銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

浅草 亀十にて「どら焼き」をいただきます

2009-06-09 21:05:42 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

さくっと浅草シリーズを
終わらせるつもりだったのだが
またまた、朝陽を何度も拝んでしまった。

西山菓子店を出て向かった先は
前振りをさせていただいていた亀十だ。

私の体重をご存知な方が察するとおり
甘党の大酒呑みは和菓子にも目がない。

度々紹介されるたい焼きやらどら焼きの日記で
よくご存知なのだろうが、この亀十のどら焼きも
すごい和菓子のひとつなのだ。



80余年の歴史を持つ亀十は
雷門を背にして斜め左向かいにある。

岸朝子さんが手土産にしたい
和菓子として紹介したことも相まって
多くの方がすでに口にしたことがあるのだろうが
嫁にして日本一のどら焼きと言わしめる秘密を
ご紹介させていただこう。
(ちなみに私は日本一は大袈裟だと思っている)

こちらのお店の主なメニューは

有名特製 どらやき(白あん、黒あん)¥315
元祖黒糖銘菓 松風  ¥250
本家浅草名物 きんつば ¥160
浅草名物 亀十最中(白あん、黒あん)¥294
えんどう豆入 豆大福 ¥190
特製 大粒栗羊羹 ¥3,150

私は最中ときんつば、
松風と黒あんのどら焼きを
食べたことがあるのだが、
嫁の大好物の黒あんのどら焼きと共に
白あんのどら焼きをお土産にさせていただいた。



自宅に戻り
踊り狂う嫁を尻目に
さっそくいただいてみることにした。

亀十のどら焼きの特徴は
なんと言ってもこの生地だろう。

普通は焼いた綺麗なカステラ面を
表に使用するものなのだが、
ここの家ではそれを逆にする。

個人的には熱で生地の微妙な糖度が
ザラッとした膜になったカステラが
好みではあるが、ふわっとしていて
それでいて優しい甘さの亀十の生地のファンが
世の中に沢山いることは
口にすればよくわかるのだろう。



バクリとやると・・・

旨い!

白いんげんへの味付けは
黒あんよりもちょいとばかし甘めに
つけられているのだが、
それでも甘すぎる部類ではない。

ここのどら焼きのポイントは
あんと生地の両方の甘さが
口に一緒に入って丁度良いという
バランスの妙なのだろう。

結果は黒あんの方がそのバランスの妙を
存分に楽しめるものと感じてはしまったが、
十二分に美味しいどら焼きだった。

¥315という価格は
どら焼きにしては高い部類なのだが
ここのはズシリとでかい。

浅草に来た際には
必ず口にするべきものなのだろう。

ちなみに、最近嵌っている和菓子は
たねやの「ふくみ天平」という手巻き最中だ。
こちらもそのうちご紹介するだろうが
和菓子好きなら一度ご賞味あれ。

美味しいどら焼きを
ご馳走様でした。

亀十
〒111-0034
台東区雷門2-18-11
TEL03-3841-2210
10:00~20:30
第1・第3月曜定休

有名特製どらやき(白あん)¥315

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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浅草 西山菓子店にて「まんじゅう」をいただきます

2009-06-02 19:09:24 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

今半本店で牛丼を食べ終え
お腹の具合と相談すると、
当然のようにまだまだ戦えると帰ってきた。

蕎麦でも食べようかとも思ったのだが
雷門の向かいに渡り亀十や西山菓子店の並びへ・・・

そう、甘味で〆るという訳だ。

亀十のどら焼きは
泣く子も黙る嫁の大好物。

一人で喰ったと知られた日には
以降3ヶ月は晩飯抜きの極刑を
申し渡されてしまうので、
お土産という名の貢物にそいつは回し、
手前の茶屋で腹の足しを得ることにしたのだ。



西山菓子店。

創業嘉永五年だというこのお店、
嘉永と言われてピンとこなかったので調べてみると
なんと1852年だ。

150余年の歴史はハンパじゃない。

幼き頃に雨の中
1度だけ入ったことのあった
このお店の暖簾をくぐってみた。

席に着きメニューを広げると
ご覧のように甘味が一面に広がる。



宇治金時アイス¥500に
相当に食指が動いたのだが
最終的には福々まんじゅう¥260を
注文させていただいた。

店先の湯気の立ち昇る蒸篭から
手際よく盛り付けられて運ばれて来たのがコチラ。

これが西山菓子店の
福々まんじゅうだ。



まんじゅうを割るとご覧の通り。

パクリとやると・・・

ちょうど良い。

何が良いのかと言えば
餡子と皮のバランスだ。

見た目の写真以上に
皮が厚くあんこが少なめに感じられるこの饅頭。

ちょいと控えめな分
饅頭として味わうのには
餡子を食べているのではなく
しっかりと饅頭を食べさせてくれた。

甘さの加減は
小豆の甘さを残した
すっきりとした甘さで、
2つばかし盛られた皿の上は
一瞬にして無に帰った。



こちらのお店。

店の中に座ってみると
対岸の雷門側の喧騒とは打って変わって
浅草をじっくりと眺めることができる。

仲見世のせわしさに疲れたら
こちらに渡ってゆっくりと休むのには
もってこいのお店なのだろう。

何よりも150余年の歴史は
1度味わってみるべきだろう。

ご馳走様でした。

西山菓子店
台東区雷門2-19-10
TEL03-3841-5945
10:00~20:00
水曜定休

福々まんじゅう ¥260(2個)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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浅草 今半本店にて「牛丼」をいただきます

2009-05-29 10:12:46 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

浅草に行ってきた。

亡き祖母が大好きなこの場所の記憶は
20数年前の幼き日までさかのぼる。

どんな交通手段で行ったのかは
どんなに考えても思い出せないのだが
大の甘党が決まって連れて行った2つの甘味処は
今でもしっかりと記憶に残っている。

誰もが知っている
梅園のあんみつと亀十のどら焼きだ。

二十歳を過ぎて
あんみつを口にする機会は随分と減ったのだが
今でも亀十のどら焼きだけは
浅草に寄れば必ず口にする。



ちょいとばかし時間があったので
数年ぶりに仲見世を歩き、
どうせならば未食の天麩羅家にでも
行ってこようと歩を進めたのだが
お目当ての大黒家は何度か心を折られた
あの日のように大行列だった。

返す刀で葵丸進の暖簾を
潜ろうかどうか迷ったのだが、
食べたことのあるこの店の天麩羅は高級品。

子供のおむつ代を考えると
¥3,000を支払う余裕など
今はないのだ。

思案に暮れていると
傍らのゴミ箱が浅草の景観を
意識したものであることを初めて知らされた。

昔は気にも留めなかったが
いつからこんな佇まいだったのだろうか?



結局、未食のお店の中から
意外にも今まで足を踏み入れていないお店が
すぐに思い当たり誰もが知っている
あのお店に行ってきたのだ。

今半本店。

そう、すき焼きの今半だ。

今半は今半本店をルーツに
浅草今半、今半別館、人形町今半、代々木今半と
暖簾分けを含めて5つの事業者が存在する。

人形町今半の銀座店で判るように
お店でなく事業者が5つだ。

浅草を歩いたことがある方ならば
道中でいくつか今半の文字を目にした経験を
お持ちなのだろうが、
それぞれ事業者が違う別経営なので
食べ比べてお好みの今半を探すのも面白いだろう。

わたしの場合、
浅草今半と人形町今半、
代々木今半こそ行ったことはあるが
今回の今半本店と今半別館には
不思議とご縁がなかったのだ。



創業の1895年には
この場所にはなかったのだが
店が放つ芳ばしい年期の入り方は
博物館見学を髣髴させる
高揚感を与えてくれる。

ランチメニューは

すき焼き定食 ¥1,890
和風ステーキ定食 ¥1,890
焼肉定食 ¥1,050
牛丼 ¥945
ヒレステーキセット ¥2,625

の5種類だ。

注文したのは
「牛丼の大盛り、卵付きで・・・」だったのだが
百戦錬磨の女将から帰ってきた答えは

「大盛りはやってないから多めね」
「ウチは吉野家と違って卵とじなのよ」と
関雲長にも劣らない赤面にさせてくれる。



やってきたのがコチラ。

これが今半本店の牛丼、多めだ。

お吸い物を一口すすり、
悪くないぞと思いながら
玉葱ではなく長葱と一緒にとじられた
初めての部類の牛丼を見取り稽古のように
じっくりと観賞した。

ここはすき焼きの今半だ。

牛丼のこの体にも納得した。



箸を抜き、まずは牛肉をパクリ・・・

旨い。

和牛だというこのお肉。
私に牛肉の目利きができれば良いのだが
生憎そんなギフトは持ち合わせていなかった。

割り下がしっかりと
染み付いているのかと思いきや
牛肉自身が俺はなかなかの牛肉だぞと
しっかりと主張していた。



続いて、とじ卵と一緒にパクリと・・・

甘い。

すき焼きは砂糖を入れるのだから
あたり前のように甘辛くなるものなのだが、
この甘さの好みは人それぞれ。

私には甘すぎたのだ。

お昼時にもかかわらず
大黒家とは対照的な閑散ぶりは
ちょいとばかし不思議に思ったが
昔の風にあたることよりも
巷で騒がれるとびっきりを選ぶ方のほうが
多いのだと自分なりに解釈した。



