銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

立石 二毛作にて「牛のスジ煮込み」をいただきます

2008-05-30 13:13:50 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

今週は京成・常磐線シリーズだなんて
豪語しておきながら、再び得意の忙しいが出てしまった。

今日は2日間の空白の後ろめたさを
しっかりと挽回させていただきたい。

立石。

先日、ゴールデンウィークと引き換えに
銀の塔でシチューをご馳走になった話をしていたが、
そのお客さんが一段落したので一杯やるかと
誘ってくださった。

この無言のありがとうという気持ちが
何とも嬉しいのだ。



立石にいいお店があると呼び出されたのだが
正直、この土地に足を踏み入れるのは初めて。

下町情緒あふれる街なのだろうとイメージはしていたが、
ここまで溢れているのかと目を丸くさせられてしまったのだ。

この街にはイトーヨーカドーがあるそうだが、
地元の商店街の繁盛ぶりは逆転現象の起きている他の街とは
いったい何が異なると言うのだろうか?

今回はお酒を飲みながら
その謎を紐解いて行こうという訳だ。



京成立石駅を降りると
至近に仲見世商店街という
昔ながらの商店街がある。

その中腹に丸忠蒲鉾店と名乗る
おでんのタネを売るお店があるのだが、
そのお隣には二毛作と書かれた
おでんと一品料理を出す飲み屋が・・・

スジの良い方ならばこの2つのお店は
同系なのだろうとピンと来るのだろうが、
実は両親の蒲鉾屋の隣で息子さんが
おでん屋を始めたというのが事実だそうだ。



既に饒舌になりながら
待ち構えていたお得意先と合流し、
今宵の宴がスタートした。

何を頼もうかと黒板に目をやると、
一瞬にして心を奪われたものがあった。

おじんとうでん。

牛スジがしみ込んだおでんの汁で
おじやを作ったからおじん。

同じようにうどんを作ったからうでん。

10代、20代の方はコイツを
ネーミングの妙だとは感じないのだろうが
私のような30代は親父ギャグに近い
この食べ物はド真ん中のストレート。

思わず最初の一品にしてしまおうかと
腕組みをした程のものなのだ。



最初に頼んだのは中オチ¥500。

実はここに来る前に
お店の日記をチェックしてから来たのだが
このお店には御歳80を越えるマグロの仲買人の家に生まれた
マグロの達人が生マグロを仕入れ、卸し、実際に
喰いに来ているそうだ。

自信の生マグロだと聞かされれば黙ってはいられない。

何も浸けずにいただいた・・・

うん。まずまずだ。

冷蔵庫に入れられていたのだろうから
15分程置いてから食べた方が美味しいのだろうと
再チャレンジをしてみると・・・

旨い。

山葵を舐めながら
醤油に漬けずに食べられる
なかなかのマグロだった。



続いてさつま揚げの炙り¥400。

練り物系はおでんダネの本領。

パクリとやってみると・・・

こちらは期待が大きすぎた。

練り物は魚丸出しな
鹿児島の地のものが好きな私にとっては
好みや嗜好の違いというだけなのだが、
ちょいと大人しく感じてしまった。



続いて牛のスジ煮込み¥400。

おでんの出汁ベースのスジ煮こみの色。
こいつは旨そうだ。

あっさりしすぎるなよと念じながら口に運ぶと・・・

う、旨い!

昆布の方が鰹よりも強いおでんの出汁に
どれほどの具材の味が染み出ているのだろうか?

複雑な味の交じり合いを鰹が慣らし、
昆布が纏め上げたこの味は芳醇という
二文字がぴったりだ。

この出汁に及第点以上の牛スジの味だけならば
ここまで大騒ぎをしてはいないのだろうが、
見た目は湯葉のように思えたペロンとしたホルモンが
内側に携えるコラーゲン。

口の中でジュワっと広がる旨みが堪らないのだ。

あまりに旨すぎて四の五の言わず
おかわりを頼んでしまった。



続いておでん。

最初に頼んだのは大根、ジャガイモ、
がんもにツミレ、はんぺん、ちくわぶだ。

普段ならば玉子を頼む私なのだが
先述のおじんにうでん。

こいつに卵が使われていたので
自粛をさせていただいた。

おでんの中で心を特に奪い去ったのは大根だ。

この定番具材。

大根のエグ味の消し方といい
味のしみ込み方、また、染み込んだ出汁の味といい
手本や鏡と呼ぶに相応しい素晴らしいものだった。



続いて煮麦いか¥400。

立石という土地柄もあるのだろうが
何もかにもが総じて安い。

こいつも食べるのに間を置かなければ
ならない冷たさが残念ではあったが、
味付け、ゲソをいか飯の如く腹に詰め込んだ
見た目の楽しさ、値段、

三拍子揃っている。

値段のついでに飲み物を言っておくと
ビールはアサヒなのが私好みではないが¥350。

えっ!という声が聞こえてきそうだが
これには訳がちゃんとある。



350ml缶なのだ。

ただし、冷やしてグラスと場所代で¥350
というお値段は十分に納得できる費用。

とても良心的であると私は捉えさせていただいた。

ちなみにマッカランやラフロイグといった
スコッチが¥500。

カクテルも¥500程度。

安いでしょ?

