盛りするおじちゃん、おばちゃんも
おかずの量しかり、ごはんをいっぱい食べてってねと
言わんばかりの気持ちの良いお店だ。

苦しくなるほどごはんが食べたい人。
どうぞこちらのお店で心置きなくお苦しみなさい。

お腹いっぱいご馳走様でした。

とんき
中央区築地1-12-22コンワビルB1
℡03-3542-0160
11:30~14:30、18:00~21:00
日・祝・土曜夜定休

とんかつ ¥1,100(ごはん・味噌汁おかわり無料!)
甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★★★

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築地 虎杖にて「あなごカレーうどん」をいただきます

2006-09-27 14:16:47 | 銀座・築地 蕎麦・うどん
風邪ぎみなのか悪寒が走る。
暖まれる食事をと誰もが知っている
築地の有名店虎杖へ。

場所はご存知の通り、
「きつねや」の先を左手だ。



このお店、さすがにお昼時は混んでいるのだが
13時30あたりになるとご覧の通りの様変わりだ。

14時までは小どんぶりが付くので
落ち着いて食べたい方は13時~14時頃の来店をお薦めする。

夜の居酒屋メニューにはおばんさいと称して
漬物や牛蒸し温玉など旨いメニューで酒を飲み、
締めのうどんで満腹になれるお店だ。

特になす漬けは行けば必ず注文するほどの
オススメの一品なのである。

カレーうどんで有名なお店なのだが、
今日はあなごカレーうどんの温玉のせを
決め台詞の大盛りで注文した。



最初に運ばれてきたのはこちら。

お通しの大根ではない。
長芋のとろろごはんだ。

今日おろしたてのものだろう。
芋の上品な甘味と海苔の香りが
食欲をそそる。



こいつに醤油をたらすのは野暮だろう。
旨いものはそのままいただくのが甚平流。



そうこうしているうちに
うどんが運ばれてきた。

注目したのはあなご天の色。
ゴマ油で揚げない天婦羅は、
新鮮な油で揚げるとこのような白っぽいレモン色になる。
逆に何度も使い古した油を使っていると
黄色や茶色にどんどん近づいてゆく。

こちらのお店の油は
毎日換えているであろうことがひと目でわかるのだ。

ちなみに私は学生時代に揚げていた
フレンチクルーラーでこのことを学習した。



汁から行こうか、それともうどんから行こうか
卵はどうしてくれようか、あれこれ考えながら食べるのは
いつもながら楽しい瞬間だ。



まずはうどんから。

トロミのほとんどない独特のカレーが
うどんとよく絡まって、マイルドながらスパイシー。
食欲を切らしてくれないというのか
最後まで一気に完走させてくれる。

旨い。



実はココのうどん。
麺だけで言うとコシがまあまあの
普通のうどんなのだが、
このカレースープと合わさってこそ
旨いうどんに変身するのだ。

最初の舌触りはややざらっとし、
喉越しはクリーミー、
後から舌先にスパイスが効いて
もう少しコシが欲しいうどんを持ち上げる。
そういった感覚なのだ。



卵を割ってうどんと一緒に。
卵からカレーに切り替わる
グラデーションがなんとも美しい。

最高の瞬間だ。



あっさりとしたあなごの天婦羅に流れ込む
極上カレーソース。

衣も非常に上品でカレーの旨さを
さらに引き立ててくれる。



あっという間にこの様相で、
最後に小ライス¥150をぶっこもうかしばし葛藤する。

やめておこう。
風邪気味さんの食欲では明らかになさそうだ。

少々お値段は張りますが、
旨いうどんをご馳走様でした。

虎杖(いたどり)
中央区築地4丁目9-7中富水産ビル1F
℡03-3541-1192

あなごカレーうどん ¥1,500(温玉¥100+大盛り¥100を含む)

※カレーうどんは¥800です

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒絶品稲庭うどんはコチラ
⇒安くてうまい讃岐うどんはコチラ

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築地場内 八千代にて「海老フライあたま定食」をいただきます