こちらのお店。

自身の引き出しを増やすうえでも
浅草に来られた際に一度は体験した方が
良いお店だと思う。

さすがに明治の風にはあたれなかったが
私の知らぬ昭和初期はきっと
こんな感じだったのだろうと
考えさせられるのだ。

ご馳走様でした。

今半本店
〒111-0032
台東区浅草1-19-7
TEL03-3841-1411
11:30~20:30
火曜定休 

牛丼 ¥945

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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田原町 花家にて「焼きそば」をいただきます

2009-04-25 16:58:21 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

約1ヶ月。
随分と沈黙を貫いてしまったのだが、
それというのも、困ったもので
どうにも寝てくれない息子との奮闘の日々が
私のヒットポイントを随分と
消耗させてくれたからだ。

それはさておき今日は田原町のお話を・・・

どうして田原町にやってきたのかと言えば
嫁方の七回忌に出席するにあたり、
そろそろ片手数珠のひとつ位は
今後のことを考えても
持っておくべきだという訳なのだ。

東京モンの武蔵野方面居住者に
田原町と聞いてみても「どこそこ?」と
江戸っ子が怒ってしまうような回答が
戻ってきそうな場所ではあるが、
浅草と目と鼻の先の仏具密集エリアの
田原町と言えば大方ピンと来てくれるのだろう。

電車を乗り継ぎ
地底電車の改札から
外の世界に飛び出てみると
最初に飛び込んできたのが
今日ご紹介するソースのにおいだった。



花家。

甘味・喫茶・焼きそばと書かれたこのお店。

一目見ただけでそこに昭和が
佇んでいることがわかったのだ。

用件はさておき、
このまま通り過ぎるわけには行かないと
暖簾をくぐってしまったのだ。

掃除の行き届いた店内はご覧の通りだ。

私が5つの頃は
まだこんなお店を目にする機会も
数えるのが嫌になるほどあったのだが、
平成を20以上数えた現在は
なかなかお目にかかれない店構えだ。



メニューを見ると

焼きそば ¥350
大盛り ¥450

以上だ。

コーラなんかの飲み物のメニューはあるが
それ以外目に入るものは全くない。

看板の書き方によっては
焼きそば専門店と言って
過言のないお店なのだ。

迷わず大盛りを注文し、
ソースの匂いが近づくのをじっと待つ。



やってきたのがこちら。

これが花家の大盛り焼きそばだ。

ファーストインプレッションは
ぎょぎょぎょっ!

この焼きそばには
キャベツともやししか入っていない。

理由の程はさておき、
腹を空かせたものからすると
豚肉の欠片でいいから
欲しいと感じてしまった。

パクリとやると・・・

お味の方は可もなく不可もなし。

私ははんなりなソースの加減がもの足りず
テーブル備え付けの追い鰹ならぬ
追いソースをかけて食したが
お好みに合わせてという配慮だろう。



ごくごく普通の焼きそばなのだが
この空間を守るために¥450で
大盛り焼きそばを食するのも悪くない。

私はこんなふうに噛み砕いたのだった。

お店の女将さんが
ネットに家族の写真が
断わりもなく出ているのを見て
気分が悪いとおっしゃっていたのだが
私も気をつけねばと片手数珠を求めて
お店を後にしたのだった。

久しぶりなので
リハビリがてらに今日は手短に。

ご馳走様でした。

花家
台東区西浅草1-1-18
日曜定休

焼きそば ¥450(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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北千住 蜂の巣にて「ダブルチーズバーガー」をいただきます

2008-06-04 12:29:34 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

京成常磐線シリーズにはある目的があった。

ちょうど先週のアド街が立石だったこともあり
なんともかんともタイムリーだなぁと
お茶をすすりながら見ていたのだが、
この立石の地と程近い北千住の地には
東京三大煮込みと評される「うちだ」と「大はし」がある。

そして、三強のもう一角と言えば森下の「山利喜」。

この3つの煮込みを並べたいという願望が
私を突き動かしているのだ。

そして今日はその北千住。

「千住で二番」の暖簾に向かって
噂に聞く大はしの見ていて笑かされる
接客をつまみに絶品の煮込みでも飲みに行こうと
歩を進めたのだが、この日は日曜日。

大はしの定休日だったのだ。



呆然と膝を落とし天を見上げると
雲の塊がどうやらハンバーガーに見えたようだ。

返す刀は決まった。

前回、T’sという
ハンバーガー屋を紹介しているこの地の
三大グルメバーガーの一角「蜂の巣」に
行ってみることにした。

店に入るとこのお店。

サニーダイナーなんかのバーガー専門店とは
明らかに毛並みが違うことが判る。

見ての通りの酒場仕様なのだ。



生の種類はバス、レーベンブロイ、
ギネスにヒューガルデン。

ヒューガルデンで喉を湿らせながら
メニューに一通り目を通す。

ハンバーガー ¥830
チーズバーガー ¥930
アボガドバーガー ¥950
追加のパテは¥250

バーガー類以外にも

オムライ巣 ¥900
タコス ¥880
ホットドック ¥730
フィッシュ&チップス ¥750
アンチョビと帆立のカナッペ ¥830 など

酒を飲むのには事欠かないお店だった。



驚いたのが視線の先の写真。

ぱ、パテが6枚!

高さ20cm近い大きさは私の口ならいざ知らず、
常人ではとてもとても入りきらない代物。

そろばんを弾くと
¥2,080でこいつが食べられるのだが
こいつを食べたら2週間は晩飯が
豆腐と納豆のみになってしまう。

泪ながらにチーズバーガーに
パテを1枚追加させていただいた。



お店の方に話を伺うと
この写真に影響されて、
友人の誕生日パーティー用に
バースデーバーガーの注文が入ったという。

3種類のアイスと特大バーガーに
旗とローソクを刺すようなのだが、
この感性。

多くの方は飽きれているのだろうが
私は感動してしまった。

フランクな定員の方々で
私が1枚パテで500gの
バーガーを食べたいのだというと
仕込みをすれば問題なし。

電話で1日前に連絡をくれれば
喜んでやってくれると言う。



カウンターの先で
パテを仕上げる姿を見ながら
私も誰かの誕生日会でも企画しようかと
いろんなことを考えさせられてしまった。

ヒューガルデンを飲み干した頃に
お目当てのパテがダブルチーズバーガーがやってきた。

旨そうだ。

クラウンの描く放物線は
今まで見てきたハンバーガーの中でも
最も美しく思える絶妙なカーブを描いていた。



鼻先を近づけると・・・

2種類のチーズと焼かれたビーフの芳しい香りと
胡椒の力強い香りが交錯していた。

素晴らしいのはレタスとトマトの土台の築き方。

ボリューム感を出すのにも寄与するこの土台。

安定感に溢れた組み合わせ方は
技術もさることながらセンスも多分に影響している。



クラウンを開けると
大量のクリームが目に入った。

なんじゃこりゃ?

ぺロリとやると
どうやらマーガリンとマヨネーズと
ちょびっとマスタードも入っているのか?

それともマヨネーズに
使われているマスタードを感じてしまったのか?
どちらにせよマーガリンに近いペーストだった。

ケチャップとマスタードを掛けようか掛けまいか
散々悩んだ挙句に出した結論は、
おそらく先のペーストはケチャップの角を
丸めてくれるためのものだったのだろうが、
そのままいただいてみることにした・・・



旨い。

肉汁が十分なソースになってくれたお蔭で、
思った以上にのぺっとはしなかった。

桜色に仕上がったパテの方は
産地こそ聞かなかったが、
中々に旨い肉を使っている。

ただし、私は胡椒が強すぎると思った。

せっかくの肉質を
強い胡椒が台無しとまでは行かないのだが
もったいなく感じさせてしまったのだ。



バーガーにはちょいとケチを入れてしまったが
私はこちらのお店。

好みだ。(ポッ。)

地元のお父さんたちが何人も
晩飯前にビールをやりに来ているのだから
地元に愛されている証拠なのだろう。

こちらのお店の柔軟さといい、
願いは適わなかった「千住で2番」の暖簾の意味が
1番は家庭のごはんだという心構えといい、
北千住のお店の気概はなかなかに
気持ちの良いものだと思う。

ご馳走様でした。

蜂の巣
〒120-0034 
足立区千住3-56高橋ビル1F
TEL03-3888-2690
火~土 17:00~26:00
日 17:00~23:00
月曜定休

ダブルチーズバーガー ¥1,200(チーズはシングル)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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立石 二毛作にて「牛のスジ煮込み」をいただきます

2008-05-30 13:13:50 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

今週は京成・常磐線シリーズだなんて
豪語しておきながら、再び得意の忙しいが出てしまった。

今日は2日間の空白の後ろめたさを
しっかりと挽回させていただきたい。

立石。

先日、ゴールデンウィークと引き換えに
銀の塔でシチューをご馳走になった話をしていたが、
そのお客さんが一段落したので一杯やるかと
誘ってくださった。

この無言のありがとうという気持ちが
何とも嬉しいのだ。



立石にいいお店があると呼び出されたのだが
正直、この土地に足を踏み入れるのは初めて。

下町情緒あふれる街なのだろうとイメージはしていたが、
ここまで溢れているのかと目を丸くさせられてしまったのだ。

この街にはイトーヨーカドーがあるそうだが、
地元の商店街の繁盛ぶりは逆転現象の起きている他の街とは
いったい何が異なると言うのだろうか?

