銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

新宿 割烹中嶋にて「鰯の柳川」をいただきます

2008-06-24 21:15:20 | 新宿

昼時前の新宿に用事があったので
前々から行こう行こうと思っていた
割烹中嶋に寄ってきた。

場所は甲州街道を御苑方面に進み
大塚家具の裏手をBEAMS方面に進んだ右手だ。

中嶋については皆さんの方が
ご存知なことも多いのだろうが
ミシュランひとつ星の店だと最近のお茶の間を
賑わせていると言うのが1番ピンときやすい
のかもしれない。



こちらのお店は地下にある。

丁度、私の嫁がこのビルの上にある
日原産婦人科に通っていることもあり、
ここ2ヶ月の内でも数度、
つわりが終わったら行きたい行きたいと
申していたのだった。

この中嶋。

おじい様は北大路魯山人が主宰した
星岡茶寮の初代料理長。

そして、テレビなどでお馴染みの
貞治さんはそのお孫さんなのだそうだ。



暖簾を潜ると既に店の中は満員だった。

幸いカウンター席にポツリと1つだけ空きがあり
スルリと潜り込むことができたのだ。

ランチメニューはお馴染みの鰯尽くし。

刺身、フライ、煮魚、焼き魚が¥800
鰯の柳川が¥900
単品の追加が¥600
ごはんは3杯目から¥100

隣の料理人と思わしき方は
刺身に柳川を単品で追加するような
メニューの隙間を突いた注文をしていたが
なかなかにリーズナブルな設定だった。



私が注文したのは柳川だ。

7~8分でやってきたこの旨そうな料理。

実は手を付けずに帰ろうかと
今まで何千というお店に行ってきたのだが
生まれて初めて本気で迷ってしまった。

というのはお店の心構えが全くもって、
お客をもてなす気持ちがないからだ。

いつもはどうなのかは知らないが
ご主人ではなくお弟子さんが
カウンター前の板場を仕切っていた。

弟弟子への横柄な命令を
客の目の前で繰り広げる惨状は
とても食事のできるような場ではなかったのだ。



岸朝子さんやミシュラン。著名人たちは
弟子の教育もできないこのお店の何が良いのかと
心の底から不思議に思ってしまった。

とはいっても横柄に横柄で返しても大人気ない。

他に気になることはないかと食べても食べても
気持ちが良くなるとは思えない食事のために
箸に手を伸ばすことにした。


揚げられた鰯に割り下と
卵で煮込まれたものを小皿に取りパクリとやる・・・



この割下。

さすがはと思わせるきりりとした旨さだ。

ただし、旬なはずの鰯は
読んで字の如くすっかり弱っている。

刺身を追加で注文して
鰯の鮮度を確かめてみたくもなったが、
柳川のように火入れされる私の鰯は
旨いと唸るシロモノではなかった。

また、前述の理由から
噛めば噛むほど食事が不味くなって行くのは
しつこいようだがどうにも耐え難いものだ。



ごはんの炊き加減。
色は悪くなるが無添加で塩梅の良い新香。
なんと言っても味噌汁の優しい味。

どれもこれもが腕の活きた素晴らしいものなのだが
心無い料理人が調理した旨い味。

悲しみ、むなしさ、空虚な感情。

後に残るのは腕や暖簾を
台無しにするものばかりなのだ。



今までどんなに美味しくない食事でも
もてなす気持ちのあるお店ならば、
必ずもう1度行くようにして来たのだが、
私は罰ゲームでもない限りは
このお店に行くことはないのだろう。

中嶋。

客を迎える気がないのならば
暖簾を降ろした方が良い。

おじい様や70年の歴史が
泣いているのに貰い泣きしてしまいそうだった。

1mの距離にいる料理人は
最後のご馳走様の言葉に応じない。

代わりに祇園精舎の鐘の声で始まる
平家物語が私の頭を巡るのだった。

悲しい料理人に扱われる
可哀想な食材たちにご馳走様でした。

割烹 中嶋
新宿区新宿3-32-5日原ビルB1F
TEL03-3356-7962
11:30~14:00 17:30~22:00
日曜・祝日定休

鰯の柳川 ¥900(ごはん2杯目まで無料)

甚平満足度 ★☆☆☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

三越前 天松にて「かき揚げ丼」をいただきます

2008-06-23 13:13:56 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

昨日、嫁が5ヶ月検診のために
越後の国へ里帰りした。

出産は実の母の元でするのが
良いだろうということで、
現地の病院へ入れてもらえるようにするための
下準備という訳だ。

ひょんなことで始まった
久々の独身生活なのだが、
今のところは満喫させていただいている。

昨晩は大好物のズッキーニを買い込み
フリッターにしたりパスタにしたりと
台所に油が少々飛び散る食事を摂らせていただいた。

せっかくだから今晩は
初めてのラタトゥイユ作りに挑戦したいと思う。

前置きはさておき今日ご紹介するお店は
入ったことはなくても見たことがある
お店なのではないだろうか?