2006-09-26 12:12:57 | 銀座・築地 洋食

久しぶりに築地場内の活気を求めて
市場方面に足を延ばしてみた。



たけだにしようか八千代にしようか迷った挙句、
同僚の「とんかつが喰いたい」の一言で八千代に決定した。

八千代は6号館。
寿司大と大和寿司の2大巨頭に囲まれ、
いつ行っても活気に事欠くことはない。



大和寿司と寿司大はどちらの方が旨い店なのだろうか?
ちなみに私は寿司大派だ。

実は八千代。
チャーシューエッグやエビフライなどが
クローズアップされがちなのだが、
れっきとしたとんかつ屋さん。

ロースカツはほんのり桜色で、
この界隈でも屈指の極上とんかつを喰わしてくれる。

待ち時間の間に扉に貼られた
メニューや雑誌の切り抜きなどに葛藤しながら
悶々とした時間を過ごすのも築地場内の醍醐味だろう。

並びは3人。5分ほどで無事入店し、
「海老フライあたま定食」を決め台詞の大盛りで注文した。



新香の他、味噌汁には揚げと豆腐がたっぷり入っていた。

ちなみにあたまとは築地界隈ではいろんなお店で使われる言葉で、
丼モノの具とごはんが別々に提供される食べ物のことを指す。



つまり、海老フライ丼が
あたまで提供されたと言うわけだ。



世間巷では蝦ちゃんが大人気だが、
私はこっちの海老ちゃんの方がタイプだったりする。

甘めの割り下にたまねぎ三つ葉、
そして卵とともに提供される。

1本目はそのまま、がぶりと喰いつく。

旨い。

大ぶりな車海老はお箸だけでは中々食べづらいのだが
なりふりかまわず豪快に喰いついた。



2本目は大盛りごはんを平らに喰いならし、
割り下の染み込んだエビフライと卵を
ごはんにのっけてかっ込む。

これまた旨い。

三つ葉があるのとないのとでは大違いなのだろう。
甘タレをしっかりと引き締めてくれている。



こんなに愛らしくて旨いのに、
唯一の欠点は海老ちゃんはスリムなのだ。

とんかつなどと比べると身が少ない分
喰い倒れ感は大柄な海老ちゃんといえども
どうしても劣ってしまう。

いつかは¥3,800だかの特大車海老フライを
食べてみたいのだがさすがに
何らかのイベントでもない限りは高嶺の花だ。

とにもかくにもご馳走様でした。

八千代
中央区築地5-2-1 6号棟
℡03-3547-6762
5:00~13:00 
日・祝、休市日定休

海老フライあたま定食 ¥1,250(大盛り¥50を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

⇒築地場内 禄明軒のホタテフライ

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築地 女王ラーメンにて「角煮定食」をいただきます

2006-09-25 13:38:08 | 銀座・築地 中華

「女王ラーメン」
なんともすごいネーミングのお店が築地の外れにある。

場所は築地3丁目の交差点を日刊スポーツ方面に向かう左手。

一際異彩を放つお店だ。



お店の由来はオーナーのお婆ちゃまが
「王様ラーメンとかは耳にするのに
女王はないわねぇ。」という鶴の一声で決まったとか・・・

お昼時にはオーナー自らが店先に立ち、
弁当を軽快に売りさばいている。

テーブル席が主なので
4~5人で昼食を摂る際には
重宝している。

豚の角煮定食を注文した。



新香、味噌汁、サラダがついて
中々お安い¥700.
もちろん大盛りにしたので+¥100だ。



そういえば最近チンゲンサイを口にしていなかった。
実家を出てからかれこれ10年余り。

母の好物であるチンゲンサイは
週に2度は食卓に並んだものだ。



角煮を一口・・・

硬い。

ホロリと崩れて欲しかったのだが
味付けこそまずまずだが、角煮の形をした
チャーシューといった感じだ。



気になったのはこちらのサラダ。

自家製のドレッシングのざらっとした
感触はにんじんによるものだと思われるのだが、
にんじんではなさそうなのである。

いったい全体なんなんだろうか?

店内には3~4人の女王蜂たちが
働き蜂の如く店を切り盛りしている。

唯一の若手はアルバイトの男性店員クン。

女王達の隅っこで小さくなっているようすがなんとも滑稽だ。

早くて安いお店にご馳走様でした。

女王ラーメン 
中央区築地3-4-7
℡03-3541-2098 

豚の角煮定食 ¥800(大盛り¥100を含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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伝説のBAR LUPINにて「モスコミュール」をいただきます

2006-09-25 00:00:00 | 銀座・築地 その他(パン・スイーツ・酒)

何回か入店を試みながら
そのたんびに満席で、中々行くことのできなかった
伝説のBAR LUPINにようやく行くことができた。

場所は銀座4丁目。
以前紹介した「鳥銀」の脇にひっそりと佇んでいる。



入り口は煉瓦貼りの壁面に重い鉄扉1枚で、
秘密基地への潜入を連想させるほど趣きがある。
小・中学生の頃に愛読していた
江戸川乱歩の世界観とでもいった感じだろうか?



