銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

池袋 メゾンカイザーにて「蟹とかぶのスープ」をいただきます

2007-11-30 12:02:13 | 池袋

ここ最近。思いのほか気に入ってしまい
2週で2度の訪問をしたお店がある。

メゾンカイザー。

花より団子な私のイメージからすると
驚かれる方も多いのだろうが、
こともあろうかお気に入りの理由は
ここのお肉やお魚ではなくなんとスープ!

スープセットと言う名の
パンとサラダとスープだけのランチメニューに
ぞっこんなのだ。



ドイル好きなシャーロキアの方ならば
日記の履歴でサンシャインにお客さんでもいるのであろうことなど
とうの昔に気付かれているのだろうが
それはさておきこのパン屋で食べるカフェメニュー。

東京ではコレド日本橋とこの池袋でしか味わえないとあっては
お昼時の女性陣の並びも頷けるというものだ。

10人程の女性の影に隠れて
大男がポツリと混じる光景。

女性専用車輌に飛び込んでしまうような感覚だ。



お店には店内の暖を取れる席と
ご覧のようなテラス席が用意されている。

師走が差し迫った寒空の中、
私のようなミンクならぬメタボのコートを
持ち合わせていない女性には、
いくら並びに根負けしたとはいえ厳しい環境だろう。

ランチメニューは

サラダランチ ¥1,000
サンドウィッチ ¥1,000
スープランチ ¥1,200
グリルランチ ¥1,500
スペシャル ¥1,500 だ。

この日のグリルが牛の網焼きで
スペシャルがカジキマグロのムニエルだというのに
充電しきれるとは思えないスープランチをいただいた。



最初にやってきたのはコーヒーとパンだ。

疑問を解き明かす理由の1つにこのパンがある。

旨いパンが食べ放題。
バターをつけてもスープに漬けても
2度美味しいセットだという訳だ。

テラス席には業務用のストーブや
ブランケット、コーヒー紅茶はお好きなだけと
できるかぎりのことはしてくれているので
温かい格好をしてキャンプ気分を味わうのも良いだろう。



そんなこんなしていると
お目当てのスープがやってきた。

実は入り口にはスープの名前が
しっかりと記載されているのだが
会計が済むまでは私は見ないようにしている。

良い意味で裏切ってくれるこのスープの
真相を突き止めることが楽しみのひとつなのだ。



スープに目をやると
ドカーんとかぶが鎮座する。
それからパスタが添えられているが
パスタはこの店のお国ではヌイユと言われる。

クリーム系のスープは
トマトの色に染まっているのだが
芳醇な海の幸がテラス全体に広がって行く。



くるりとやるとパスタは
軽く、くり貫かれたかぶの上に鎮座している。

美しい。

堪らず真相解明のために
利き手に銀器を構えて一思いに・・・

旨い。

蟹と帆立も使っているのだろうか?

魚貝エキスの溶け込んだクリームスープに
プチトマトでさわやかに色と風味が増してある。



よく煮込まれたかぶはスッと
スプーンではだけてくれてトマトに負けない
クリームスープの甘味と共にかぶの甘味が
口の中に広がってくれる。

このプチトマト。

サラダなんかに添えられたものは
トマトの皮っぽさばかりが後味として残ってしまい
普通のトマトの方がなんとバランスの良いものかと
あまりいい顔はしてこなかったのだが、
前回の穴子のパスタしかり。

トマト一色にしないように
さわやかな風味付けを行うには
これほど適した食材はないという訳だった。

見直したぜプチトマト。



最終的に私の出した答えは

かぶのトマトチャウダー。なのだが・・・

正解は蟹とかぶのスープ。ヌイユ添えだった。

前回食べたスープもクラムチャウダー好きな
私のツボを的確に付いてくれていたのだが
日替わりスープな分今回も存分に満足させてくれた。



新鮮な野菜にビネガーが
複雑に組み合わされたドレッシング。

食べるだけで健康になった気にさせてくれる。

パンのおかわりは言わなければ
バンバン持ってきてくれるはずはないので
声を掛け、食べれる量だけ申し出ると良いだろう。



最近、代々木八幡のイェンセンという
デンマークのパン屋に行く頻度よりも
新宿伊勢丹のこちらのお店で買うことが多くなっていたのだが
しばらくここのお店のパンの名前を覚えるのに
精を出すことになりそうだ。

ご馳走様でした。

メゾンカイザー池袋店

豊島区東池袋3-1-2サンシャインシティアルパ1F
TEL3-3980-8880
ベーカリー 7:30~21:00(日祝日10:00~21:00)
カフェバール 11:00~23:00

スープセット ¥1,200

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう


築地場内 トミーナにて「あなごのペペロンチーノ」をいただきます

2007-11-28 13:19:01 | 銀座・築地 イタリアン

最近から私の日記を読んでいただいている方の中には
この怪獣顔のお兄ちゃんはどうして
銀座を名乗っているのだろう?と
思われている方がいるのかも知れない。

スターウォーズのように
long long time ago・・・とはならないのだが
約1年半前に日記を書き始めた際には銀座で働いていた。

以上。

その銀座の街のランチ時に
舞い降りることができたので今日はそのお話を・・・

築地市場の移転問題の話は
最近その経過が耳に届かなくなっているが
我々に残された時間はそんなに長いものではないだろう。



ご紹介していないお店の中からと
考えてみるとまだまだいっぱいある。

江戸川、センリ軒、大和、寿司大・・・

そんな中から選んだのがトミーナ。

私は今回で2回目だが
以前行った際にはこの立地にして
随分としっかりとしたイタリアンのお店だと
感心させられたのを覚えていた。



店に入り、
前回はトマトバジリコだかのパスタを食べていたので
今日は大好物のピッザでもと考えていた頭の中身は
次の活字に地球の果てまで吹っ飛ばされてしまった。

あなごのペペロンチーノ?しかもプチトマト入り!?

想像がつかない。

いったい全体どんなものなのだろう?という好奇心が
全ての思考を停止させたのだ。



最初にやって来たサラダは
胡麻油のドレッシングがかけられていた。

可もなく不可もなくな出来栄えよりも
こちらのメニューをご紹介しよう。

ピッザ数種類は次回に纏めるとしてパスタの方を。

ただし、ゴルゴンゾーラのピッザ¥1,500だったかな?
こいつはあの活字さえ見なければ
おそらく注文していたものだろう。

マッシュルームトマトソース ¥900
ペペロンチーノ
トマトバジリコ
カルボナーラ ¥1,000
ミートソース
たらこバター
ナポリタン



他にも数種類があるのだが
レギュラーパスタはどれも¥1,000程度。

活字にあるような
あなごやらズワイガ二やらのゴージャスパスタは
¥1,500前後なのだ。

調理を食入るように見させていただくと
当然茹で時間はしっかりと計測され、
後で気づいたのだが茹でたパスタをソースで絡める時間、
それから余熱で加熱される時間もしっかりと
計算し尽くされていた。



8分程度でやってきたのがこれ。

これがドミーナのあなごのペペロンチーノだ。

想像を裏切る和な風合い。
あなごを活かすために考えたのだろう。

しそに葱、プチトマトは添えられているのではなく
ソースとして煮潰されている。

赤唐辛子は見当たらず、大きくのせられたあなごは
切り身もソースに混ぜられていた。



炭焼き?ではなさそうだが
芳ばしく放たれたあなごの香りに誘われて
まずは主役からいただくことにした・・・

旨い!