今回はお酒を飲みながら
その謎を紐解いて行こうという訳だ。



京成立石駅を降りると
至近に仲見世商店街という
昔ながらの商店街がある。

その中腹に丸忠蒲鉾店と名乗る
おでんのタネを売るお店があるのだが、
そのお隣には二毛作と書かれた
おでんと一品料理を出す飲み屋が・・・

スジの良い方ならばこの2つのお店は
同系なのだろうとピンと来るのだろうが、
実は両親の蒲鉾屋の隣で息子さんが
おでん屋を始めたというのが事実だそうだ。



既に饒舌になりながら
待ち構えていたお得意先と合流し、
今宵の宴がスタートした。

何を頼もうかと黒板に目をやると、
一瞬にして心を奪われたものがあった。

おじんとうでん。

牛スジがしみ込んだおでんの汁で
おじやを作ったからおじん。

同じようにうどんを作ったからうでん。

10代、20代の方はコイツを
ネーミングの妙だとは感じないのだろうが
私のような30代は親父ギャグに近い
この食べ物はド真ん中のストレート。

思わず最初の一品にしてしまおうかと
腕組みをした程のものなのだ。



最初に頼んだのは中オチ¥500。

実はここに来る前に
お店の日記をチェックしてから来たのだが
このお店には御歳80を越えるマグロの仲買人の家に生まれた
マグロの達人が生マグロを仕入れ、卸し、実際に
喰いに来ているそうだ。

自信の生マグロだと聞かされれば黙ってはいられない。

何も浸けずにいただいた・・・

うん。まずまずだ。

冷蔵庫に入れられていたのだろうから
15分程置いてから食べた方が美味しいのだろうと
再チャレンジをしてみると・・・

旨い。

山葵を舐めながら
醤油に漬けずに食べられる
なかなかのマグロだった。



続いてさつま揚げの炙り¥400。

練り物系はおでんダネの本領。

パクリとやってみると・・・

こちらは期待が大きすぎた。

練り物は魚丸出しな
鹿児島の地のものが好きな私にとっては
好みや嗜好の違いというだけなのだが、
ちょいと大人しく感じてしまった。



続いて牛のスジ煮込み¥400。

おでんの出汁ベースのスジ煮こみの色。
こいつは旨そうだ。

あっさりしすぎるなよと念じながら口に運ぶと・・・

う、旨い!

昆布の方が鰹よりも強いおでんの出汁に
どれほどの具材の味が染み出ているのだろうか?

複雑な味の交じり合いを鰹が慣らし、
昆布が纏め上げたこの味は芳醇という
二文字がぴったりだ。

この出汁に及第点以上の牛スジの味だけならば
ここまで大騒ぎをしてはいないのだろうが、
見た目は湯葉のように思えたペロンとしたホルモンが
内側に携えるコラーゲン。

口の中でジュワっと広がる旨みが堪らないのだ。

あまりに旨すぎて四の五の言わず
おかわりを頼んでしまった。



続いておでん。

最初に頼んだのは大根、ジャガイモ、
がんもにツミレ、はんぺん、ちくわぶだ。

普段ならば玉子を頼む私なのだが
先述のおじんにうでん。

こいつに卵が使われていたので
自粛をさせていただいた。

おでんの中で心を特に奪い去ったのは大根だ。

この定番具材。

大根のエグ味の消し方といい
味のしみ込み方、また、染み込んだ出汁の味といい
手本や鏡と呼ぶに相応しい素晴らしいものだった。



続いて煮麦いか¥400。

立石という土地柄もあるのだろうが
何もかにもが総じて安い。

こいつも食べるのに間を置かなければ
ならない冷たさが残念ではあったが、
味付け、ゲソをいか飯の如く腹に詰め込んだ
見た目の楽しさ、値段、

三拍子揃っている。

値段のついでに飲み物を言っておくと
ビールはアサヒなのが私好みではないが¥350。

えっ!という声が聞こえてきそうだが
これには訳がちゃんとある。



350ml缶なのだ。

ただし、冷やしてグラスと場所代で¥350
というお値段は十分に納得できる費用。

とても良心的であると私は捉えさせていただいた。

ちなみにマッカランやラフロイグといった
スコッチが¥500。

カクテルも¥500程度。

安いでしょ?

続いてこいつ。

あぁ~あ~醤油をそんなに入れてと
叱責が漏れそうだが、

こいつの正体はうに醤油。



つぶ貝の刺身¥500をこのうに醤油に漬けて・・・



バクリとやる。



贅沢だ!


つぶ貝は生のものだが
臭みも肝の苦味も上等なもの。

うに醤油ではなく、そのままうにをのっけて、
もっと贅沢をさせてくれても良かったかもしれない。

甚平のヤロ~どの口が言ってやがんだ!と
お叱りが聞こえてきそうなのでこのへんで・・・



おでんをおかわりした。

白滝や昆布、油もんの多さに
普通は順番が逆だろとツッコミを受けそうだが、
大根の旨さに引かれたことや、
あぁ、結局玉子を我慢できなかったのねと
写真一枚でいろいろなことを
語ってくれている。


トイレで席を立ち、
商店街の端に位置する共用トイレに赴くと
とんでもないものに出くわした。



監視小屋だ。

このシロモノ。
別に皆さんの用を足す姿を監視するものではない。

立石の夜は予想以上に早い。

飲み屋の閉まりも二毛作のように9時を超えるお店よりも
8時や9時で閉めてしまうお店の方が
多いように感じる程だ。

23時を過ぎると夕方の
喧騒が嘘のように静まり返った商店街の傍らで
事件や事故がないようにと寝ずの番をする方が
この中に入るそうなのだ。

お得意先は老後はこの中に入る仕事に着きたいなどと
笑って言っていたが、静まり返った商店街の見張り役。

大変だろう。



いよいよ終盤戦。

まずはうでん¥700だ。

アクのように映っているのは
落とし玉子の白身が広がったもの。

そう2個目の玉子なのだ。

蓮華で掬うと
揚げと一緒に饂飩が絡む。

うどんはアツアツの出汁に負けない
讃岐系のツルツルシコシコしたものだ。

出汁の話は散々してきたので
お判りの通りの私の反応は・・・

やはり、旨い。



さらにおじん¥500。

おでん出汁に
牛スジとモツの旨みエキスの染み出たおじや。

はんなりと黄色いものは
嫁が怖くてキーボードが打てない。

口に入れると・・・

ふわ~っと旨い。

このおじん。

米の仕上げも心憎い。
汁をできるだけ吸い込まないようにと
硬めにパラッと意識して炊いているのだろう。



店じまいを始めた
丸忠蒲鉾店で嫁ようのお土産をお願いした。

写真が母上様にあたる方なのだが
大根の仕上げの秘訣を聞いてみると、
単純明快な答えが帰って来た。

家庭では無理よ。

立石に住んでいる大勢の人のために
沢山仕込むから色んな具の旨みを
大根が吸ってくれるのよ。と。

なるほど。



おでん屋の方を切り盛りする息子さんは私と同世代。

地元の先輩後輩と私のような一見さんが
和気藹々と集っているのをお隣の母上様が
誇らしげに見守る姿。

いいですねぇ。

冒頭の店先の写真は
数名程度の空いたものだったが
20時には満席御礼の笑いが飛び交っていた。

店先を通り過ぎる知った顔に
おう!だとか元気かよと投げかけられる言葉を見ると
地元の良さを改めて感じさせられるのだった。

美味しいごはんをご馳走様でした。

二毛作
葛飾区立石 1-19-2
03-3696-6788
14:00~22:00

牛スジの煮込み ¥400

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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北千住 ハノイハノイにて「デミタスコーヒー」をいただきます

2008-05-27 23:52:59 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

昨日のような出来事があると
本当に日記を始めてよかったなぁと
思わせてくれる。

喰いもん好きが講じて始めたものだが
出迎える方々と訪れる方々が
不思議な縁で繋がった瞬間のことだ。

ここ数ヶ月忙しいを言い訳に随分と
低落な歩みになってしまったのだが、
気持ち新たに進みたい。

さて、そんなヤル気を
半信半疑で見守っていただきたいのだが
今週はあるコンセプトをもってご提供させていただく。

名付けて京成・常磐線シリーズだ。



初日の今日は手前味噌な話で恐縮なのだが
私が仕事でお世話になっている方が
北千住で珈琲屋兼ベトナム・タイ雑貨の店を
始められたのでまずはそちらの話から・・・

北千住の西口と聞かされると
まず思い浮かぶのが丸井だろう。

その丸井と日光街道を結ぶ道を
きたろーど1010と言うそうだが
こいつから左手に伸びる本町センターと言う商店街が
ここ北千住では一番の賑わいを見せる場所なのだろう。

