気が付けば12月も残すところあと3日。
普通の会社ならば今日で仕事納め&納会
という方々が圧倒的に多いのだろうが、
私の会社は役所も驚く明日29日が仕事納め。
とほほな気分を振り払おうと
大好物のうなぎの喰い納めをしてきた。
場所は南千住。
北千住に仕事の都合で行ったついでで
誰もがピンとくるあのお店に行ってきたのだ。
尾花。
私が大好きな御茶ノ水神田川は
1人数万円してしまうような敷居の高さなのだが
リーズナブルにがっつりと旨いうなぎを喰いたい向きには
こんなにもがっちりとはまるお店も少ないのだろう。
こちらのお店。
南千住自体が閑散としすぎている
というのもあるのだが、初めて行く際には
下調べをして行かれた方が良いだろう。
JRの線路沿いを上野方面に右手側から進めば
5分程で見つけることができるのだが、
住宅街が心の疑心暗鬼を生み出してしまうのだろう。
お昼時ど真ん中の12時30分では
多少の並びを覚悟はしていたのだが
以外や以外。すんなりと入店することができた。
暖簾を潜り、靴を預けると
まるで柔道場のような畳の敷き詰められた
神棚に見守られた座敷が目の前に現れる。
ここで各々が和気藹々と
うなぎの道を究めるべく舌鼓を打ち合うのだ。
主なメニューは
うなぎ重 ¥2,500
¥3,000
¥3,500
蒲焼 ¥2,700
¥3,200
¥3,700
白焼き ¥2,700
大串 時価
中串
筏
柳川 ¥2,000
鯉こく ¥900
うざく ¥1,200
うまき ¥1,500
焼き鳥 ¥900 など
こちらのお店。
注文を受けてから
うなぎを裂いて串打ち、焼きに進むため
蒲焼や重ものは到着するまでに悠々30分はかかる。
いつもならば
うなぎが焼きあがるまでうざくやらうまきに鯉こく
2本で¥900もする焼き鳥などをビールのつまみに
待たせていただくのだが、
仕事中のまっ昼間には¥2,500のうな重を大盛りで
文庫本を片手に黙々と待つのが精一杯だった。
最近はまっているドイルの世界に
引きずり込まれること20数分程だろうか。
ことなくしてお目当てのうなぎがやってきた。
旨そうだ。
こちらのお店の大きな特徴は
関東風にどっぷりと浸かった蒸しの加減だろう。
柔々とふっくらと蒸されたほくほくの鰻。
こいつが嗜好に合うのか合わないのかが
分かれ目になるのだ。
この加減。どれほど蒸せばこんなに柔々するのか
不思議に思ってしまう程箸で簡単にほつれてしまう。
裏側も焼いたというよりは蒸したと表現する方が
適切であると感じるような按配だ。
堪らず口の中に運び入れる・・・
旨い。
とろけるような柔らかさに鰻の脂が浸透しながら
胃袋に向かってゆく旨み。
ここのうなぎは
茨城産じゃないかとどなたかが言っていたが、
私は三河産か宮崎産じゃないかと睨んでいる。
蒸し焼くと白身臭さが少なく、
上品なうなぎの脂身ばかりが目立つのは
三河産や宮崎産に見られる特徴だと思っているからだ。
私自身。
うなぎの身の柔らかさと
脂がそれに溶け込んで押し寄せてくる旨さは
上品な旨みではないと思っているので
適度に落とされた脂と適度に保たれた脂が
考えられて焼かれるような神田川のうなぎの
上品さに軍配を挙げてはしまうのだが、
8割の人は太鼓判を押すであろう力強いうなぎだ。
こいつを野暮というのが
大馬鹿野郎と罵られそうだが、
そこは嗜好の違い。
2007年喰い納めのうなぎとしては
申し分なかったことを付け加えさせていただき、
ご馳走様でした。
尾花
荒川区南千住5-33-1
TEL03-3801-4670
平日 11:30~13:30 16:00~19:30
土・日・祝日 11:30~19:30
月曜定休
うな重 ¥2,800(大盛り¥300増しを含む)
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆
・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
それでは明日もお会いしませう