これは酒蒸しにしてから焼いたのか?
日本酒を調理の過程で用いていることは間違いないのだが
このあなごをこんな形で喰わされるとは
思いもしなかった。



ソースの方は・・・

なるほど。

こいつはトマトではなくて
プチトマトでなくてはならないのだ。

しそと葱、果肉の少ないプチトマトだから
絶品のあなごの風味を損なわず美味しくいただけるのだろう。

これが大ぶりなトマトならば
完全にトマトの味に支配されている。

技ありが決まったわけだ。



茹で加減は前述の通り。

申し分のなさにコメントのしようもないのだが
あえて言うなれば細めのパスタよりも
太めが私は好きだと言う自己主張くらいのものだろう。

こいつが大盛りで¥1,600なのだが
¥1,200くらいで食べれるのならば
帽子を脱いで敬礼してしまうほどの
満足を得られたのだろう。



食後には飲み物とデザートが付く。

アイスコーヒーは移し変えなのだろうが
食後の配慮としては十分。

デザートはお手製のゆずのシャーベットだったのだが
柑橘と甘味の加減が絶妙。

へたなジェラートを食べるよりも
随分と感心するような素晴らしいものだった。

さすがに消化が早いと言われ、
早いという気にさせてくれるパスタ。

場内を出る際には大森でカレーでも食べようかとの
甘い誘惑に誘われてしまったのだが
心地よい気をもう少し味わいたいと
こいつで何とか手仕舞いにさせていただいた。

美味しいパスタをご馳走様でした。

トミーナ
中央区築地5-2-1築地市場内1号館136
TEL03-5565-3737
8:00~14:00
日曜・祝日・休市日定休

あなごのペペロンチーノ ¥1,600

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★☆☆

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五反田 フランクリンアベニューにて「チーズバーガー」をいただきます

2007-11-26 19:00:47 | 恵比寿・目黒・五反田・品川

3連休いかがお過ごしだっただろうか?

私はというと・・・買ってしまった。

リコーのGR デジタルⅡを・・・

手ぶれ補正機能も付いていない
カメラ好きのための高機能デジカメを
私のような初心者が扱える訳はないのだが、

豚に真珠とでも猫に小判とでも言ってくれ。

だってかっこ良過ぎるんですもん。

嫁を少しでも綺麗に撮りたくって・・・などと
あの手この手で言い訳をしてみたのだが怒りは収まらず
力を借りに向かった先は五反田のあのお店だった。



7025 フランクリン・アベニュー。

先日、日記のコメント欄で賑わせていたこちらのお店。

初めて行く際には下調べをしてから行くのが良いだろう。
JR五反田駅から徒歩10分程。
住宅街のド真中にあるので
見つけるのに少々手間取ってしまった。

ちなみに道中にある
ワンタンメンのお店「広州市場」と
韓国家庭料理のお店「チェゴマ」というお店は
客の入りがすこぶるよく、五反田界隈の事情は知らないのだが
なかなかの人気店であることを覗わせていた。



まるで民家を改装したような作りなのだが
どなたかの日記では某国大使館の
私邸を改装したと記されていた。

界隈にデリバリーもしているのだが
デリバリーメニューは店内メニューと比べると
¥500程高く設定されていたが、
人件費などを考えれば当然のことか・・・



さすがはGRデジタルⅡ。

しぼりやらコントラストやらを
素人が毎回毎回設定するのは難しいので
オートモードで良い被写体だけ見つけただけで
現代アートは言い過ぎにしろ
風の抜け具合が感じられるような1枚が撮れた。



中に入ると先客が3組待っていた。

回転の早いハンバーガーなので
そんなには待たないだろうと思っていると
案の定5分程で我々の番が回ってきた。

開放的な空間とプライベートな感じが
まるでホームパーティを思わせるように
お客をもてなしていた。



注文をと思ったのだが・・・

店員さんはバッシングやらてんやわんやで
テーブルに目を配りきれてはいない。

しばらくしてようやくやって来た店員さんに
チーズバーガーExとアボガドバーガーM。
オニオンリングにハイネケンを注文させていただいた。

ちなみにお肉のサイズは
M112g、L149g、Ex225gだそうだ。



今後の方のためにメニューを少々。

         M    L     Ex
ハンバーガー ¥850 ¥1050 ¥1550
チーズ    ¥950 ¥1150 ¥1650
アボガド
マッシュルーム
テリヤキ
ベーコンチーズ¥1050¥1250 ¥1750
オーソレミーオ
クラブハウスサンド ¥1450
パストラサラミサンド ¥1100
ローストビーフ ¥1350
フレンチポテト ¥250(S)¥550(L)
オニオンリング ¥250
ピクルス ¥300

日本のお店でも
だいぶ見かけるようになったオニオンリング。

ハンバーガーのお供には必需品のこの品。
大好物のひとつなのだ。



まずは嫁が頼んだアボガドバーガーのM。

一口だけ貰ったのだが
アボガドと肉々しいパテとの相性は抜群。

話題になっていた通り
Mサイズのアボガドバーガーは
とってもレアな焼き加減だった。



続いて私の頼んだチーズバーガーだ。

見るからに旨そうなピクルスとトマトが
食欲を存分にそそってくれた。

テーブルにはケチャップ(へインツ?)と
マスタードが添えられていたが
せっかく牛々しいハンバーガーなのだからと
チーズの上に予め塗られたケチャップ以外は
かけないでいただくことにした。



Mサイズのパテと比べると
倍以上の厚みを感じる・・・

チェダーの肉の熱に屈した感じも
ますます食欲を加速させた。

ゴキュッ・・・



生唾を何度も飲み干して
焼いて焦げ目のついたバンズをかぶせいざ!出陣!・・・

旨い。

つなぎのない牛肉隆々としたハンバーグこそ
私の中のハンバーガー像。

塩・胡椒で上品に味が整えられているのが
肉の美味しさをさらに引き立てているポイントなのだが
贅沢者の私はもっと荒々しい下味付けの方が
牛っぽさがムンムンとして好みなのだ。

とは言っても旨いもんは旨い。



チーズバーガーのパテは
アボガドバーガーのレアに対して
ミディアムレアに焼かれていた。

この肉を300g~400g程で
もっと荒々しい下味付けをすると
以前言っていたニューヨークのジャクソンバーガーに
かなり近いものになる。



牛肉大国でない日本で
本場のハンバーガーを食べさせようとすると
どうしてもこのような価格設定になってしまうのだが
炭火焼きの牛肉丸出しのハンバーガーを
ここで食べれることは旅行して食べたと思えば安いもの。

狂牛病やらの際には
打撃が多少なりともあったのだろうが
今後も頑張っていただきたいものだ。



ちなみに、予定では
反対口にあるミート矢澤のランチも食べようとの
強行スケジュールを組んでいたのだが
雰囲気の良さに嫁が和んでしまい
15時には間に合わず。

駅前の陳麻家で
お持ち帰り麻婆¥525×2を購入して帰路に。

ご馳走様でした。



7025 フランクリン・アベニュー
品川区東五反田3-15-18
TEL03-3441-5028
11:00~21:00
(日・祝日 11:00~19:30)
無休

チーズバーガー ¥1,650(Ex225g)
アボガドバーガー ¥950(M112g)
オニオンリング ¥250

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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神田 やぶそばにて「かきそば」をいただきます