特に目を引くのは
大正6年創業の佃煮専門店鮒秋。

小エビやらイナゴやらと
食卓の当たり前ではなくなったものたちが
復権の時を刻々と待っている。



この商店街を奥に奥に進んでゆくと
ISMという美容院を見つけることができるのだが
ここの手前の左手の私道を進むと
民家に手を入れたハノイハノイという
お店を見つけることができる。

店名の通りベトナムを示唆したこのお店が
前述の珈琲とベトナム・タイ雑貨のお店なのだ。

敷居を跨ぐと最初に戸惑うことになるだろう。

こちらのお店。

他人の家に上がりこむように
スリッパに履き替えて生木の匂いが新しい
床板を踏みしめることになるのだ。



私の記憶ではこういったお店は珍しい。

こいつが凶と出るか吉と出るかは賛否両論なのだろうが
一見さんには入り辛さを与えるものの、
一度足を踏み入れてしまえばしめたもの。

自然と滞在時間も長くなり
コミュニケーションを育みやすいのだろう。

私が言えることと言えば
近所の皆さん。怖がらずに一度覗いてみては?
との腹の足しにはならないコメントのみ。

今後の動向を見守りたい。



店の中を物色しながら進むと
あるものに心底目を奪われてしまった。

真っ黄色のTECSELのレジスター。

30年近いものだろうが
純国産メーカーがこんなにも美しいプロダクトを
大昔には作っていたのだ。

直線の繋がりがもたらす美しき塊。

こいつが欲しい・・・



しかもこのレジスター。

何故だか小さな電卓を傍らに備えている。

そう、故障していて動かないのだ。

開店準備に先立ち、
どうしてもこいつで商売を始めたいと
TECSELの方々にも相談したそうだが、
当時の技術者は齢の都合でとっくのとうに退職しており
懇切丁寧に対応してくださったそうだが、
今はもう動かないままなのだ。

どなたかこいつに精通した方が
偶然にもいらっしゃったら
こちらのお店に連絡してあげて欲しい。



こちらがオーナーのNさん。

銀座時代から今でも度々仕事を
一緒にこなしているのだが、
私と2人でゆうに200kgオーバーのこの御人。

築地場外を並んで歩くと
自然と通り道が開けてしまうような
雷門でいう風神雷神コンビだったのだ。

店のウリである珈琲を
注文しようとメニューを広げる。

見て取れたのは
今まで何気なく仕事場でいただいていた珈琲たちは
山梨県都留市の自家焙煎珈琲店。
バンカムツルの焙煎豆だったということだ。

私は珈琲業界にはそんなにも詳しくはないのだが
バンカムツルの店主、中村操さんはオーナー曰く、
昨年ご主人が亡くなられた吉祥寺の名店、
もかの標(しめぎ)さんとも交流のある
腕利きの焙煎家だとのこと。



こちらのお店の開店に向けて
何度も中村さんのバンカムツルに足を運び、
焙煎が命な珈琲豆達を少しでも素直に
味わっていただけるようにと
達人の淹れ方を指南していただいたそうだ。

メニューの方は

ブレンド(コロンビアベース)¥500
マンデリン・スマトラ¥600
モカハラー¥650
デミタス¥900
ベトナム珈琲¥400
蓮茶¥500 など。



私は、まだまだ修行中で
目標は20mlでも美味しく
淹れたいとの目標を掲げているという
デミタスを40mlで淹れてもらい
豆のアロマを存分に堪能した後で、
先の標さんがこだわり抜いて仕入れていたという
標モカ(モカハラー)をいただいた。

先日お話した通り、我が家では
ビアレッティのモカエクスプレスという
直火エスプレッソマシンで全ての珈琲を淹れているのだが、
エスプレッソのように一挙に抽出するものとは対極の
ネルフィルターでじっくりと淹れた珈琲は
雑味が少なく珈琲好きの方々が
ネルドリップを好む訳を
まざまざと見せ付けられた。



嫁はだいぶつわりも治まりつつあるのだが
電車の遠出は嫌だと残ったもんだから、
さすがに旦那としても土産を物色させていただいた。

購入したのが
マンゴスチンソープ¥420と、
キューカンバーやらはちみつやらのノニソープ¥420。

こちらの石鹸達は3個で¥1,050なのだが
一時期話題になったノニソープ。

使ってみるとさすがは100%天然素材。

嫌な香料のきつさもなく、
泡立ちといい、柔らかな洗いあがりの香りといい
色眼鏡抜きに虜になってしまった。



今日は知人のお店の紹介ということもあり
普段とは随分と異なる毛並みな日記になってしまったのだが、
明日あたりは立石にしようか、それとも
驚きのバースデーケーキの話にしようかと
都心からちょいと離れた
京成・常磐線シリーズを思案するのであった。

美味しい珈琲をご馳走様でした。

ハノイハノイ
足立区千住1‐28-1
TEL03-6803-0788
11:00~20:00
不定休

デミタス珈琲¥900

来店の際に「銀座の甚平喰い倒れ日記」を見た
と言ったらブドゥ人形が貰えるようにお願いしておきます。

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ☆☆☆☆☆

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駒形 駒形どぜう浅草本店にて「どぜう鍋」をいただきます

2008-04-24 18:57:32 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

私の日記の中で
「大人のディズニーランド」という言葉や
「大人の社会科見学」という言葉を
度々使わせていただいてきたが、

今日はその「大人の社会科見学」の最新号だ。

写真点数や文字面も
相当な分量になりそうなので
何回にか分けてご報告したい。

昨日、浅草に程近い蔵前に営業に行く機会があり
14時の商談を終えて時間外れの暖簾を求めて
この界隈を散策させていただいた。

土地も土地だしせっかくだからと
浅草方面に歩を進めていたのだが、
遠くの方から踏みしめるたんびに
大きくなって近づいてくるどぜうの文字を
見つけることができた。



駒形どぜう。

旨い旨いと聞いていた昔の庶民料理屋はここにあったのか・・・

ちょうど先週も
駒形どぜうであんだけおかわりをする奴は
いないだろうという世話噺を耳にしていたタイミングのよさ。
連休中にツアーでも組むかと話していた仲間うちの話が
一気に現実のものになってしまったのだ。

こちらのお店の場所なのだが
一番近いのは都営浅草線の浅草駅だ。

駅を降りて江戸通りを右手で
蔵前方面に進めば誰でもこの暖簾と向き合えるだろう。

暖簾がかかっているのを確認して
ワクワクしながら潜ってみると・・・



うぉっ。道場だ。

上座には神棚が鎮座し、
広々とした茣蓙の敷かれたスペースには
一枚板が等間隔に渡されていた。

靴を預けて奥の方へ陣を取り、
初めて見る芳ばしい光景に
興奮を隠せずにはいられなかった。

ちなみにこちらのお店。
聞いてびっくりの4層式だ。
1階はご覧の入れ込み座敷。
2階が大広間と小部屋
3階の小部屋は掘こたつ式のテーブル。
地下は椅子席とあぐらをかけない方がいても
安心してどじょうを食べることができるのだ。



板の間には仲居さんが控え
目線の先には刻まれてきた歴史の面影が並ぶ。

それもそのはず。

こちらのお店の創業は1801年。
徳川11代将軍の家斉公の時代なのだ。

創業200余年。

凄すぎる。

家屋の方は関東大震災や第二次世界大戦で
全焼という憂いにあいながらも
昔の面影をしっかりと受け継いで建てられたもの。

入場料を払っても見とれてしまうような
歴史を肌で感じることができる建物だ。



入り口に「江戸文化道場」の文字があったが、
これは隔月に一度、江戸の食文化や芸能などを
専門家が手解きしてくれるイベントで、
どじょうを喰いながら楽しく江戸の文化が
学べるという訳だ。

次回の演目は知らなんだ、
6月2日(月)に行われるそうなので
気になる方はこちらを狙って来訪されると
より社会科見学にも厚みがでるのだろう。

ただし、会費は年6回分で
18,000(食事付)とあるので
巻末の電話で確認するのがまずは良い。



客が入ると
たっぷりの葱が入れられた木枡が準備され、
こいつには七味と山椒も入っている。

どじょうは元々
「どぢやう」や「どじやう」と書くのが正しい表記だそうだが、
そいつを「どぜう」の3文字にしたのは1806年(文化3年)に
江戸の大火で店が類焼した際に、四文字では縁起が悪いと
奇数文字の「どぜう」に改めたのが始まりだそうだ。

江戸末期になるとこの店の「どぜう」という文字が
お店の繁盛にあやかりたいという他の店の模倣により
「どぜう」という言葉が広がったのだ。

完全にお店の請負だが
社会科見学にはこういったウンチクも必要。

たっぷりと書かせていただく。



こいつは靴の預かり札だ。

いつのものか聞けば良かったが
こいつにも歴史がありそうだ。

自分の祖先が手にしていたらなどと考えるだけで
お腹のぐうの音に拍車がかかるのも
こういった歴史のあるお店の良いところだろう。

品書きを手元に引き寄せ熟読する。

主なメニューは

どじょう鍋 ¥1,650
柳川鍋 ¥1,450
どじょうの唐揚げ ¥750
鯉のあらい ¥800
味噌田楽 ¥350
鶏つくね焼き ¥850
どじょうの茶漬け ¥800