続いてこいつ。

あぁ~あ~醤油をそんなに入れてと
叱責が漏れそうだが、

こいつの正体はうに醤油。



つぶ貝の刺身¥500をこのうに醤油に漬けて・・・



バクリとやる。



贅沢だ!


つぶ貝は生のものだが
臭みも肝の苦味も上等なもの。

うに醤油ではなく、そのままうにをのっけて、
もっと贅沢をさせてくれても良かったかもしれない。

甚平のヤロ~どの口が言ってやがんだ!と
お叱りが聞こえてきそうなのでこのへんで・・・



おでんをおかわりした。

白滝や昆布、油もんの多さに
普通は順番が逆だろとツッコミを受けそうだが、
大根の旨さに引かれたことや、
あぁ、結局玉子を我慢できなかったのねと
写真一枚でいろいろなことを
語ってくれている。


トイレで席を立ち、
商店街の端に位置する共用トイレに赴くと
とんでもないものに出くわした。



監視小屋だ。

このシロモノ。
別に皆さんの用を足す姿を監視するものではない。

立石の夜は予想以上に早い。

飲み屋の閉まりも二毛作のように9時を超えるお店よりも
8時や9時で閉めてしまうお店の方が
多いように感じる程だ。

23時を過ぎると夕方の
喧騒が嘘のように静まり返った商店街の傍らで
事件や事故がないようにと寝ずの番をする方が
この中に入るそうなのだ。

お得意先は老後はこの中に入る仕事に着きたいなどと
笑って言っていたが、静まり返った商店街の見張り役。

大変だろう。



いよいよ終盤戦。

まずはうでん¥700だ。

アクのように映っているのは
落とし玉子の白身が広がったもの。

そう2個目の玉子なのだ。

蓮華で掬うと
揚げと一緒に饂飩が絡む。

うどんはアツアツの出汁に負けない
讃岐系のツルツルシコシコしたものだ。

出汁の話は散々してきたので
お判りの通りの私の反応は・・・

やはり、旨い。



さらにおじん¥500。

おでん出汁に
牛スジとモツの旨みエキスの染み出たおじや。

はんなりと黄色いものは
嫁が怖くてキーボードが打てない。

口に入れると・・・

ふわ~っと旨い。

このおじん。

米の仕上げも心憎い。
汁をできるだけ吸い込まないようにと
硬めにパラッと意識して炊いているのだろう。



店じまいを始めた
丸忠蒲鉾店で嫁ようのお土産をお願いした。

写真が母上様にあたる方なのだが
大根の仕上げの秘訣を聞いてみると、
単純明快な答えが帰って来た。

家庭では無理よ。

立石に住んでいる大勢の人のために
沢山仕込むから色んな具の旨みを
大根が吸ってくれるのよ。と。

なるほど。



おでん屋の方を切り盛りする息子さんは私と同世代。

地元の先輩後輩と私のような一見さんが
和気藹々と集っているのをお隣の母上様が
誇らしげに見守る姿。

いいですねぇ。

冒頭の店先の写真は
数名程度の空いたものだったが
20時には満席御礼の笑いが飛び交っていた。

店先を通り過ぎる知った顔に
おう!だとか元気かよと投げかけられる言葉を見ると
地元の良さを改めて感じさせられるのだった。

美味しいごはんをご馳走様でした。

二毛作
葛飾区立石 1-19-2
03-3696-6788
14:00~22:00

牛スジの煮込み ¥400

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

北千住 ハノイハノイにて「デミタスコーヒー」をいただきます

2008-05-27 23:52:59 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

昨日のような出来事があると
本当に日記を始めてよかったなぁと
思わせてくれる。

喰いもん好きが講じて始めたものだが
出迎える方々と訪れる方々が
不思議な縁で繋がった瞬間のことだ。

ここ数ヶ月忙しいを言い訳に随分と
低落な歩みになってしまったのだが、
気持ち新たに進みたい。

さて、そんなヤル気を
半信半疑で見守っていただきたいのだが
今週はあるコンセプトをもってご提供させていただく。

名付けて京成・常磐線シリーズだ。



初日の今日は手前味噌な話で恐縮なのだが
私が仕事でお世話になっている方が
北千住で珈琲屋兼ベトナム・タイ雑貨の店を
始められたのでまずはそちらの話から・・・

北千住の西口と聞かされると
まず思い浮かぶのが丸井だろう。

その丸井と日光街道を結ぶ道を
きたろーど1010と言うそうだが
こいつから左手に伸びる本町センターと言う商店街が
ここ北千住では一番の賑わいを見せる場所なのだろう。