2007-11-22 13:23:34 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

暴飲暴食に疲れた胃を癒そうと
たまにはあっさりとしたものを食べることにした。

ちょうど、小川町に用事があったので
行こう行こうと思っていながら
テレビや雑誌でしか見たことがなかった

かんだ やぶそばを指名喰いだ。

時間は15:00。

完全にランチタイムは外れているのだが
その時間まで喰う気にならなかったのだから
よっぽど疲れていたのだろう。



地図を持たずに行ったのだが
周辺の電柱看板に助けられ、
平面の世界でしか見たことがなかった光景が
私の前に飛び込んできた。

創業は1880年ということだが、
お茶の間ですら凄いと思っていた凛とした佇まいは
生で見ると想像以上の素晴らしさだった。

思わず史跡に入るための
入場料を払いたくなる程に・・・



庭の手入れもしっかりとしていた。

どこぞのお婆ちゃまが店にすんなり入らないように
私もしばらく見とれてしまったのだった。

顔を玄関に向けたタイミングで
仲居さんが入り口に近づいてお出迎えの構えをしているのを見て、
この店の教育。教育というよりは
伝統を守っているだけなのだろうが
行き届いた感じが何よりも良かった。



店に入り注文を。

かけ、せいろ ¥630
月見、釜揚げ ¥945
おかめ、山かけ ¥1,155
天麩羅、かも南 ¥1,575
あなご ¥1,785

などの中から選んだのは
季節のメニューにあったかきそば¥1,050とせいろのセット。

何が疲れた胃だとか聞こえてきそうだが
蕎麦好きならばせいろは2~3枚は喰う。

この位、屁のつっぱりはいらんですよ。

噂に聞いていた女将の

せいろ、いちまぁぁぃ~~~という
小唄のような音色で厨房に通している。

何だか歌舞伎やらを見に来たように
食事をしに来たことを忘れさせられたのだった。



こちらがかんだやぶそばの
かきそばとせいろだ。

どうも窓際で白けてしまっているが
今日はご勘弁願いたい。

まずは温かいかきそばから・・・

つゆに牡蠣の香りが混ざった香りが
おでこの辺りに向かってくる。

旨そうだ。



茹でたての蕎麦は
打つ際に小麦粉をそば粉に対して
1:10で混ぜているそうなのだが
そうすることによってどうなるのかは
蕎麦を食べただけでは判らなかった。

蕎麦自体はまずまずなのだが、
牡蠣のエキスがつゆと合わさった
海の恵を感じさせるこの味。

こいつが何とも絶品だったのだ。



牡蠣が上手く撮れなかった。

かきそばには大粒の牡蠣が5粒だったかな?

素材やそばつゆの仕事ぶりを考えると
¥1,050はお値打ちだろう。

そばつゆの話はせいろの方でしたいと思うのだが
私はここのつゆ。

好みだ。



そしてせいろを・・・

盛りは浅めで、万全の体調ならば
20枚は食べれそうだ。

蕎麦自体はかきそば同様まずまずなのだが
同じようにそばつゆに驚かされた。

人にはやぶそばのつゆは辛めだよ。と聞かされていたのだが、
どうして、甘い、辛いで言えば確かに辛めになるのだが

加熱せずに時間をかけて砂糖やみりんを馴染ませる
生返しで作られたつゆの味は、
昆布、カツオ、醤油を丸~く1つに治めている。

まろやか芳醇なつゆ。

そば湯でこいつだけ呑みに来ても良いと思わせる程の
私好みのド真中だった。



もうひとつ。

薬味には葱と山葵が添えられているのだが

こちらのお店。

山葵をちゃんと出す前におろしている。

香りにはっとして女将に聞いてみると、
お昼時はある程度纏めて擦らしてもらってますが
この時間は余裕があるので都度擦ってますと言うのだ。



山葵の値段を考えると
つゆの仕事ぶりといい¥630に文句はない。

〆には山葵をチロチロ舐めながら
そば湯でつゆがなくなるまで堪能させていただいた。

胃が疲れているせいもあるのだろうが
気持ちが満たされるとどうも腹まで
満たされた気になってしまう。



お隣がちょうど歴戦の勇士たちが
思い出話に華を咲かせていたグループだったのだが
皆さんいい表情だ。

蕎麦自体が好きな方は
こんなものかと期待が大きい分、
がっかりされた経験をお持ちな方もいるのだろうが

この風情、おもてなしで
私好みのそばつゆをじっくりと味わう。
できればお酒を飲みながら。

時間をじっくりと噛み締めながら食べるのには
もってこいのお店なのだろう。

気持ちよかった。ご馳走様でした。

かんだ やぶそば
〒101-0063 千代田区神田淡路町2-10
TEL03-3251-0287
11:30~20:00(L.O.19:30) 
盆休み、正月休み

せいろ ¥630
かきそば ¥1,050

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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勝どき かねますにて「ふぐの煮こごり」をいただきます

2007-11-20 21:22:59 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

日記を書き始めて1年4ヶ月。

昨晩。初めてネット上で知り合った方と杯を交わした。

嫁などは怖いからやめろやめろと言ってはいたが
今では私と同様、普通の人たちが当たり前のように
ネットをする時代なのだからと内気で内向的な(嘘ばっかだ)
私の性格を奮い立たせてお会いしてきたのだった。

場所は勝どき。

初対面同士なので5分前には着かなければと
頭では理解していたのだが重い体の取扱いにまごつき
2分ばかし遅刻をしてしまった。

面目ない。



私の野獣のような顔だけが目印だったのだが
迷うことなく落ち合ったのは
コメント覧でお馴染みのmymyzu氏だ。

何度か氏が催す喰い倒れの会にお呼ばれしていたのだが
タイミングが合わずここまできていたので
せっかくだからお酒でもとの話になった訳だ。

向かった先は「かねます」。

氏行きつけの立ち飲み屋なのだが
齢80は過ぎているであろう
ご主人の一品料理が絶品とのことで
話だけではもったいないとこの店を所望させていただいた。



自己紹介やお互いの仕事の按配。
氏のお子様のお話などなど、
喰いしんぼが2人揃えば
酒の肴になるような話には事欠かなかった。

最初に頼んだのはたこぶつだ。

国産ダコがスーパーなんかでは買えなくなったなどと
ヨタ話などをしながらいただいたのだが、
素材の良いこと以上に驚いたのは
店のご主人の包丁だった。



数十年前はおそらく普通の包丁だったのだろうが
我々のような飲ん兵衛を来る日も来る日も相手にしているうちに
研ぎ続けられた包丁は10cm程の小刀に
様変わりしてしまっていたのだ。

凄すぎる。

続いて頼んだのがマグロ。

素材の良さは蛸と同様で
解凍の具合も申し分ない。

本来ならば15分程ほっておいて
室温に馴染んだ位で食べると一番旨いのだが
空腹の喰いしんぼはひんやりを愉しみながらいただいた。

旨い。



続いて白子。

柚子にゆば、なめたけと白子が
ご主人が西方出身ということもあるのだろうが
これぞ和の出汁だと思わせてくれるような
とろみがかった純朴な餡で食べさせてくれた。

旨すぎる。

手前味噌で恐縮だが
和食の達人の母の出汁に匹敵するほどの味だ。



続いてちりめんじゃこ。

四国産なのかは聞かなかったのだが
山椒の粒が入っていたのが特徴だった。

mymyzu氏曰く
西方ではこのように山椒の実を
落とした料理がいくつもあるそうなのだが、
東方では物珍しく感じながらも、
じゃこっぽさを山椒の実が弾けるたんびに
さぁーっと消してくれる妙を思う存分に愉しんだ。