くじらも置いており

刺身 ¥1,600
くじら鍋 ¥1,500
さらしくじら ¥1,150
くじらベーコン ¥980

昼は16時までサービス定食も用意されている。

どじょう鍋定食 ¥2,450
(どじょう鍋、田楽、どじょう汁、新香、ごはん)
柳川定食 ¥2,300(上記が柳川鍋なもの)

ビールは私の好きな
サッポロやキリンではなくアサヒが¥600。

どじょうの洗いで酒を使っているので
京、伏見のふり袖なる日本酒¥620や
三社祭りのお酒などを注文するのも良いかもしれない。



自他ともに認める卵好きとしては
どじょうを割り下と葱で喰らうどじょう鍋よりも
牛蒡と卵で喰らう柳川の方が良いかとも思ったのだが、
卵の甘さがどじょうを純粋に楽しむのには邪魔だろうと
どじょう鍋定食とくじらベーコン、それから○○○を
注文させていただいた。

最初にやってきたのはくじらベーコンだ。

くじらベーコンは着色されていないものを
食べたことがないのだが、その理由をご存知な方はご一報を。

パクリとやると・・・

脂の具合は皮の下の脂だろうか・・・

くじらのクセが嫌いな方でも
このサクッと滲み出る脂の具合を楽しむ
ベーコンになれば負荷もなく食べることができるだろう。

まずまずのお味に
どじょうへの期待感がさらに募った・・・



続いて定食に付く田楽だ。

この店の味噌はこれまた1688年創業という
深川のちくま味噌と私でも知っていた1830年創業の
京の本田味噌を使用しているそうだが、
200年の歴史の技に300年、
100年という古来の味を重ねるのだから
匂いを嗅ぐだけで相当な経験になるだろう。

こんにゃくと豆腐の2品が出されるのだが
豆腐田楽は食べて損はない。

重しで水気の切られた
豆の味が凝縮された豆腐と
上品な甘味噌のコラボレーション。

おかわり。と叫びたくなってしまった。



いよいよどじょう鍋がやってきた。

ごくっ・・・

下処理はすっかり済んだ状態でやってきて
そのままでもすぐに食べれる状態なのだが、
好みの量の葱をふりかけ、葱がしんなりしたところで
取り皿に取り分け山椒や七味などの薬味と共にいただく。

元々どじょうにはカルシウム、鉄、マグネシウム、銅、亜鉛、
リン、たんぱく質、ビタミンA、B2、D、Eなどが
豊富に含まれているのだがどじょう鍋はよく考えられている。

と言うのも、どじょうの泥臭さを酒で洗って緩和して、
どじょうには足りないビタミンCを葱で補いながら
さらに葱の効能である魚の臭みを取る効果で
食べやすくしているからだ。

つまり、どじょう鍋はバランスの取れた
スーパー滋養食なのだ。



いい炭だ。

ここまでの風情で
練炭なんかだと一気に興が醒めてしまうのだが
常温の割り下と葱とどじょうを一気に芯まで
馴染ませてくれた。



私の世代である30代は
どじょうの存在は知ってはいるが
積極的に食してきた世代ではない。

おそらくは現55歳以上の方々が
田んぼで取れたどじょうを
ああした、こうしたというお話を
一番してくださるのだろうが、
どじょうの住める田んぼも少なくなり
昔の庶民食がいまや養殖どじょうをありがたがる
高級食材へと移り変わってしまうのだから
近代化によって失ったものを目にするたんびに
失ったものの方が大きくないかと考えてしまうのだ。



葱のハリが失われ口に運ぶ時がやってきた・・・

旨い。

そしてこのねっとりとしたタンパク質が
栄養に満ち溢れているであろうことを感じさせる。

しつこくない小骨達が
うっすらとチクリ、チクリと刺激はしてくれるが
カルシウム。カルシウムと喜んでいただく。

どじょうに臭みはそれほどない。

どうしても気になる方は山椒を使うと良いのだが、
私は素朴なのに複雑で濃厚などじょうの味を噛み締めるためには
何も付けないか七味を一振り位が丁度良い。



人間の弱さが耳元で囁いた。

「どじょうのおかわりと純米酒はいかがでしょうか・・・?」

危ない危ない。
何度もほっぺをひっぱだき、
後ろ髪を引かれる思いでどじょうのおかわりを
1杯だけやらせていただいた。

きれいに平らげた鍋の底には割り下が・・・

残った葱を割り下で一煮立ちさせ、
七味を振りかけてつまみとしていただいた。



〆にはごはん、新香にどじょう汁。

ごはんは1人1人におひつで運ばれ、
艶やかなしっかりとした炊き加減、
米自体も宮城県登米市南方町産の自慢のひとめぼれ。

甘くて美味しい米を
良い仕事ぶりで食べさせてくれた。

仲居の気の配り方も
若い衆といえども年配中心の客層に揉まれた分
手錬が多いように感じた。



2つだけ残念な点は
たくあんの黄色い着色と箸置き。

今の時代色の悪い茶色い
無添加たくあんは歯ざわりも見た目も悪いと
出しにくいのだろうが、
このお店ならば漬けてもいいんじゃないかなぁ。

たくあん位・・・

箸置きは竹でもなんでも良いから
神棚の前で凛と食べさせて欲しかった。



どじょう汁。

田楽で味噌を褒めすぎたが
この味噌汁こそ歴史の融合の産物だろう。

どろっとした味噌汁は
甘すぎず、辛すぎず、
どじょうの滋養的な旨みがアクセントになり
朝飯にこいつを1杯飲むだけで
十分な食事に早代わりしそうな出来栄え。

こいつが一番旨かった。



こちらのお店。

冒頭で大人の社会科見学と紹介した通り、
特に私世代以下の若年層サラリーマンこそ
是非行くべきだろう。

どじょうの味を食べたこともないまま
不味そう臭そうと毛嫌いする前に、
なくなりそうな食文化が
なくならない前に学んでおく。

正直、菖蒲湯やお盆の意味合い、
正月の門松やしめ縄、昔ながらの結納などなど。

やれと強要はしないまでも、
親の世代が死んでしまったらどれだけの家庭が
正しく理解したうえでやるやらないの判断ができるのか
心配になってしまうからだ。

私も恥ずかしながら
正月飾りは親の教えを乞うた身だが、
聞いても誰も判らない時代が
すぐそこまで来ているように感じているのだ。

説教臭いが自問自答。面目ない。

もうすぐ5月5日だ。

私の日記を読んで
初めて子供を菖蒲湯に入れたなんて話があれば
文化勲章の候補にでもなるのだろうが
どんな些細な親元に伝わる慣わしでも
タスキを繋ぐのは一つの役目。

これからも頑張って欲しいとエールを送りながら
ご馳走様でした。

駒形どぜう浅草本店
台東区駒形1-7-12
TEL03-3842-4001
※お問い合わせの際に
「銀座の甚平喰い倒れ日記」を見たというと
「甚平?いなせだねぇ」と言われるかもしれません。
11:00~21:00
大晦日・元日休業

どぜう定食 ¥2,450
くじらベーコン ¥980

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★☆☆

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   それでは明日もお会いしませう

北千住 T’sにて「ダブルチリチーズバーガー」をいただきます

2008-03-10 13:57:04 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

北千住。

先月生まれて初めて降り立ったこの地は
行列必死な焼き鳥屋、バードコートが
あること位しか知らなかったのだが
何でこの地にこんなにも?と驚くばかりの
熾烈な激闘が繰り広げられていた。

ハンバーガー大戦争・・・

得意先とあさり食堂という
ダイニングで焼酎をいただいている際に
地元の人は高いバードコートよりも
今はハンバーガー屋に行くのが旬なんだと
教えていただいたのだ。



善は急げと週末の北千住での仕事のついでに
私でも知っているサニーダイナーよりも
美味しいから行ってみなと薦められたT'sに行ってきた。

(サニーダイナーもkyoko007さんに教えていただいた所だが・・・)

場所は北千住の西口を
イトーヨーカドー方面に真っ直ぐ進み
国道を渡って数十メートルの左手にその店はある。

実は今月末で閉店だから
先にこっちに行けとも教わっていたのだが
これは全くのガセネタ。

お店の方は前にもそう言うお客さんがいたのだけれど
ウチを潰そうとしているのかしら?と
ガセネタ撤回令をいただいてきたのだ。



15時近くの来店ということもあり、
店内には先客が1組のみ。

アメリカンスタイルな店内では
ファイヤーキングのネオンや
マッコイのフラグが輝いていた。

食器やグラスをチェックしなかったが
何らかの形でファイヤーキングを
取り入れているのだろう。

主なメニューは
              ハーフ  レギュラー(110g)
ハンバーガー       ¥680 ¥890
チーズバーガー      ¥785 ¥995
アボガドバーガー     ¥785 ¥995
チリチーズバーガー    ¥890 ¥1,100
アスパラベーコンバーガー ¥945 ¥1,155
ホットドッグ       ¥470
シナモンシュガートースト ¥470
チリビーンズサンド    ¥680

前回のメキシカンで
レッドキドニービーンズが大好きだと宣言した通り
チリチーズバーガーのレギュラーに
エキストラパテ¥315で注文させていただいた。

ちなみに昨晩の我が家のカレーにも
キドニービーンズが・・・



やってきたのがコチラ。

上のジョンレノン眼鏡は
ジャンレノに憧れて筆者が愛用しているもの。
余談ですな。

T'sのダブルチーズチリバーガー。

フレンチポテトがたっぷりと盛られ、
ピクルスが1つ添えられてくるのだが
こいつをポテトなしで注文すれば¥100引きだそうだ。

正直、この時点ではそんな人が
世の中に存在するのかと疑問に思っていたのだが・・・



バンズはこんがりあめ色仕立て!

