銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

秋葉原 鶴橋風月にて「牛すじねぎ玉」をいただきます

2009-10-08 10:07:39 | 神田・御徒町・秋葉原・錦糸町

昔むかしの話だが、
甚平青年は13歳~15歳の頃に
毎週のように御徒町や秋葉原に
通っていた時期があった。

こんな話を随分前にもしたような気もするのだが
時効を過ぎたものとして続けさせていただく。

中田商店で軍モノに憧れたり、
MGCというエアーガンのお店に入り浸ってみたり、
秋葉原から御徒町に伸びる倉庫のようなお店で
掘り出し物を物色したりと、
あの頃の熱の入れようが持続していれば
今頃は所ジョージさんのように
なったのであろうと思い返される。

その、今では滅多に
行くことのなくなったこの界隈に
久しぶりに行ってきたのだ。



ヨドバシアキバができたのは数年前。

とは言え、私の中のアキバのイメージはと言うと、
相変わらずサトー無線、オノデン、ラオックス、
ツクモ電機などの電気屋さんが
犇めき合っていた頃のもののままだ。

今ではヤマダ電機傘下のツクモ位しか
昔のまんまではなくなってしまったが、
馴れないヨドバシアキバを覗いたついでに
関西人ならばピぴピンとくる、
鶴橋風月に行って来たのだ。

こちらのお店の主なメニューは

       レギュラー  ラージ
ぶた玉    ¥700  ¥780
いか玉    ¥750  ¥830
いか海老  ¥1080 ¥1160
じゃがもちチーズ
      ¥1030 ¥1110
ぶた玉モダン ¥880 ¥1010
海老牛モダン ¥1310 ¥1440
とんぺい焼き ¥600
オムそば   ¥880 など。

私はと言うと、牛すじねぎ玉を
ラージ¥1110で注文させていただいた。



生まれも育ちも、
足の先から頭のてっぺんまで
根っからの東京モンの私だが、
どこでどう間違えたのか、
お好み焼きにはたいそう目がない。

このお好み好きの東京モンも
昔は広島風のお好み焼きは説明できても、
関西のお好み焼きってどんなの?と聞かれると
言葉に詰まってしまうことがあった。

こんな事態の模範解答のひとつが
鶴橋風月のお好み焼きだと
教えられたのが数年前なのだが、
関西のお好み焼きを食べれば食べるほど
この言葉の意味がよ~く判るようになったのだ。



