銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

五反田 チェゴヤにて「ズンドゥブチゲ」をいただきます

2008-01-30 21:52:33 | 恵比寿・目黒・五反田・品川

皆さんが寒を凌ぐ際に食べるものは
どんなものだろうか?

私の場合最近嵌っているものが1つある。

ズンドゥブチゲ。

熱の伝導率(言葉が違うだろうなぁ・・)の良い
豆腐をハフハフしながら食べる鍋。

寒い日にこいつを喰らうと
豆腐で瞬間的に、チゲで体の芯から暖めてくれるのだ。



実は年末に訪れた五反田の絶品ハンバーガー。
フランクリンアベニューの近くに行く機会があったので
当時、その通り道で気になった繁盛店のチェゴヤ五反田本店にて
このアツアツメニューをいただいてきたのだ。

場所は駅から5分ほどの大通りに面した立地。
地図なしでも見つけられる好立地に位置している。

こちらのお店。
調べれば結構なチェーン店。
味が落ちたというご意見も他の方の日記には書かれていたが
いったいぜんたいどうなのだろうか?



こちらがチェゴヤのズンドゥブチゲだ。

見るからに暖まりそうだ・・・

実は私はチゲの正しい食べ方を知らないのだが
韓国の方々はどのように食べているのだろうか?

判らない理由はごはんの扱いについて。

そもそも韓国ではごはんを一緒に食べません
などというオチもありそうなのだが、
お店によって案内がある所では、
チゲにご飯を漬してだとか、
逆にごはんの上にチゲをかけてだとか、
両方向で案内されてしまうからだ。



寒い寒いと連呼しながら
さっそくスプーンを入れさせていただいた・・・

ひょいっとスプーンを上げると
中からプリッとした卵黄が・・・

卵のハリ、卵黄の大きさを見れば
そこそこ値段のしそうな卵だということが判る。

卵好きとしてはそのままごはんに
卵黄をぶっかけて卵かけチゲごはんで
いただきたいところだがここは我慢我慢。

おとなしくスープに溶かし込んで
いただくことにした。



改めてスプーンを入れなおすと
今度は豆腐がごっそり揚がってきた。

チゲにもいろいろと種類があるお店もあるが
こちらのお店ではアサリ入りのこのズンドゥブチゲと
もう一種類程度だっただろうか・・・?

堪らず卵を潰していただくことに・・・



具材をしこたま載せたスプーンを一気に口に運ぶ。

ぐ、うぁつい!

お前は馬鹿かと自分で突っ込みながら
異常なまでに熱を帯びた豆腐から
再びフーフーさせていただく。

深い!アサリの旨みを丸め込む卵黄の柔らかさ。
そいつらの後からじんわりじんわりと
辛さが込み上げてくる。



お店によっては
辛さの調節をしてくれる所もあるのだが
こちらのお店のデフォルトの辛さは

額がジトッと、
頭皮がピンと立つような
そこまで辛い辛いと大騒ぎを
するような辛さではなかった。

私には丁度良い辛さだったという訳だ。



ごはんはこんな風に
軽く漬して口の中に運ばせていただいた。

旨い。

私はごはんにチゲをかけてしまうと
米が汁気を吸いすぎてしまい
フヤケて胃袋に運ばれてしまうのが
あまり好みではない。

郷に入ればという言葉もあるのだが
このスタイルであっているあっていないは別として
当分は変えられそうにないフォームなのだ。



こちらのズンドゥブチゲ。

唐辛子に頼った希薄なものなどでは滅相なく、
葱などの野菜やアサリ、力強い卵黄が
渾然一体となってぶつかって来てくれる。

実は恵比寿にある評判店のズンドゥブチゲと
中2日で食べ比べて来たのだが、
十分に良い仕事だと納得させていただいた。

ご馳走様でした。

チェゴヤ五反田本店
〒141-0022
品川区東五反田1-25-19
TEL 03-3473-7821
11:00~01:00(L.O.24:00) 
年中無休 

ズンドゥブチゲ ¥900(ごはんおかわり無料!)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

銀座 牛庵にて「和風ハンバーグ」をいただきます。

2008-01-29 23:05:51 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

横浜シリーズが長い長い延長戦に突入していたこともあり
今週の日記は先週、今週に食べた粒揃いなご報告だ。

名の知れた有名店が多いのでご期待を。

まずは銀座時代に喰いそびれていたものを
ようやく仕留めたご報告からだ。

下の写真。

年始の初売りの写真などではない。

11:20の銀座牛庵前の有様だ。

絶品で知られるハンバーグを
毎度毎度で喰い逃していた理由を
ようやく理解することができたのだ。



並びの端々からこぼれる「ハンバーグ」という単語。

この列の9割以上が
限定30食のカタカナメニューがお目当てだったのだ。

11:30 開店と同時にズカズカと地底の牛肉パラダイスの中へ・・・

11:33 席に付くや否や「ハンバーグ×2」とゴン太と熱唱。

11:34 「ハンバーグ終わりました」の高らかなホイッスル。

甘い。甘すぎる。

努力もせずにハンバーグにありつこうという
過去の私の考えが甘々だったのだ。



憧れのハンバーグとのご対面。

思わず頬が緩んでしまったのだが
元々緩んでいるだろうという余計な突っ込みは
却下させていただきたい。

ごはんに味噌汁、サラダに新香、
お目当てのハンバーグにつけダレで一揃えだ。

一見すると何の変哲もないハンバーグなのだが
人気の秘密はどこにあるのだろうか・・・?



そういえば銀座を離れて早9ヶ月。

鈍ったと言うのか衰えたと言うのか
牛庵でのごはんの注文をすっかり忘れていた。

ここのあきたこまち。
炊き加減が良い記憶こそあれど
大盛りが有料だったかおかわり自由だったか
すっかり忘れていたのだ。

喰いしん坊の風上にも置けない由々しき事態だ。

こちらのお店は両者有料。
大盛りよりもおかわりの方が量的にお得だと
自分の日記を見て記憶がようやく繋がった。

外見を見ればつなぎ微小な牛々しさを感じる。



箸を入れるとトロリと甘露が
アツアツの鉄板に滴り落ちた。

旨そうだ・・・

堪らずパクリとやると・・・

ぐぉっ。旨い。

たまねぎ入りのハンバーグは
軽やかな仕上がりながら、まるで肉だけで
作ったハンバーグのような肉の旨みを存分に感じさせる
ようなシロモノだったのだ。



続いてつけダレに漬けるのは
もったいないと思いながらもせっかくだからと一試し・・・

憎い。憎たらしい。

この料理の名前は和風ハンバーグ。
和風と名乗る世間一般の定石はポン酢で、
ポン酢のキツさがこのハンバーグを
台無しにしてしまうだろうと予想していたのだが、

見事に裏切ってくれたのだ。

ここん家のつけダレは
つけダレと言うよりはつけ汁。

薄口醤油としっかりと取られた出汁で
まるで蕎麦に合わせるように
主従をわきまえて作られているのだ。



肉の旨みを引き立てることはあっても
ぶっ潰すことなどありえもしない。

この気遣いはお見事としか言いようがない。

こいつを無策にポン酢で出していたら
あの並びなどできようがないことを
まざまざと見せ付けられてしまった。

ちなみにお腹が育ち盛りの
だいの男が2匹での昼食。

ハンバーグのお供とも言うべき牛肉コロッケは
当然のようにシェアさせていただいた。



写真ではひき肉がピョろっと入った程度に映っているが
神戸牛が思いのほかゴロッと存在感を放っていた。

じゃがいもの下処理もよく
芽に感じるエグ味など皆無な
ホクホクとじゃがいもの甘みを感じるコロッケは
割っても¥180という高価な品ながら
外すことはできないのだろう。



牛庵のハンバーグ。

残念ながら平日は銀座界隈の
ランチタイムのフライングが許される
一部の方々の楽しみになってしまっているのも事実。

遠方の方は土曜にもやっているお店なので
是非気張ってご堪能いただきたい。

美味しいごはんをご馳走様でした。

牛庵
〒104-0061
中央区銀座6-13-6
℡03-3542-0226
月~土 11:30~14:00 17:30~22:00
祝日  17:00~21:30
日曜日 年末年始定休

和風ハンバーグ ¥980(ライスおかわり¥100を除く)
ビーフコロッケ ¥360(2個)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆

⇒ CP高し!牛庵のサービスステーキの巻!
⇒ 甚平お奨め!牛庵の和牛鉄板すき焼きの巻!