河豚の煮こごりだ。

見た目の艶やかさも食欲をそそってくれるのだが
柔らかい煮こごりの味覚の中に
しっかりとした河豚の白身が凛と立った味わいは
この日一番の驚きだった。

ちょうど、数寄屋橋のお寿司の神様が
三ツ星をいただいたニュースが世の中を賑わしているのだが
星がどうした?と気にする素振りもない
純粋に自分の仕事をされていた。



火の入りにジッと睨みを利かすご主人の後姿。

かねますは以前
勝どきの交差点の角地にお店を構えていたのだが、
再開発で移転するということになった際には
ご主人が引退されるとの噂もあったそうで
最後の日には沢山の人がこの味を求めて押し寄せたそうだ。

今はそこから数十メートルの鼻先に
無事に新しい店舗を構えてくれたので
こうして私も噂に聞いていたお味に巡りあえた。



こちらのお店。

生ビールはエビスの黒で瓶ビールはエビスだ。

自分が出す料理に合うビールを選択されただけなのだろうが
エビスの黒生がぴったり合うなぁと感じさせてくれるあたりも
当たり前のことのようで当たり前には
なかなかしてくれないお店たちを思い起こさせてくれた。

2杯目以降はハイボールを4杯程いただいたのだが
まろ味を感じさせてくれるウイスキーは
いったい何と何をブレンドしたらこんなに角が取れるのかと
考えさせられてしまう。



千枚漬け。

見た目は普通の千枚漬けなのだが
一手間加えて技ありを取っていた。

中には粉山葵をはんなり塗りこんであり
表面に昆布の柔らかいトロ味を感じた後に
大根のしゃきっとした食感。
それから昆布と大根の調和をより引き立てる山葵の刺激が
箸を止めさせてくれなくしてしまうのだ。



松茸は旬が過ぎたと土瓶蒸しは遠慮したのだが
これまでの仕事を見る限りでは
旬を回帰させるような調理の妙は味わっておけばよかったと
店を出てから後悔してしまった。

そうもボヤいてはいられないので続きを・・・

うにの牛肉巻き。

見るからに贅沢なこの食べ物。
お店にはごはんものが全くないのだが
それを苦にしないような腹の足しを用意してくれていたのだ。



肉を生で出す鮮度。
芳醇なうににとろけるようなサシ肉を合わせた料理は
素材に自信がなければすごく
野蛮な食べ物になってしまうのだが・・・

間違いないのだろう。

鼻腔に広がるミョウバン臭くないうにの香りで
マグロ同様に食べ頃を待てなくなってしまった。



一気にパクリとやると・・・

ぐぅぉっ!当たり前のように旨い。

甘い。甘~いうにが口の中にしっかりと広がった後に
4等級、5等級クラスの最上級の牛肉の甘さが
しつこくないサシのとろけ具合と相まって
さらに口の中を占拠する。

4文字で表現するのならば

し・あ・わ・せ

という平仮名が本当にしっくりと来る。



下の写真が何だかお判りになるだろうか?

こいつは牡蠣だ。

肉厚な牡蠣に小麦粉をまぶして
甘辛く味付けした餡と焼き煮詰めて食す。

1番ごはんにぴったりなメニューなのだが
鳥料理なんかでよく出されるこの手法を
牡蠣にして食べさせられるとアイデアというものは
思いついたモン勝ちであることが身に染みて感じさせられた。



最近、忙しさにカマけて
日記の更新が思うように捗ってはいないので、
書けるときにはとことん書こう。

〆さばだ。

見た目で判る大きな特徴は
その大ぶりな切り方。

まぐろの絵面の方が判り易いが
刺身のツマには大根だけでなく茗荷も使っている。

この茗荷。

真似たくなるほど魚との相性が良かった。



鯖を口に入れると
酢の選択がとても良いこと。
そして過剰でないことを思い知らされる。

鼻にツンと悪態をつくような〆鯖なのではなく、
鯖の旨みを上手に引き出すように酢が用いられた
〆鯖なのだ。

鯖が苦手な人でも食べれそうだ。

〆鯖には最大限の餞の言葉だろう。



湯葉しゃぶ。

大豆の甘い香りが私の顔に目掛けて飛んできた。

ポン酢と白胡麻のペーストが混ぜられた漬けダレが添えられたが
取りあえずぞのままパクリと・・・

甘い。

今まで湯葉に対してさほどの思い入れはなかったのだが
こいつは湯葉のありがたみを教えてくれる。

手間がかかって美味しくなるから
皆が重宝するのだと・・・



こちらのお店。

立ち飲みというスタイルではあるが
もてなす料理。日本酒は純米吟醸1銘柄だったりだとか
端々にピンとした筋を感じさせてくれた。

お店を見る際に私はまずトイレを見るのだが
設備こそ必要最低限なれど広々と間取られたトイレに
営業開始の頃に1回だけ炊き上げられた香の匂い。

繊細な料理を出すだけ合って
何度も何度も炊き続けはしない力加減。

出汁に定評があるだけに
雑炊なんかで〆させてくれれば最高のお店だった。

mymyzu氏も思った以上に若造だったことに
さぞ驚かれたことだろうが、
虎の子をお教えいただき感謝したい。

美味しいごはんをご馳走様でした。

かねます
中央区勝どき1-8-3
TEL03-3531-8611
16:00~20:00
日曜・祝日定休

2人で和食尽くし諸々 ¥17,000

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆

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東京大丸 リコロにて「牛ロースステーキ丼」をいただきます

2007-11-16 14:19:35 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

随分と更新が滞ってしまって申し訳ない。

平日。更新がないのは仕事に没頭しているサイン。
温かく見守っていただければ幸いだ。

実は昨日の「はなまる」で大丸のリニューアルを
特集していたのを見て、大手町に行ったついでで
噂の新店をチェックしてきた。

大手町から東京の八重洲口までは
近いようで中々の距離。

10分程のウォーキングを
ビルの谷間などを眺めながら満喫させていただいた。



やってきました。東京大丸。

こちらのお店。

エントランスの真横にJRの改札が控えるだけあって
1階フロアーは普通の百貨店が化粧品売り場なのとは一線を画した
全てがスイーツフロアなのだ。

噂を聞いた際には随分と思い切ったなぁなどと
関心だけが先行していたのだが際に目の当たりにすると

なるほど。理に叶っている。

駅に行くついでにお土産を買ってもらう。
はっきりとしたメッセージだった。



できたばかりの店内だけあって
清潔感はもちろんのこと品の良いお店に仕上がっていた。

フロアー面積はとても小さい。

ちょうど新宿伊勢丹のメンズ館なんて言い方をすると
ピンとこられるのかもしれないが、
フロアー全体をあっという間に
見渡せてしまうような面積なのだ。



逆に面積の小ささを高さでカバーしている。

地上13階のお店をエスカレーターで登ると
すんごく高い所まで登ったなぁと感慨にふけってしまう。

「はなまる」では
フランス3ツ星レストランの紹介をしていたのだが
私はもう少し長生きしたい。

ランチに¥3,000は許されないだろうと
違うお店を探すことにしたのだ。



一番驚いたのが上下の写真だ。

上はトイレのエントランス。
そして下はトイレ内の写真だ。

目の前に東京の街を見下ろしながら用を足す感覚。

まるでしょんべん小僧にでもなったように
出るものも全て出きってしまう気分にさせてくれるのだ。



下の写真はレストランフロアに設けられた喫煙所だ。

こちらも空港のエグゼクティブフロアーのような上品さで
私のような庶民でも気軽に高いところに登った気にさせてくれる。

時間は11時30分とランチには少し早めに行ったのだが
オープンしたてのお店だけあってすんごい人だった。

しかも大丸の客層である年配者で・・・



13階、12階のレストランフロアーを見回し、
目に付いた海鮮鉄板焼きのリコロというお店に決めた。

どのお店も目新しさと期待感に
目を輝かせた年配の方々が列をなし、
その並びの中で頼むべくメニューを考察する。



こちらのお店のランチメニューは

シーフードカレー ¥1,400
牛ロースステーキ丼 ¥1,600
ハンバーグ ¥1,500だったかな?
それから約¥3,000のスペシャルミールが並んでいた。

実はゴン太と一緒だったのだが
出した答えはゴン太はカレー。
私はハンバーグ。
牛ロースステーキ丼は小鉢を貰って
シェアしようということになった。



およそ15分程だろうか?