特に目を引くのは
大正6年創業の佃煮専門店鮒秋。

小エビやらイナゴやらと
食卓の当たり前ではなくなったものたちが
復権の時を刻々と待っている。



この商店街を奥に奥に進んでゆくと
ISMという美容院を見つけることができるのだが
ここの手前の左手の私道を進むと
民家に手を入れたハノイハノイという
お店を見つけることができる。

店名の通りベトナムを示唆したこのお店が
前述の珈琲とベトナム・タイ雑貨のお店なのだ。

敷居を跨ぐと最初に戸惑うことになるだろう。

こちらのお店。

他人の家に上がりこむように
スリッパに履き替えて生木の匂いが新しい
床板を踏みしめることになるのだ。



私の記憶ではこういったお店は珍しい。

こいつが凶と出るか吉と出るかは賛否両論なのだろうが
一見さんには入り辛さを与えるものの、
一度足を踏み入れてしまえばしめたもの。

自然と滞在時間も長くなり
コミュニケーションを育みやすいのだろう。

私が言えることと言えば
近所の皆さん。怖がらずに一度覗いてみては?
との腹の足しにはならないコメントのみ。

今後の動向を見守りたい。



店の中を物色しながら進むと
あるものに心底目を奪われてしまった。

真っ黄色のTECSELのレジスター。

30年近いものだろうが
純国産メーカーがこんなにも美しいプロダクトを
大昔には作っていたのだ。

直線の繋がりがもたらす美しき塊。

こいつが欲しい・・・



しかもこのレジスター。

何故だか小さな電卓を傍らに備えている。

そう、故障していて動かないのだ。

開店準備に先立ち、
どうしてもこいつで商売を始めたいと
TECSELの方々にも相談したそうだが、
当時の技術者は齢の都合でとっくのとうに退職しており
懇切丁寧に対応してくださったそうだが、
今はもう動かないままなのだ。

どなたかこいつに精通した方が
偶然にもいらっしゃったら
こちらのお店に連絡してあげて欲しい。



こちらがオーナーのNさん。

銀座時代から今でも度々仕事を
一緒にこなしているのだが、
私と2人でゆうに200kgオーバーのこの御人。

築地場外を並んで歩くと
自然と通り道が開けてしまうような
雷門でいう風神雷神コンビだったのだ。

店のウリである珈琲を
注文しようとメニューを広げる。

見て取れたのは
今まで何気なく仕事場でいただいていた珈琲たちは
山梨県都留市の自家焙煎珈琲店。
バンカムツルの焙煎豆だったということだ。

私は珈琲業界にはそんなにも詳しくはないのだが
バンカムツルの店主、中村操さんはオーナー曰く、
昨年ご主人が亡くなられた吉祥寺の名店、
もかの標(しめぎ)さんとも交流のある
腕利きの焙煎家だとのこと。



こちらのお店の開店に向けて
何度も中村さんのバンカムツルに足を運び、
焙煎が命な珈琲豆達を少しでも素直に
味わっていただけるようにと
達人の淹れ方を指南していただいたそうだ。

メニューの方は

ブレンド(コロンビアベース)¥500
マンデリン・スマトラ¥600
モカハラー¥650
デミタス¥900
ベトナム珈琲¥400
蓮茶¥500 など。



私は、まだまだ修行中で
目標は20mlでも美味しく
淹れたいとの目標を掲げているという
デミタスを40mlで淹れてもらい
豆のアロマを存分に堪能した後で、
先の標さんがこだわり抜いて仕入れていたという
標モカ(モカハラー)をいただいた。

先日お話した通り、我が家では
ビアレッティのモカエクスプレスという
直火エスプレッソマシンで全ての珈琲を淹れているのだが、
エスプレッソのように一挙に抽出するものとは対極の
ネルフィルターでじっくりと淹れた珈琲は
雑味が少なく珈琲好きの方々が
ネルドリップを好む訳を
まざまざと見せ付けられた。