1928年(昭和3年)に里見・泉鏡花・菊池寛・久米正雄といった
文豪の支援によって開店したこの店は、
永井荷風・直木三十五・武田麟太郎・川端康成・大佛次郎・林芙美子
藤島武二・藤田嗣治・有島生馬・安井曽太郎・岩田専太郎・東郷青児
・岡本太郎・古川緑波・小山内薫・宇野重吉・滝沢修などなど
教科書などで学んだ近代史の偉人たちを常連に持ち、
銀座を代表するBARと言って過言でないだろう。

お店に入りまず驚いたのが、
スタッフのお歳の熟練具合が、
老舗を象徴するかの如くであったことだ。

何十年もこの店を切り盛りしてきたお婆ちゃまやマスター、
女史たちがところ狭しと動き回っている。

ハイボールで喉を潤した後に
御歳6~70歳の素敵な女性にオススメを尋ねると

「なんと言ってもモスコミュール。
ウィルキンソンの辛いジンジャーエールを使っているから、
他店では味わえない爽快感を味わえるわよ。」



ホンマもんのジンジャーエールの
ドライな飲み口はクセになりそうだ。
真鍮製?銅製?のマグカップで提供される。
¥1,260

「それからゴールデン・フィズ。
卵の黄身がフワーッとした飲み口で、
週末に飲む滋養強壮ドリンクとしては最高よ。」



ジンとレモンと卵の黄身で
柔らかく女性でも飲みやすい。
¥1,365

「他にはモヒート。うちのはちゃんとミントを
使っているから飲んで御覧なさい。」



白ラムにレモンと砂糖、
それからミントの葉をソーダで割っている。
レモンの力なのだろうか?
ミントの葉は思ったよりも個性が強くなく、
程よい香りが口の中に広がる。

ラストオーダーがBARなのに23:00というのは
ちょいとばかし寂しいが、お婆ちゃまたちの
健康面を考えると不思議とスッパリと切り上げられる。



銀座の夜はまだまだ始まったばかりだが・・・
おとなしくご馳走様でした。

BAR LUPIN
中央区銀座5-5-11塚本不動産ビル地階
℡03-3571-0750
17:00~23:30 (L.O.)23:00
日曜・祝日、月曜日(祝日のある週は営業)定休

お婆ちゃまオススメカクテルたち

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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銀座 たこ八にて「玉子焼き」をいただきます

2006-09-22 13:32:14 | 銀座・築地 その他(パン・スイーツ・酒)

一杯やった後に小腹がすくと
ラーメンでもとなりがちなのだが、
先日はおでんなんぞでクールダウンした。

場所は銀座の7丁目。
数奇屋通りの袂にそのお店はある。

大阪の北から南まで多店舗展開している「たこ八」へ。



こちらのお店でたこ焼きと表記されているふわふわの食べ物は
お出汁でいただく明石焼きのことを指している。



本場明石では玉子焼きとも言うこの食べ物を、
初めて口にしたのは忘れもしない平成7年の2月初旬。

宝塚の市役所で大震災のボランティアの帰りがけに
梅田のナビオ周辺で食べた3週間ぶりに口にした
まともな食事がこいつだった。



当時のようすは全国各地からの救援物資が、
いったん各市役所に届くのだが、地震後1週間程は
交通が完全に麻痺していたため、3日4日前などに
新潟や仙台などで握ってくださったおにぎりなどが
ラップにくるまれたまま大量に送られてきたりした。



傷んでいるためさすがに市民の方々に配給することもできず、
避難所にはカップ麺や「さとうのごはん」などの保存食を届け、
皆さんのご好意を無駄にしないようにと、
市役所の職員たちやボランティアたちが
何日前のものかもわからない生ものを食べていた。

梅田で出会ったやさしいお出汁に
胃も大喜びしていたのが今でも懐かしい。



東京では中々口にする機会も少ないので、
関西に行く度にどて焼き、イカ焼き、ネギ焼き、
串揚げにお好みちゃんなどと一緒に必ず口にしている。



西方でこちらのお店に行ったことはないのだが、
東京を除く全てのお店でたこ焼きは8個¥420にて提供されている。
さすがに銀座という立地柄もあり、銀座にある2店舗では
¥880と倍以上のお値段もするが、ビールとおでんで
一杯やりながら食べる分にはそんなに気にはならない。