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   それでは明日もお会いしませう

青山一丁目 よかろう門にて「博多もつ鍋」をいただきます

2008-01-28 21:00:40 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

久しぶりに東京に帰ってきたような
錯覚に陥ってしまいそうなのだが、
今日は嬉しいご報告からだ。

私の日記の下段にぶらさがっている
ランキングサイト。

TREviewさんの日記コンテストで入賞し、
商品券をいただけることになったのだ。

商品券は嫁様に献上するものだとはいえ
今後も頑張って更新するんだぞと
ムチを入れられるような思い。

いつも見てくださっている皆様のおかげだと
この場をかりてお礼を申し上げたい。

いつもありがとうございます。



さて、今日は青山一丁目のお店のご紹介だ。

前々から行ってみたいと思いながら
ランチタイムの終了時間が13:30と
ちょいとばかしお早いお店に
ようやく行くことができた。

よかろう門。

場所は青山一丁目と乃木坂の
ちょうど中間くらいだろうか?

やさっちゃんのある界隈に
ツンとした面持ちの黒塗りの建物がそのお店だ。



店内に入ると場所柄だろうか?
芸能人やらスポーツ選手のサインがずらりと並べられたいる。

プレミアム焼酎が
ズラリと並べられたカウンターは圧巻なのだが
試しに森伊蔵がいくらかと聞いてみると・・・

1杯¥3,000。

仕入れで三万数千円のプレミアム価格で
購入しているのだろう。

プレミアム価格を出してまで
飲みたくはないのだが・・・



こちらのお店のランチメニューは大別すると2種類だ。

1つ目は自然の恵み定食¥880。

刺身、煮魚、焼き魚、肉じゃが、
カレイのフライ、揚げだし豆腐、明太子、
とろろ、鶏の甘辛煮、サラダの中から2品目を選ぶ定食だ。

もう1つが特製モツ鍋定食¥980。

その名の通りお店のウリのモツ鍋に
チャンポンと10穀米の付いた定食だ。

私はもちろん自然の恵み定食を
揚げだし豆腐ととろろで注文する訳はなく、
後者に一直線だったのだ。



数分で今日の獲物がやってきた。

こいつがよかろう門の特製モツ鍋定食だ。

本当にちょびっとなひじきに新香、
先ほど言っていた10穀米にちゃんぽん麺。
それほど大きいとは言えないおひとり様用
博多モツ鍋で一揃えだ。

陣取ったのがカウンターだったこともあり、
こちらのお店のモツ鍋の作り方を
じっくりと拝見することができた。



簡単に言うとモツと野菜は別調理。

火を入れて野菜に軽く火を通した後に
下仕込みされたモツの寸胴から、
テロテロになった固体を数個添えていた。

提供時には固形燃料に火を入れて
暖かさが持続するように配慮されているのだ。

ただし、この固形燃料。
鼻の良い私には燃料が燃える匂いが
とても食事の邪魔になってしまったのだが・・・



こちらが自慢のモツ。

パクリとやると・・・

下処理の素晴らしさと
どうやったらこんなに柔らかく、
モツ自体も素材が良いのだろう。

ジュワーっと口の中に広がるモツとは思えない旨みは
このモツが只者でないことを物語っていた。

旨い。



具材は牛蒡やらニラやらと
写真の通りごくごくベーシックな構成なのだが
先程のモツの出来と比べると
明らかに差のあったものがあった。

それはツユの味付けだ。

私が九州の方の味覚には
不慣れなこともあるのだろうが
濃い濃いと言われる関東モンの舌で舐めても
ここの汁はしょっぱいと感じたのだ。



仕上げにチャンポンをいただいても
野菜でまろ味が出たとは言いにくい汁。

好みな方はどっぷりなんだろう。

10穀米は可もなく不可もなし。
汁には一言申したものなのだが、
モツの出来には一見の価値が大有りだ。

以前、夜の部に飛び込んだ際に
ご予約はと断られた人気店。

ものは試しとご賞味いただきたい。

ご馳走様でした。

よかろう門 赤坂店

〒150-0042
港区赤坂8-12-14
TEL03-5414-3911
月~金 11:30~13:30 18:00~01:00
土   18:00~01:00
祝   17:00~0:00
日曜定休

もつ鍋定食 ¥980(大盛り無料!)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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   それでは明日もお会いしませう

元町 モトヤパンケーキにて「デビルパンケーキ」をいただきます

2008-01-24 21:37:47 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

元町 中華街旅行最終回。

まさか丸々2週間近くも
番外編を演じるとは全くの予想外だったのだが
これも私の性格。

おかげで12月の日記のような
ズサンな更新頻度が随分と改善された。

タイトルをご覧になった通り
最終回は気になっていた山東でのダブルランチではなく
メロンさんご推薦のモトヤパンケーキリストランテ。

どういう風の吹き回しだったのだろうか・・・



一行は海員閣を出ると
腹を落ち着けるために元町の
商店街にショッピングに出かけることにした。

前日見つけたキタムラのブリーフケース。
こいつを買うか買わまいか見極めるためだ。

ここ10年。営業の相棒には
ハンティングワールドのブリーフケースを
2代続けて修理に出しながら使ってきたのだが
初代はもはやズタボロ。

2代目を修理に出したこのタイミングで
新しいものにスイッチしようかと
いよいよどうしてどうか迷っていたのだ。



結論から言うとキタムラは諦め、
再びハンティングワールドの色違いを
手に入れることにしたのだが、
元町ショッピングも一段落し、
再び中華街の山東に向かって歩き始めて道中で
このパンケーキ屋の前を通りがかってしまったのだ。

海員閣のシュウマイの大きさで
胃袋を圧迫されていた嫁の説得工作。

凄まじい攻勢に
山東というおそらくは山東料理の店ではなく
別腹と呼ばれるモトヤパンケーキに
鞍替えさせられてしまった。

無念・・・



店内は2階建てで、
1階が持ち帰りのためのショップだ。
中2階と2階がカフェになっており、
2階にはワンちゃんOKなデッキも用意されている。

デッキにはこの季節。
ストーブと毛布も用意されているので
わんちゃん好きはストーブ(結構暖かいです)に
身を寄せながらアウトドア気分を味わうのも良いだろう。

下の写真がストーブの図なのだが
実は周りにワンちゃんが5匹もいた。



メニューに一通り目を通すと
パンケーキやロールケーキ以外にも
お食事メニューが用意されていた。

確か¥450だったかな?

コーヒーはおかわり無料ということなので
デッキ席には飲み物はこいつが一番似合いそうだ。

嫁はプレーンロールと日替わりの
オレンジマロンなるロールケーキの中から後者を。

私はお店の冠のついたパンケーキの中から
デビルパンケーキという名前だけで決めた
正体不明な食べ物を注文した。



時間は15時30程だったかな。

いかにも寒空に映えない
オレンジマロンロールのアイスクリームのせ。

強がりではないが
アツアツコーヒーとストーブで暖を取っているので
決して罰ゲームじゃないことをご理解いただきたい。

こいつは嫁の獲物だったので
一口だけ摘ませていただいたのだが
生地やクリームにあそこまでオレンジを
練りこめるのかと驚くほどのパワーを
私はちょいと強すぎると感じてしまった。



続いて私のデビルパンケーキだ。

このパンケーキの名に付けられたデビルの正体は
チョコレートパフェのパンケーキ版。
カロリーがデビルだったのだ。

が、ガーン。

と効果音は入れてみただけで
喜んで飛びついてしまったのだが・・・



このデビルパンケーキ。

見ただけで皆さんも味の想像が付きそうなものなのだが
写真では判らない2つの工夫がなされていた。

1つ目はクリームだ。

チョコレートパフェを食べた際の
チョコとクリームの甘さのダブルパンチに
随分とうんざりさせられた経験を皆さんもお持ちなのだろうが、
ここん家の出した答えは、バニラアイスとクリームの代わりに
甘さを抑えたソフトクリームで代用するというアイデアだ。

この工夫。

チョコレートパフェ仕様の悪魔ちゃんを
3つ位はいけるだろうとさらに誘惑してしまう。

旨い。



2つ目の工夫はウリにしているパンケーキ自身だ。

甘いパンケーキメニューだけでなく
お食事パンケーキにも使用される生地は
どちらにも対応できるギリギリの甘さだ。

見た目には甘さの洪水のように見えてしまうメニューも、
抑えるところは抑えた結果。

スイスイ食べれてしまう甘さとなったのだ。

おそらくこの絵面で
丁度良い甘さだと感心しながら食べたのは
久しぶりの経験だった。

最後になったが今回の旅行に際して
沢山の情報をお寄せいただいたことを
この場を借りてお礼申し上げたい。

ありがとうございました。

特にiBchiumさん、あっきんさん、つきじろうさんの
お店には行くことができず心も痛むが、
次回ということでお許しいただきたい。

ちなみに元町中華街。

コインロッカーが完備されているので
チェックイン、チェックアウトの前後には
荷物をここにぶち込んで散策されると良いだろう。
泊まる人はあんまりいないとは思いますが・・・