鶴橋風月は店員さんが目の前で
全ての調理をしてくれる。

たっぷりのキャベツに
出汁、小麦粉、長芋を使った生地をこねくり回し、
返しを入れる前に鰹節をふんだんに振り掛ける。

私は自宅でお好み焼きを作る際に
焼き上がりのソースの上に振りかけてしまうのだが
このタイミングなのだ。

踊っていた鰹節が徐々に生地に
吸収されたところで器用にひっくり返し、
決して鉄板に押し付けずに焼きあがりを待つ。



注文から焼き上がりまでかれこれ25分。

大量の葱を盛り付けて
鶴橋風月の牛すじねぎ玉の完成だ。

さっそく出来たてをパクリとやると・・・

サクッ、どろっ、ふわっとした生地に
オタフクに比べると酸味の強い
辛口のソースがとても合っている。

オリバーソースを鶴橋風月が
使っているかは知らないが、
関西のお好み焼きと言えば、
サクッとした表面に中味は
ユル目の食感とこの辛口のソースだ。

また、キャベツの繊維が
しっかりと活きているのは
お店で焼いてもらった賜物だろう。



鶴橋風月。

私は平日の12時に行ったのだが、
ヨドバシアキバに入っている他のテナントに
並びはできていてもここには出来ていなかった。

考えられる理由は味を除いた3点。

時間、予算、ボリュームだ。

平日のサラリーマンやOLのお昼休みは
1時間が一般的なもの。

関西人ほど口達者でない東京のサラリーマンが
焼き上がりまで時間がかかるお好み焼きを
昼飯の選択肢に選ぶかと言うと
ちょいとばかし苦しい。

しかも¥1,000でだいの大人が
お腹をいっぱいにするのには
中々持って難しいのだ。

個人的には鶴橋風月には
ライスがないのも痛い。

ランチタイムの苦戦っぷりは
こんなところなのだろうが、
時間に関してはお好み焼きはこんなもの。

¥1,000でお腹いっぱいだけ
クリアしてくれれば私は好きなチェーン店だ。

関西のお好み焼きにピンとこない人は
ベーシックなお好み焼きを覚えるために
時間を作って食べてみるのも良いだろう。

ご馳走様でした。

鶴橋風月ヨドバシAKIBA店

千代田区神田花岡町1-1
ヨドバシカメラマルチメディアAkiba8F
TEL03-3526-3614
11:00~23:00
年中無休

牛すじねぎ玉(大) ¥1,110

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★▲☆☆

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錦糸町 にて「焼き餃子」をいただきます

2007-10-31 17:25:38 | 神田・御徒町・秋葉原・錦糸町

先日、「ちょいと一杯が減った」なんて
どこかの誰かさんが言っていたのだが、
「ちょいと一摘み」みたいな話は中々減らないものだ。

昨晩、千葉方面に営業に出て
会社のある青山一丁目に戻るために
錦糸町でJRからメトロに乗り換えようと
連絡通路をひた走っていると、
の看板にぶち当たってしまった。

時間は18時。



ここは地球か?と驚くばかりの引力が
86kgという地面には優しくない
でっかい物体を吸い込んでしまったのだ。

時間がちょいと早いだけあって先客は僅か1組。

仕方なく?焼き餃子に水餃子、
それから瓶ビールを注文させていただいた。

ちなみに私はビールのサーバーを
毎日洗浄していそうなお店ならば生ビールを
ほったらかしてそうなお店ならば瓶ビールを頼むようにしているのだが
厨房の様子が判らなかったので今回は瓶にしたのだ。



先月だかの宇都宮餃子ツアーの影響や
自宅餃子の最終形を開発するためにと
最近は餃子に対する情熱が近年稀に無い程熱い。

本来ならば大阪の1号店で堪能するべき餃子なのだが
直営店ならばと身を任せたのだが
はたして世に名高いの実力の程は・・・



最初にあがってきたのは焼き餃子だ。

焼き目にもうちょっと油の気配が
あるものだと思っていたのだが、
思いのほか餃子の皮をそのまま焼いたような仕上がりだ。

今回は3時のおやつの延長で
ちょいと一摘み程度の軽いノリ。

2人前あるのは同僚と
1人前ずつのつまりなので悪しからず。



餡からこぼれる甘~い誘惑が
皮の芳ばしい匂いと相まって
食欲をすんごくそそってくれた。

こちらの餃子のお値段は
1人前6個だかで¥310。

目くじらを立ててしまいそうになるようなお店が
それこそウン百軒も乱立する東京にあって
このお値段は本当に頭が下がる。



写真の都合上
引っ張りに引っ張ったのだがいざ、一口・・・

旨い。

しっとりとしていそうでパリッと焼きあがった皮の中から
ビールのベストパートナーと呼ぶに相応しい
強めの塩気と豚の肉汁が混ざり合った旨み汁が
ぴゅっと口の中に広がる。



餃子をひっくり返すと
水をたっぷりと使われてムチムチに蒸された
素晴らしい按配が目に飛び込んで来た。

ここの餃子は餡にしっかりと味が付いているので
醤油やラー油、酢などを使わなくても存分に頬張れるので
お好みでいかようにもしていただきたい。



キャベツなのか白菜なのか意識しないまま
あっというまに平らげてしまったのだが
ほんのりプリッと桜色な餡は
ニラや野菜は少なめで仕上げられている。

野菜たっぷりな餃子は野菜の水気の問題もあり
なかなかバランスが難しいので
肉に寄った配分は正解のひとつだろう。



水餃子がやってきた。

目についたのはタンから立ち昇る蒸気が
そこにスープの片鱗を見せてくれていたことだ。

メニューには水餃子は¥450。
それとは別に湯餃子というワンタン風スープ餃子なるものが
¥550とあったのでもしかしたらこいつは
スープ餃子なのかも知れない。



宇都宮の餃子街を喰い歩いて感じたことは
食べたお店の全てが焼き餃子には目を見張るものがあっても
焼き餃子用に作られたものを水餃子にしているお店が多く、
そもそも作り訳はしないのだろうが、

餡の旨みが湯に逃げてしまって
焼き餃子程の感動は得られなかったことだ。

はたして、ここの水餃子は・・・



パクリとやって宇都宮との違いは明白であった。

元々餡の味が強いこともあるのだが、
肉にプリッと閉じ込められた旨みと
皮から漏れないようにしっかりと包まれた
餃子は希薄とは決して言わせない美味しさを伴っていた。

旨い。



お店の方には申し訳ないが
3時のおやつの延長は¥1,000ちょっとで打ち止めだ。

お店には餃子をこの値段で提供するためだろうか?