天松 日本橋店。

渋谷に本店を持つこのお店。

日本橋の三越前側の片隅で
ぷんぷん胡麻の香りを漂わせているあのお店だ。

丁度、箱根駅伝の最後の曲がり角にもなっており、
買い物がてらに目に付いていた方も
多いのではないかと思っている。

ランチのメニューはリーズナブルだ。

天丼、定食、かき揚げ丼 ¥920
野菜定食 ¥950
花天丼、花定食 ¥1,260
まぐろ丼 ¥1,260

ちなみに花天丼とは通常の天丼に
かき揚げが付くものなのだが、
当然こいつをと思いきや、
今まで花しか食べたことが無いので
シンプルなかき揚げ丼を大盛りで
いただくことにした。



1階はカウンターになっており、
2階席がどのようになっているのかは
今回も確認することはできなかった。

ただし、品の良い清潔感に溢れたカウンターで
職人さんが目の前で揚げてくれる姿は
雰囲気を作ってくれる。

客層が年配中心なのは
ごま油だけの理由ではなさそうだ。

目の前な分、今誰の仕事をしていて
おっ!自分の仕事が始まったぞ。と
見(けん)でいるのが面白いのだ。



10分ほどでやってきたのがこちら。

こいつが天松のかき揚げ丼なのだ。

ついつい他のお店と比べて仕舞がちになるのだが
随分と上品なかき揚げがしっかりと炊かれた
ごはんの上にのせられている。

付け合せには着色たっぷりの新香と
しじみが上手に染み出た上品なしじみ汁だった。

あえて花天丼にしなかったものの
頼んでみてからお腹が持つのか
心配になってしまったのだ。



ごま油の香りがムンムン立ち昇るかき揚げは
芝海老、アスパラ、貝柱などが使われていた。

パクリとやると・・・

歯ざわりはカリッと、衣の腹はしっとりと、
辛目のタレと相まって中々のお味だ。

油はブレンドしているのだろうか?

胡麻油の方に相当に寄っている油は
口ざわりの香りを楽しむのには適しているが
ごま油の天麩羅が好みな私でさえも独特の
苦味というのか重さというのかしつこさが
ちょいとばかし気になってしまった。



以前ご紹介した同じく三越前の天万も
江戸前の胡麻油ぷんぷんの天麩羅なのだが、
あそこのは重くはあれどしつこくは感じない。

好みなのだろうが
私は天万の方が好みという訳だ。

渋谷のお店は
駒形どぜうのあたりだというので
マークシティ横の至近な立地ならば
そのうち行ってみようと思う。



そうそう余談だが、
私の下手糞な写真を使われている日記を
たまたま目にする機会があったのだが、
私の写真はこんなのでよければどうぞ
ご自由に使っていただいてかまわない。

ただし、一言使いますと申し出ていただけると
気持ち悪くもならないので悪しからず。

今晩のおかず、洗濯、掃除。
久しぶりに自分で全部やることを
どこまで楽しんでできるのだろうかと思いながら
ご馳走様でした。

天松 日本橋店
中央区日本橋室町1-8-2
TEL03‐3241‐5840
平日 11:00~14:00 17:00~21:00
土・日・祝日 11:00~14:30 17:00~21:00

かき揚げ丼大盛り ¥920(大盛り無料!)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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大門 ソナムにて「レバニラ炒め」をいただきます

2008-06-20 17:29:44 | 浜松町・大門・田町

神谷町に居を構えていた韓国人のお客さんが
大門に引越しを行ったので新しいオフィスに行ってきた。

その際に伺った言葉が
「あそこの韓国料理は美味しいわよ。ふふっ。」という
韓国人がお奨めする美味しい韓国料理屋情報だったのだ。

時間は11時15分。

昼飯にはちょいと早い時間帯なのだが
そんなの関係ねぇ(随分聞かなくなりましたねぇ)

得意先から徒歩1分の
ソナムというお店に行ってきた。



場所は大門の交差点から
第一京浜を金杉橋方面に右手で進み8分ほど。

芝公園の方が近いようだが
結構離れているので初めて行かれる方は
下調べしてから行くのが良いだろう。

できたばかりのようなので
ピカピカの看板の活字を見て
ちょいと固まった・・・

ソナム・・そなむ。

ソナム!

東中野の絶品韓国料理屋と同じ名前ではないか!

このお店。
10年近く前から年に1度・2度お邪魔している
東中野のソナムのフランチャイズ1号店だったのだ。



店に入って驚いた。

東中野のお店をご存知な方ならば
失礼ながら小汚いと漏らしてしまいそうな
あちらの店内とは雲泥なこちらのお店。

昭和な面持ちをハングルで書かれたポスターや
様々なグッズで彩っているのだ。

こういうお店をここ数年でいくつか目にしてきたが、
韓国バージョンは初めて見る経験だった。

主なランチメニューは

ビビンバ ¥500(女性客の半分がこいつを注文してました。)
イカ炒めごはん ¥700
ユッケジャンうどん ¥800
プルコギ ¥850
三元豚丼 ¥950
カルビクッパ ¥950
上カルビ丼 ¥1,200



私はと言うとウゴジスープ ¥900
という蜂の巣の入ったスープを頼んで
皆さんを驚かしてやろうなどとも考えたのだが
店の方が薦めてくれたレバニラ炒め ¥850を
注文させていただいた。

5分ほどでやってきたのがこちら!