おそらくは現地と同じお味なのではないだろうか?
ふわふわの中から熱々のトロ~ッとした
生地が大ぶりの蛸と一緒に出てくるのだ。

旨い。



テーブルにはソースも備え付けられており
楽しみ方も2倍といったところか・・・

いつもならば大根と卵を注文するのだが
今日ははんぺんと卵を注文してみた。
クールダウンのつもりがお酒の量も
ヒートアップしてしまった。



宝塚では木造家屋を中心に全壊している家屋もあり、
マンションのベランダが全部落ちてしまっている建物や
ジャンプ台のごとく盛り上がった道路など、
長田ほどではないにせよ凄まじい光景を目の当たりにした。

ボランティアに加わる近所のおばちゃん達や
家主が避難所にいることを良いことに
倒壊家屋の金品をあさっている火事場泥棒など
人間の善いところも悪いところも天災は炙りだしてしまう。

東京にもいつ起こってもおかしくはないのだが、
ご馳走にありつけるうちは感謝の気持ちを忘れずに
ご馳走様でした。


↓動画をUPできるサービスがあったので試してみました↓
下の画像をクリックしてみてください。

銀座たこ八のたこ焼きムービー

たこ焼8個…880円、おでん、ビール
たこ八 数奇屋通り店
東京都中央区銀座7-2-12 白石ビル1F
℡03-3573-1508
平日/18時~2時
土曜/18時~23時
日曜日、祝祭日定休

たこ焼き、はんぺん、卵とお酒もろもろ

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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銀座 ひょうたん屋にて「うな重」をいただきます

2006-09-21 12:11:29 | 銀座・築地 天婦羅・天丼・うなぎ

銀座の外れに旨いうなぎ屋があると聞きつけて
いてもたってもいられなくなり即日訪問。

場所は銀座1丁目。
並木通りの外れにその店はある。

初めての来店ながら30m程手前から
炭火に焼かれた芳ばしいタレの香りが充満していて
一発で見つけられた。



昔ながらの店先がここが銀座であることを
忘れさせてしまう程独特の風情がある。

メニューには手書きで

並 ¥1,200
中 ¥1,500
上 ¥1,800
特上¥2,200

の表示がしてある。

味に関しては信頼している方のご紹介だったので
奮発して上を大盛りにて注文した。

きも焼き¥300は残念ながら売り切れであった。



こちらのうなぎの特徴は
腹を切るのはもってのほかと背中から開く関東風ながら、
焼きはうなぎの身の弾力が楽しめる蒸さない関西風なのだそうだ。



にじみ出た脂は神々しくさえある。



関東風の蒸したうなぎだと、
外はパリッと中はふっくらしているので
お箸も入れ易いのだが、
こちらのうなぎは弾力があり
中々口に入れさせてくれない。



これは旨い。

甘味のほとんどない独特のタレが
芳ばしい炭火の焼き加減と相まって
弾力のあるうなぎの旨みを引き立ててくれる。

蒸さないうなぎを食べたのは僅か2度目。
全く別の食べ物に感じてしまうほど印象に残った。

うなぎ自体が旨いのもあるのだが、
こちらのごはんもとても美味しい。

お米自体の良さをうなぎがのっかることを見越した
しっかりとした炊き加減で作られているのだ。



お吸い物には肝は入っていなかった。
特上には入っているのだろうか?

この他新香がついてくるのだが、
食べ終えた瞬間にもう一杯注文しようか
本気で迷ってしまうほどの一品であった。

出会えてよかった・・・
幸せなお昼ごはんにご馳走様でした。

ひょうたん屋
中央区銀座1-5-13
℡03-3561-5615 
11~14時(第1・3土曜~13時30分)、
17時30~20時30分(LO20時)
日、祝日(第2・4土曜休、年末年始)

うな重 上 ¥1,900(大盛り¥100を含む)

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒銀座・築地界隈のお手頃なうなぎ屋さんはコチラ

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銀座 川け田にて「いか納豆」をいただきます

2006-09-19 15:46:47 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

週末はかなり過密日程で
いろいろとご紹介したいお店には行ってきたものの
ブログの更新まではできずに力尽きてしまった。

特に関西ご出身の方々には懐かしの味を
東京で味わえるお店を発見したので、
近日中にUPするふわふわの食べ物にご注目を。

昨日の敬老の日ですが、皆さんは
いかがお過ごしでしたでしょうか?