麺類やごはんもの。多数のツマミも用意されているのだが
四方山話をするのにはこの餃子とビールがあれば十分だろう。

コストパフォーマンス抜群なこの餃子。
是非ともお試しいただきたい。

ご馳走様でした。

錦糸町北口店
〒130-0033 墨田区錦糸町3-2-1アルカイーストB1F
TEL03-5819-3838
平日11:30~15:00 17:00~23:00
土曜11:30~23:00
日曜11:30~22:00

焼き餃子 ¥310
すい餃子 ¥450

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★☆☆☆

⇒ むっちりパリッと!宇都宮みんみんの焼き餃子の巻
⇒ 宇都宮2強の一角。正嗣の大人味焼き餃子の巻

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神田 伊勢にて「親子丼」をいただきます

2007-10-26 20:53:43 | 神田・御徒町・秋葉原・錦糸町

我ながら「何だかねぇ・・・」とため息が出てしまった。

昨日、神田駅周辺を歩いていた際にある暖簾を見て
はっと我に返ったのだが、その理由が昨日の日記の通り。

伊勢。

そう。
昨日ご紹介した伊勢ろくはこの伊勢の姉妹店で、
同じフレーズをこのお店で以前目にしていたことを
思い出したのだ。

思いついた2本立ても
並べてみるとさすがに親子丼の連発は誌面的に辛いと
ため息をついてしまったという訳だ。。

以後、気をつけますので今回ばかりはお許しいただきたい。



伊勢の場所はいたって簡単だ。

JR神田駅の北口を出て振り返れば
駅の真隣りにご覧のお店が目に入るだろう。

ボロっちく見えるのも無理は無い(失礼!)。
こちらのお店はなんと創業60年を遥かに越える
老舗中の老舗なのだ。

神田にはこの本店と西口商店街に
もう1店舗構えているのだが、
この本店のランチメニューには
親子丼の並¥680と大¥780の2種類しかない。



当然のように大盛りをお願いしたのだが
週に2回も親子丼。

普通の人間ならば考えないような選択肢にも
「何だかなぁ・・・」なのだ。

3日程前と同じ手順で
やげんぼりの七味をパッとかけ
蓋を再び閉めて数秒蒸らす。



白熱灯の影響で写真が多少赤に引っ張られているが
これが伊勢本店の親子丼だ。

作り方をまじまじと見ていたのだが
やはり相当な量の割り下を使っていた。

火加減もこれまた強火で
割り下が沸騰して暴れ出したら
鶏肉を、しばらくしたら溶き卵を流し込む。

卵には熱がステンレスなどではなく
割り下を通して伝わる分、カチンコチンにはなりにくい。

適当なところで火から上げて
三つ葉を落として出来上がりだ。



週に2度もと愚痴をこぼしながらも
グズグズになっている卵の按配に目を輝かしている自分を
何者だと思いながらいただいた・・・

うん。溶き卵も結構な量を使っているので
昨日食べた池袋のW卵よりもバランスが良い。

ただし、鶏肉の量と大きさ、
それからちょいと火にかけすぎたのか
自慢の若鶏を固めに仕上げてしまっているのには
もったいなさを感じてしまった。



実はこの本店。

私は夜にしか来たことはなかった。

夜はリーズナブルに焼き鳥を喰わせてくれるお店で、
よくあるパターンは以前ご紹介した焼津うなぎのうな正で
うなぎのヒレやら肝を摘まんだついでで
焼き鳥が食べたくなって河岸を変える
といったパターン。