嫁はだいぶつわりも治まりつつあるのだが
電車の遠出は嫌だと残ったもんだから、
さすがに旦那としても土産を物色させていただいた。

購入したのが
マンゴスチンソープ¥420と、
キューカンバーやらはちみつやらのノニソープ¥420。

こちらの石鹸達は3個で¥1,050なのだが
一時期話題になったノニソープ。

使ってみるとさすがは100%天然素材。

嫌な香料のきつさもなく、
泡立ちといい、柔らかな洗いあがりの香りといい
色眼鏡抜きに虜になってしまった。



今日は知人のお店の紹介ということもあり
普段とは随分と異なる毛並みな日記になってしまったのだが、
明日あたりは立石にしようか、それとも
驚きのバースデーケーキの話にしようかと
都心からちょいと離れた
京成・常磐線シリーズを思案するのであった。

美味しい珈琲をご馳走様でした。

ハノイハノイ
足立区千住1‐28-1
TEL03-6803-0788
11:00~20:00
不定休

デミタス珈琲¥900

来店の際に「銀座の甚平喰い倒れ日記」を見た
と言ったらブドゥ人形が貰えるようにお願いしておきます。

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ☆☆☆☆☆

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築地 いしいにて「かき揚げ丼」をいただきます

2008-05-26 11:01:17 | 銀座・築地 天婦羅・天丼・うなぎ

天麩羅いしいの甥っ子さんから
もうすぐ一周忌だとご報告をいただいた。

コメント覧に皆さんへの謝意が送られたのだが
少しでも多くのいしい愛好家に見ていただけるように
引用させていただきたい。

以下



皆さん、ありがとう・・・ (天ぷら いしい)

2008-05-24 14:42:05

私は『天ぷらいしい』店主の甥です。
店主は私の母の弟にあたります。
叔父が他界し、今年の夏で一周忌を迎えます。
この節目に皆様にお礼を言いたくて最初で最後の投稿に参りました。
以前からこのブログは拝読させて頂いておりました。
皆様の『天ぷらいしい』への思い、ありがとうございます。
この様なかたちでしか、お礼を言えないのが残念で成りません。

先日、叔母のところへ線香を手向けに行って参りました。
また、その足で、墓前にも参ってきたところです。
皆様の想いも故人に報告して参りました。
草葉の陰でビールでも飲みながら、
聞いてくれていると思います。

これからも『天ぷらいしい』と叔父を
皆様の心の中で生かさせてやって下さい。
本当にご愛顧ありがとうございました。
他界しました店主に代わり、御礼申し上げます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今日は皆さんに悲しいお知らせが・・・

昨日の日記でも少しお話をしていた
天麩羅いしいのご主人が実は先日亡くなられたと
読者のキーサンさんが教えてくださったのだ。

心よりご冥福をお祈り申上げます。

あの豪快かつ芸術的などんぶりを
2度と食べられないのは悲しいことですが
今まで本当にありがとうございました。

長くこの日記を読んでいただいている方には申し訳ないが
どんだけすごい物を作ってくださっていたのかを
少しでも多くの方に知っていただけるように
今日は以前の日記をそのまま上げさせていただきます。


~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

(2007年1月18日の出来事)


昨日は江戸っ子と居心地について
考えさせられてしまったので、
居心地のいい江戸っ子のいるお店に行きたくなり
てんぷらのいしいに行ってきた。

場所は本願寺側の晴海通りを勝どき方面に進み、
門跡橋を渡ったら一本目を左へ。

15m程で右手に見える。

ちなみに先日チゲラーメンをご紹介した
とうがらしはいしいの手前を右手に入ったところにある。



私はこのお店が好きだ。

味で言えば界隈で一番と言う訳ではない。
胃もたれしにくいかと問われれば、
「そうでもないです。」と答えてしまう。

お店の雰囲気を含めて総合的に考えると、
私はこのお店が好きなのだ。



入口に丼もののメニューが書いてあるが
かき揚げ定食¥1,000や天丼にあなごを追加したりも
頼めばやってくれる。

今日のランチは確信犯。
どうしても見ていただきたい
かき揚げ丼を大盛りで注文した。



このお店はご主人と奥さまの2人で
切り盛りしているのだが、

お茶が出されたあたりから
夫婦漫才の始まりだ。

江戸っ子気質な好奇心旺盛で
それでいて頑固なご主人と(失礼!)
ご主人に突っ込まれながらも、
暖かく一歩引いてご主人を盛り立てている
奥さまの掛け合い。

喧嘩しているようで暖かい。

お客の天婦羅のための掛け合いは
全然お客を巻き込まない。

「よっ」とか「よいしょっ」とか
茶目っ気たぷりのご主人が
先ほどまでの掛け合いは何処吹く風と
尾に引かせない。

だから気持ち良いのだ



新香としじみ汁が先に来る。

ここの天婦羅に梅干を付けるべきなことは
実際にご確認していただきたい。

また、赤だしのしじみ汁は
ダシが秀逸なこともあるのだが
しじみがゴロゴロしているのもありがたく、
2日酔いの日なんかはこいつだけ¥300くらいで
飲みに行きたくなるような旨さなのだ。