私はと言うと3年前に祖母が亡くなり、
一人ぼっちで暮らす祖父のところへ行ってきた。

脳梗塞をやって以降涙もろくなり、
帰り際には必ずといっていい程泣き出してしまうのだが、
いくら泣いてもらってもかまわないから
まだまだ長生きして欲しいものである。



風の強い日であったこともあるのだろうが、
自宅に戻ると1年でも5指に入るほど綺麗な夕焼けが・・・
祖母からの贈り物だろうかと、
都心の幻想的な景色に浸ってしまった。

さてさて、今日は以前ご紹介した銀座4丁目の川け田から。

私は毎晩納豆を食べているのだが、
無性に納豆が食べたくなってしまい「いか納豆」を注文した。



このお店。
味は良いがとにかくごはんが高い。
おかわり¥200、大盛り¥150は毎度のことながら
どちらにするか躊躇してしまう。

¥150のありがたみは見た目ではなかなか感じられないので
大食漢にはおかわりをオススメしたい。



いか納豆にはたっぷりの鰹節に
のりとネギとうずらが添えられている。



小鉢は里芋、南瓜、たけのこ、ブリの上品な煮物であった。

この小鉢は油林鶏などには付いておらず、見た目は控えめだが、
ちょいとばかし得した気分になれるほど味付けが良かった。
香り付け程度のゆずがほんのり具合なのが
南瓜や里芋を殺さない秘訣なのだろう。



のりがひじきのようになるまでひたすらかき回す。
好みこそあれど納豆はよくかき回した方が圧倒的に旨いと思う。

ちなみに世の中にはすごい人がいるもので

⇒納豆を1万回かき混ぜるとどうなるのか?

こんな偉業を達成した人がいたのでご報告を。



ごはんにぶっかけて、



勢い良くかっ込む。

旨い。

いかこそ平凡なれど、
いか独特のこりっとした食感がアクセントになり、
いつも以上に納豆を美味しくいただけた。

この納豆。
いか抜きの単体だと¥250もする代物で、
3パック¥100程度のスーパーなどの事情を踏まえると
いったいどんなものを使っているのだろうか?

ちょっと高く感じるお店だが、
ついつい足を運んでしまうので憎めないお店だ。

とにもかくにもご馳走様でした。

本日のランチ
銀座 川け田
中央区銀座4丁目14-8
電話 03-3543-3077

いか納豆 ¥1,100(大盛り¥150を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

⇒川け田の絶品「油林鶏」

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青山一丁目 麺屋武蔵にて「塩ラーメン」をいただきます

2006-09-16 09:59:47 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

ラーメンとはなんとメンタル&フィジカルな食べ物なんだ。
これが今日の単刀直入な感想だ。

大手町のリヨンでのお上品なランチを経て、
我が胃袋は猛烈なアラームを鳴らしていた。

時間は15:30.

丁度、青山一丁目に来ていたので
「麺屋武蔵」に5度目の来店。



今までは醤油とつけ麺こそ食べていたのだが
塩ラーメンには1度も手を出していなかった。

有名店ということもあり、食べる前から力が入ってしまい
過去4回の感想はこんなもんかといった程度である。



つけ麺こそ大盛りがあるのだが、
塩ラーメンにはないので味玉付きを硬麺で注文。



今まで全く意識したことはなかったのだが、
こちらのラーメンには干し海老が入っていた。



食べ始めこそ煮干なのかアゴなのか正体不明な魚のクセが
海老のクセが戦ってしまって、やや食べ辛いのだが、
舌が慣れるのか味が馴染むのか食べ進めるうちに
明らかに旨く感じてゆく。



太麺にスープがよく絡み正直に旨い。

今までの印象はいったいなんだったのだろうか?
今日の体調がたまたま「麺屋武蔵」と一致したのだろうか?

狐に摘まれるとはこういったことなのだろう。



卵の具合も良く至福の3時のおやつになった。



どんぶりにこんな粋な絵が描かれているのに
気付いたのも今日が初めてだ。



壁にはこんな張り紙が・・・

「修行者手当て三二,三○○○円也」

お恥ずかしながら立ち止まってしまった。

人気店の底力にご馳走様でした。

麺屋武蔵 青山店
港区南青山2-3-8
tel.03-3796-8634
営業時間 11:00~15:30
17:00~21:30
日) 11:00~21:00頃

味玉塩ラーメン ¥830

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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大手町 ビストロ リヨンにて「クリームソースのパイ」をいただきます