焼き鳥数本とビールで¥1,500程度。

パッと入ってパッと出るのには丁度良く
なかなか旨い串を喰わせてくれるお店なのだ。



本店の親子丼も
水気の多いおじや状のどんぶりだ。

こちらも米の炊き加減には
しっかりと気を配っているようで
池袋の伊勢ろく同様に汁だく嫌いでも
そんなには気にしなくて済むのだろう。



デジャヴの正体が判って
私はすっきりと週末を迎えられるのだが
お薦めするのならば神田の本店の
夜の部をまずはお薦めしたい。

皆さんが週末に親子丼を見てうんざりしないことを祈りつつ
ご馳走様でした。

伊勢本店(神田駅北口隣)
千代田区鍛治町2-13-17
TEL 03-3254-2370
平日 11:00~15:00(売り切れまで)
   17:30~22:30(売り切れまで)
土  11:00~15:00(売り切れまで)
日・祝日定休

親子丼 ¥780(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

⇒ 神田でお安くうなぎの串モノを食べるならココだ!の巻
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神田 きくかわにて「三河うなぎ」をいただきます

2007-09-03 15:37:28 | 神田・御徒町・秋葉原・錦糸町

神田から中央通りの右手を
秋葉原方面に向かう途中に
毎度毎度で足を止めさせられる場所がある。

神田きくかわ。

昔の上司に旨い旨いと聞いてはいたのだが
こう、毎回のように界隈一面を覆い尽かさん
うなぎのいい匂いを嗅がされては
ほおって置くことはできない。



店に入ってメニューに目を通すと
どんぶりは今は、やっていないことが判った。

うな重は3種類で

イ ¥2,620
ロ ¥3,150
ハ ¥3,670

と若輩者が気軽に常食にできる値段ではなかった。
嫁に後ろめたさを感じながらもこれも勉強とイを大盛りで
注文させていただいた。



そう言えば出掛けに
マンションの管理人さんから面白い質問を受けた。

「甚平さんはどちらの出身ですか?」

母方数代のチャキチャキの江戸っ子を捕まえて
どういう次第かと言えば
「今時、嫁と呼ぶ東京もんは少ない」との回答だ。

新潮に目を通すこと7分程だろうか・・・

お目当てのうな重が見慣れない姿でやってきた。

肝吸いにうな重、新香と
口直しにライチが添えられて一揃えだった。



見慣れない姿と言うのが下の写真だ。

こちらのお店。うなぎの大きさに合わせて
イ、ロ、ハの三段階の料金設定をしているのだが
一番小さなイの重でも、2匹のうなぎの
重からはみ出したヒレの部分を
ひょいっと折り曲げて出してくれるのだ。

ロやハの重ならばもっと大ぶりな分
折り曲げる大きさがさらに大きくなるのだろうか?



重の大きさは
上げ底してあるとは言え十分な大きさで
重の高さを見ただけで十分なごはんの量であることが伺えた。

うなぎの産地は三河産だそうだ。

三河の一色という所に自分達の養殖場を持っているそうで
毎日そこから運んでいるとのことだった。



芳ばしく焼かれた蒲焼に
お腹の方も我慢はこれ以上できそうもない。

まずはうなぎだけで・・・

うん。旨い。

脂をしっかりと落とした上品な蒲焼だ。
タレもしつこい甘さなど皆無で、
サラリと箸の回転を上げさせてくれる。

蒸しが少々短く、
小骨が立っている気もするが許容範囲内だ。



周りを見れば常連さんやらが
ひっきりなしに入ってくる。

こちらのお店の¥2,620という値段は
このうなぎの量ならば妥当なのだろう。

1階が禁煙席で2階が喫煙席と焼き場なのだが
少々手荒な江戸っ子記気質な接客を
イナセと感じるかぶっきらぼうに捉えるかは人それぞれ。

常連が多いと言うことは
昔はここん家のような接客が標準だったのだろう。



うなぎを一口やると
重スレスレまで盛られたごはんが現れた。

炊き加減も絶妙。

ごはんへのタレの移りも少なめで
備長炭で焼かれたうなぎの芳ばしい匂いが
はんなりと移ったこのごはんだけで
十分な昼飯になるだろう。

もちろん。タレでまみれたうなぎを所望する方は
備え付けで補えばよいのだが、
川臭さも微塵に無いなかなかな養殖うなぎを喰うならば
タレまみれは愚の骨頂。

上品な白身をしかと味わっていただきたい。



吸いはもちろん肝入りだ。

お味の方は不可はなし。

こちらのお店。肝焼きは17:00からとのことなので
残念ながら味わうことができなかったが
夜の部と合わせて出直すことにしよう。



店の壁面には刈谷崎省吾さんが
こちらのお店を好物にしている記事が誇らしげに飾られているが
丼がない分庶民のランチ向きのお店かと聞かれれば
うんとは素直に言えないお店だった。