鉄板を目の当たりにできる
カウンター席に通され食事を待つことになったのだが・・・

お店は上手く回っていない。

睨みを利かせた店長だけが
水が出ていないテーブルなどに気付いていたが
オーダーにしろ水にしろ中々こないことに
大抵のお客が苛立ちを隠せずにいた。



私の席の目の前には
オレンジを漬け込んだサングリアが置かれていた。

スペインで覚えたこの食前酒。

疲労のピークもあり一杯だけと
一緒に注文してみたのだが、
最初にやってきたものはサラダだった。



そのうち来るだろうと
サラダに手を付けることにしたのだが、
結末から言えば忘れられていた。

サラダはランチの価格に
見合うだけの素材は使っていた。

ただし、ここでもエクスキューズが。

店長の魚屋バリの大きなお出迎えの掛け声。
こいつを目の前で食事中にずーっと浴びせつづけられるのは
気の弱い私のようなサラリーマンでは
胃潰瘍になってしまいそうだ。



コンソメスープも仕事はきっちりしていた。

中には数種類の野菜が入れられており
胃の中に優しく入ってくれた。

私がスープを飲み終えた頃
ゴン太の方にはカレーがやってきた。

食べはしなかったがボリューム的には
男性向きではないこじんまりとしたものだ。

客層が客層なだけあって
年配者が腹八分目の設定なのだろう。



続いて牛ロースステーキ丼を
予め小鉢2つにして持ってきてくれた。

わんこそばかと一瞬目を疑ったがしょうがない。
こいつを20杯注文してしまったら2万円コースだ。

ハンバーグを見て足りなければ
他所で腹の足しはすればよい。



こちらがリコロの牛ロースステーキ丼だ。

小鉢2つに分けてもらっているのでお肉は3切れ。
ごはんは一口で頬張れそうな按配だった。

まずはお肉を一口・・・

和牛だろう。
銘柄を謳わないのは理由があるからだろうが
ポン酢ににんにくの香りを少しだけつけたような
和風ソースが少々キツイ。

肉の匂い消しなどする必要はないので
純粋にソースが強すぎるのだ。



ごはんの方に箸を進めて
こいつを丼で提供してはいけないことに気付かされた。

まるでごはんにポン酢を
ぶっかけて食べるような按配だ。

久しぶりに苦しい食事にありついてしまった。



量が量だけに苦しいなりにも
瞬時に通り過ぎてくれたのだが
ゴン太の食事も全て終わり器も取り上げられ、
結局は私のハンバーグは来ず仕舞いだった。

主任格のフロアーリーダーに
確認を取ったのだが嘘はいけない。

今やっているというハンバーグは
目の前で焼かれたものの中にはない。

結局入っていませんでしたという始末だったのだが
デザートには口を付けずにお店をでることにした。

前にもこんなことがあったのだが
結局のところこういった事態は
私は店員ではなくお店の教育が悪いのだと思っている。

オープニングまで間もなく、
エイヤで開店したのだろうが、
1度や2度のミーティングだけでは
評判を落とすだけなのだろう。

1ヶ月もしてこなれてくれば
全然違ったお店になるのだろうが
こういった事態に店長が飛んでこないようなお店には
明るい将来はない。

店長。是非改善していただきたい。

ご馳走様でした。

大丸 シーフド鉄板焼きRICOLO(リコロ)
〒100-6701
千代田区丸の内1-9-1 大丸12F
TEL03-3287-2230
11:00~23:00

牛ロースステーキ丼 ¥1,600

甚平満足度 ☆☆☆☆☆
甚平満腹度 ▲☆☆☆☆

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銀座 ジャポネにて「Wカレー」をいただきます

2007-11-12 19:37:49 | 銀座・築地 カレー

久しぶりに御成門に行ってきたので
御成門の駅から愛宕警察署方面に2分程の
激旨とんかつ屋の燕楽に行こうと思ったのだが
14:30では皆様。

まかないを食べている最中だった。

仕方がなく次なる移動先の有楽町で
食事をとることにしたのだが、
できたばっかりのイトシアに行ってみようか
散々悩んだ挙句に選んだ場所はジャポネだった。

ジャポネのカレーとは・・・?
横綱はやっぱりスパゲティのようなボリュームなのだろうか?

悶々と心の中に引きずっていた
この疑問を解消することにしたのだ。



ジャポネに到着すると丁度満席で並びはゼロだった。

カウンターだけの回転は速いお店だ。
案の定3分程で私の陣地が用意された。

注文したのはカレーの横綱サイズ¥750。
カレースパゲティのインディアン横綱などの
スパゲティメニューでは何度も注文しているサイズなのだが
今までどうもスパゲティのお店だとの意識が先行し、
この唯一のライスメニューは避けてしまっていた。

はたしてどんな量でくるのだろうか?



さすがにライスにルーをかけるシンプルなメニューだ。

あっとも言わせずにやってきた。

こちらがジャポネのカレー横綱と言いたいところだが
お気づきの方は相当なジャポネスタ?だろう。

こいつには裏話があるのだ。



じゃじゃじゃじゃーん!

ハクション大魔王を連想した方は
40前後の方ではないだろうか?

食べかけのカレーの写真など
誰も見たくはないのだろうが
どうしても経過をご説明したかったので
お付き合いいただきたい。

実はライスがジャンボ分しかなく
横綱料金でスパゲティも
食べさせてくれることになったのだ。



カレーのジャンボとインディアン(カレースパ)の普通サイズ。

ライスとスパゲッティが同じお皿に乗ったら
さぞかし凄まじい絵面になるのだろうと
お願いしてみたものの、
スパゲティは順番に作っている最中なので
先にカレーから食べていて欲しいとのことだった。

「おぉとも!」キン肉マンなら
こんな言葉で快諾するのだろう。



さてさて、肝心のカレーの話だが
ルーには若干焦げの匂いが移っていたこともあるのだが
私はこの店ではスパゲッティをお薦めしたい。

カレールー自体。

決して不味い訳ではなく、
豚肉の量もそこいらのカレー屋さんには
見習うべきものがあるほど、
しっかりとした肉質且つ量を兼ね備えているのだが
スパゲティを炒めるバターの香りがルーに移った方が
一味も二味もいい男になるのだ。



カレースパゲッティのインディアンは
前回ご紹介しているので気になる方は巻末にて
ご確認をいただきたい。

今回の特別メニュー。

きっと過去にも同じようなことがあり
同様の対応をしていたのだろうが
楽しみにお腹いっぱいになりに来た客を
決してがっかりさせることのないスパッとした対応。

見事の一言だった。

迎え入れる言葉にも
送り出す言葉にも繁盛店のおごりも見当たらない。

当分安泰なお店だとまざまざと理解させられ
ご馳走様でした。

ちなみに19:40分現在
お腹がちっとも減りません・・・ば、晩御飯がぁ。。

ジャポネ
中央区銀座1-2銀座インズ31F
℡03-3567-4749
月曜日~金曜日10:30~19:30
土曜日10:30~15:00
日曜日祭日

ポークカレー横綱 ¥750
(今回はジャンボ+インディアンに変身!)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★★