2006-09-15 13:29:44 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

とあるセミナーに参加するために
銀座を抜け出して大手町を訪れた。

11時15分には用事も済み
ちょっと早いがランチタイム。

東京サンケイビルの地下1階に
「ビストロ リヨン」なる
フランス料理のお店があったので行ってみた。



先客は1組のみで嵐の前の静けさといった様相だ。



内装が上品で雰囲気だけでお客が寄ってきそうなお店である。

いつもならがっつりと重いメニューを選択するところだが
徹夜明けの胃袋が自重を求め、「クリームソースのパイ」なる
いかにもお上品なメニューを選択した。



お水は「フジミネラル」が提供され、
細かい話なのだが中途な水はワインよろしく
エアー抜きをして保存していた。



予想通り、らしからぬ上品メニューが登場。
大丈夫なのか今日の俺の胃袋は。



特に気に入ったのがこちらの緑色の豆。
フランスでは良く使われるフラジオーレという豆だそうで、
和菓子に通じる甘味があるのだ。



色付けにはトマトはきれいなのだが
このクリームソースには合っていなかった。
また、クリームソースは味付けには満足できるのだが
水気が多く、もう少し火にかけて水分を飛ばして欲しかった。



こんな風にパイにソースを絡めて食べ進めるのだが、
いくら弱った胃袋といえども量が少なすぎる。

もう2~3皿でちょうど良い塩梅なのだが、
今日は自業自得で夕方に腹ごしらえすることを選んだ。

11時30分を周ったあたりには店もぎっしり埋まり、
周りのオーダーを見た限りでは十分満腹になれる
メニューも存在する。接客も良好なので大手町という
飲食店の少ないエリアであることを差し引いても、
人気のあるお店なのだろう。

そうそう。最後にでてきたアイスコーヒーですが、
ギネスビールのグラスででてきたので、
見間違うほど酷似していたのが笑えました。

ご馳走様でした。

ビストロ リヨン
千代田区大手町1-7-2
東京サンケイビルB1F
℡03-5204-8066
(茅場町に姉妹店ビストロマルセイユあり)

クリームソースのパイ ¥1,100(アイスコーヒー¥150を含む)
甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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築地 いし辰にて「いし辰丼」をいただきます

2006-09-14 12:58:28 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

どうして食生活がこんなにも偏ってしまうのだろうか?
ここ最近の麺尽しぶりは我ながらため息がでてしまう。

そば、パスタ、うどん、ソーキと
あれだけ麺が続いてしまうと自然と体がごはんを欲するものだ。

何も考えぬまま、築地の場外方面に足を運び、
気づけば未開拓のKYビルの地下飲食街に下りていた。

場所は築地4丁目の交差点。
マクドナルドの入っているビルだ。

店構えを見て「いし辰」という
和食のお店に入ってみた。



メニューの平均価格帯は¥1,000。
ちょいとばかしお高いが、
店名を捩ってある「いし辰丼」1,625を注文した。

初めてのお店を訪問する際に、
私はできるだけ看板メニューを注文するようにしている。
その方が、もう一度訪れてみたくなるかどうかの見極めが
スムーズに行なえるからだ。



「いし辰丼」の売り文句は
「カツ、海老、鶏、たくさんのきのこを一度に愉しめます。」だった。



ちょいと豚カツをめくってみると、
しいたけ、しめじ、えのきがぎっしり入っている。

昔は菌類と教えられて喰わず嫌いだったきのこ類が、
今では好物に変わっているのだから人間の成長はおもしろい。



食べすすめるとブラックタイガーを発見。



さらに親子丼エリアへ・・・

具材のたっぷり感はこれでもかといった感じで、
基本的にはやや甘めに味付けてある。

卵にはしっかり火が通っており、
大好きなとろみは見当たらない。



味噌汁はダシをしっかりとているので
1合は無理にせよこれだけでごはんが食べれそうだ。

値段が値段だけにこれだけ沢山の具材が入っていても
お得な感じがしないのがバランスの悪さなのだろう。

高いか安いかはその人次第ではあるが
具沢山ごはんをご馳走様でした。

いし辰
中央区築地4-7-5 KYビル地階
(築地4丁目交差点角です)
℡03-3545-9030

いし辰丼 ¥1,625(大盛り無料)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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銀座 いいあんべえにて「タコすばジュ-シィ」をいただきます

2006-09-13 15:30:33 | 銀座・築地 韓国・タイ・焼肉・沖縄料理

ジャポネの横綱が食べたくなりインズ3へ急ぐ。

時間は11時50分。

うまくいけば行列に加わらずにすむのだが、
残念。今日は既に30分待ちコースであった。

あきらめてインズ2の地下を探検。

前々からしずったお店をいくつかチェックしていたのだが、
最近特集の多い「涙そうそう」につられ
沖縄料理店「いいあんべえ」(銀座IN沖縄)に入店。



森山良子さんも好きなのだがBEGINは心の師匠。
特に「島人の宝」は島国日本の第2の国歌にしたい程なのだ。



懐かしいようで新鮮なランチメニューのつくりに見入っていると
「そば」のことを「すば」と書いてあるのに気づいた。

沖縄では「すば」というのだろうか?