ちょいと奮発な夜に
妥当な値段のうなぎをしっかりと食べに来るのには
良いお店なのだろう。

ご馳走様でした。

神田きくかわ

千代田区神田須田町1-24-2
TEL03-3251-7925
平日 11:00~21:00
(土・日・祝日は20:00まで)
年末年始休み

うな重 イ ¥2,620
 
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒ 神田で安くうなぎを喰うならここだの巻
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神田 ルー・ド・メールにて「北海道産黒毛和牛カレー」をいただきます

2007-07-05 13:27:20 | 神田・御徒町・秋葉原・錦糸町

先日、神田界隈で安く焼津うなぎを
喰わせてくれるうな正を紹介した際のコメント覧に
「神田といえばルー・ド・メールのカレーも旨いですよね」と
いただいていたのだが、実は私ルー・ド・メールは
ハヤシライスしか食べたことがなかったのだ。

喰いしん坊を名乗るからには
無知は捨てて置けない。

神田に再訪したついでに
未食のカレーをいただいてきた。



場所は内神田の2丁目。

初めての方は確実にグルグルしてしまうので
必ず事前に調べてから行った方が良いだろう。

11時30分の開店を10分程待たせていただいた。

こちらのランチタイムのカレー。
特選ビーフカレー ¥1,500
北海道産黒毛和牛カレー ¥880
ハンバーグカレー ¥1,500

特選と北海道産の違いは牛肉のゴロゴロ感の違い。

ハンバーグカレーには牛肉が入らないとのことなので
北海道産黒毛和牛カレーをスープとのセットで
大盛り¥200と共に注文させていただいた。



5分程でやって来たのがこちら。

昨年、品格という言葉がもてはやされたが
見るからにそれが漂う出で立ちなのであった。

ランチは+¥200でセットになるのだが
セットの内容はサラダ時々スープという表現をしている。
カレーの場合は看板メニューと言うことなのだろうか?
+¥120とお得感があるため
当然の如く注文した次第なのだ。



今日のセットはコンソメスープだった。

全くぬかりのない味だ。

コンソメスープは冷めると
味がぼやけやすいので早々に
飲みきらせていただいた。



カレーの方は牛肉が2つ。

ちょいと物足りなく感じてしまったが
それならば特選を頼めと言うことだ。

以前ハヤシライスをいただいた際には
5個程の極上のお肉がゴロゴロしていたのを思い出した。



このお店の牛肉は驚くほどに
ハラリと崩れてくれる。

カレー用のスプーンを押し当てただけで
ご覧のような按配なのだ。

まずはお肉を一口・・・

旨い。

素材自体も十分に旨いのだろうが
調理されて旨くなるということを
目の当たりにするのにはうってつけの教材だ。



付け合せのキュウリ。

ピクルスとも漬物とも言わなかったのは
カレーのルーを邪魔しないように驚くほど浅く、
はんなりと味付けられた口直しだったからだ。

こいつも旨い。



肝心のカレールーは欧風カレーの鏡だろう。

フォンからしっかりと作られたルーは
先のコンソメスープ同様黄金比を思わせる隙の無さなのだ。

ここまでくるとカレーというよりも
カレー粉の入ったシチューと表現したくもなってしまった。

この黄金比は誰が食べても隙がないと感じるのだろうが
ひねくれ者には個性がないと物足りなく感じる方もいるのだろう。



ごはんの加減も的確だ。

大盛りの量には多少不満があるが
スプーンを駆使して最後の一粒まで
掬い上げたくなる見事な按配だった。

腹六文目でもう一杯頼もうか頼むまいか
一葛藤してしまったが余韻を愉しむために
今回は我慢我慢。



下の写真は私がお薦めした同僚が食べた
ハヤシライス¥1,500だ。

食事に驚きを求める方にはこちらをお薦めしたい。

先のカレーとは比較できないのだが
牛肉の赤ワイン煮を思わせるルーの味は
なかなかお目にかかれない代物。

ルーのクセが癖になってしまう程なのだ。



こちらのお店。

ランチタイムにはお弁当もやっている。
サービスを提供できないということなのだろうか?
お値段も¥600~¥800程度と格安なのだ。

お近くの方は是非こちらのご利用も。

美味しいごはんをご馳走様でした。

ルー・ド・メール
東京都千代田区内神田2-14-3
Tel:03-5298-4390
11:30〜14:30(日 12:00〜14:30)
17:30〜21:00(日 17:30〜20:00)
土祝休