ご馳走様でした。

モトヤ.パンケーキリストランテ
横浜市中区山下町87-4
TEL045-663-9044
平日 10:00~19:00
土・日・祝 9:00~19:00

デビルパンケーキ ¥980?(金額うる覚えです)
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★▲☆☆☆

オレンジマロンロール ¥650

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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元町 中華街 海員閣にて「シュウマイ」をいただきます

2008-01-23 19:54:05 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

12時にホテルのチェックアウトを済ませて
しばしクイーンズスクエアでショッピング。

何故だかMOMAのボールペンを購入して
再び中華街に旅立った。

正直、元町ばかりでなく
末吉町にある「太田なわのれん」の牛鍋(キーさんさんご推薦)
「千明」のボリューム満点定食(つきじろうさんご推薦)
都筑区の「フロレゾン」のスイーツ(Ibuciumさんご推薦)
関内「里葉亭」の焼き鳥(あっきんさんご推薦)

など食べてみたいものは数多くあったのだが
皆さん申し訳ない。

前日の散策で
どうしても行って見たいお店ができてしまった。



上の写真は刀削麺を調理する料理人。

こんな光景を見ているだけでも
中華街は楽しめてしまう。



気になったお店は2つあった。

海員閣と山東だ。

この2つのお店の事前情報は全くない。

前日覗いた際に店内といい店構えといい
なんとも昭和すら通り越した雰囲気とお客の活気で
きっと旨い店なのだろうと2日目のランチは
この2つを攻めることに決めたのだ。



まずは海員閣。
下の写真をご覧あれ。

この扉の奥に広がる光景は
見るだけでいい匂いが漂ってくるのが判るだろうか?

見れば客の多くが車海老の辛煮¥4,000や
シュウマイ¥480を食している。

並びの列で我々の前のマダムにお話を伺うと
何といってもシュウマイ。
それから海老の辛煮ととりそば¥750。
牛バラはん¥900なんかもお奨めよ。と
大概のメニューを教えてくれた。



海老の辛煮は前日の梅林で
海老を散々食べていたので却下し、
ビールとシュウマイ×2を。

私は八宝菜やフカヒレメニューを
食べたかったのだが嫁が酢豚¥1,900を所望。

牛バラはんは2軒目に障りそうなので
牛バラそば¥850を注文させていただいた。



最初にやってきたのはシュウマイにビールだ。

で、でかい!失敗した。

4個¥480という値段からして
シュウマイの大きさを崎陽軒に毛の生えた程度だと
タカをくくっていたのだが、
まるで肉詰めピーマンのような
無骨な肉の塊が8つ運ばれてきた。

失敗したと言うのは2人3脚を考えてのこと。

嫁が腹一杯になってしまったら
2軒目の山東には辿り着くことが
できなくなってしまう。



結局、私が6個。嫁は2個を食べたのだが

このシュウマイ。

旨いんです。

かじれば豚の荒々しさを惜しげもなく
口いっぱいに広げてくれるのだが、
決して洗練されていない無骨な味が
この雰囲気にもビールにも私のお腹にもよく合うのだ。



続いてやってきたのが
嫁がどうしてもという酢豚。

ぎょぎょぎょっ!

酢豚にキュウリ。珍しくないですか?

30数年の人生で初めて見た
キュウリ入り酢豚に若干戸惑いながらも
たけのこ、たまねぎ、キュウリに豚肉という
シンプルな具材がどうなっているのか
気になって仕方がない・・・パクリと入れると・・・

旨い。

この酢の加減。

ダヴィンチコードでは語られなかった
肉:野菜:酢の黄金比が粛々と実在していた。
そう言えば最近ダン・ブラウンの
新作は出ていないようだが・・・



私はやはりピーマン派なのだが
キュウリの方も肉との相性以前に酢とはマブだち。

ぎょっとしたのは固定観念というやつだった。

豚の方は先ほどのシュウマイと比べると
酢が見事に調和している分、
肉々しだを感じさせないながら
結構な量をスルリと食べさせてくれる。

ちなみに先ほどのマダム達と相席だったのだが、
年配者には量的にはちょいとばかし苦しい量で、
違うお店を食べ歩けないと嘆かれていたのでご注意を。



最後に牛バラそばがやってきた。

とっても柔らかにされた牛バラと
こいつは確か小松菜がハッカクの香りを伴ってやってきた。

ちなみにハッカク。嫁は苦手なのでした。

麺の方は中太で硬めに茹でれば私好み。

さすがに中華料理屋で
硬麺でとは言わなかったのだが、
伸びやすそうな麺だと急いでかっこませていただいた。



牛バラは箸で簡単に切れてしまうほどの按配。

そもそもごはん大好き人間が
こいつをごはんで喰わなかったことには
今更ながら後悔してしまったのだが、
強めの汁気に負けない牛バラを
嫁の嫌いなハッカクが
上手にお手てを結ばせていた。



ちなみにこちらのお店では
鯉のまる揚げ時価なるメニューもあるのだが
鯉ヘルペス以来出してはいないそうだ。

ここのシュウマイは真似できそうで
唯一無二と中々手が届かないのだろう。

この親近感が愛される理由なのかもしれない。

明日でようやく中華街シリーズも最終回。
どんな終焉が待っているのかもうしばらくお付き合いを。

ご馳走様でした。

海員閣
横浜市中区山下町147 
TEL045-681-2374
11:40~15:00 17:00~20:00
日祝11:40~20:00
月曜定休

シュウマイ ¥480
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

酢豚 ¥1,900

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

牛バラそば ¥750

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★▲☆☆

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元町 中華街 安記にて「貝柱粥」をいただきます

2008-01-22 16:23:37 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

横浜ツアー2日目。

ホテルで1人¥2,500の朝食ビュッフェは
ご遠慮させていただき外のお店で食べることに決めていた。

朝食の候補は3つあった。

1つ目はあっきんさんご紹介の
ル・ジャルダン・ドゥ・ジュリアン。

ホテルに隣接しているクイーンズスクエア内にあり
嫁も何だかの雑誌で見て行きたいと申していたが、
開店が11時なので待てなかった。



2つ目3つ目は中華街のお粥屋だ。

キーさんさんご紹介の安記と
前日、安記以上に並びの出来ていた謝甜記。

取り合えずみなとみらい線の1日乗車券¥450を購入し
8:30過ぎに朝の中華街に旅立った。

寒空の早朝の中華街。

人がいません。

安記に着くとおばちゃんから
粥のトロ味が出きっていないので
10時頃店を開けると告げられた。



謝甜記も開店は10時だ。

どちらか考えながら
山下公園を散歩でもしようと向かうと・・・

うぉぉぉーーーーーーっ!

船を結ぶ鎖だとばかり思っていたものは
鎖+海鳥の群れ。

寒さに身を寄せ合いながら
見事な隊列を組んでいた。

縁起が良いかも・・・?



謝甜記は知っていた名前だが
安記は名前すら知らなかったお店。

結局、9時55分に謝甜記の並びを横目に
安記に向かうことにした。

こちらのお店の主なメニューは

レバ粥 ¥700
牛モツ粥 ¥700
五目粥 ¥750
貝柱粥 ¥900
玉子粥 ¥550
白粥 ¥500
牛モツ皿 ¥700
レバ皿 ¥700
シュウマイ ¥500 など



キーさんさんから牛モツがあると聞かされていたのは
この牛モツ皿のことだろうとまず注文。

お粥の方は私は¥900で一番高い貝柱粥を。
嫁は玉子粥を注文させていただいた。

牛モツ皿をまずは一口・・・

まずまずだ。

モツの下処理がもう少し丁寧だと
もっと美味しいのだろうと思いながらも
ビールが入れば話は別とロケットスタートを
切ることにした・・・



モツ皿にうつつを抜かしていると
貝柱粥がやってきた。

中の具は生姜が刻まれた醤油に付けて
お召し上がりをとのことだ。

ちなみに茶色のは揚げパンで、
単品¥120でも食せるようだが
この日は用意が少なく単品は
提供できないとのことだった。



まずは何も付けずにと蓮華を落とすと・・・

貝柱の正体はツブ貝だ。

なるほど。

このトロ味の按配を待って
店を開けたのかと思いながらパクリ・・・

旨い。

薄いようで、微かなようで、決して儚くない塩味。

普段自宅で作る粥はどれもこれもが
炊き上がったごはんで作っていたが、
じっくり時間をかけてお米の状態から
とろ味を出すお粥がこうにも旨いとは
これを喰っては作り方も変えざるを得ない。



続いて生姜醤油につぶ貝を絡ませパクリ・・・

うん。まずまずだ。

つぶ貝単品で食べるよりも
生姜醤油に漬けたとしても粥と一緒に食べた方が
五臓六腑を「朝ですよ~」と起こすのには
仕事をしてくれそうだ。

謝甜記はこの店よりも1割程値が張るが
この粥ならば全然勝負に勝てるのではと
食べたことのない相手と何の勝負かわからないものを
空想してしまった。



実は牛モツ皿。

最初からこうやってみたかったのだ。

モツからじんわりと染み出た旨みが
優しい粥の味と調和してこっちも随分と旨い。

そうそう。オズモール。

特典がもう1つあり
通常のチェックアウトが11:00に対して
1時間遅い12:00にチェックアウトできる。

1日券を活用してホテルに戻り
シャワーでも浴びてからチェックアウトを済ませ、
13時には昼飯を喰いにこよう。

美味しいお粥をご馳走様でした。

安記
横浜市中区山下町147 
TEL045-641-3150
9:30~(L.O.14:00)、
17:00~(L.O.20:00)
水曜定休

貝柱粥 ¥900
モツ皿 ¥700

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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元町 梅林にて「¥12,000コース」をいただきます

2008-01-21 23:16:52 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

いよいよ旅のメインイベントだ。

ちょうど1年位前だっただろうか?