このバンズ。

ここのハンバーガーを旨いと言わしめる
大きなポイントの1つなのだろう。

ほんのりとパンの甘味を蓄えた
黄金色は主役のパテの魅力を
存分に引き出していた。



トロトロにとろけたチェダーチーズ。

チーズ嫌いだと言う人とたまに出くわすが
このとろけた物体を食べれないのかと思うと
可哀想な気持ちにもなってしまう。

チリビーンズはパテの上にチェダーで
閉じ込められるようにのせられていて、
これを見ただけでヨダレと言う名の分泌液が
音もなくあふれ出てきてしまった。



持ち上げると確かな手ごたえ・・・

重っ!

口を縦に30センチほど抉じ開け一思いにバクリ・・・

旨い。

胡椒が強めに利いたこのハンバーガー。
野菜のボリュームを考えると
エクストラパテ位で丁度良かった。

ガブガブガブッとレタスをやっつけて
お肉を愉しむことに・・・



しっかりと焼かれたパテは
牛肉本来の旨みを十分に堪能させてくれる。

一言言わせていただくのならば胡椒がちょいと強すぎること。

また、私は炭火焼きのハンバーガーが
至上のものだと思い込んでいるので
ここのよりも旨いと感じるハンバーガーは
他に存在すると言うことだ。

胡椒にしろ炭火にしろ
嗜好の問題なので得意先を
否定している訳ではない。(ちょっと弱気)



ピクルス好きにとって
一欠片はちょいと物足りない。
追加しようか迷ったが、
フレンチポテトを食べ進めながら
ある考えがよぎってしまった。

エクストラパテでバランスを崩しておいて
胡椒が強めだなんて偉そうだよなぁ・・・

ポテトなしでハーフパテの
チーズバーガーを食べてもう1回感じてみよう!

要するにお腹が減っていたのだ。



数分で勝手に始めた延長戦がやってきた。

レタスのボリュームこそ先ほど程ではないが
女性にはこの位のサイズで丁度良いのだろう。

バクリとやると・・・

パテがハーフサイズ(60gだったかな?)になると
口の中でバンズが占める割合が高くなり
ハンバーガーを頬張っている感覚を
得にくくなってしまう。

エクストラチリチーズは
肉を口の中で滴らせている感が潤沢だったので
やはりデフォルトの110gというのが
バランスが良いのかもしれない。



このT'S、サニーダイナー、蜂の家と
北千住ハンバーガー三銃士を食べつくせとのご命令の
第1弾はこのようにして幕を閉じた。

T'sからの帰り道。

今週末も北千住で仕事の予定なので
サニーダイナーを下見してきた。

16時でハンバーガー屋が混んでいるのだから
昼時ははずした方が良さそうだ。



そうそう、このサニーダイナーの手前に
天麩羅のいもやがあったのだが、
神保町界隈のいもやとはどのような関係なのだろうか?

ご存知の方がいれば
後学のためにご一報を。

ご馳走様でした。

T’s
足立区千住中居町19-10
TEL03-3882-0820
月~土 11:30~16:30、18:00~24:00
日 11:30~23:00
水曜定休(祝日の場合は営業)

ダブルチリチーズバーガー ¥1,415
(エクストラパテ¥315を含む)
チーズバーガー ¥685(ハーフパテ、ポテトなし)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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上野御徒町 うさぎやにて「どら焼き」をいただきます

2008-02-13 10:08:39 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

こんにちは。甚平です。

先週は沢山のお見舞いメッセージをいただき
誠にありがとうございました。

正直。嬉しかったです。

傷の方はと言うと
案外重症なようで1週間が経過したと言うのに
痛みが20%程しか和らいでおりません。

当面は痛みと共生しなければなさそうなので、
日記の方はジワジワと無理をしない程度に
再開したいと思います。

それでは今日のお話を・・・

先週1週間といえば
行く先々でどうしたんですか?やら、
大丈夫ですか?の質問攻めの日々を過ごしていたのだが
上野御徒町にある某スポーツチェーンの本社に
営業に向かう先で思わぬお店に出くわした。



うさぎや。

御徒町界隈にあるのは知っていたのだが
まさかこんな所にあったとは・・・

場所は松坂屋のはす向かいあたりだろうか?

今まで御徒町に降り立つと
必ずと言って良いほどアメ横を上野方面に突き進んでいたので
松坂屋界隈がこんなにもおばあちゃんの原宿2号化
していたなどとは知る由もなかったのだ。

うさぎや自体は皆さんもご存知な方が多いのだろう。

そう、誰もが羨むどらやきの有名店で、
年配者宅を訪れる際にこんな手土産を持参したのならば
まぁ!なんて出来たお坊ちゃんと
お寿司が出てきてしまいそうなお店なのだ。



亡き祖母もここん家のどらやきは好物で、
大昔に婆ちゃんはここで買うていたのかと
感慨ひとしおだったのだ。

中に入らなくても次から次へと人が押し寄せる。

大きな特徴と言えば
保存料などを使わない分賞味期限が
僅か1日のとても儚いものだと言うことだろう。

スーパーでは4個¥200程のどらやきは
ここでは1個¥180。

これを少年時代の記憶の残存が
決して高くないと言い張っていた。



恐らく食べたことのない嫁の分と併せて2個を購入し、
一番手柄だと鼻歌交じりに帰宅の途に着き、
さっそく茶を立ていただくことに・・・・

こいつがうさぎやのどらやきだ。

甘~いカステラの上品な香りが
胸の鼓動を高まらせてくれる。

きめ細やかでしっとりとした丸みを
ひとおもいに両断し中の様子を
垣間見ることに・・・



粒あんの仕上がりは
糖度が高そうな按配ながら
それがどうしたと言わんばかりに喰らいついた・・・

旨い。

蜂蜜の煉られたカステラは
初めてカステラを食べたあの日を頭がよぎるような
甘さのザラついたあの感触が感じられる。

餡は甘すぎず、足りなくもなく
前述のカステラの蜂蜜と合わさってようやく
やや強めと感じられる丁度良さ。



私よりも早く食べ始めていた嫁に
危うく半分取られてしまいそうになる
至福のホッとする瞬間を味わせてくれたのだ。

こいつを嫁の実家に届けてやりたいものだが
賞味期限を考えると帰省日に立ち寄ることしか
方法はなさそうだ。

赤福やら吉兆やらと大問題は続いたが
この不自由さをお客に頑なに強いているこのお店は
営利に走り過ぎないブレーキがしっかりと利いていた。

美味しいどらやきをご馳走様でした。

うさぎや
〒110-0005
台東区上野1-10-10
TEL03-3831-6195
9:00~18:00
水曜定休

どらやき ¥180

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ▲☆☆☆☆

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南千住 尾花にて「うな重」をいただきます

2007-12-28 19:02:42 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

気が付けば12月も残すところあと3日。

普通の会社ならば今日で仕事納め&納会
という方々が圧倒的に多いのだろうが、
私の会社は役所も驚く明日29日が仕事納め。

とほほな気分を振り払おうと
大好物のうなぎの喰い納めをしてきた。

場所は南千住。

北千住に仕事の都合で行ったついでで
誰もがピンとくるあのお店に行ってきたのだ。



尾花。

私が大好きな御茶ノ水神田川は
1人数万円してしまうような敷居の高さなのだが
リーズナブルにがっつりと旨いうなぎを喰いたい向きには
こんなにもがっちりとはまるお店も少ないのだろう。

こちらのお店。

南千住自体が閑散としすぎている
というのもあるのだが、初めて行く際には
下調べをして行かれた方が良いだろう。

JRの線路沿いを上野方面に右手側から進めば
5分程で見つけることができるのだが、
住宅街が心の疑心暗鬼を生み出してしまうのだろう。



お昼時ど真ん中の12時30分では
多少の並びを覚悟はしていたのだが
以外や以外。すんなりと入店することができた。

暖簾を潜り、靴を預けると
まるで柔道場のような畳の敷き詰められた
神棚に見守られた座敷が目の前に現れる。

ここで各々が和気藹々と
うなぎの道を究めるべく舌鼓を打ち合うのだ。

主なメニューは

うなぎ重 ¥2,500
     ¥3,000
     ¥3,500
蒲焼   ¥2,700
     ¥3,200
     ¥3,700
白焼き  ¥2,700
大串   時価
中串

柳川   ¥2,000
鯉こく  ¥900
うざく  ¥1,200
うまき  ¥1,500
焼き鳥  ¥900  など



こちらのお店。

注文を受けてから
うなぎを裂いて串打ち、焼きに進むため
蒲焼や重ものは到着するまでに悠々30分はかかる。

いつもならば
うなぎが焼きあがるまでうざくやらうまきに鯉こく
2本で¥900もする焼き鳥などをビールのつまみに
待たせていただくのだが、
仕事中のまっ昼間には¥2,500のうな重を大盛りで
文庫本を片手に黙々と待つのが精一杯だった。