「タコすばジューシー」が気になってしまい
決め台詞の大盛りで注文をした。

タコライスのそば版であることは容易に想像できるのだが
何をもってジューシィなのだろうか?



こちらのお店の内装はオーナーの趣味なのだろうが、
大人の駄菓子屋的な楽しさで溢れている。



出番待ちの泡盛たちが不思議と
また来たくなるような雰囲気を醸し出している。

お店の人と飾ってある魚拓について談笑していると
お目当ての「タコすばジュ-シィ」がやってきた。



見た目はひき肉のないタコライスだ。

レタス、キャベツ、トマトにチーズとマヨネーズに青海苔。
見た感じはそれ以外見当たらず野菜の園を掻き分けると
中からひき肉、すば、小さく切り刻んだラフテーとかまぼこが現れた。



野菜の量に圧倒されながらも箸をすすめる。
上層部のマヨネーズとチーズのコンビネーションは
ビックマックの味と一致した。

ソーキがフットチーネのような食感で
ちょっとしたパスタを思わせる。

旨い。

「すば」には「スパゲッティ」もかけているのだろうか?

食べ進めてゆくうちに想定外のものが・・・



なんとごはんが姿を現した。

タコすばだけでなくタコライスもとい
タコリゾットも同時に楽しめてしまうのだ!

一心不乱に今度はスプーンを走らせる。



到着時にスプーンがついているのを
不思議に思っていたのだがこういうことであった。

この料理は何を隠そう、とにかくすごい!

タコライス・タコすばをメキシカンの延長や沖縄料理と
捉えていた概念が完全にぶっ壊された。

ジューシィな野菜がたっぷりと入っているので
通常大量の水分が沈殿するのだが、
それを踏まえてダシ汁の味付けがされている。

野菜から落ちた水分で、食事が佳境に差しかかる頃には
頃合の良いリゾットが出来上がっているのだ。

フットチーネな感覚といい、
まるでアレンジしたイタリアンをも彷彿させる。

お見事な料理にご馳走様でした。

いいあんべえ(銀座IN沖縄)
電話: 03-3562-0978
住所: 東京都中央区銀座西2-2 銀座インズ2 B1
定休: 日曜

タコすばジュ-シィ ¥900(大盛り¥100を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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築地 暖だんにて「讃岐うどん」をいただきます

2006-09-12 12:59:15 | 銀座・築地 蕎麦・うどん

高知県出身のうどん通にして
「あそこのうどんは旨い!」と言わしめた
「暖だん」というお店が気になり新規開拓を。

場所は以前「とんき」という
とんかつ屋さんを紹介したコンワビル。

万年橋のアサツーディケイさんの角を
左に曲がってすぐだ。

「とんき」のさらに奥、
ビルの外れでひっそりと佇む暖簾を発見。



暖簾をくぐると券売機がおいてある。
讃岐うどんだけに香川の文字もお店の所々で目にする。

うどん通ではないので人づてに聞いた話ではあるが、
香川県は小麦粉が名産であることからたくさんの
うどん屋が香川県下に点在しており、
セルフで一杯¥100が香川の相場だそうだ。



メニューには¥380のきつね、月見、かき揚げ、ざる
の他に¥410牛丼・肉うどん、上記にミニ牛丼を付けた
¥550牛丼セット、¥90の焼きおにぎり・いなり寿司などが並ぶ。

牛丼セットを月見うどんで、
大盛りがなかったので焼きおにぎりを追加してみた。



うどんの量がしっかりとしているので解り辛いが、
ミニ牛丼とは名ばかりでそこそこのボリュームの
牛丼が付いてきた。逆に焼きおにぎりはやや小ぶりだ。



うどんにはかまぼこ、万能ネギ、しょうがが
たっぷりと添えられている。

ダシを一口・・・

これは旨い!

おそらく煮干だけであっさりととったダシに
生醤油を少々といった感じだろうか?