日記によく来てくださるmymyzu氏が
元町に面白いお店があると教えてくれていたのを
横浜旅行を思いついた際に思い出したのだ。

店の名前が思い出せなかったので
mymyzu氏にメールを入れて再度確認すると
その店の名は元町 梅林というお店だった。

こちらのお店。夜は17:00と19:30の2回転のみ。

メニューの方も¥8,000。10,000。
¥12,000。¥15,000の4種類で、
手をしっかりと入れた料理を恐ろしいほどの点数で
もてなしてくれると言うのだ。



梅林は元町の商店街を外国人墓地の方にそれ、
まっ暗闇にボヤ~っと浮かぶお墓を
左手に眺めながら進んだ先。

店内に飾られたお店の看板は故黒澤明監督直筆のもの。

昔は我が家に帰るようだとこちらのお店で
忘年会をされていたとどなたかの日記にも記載されていた。



予約にゆとりがある日には
1部屋まるまる使わせていただけるそうだが
連休ともなると流石にそうも行かない。

同年代のカップルが
結納をどうしようかと相談しているのを
耳に挟みながらおよそ1年半前の夏の
自分たちの結納なんかを思い出しながら
おもてなしを受けることになった。



今日の日記は本当に長い。
トイレに行ってから読まれるのがよろしいだろう。

1品目 かまぼことエノキの和え物。

ゆずを上品に利かせ、
嫌味のない酸味を押さえた酢が
ゆずの風味を優しくサァーっと広げてくれる。

旨い。



立ち上がりはキリンを頼み
嫁とお持ち帰りメニューにある
お稲荷さんやらうなぎの笹巻きやらに
食指を伸ばそうかと相談していたのだが

2品目 お稲荷さん

順番に多少驚いたが
甘すぎず辛すぎず煮付けられた揚げに
白ごまとはんなりとした酢で味付けられた稲荷は
最初の上り坂とは思えないほどぺロリだった。



3品目 牛刺

こちらのお店。

贔屓にしているお肉屋が2軒あるそうで
松坂やら神戸やらと銘柄指定はせず、
その日の一番良い肉を持ってくるように
頼んでいるそうだ。

牛肉には何も付けずにパクリとやると・・・

肉の旨みだけが噛めば噛むほど滲み出てくる。

味噌と大根ときゅうりが添えられていたが
きゅうりには軽く味噌を使い大根は
大根の甘みが知りたくてそのままいただいた。

野菜が甘い。旨い証拠だ。



4品目 前菜の盛り合わせ

あわびにいくらのきゅうりのせ、
伊達巻にスモークハム、サーモンに
黒い椎茸のように見えるのはなんと栗。

栗の甘煮だった。

とにかく驚いたのが栗の大きさだ。
あれだけデカイのは初めて食べたのだが
甘過ぎないようにかと言ってしっかりと、
ギリギリの甘さ加減が絶妙だった。



5品目 揚げ餅

私は揚げ餅自体は大好物なのだが
嫁の国こと越後では武蔵と比べると
相当にメジャーな食べ物だそうで、
本返しかと蕎麦つゆの話をしたくなるほど
しっかりと作られたタレの味が油を優しく溶け落とし
無心にハモハモさせてくれた。

こいつも旨い。



6品目 鯛といわたけのお吸い物

やや強めの塩加減の吸いは
具材を潰さぬギリギリの塩梅だ。

この加減。料理人の方はおそらくは
西方のご出身ではなさそうだがなかなかの出来栄えだ。



7品目 さわらの西京焼き

さわらに添えられているのは
柚子の皮を甘く煮付けたものだ。

さわらに干渉することなく
すっきりと食べさせてくれる脇役なのだが
こいつはどうやって作るのだろうか?

さわらの出来栄えに文句はない。



8品目 栃尾の豆腐

旨い豆腐には何も付けないのが良い。

大豆の濃厚な甘さが
願うことなら私のカルビ肉をやっつけて欲しいものだ。

栃尾も越後の国。

県下で名を馳せる
大豆の名産地に嫁のテンションも上がった。



9品目 千草焼き

申し訳ない。思わずぺロリと食べてしまったうえ
どんなものだか忘れてしまった・・・

10品目 刺盛

まぐろは赤身と中とろ、すずきに鯛が2種、
いかとあわびにほら貝、さざえ、伊勢海老と豪華絢爛。

伊勢海老は〆たばかりで
上半身は必死に蠢く新鮮さ。

海老で味噌汁を作ってくれるそうなので
そちらから手を付けていただければと伝えられた。

海老は甘みたっぷりで
こいつに醤油を使うのはもったいない。



まぐろは大間だそうだ。

運が良い。

酒もキリンから私の祖先が住む
高知の酔鯨の純米吟醸に切り替えた。

ちなみに私は醸造アルコール大っ嫌い派。
日本酒は純米酒を極力飲むようにしている。

特筆はツマの仕上がりだ。

旨い大根を見事に切りそろえる技は
口に入れれば一目瞭然。

ふぁさっ~と甘味と共に広がる。

ツマは魚の脂を考えても
料理人の力量を測ることを考えても
是非とも残さず食べるべき。

無理強いはしないが
部下のゴン太やエヴァが残したら
私はカンカンだ。



11品目 カブの冷製スープ

こいつも刺身に夢中で写真を撮り忘れてしまった。

カブってこんなに甘みがあったかと
驚きをもって口に広がってくれた。

12品目 帆立で煮込んだカブ

どんなものでも残さず食べる私だが
乾物の帆立のエキスが染み出たものはちょいと苦手ながら
そのクセが出ないように抑える術があるのだと
感心させられた。



13品目 魚介のホワイトソースグラタン

実は意地でも完食してやろうと
鼻息荒く入店していたのだが、
無理して喰うことこそもったいなく感じてしまった。

こちらのお店。

田舎のお婆ちゃんの家に行って
腹一杯食べさせられた挙句、
沢山お土産を持たせてくれるようなお店だ。

お店もお腹一杯になってもらうつもりで
焼き物や煮物など日持ちするものは
料理を出す際にこちらはお持ち帰りもいただけますが
お腹の加減はいかがでしょうか?と
思い出と共に持ち帰らせてくれるのだ。

私も喰い意地は捨てて腹八分目の心地よさを
味わってみたくなってしまった。

こちらは翌日美味しくいただいた。



14品目 野菜の田舎煮

こんにゃくやらいちじくやら
かぼちゃに蓮根、椎茸、にんじん、牛蒡etc。

里芋に似たのは八ツ頭ではなかっただろうか?