北海道産黒毛和牛カレーセット¥1,200
(大盛り¥200増しを含む)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★☆☆

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神田 うな正にて「焼津うなぎ」をいただきます

2007-06-18 15:31:24 | 神田・御徒町・秋葉原・錦糸町

先週は随分と忙しく
散々ぱら日記をさぼってしまった。

忙しさのあまり昼食を取らずになんてことは
私に限ってはありえないことなのだが、
コンビニのおにぎりを久しぶりに食べたほど
忙しかったのだ。

その合間をぬって、
神田にあるうなぎ屋に3年ぶりに行ってきたので
今日はそのお話を・・・



うな正。

「うなまさ」ではなく「うなしょう」と読むこのお店。

私との付き合いは今から10年程前だろうか?
社会に出たての頃に安くそこそこの大きさのうなぎを
喰わせてくれるこちらのお店にはそれこそ多い月では
毎週1食はここでランチをとるほどご厄介になったものだ。

世の中を知るようになって
贔屓はどんどんどんどん代わっていったのだが
最後に行った3年前とお隣の様子こそ変わっていたが
暖簾を潜れば見慣れた光景が出迎えてくれた。



店に入りうな丼¥840を大盛りで、
¥210の肝焼きと共に注文した。

初任給のカツカツな生活だった頃は
ごはんの下に、もう一枚うなぎがが隠れた
うな丼ダブル¥1,575というものが、
一昨年あたりに流行った私なりの自分への
ご褒美だったことが今でも懐かしい。

回想にふけっていると先付けに
うな肝の煮付けを出してくれた。

ちょいと苦味の利いた肝が
みりんの甘さかな?
丁度いいアクセントになっており
ぐぐっとビールを飲みたくなってしまった。



それからこちらのお店は
新香と吸い物はおかわり自由だ。

新香は昔から全く変わっていない。
うす味で口休めにはさっぱりとしているのだが
昔はこいつを食べてもっと塩気を欲しがったのだが
10年経つと丁度よく感じるようになっていた。

歳だねぇ・・・

吸い物は昆布出汁ばかりが目立った
塩がちょいと欲しくなる一品。

もちろん肝吸いは別会計となる。



そうこうしていると
肝心のうなぎがやってきた。

神田の西口商店街の入り口に近い
こちらのお店のうなぎは
今も昔も焼津産を一貫している。

ドロ臭さが微塵にも感じられない
養殖ものをふっくらと蒸らし、
良く言えば柔らかくほんのりと甘い、
悪く言えば辛さとタレのコシが欲しい
水気の強いタレに漬けてパリッとではなく
しっとりとした按配で出してくれる。



串を抜く際に崩れてしまった身を見れば
柔らかさの加減をお分かりいただけるだろう。

私はうなぎを食べる際には
山椒をめったに使わないのだが
ここのうなぎは味が柔らかすぎて
最後の一切れには必ずと言ってよいほど
振り掛けること多かったのを思い出した。



タレが染みたごはんが猛烈に食欲をそそり
カメラを放り出して一口・・・

うん。まずまずだ。

自ら大盛りにして
身とごはんの口に入れる配分は
難しくなってしまったが、
タレがキツくないことも手伝い
そんなことを気にせずにかっこませていただいた。



肝焼きがあがってきた。

丼に放り込み上品な苦味を
最初は串で、残りはごはんと一緒にいただく。

旨い。

ここのタレはうなぎの身にはもう少しかと思っていたが
うな肝にははんなりと尖らせない程よさ。



全てのお客に「まいど」と発する
元気な女将の姿は見えなかったが
久しぶりに昔の馴染みに行くのは
自分の成長を再確認するのには
もってこいの場なのであった。

ご馳走様でした。

うな正
千代田区内神田3-11-1三惠ビル1F
TEL03-3256-9822
10:30~21:00(土曜は15:30まで)
日曜・祝日定休

うな丼 ¥945(大盛り¥100増しを含む)
肝焼き ¥210

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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