最近はまっているドイルの世界に
引きずり込まれること20数分程だろうか。

ことなくしてお目当てのうなぎがやってきた。

旨そうだ。

こちらのお店の大きな特徴は
関東風にどっぷりと浸かった蒸しの加減だろう。

柔々とふっくらと蒸されたほくほくの鰻。
こいつが嗜好に合うのか合わないのかが
分かれ目になるのだ。



この加減。どれほど蒸せばこんなに柔々するのか
不思議に思ってしまう程箸で簡単にほつれてしまう。

裏側も焼いたというよりは蒸したと表現する方が
適切であると感じるような按配だ。

堪らず口の中に運び入れる・・・

旨い。

とろけるような柔らかさに鰻の脂が浸透しながら
胃袋に向かってゆく旨み。

ここのうなぎは
茨城産じゃないかとどなたかが言っていたが、
私は三河産か宮崎産じゃないかと睨んでいる。

蒸し焼くと白身臭さが少なく、
上品なうなぎの脂身ばかりが目立つのは
三河産や宮崎産に見られる特徴だと思っているからだ。



私自身。

うなぎの身の柔らかさと
脂がそれに溶け込んで押し寄せてくる旨さは
上品な旨みではないと思っているので
適度に落とされた脂と適度に保たれた脂が
考えられて焼かれるような神田川のうなぎの
上品さに軍配を挙げてはしまうのだが、
8割の人は太鼓判を押すであろう力強いうなぎだ。

こいつを野暮というのが
大馬鹿野郎と罵られそうだが、
そこは嗜好の違い。

2007年喰い納めのうなぎとしては
申し分なかったことを付け加えさせていただき、
ご馳走様でした。

尾花
荒川区南千住5-33-1
TEL03-3801-4670
平日  11:30~13:30 16:00~19:30
土・日・祝日 11:30~19:30
月曜定休

うな重 ¥2,800(大盛り¥300増しを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう


上野 ソウルにて「参鶏湯」をいただきます

2007-09-26 13:19:24 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

上野のコリアンタウンにやってきた。

ここで食事をするのはかれこれ10年ぶりで、
以前どこのお店で食べたのかをすっかり忘れてしまう程久しぶりの訪問だ。

最近、韓国の方々と仕事をする機会があり
不勉強な韓国料理を少しずつでも
埋めていきたいという訳だ。

とりあえず右も左も判らないので
この一帯の軒先に首をつっこみながら
1周しながら、今日の獲物を物色することにした。



やってきたのはこちら。

ソウルという豚肉料理をウリにしているお店なのだが
決め手になったのは中のお客さんの8割が
韓国語で話していたからだ。

現地の方々が多いお店は
味の方も現地により近いのだろうと
外国料理の店に入る際にはよく使う手なのだが
外れたことは今までないのだ。



私は韓国に行ったことがないので
韓国のお店の内装がどのようになっているのかは知らないが
このソウルのおそらくはハングル語と思われる文字が
壁一面に描かれた内装は読むことができないにもかかわらず
何故だか落ち着いてしまった。



最初にお水を持ってきてくれたのだが驚いた。

焼酎の空いたペットボトルに
氷と水を入れて持ってきたのだ。

抵抗感はないのだが
これでは酒を飲みたくなってしまう。

余計な誘惑を一緒に運んできてくれたのだ。



ランチメニューは全て¥700だった。

石焼ビビンバはよく食べるし、
豆腐チゲやプルコギなんかの知っている料理を復習するよりも
一度しか食べたことの無いサムゲタンを
久しぶりに食べてみようという気になった。

サムゲタンは烏骨鶏などの鶏の腹に
もち米やナツメ、高麗人参や松の実などを詰め込んで
グツグツに煮込んだ滋養料理で夏バテ防止のために
夏場によく食されるものだということを知る程度。

こちらのお店ではどんな按配で来るのだろうか?



手前から時計周りで
いかの燻製を唐辛子和えしたもの、
牛蒡の唐辛子和え、カクテキなどなどだ。

全て料理に名称があるのだろうが
申し訳ないが全く判らない。

つまむこと10分程度だろうか?

グツグツと煮立った鶏肉がやってきた。



アクがちょいと出ているが、
スプーンで丁寧にそいで
ソウルのサムゲタンをいただくことに。

以前食べたサムゲタンは
簡単にスプーンで鶏肉の腹を割れたのだが
こちらのサムゲタンは鶏の弾力が残っていて
なかなかばらすのに苦戦してしまった。



韓国料理のマナーは手を使って良いのかどうかは知らないが
欧風よろしく、骨付き肉はOKだろうと業を煮やして
ある程度の塊で手を使わせていただいた。

まずは塩をつけずに鶏肉だけで・・・

旨い。

鶏から出た脂を鶏自身が身に纏い
なんとも優しいお味になっている。



塩をつけてみたが
十分旨みは出ているのでこれ以上の味付けは必要なかった。

ちょいと首をかしげてしまったのは
もち米なんかのありかを視認せぬままに
開いてしまったというか開けてしまったことだ。

以前食べたものは高麗人参やらもち米のド真ん中を
探し当てることができたので
肉が開いた瞬間にどっさりとしずるを
得ることができたのだが今回は残念だ。



あっさりとした鶏ガラスープがなんとも胃に優しい。

写真にはないがランチメニューには
ごはんも別についてきた。

烏骨鶏ではないにしろ
こいつで¥700なのだからたいしたもんだと
改めて感心してしまった。



スープを飲み進めると
鍋底に沈澱した普通の米やナツメが
目に飛び込んで来たことから、
やっぱり今回は開きどころが悪かったのだと教えられた。

無念。

来る人来る人にハングル語で挨拶をしていたので
やはり地元の常連さんの集まるお店なのだろう。



今回、お店のウリの豚肉料理は口にしなかったのだが、
お酒と一緒に夜の部にも来てみたい気にさせてくれた。

この良心的な価格設定ならば
夜もさぞかし繁盛していることだろう。

ご馳走様でした。

ソウル

〒110-0015 台東区東上野2-15-2
TEL03-3835-4203
11:00~2:00
年中無休

参鶏湯(サムゲタン) ¥700(ライス、前菜付き)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチ3連射を・・・

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上野 ブラッセリーレカンにて「ハタのポワレ」をいただきます

2007-09-07 10:34:22 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

今週は大学3年生の女の子が
インターンシップというなの社会経験のために
私の職場に2週間の体験入社をしに来ている。

2年もすれば嫌でも毎日社会に
出て行かなければならなくなると言うのに
何と言う志の高さ、いやはや奇特と捉える向きもあるのだが
私ができるアドバイスは今のうちに思う存分遊んでおけ
と言うごくごく一般的に用いられる言葉くらいなのだろう。



その子を引き連れて上野の客先に出向く機会があったので
現代っ子に1925年様式の直線美がどのように映るのかと
上野駅のグランドコンコースの片隅に行ってきた。

ブラッセリーレカン。

言わずと知れた銀座レカンの姉妹店。
昭和7年にできた上野駅の貴賓室をリニューアルして
今では当時の様式美を庶民にも開放してくれる有名店だ。

銀座マキシムでもレカンでも
最近では店の格式以上に客の品格も落ちたと
嘆かれる方も多いのだろうが、
社会に出たての方々には
是非とも襟を正して5万10万の投資と思って
こういったお店で食事をしてみていただきたい。



頑固者の私の親父に共感できる数少ない部分がまさしくこれで

「本物を知らなければ偽者を理解することなぞ到底できないから
初任給で落ちぶれてもマキシムはマキシム。(失礼!)
本物の匂いが残っているうちに行ってきなさい。」との言葉だったのだが。

これがなるほど。

給料の半分を叩いたとしても
今では十分おつりが貰えたと思えるようになった。



さてさて、随分と助走が長くなってしまったが
肝心のお店の話に戻らせていただきたい・・・

こちらのお店のランチは3種類。

ボヌール ¥1,500。
アトレ ¥2,700。
コンフィアンス ¥3,800。

前菜がついたりデザート付きだったり
メインの違いであったりと高低あるのだが
ボヌールのメイン、
ポークのブレゼとハタのポワレシュクルート添え
ブールブランソースの2択のうち、
ハタが無性に食べたくなり、こちらを
プラス¥500で南瓜のポタージュではなく
前菜のマグロのカルパッチョに替えてもらい
いただくことにした。