野菜の田舎煮は煮汁が影響しそうなものは
全て別々で煮込まれていた。

ひとつひとつがしっかりと煮込まれている分
食べ進めると口の中の残り香が喧嘩してしまわぬか
余計な考えを巡らせてくれたが、私が馬鹿ちんだ。

7色の花火が口の中に広がる感覚。

特に蒟蒻といちじくは秀逸だった。



15品目 花豆のふくべ煮

初めて聞いた名称で活字があっているか不安だが
瑞々しい煮汁は夏場の日中の疲れた炎天下で
キンキンに冷やして飲みたくなるほどの
素晴らしい甘味。

田舎煮同様、煮物の非凡さは抜けている。

女将の平尾さんは御歳70数歳。
煮物なんかは今でもご自身でやられているそうだが
横浜のこの場所にも無形文化財があったかと
今日この日に来れたことを感謝した。



16品目 鰻の笹巻き

お持ち帰りメニューにもあった気になっていた品だが
卵にも鰻にも必要以上に味付けはせず、
笹の香を楽しみながら純朴な味わいに舌鼓を打つ。

旨い。

腹八分目を心がけながらも
ついつい箸が伸びてしまう。



17品目 いちごの白和え

驚いた。本当に驚いた。

胡麻の風味が息づいた白和えに
旬のいちごを付けて食べる。

白和えがいちごの酸味と甘味を
こんなにもはっきりと感じさせてくれるとは
全くもって予想すらできなかった。



18品目 蓮のお餅

こいつも素朴な味が
甘みと共に広がってくれる旨さだ。

稲荷に笹巻き、この蓮餅と
大分ごはんものが増えてきたので
そろそろ40km地点を越えてスタジアムが
見え始めるのかと思いきや・・・まだまだ30km地点。

胃袋破りの坂が待ち受けていた。



19品目 うどと数の子の和え物

しっかりと塩抜きされた数の子が
仕事の確からしさを裏付けている。

申し訳ないがこいつもカメラをすり抜けて
胃袋に隠れてしまった。

20品目 炭火焼きのステーキ

肉はやはり炭焼きに限る。

この肉も銘柄こそ不明だが
素晴らしい肉質だった。

ただし、このお店で2つだけおやっと?思ったのが
鯛の刺身とこの肉に対する塩加減だ。

すずきや大間のまぐろは旨い刺身だったが
鯛は2切れ目に醤油を使わせていただき、
この肉に対する塩加減は半分位でないと
もったいないと感じてしまった。



21品目 伊勢海老の味噌汁

先ほど食べた伊勢海老が我々の元に帰ってきた。

海老の頭は裏に身がしっかりと・・・
疲れたはずの胃袋をまるで魔法をかけるように
復活させてくれた。



22品目 車海老のフライ

大皿にのせられているので小さく映るかもしれないが
とてもとても見事なでかさだ。

この日¥12,000のコース料金に
ビールに酔鯨サービス料と2人で¥33,000程度支払ったが、
私はこの金額に十分納得している。

むしろ安いとさえ思っている。

当初、箱根じゃ2人で6万円と
予算を意識して横浜ツアーを敢行したが
納得の予算オーバーだったのだ。



23品目 車海老の釜飯

実はこのメニュー。

相当に悩んだ末の選択だった。
予約時に名物の平尾さんの爆弾おにぎりと
この釜飯を迫られるのだが、
旨い握り飯も本当に食べたかったのだが
このお店がどんな釜飯を炊き上げるのかも知りたかった。

具財は海老だけのシンプルな釜飯なのだが
海老の一生が炊き汁と一体になって炊き上がる釜からは
1+1が時には3にも4にもなることを
具現化していた。

こいつは旨い。

完全にお持ち帰りモードだった嫁に
最後の力を振り絞るように促し、
重くなった箸を再び走らせたのだが・・・

結構食べれるんだね・・・



24品目 メロン

久しぶりに食べたメロンは懐かしく感じた。

25品目と呼んで良いのか疑問だが
暖かい煎茶で腹を落ち着けて今回の梅林訪問は
幕を閉じた。

他の方の日記にも書かれている通り
女将の平尾さんは1組1組に来店の礼と
口にあったかと尋ねて回っていた。

一様に「美味しかった」との言葉を聴けば
「あぁ~良かったと」無邪気に同じように
喜びホッとしていた。

わざとらしくも何ともない。
美味しいが聞けて嬉しいだけなのだ。



このお店の良さは仲居の子達が物語っている。

自分達が何を出しているのかよく理解し、
お客さんがどんな期待感を持ってここに来ているのか
重々承知していて、女将に仕込まれた以上に
ここにいることのメンタリティを感じさせられた。

まさかお孫さんだとは思わないのだが
このお店で働くことの責任感を
気負わず堂々と全うしていたのだ。

私はこの店が気に入った。

平尾さんがどのような経験をされて
こんなにもお腹一杯になる有り難味を
植え付けてくれるのかは知らないが、
日本もいずれは食べれなくなる。

空腹の辛さを知っているからこそ
食べれるうちにしっかり食べておきなさいと
どこにも見当たらないメッセージを感じてしまった。

もう食べれません。
お腹一杯ご馳走様でした。 ふぅ~っ

元町 梅林
横浜市中区元町1-55
TEL045-662-2215
11:30~15:00 17:00~19:00 19:30~22:00
月曜定休(祝日の場合は営業)

¥12,000コース(別途サービス料10%、消費税、酒代別)

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★★★★★

みなとみらい パン パシフィック 横浜ベイホテル東急にて「素敵な夜景」をいただきます

2008-01-18 23:50:22 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

昼食を終え、19時の晩御飯を迎える前に
ホテルのチェックインを済ませることにした。

向かった先は
元町から3駅ばかし渋谷よりのみなとみらいだ。

何度も言うようだが
今回の旅行の始発点は温泉旅行が元々の原点。

ネットで箱根やらの宿をあの手この手で探し歩き
途方に暮れていた最中に横浜のホテルっていくらくらい?
といったほんの思いつきが現実の物となったのだ。

パン パシフィック 横浜ベイホテル東急。



みなとみらいの駅の真上の
クイーンズスクエアに直結する25階建てのこのホテル。

オズモール経由ならば
オーシャンビューのエグゼクティブツインが驚きの¥8,800。

ここを足がかりに横浜の旨いもんを探そうというスローガンが
いつの間にやら新たな旅の目的として温泉という体の癒しから
胃袋の癒しへと推移していったのだ。

雨にも濡れず、寒さにも晒されず
クイーンズスクエアから木製の自動ドアを
潜ればその先はホテルのロビー。

横浜界隈を探索するのには
何とも便利なロケーションなのだ。



16時ちょいと前にチェックインしたのだが
ホテルのロビーは人件費をかけてるなぁと
傍から見て多すぎるほどの人員配置。

挨拶やお客の荷物を預かるタイミングなど
例えそれがマニュアル通りだとしても
徹底できているのが素晴らしい。

チェックインを済ませ、
案内係りに連れられて10Fだと言う客室に向かう。

部屋に着き一通りの説明を受けて
窓の外に広がる景色を眺めて見たのだが
10Fでは階下に広がるオーシャンビューと言うよりも
コスモワールドと目を合わせるような組み方だ。



「ご質問やご要望は?」という言葉に甘え
景色の良い他の部屋も見せてくれと頼んでみた。

案内係りは早馬を走らせ
待つこと5分程でフロントから
22Fをご案内しますという朗報が舞い降りてきた。

窓の外を眺めると・・・・

申し分ない。

と言うよりもこちらが恐縮してしまいそうな
素晴らしく美しい眺めだ。

海外のホテルなんかでは
部屋が気に入らないから変えてくれなんて話は
よくあることなのだが大和撫子も随分と
主張をするようになったと自分のずうずうしさに
胸を張ってしまった。



予想以上の素晴らしい眺め。

同じグレードの部屋でも
10Fと22Fでは雲泥の差だ。

通常価格¥54,000のこのお部屋。
大変ありがたく満喫することができた。

ホテルの皆様ありがとうございました。



こちらのホテル。

23F~25Fの3フロアは
パシフィックフロアというホテルの顔にあたる階層だ。

そいつと同レベルに広がる景色を満喫すべく
元町のスーパーで買い込んだ白ワインと
1.2kgの甘栗をツマミに港町の夜を
思う存分堪能させていただいた。

素敵な景色をご馳走様でした。

パン パシフィック 横浜ベイホテル東急
〒220-8543 横浜市西区みなとみらい2-3-7
TEL:045-682-2222(代表)

エグゼクティブツイン ¥17,600(2名分)

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ☆☆☆☆☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

元町 中華街 萬珍樓 點心舗にて「特選点心膳」をいただきます

2008-01-17 23:51:09 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

予約の14時まであと5分。

萬珍樓 點心舗へ一直線に進むつもりだったのだが
思わぬところで足踏みだ。

華陽園。

私以上に皆さんの方が中華街に詳しいのだろうが
中華街にはそこいら中に甘栗の屋台が出ている。

さすがに甘栗のうまい店なんてものを
下調べしているはずもないのだが、
私の見た感覚ではおそらくどこも団栗の背比べだろう。

売れる売れないも売り子の力量なのだろう。



この華陽園には甘栗売りの達人がいたのだ。

エプロンを付けたおばちゃん。

こともあろうに通り過ぎるか過ぎないかというところで
「お兄さん。終わりにしたいから半額でいいよ」という
悪魔のささやきを惜しげもなく言い放たれてしまい、
脳味噌は立ち止まらず萬珍樓へ向かえと
指令を出しているにもかかわらず、
体が意識に反して反応してしまった。

しかもこのおばちゃん。中々に手ごわい。

500g¥1,575の甘栗が半額になるのかと思いきや
こいつを二つで¥1,575でどうだと言うのだ。

1kg¥1,575ならば悪くはないが
もう1声と結局1.2kgで手打ちにさせていただいた。

こんなに買ってどうするのだろうか・・・?