⇒ ジャポネのカレースパ。インディアン横綱の巻
⇒ ジャポネのジャリコ横綱の巻
⇒ ジャポネのキムチスパジャンボの巻

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月島 おかめにて「もちチーズ明太もんじゃ」をいただきます

2007-11-09 19:46:53 | 銀座・築地・月島 お好み焼き、もんじゃ

今日は先に言い訳をさせて欲しい。

豊洲に行くのに乗り換えた駅がたまたま月島で
気が付いたら月島の街を数年ぶりに歩いていたのだ。

ランチにもんじゃ焼き。

考えてみれば人生初の経験かもしれない。

月島の街はだいぶマンションなんかが増えてはいたが
小道に入るとご覧のような昔ながらの
下町景色が飛び込んだりなんかして
情緒はまだまだ生きていた。



14時を回っていたのもあるのだが
平日の昼の月島のもんじゃ街は
見ての通りの閑散ぶりだった。

実は月島で食べるのは今回が3回目。

店の検討も付けていなかったので
こんな時間でも少しでも人が入っているお店を
熱心に探させていただいた。



足を止めたのはおかめ本店。

この時間で10組もの御客が
舌鼓を打っている訳が知りたくて
このお店に決めることにしたのだ。

ちなみに団体客でなく個々のグループで
10組なのだから驚くのも無理もないのだ。



私の大好物はピザ・タコス・お好み焼き。

最近は広島風ばかりを食していたので
ウォーミングアップに豚玉を。

それから食後のデザート変わりに
もちチーズ明太もんじゃと言うこれでもか!
と言わんばかりのこてこてもんじゃを
注文させていただいた。



まずはお好みちゃんを。

私はお好み焼きを焼く際には
写真のような2度返しで焼く。

名前の通り好きな物を入れて
好きなように焼けば良いのだが
どうしても毎回毎回2度返しにしてしまうのだ。

焼く際のこだわりは
決して生地を押さえつけないこと。

ゆっくりと、じっくりと
厚めに鉄板にのせた生地に火が通るのを待ち
丁度1回転。裏2回に表を1回焼いて火を落とす。



豚の肉がこんな按配になったら
ソースと3連ノズルのマヨネーズ。
この店はおかかは置いていないので
青海苔で仕上げて行く。

この3連ノズル。

前にも言ったが考えた方は
おたふくソースの社長の次に感謝状を送りたいほど
お好みを美味しそうに仕上げさせてくれる。



焼きあがったところで
鉄ヘラをザクッと入れると
ご覧のような感じになる。

我ながら上出来だ。

バクッとやると・・・

うん旨い。

ヘラで押し付けないと
生地のふわふわ感が全然違う。
もちろん生地を混ぜる際にも気は揉むのだが、
表面はサクッと、中はふわっと。

ハフハフやるならこんなのが良いのだ。



お昼のランチとして食事をする以上
お好みだけで矛を収めようかとも思ったのだが、
こちらのお店にはごはんがなかった。

こちとられっきとした江戸っ子とは言え
ごはんのないお好みはその魅力も半減。

お好みもおかずだし、
焼きそばですらおかずだと
思っているごはん好きの辞書には、
もんじゃの街でもんじゃを食べずに
帰るべからずとあった。



もんじゃの焼き方は
小学生の頃に教えてもらった手順を
そのまま遵守している。

まずは具材を炒めて
生地に味が足されていなければ醤油やソースで味を足す。

炒めた野菜で土手を作り
中心に生地を半分流し込む。

生地の色が変わったら
土手ごと崩してグチャグチャにし、
再度土手を作り直して残りの生地を注ぎ込む。



同じ手順で生地の色が再び変わったら
鉄板中にもんじゃを広げて出来上がりだ。

チーズが熱で溶けた姿。

これまた堪らない。

小ベラで鉄板の淵にもんじゃを押し付けて
焦がしてパクつく・・・

いつ食べても旨いのだが・・・

麦の汁・・麦汁が飲みたい。。。



どういう顛末かはご想像にお任せするのだが
やっぱり昼飯にもんじゃは喰うもんじゃない。

ダジャレのようになってしまったが
間違いない事実だった。

このまま夜の深い所まで
食い続けたい衝動を抑えるのが
どんだけ辛かったのかご想像いただけるだろう。



さてさて、このお店。

どれもが¥1,000以上という
完全に観光地なお値段だった。

確かに30年前とは異なるのは当然のことなのだが
お好みやもんじゃは庶民の食べ物だ。

他のお店はどうなのかは知らないが
こんな相場で観光地を月島がやってしまったら
老い先短いと心配になってしまった。

名所としてながらえるのならば
お考えあそばせ。

ご馳走様でした。

おかめ 本店
中央区月島3-17-3
TEL03-3533-0951
月~木 17:00~25:00
金 17:00~27:00
土 11:00~27:00
日祝 11:00~25:00
年中無休