油酔いしそうだが・・・



かき揚げ丼がやってきた。

どんぶりには蓋をするのがマナーとばかりに
帽子をかぶっているような出で立ちだ。



角度を変えるとかき揚げの厚さが
はっきりと判るだろう。

一度定規で計ってみたいのだが、
4cmはありそうだ。

蓋に手をかける・・・



カツラではない。かき揚げだ。

こいつをこの状態に仕上げるために
自然と生じるやり取りは今更ながら納得させられる。

あの厚さでこの大きさに仕上げるのは
中々もって難しいだろう。

衣の先端はパチバチッと音が聞こえてきそうな
無形の花火を有形に表現したような出来栄えなのだ。



少し見えている緑の正体は三つ葉。

あまり味を感じにくいものだが、
中のもちっとした衣と絡んで
感じ取れた瞬間が旨い。

そいつにギンナン一串と
香り付けがされている。

中にはプリプリした中国産の芝海老がぎっしりと
いかが海老と2:1位で入っている。

具材はそれだけだ。

冬の花火を惜しみながら
芸術作品を削り取って行く。

旨い。



油に負けない甘ダレに
凄まじい大きさのかき揚げ、
炊き加減も絶妙なごはん。

普段大して気にしない新香の存在を
意識させてくれる香の物。

何杯でも飲めそうなしじみ汁。

こいつを夫婦漫才に微笑みながら
格闘する時間はカード会社の受け売りを
呟きたくなるような幸せな時間だ。

人によっては多少しつこく感じる
かもしれない天丼なのだが、
おっちゃんおばちゃんの暖かさに星ひとつだ。

気持ちの良い食事をご馳走様でした。

いしい
中央区築地6-3-8
℡03-3541-8474
11:50-14:30 18:00-20:00
土曜はランチのみ
日・祝日定休

かき揚げ丼 ¥1,600(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★★★


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ありがとうございます。

大井町 芳園にて「ロウメン」をいただきます

2008-05-23 12:06:02 | 浜松町・大門・田町

1週間ぶりですか・・・

忙しいのもあるのだが
以前の私はもう少しだけ時間と
戦っていたような気もするのだが・・・


今日の話は大井町だ。

私が大井町に足を踏み入れたのは
4年ぶり2回目という東京人にしては疎遠な土地柄だ。

ちょうど先月。

この日記に顔を出してくださる
「春は築地で朝ごはん」のつきじろうさんが
大井町ラーメンツアーなる恐ろしい催しを
されていたのが今回のバイブルになった。

私は大井町のラーメンと聞くと
昔ながらな中華料理屋。
路地裏の永楽を思い浮かべてしまうのだが、
勝手を知った方々が行くと
行くも行ったり5軒ほど・・・

流石に1サラリーマンの
昼飯で全制覇は到底できるシロモノではないので
今回は1番気になったお店に行ってきたのだ。



芳園。

こちらのお店はちょいと判り辛い。

大井町の駅からは徒歩8分程。

線路沿いの商店街をテクテク歩き、
商店街の切れ目をさらに1本越えた
住宅街の一角にあるのだ。

恥ずかしながら地図を持たずに出かけた私は
商店街にありそうだと同じところをウロウロし、
15分以上迷う始末だった。

地図を持たれるのが良いだろう。



こちらのお店。
店内はカウンターにテーブル席が数席の
こじんまりしたお店だ。

入り口に近いテーブル席に陣取ったのだが
これがなかなかに面白い。

私はアジアはタイにしか行ったことがないのだが、
店の内装なのか雰囲気なのか
まるで現地にポイッと
放り込まれたような錯覚に陥るのだ。

ランチメニューは

豚肉と春キャベツの炒め ¥690
肉団子とたけのこの五目うま煮 ¥780
若鶏唐揚げの油淋ソースがけ ¥780
ラーメン+半炒飯 ¥700
サンラータンメン ¥680
ロウメン ¥600など。



この日は5軒は無理にせよ
炒飯5杯は食べれそうな空腹っぷり。

まずはランチメニューにはなかった
大盛り炒飯をいただくことに・・・

この炒飯。

値段をメモるのを
忘れてしまったのは申し訳ないのだが、
塩加減の良いまずまずの炒飯だ。

量的には大盛りという名を付けるのには
ちょいと役不足な感は否めない。

麺類の相棒には
ちょうど良いサイズだったのだ。



続いて大井町まで
足を伸ばすきっかけになった品。

ロウメンだ。

こちらも大盛りにしてもらったのだが
確か¥100増しだったかな?