最初にやってきたのは2種類のパンが
人数分盛られたバスケットだった。

まずは好物のひとつ。
フランスパンからいただいたのだが
パン達は特に温めたりはされていない
可も不可もないものだった。



続いてやってきたのがマグロのカルパッチョ。

メバチマグロと塩・胡椒・オリーブオイルやバルサミコで
簡単にできるメニューなのだが、
調理がシンプルな分素材の良し悪しが勝負の決め手。

臭味のない、いいマグロだ。

女子大生の南瓜のポタージュも随分と美味しそうだったので
スープを¥500出して前菜に替えるならば
その¥500でデザートをいただくというのもひとつの手だろう。



ハタのポワレシュクルート添えブールブランソース。

難しい言葉が羅列されているので少し解説を。

フレンチで使うハタと言えばキジハタだろうか?
シュクルートとはザウアークラウトのこと。
ドイツ料理でお馴染みのキャベツの酢漬けのことだ。

ブールブランソースはフレンチではよく耳にするソースだろう。



ブールはバター。ブランの白くらいはお馴染みだろう。

色に関する外国語は
挨拶の次に自然に覚える言葉なのだなぁと
イタリア語で言うロッソ(赤)、ネロ(黒)、
ビアンコ(白)、ベルテ(緑)などを
不思議と思い出してしまった。

バターと白が判ればご想像の通り。

白ワインや白ワインビネガーでエシャロットを煮詰めて、
バターを合わせるシンプルなソースだ。



ハタの皮がパリッとポワレされた姿が
無性に食欲をそそってくれる。

丁度、目の前でウエイターの
腰に付けていたネームカードがポトリと落ちたのだが
別のウエイトレスがスッと回収していった。

お客の食事に具合や水の様子など
目を光らせるのは当然の仕事なのだが
ウエイターやウエイトレス同士の状況にも
それぞれ意識を置いているのは
判っていてもなかなかできない。

オーダーの際にメニューの説明を
してくれれば完璧なのだが、
元貴賓室と言えどもブラッセリーな
おもてなしと言うことか。



ナイフフォークでパクリと・・・

旨い。

ワインの酸味で野暮ッたさの消えたバターが皮を芳ばしく、
ハタの白身をしっかり感じ取れるような
絶妙な加減で味わせてくれる。

あくまでもハタがメインで
それを引き立てるソースの具合は
控えめな賢妻を思わせるような按配だった。



食後にはコーヒーか紅茶が付く。

デザートを頼もうか葛藤しながら
レモンティーをお願いした。

やってきた紅茶はティーパックだったが
アールグレイだったかな・・・

まずまず美味しくいただいた。



北の玄関口上野。

北の名士をお出迎えするのには
お店の方々の教育ぶりといい
お料理といい外すことはない良いお店だろう。

年配のマダム達に囲まれて
インターンシップの大学生も
さぞかし緊張したのだろうがこれも勉強。

出世払いでお願いします。

ご馳走様でした。

ブラッセリーレカン
〒110-0005
台東区上野7-1-1アトレ上野レトロ館1F1020
TEL03-5826-5822
11:00~23:30(L.O.22:30) 
年中無休 

ボヌールコース ¥2,000(前菜¥500増しを含む)

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★▲☆

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アメ横 大統領にて「もつ煮」をたんといただきます

2007-07-06 21:04:14 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

ない。ない。ない~っ!

何がないかってデジカメに
バッテリーを入れ忘れてしまったのだ。

今日は新宿で某蛸飯を食したのだが
こちらの方はまたの機会に・・・

しょうがないので
先日嫁と自転車を見に行ったアメ横のお話を。

私とアメ横の付き合いは長い。
中学生の頃に戦車に対する憧れを持ち、
ドイツやフランス、アメリカなどの
軍モノを買いに中田商店通いをそれこそ週一回は行なっていた。

中学生からするとジッポライターやら皮ジャンやらと
大人に対する憧れを象徴するような品々の揃ったアメ横は
まさに夢の時間を過ごすのにはうってつけの場所だったのだ。



高校生になると好奇心の矛先はエスカレート。

飲んだくれた親父達の集うお店で
勝手も判らないにもかかわらず
判ったフリをして入る。

本人だけがこ慣れたつもりで
周りの大人達にはバレバレだったお店が
上野寄りのガード下のお店。もつ焼き大統領なのだ。

20年近くかけて作り上げた
私のアメ横に行った際の定石を
嫁に教え込んだその足を癒すべく
久しぶりに立ち寄った。



ここの名物はお馬さんのモツ煮。

周囲の喧騒が炊き出しを思わせる独特の雰囲気が
こいつの絶妙の調味料になっている。

わが家はちょうど折りたたみ自転車を
買うか買うまいかの大論争の渦中。

ビールを流し込みながら
あーでもない。こーでもないと
モツ煮を待たせていただいた。



大鍋の煮えたぎる光景に胸が躍りながら一口・・・

うっ、駄目だ。

モツの下処理がちゃんとされていない。

モツ臭さが味噌にも移ってしまい
温かいうちならば何とか喰えても
冷めたら堪ったもんじゃない。

七味を大量にぶっかけて流し込んだ。



おそらく下茹でした後に洗いを怠り
モツの臭味を取りきらないままに仕上げてしまったのだろうが
最後に行った7~8年前はこんな味ではなかった。

今回だけの出来事ならば良いのだが・・・



気を取り直して串モノを。

こちらの串モノはせいぜい¥100~¥200程度。

イタリア人がパッとカフェに入って
ぱっとエスプレッソを飲むように
小腹の空いた日本人はビールと串モンを
サクッと食べるのに丁度良い良心的な設定だ。



葱とししとうは、
どおのこおのと言いようはない。

先のモツ煮の裏切りを含め
雰囲気というスパイスが帳消しにしてくれそうなまでに
活気に取られて何もかもを無心にさせてしまう。

家で焼いてもこの味にはならないのだ。



こちらはハラミだったかな。

問題ない。

芳ばしく焼けた肉っ気は
まさにビールのベストパートナーのひとつだ。



こちらはいか団子。

白身魚といかの割合が魚寄りな分、
いかっぽさは物足りないのだが
こちらも完全に魔法をかけられている。

つくねに関しても同様だ。

わずか15分だか20分だかで
怒涛の如く平らげさせていただいた。



正直。モツ煮には幻滅してしまったのだが
どうにもこうにも憎めない。

昭和な感じがそうさせているのか
その絵に溶け込む私を含めた
呑んだ暮れ達全員の賜物なのか
不思議とまた来ようという気にさせてくれる。

次回は頼みますよ。
ご馳走様でした。

もつ焼き大統領
台東区上野6-10-14 
TEL03-3834-2655
10:30~23:30
年中無休

もつ煮込み ¥420

甚平満足度 ★★☆☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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茗荷谷 サッポロ軒にて「オム焼ソバ」をいただきます

2007-05-24 15:59:07 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

茗荷谷。

本当にめったに行かない土地だ。

およそ3年ぶりにこの土地にやってきたので
テレビチャンピオンなどでその名の知れた
フードファイターなじみの店に行ってきた。

サッポロ軒。

辛さ調節のできる激辛ラーメンや
肉丼で有名なお店だ。



以前来た際には肉丼を食べていた。
激辛の方に挑戦しようかと迷ったのだが
オム焼きそばが目についてしまい、
こいつを大盛りで注文させていただいた。

店内には拓殖大学相撲部の看板があり
なるほど、稲中こそないが彼らが好きそうな
格闘系の漫画がぎっしりと用意されている。



最初に来たのは
以上に湯気の立ち昇る中華スープだった。

熱すぎて味覚が味を
なかなか捉えてくれなかったのだが
まずまずのスープだった。



もうひとつ一緒に来たのが
もやしのごま油和え。

最近こいつを喰う機会がやたらと多いのだが
どういった運命のいたずらなのだろうか?

こちらの方も驚きはしないものだ。



注文後5分程でお目当てがやってきた。

名称が本当にオム焼きそばだったかは
定かではないが誰がどう見てもオム焼ソバ。

大盛りが¥160増しというのは
少々高く感じたがさっそく取り掛からせていただいた。



上から見ると量が想像しにくいので
潜り込ませていただくと・・・

おぉっ。焼ソバの熱気が
オム玉に押さえ込まれているのが良くわかる。

今すぐ解放してやるからな。

唾液とともにアホらしい台詞を飲み込みながら
割り箸に手を伸ばした。



他人の注文に耳を傾けると
三者三様でご飯ものの注文が多かった。

オム玉の按配を
もう少しユルくてもいいなぁと思いながら
箸でガッと裂け目を入れる。



熱気と一緒に目に飛び込んできたのは
キクラゲと豚肉だ。

ソースの香りにクラクラしながら一口。

旨い。

完全にB級グルメなものだが
働き盛り、食べ盛りにもってこいのメニューだ。



よく酒の席などでは
大阪の辛目のお好み焼きソースと広島のオタフクと
どっちが旨いだのと議論になるが(普通鳴らないか・・・)、
私はオタフクソースの社長に感謝状を送りたいほどの
オタフッカーだ。

にんじんやキャベツなどの定番食材を
甘めのこのソースで炒めた焼ソバは
主食としてもおかずとしても申し分ない。



ということで小ライスを追加。

変人呼ばわりされる方もいるのだろうが
私は焼きソバもお好み焼きもおかずとして食す。

W炭水化物に眉をひそめがちになるのだが
そばめしと割り切ってしまっているのだ。



正直、肉丼の方が旨かったのだが
茗荷谷に行かれることがあれば
激辛ラーメンで悶絶を。

ご馳走様でした。

サッポロ軒
文京区大塚1-4
TEL03-3947-9225
11:30~00:00
日曜定休

オム焼きそば ¥950(大盛り¥160増しを含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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