豚玉 ¥1,000

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

もちチーズ明太もんじゃ ¥1,500

甚平満足度 ★▲☆☆☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆


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神保町 徳萬殿にて「巨大炒飯」をいただきます

2007-11-07 19:17:56 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

先週ご紹介した二等兵のゴン太と一緒に
とあるメーカーさんとの商談で神保町に行ってきた。

何故にゴン太かと言えば
色黒の彼は入社してからというもの、
日に日に私に追いつかんばかりの勢いで
ゴン太君体型に邁進しているからなのだ。

メーカーさんとの商談も上手い具合に纏まったので
さすがに真昼間からビールで乾杯という訳には行かず
我々らしく炒飯で乾杯することになった。

お店の名前は徳萬殿。

その量もさることながら
お味の方も神保町界隈では一目おかれた名店だ。



場所は洋食のキッチン南海や餃子のスヰートポーズのある
すずらん通りを1本お茶の水寄りに入った所だ。

ちょうど喫茶の名店ざぼうるのある通りを
小川町方面に進んでも見つけることができるだろう。

実はこのお店。

私は1年程前に読者の方に教えていただいて
気に入ってしまったお店でもあるのだ。

ちなみに今日の「はなまる」では肉特集で
これまた教えていただいたミート矢澤が紹介されていた。

ミート矢澤とフランクリンのハンバーガーは
私の行かなければならないリスト五反田部門に
しっかりと記載してあるので
そのうちご紹介できるのだろう。



さて、お店の話に戻るのだが
こちらのお店は2階だてで、
今日は始めて2階席に案内をされた。

乾杯用の炒飯大盛りを注文する際に
「ゴン太のお腹いっぱいになりますか?」との質問に
隣りのおじ様が黙ってご自身のぽっこりお腹で
大盛りっぷりを教えてくださった。

「大丈夫。多いけど美味しいからペロリだよ」と。

店員さんの目の前で常連客が旨いと断言するのだから
このお店は相当に愛されているなぁと感心した。



5分程で1階からリフトで
大きなお山が運ばれてきた。

炒飯にザーサイ、中華スープで一揃えなのだが
試しに置いてみた楊枝がしっかりと小さく見える。

旨そうだ。

量相応にふんだんに使われているチャーシューも
これまた食欲をそそってくれる。



角度を変えるとその高さにも眼を奪われる。

日本の山で言えば富士山なのだが
エアーズロックならぬエアーズライスなんてのが
一番しっくり来るのだろう。

登山家が山に魅せられるように
私もこの山を食覇したい衝動を
どうにも抑えられなくなってしまった。



今日はまだまだ引っ張る。

くるりと炒飯を回すと
たっぷりのチャーシューがお出迎えだ。

ここの炒飯は
小さ目のチャーシューを先に炒めて
盛り付けの際にグリンピースと大き目のチャーシューで
食欲を擽るように仕上げているのだろう。



ようやくパクリと・・・

旨い。

塩の加減が何とも良い。

炒飯自体は卵の香りで食べさせるような出来で
チャーシューの塩気が花を添える。

量が量なので味付けが濃すぎると
食事を腹に運ぶ作業に変えてしまいかねないと
物申されているような感覚を覚える。

これだけの量なのに
ごはん粒の一粒一粒に油も卵も薄塩もしっかりと回り
パラリパラリと全然苦を覚えることなく
食べ進んでしまった。



食べているといつのまにか
炒飯の断崖絶壁ができてしまった。

今度は登山家ではなく
私の中のクライマー魂が目覚めてしまったのだが
86kgのクライマーは落石ならぬ落炒飯で
潰されるのがオチなのだろう。



こんだけ炭水化物を鱈腹喰うと
その偏りっぷりで嫁の目尻も上がってしまうのだろう。

困った困ったではどうしようもないので
知恵を絞って出した答えはコレだ。


さらに喰う。




という訳で栄養バランスの良い
レバニラ炒めを注文してみた。

「あ~た。何こんなに喰ってるのよ!」と
逆に怒られてしまいそうだが、大丈夫だ。

ゴン太と半分個にしたから大丈夫だと
自分に言い聞かせて後ろめたさを振り払った。

こちらのお店のレバニラは
レバーの素材自体はあまりよろしくは無いのだが
オーソドックスな味付けで均整の取れた料理に仕上げている。

調理されている訳だ。



食事中も後から後からいろんな客がやって来る。

激戦区の神保町にあってこの客の入りは
十分に人気店の称号を得ているに等しいだろう。

女性客ならば2人で3品目をシェアすれば
お腹も心もパンパンにしてくれるようなこのお店。

しばらくは通わせていただきたい。

ご馳走様でした。

徳萬殿
千代田区神田神保町1‐5
TEL03-3291-1205
11:30~15:00 17:00~22:00(土曜は15:00まで)
日曜祝日定休

炒飯 ¥750(大盛り¥100増しを含む)
ニラレバ ¥600

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★▲

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青山一丁目 さくらさくらにて「いしもちの塩焼き」をいただきます

2007-11-06 19:03:53 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

今日はいただきもので
お昼を済ませてしまったので
先週食べたお魚のお話を・・・

皆さんは焼き魚のメニューで
「秋刀魚」に「いしもち」、
「あじ」に「いさき」、それから「イナダ」とあったら
何をご注文されるだろうか?

この焼き魚の注文に対する
偏りっぷりのものおかしさが今日の主題だ。



青山一丁目の交差点から外苑前へ向かう
左手の住宅街の一角に昼は焼き魚のみで
ランチメニューを構成する面白いお店がある。

さくらさくら。

店先でワタを取った魚達を目の前でじっくりと焼き、
仕上げには鉄板を使ってワタを抜く際に開いた腹から
じっくりと熱を送り込んで絶妙の加減で出だす。

頼んだ魚達が、私の腹に潜り込むために
こんがりと姿を変えてくれる姿を目の当たりにできる
なんとも食欲をそそってくれるお店なのだ。



ぶりが好きな私は
イナダにしようかと迷ったのだが
ここ数年独特の白身の匂いがイマイチ好きになれずに
焼き魚では食べないようにしていた「いしもち」を
興味半分で久々に注文させていただいた。

ここで気になったのが
同僚や後続が圧倒的に注文していた
秋刀魚という魚の支持率の高さ。

わが国の総理大臣を遥かに凌ぐ
60%程のお客がこいつに集中していたのだ。

確かにいしもちは旬とは言い難いのだが
いくら旬とは言え高級魚を凌いで大衆魚に群がるこの様相は
少し以上に感じてしまい魚屋が儲かってしょうがないなと
ため息が出てしまったのだ。

全ての焼き魚が¥980だったからでもあるのだが・・・



同僚に聞くと嫁さんとスーパーに行っても
秋刀魚やあじは知っていてもいさきやいしもちは
知らないから買わないのだという。

単価の違いで手を出さないのならと
ぼやいてもしょうがないのでこの変で手仕舞いにするが
イナダやいさきは旨い魚なので値段が同じならば
たまには食べてみて欲しい。

さて、肝心のお昼ごはんがやってきた。

スクエアの皿にとても美しく盛り付けている。
焼き場を見せたりこういった見た目の部分を意識するだけで
ヨダレの分泌は随分と違うものだ。



山葵かよ!と突っ込みたくなるような
大根おろしの量には目を疑ったが、
佃煮やかぼちゃやさつまいもなどの旬菜も
品目数が増える分嬉しく感じさせていた。

主役のいしもち。

振られた塩を焼き上げる際の魚の脂っ気が
吸い込んだように身に纏い、何とも旨そうだ。



くりっとしたお目めとアイコンタクトを行い
いざ、箸を走らせた・・・

うん。

旨いのだが私はやっぱりいしもちは
煮魚なんかの方が好みだ。

ニジマスの河臭さもちょいと苦手なのだが
いしもちの磯っぽさも大好物の部類にはあたらない。



クセを消すために醤油を使わせていただいた。

また、苦手意識もあるのだろうが骨抜きにも失敗し、
この日はそのまま突付かせていただいた。

こちらのお店。残念な点は2点あった。

1つは味噌汁。
もう1つはごはんだ。

特にごはんは焼き魚だけでは
腹持ちしないであろう私の神経系統が
おかわりしろとは命令してくれなかったのが残念だった。



丁度、今日の朝の番組で外苑前の上田米穀店という
ごはんに拘ったお店なんかを紹介していたのだが、
焼き魚とごはんと味噌汁は三位一体のもの。

今回は努力の先が偏って移ってしまったが
三位一体になったら魚には眼を見張った。

行列のできるお店になるのだろう。
ご馳走様でした。

さくらさくら
〒107-0062港区南青山2-13-5
TEL03-3404-7677

いしもちの塩焼き ¥980

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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新宿 ル・モンドにて「ヒレステーキ」をいただきます

2007-11-05 20:19:52 | 新宿

ちょいと前にも日本海でとれる魚が
随分と南国化してるなんて話をしていたのだが、
週末に実家で食べた今年最後のもどり鰹を見て
温暖化の波をまざまざと見せつけられてしまった。