私は、冷やし中華のような
油そばのような出で立ちを見せられて
気になって仕方がなくなり
ここまで来てしまったのだ。



麺の上にはもやしに葱、たまごに
カシュナッツ、チャーシュー、メンマが盛り付けられている。

店の方に言われるがままに
底に座るタレを絡めるようによくかき混ぜる。

すると純色だった麺が
みるみるうちに黄金色に変貌して行く。

季節によってはレタスも入るようだが
この混ぜる過程で茹で汁やもやしの水気が
醤油ベースのタレを存分に伸ばしているのだ。



十分に色づいたところでパクリと・・・

旨い。

まず。なんと言っても麺が良い。

もちもちもちっとした麺の質感が
見た目の量以上に食べ応えと満腹感をもたらせてくれる。
また、タレとの絡み具合がこちらもなんとも良い。

タレは醤油ベースの辛すぎず甘すぎずなもの。



そいつを何よりも美味しく感じさせているのは

麺のもちもち感。
カシュナッツのカリッとねっとりとした食感。
葱ともやしのシャキシャキ感。
チャーシューのもさっとした食感。

つまる所、
この食感のオーケストラとも置き換えられる
多重奏が食べる楽しさを演出しているのだ。



カシュナッツは私ごときの料理では
思いつくが中々実行に移らないシロモノ。

文化の違いで片付けてしまわずに
なるほどなぁとの感嘆を漏らしながらいただいた。

こちらのお店。

飲んでみたいねぇ。

ランチの価格を見ても
腹一杯千鳥足になっても
べらぼうなものにはならなそうだからだ。

大井町への来訪は
今後は全く予定に無いが
もう一度行ってみたい気には十分させられた。

ご馳走様でした。

芳園
品川区二葉1-9-9
TEL03-5788-4262
11:30~15:00 17:00~24:00
月曜定休?

ロウメン ¥700(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

銀座 はと屋にて「ウインナーナポリタンセット ¥950」をいただきます

2008-05-16 17:49:13 | 銀座・築地 洋食

ちょいと時間ができたので
たまには滅多に足を伸ばさない方面に行ってみようと
銀座の8丁目の方に向かって歩き出した。

時間は14時を回っていたので
ランチタイムを意識しないお店を
探さなければならない。

丁度、博品館の裏手を歩いていると
記憶の隅に押しやられていたお店が現れた。

珈琲だけの店 ランブル。

珈琲界の人間国宝こと
関口さんが経営する珈琲愛好家の聖地だ。

丁度、店先で豆を煎られていたのを見て
空腹が満たされた後だったらとの溜飲を残し
こちらのお店のお話を次回に繰り越させていただいた。



せっかくだからもう一言だけ言わせていただくと、
せっかく銀座に来たのなら、
このお店の珈琲は1度と言わず2度3度、
飲んで帰るべし。

一杯¥1,000近い珈琲を
ありがたく飲ませてくれるお店は
中々あるものではない。

私はエスプレッソが好きなので
自宅では3台目のマキネッタを愛用しているが
関口さんがお奨めするネルドリップ(布フィルター)で
雫をコントロールしながら淹れられた珈琲は
スタバ世代の方々ならば間違いなく
目が飛び出てしまうだろう。