寄り道に寄り道を重ね
ようやく萬珍樓 點心舗に辿り着いた。

こちらのお店は
メロンさんとのぞみママさんにお薦めいただいたのだが、
女性陣の2票が嫁の心を十分に鷲掴みにしたのだ。

中華街大通りにある本店と比べると
人の流れは雲泥の差なのだが、
店内に入ると待たされただけあって
沢山の人でごった返していた。



天井の高い落ち着いた店内。
この居心地の良さが料理を20%増しに
してくれるのだと感じた。

メニューに一通り目を通すと
単品で頼めばすぐに1万円コース。

情報の通り点心のセットの
コストパフォーマンスの良さが一際輝いていた。

点心のセットは2種類で
ふかひれ点心膳は¥4,400(サ込み)。
特選点心膳が¥3,300(サ込み)。

特選点心膳はふかひれメニューはないものの

ホタテ入り五目スープ
海老蒸し餃子
五目蒸し三日月餃子
貝柱餃子
海鮮海老シュウマイ
野菜の香り炒め
海老春巻
竹の子のゆば巻き
牛肉、キクラゲ、つけもの炒飯
マンゴプディング

と中々の盛り沢山ぶり。

こいつを2人分注文させていただいた。



最初にやってきたのはお茶とネギパイだ。

ネギパイはその名の通り
生地にネギの風味付けがされているのだが
隠し味でにんにくも使われていた。

たっぷりの白胡麻と合わせて
3つの風味を一口で愉しめる訳だ。

旨い。



ネギパイと睨めっこしていると
ホタテ入り五目スープ がやってきた。

一瞬フカヒレと見間違わん食材はたけのこなのだが、
キクラゲ、ホタテ、たけのこ、椎茸は判っても
五目の5つ目がどうしても判らない。

何だろう?

極寒の3連休には
とろ味で熱さの閉じ込められた
はんなりとした塩気とホタテのエキスが混じり合った
こんなスープがぴったりだった。

こいつも旨い。



続いて海老蒸し餃子と五目蒸し三日月餃子が
2人分で計4個。1つの蒸篭に入れられてやってきた。

餡にぴったりと纏わりついた
透明感たっぷりの皮の按配。

流石だ。

海老蒸し餃子は思ったほど
海老らしさは感じることができなかったが
五目蒸し三日月餃子はそのまま食べても
醤油に付けてもなかなかに旨い。



続いて貝柱餃子と海鮮海老シュウマイ。

海鮮海老シュウマイは
中に海老が1匹鎮座しているのだが
先ほどの海老蒸し餃子と同様に、
それほど素材の良さは感じない。

貝柱餃子はいくらの塩気と
貝柱がぶつかった瞬間の妙味がとても面白い。

飾りのにんじんは食感に変化こそ与えてはいるが
あくまでも飾りの部類のように感じた。



野菜の香り炒め 。

香りの正体はにんにくなのだが
強すぎず弱すぎず絶妙な香り付け。

塩加減は人によっては
強いと感じるメゾフォルテ。

小松菜の食感を楽しみながら
ぺろりといただいた。



海老春巻 。

特選点心はご覧のような海老中心の構成なのだが
肝心の海老よりも端々で使われている
たけのこの方が感心してしまったのは
ちょいともったいなく感じる。

嫁は肉まんのボディーブローで
こいつと炒飯をよこしてくれた。



竹の子のゆば巻き。

とろ味を纏ったゆばから
たけのこの食感に流れる移り変わり。

今回、スープに始まり
いろいろな大きさに切られたたけのこを食したが
切る大きさによってこんなにも感じ方が変わるのかと
大変勉強をさせていただいた。



牛肉、キクラゲ、つけもの炒飯。

この炒飯。

写真では蒸篭にたっぷりと入っていそうだが
とんでもない上げ底蒸篭で量自体はたいしたことはない。

お味の方は可もなく不可もなしだ。

冒頭で居心地の良さを挙げていたが
特に目を見張った点はもう1つあった。

男性ホールスタッフの目の届かせ具合だ。
女性ホールスタッフの無表情さとは対照的で
気持ちの良い対応をしてくれていた。



マンゴプディング。

ちょいと香りが付けられているように感じたのは
プリンの瑞々しい按配にマンゴーの風味が
口の中でよく広がったからなのかもしれない。

まずまずだ。

萬珍樓 點心舗。

ここは単品メニューを食べた人と
この点心コースを食べた人では
意見が2つに分かれそうだ。

点心コースは
メニューの最後部に記載されているので
コストパフォーマンスよく居心地の良い店内を
堪能された方は共感いただけるのだろう。

ご馳走様でした。

萬珍樓 點心舗
〒231-0023 横浜市中区山下町156
TEL045-664-4004
11:00~22:00
年中無休

特選点心膳 ¥3,300(サービス料10%を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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元町 中華街雅秀殿にて「肉まん」をいただきます

2008-01-16 19:22:48 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

皇朝の肉まんで
軽いウォーミングアップを済ませて
再び雑踏の中にもぐりこんだ。

初日の目的は自分の目で見た
旨そうなお店を炙り出すこと。

その目的のために
かれこれ同じ通りを3往復、4往復としたのだが
関帝廟なんかにもきっちりと行って来た。

日本男児の多くは横山三国志なんかで
関羽雲長やら曹操孟徳やらと三国志に関しては
多くの方がそこそこの知識を
お持ちなのではないだろうか?

私も漫画を60巻持っていたし
小説でも何度と擦り切れるほど読んだものだ。
行かない理由が見当たらないのだ。

ちなみに私の小学校の卒業アルバムは
赤兎馬にまたがった馬超という史実を無視した
独創性に溢れる刺繍・・・



関帝廟は明治6年(1873年)に
初代関帝廟が建てられたのだが
関東大震災、第二次世界大戦、大火と
今の建物は1990年に建てられた
4代目にあたる。

中国の方々も参拝の仕方は様々だそうで
祖先の習慣をそれぞれが受け継いで、
5つの炉に香を炊き様々なお願いをするそうだ。

関帝廟を後にしてフラフラしていると
こんなものに出くわした。

同發本館。

下の黄金色は油をかけられた焼豚。

100g¥500の中華街プライスだが
東京に戻ってからの至福の晩酌を思い浮かべ即買だ。



昨日の日記で言っていた
並びが多かった肉まん屋の1つ。

雅秀殿。

万国共通で並びが並びを呼ぶケースは
往々にしてあるのだが、
こんなものを見てしまって
スルーするのは野暮も野暮。

推定7分程度の列に
喜んで加わらせていただいた。



それにしても中華街。

世界一やら究極やらと
恐ろしい文句が至る所に飛び交う。

自信が身を正すケースも滅ぼすケースも
どっちもどっちなのだが、
言葉に負けないようにこういった活字で
身に鞭を打つのも大変な勇気だ。

期待してかかろう。



食べ歩き用。究極の肉まん。

言葉の力は本当に凄まじい。
この僅か10文字で大抵の輩はノックダウンだ。

肉まん+甘栗あんまんを所望したいところなのだが
「あと10分でお昼ごはんだよ(怒)!」の
ドクターストップで泣く泣く肉まんを1つ。

読み手の方々からすると
肉まん続きでだれてしまいそうなのだが
胃袋に納まった順番通りに
お伝えさせていただくために
今しばらくお付き合いいただきたい。



これが雅秀殿の肉まんだ。

皮の仕上がりはとても素晴らしい。

翌朝、まざまざといろんなお店の
蒸篭の惨状を見たのだが、
我が家の家訓のひとつに

「早朝の肉まん喰うべからず」という言葉がある。

誰もが経験したことのあるであろう
あの憎っくきビチャビチャの肉まんを
回避するための生活の知恵なのだが、
全く対極にあるモチモチしい仕上がりは
何も考えずにむしゃぶりつかせてくれた・・・



まずまずだが私の好みでは究極でない。

餡にはキャベツに椎茸たけのこが練られているのだが、
私の好みは歯を入れた瞬間に口の中に
肉汁が溢れるような肉まんだ。

餃子しかり野菜を入れた餡は
本当に難しいのだが、
ねっとりとしたハンバーグ状の肉まんには
大きな感動を得ることはできなかった。

気持ちを切り替えて
お昼ごはんに旅立つとしよう。

ご馳走様でした。

雅秀殿
横浜市中区山下町134
TEL045-650-5788
10:00~20:00
年中無休

肉まん ¥350

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ▲☆☆☆☆

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元町 中華街皇朝にて「肉まん」をいただきます

2008-01-15 18:07:41 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

行ってきました。元町中華街!