こいつがソナムのレバニラ炒めなのだ。

何と言ってもトレーが良い。

私も幼稚児の頃には
宇宙飛行士になりたいなどと言っていたのだが
このミルスペックな感じ。

幼心を眠りから起こしてくれた。



このレバニラ炒め。

遠目に見ると
酢豚と間違えさせてくれそうな玉葱の量。
ニンニクの芽やにんじんなんかも入り、
ボリューム的にも申し分ないのだ。

辛いけど美味しいよ。と薦められたものを
恐る恐るとは程遠い大口を開けて噛り付いた・・・

旨い。

辛さは言われていた程強烈ではない。

ニラのクセが玉葱のたっぷりな分量と
レバの芳醇なねっとりとした味で
消し去られているのもこいつを
バクバク食べさせてくれる秘訣なのだろう。



また、付け合せが面白かった。

牛蒡は韓国料理屋ではよく出されるものなのだが
キムチはなんと長いものキムチ。

シャリッ。トロッとした長いものみずみずしい
食感にピリッと利いた辛味が食欲を増幅させてくれる。

それから、トレーの真ん中の黄色いものは
こいつもなんと、ピクルスなのだ。

さっぱりとしたピクルスが
食事をクドくさせていないことが
よく考えられているなぁと感心させられた所以だ。



同行していた部下のエヴァは
蜂の巣を頼めという私の業務命令をぶっちぎって
石焼ビビンバを頼んでいた。

パチパチといい音をたてていたが
私はメニューのわかめスープ・ごはんの
おかわり無料の文字を見逃すはずはない。

鉄碗に盛られてきた
おかわりライスを・・・



カポッと6割方食べたレバニラ炒めに落とし込み、

右手の相棒を箸からスプーンに持ち替えて
ライスを潰さないようにかき混ぜる。

ナムル中心の石焼ビビンバに
対抗できると考えた上司としての読み・・・

じゃじゃじゃ~ん!

上司を舐めんなぁ~!



手製レバニラビビンバの出来上がりじゃい!

羨ましそうに見つめる部下の視線が痛い。

そしてきもちい・・・

頼んだ段階では
やはり蜂の巣の方が気になるなどと
若干の心残りを感じていたのだが、
こうなってしまえば話は変わる。

大満足なのだ。



こいつを実現させてくれたのは
何と言っても一膳目では食べきれないような
レバニラのボリューム。

レバーもしっかりと入っていたので
ビビンバにしてしまっても
十分にレギュラーメニューと
遜色の無いものに仕上がったのだ。

パクリとやると・・・

旨い。

しかも腹にズシンと堪えてくれる。



さてさてこちらのお店なのだが、
私は1度東中野の本店に行ってから
来られることをお奨めする。

12時近くになると波のように押し寄せてくる
サラリーマンやOLさん、それから韓国人の方々の様子を
見ても随分と大門界隈で愛されているのだなぁと
思わせてくれたのだが、
東中野の家庭的な暖かさの中で食べる優しい味。

こいつがフランチャイズになっても
大きくは損なわれていないところが
大門で愛されている理由なのだと
思わせてくれるからだ。

ご馳走様でした。

ソナム
〒105-0014
港区芝2-3-10サトウビル1F
TEL03-3455-4008
11:30~14:30 17:00~24:00

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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築地場外 虎杖裏店にて「海鮮ひつまぶし」をいただきます

2008-06-18 13:27:44 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

私のような腹のふくらみ具合を
ネタとしているような日記書きにとって
1番辛い瞬間は旨いもんの写真が
何らかの理由で取れない瞬間だ。

最近は週に2日ほど
銀座や築地界隈に行く機会に恵まれている。

12時~13時のかき入れ時を上手く外せたこの日は、
築地界隈で数店舗、今年は軽井沢にも出店した虎杖の
訪れたことの無いお店に行ってみようと
裏店とよばれる築地場外のアンダーグラウンドに
足を踏み入れたのだ。



この裏店。

観光で初めて来られた方ならば
ちょっとやそっとでは見つけることが難しいだろう。

何せ、写真のように路地から見える景色は
魚屋さんに虎杖裏店の文字のみが見える始末。

普通の人が虎に杖と書いていたどりと
読むことさえも難しい中で、
まさか魚屋の奥に飯屋があるとは思うまい。

好奇心旺盛な一部の輩と
事前に知識を仕入れた輩を相手に商売をして
繁盛しているのだからこれは大したものだと思うのだ。



店に入りメニューに目を通すと・・・

海鮮ひつまぶし 1,900円
濃厚うに丼 2,500円
うに丼ハーフ 900円
まぐろ鉄火丼 900円
まぐろ漬け丼 900円
本まぐろ大とろ炙り丼 2,500円などなど

松と梅が用意されていた。

私は前々からテレビで見たことのあった
海鮮ひつまぶしが気にはなっていたのだが、
値段の面とここの海鮮ひつまぶしを食べてしまうと
必然的に双璧の「魚河岸千両」のひつまぶしを
食べなければならない使命感に駆られるだろうと
どうにも躊躇をしてきたのだ。



でも・・・

頼んじゃったのだ。

こちらが虎杖の海鮮ひつまぶしだ。

お店の方が運んでくる際に

最初は山葵醤油をつくり海鮮丼として半分程食し、
その際にできるだけウニには手を付けず、
二膳目にウニをしっかりと混ぜてバラちらしで、
最後に出汁を用意するので海鮮茶漬けとして
食すように諭してくれる。



私はというと・・・まずはそのままパクリと。

旨い。

このネタならばさすがは場外と言っても申し分ない
それぞれのネタの冷気もしっかりと消えた
食べ頃な状態で提供してくれていた。

ここでちょっと処ではないアクシデントが・・・

NO BATTERY・・・

ぐ、ぐうぉ~っ!

海鮮ちらしの雄姿や
ウニをねっとりと混ぜ込んだ
バラちらしの煌びやかな様相、
饂飩屋の出汁に海鮮が染み出る
お茶漬けの様相はどうしてくれるんじゃ~っ!