ランブルとの距離がシトシトと遠のき
博品館脇の新橋との国境に差し掛かった所で
数年前の記憶がフラッシュバックした。



ギンザナイン2。

地下のレストラン街の感じが
どうもポートピア連続殺人事件の
最後の迷路を思い出させてくれると
7年前にも感じたことを思い出したのだ。

ファミコン世代じゃない方には
こいつは何を言っているのだと
首しか傾げさせないような言葉だが
世の中は広い。

どこかに私と同じツボを
持った方もいるのだろう。



その地下迷宮に入り込み
暖簾を下ろしたお店たちを横目に見ながら進むと
7年前と同じように時間外れに
開いているお店があった。

はと屋。

ご存知な方も多いであろうこちらのお店。

私はこの暖簾が秀逸だと思う。

こいつを見て鳩サブレを
久々に食べたくなったのならば
ここは私とツボがおんなじと言うわけだ。



ショーケースにズラリと並べられた
大人のお子様ランチを眺めながら
相も変わらず男心の真芯を捉えたお店だと感心する。

そう、男はオムライスだけじゃ駄目なのだ。

このオムライスと○○というやつを
あーしよう、こーしようと思案に駆られる姿が
真の「男って単純よね」と後ろ指を指される姿なのだ。

・・・そういえば、前回が
オムライスとハンバーグだったような・・・



確信も味の記憶も思い出せなかったのだが、
今日は一目惚れの一品をいただくことに
させていただいた。

ウインナーナポリタンセット ¥950

ナポリタンの上にのったウインナーとのセットでなく、
さらにカキフライ、イカフライ、アジフライ、
魚フライの心憎さ。

特にアジフライと魚フライという、
具体と抽象の掛け合いなんかも
本能を存分に擽ってくれる。



店に入り、腹が減っていることを
大盛りという言葉で告白し、
調理する後姿を見守る。

揚げ物は全て注文を受けてから揚げていた。
油の色で多少使い込んだ油であることを察したが
お店の雰囲気がそんなことを全然気にさせない。

スパゲッティは茹で置かれたものを
炒めなおす効率を意識したナポリタンだった。



数分して、見本と
ほぼほぼ同じ姿でやってきたのがコチラ。

こいつがはと屋のウインナーナポリタンセットだ。

写真からは外れているが
こいつにと味噌汁で一揃えだった。

ただし、味噌汁については
コメントを避けさせていただきたい
ものだったのだが・・・



スパゲッティの上のウインナー。

色があまりよろしくない。

パクリとやると・・・

旨いとは言えない。

添加物の苦味を強く感じるのが
その原因なのだろう。

カップで盛り付けられた
ちょびっとごはん。

これには再び男心が目覚める。

ラーメンなんかを食べても
必ず小ライスをつけてしまう私のような方。

図星でしょ。



牡蠣フライ以外は及第点だった。

とはいえ、昔ながらなお店としては
5年ほど前までならばこれでも繁盛したのだろうが、
最近は頑張っている洋食屋さんが
どんどん出てきている。

生意気を言うようだが、
過去の記憶に固執すると
必衰の道を辿りかねないので
今後も頑張って欲しいと思う。



スパゲッティの麺は太い。

茹で置きなので伸びているが
油で火入れをし、表面に作られた膜で
食べ応えを作り出している。

ナポリタン自体の味は中々に優しい。

ただし、もっとケチャップと
上手に付き合っているお店もあるので
こちらもツボに頼り続けないで
いただきたい所のひとつだ。



アジフライを喰らう・・・

うん。やはりアジは旨い。

魚フライの方は加工食品などに使われる
シイラやらマヒマヒといった魚なのだろうが、
アジフライに対して魚フライというのはやはり・・・

フライのひとつひとつは
具材の質をカバーするような
カラリと上手に揚げられたものだった。



懐かしさに駆られて来てみたが
今も昔と変わらぬ思い出の記憶のままだった。

潰れて欲しくないので正直に言うが
今のままでは時代に取り残されてしまいそうだ。

懐かしさを求める客だけを相手にしていては
商売にはなる訳がないので、
男のツボを押さえた料理を
さらに昇華させていただきたい。

ご馳走様でした。

はと屋
中央区銀座8-5ギンザナイン2 B1F
TEL03-3572-1928
月~金 11:00~21:15
土・日・祝 11:00~17:00
日曜定休

ウインナーナポリタンセット ¥950

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

銀座 銀ノ塔にて「大盛りシチュー」をいただきます

2008-05-13 13:13:11 | 銀座・築地 洋食

「何か不幸でもあったのですか?」

突然聞かれたこの言葉にしどろもどろすること数秒。

2週間以上ご無沙汰だったことを考えると
この質問にも随分と合点がゆくのだが、
確かに不幸だったのかもしれない。

私は今年の黄金週間を
今日紹介するシチューと引き換えてしまったのだ。

喰い意地もここまできたかと呆れ顔な反面、
本当のところは5月4日の1日を除いて
びっちりと仕事が入ってしまったのだ。



昨日ようやく一段落の運びとなったので
恐る恐る自分の日記を開いてみた次第なのだ。

ぐおっ!申し訳ない。

私の日記は過去1週間の来場者数のみ
記録として残るようになっているのだが
同じ記事に対していつもと変わらぬ人々が
来場されたであろう数値は頭が下がる思いだ。

今日から日記を書き始めた頃の情熱を胸に
再び歩き出したいと思うのでよろしくお願いしたい。



ことの経緯は4月某日の2週間前。

シチューでもご馳走するよ。
のお得意先の天の声に尻尾を振り乱して
着いていったことに始まる。

銀座でシチューと言えば、
銀の塔にエルベ。この間ご紹介した
古川なんて洋食屋さんのシチューも選択肢なのだろうが
向かった先は歌舞伎座からYOUを過ぎ、
1本左手に入った銀の塔だった。