ちっちゃな頃に両親に
手を引かれてやって来た記憶は
今や風前の灯だったのだが、
この3連休のド真ん中で中華街の何たるやを
存分に堪能させていただいてきた。

沢山の情報提供をいただき
誠にありがとうございました。

今日から数日は五月雨でたっぷりと
お届けするので「とある夫婦の物語」を
調味料の足しにでもしてくだされ。



新婚旅行から
1年数ヶ月が経過した新年の間もない頃に
日頃からいろいろと我慢してもらっていた嫁が
どうしても泊まりで旅行に行きたいと言い出した。

ちょうど正月は嫁の実家である越後の国への帰省もなく
二人で5万円程度ならば温泉にでも行こうかと
2つ返事をしていた。

関東モンにとって温泉と言えば
伊香保に箱根に伊豆、草津。

そこそこの料理を出す
旅館に泊まろうものならさぁ大変。

現地での費用を試算すると
軽く6~7万はくだらなかったのだ。

苦心の末思いついたのが横浜中華街。

夜景の綺麗なホテルにでも泊まって
旨いもんを食い漁ろうと、
まるで私のための旅の申し出だったのだが
すんなりと了承印が押されて戻ってきた。



流石は中華街。ハマギンこと横浜銀行も
しっかり中華街していた。


嫁からすると泊まることに意義があって
泊まれればどこでも良かったそうだ。

渋谷から僅か30分程度。

これを旅行と言ったら
バチが当たりそうな旅なのだが
日常生活の延長が幕を開けてしまった。

初日の予定はある程度決めていた。

昼はメロンさんとのぞみママさんお奨めの
萬珍樓點心舗で昼飯を喰らい、界隈のお店の面構えを見て
2日目に行きたいお店をチェックする。

夜は1週間前に予約を入れた
元町のお店でそのおもてなしを見極める。

と言ったところだ。



萬珍樓點心舗には予約をぜずに行ったので
1時間待ちの14時のご案内。

散策の時間ができたと真っ先に向かったのがココだ。

finderさんお奨めの皇朝。

餌をろくに与えられなかった者が
じっと待っていられるはずはなかった
という訳なのだがそれにしてもすんごい看板だ。

1個¥90円の
プチ肉まんとプチあんまんを
頬張りながら路地から路地へ移動。



これが皇朝の肉まんだ。

今回の中華街の旅で殺到していた肉まん屋は
雅秀殿と皇朝と江戸清だった。

私は江戸清の肉まんは
いただきもので食したことがあるのだが
¥500という価格設定はもはや別の食べ物。

ジューシーとは言いがたい水々しさに
今回の候補からあっさり外していた。



皇朝の肉まんは
看板負けしないだけの力を示せるのだろうか?

皮のムッチリとした弾力から
ぷるんと肉だんごのような餡が飛び出た。

バクリと一思いにやると・・・

なるほど。

40数グラムの小ぶりな大きさだから
この濃い目の甘辛い味付けができたのだろう。

皮とのバランスを考えると
餡の量でバランスを取るのか
餡の味付けでバランスを取るのかという選択は
皇朝は後者を選択したのだ。

空腹モンは何を食べても旨く感じるが
バランスの妙を感じる肉まんだ。



あんまんには皮に抹茶が練りこまれていた。

小豆のエグさを甘味のバランスでよく押さえた
まずまずの出来栄えで、おやつとしては申し分ない。

ただし、昼飯前に喰うべきものではないだろう。


無添加を謳う皇朝の肉まん。

私の舌は味の素に敏感だ。

舌乳頭がつるんと潰されて
ひりりとした感覚を覚えるのは
気のせいだったのだろうか?

ちょいと気になりながらご馳走様でした。

皇朝 (中華街に数店舗あり)
〒231-0023 
横浜市中区山下町73-3
TEL0120-290-892
営業時間:11時~21時30分
年中無休

肉まん ¥90
あんまん¥90

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ▲☆☆☆☆

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新宿 東京麺通団にて「チー玉」をいただきます

2008-01-09 18:23:01 | 新宿

池袋大勝軒復活の
凄まじい並びを眺めて帰ってきた。

2代目の飯野さんはテレビでもお馴染みの
初代山岸さんの1番弟子とのこと。

山岸さんも味のチェックは
毎朝されているそうなので、
大勝軒好きの方はホッとされたのだろう。

今日は昨年の忘年会シーズンのまっ最中、
〆のラーメンならぬ〆うどんで
すんごいものを見つけて来たのでご報告を。



場所は新宿。東京麺通団だ。

しょんべん横丁で行われた甚平部隊の忘年会帰りに、
食の細い新入社員のエヴァを鍛えるために
ゴン太の提案でラーメン次郎に向かう最中。

エヴァの泣きの一手で急遽
うどんで〆ることになったのだ。

ちなみにエヴァはガリガリな体型が
エヴァンゲリオンのような体つき
だと言うことに由来している。



注目の一品はコレだ。

その名もチーたまと名づけられていた。

ご想像の通りかまたまにチーズが入ったものなのだが
ありそうでなかったこのメニュー。

恐るべきはそのバランスだった。



かまたまにバターとチーズと胡椒が加えられた
極めてシンプルなメニューなのだが、
一番の心配の種はバターと卵とチーズの組み合わせは
1歩間違えれば野暮ったくなること明白なこと。

こいつを乗り越えれば
かまたまを和製カルボナーラと呼んできた日々は
この日をもって終焉を迎えるという訳だ。



かまあげうどんの熱で溶けてゆくチーズと
逆に凝固しつつある卵。

2つのものがお互いに逆方向で
融合してゆくアプローチは
無意識の産物なのだろうが、
ここにもひとつの物語があった。

はんなりと立ち昇る
チーズと軽やかなバターの香りにたまらずバクリと・・・

ぐぅぉっ!旨い!



適量のバターがチーズと卵の甘みを引き立てて
胡椒がバターの後腐れをスパッと打ち消してくれる。

これぞ和製カルボナーラの称号に相応しい一品だ。

〆はラーメンが相場だった20代ではないことや
嫁のカロリーチェックを意識して小サイズで注文してしまったが
こいつは2~3杯はいただけそうだ。



昨今のうどんの土着化を考えると
世の中にはこいつに似たチーズ入りかまあげは
多数存在するのだろうが、
酔い覚ましにはうってつけの品を
見つけてしまったのだった。

美味しいごはんをご馳走様でした。

東京麺通団
新宿区西新宿7-9-15
ダイカンプラザビジネス清田ビル1F
℡03-5389-1077
10:00~2:00
年中無休

チーたま ¥490(小)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★☆☆☆

⇒ 納豆と卵の連続攻撃!麺通団のねば玉の巻
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中華街はこの店で喰えだとか
ここのランチは喰えたら関取だとか

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有楽町 うまやの楽屋にて「豚汁」をいただきます

2008-01-08 22:01:10 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

有楽町のイトシアに行ってきた。

昨年末のオープン時には
あっという間に随分とドでかいものを
短い工期で建てたものだと、
建物の安全性にちょいとばかし
疑問を持ってしまっていたのだ。

お店の方は新宿に次ぐ?
(川崎だかにもう1店舗あるんですよね?)
クリスピークリームドーナッツやら
有名カレー店のカレーを1度に食べれる
東京カレー屋名店会やらとテレビや雑誌で
ちらほらと情報ばかり集まってしまっては
行って見ざるをえないと腰を動かした結果だったのだ。



エチオピアやデリーといったカレーの名店5店を
1度に楽しめるという東京カレー屋名店会は
大盛り¥100増しがあるとはいえ、
読者のmymyzu氏の報告では満腹には
成り得ないとのことだった。