あっさりながらしっかりとした旨みが腸に染み渡る。

しょうがで煮干の臭いをとばしているのだろうか?
うどんも代名詞のつるつるシコシコ喉越しの良い麺だ。



卵をからめて掻きこむ。
結構な量を1分かからず黙々と・・・

はぁ~・・・うどんがなくなりようやく息継ぎをした。



続いて牛丼を。

隣りの方が肉うどんを注文していたのだが、
牛丼で使用している甘辛く煮付けた牛肉がのっていた。

牛丼もレトルトのものではないのだろう。
どこぞやの牛丼専門店が赤くなるような
しっかりとしたものであった。

極上のダシに肉の味が広がってゆく肉うどん。

食べてみたい。



焼きおにぎりに関してはごく平凡。
作りおいたもので、お店が狭いこともあり
暖めなおす術はなかったのだが、
¥90ということもあり腹の足しには十分なった。



こちらのお店夕方5時からは酒場に様変わりするそうで
日本各地の銘酒が¥500で飲めるのだそうだ。

様々なワンカップが展示されているので
これのことかと思っていたのだが、
その日その日で何本かの一升瓶を
提供しているらしい。

(5時ちょうどには仕事帰りのお父さんたちで
お店が溢れ返るほどのお店だそうだ。)

うまいぜ「暖だん」!美味しいうどんをご馳走様でした。

暖だん
東京都中央区築地1-12-22コンワビルB1F
牛丼セット+焼きおにぎり ¥640

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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新宿 思い出横丁ひさごにて「焼き鳥」をいただきます

2006-09-11 11:52:12 | 新宿

疲れの溜まる週末には
人々の活気がある場所で一杯やりたくなる。

同僚のメガネ君と新宿の思い出横丁に行ってきた。



思い出横丁にくると私は自然と3歳の誕生日を思い出す。

東口に繋がるガードの麓にあるペットショップで
親父に犬を買ってもらったのが3歳の誕生日だ。

ペットショップとは言ったが、
昔はそこいらへんで拾ってきたような
雑種ばかりを扱っていた。

白い柴犬(柴犬じゃない!)にひかれ、1万数千円を即決。

親父に隼人と名づけられたが、
子供心に古風な名前が気に入らず
「他の名前はだめなの?」という問いにも
「大和は沈んだ戦艦の名前だからだめだ。」と一蹴された。



ご存知のように、このあたりは俗にしょんべん横丁
などとも呼ばれているが、たしかに昔は(今はたまに)
立ちしょんべんの臭いがそこいらじゅうに充満していた。

ここに来たときは大抵「カブト」でうな串を
つまんだ後に向かいの「かめや」でうどんを
喰って帰るというのが私の行動パターンなのだが、
あいにく9時を回ってしまい「カブト」は閉店。



「ひさご」というモツ焼きのお店に行ってみた。

ここいらのお店のほとんどが2間ほどの小さなお店ばかりで、
10名も入るような大きなお店は数えるほどしかない。



「ひさご」も多聞に漏れずこんな様相だ。

とりあえず1皿5本のもつ焼きを塩で、焼きナスに
厚揚げ、ビールを注文した。



出てきて一口。
臭みもなくとても新鮮な鶏肉だ。

こちらのお店。
店が狭いこともあり、大皿に串打ちしたモツ類を
並べるようなスペースはなく、注文後2階で串を打って、
店のおっちゃん・おばちゃんたちが1階店先の炭場まで
バケツリレーよろしく手渡しで回すのだ。



付け合せの味噌との相性も良く、ビールがすすむ。

隼人の話に戻るのだが、
結局、私が20歳の誕生日を迎えたすぐ後に、
物置の下に入り込んで1日中でてこなくなってしまった。

慌てて解体屋を呼んで物置の床をはがしたのだが、
すでに息絶えていた。

死に目を人に見られたくなかったようで、
17年間を一緒にすごした相棒を懐かしむ。



焼きなす。

七味くらい小さなものしか置くスペースがないので、
かつお節には醤油を予めたらしてある。
薄口醤油を適量に、味を壊さない配慮がされているので、
美味しくいただけた。



厚揚げも同様に炭焼き後、
薄口醤油、ネギ、しょうがが添えられている。
炭の香りとしょうがの薫りが立ち上り
こちらも旨い一品だ。



思い出横丁には土曜の昼間に来ることが多いのだが、
休日も真昼間から本を片手に串をむさぼる人やら
店主との会話を楽しむ人など、
炭の煙なのか人の熱気なのかわからなくなる程
とにかく活気に満ち溢れている。



塩焼きが旨かったのでタレ焼きも頼んでみた。

タレもタレで旨いのだが鶏が新鮮ならば
塩焼きをオススメしたい。

自分が疲れているときに周りの人に活力をもらう。
自分も元気になるので他の人に活力をあげる。
思いで横丁とはそんな街だろう。

再開発でなくなってしまわぬ前に
行ったことのない人にはぜひ1度訪れていただきたい。

みんなの活力をご馳走様でした。

思い出横丁 ひさご
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-2-7
℡ 03-3342-1634
平日17:00~23:00
⇒新宿西口商店街 
ビール2本、串×10、厚揚げ、焼きナス ¥2,900

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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