何度も何度も電池を手の平で暖めたりして
最後に唯一撮れたのが最後の最後の出汁茶漬け。

蕎麦屋の天麩羅などと
よく使われる言葉を用いると
饂飩屋の海鮮茶漬け。

不味い訳がない。

ひつまぶし自体の作り方が
この最後の茶漬けの出汁から逆算されているのが
大きなポイントなのだろう。

消化不良の日記になってしまったので
隣人の手を今日は借りたいと思う。

つきじろうさんが見た虎杖の海鮮ひつまぶし
習志野習志さんが見た虎杖の海鮮ひつまぶし

ちなみにこのお店。

ランチタイムは食事のお供に
ヅケ丼のハーフサイズを¥250で
提供してくれるのだがこれがなかなか侮れない。

このハーフサイズ8杯とこのひつまぶし。

どっちを食べる?と聞かれれば、
迷わずヅケ丼ハーフを8杯と
叫びたくなるような秀逸さだったのだ。

卵の黄身がマグロにとろける様子を
お伝えしたかった・・・

ご馳走様でした。

虎杖 裏店
TEL 03-5565-4001
中央区築地4-9-6ダイヤモンドレジデンス築地1階
月~金 11:00~14:30 17:00~23:30
土 11:00~15:00 17:00~23:30
日・祝 11:00~15:00 17:00~22:00

海鮮ひつまぶし ¥1,900
ヅケ丼ハーフ ¥250

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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築地場外 マックモアにて「なかおち定食」をいただきます

2008-06-17 13:16:17 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

築地場外に辿りついて
さてさてどうしたものかと歩き回っていると
緑色の空間があることを思い出させてくれた。

あっ!・・・

実は以前マックモアに行った際に
中おちが品切れでかまとろを頼んでいたにもかかわらず
明らかにカマとろな刺身を中おちと
誤表記したままだったのだ。

読者様のご指摘に対して、
次行った際に直しますよと応じていたのだが
流石に1年近くほったらかしにしてしまっていることを考えると
あいつは中おちとカマの区別がつかないのかと
笑われてしまいかねない。



思い出したが吉日とばかりに
緑色の空間に吸い込まれたのだ。

2階に上がると
マックモアの様子はまるで昨日の記憶のように
何も変わっていなかった。

幸い11時台ということもあり
並びの先客も1組。

喰うものは決まっていたので
中の様子をじろじろと見ながら
待たせていただいた。



壁面にはメニューが掛けられているが
他にもスパゲティ表示ではなくスパゲッティが
ナポリとミートの2種類¥800。

肉ッ気は生姜焼きや焼肉定食が¥890。

カレー、ドライカレー、焼きそばが
同じ値段なのはどうかと思うが¥750。

土曜日限定で鮪のヅケ丼、鮭いくら丼、焼肉丼の
3っつの小どんぶりがセットになった
姫丼なるものもあるのだが、
1番気になるこのセット。

全てを大盛り¥100増しにして
食べてみたいものだと思う。



前回座ったテーブル席とは異なり、
今回はカウンター至近の席に陣取ることができた。

しかしこのカウンターの怪しい雰囲気。

男の子ならば痺れるような凄まじい芳ばしさだった。

ポコポコと時を刻むように、
まるで理科室さながらなサイフォン式珈琲の
上から降り注ぐステンドグラスの彩が、
そいつを試験管のようにも見せている。

黙って珈琲と対峙する漢たち。

シブすぎる。



注文したのは中おち定食¥950。

そいつにひじき、新香、味噌汁が付くのだが
写真以上に大きく見える中おちの量。

随分と太っ腹な定食だ。

今更ながらに誤表記を
ありえねぇと呟きながら
箸を割らせていただいた。



こいつがマックモアの中おちだ。

見た目の照りと指で触った温度から
ひじきや味噌汁で時間を使わずとも
そのまま口に運んでしまえることが判る。

最初は醤油を漬けずに一口・・・

返す刀でもう一つまみ・・・

普段は知らないが
この日の中おちは醤油をちょいと
使いたくなる代物だった。



山葵と醤油で舌が慣らされると
そのまま食べてもそんなに臭味は感じず
純粋に鮪の味だけを感じられるようになった。

親父にしつけられた
刺身の最初の一口は絶対に醤油を
つけるべからずというものが、
30余年も身に染み付いているのだが、
子供の頃は全く持って理解できなかった言葉の意味が
最近になってようやく理解できるように
なったのだから不思議なもの。

教育は子供からすると理不尽なものも多いのだが
この理不尽さこそが教育なのだろう。



以前の日記でこちらのお店の小鉢や味噌汁を
どのように書いていたのかは忘れてしまったが、
正直、おいくつの方が作られているのか
気になるほど美味しかった。

漬物はそのものだけで
十分にごはんを食べさせてくれる
びっと背筋のいい塩加減。



白のあわせの味噌汁は
揚げの大きさが工夫されており、
強すぎない優しい味が揚げの中から
じゅわっと染み出る感覚は
何度も何度も食べたくなるものだ。

旨い。



特に驚いたのがこのひじき。

ここ数回ひじきが出るたんびに
旨いを連呼してしまっていたように感じるが、
そいつは私がひじきが好きだから。

とは言ってもこのひじき。

大豆の質の違いが
こんなにもひじきを旨くするのかと
自宅使いのものを考え直させられてしまうほど
すっと入ってきたのだ。



大盛り¥100増し。
おかわり¥100ならば
サラリーマンたるもの有無を言わさず
おかわりの方を選ぶ。

たっぷりの中おちは半分ほど食し、
づけにしたものをおかわりごはんの上にのせてゆく。

周りの中おちを食べている人たちの
やられた!という視線を感じ、

手製づけ丼の完成だ。



こいつを永谷園の随分前のCMよろしく
一心不乱にかっこむと・・・

幸せだ。

昔は随分とこんな風に
わんぱくな喰い方をしてきたのだけれど、
最近の控えめな喰いっぷりはどうも
大人になってゆく過程のようだ。

営業マンにはモチベーションはとても重要なもの。

こんな喰い方をして店を出ると
随分とヤル気になっているのだから
本当に単純な生き物だなぁと
溜息混じりに考えさせられてしまった。



額に滲み出た汗を拭いながら
喉につっかえていたものがようやく取れたのだった。

マックモア。

気になる姫丼を食べるのには
休日に嫁を伴っての築地行き。

食堂と胃袋が直管で繋がっている私ならば
数軒ハシゴができたとしても
一緒ならば一軒二軒がせいぜい。

ご縁がないものなのかなぁ・・・

ご馳走様でした。

マックモア
中央区築地4-9-6ダイヤモンドレジデンス築地202
TEL03-3541-9093
9:00~23:00
日曜・祝日及び休市日定休

中おち定食 ¥1,050(おかわり¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒ マックモアのカマとろ定食の巻

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日本橋 日本橋焼餃子にて「餃子ライス」をいただきます

2008-06-12 11:48:52 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

久しぶりに三越前に行ってきた。

伊勢定本店のうなぎを私はたべたことがないので
奮発してついに重い腰を動かそうかとも考えたのだが
¥3,000近いランチは嫁に対する宣戦布告も同然。

よっぽど大きな仕事でも決まって
ご褒美ということでもない限りは
そう易々と軽々しく食べることはできない。

返す刀で近隣を散策すると
見慣れぬお店が目に飛び込んだ。



日本橋焼餃子?

見ての通りの餃子専門店なのだが
いつの間にできたのだろうか?

丁度、伊勢定のある通りの
1本目の十字路に入った所にあるこのお店。

獲物としては十二分だ。

店に入るとカウンターだけのお店かと思っていたのだが
見掛けによらず地下もあることが判った。

ランチメニューはシンプルそのもの。

焼餃子、水餃子ともに

    セット 単品
6個 ¥680 ¥450
8個 ¥820 ¥590
10個¥960 ¥730

焼きの10個セットを
ライス大盛りで注文させていただいた。



目の前で慣れた手つきの職人が
せっせと餃子を包んでいるのを
見とれながら待つこと10分ほど。

こいつが日本橋焼餃子の餃子セットだ。

セットと単品の¥230の差はごはんに味噌汁、
それからこの蓮根なのだが、
餃子の単価は旨くなければ高いと
言わざるをえない大きさとはいえ、
セットはコストパフォーマンスがよさそうだ。



蓮根をポリっとやると・・・

旨い。日本の味だ。

実は職人さんは見たところ
中国の方だったので餃子には期待しているものの
味噌汁や蓮根はどうだろうか?と思っていたのだ。

味噌汁の方は・・・

弱い。

油揚げは嬉しいが出汁も味噌も中途半端な
力のない味噌汁は美味しいとは言えない。



肝心の餃子はどうだろうか?

店先ではニンニク不使用を謳っているのだが、
界隈のサラリーマンやOL諸君が入りやすいようにと
考えてのことかと思いきや、

こちらのお店のHPを見ると
ニンニクの旨みに頼らず
肉や野菜の純粋な旨みを味わって欲しいから・・
と書かれていた。

言い方の問題なのだろうと
サラリと流させていただいた。



餃子を返すと蒸気でむっちりと蒸し上げられた
皮の按配がとてつもなく食欲をそそる。

旨そうだ。

一思いにパクリとやると・・・

まずまずだ。

豚が多めでニラとキャベツが控えめなこの餃子。
甘味の源は玉葱だろうか?



皮のパリッ、むちっとした食感から
ジュっと肉の旨みが染み出た感じは良いのだが
とてつもない感動が得られるかと言うとそうでもない。

可もなく、不可もない餃子だった。

お値段を考えると
ちょいとばかし高いなぁというのが
いち消費者としての素直な気持ちなのだ。



ただし、見所はあった。

このお店のメニューには
お米マイスターのごはんと書かれているのだが
炊き加減の素晴らしいお米は美味しいごはんに仕上がっている。

美味しいごはんはおかずを選ばない。が持論な私としては
ごはんの制限をいっそのこと取っ払ってしまい、

たっぷりの美味しいごはんと
点心職人が作る餃子のお店

なんて売り出し方をしてみてはと思ってしまう。

ご馳走様でした。

日本橋焼餃子 本店
〒103-0022 中央区日本橋室町1-11-1
TEL03-3278-0770
11:00~14:30 17:00~21:30
日曜定休

焼餃子10個セット ¥1,010
(ライス大盛り¥50増しを含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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渋谷 でんがなにて「どて焼き」をいただきます

2008-06-11 12:58:19 | 渋谷・原宿・表参道

立ち飲み屋の新しい店を見つけたなんて話は
今の時代ではたいした話題にもならないものなのだが、
渋谷に串カツの立ち飲み屋ができた!
なんて言い方をしたのならば、
関西出身のお兄様やお姉さまの
鼻息も荒くなるのだろう。

場所は渋谷の東口の歩道橋の反対側。

以前、東京トンテキという
ボリューム満点な豚焼きのお店をご紹介したことがあるが、
そちらのお店の1階部分が今回のお店だ。



4月の中旬にオープンしたのは知っていたのだが、
ランチタイムに串カツ入りのカレーやらを
提供していると聞いても、

どうにもそういう気分にはならなかった。

日中かいた汗を麦汁で補給する。

立ち飲みの串カツの使い勝手とは
そんなものなのだろう。

店に入ってまず気が付いたのは
社員と思しき2名を除いては
作業があまり板についているとは
言い難そうなこと。



メニューに目をやっていると
キャベツを持ってきた。

関西の事情や新世界のことをよく知る方ならば
こちらのお店の「ソースの2度ヅケ禁止やで!」の言葉は
随分と可愛いなぁと笑われてしまうのかもしれないが、
関東モンからすると、この可愛らしい表示のコピーも
十分に新鮮に映るのだろう。
(何を関東モンが偉そうに・・・)

ソースや醤油を好まない私も、
こと、お好みちゃんや串カツ屋になれば話は別。

久しぶりにポリポリやらせていただいた。



こちらのお店のメニューは
串カツは一部を除いて1本¥120。

牛、鶏、ウインナー、玉葱、なすの5本セットが¥580。
そいつにいか、きす、紅生姜が付いた8本セットが¥920。

大阪名物のどて焼きは¥140だ。

ビールはラガーの生が¥500。
ドライの中瓶が¥580。
サワー¥380。ホッピーが¥450。

焼酎は一刻者などの
どこの酒屋でも置いているものが5種類ほど。
あえてありきたりな焼酎をセレクトして
庶民の娯楽っぽさを演出していると考えるのは
考えすぎなのかも知れない。



注文したのは5本セットに生。
それからどて焼きだ。

晩飯前のちょい呑みには
こいつと黒ホッピーを引っ掛けるくらいが
丁度良いのだろう。

写真は強制連行したゴン太と2人前なので悪しからずだ。

まずは牛カツをガブリと・・・

肉質はまあまあの部類。
カウンターの目の前で次々と揚げているのを見ていると
衣を付ける前の粘り気から芋を使って
揚げているのが判った。



ウインナーは赤い。

魚肉っぽい食べ口といい
色の悪さといい、懐かしさと雰囲気を醸し出すのには
うってつけなものなのだと前向きに解釈した。

客単価¥1,000ちょいのこのお店ならば
文句を言うのはお門違いなのだろう。

もちろん他に安くて素材にも拘ったお店が
世の中には沢山あるのは事実なのだが、
渋谷の真ん前に大阪文化の匂いを
ちょいとだけ嗅がせてくれるお店が
できたことの方が嬉しいのだ。

阪神巨人の構図なのか
意外と東京モンが大阪に遊びに行く機会は少なく感じる。
いか焼き、葱焼き、どて焼き、お好みちゃん。
ニッキ水は好きにはなれなかったが、
元祖喰い倒れの街は知れば知るほど面白い。



時間差でやってきた茄子と玉葱。

茄子はどっぷりと油に浸かっていたので
串は見ため以上に熱々の仕上がりだ。

キャベツを手袋代わりに串に巻き付け
ソースに漬してバクリとやる。

旨いのだ。

酒の肴は下世話な会話とちょっとばかしのつまみ。

帰り際にサッと入って一杯だけやってさっと出る。
どうしても深く深く呑んで仕舞がちな今日この頃には
ごくごく新鮮な感覚を植え付けてくれるだろう。



最後にやってきたのがどて焼きだ。

白味噌仕立ての関西のどて焼き。

この絵は色々な議論の対象なのだろう。
私が始めて食べたどて焼きは新世界で食べた
八丁味噌仕立ての名古屋系のどて焼きだった。

どて焼きと書かれたこの品も
色々なお店で食べてゆくとどて焼きと言うよりは
どて煮だったことに後から気付かされた。

確か3軒目のお店だったかなぁ。

串打ちした白味噌仕立てのどて焼きを食べた際に、
店主から「ホンマもんは串打ち白味噌が基本やで!」と
どて焼き歴僅か3時間の甚平青年は教えられたのだ。



私は体型の都合上、
八丁味噌仕立てのどて煮の方が
好みだったりもするのだが、
そいつは名古屋だと突き放されてしまうのかもしれないが
お店の親父に教えられた情報以外にも
教育して欲しいものだと懐かしがりながら
考えさせられてしまった。

ご馳走様でした。

でんがな
〒150-0002
渋谷区渋谷2-22-10タキザワビル1F
TEL03-5468-2600
11:30~23:30
年中無休

5本セット ¥580
どて焼き ¥140
生 ¥500

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★▲☆☆☆



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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

銀座 ジャポネにて「梅のり親方」をいただきます

2008-06-06 11:33:11 | 銀座・築地 イタリアン

銀座と名乗っている以上、
いくら都落ちをした身と言えども
あんまり他所の土地の話ばかりでは面目ないと、
遅いランチを彼の地でいただくことにした。

時間は15時。

何か目新しいお店はできていないかと
キョロリきょろりと散策をする。

銀座の7丁目あたりから始まったこの散策の旅も
ついには京橋との国境の1丁目。

時間が時間ということもあり
しょうがないを言い訳に
インズ3へ赴くことにした。



そう。ジャポネだ。

私はどういう嗜好なのか
同じお店をできる限り避けて紹介しているのだが
このお店は今回で通算5回目。

そろそろ出てくる言葉にも
不自由する頃なのだ。

インズ3にもぐりこみ、
マクドナルドの最終コーナーを曲がると・・・

並んでいる。

どうやら最近は
多くの方が3時のおやつをズシンとやるようだ。



5人程の待ち時間の中で
何にしようかと軽い頭で考え込むと、
あることに気が付いた。

今まで全部食べたつもりでいたジャポネのメニューの中に
唯一食べていないものを発見したのだ。

梅のりの醤油味。

私のように86kgも体重があると
体型を維持するためには肉やら油やらが
どうしても必要になってくるので、
かいわれや小松菜で食べさせる
ヘルシースパやこの梅のりといった
あっさりメニューは意識をしなければ
なかなか注文する機会も少ないのだ。

梅のりは以前塩味でいただいた記憶はあるのだが
醤油味に関しては正直自身が無い。

ようするに今回はこいつに決めたのだ。



梅のりは

レギュラー ¥550
ジャンボ ¥700
横綱 ¥800
親方 ¥850
理事長 ¥900

前回、横綱が小さく見えたなどと
今をときめく安馬関にでもなったような
コメントをしてしまったが、
今日の体調は1食目にしては随分と空腹感も少ない。

当然のように
ジャンボか横綱で普通に
注文するのだろうと思っていたのだが、
食べたことのない親方や理事長といった裏メニューへの憧れが
私の脳に指令を出してしまった。

「梅のり、醤油、親方で。」と・・・



賽は投げられた。

普段でもこんなに?と驚くようなバターが
いつもの倍近い量でフライパンに放り込まれ、
放り込まれたスパゲッティは3手だった。

おそらく親方の量はレギュラーの3倍。

ジャンボがレギュラーの1.5倍で
横綱が2倍。ここまでは公式ルールだ。

親方が3倍で理事長が4倍だという根拠は
1掴みがレギュラーの分量なのであろうことから
3掴みは3倍。

理事長か勝手に4手と判断したのだ。



ついにやって来た。
こいつがジャポネの親方、梅のりだ。

見た瞬間、心が一瞬怯んだ。

こういった日はやはり普通に
注文しておくべきだったのだろうが自業自得。

家訓の「出されたものは残すべからず」に恥じないように
しっかりといただくことにしたい。

写真だと大きさが判りにくいので
どの位の量なのかと言えば・・・



すごい量だ。

試しに前回食べたチャイナの横綱の画像を引っ張り出すと
判り易いかと思ったのだが、判りにくい。

大人らしく論理的に検証すると・・・

お茶のグラスは直径が7~8cm程度。
タバスコの画像も見えるのだが、
こいつはお茶と同じくらいの大きさの業務用の大きなもの。

一般的に楊枝の長さは6cmと決められている。
ということは楊枝入れの大きさは7cm程度なのだろう。

ジャンボや横綱といった通常メニューのお皿は
オレンジの淵がない小型のお皿なのだが、
このオレンジのお皿に楊枝入れを横に何個倒せるか?

これでお皿の大きさがだいたい想像つくのだろう。



計算すると・・・

横幅は確実に5個は転がせることから35cm~42cmの間。
奥行きは楊枝入れ3個分の21cm程度だろうか・・・?

高さの頂点が楊枝入れとほぼほぼ同じな7cm。

スパゲティの体積をざっくりと計算すると
2,500立法センチメートル以上はくだらない。

水ならば2.5㎏なのだがスパゲティは
水ほど重くは無いからこの計算は全く意味がなし。



次回はお店の方に聞いてみよう。

何グラムなのかを・・・

写真を撮り終えてようやく口に運ぶことに・・・

まずまずだ。

練り梅の酸味は想像以上に甘味の少ないもの。

バターと醤油、玉葱で若干丸みは帯びているのだが、
しそと海苔は小松菜の苦味を冷静に、
しっかりと引き立ててしまう。

あっさりしているだろうから
大量に食べやすいのだろうとの算段もあったのだが、
パルメザンはどう見繕っても合わないだろう。

タバスコはありだなと思っても
同系がちょいと変わる程度が関の山。

味に変化が付け難いということは
大量に食べるのには適していなかったという訳だ。



美味しくいただけたのは9割までだった。

残りの1割は楽しんでいただく量を超えてしまっていたので、
私はよっぽど体調がよく、空腹で仕方のないかぎりは
理事長を注文するのはやめようと思った。

その点、ギャル曽根は凄いと思う。

どんだけ食べてもあの笑顔は
作り手としてもどんどん作ろうという気に
させてしまうのだろう。

苦しみながら無理して
不味そうに食べる作業を見せ付ける行為は
作り手に対して失礼だと言う訳だ。



このジャポネ。

僅か数百円でみんなの腹を満たしてくれる姿勢は
あっぱれだとは何度も言ってきたのだが、
面白半分で分をわきまえない無理な注文をするのは
絶対にやってはいけない。

私ももうすぐ人の親になるので
どんなしつけをしようかと楽しみにしているのだが、
昔、小松菜の苦さが苦手で片付け終わった食卓に
1人で3時間以上座っていた記憶が今回の小松菜で蘇った。

あの頃は鼻をつまんで牛乳で流し込んでいましたわ・・・

お腹いっぱいご馳走様でした。

ジャポネ
中央区銀座1-2銀座インズ31F
℡03-3567-4749
月曜日~金曜日10:30~19:30
土曜日10:30~15:00
日曜日祭日

梅のり ¥850(親方)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★★


⇒ ジャポネのジャリコ横綱の巻

⇒ ジャポネのキムチスパジャンボの巻

⇒ 嬉しいアクシデント ジャポネのインディアン横綱の巻

⇒ ザーサイが決め手です!ジャポネのチャイナ横綱の巻

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

北千住 蜂の巣にて「ダブルチーズバーガー」をいただきます

2008-06-04 12:29:34 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

京成常磐線シリーズにはある目的があった。

ちょうど先週のアド街が立石だったこともあり
なんともかんともタイムリーだなぁと
お茶をすすりながら見ていたのだが、
この立石の地と程近い北千住の地には
東京三大煮込みと評される「うちだ」と「大はし」がある。

そして、三強のもう一角と言えば森下の「山利喜」。

この3つの煮込みを並べたいという願望が
私を突き動かしているのだ。

そして今日はその北千住。

「千住で二番」の暖簾に向かって
噂に聞く大はしの見ていて笑かされる
接客をつまみに絶品の煮込みでも飲みに行こうと
歩を進めたのだが、この日は日曜日。

大はしの定休日だったのだ。



呆然と膝を落とし天を見上げると
雲の塊がどうやらハンバーガーに見えたようだ。

返す刀は決まった。

前回、T’sという
ハンバーガー屋を紹介しているこの地の
三大グルメバーガーの一角「蜂の巣」に
行ってみることにした。

店に入るとこのお店。

サニーダイナーなんかのバーガー専門店とは
明らかに毛並みが違うことが判る。

見ての通りの酒場仕様なのだ。



生の種類はバス、レーベンブロイ、
ギネスにヒューガルデン。

ヒューガルデンで喉を湿らせながら
メニューに一通り目を通す。

ハンバーガー ¥830
チーズバーガー ¥930
アボガドバーガー ¥950
追加のパテは¥250

バーガー類以外にも

オムライ巣 ¥900
タコス ¥880
ホットドック ¥730
フィッシュ&チップス ¥750
アンチョビと帆立のカナッペ ¥830 など

酒を飲むのには事欠かないお店だった。



驚いたのが視線の先の写真。

ぱ、パテが6枚!

高さ20cm近い大きさは私の口ならいざ知らず、
常人ではとてもとても入りきらない代物。

そろばんを弾くと
¥2,080でこいつが食べられるのだが
こいつを食べたら2週間は晩飯が
豆腐と納豆のみになってしまう。

泪ながらにチーズバーガーに
パテを1枚追加させていただいた。



お店の方に話を伺うと
この写真に影響されて、
友人の誕生日パーティー用に
バースデーバーガーの注文が入ったという。

3種類のアイスと特大バーガーに
旗とローソクを刺すようなのだが、
この感性。

多くの方は飽きれているのだろうが
私は感動してしまった。

フランクな定員の方々で
私が1枚パテで500gの
バーガーを食べたいのだというと
仕込みをすれば問題なし。

電話で1日前に連絡をくれれば
喜んでやってくれると言う。



カウンターの先で
パテを仕上げる姿を見ながら
私も誰かの誕生日会でも企画しようかと
いろんなことを考えさせられてしまった。

ヒューガルデンを飲み干した頃に
お目当てのパテがダブルチーズバーガーがやってきた。

旨そうだ。

クラウンの描く放物線は
今まで見てきたハンバーガーの中でも
最も美しく思える絶妙なカーブを描いていた。



鼻先を近づけると・・・

2種類のチーズと焼かれたビーフの芳しい香りと
胡椒の力強い香りが交錯していた。

素晴らしいのはレタスとトマトの土台の築き方。

ボリューム感を出すのにも寄与するこの土台。

安定感に溢れた組み合わせ方は
技術もさることながらセンスも多分に影響している。



クラウンを開けると
大量のクリームが目に入った。

なんじゃこりゃ?

ぺロリとやると
どうやらマーガリンとマヨネーズと
ちょびっとマスタードも入っているのか?

それともマヨネーズに
使われているマスタードを感じてしまったのか?
どちらにせよマーガリンに近いペーストだった。

ケチャップとマスタードを掛けようか掛けまいか
散々悩んだ挙句に出した結論は、
おそらく先のペーストはケチャップの角を
丸めてくれるためのものだったのだろうが、
そのままいただいてみることにした・・・



旨い。

肉汁が十分なソースになってくれたお蔭で、
思った以上にのぺっとはしなかった。

桜色に仕上がったパテの方は
産地こそ聞かなかったが、
中々に旨い肉を使っている。

ただし、私は胡椒が強すぎると思った。

せっかくの肉質を
強い胡椒が台無しとまでは行かないのだが
もったいなく感じさせてしまったのだ。



バーガーにはちょいとケチを入れてしまったが
私はこちらのお店。

好みだ。(ポッ。)

地元のお父さんたちが何人も
晩飯前にビールをやりに来ているのだから
地元に愛されている証拠なのだろう。

こちらのお店の柔軟さといい、
願いは適わなかった「千住で2番」の暖簾の意味が
1番は家庭のごはんだという心構えといい、
北千住のお店の気概はなかなかに
気持ちの良いものだと思う。

ご馳走様でした。

蜂の巣
〒120-0034 
足立区千住3-56高橋ビル1F
TEL03-3888-2690
火~土 17:00~26:00
日 17:00~23:00
月曜定休

ダブルチーズバーガー ¥1,200(チーズはシングル)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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