さてさてどうしようかと迷った挙句に訪れたのは
赤坂にもお店があるのを知ってはいたが
未食だった市川猿之助プロデュースの
うまやの楽屋に行ってみることにした。

ちなみにクリスピークリームドーナッツ。

並びは新宿よりも少ないので
購入を優先するのならばここ、有楽町をお奨めしますが
社会科工場見学的なアミューズメント感は新宿の方が上。

どちらで並ぶかご判断を・・・



こちらのお店の人気ランチメニューは
¥1,200の楽屋めしなる限定もの。

市川猿之助氏が楽屋で食べれるようにと考えたこのメニュー。
スーパー歌舞伎好きには堪らないものなのだろう。

案の定14:00という時間帯では
売り切れ御免の張り紙がしてあったので

豚汁定食 950円
みつせ鶏のチキンカツ定食 1,000円
もち豚炙り焼きとろろ定食 1,000円
もち豚のおろしカツ煮定食 1,200円

の中から一番腹に溜まりそうにない
豚汁定食をいただくことにした。



数分でやってきたのがこちら。

白米、切干大根、鮭のフライとキャベツのサラダ、
新香に豚汁、生卵、柚子胡椒で一揃えだ。

ちなみに柚子胡椒。

何に使えばよいのやらと考えさせられてしまった。

最初にいただいたのは切干大根だ。

この味付け。

酸味のかけらもない柔らかな甘みを伴った
なかなかのものだ。

ありそうであまりない味付けで
表現しきれないのだが気に入った。



続いて鮭のフライ。

鮭自体の素材はごくごく普通で、
タルタルにしろ大きな驚きはない。

唯一キャベツにかかったドレッシングが
鮭を邪魔しないか気になっていたが、
手製なのか上手なドレッシングを使っていた。

また、ごはんの炊き加減も悪くない。

おかわり自由な設定は
私のようなファイターにはとてもありがたかった。



ここまでは中々良いお店のように映っているのだが
そこには大きな落とし穴があった。

こちらのお店。

店員同士のおしゃべりが★★★★★なのだ。

まるで大学の部活動のような
馴れ合った高笑いはとてもサービスを
提供する立場にはあるまじき行為。

社員さんも一緒になって
間違ったチームワークでお客をもてなすようでは
出来たばかりチヤホヤされているうちが華。

是非とも改善していただきたい。



肝心の豚汁。

豚に大根、にんじんにもやし、
牛蒡に里芋とこんにゃくが入った豚汁は
薄味と記載はされていたのだが、
中々のしっかりとした味付け。

西方の方はこいつが薄味と言われたら
怒ってしまうのだろう。

具材は豚こそ多くはないのだが
たっぷりと仕込まれている。

関東モンの私には
ごはんのお供として申し分なく
あっという間に平らげてしまった。



おかわりごはんは卵かけごはんで・・・

赤玉卵はごくごく普通ながら
炊き加減の良い白米には合わない訳がない。

不快な高笑いから逃れるべく
こいつも秒殺で席を立った。

正直。人生で一番苦しいお店を
今日、この日に目の当たりにしたのだ。



入店時に空いているお席にと
伸ばされた手の先には先客たちの膳が
そのままになっていたり、
前述の高笑いと新規開拓の難しさを痛感した1日だった。

ご馳走様でした。

有楽町うまやの楽屋
千代田区有楽町2丁目7番1号
有楽町イトシアB1Fフードアベニュー内
TEL03-6259-8622
11:00~23:00
元旦及び2月の法定電気点検日定休

豚汁定食 ¥950

甚平満足度 ★☆☆☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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新宿 高島屋ブレッツカフェクレープリーにて「ガレット」をいただきます

2008-01-07 13:30:02 | 新宿

新年明けましておめでとうございます。甚平です。

みなさまの良い年を心よりお祈り申し上げます。
本年もどうかご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。


今年の正月は嫁の実家である越後の国には帰らず
私方の親戚回りなどをして過ごさせていただいた。

とは言っても3日もあれば全ての用事は
滞りなく済んでしまうもので、
結局は初売り三昧に明け暮れて
あっと言う間の休暇は終わってしまったという訳なのだ。

今日はその初売り三昧中に喰らった
新年、最初のお店をご紹介したい。

時は1月2日。伊勢丹経由高島屋の
人、人、人。の狂想曲を経て、たどり着いたのが
13階のレストラン街。

昔から日記を読んでいただいている方はご存知なのだが、
新婚旅行で行ったフランスで嫁に食べさせたかった
フランスの伝統料理を提供してくれるお店があるので
喰いはじめはそのお店にしようと思ったのだ。



ブレッツカフェクレープリー。

ブルターニュ地方の郷土料理。
そば粉のクレープと言えばピンと来る人も多いのだろうが、
パリでこいつを食べようにも他に食べたいものが多すぎて
結局喰わず仕舞で帰国の途に着いていた。

流石に新宿と言えども路面店はやっているお店も少ない。
ランチ難民の多くがこういったデパートのレストラン街に
殺到するであろうことはご想像の通りで、
20分程の並びを堪えてようやく入店できた。

ちなみに、私は福袋が大嫌いだ。
唯一ピエールエルメのお菓子の福袋は
中に何が入っているのか全て見せてくれたので
DVDを見ながら酒の肴として購入させていただいていた。



フランス人ウェイターが仕切るホールは
テーブル席は上品な佇まいだ。

後ろもぎっしりと並びが列を成していたので
カウンター席に陣取ったのだが、
カウンター席は話し込むのには隔離されているので
お奨めできるが、テーブル席の優麗さは微塵もない。

女性陣にはテーブル席をお奨めしたい。

注文したのは私は季節のガレットのダームガリシア¥1,800。
嫁もガレットの中からコンブレット トマト
シャンピニオン¥1,250。

それからデザートとして
ビグデーヌというクレープグラッセ¥1,250と
カプチーノ¥650を注文させていただいた。



こちらは嫁のコンブレット トマト シャンピニオンだ。

有機野菜のトマトとマッシュルーム、
ハムにスイス産のグリエールチーズを
かきまぜた卵と一緒にガレットで焼き巻き上げたものだ。

グリエールチーズはチーズフォンデュの際には
ほとんどの方々が使われるチーズでお馴染みだろうし、
それぞれの食材も比較的入手しやすいものだ。

要するに自宅でも手の届きそうな
ガレットなのだが、そば粉の風合いと
バリッとしたガレットの加減、
卵とグリエールチーズの濃厚な味覚から
パッと弾けるトマトの酸味を味わうと
急激に高嶺の花に押し上げてしまうようにも思えた。

旨いのだ。



続いて私の頼んだダームガリシアだ。

イベリコ産チョリソーにポテトとラクレットチーズ。
チーズのとろ味が増すように生クリーム。
こいつをガレットで巻き上げエスブレット産の
パプリカが添えられている。

¥1,800という値段を考えると
食材の単価以上に感動を求めてしまうものなのだが
ラクレットチーズと生クリームをポテトに絡めながら
風味豊かなガレットを口に運ぶ幸せこそ目を見張ったが
辛味の薄いチョリソーは引き立て役だ。



イベリコ産でなくて良いから
¥500程お安くして欲しいと
現金に勘定してしまった。

ガレットの生地の加減。

この風合いを家庭で出すのが難しそうだと
痛感させられたのだ。



これが生クリームとラクレットチーズの
とろけた海に鎮座するポテトとチョリソー。

そもそがピッザ好きというのもあるのだが
こういったチーズのとろけたものには
全く持って目がないのだ。

バリッとと表現したガレットは
断面を見るとクレープの如く薄い。

両面焼かないものだと認識していたが
こいつは両面焼きなのではないだろうか?



フォークとナイフではらりとめくってみると
片面焼きであることが理解できた。

チョリーソーでほんのり色づいたチーズ。

この按配も食欲増進作用をもたらしてくれる。

結局、半分ずつシェアして食べてみたが
嫁の注文したコンブレット トマト シャンピニオンの方が
私の食べたダームガリシアよりも
コストパフォーマンスも含めて美味しいとの結論は
変わらなかったのだが、一番驚いたのは
食後のクレープグラッセの方だった。



ビグデーヌ。

クレープの中にはりんごのコンポートが。
そいつを包み込んでバニラアイスとカルバドスに漬け込んだ
レーズンがたっぷりと添えられている。

この活字でピンと来ればたいしたものなのだが
カルバドスはりんごから作ったブランデーだ。

ラムに漬け込んだレーズンとは一味違う
りんごの蒸留酒に漬け込んだレーズンを
バニラアイスに絡めながら、
りんごのコンポートでぐじゅっとした
柔らかなクレープと一緒に食す。



不味い訳がないのだが
りんごで串を差す哲学が
驚き以上の喜びを与えてくれるのだ。

バニラアイスはクレープとりんごの甘みを増させ
カルバドス漬けのレーズンが大人びたアクセントを
鼻腔に吹き抜ける風となってもたらしてくれる。

旨すぎる。



カプチーノこそ凡庸なれど、
こいつをいただきながらゆったりと時を過ごすのは
なんともかんとも贅沢な話だ。

こちらのお店ではカルバドスの1歩手前のりんご酒。
シードルはもちろん、塩キャラメルなんかも
売っていたりするのだが、様々な料理の端々で
行ったことのないブルターニュを感じることができた。

これらを考えた彼らの祖先に
料理1つで異国民に文化を感じさせることができたという
賛辞を送りたいのだが、お正月気分を吹き飛ばす
なんとも我に変えさせる出来事となったのだ。

ご馳走様でした。

ブレッツカフェクレープリー

〒151-8580
渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 タイムズスクエアビル13F
TEL03-5361-1335
11:00~23:00(L.O.22:00) 
不定休(タイムズスクエアに準ずる)

ダームガルシア ¥1,800

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★▲☆☆☆

コンプレット トマト シャンピニオン ¥1,250

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★▲☆☆☆

ビグデーヌ ¥1,250

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★▲☆☆☆

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