以前1度だけ行ったことがあったお店だが
¥2,000オーバーのメニュー郡が再訪問を
頑なに拒んでいたお店だ。



「好きなの頼んでよ。」

「本気っスか?」

自分の財布では躊躇する価格帯に
益荒男喰い指令をいただいては興奮せずにはいられない。

ちなみにこちらのお店のメニューだが
シチュー ¥2,500(ビーフ・ミックス・野菜)
大盛りシチュー ¥2,800(同じく)
グラタン ¥1,800
ミニセット ¥3,700となっている。

本来ならばミニとは言わず
大盛りシチューとグラタンを
勝手にセットにしたいところだが
そこは大和撫子。

お得意さんの発声した「空きなの」という言葉が
決して「好きなだけ」ではないことを
珍しく理解してしまった。



迷った挙句。

注文したのは大盛りシチューのミックスだ。

私は本来。

ミックスの類をあまり好まないのだが
以前ビーフを食していたことから野菜よりは
タンとお肉がダブルで入るミックスをと
思ってしまったという訳だ。

土俵は違うがソフトクリームのミックス。
あれは味が判らなくてとっても嫌いなのだ。

最初にやってきたのは小鉢が4つ。



新香にひじき。ぜんまいに切干大根だ。

写真ではそこそこ量がありそうに見えているが
ひじきの量は一舐めで終わってしまうような仕上がり。

よく裏手のエルベと比べられ、
小鉢がなくても¥1,000近くリーズナブルな
エルベの方が良いと言われることが多いのだが
私もそのように思っていた判断を
ガラッと変えてくれるのだろうか・・・?

ボゴッ、ぼこっとアツ熱であることを
知らしめてくれる気泡を伴って、
お目当てのシチューの大盛りがやってきた。



こいつが銀の塔の大盛りシチューのミックスだ。

蓮華を落とし一舐めしてみると・・・

2年近く前に食べた際よりも美味しく感じる。

シチューは赤ワインなんかの方に
転がしてしまうお店もあるが、
こちらのお店はフォンにお酒を合わせた
個性よりも完成度を求めたような作り方。

シチューと言うよりはスープの延長に感じてしまうような
トロッ、どろっとした私好みにはかけるのだが
10人が食べて不味いと言う人は
現れないような出来栄えだ。



底を掬うとゴロッと具材が現れる。

メークインやにんじん、玉葱が
タンやお肉なんかと一緒にどっさりと見て取れた。

この玉葱のW使い。

カレーなんかを自宅で作る際に、
ついつい刻み玉葱を炒めてお仕舞になりがちなのだが
縦切にした大き目の玉葱を具材としても入れることを
なかなかやっていそうでやっていなかったことに気づき
最近は意識して調理している。

肉に舌を伸ばす・・・

こいつも以前よりも随分と旨く感じる。

以前は肉の臭みが消えていない
ちょいと食べ辛く感じたものなのだが
喉で肉を噛み切れる程柔らかく仕上げられた按配は
シチューと絡み、しっかりと旨みを運んでくれた。



「ところで仕事を頼みたいんだけど・・・」

「ありがとうございます!」

「ゴールデンウィークに。」

「・・・・・」

こちらのご飯はおかわり自由。
小茶碗に黙々と5膳の米粒をいただいて
喰い意地と引き換えに先週も含め5日間の休日を
返上させていただいた。

ちなみにエルベと銀の塔。
どっちが好きかと聞かれれば、
味と値段はエルベ。
接客と居心地の良さは銀の塔。
足して2で割るのが丁度良いと迷わず答える。

その足でエルベを覗いてみると
移転の張り紙がしてあった。

3月に閉店したGinza Curry House 1/3あたりにだろうか?
丁度マガジンハウス周辺の案内図だったのだ。

以前のエルベの★は3っつだったが
あれはお茶をぶっかけた
おばちゃんの態度が酷すぎた結果。

どっちが好きかは
ご自分で判断されるのが良いだろう。

久しぶりにご馳走様でした。

銀之塔
中央区銀座4-13-6
TEL03-3541-6395
お問い合わせの際に「銀座の甚平喰い倒れ日記」を
見たと言うとスムーズにはならないでしょう・・・
11:30~20:30
年中無休

大盛りシチュー(ミックス)¥2,800

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

⇒ エルベで起きた「甚平怒りのアフガンの巻」

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