鰹は普通は10月まで。

冬には再びお目見えするこの魚。
すぐにはなくなったりしないだろうが
行く末が本当に心配になってしまったのだ。



今日の昼時は中野にいたのだが
久しぶりに佐世保バーガーでもと思っていた企みは
ものの見事に打ち砕かれてしまった。

要するにやってなかった。

仕方なく乗り換えついでの新宿まで戻り
次なる獲物に切り替えたのだが、
今日はどうしても肉な日だった。

体のだるさを肉っ気が正してくれるだろうとの
短絡的な思考回路はステーキの王様を名乗る
ル・モンドへ一直線と弾き出していたのだ。



ル・モンドは新宿駅西口の
ヨドバシカメラの脇っちょだ。

前回はリブロースをご紹介しているのだが
今日は厚切りステーキの次に好きな嫁の好物。
ヒレステーキをいただくことに。

ちなみに以前はごはんに不満があったので
大盛りはライスでなくポテトにさせていただいた。



血の気が欲しくて肉屋に行ったのだから
当然レアかミディアムレアで
頼んだのだろうと思われるだろうが、
何故だか私の口はミディアムと動いてしまった。

こちらのお店のヒレステーキは
メニューの中では1番お肉の量が少ない110gだ。

嫁や大山のぶ代さんがこのヒレステーキを好むように
女性客の注文はこいつを目にすることが多いのだ。



柔らかなヒレ肉にベーコンを巻いたこの姿。

こいつを5個も食べれば当分はお肉もいらないのだろう。

こちらのお店。

お肉以外の付け合せや肉の上のバター、
前回洋風なようで和と表現したソースなどは
どのメニューも変わらないので巻末の前回の日記で
ご確認いただきたいのだが、今日は2つの変化を
見つけてしまった。



1つ目はライスだ。

前回ここのお米はあまり良くは無いと言ったのだが
新米だからという点を差し引いても
今日の加減は素晴らしかった。

ポテトを大盛りにして腹の足しにしたのだが
こいつならばライスも大盛りにしておけばと
思うほどの按配だったのだ。



2つ目はサラダのドレッシング。

前回はよくあるイタリアンドレッシングと言ったのだが
どうもビネガーを体が喜んでいる。

体がアルカリを求めている時は
普段酢の物なんかを食べない人で際
ぱくぱく食べてしまうような変化をもたらすのだが、
どうやら体のだるさは肉ではなく酢を求めていたようだ。



表面はしっかりと。
中面は少しだけ桜色の残るヒレ肉に
ベーコンを添えてパクリ・・・

旨い。

酢だけではない。私の体は前言撤回で
やっぱりお肉も求めていた。

ソースにもほんのり酢の気があるので
今日の私の体調にはぴったりのランチだった。



私にとって110gという大きさは
ガソリンスタンドで¥1,000だけ
ガソリンを入れてもらうような行為だと判ってはいるのだが
何度か通ったこの味を今までで一番旨く感じてしまった。

美味しいご飯をご馳走様でした。

ステーキの神様 ル・モンド
新宿区西新宿1-16-11
TEL03-3343-7728
11:00~15:00
17:00~22:00
日曜定休

ヒレステーキ ¥1,300
(ポテトの大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★☆☆

⇒ ル・モンドのリブロースステーキの巻
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乃木坂 魚真にて「的矢牡蠣」をいただきます

2007-11-02 12:29:29 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

今まではあまり私が所属している会社の話は控えてきたが
今日はちょいとばかり職環境を垣間見ていただきたい。

私のチームには部下が3人いた。

2名は入社1・2年目の若手。
もう1名がおととい65歳の誕生日を迎え、
偶然にもその誕生日の日に40数年という長い長い
社会経験にピリオドを打った相談役的な爺様だ。

つまり、今日は爺様の最後のお見送りのお話という訳だ。



爺様の出身は北海道の札幌と旭川の中間の豪雪地帯。

奥様は実家から数軒先の幼馴染で
北海道というだけあった魚貝には目が無い。

その中でも焼き牡蠣が好物なので
最後の餞に鱈腹喰わせてやろうということになった。

初等兵と二等兵を走らせ、
築地やら日本橋を見回ったところ
丁度、日本橋の高島屋で志摩の洗浄方法に特許を持つ
的矢の生牡蠣を海鮮旅館の橘という所が
売っているというので目利きは任せてそいつに決めた。

¥210という現地の倍の値段ではあるが
東京ではおまけを含めてこの値段の仕入れならばマシな方だろう。



仕入れは済んだので、
どこで喰わせるのかという話なのだが、
持ち込みの牡蠣を焼いてくれなんて物騒な話を
気軽に引き受けてくれるお店が青山界隈という
つんつんした土地柄が受け入れてくれるのだろうか?

唯一お好み焼きの「さっちゃん」は
口約束で焼いてくれるなんて言っていたが
まさか本当に持ってくるなど予想していないだろう。

魚好きには魚屋で
ちゃんと喰わせてやりたいとの配慮もあり
1年程前に乃木坂の交差点に出現した、
タイの屋台のような魚屋の「魚真」に頼んで見ることにした。



魚真は築地の仲買「鈴兼」が運営する魚尽くしのお店だ。

こういった交渉ごとも
営業部隊の我々にとっては訓練のようなもの。

初等兵には荷が重く、
失敗=説教部屋という監獄送りを二等兵が行うことになった。

爺様のお勤め最後の食事だという浪花節に
若干の焼き賃で快く快諾いただき、
仲買直営の店によその牡蠣を持ち込むという
失礼極まりない暴挙をお許しいただいた。

「魚真さん。ありがとうございました。」



こちらのお店。相当に繁盛している。

入り口には立ち食いのカウンターがあり
数十あるテーブル席を魚を摘まみながら待つことができる。

カウンターの奥には
脇に魚屋のように氷の上に魚達が置かれた
食欲をそそるテーブル席があり、
そのまた奥にビニールハウスに大漁旗とコカコーラの
テーブル席で乃木坂という立地とは似つかわしくない
前述のアジアの屋台のような席が並ぶ。



流石に持ち込んだものだけで
食事を済ますことはできないので
大間のマグロ¥1,380
毛がに ¥1,980
塩辛や雌のめざしやら摘まめるものを頼んで
焼き牡蠣を待つことにした。

こちらのお店の喰いモンは
次回改めてしっかりとレポートすることに
させていただくのだが、毛がには客を見られたのか
子供も子供の海に戻してやりたくなるほど
こじんまりとしたものだった。

それでも蟹の喰い方を知らない初等兵に
爪で穿るんだぞだとか蟹味噌を身に付けて食べると
最高だとか教授している爺様の姿は水を得た魚だった。



そしてこの日のクライマックスがこれ。

的矢牡蠣だ。

よそのテーブルの視線が痛くて申し訳なかったが
爺様と私たちだけのスペシャルミールを堪能させていただく。

まずは、見た目にも焼き加減がすごく良い。

テント内全体に立ち昇る磯の香りは
写真なんか撮ってる場合じゃないぞ光線を
ビンビン発していた。



爺様に続いてパクリと・・・

ふぅまぁい。

言葉にならないような旨さだ。

夏牡蠣のようなぷっくりとしたクリーミーさはないが
1粒1粒が体全体に海の恵を運んでくれた。

2個目は1滴だけレモンの雫を落としたのだが
牡蠣の味が引き立ってこれまた良い。



北海道の牡蠣とは随分と違うのだが
爺様も大はしゃぎでかぶりついていた。

爺様のサラリーマン最後の日はこんな風に幕を綴じたのだが
私は30年後にどのような最後を迎えるのだろうかと
爺様の姿と重ねながら考えてしまった。

随分と先のようであっという間にその日は来るのだろうが
今は考えるのは止めにしよう。

爺様お疲れ様でした。
魚真の皆様。感謝いたします。

ご馳走様でした。

魚真 乃木坂店
港区赤坂9-6
TEL03-3405-0411
17:00~24:00
不定休


〒517-0204 
三重県志摩市磯辺町的矢310
TEL0599-57-2731

旅館 橘の的矢牡蠣を魚真で喰らう

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★▲☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう