銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

元町 中華街海員閣にて「車海老のからに」をいただきます

2008-08-30 11:12:08 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

平日の中華街は予想通りの様相だった。

人通りもまばらで、
一部の人気店を除いては
人件費の足しを作るのも大変そうなのだ。

休日のように外に並びができない分、
暖簾をちょいと覗いて、8割以上の
テーブルが埋まっているお店ならば
そうそうハズレくじを引く可能性は少ないだろう。

山東を出て炒飯をと思っていた腹づもりだったのだが
山東の炒飯は美味しいわよと言われては
苦笑いするしかない。

人生初の同じ日の30分後に
再来店するなどという離れ業もよぎったのだが、
前回気になっていた海老ちゃんをいただくことにした。



やってきたのは海員閣。

そう。

前回シューマイを紹介していたお店だ。

冬に来た際にお客の多くがちょいとお高い
車海老メニューで手をべたべたにしていたのを見て
いつの日か食べに来ようと心に決めていたのだ。

車海老メニューは3種類。

車海老のからに ¥4,000
車海老のケチャップに ¥4,000
車海老のウマニ ¥4,000

メニューの通り活字を拾ったのだが、
上2つの煮が平仮名なのに対して
ウマニだけ何故かカタカナ。

どうでもいいか・・・



注文したのはシューマイ¥480に
車海老のからにだった。

おばちゃんに車海老を初めて食べるのなら
からにを食べて!と背中を押されたからだ。

最初にやってきたのはこちら。

2品しか頼んでいないので
こちらも糞もないのだが、
懐かしさがフラッシュバックするシューマイだ。



ここのシューマイはなかなかにデカイ。

口を8割ほど開けてバクリと・・・

相も変わらず旨い。

決して上品とは言えないが、
口の中に広がる豚の荒々しさ。

もし、まだ見ぬ子供に
西洋カラシは何に使うのかと聞かれたら
海員閣のシューマイをさらに美味しく
食べるために使うんだよと答えてしまいそうだ。



あっという間に平らげたシューマイから
手持ち無沙汰な時間をすごすこと10分程。

今日のお目当て。
車海老のからにがやってきた。

からにという言葉のイメージから
エッ?と思われた方もいるのかもしれないが
ぱりっパリに揚げられた海老ちゃんは都合3匹分。

こいつがブツ切にされた後、
醤と生姜とにんにくで、
ピリ辛に仕上げられているのだ。



揚げつけられたテリが
多少グロテスクに見えるのかもしれないが
立ち昇る熱気と共に運ばれる芳ばしい香り。

旨そうだ。

まずはカラごとばりバリッと・・・

旨い。

海老にしっかりと辛味が
移っているかと言えばそうでもなく、
お皿の下に溜まっている煮汁を
たっぷり絡めて食べるのが良いだろう。



続いてカラを剥いで見ると・・・

うほっ!綺麗な桜色だ。

ぷりっプリの身を口の中に放り込むと
濃厚な車海老の旨みがじゅわーっと広がる。

駄目だ。

ビンください!



頭を開いてみると・・・

あ・わ・わわわ・・・

目に飛び込んできた優しい朱色が
煩悩を吹き飛ばしてしまう。

何も考えずにしゃぶりつくと・・・
時間がまるで止まるような自分だけの世界が広がった。

こいつは旨い。

¥4,000?

嫁には申し訳ないが
高くないぞこいつは。



ぎっとギトになった指にしゃぶりつきながら
ちょっとした放心状態を名残惜しむ。

徐々に戻ってくる現実を
受け入れたくはないのだが、
心の綱引きが仕事モードに引きずり戻した。

〆に炭水化物をと思っていたが
この状態が壊れてしまうのが
もったいなく感じてしまい、
今回の手打ちにさせていただいた。

美味しい車海老をご馳走様でした。

海員閣
横浜市中区山下町147 
TEL045-681-2374
11:40~15:00 17:00~20:00
日祝11:40~20:00
月曜定休

シュウマイ ¥480
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

車海老のからに ¥4,000

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★☆☆

⇒ あっちこちで目にする中華街の黄色。皇朝の巻
⇒ こっちはどうだ?雅秀殿の肉まんの巻
⇒ 大人のデートには最適?萬珍樓 點心舗の巻
⇒ 気持ちが真摯に伝わった!元町 梅林の巻
⇒ お粥って美味しいんだね。安記の巻
⇒ シューマイでお腹一杯になるんです。海員閣の巻
⇒ 中華街から徒歩3分。モトヤパンケーキで絶品お口直しの巻
⇒ 水餃子にココナッツ!?山東の水餃子の巻

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   それでは明日もお会いしませう

元町中華街 山東にて「水餃子」をいただきます

2008-08-26 14:19:27 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

横浜の営業先に行ったついでで
半年程前の記憶が懐かしくなり、
乗り継いでまで昼飯にありついてきた。

そう。元町中華街だ。

1月だかに箱根旅行を断念して望んだ横浜旅行。
渋谷から30分もかからない場所への旅行は
果たして旅行ではなく遠征にすぎないのではないかと
今でも思い返すだけでほくそ笑んでしまうのだが、
その横浜旅行の際に中華街で気になったお店に
ついに行くことができたのだ。

山東。



中華大通りを萬珍樓本店の方に進み
路地をちょいと右手に入ったあたりに
中の様子が薄暗くて判り難いお店がそこだ。

旅を終えてから知ったのだが、
こちらのお店への行列の理由は
名物の水餃子が目当てなものだったようなのだが
そいつを喰いそびれていたのがず~っと
胃袋の奥につっかえていたのだ。

店の中に滑り込み
お姉さまに念のためにお奨めを聞いてみると
帰ってきた答えは水餃子、豆苗炒め、
焼きそばという答えだった。

せっかくはるばる来たのだから
例の如く梯子を心に決めていたので
水餃子に焼きそばをいただくことにした。



最初にやってきたのがこちらだ。

コチュジャンのような、
ラー油のようなこの液体。

こいつの正体は水餃子のタレなのだ。

写真で見ると紅の加減から
辛そうに見えるかも知れないが、
漂う芳香は、なんと甘いのだ!

ぺロリとやって驚いた。

タレの底に沈殿している粒々は
予想外も予想外。

ココナッツだったのだ!



漬けダレに興奮していると
お目当ての水餃子がやって来た。

¥700というメニュー表を見て
ちょいとお高いかなどと思っていたのだが前言撤回だ。

お皿の上にはモッチモチの
大振りな水餃子が都合10個。

立ち昇る湯気に
自然と顔が近づいてしまった。



まずは何も漬けずにパクリと・・・

旨い。

はかない弾力を歯がこじ開けると
ピュッと肉汁と言うなのジュースが溢れ出る。

慌ててジュースをこぼすまいと噛み締めると
見た目では多めに感じたニラの量とは裏腹に
全然ニラッぽくなくバランスの良い餡が
ふわ~んと口の中に広がるのだ。

こいつを嫁に食べさせてあげられなかったのは
ちょいと申し訳なく感じてしまうほど
甲斐という言葉を感じさせていただいた。



続けてココナッツ入りのタレと一緒に
いや、タレにつけられたココナッツを
かぶりついた傍らに載せてバクリと・・・

ぐぉっ!新鮮だ。

何も漬けなくても十分に美味しい水餃子が
タレをつけると全く別の食べ物に変身するのだ。

ココナッツすぎる訳でもなく、
ただでさえ上手にバランスの取れていた水餃子は
豚・ニラ・ココナッツが手を取り合っていた。

この1つで2度美味しい変貌ぶり。

山吹色の炭酸が恋しくなってしまう・・・



焼きそばがやって来たのだが申し訳ない。

見た目を裏切るさっぱりとしたこの焼きそば。

麺の柔らかさも相まって
印象に残るものではなかった。

こうなると不思議なもので
こいつのお値段もこの印象と同じように
綺麗さっぱり忘れてしまったのだ。

豆苗炒めにしておけば良かったか・・・



この山東。

ちょうどオリンピック期間中の
訪問ということもあるのだろうが、
中国選手の活躍にお店のお姉さまも
随分と親切に教えてくれた。

店を出てから次なるお店を模索するために
栗売りのお兄さんお姉さん10人程に
聞き込みを行なって見てあら後悔。

「炒飯の美味しいお店は?」と聞いて
東進やら盛香園、保昌や清風楼という答えに混じって
山東って答えも随分とあったのだ。

ガ~ンと思いながらご馳走様でした。

山東
横浜市中区山下町150
TEL045-212-1198
11:30~2:00
年中無休

水餃子 ¥700(10ヶ入り)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★▲☆☆

⇒ 何が旅行だ!笑わせるな。元町中華街シリーズの巻
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山東 (サントン) (中華料理 / 元町・中華街)★★★★ 4.0


新宿 やんばるにて「麩定食」をいただきます

2008-08-22 21:14:45 | 新宿

なんとか3日ほど休暇をいただき
嫁の実家である越後の国へ行ってきた。

初孫が待ち遠しいのか
お父さんもお母さんもいたく上機嫌で、
しっかり働けと暗示されたごはんの量で
2㎏オーバーの88㎏になってしまったのだ。

や、やばい・・・

余談はさておき今日は新宿のお店を・・・

新宿東口のアルタの裏側には
私の記憶のず~っと昔から沖縄そばの
やんばるというお店がある。

20年近く昔の私が中学生だった頃は
そもそも普通の東京の中学生の頭の中には
沖縄料理というカテゴリすら存在していなかったのだが、
誰かに教えてもらった沖縄のラーメンという認識で
初めて食べたソーキそばがここのお店のものだった。



以前、私の日記を
古株で応援していただいている
宮古島のポケットさんが
東京の沖縄そばのお店のひとつとして
このお店を紹介しているので、
ご興味のある方は読み比べて欲しいのだが、
3代続く江戸っ子の舌と生粋の沖縄人の舌では
同じ豚骨ベースのスープの味の感じ方が
随分と違うのだ。

こちらのお店は食券制なので
食品サンプルとにらめっこしながら
何にしようか悩んでいただければよいのだが、
このお店に限ってはここ3年、
同じものばかりを頼んでいる。



ちなみに写真左手の2号店は
ここ2年でできた新しいお店で、
昔からある右手のお店がカウンターなのに対して
新店はテーブル席も用意されているので
思い思いのシチュエーションに合わせて
選択するのが良いだろう。

主なメニューは

やんばるそば ¥650
ソーキそば ¥880
ラフテイそば ¥880
皿そば ¥770
イカすみ焼きそば ¥880
ゴーヤ定食 ¥980
麩定食 ¥880
てびち ¥450
ナンコツ ¥400
海ぶどう ¥300 など・・・



私のお決まりがこいつだ。

麩定食のソーキを+¥100で大盛りにすると・・・
あらびっくり!

ちょこんとしたソーキではなく
1.5玉の大盛りソーキに変身するのだ!

炊き込みごはんに大盛りソーキ、
麩チャンプルに昔は体には良いのだろうが
飲みにくいウコン茶が今は飲み易いものに
変わっていたのはさておき、
こいつで¥980ならば十二分だろう。



まずはそばからズ・バ・バっと・・・

旨い。

豚骨にあっさりとした塩気のこの出汁の味。

江戸っ子の舌には随分と優しく感じるのだが
本場どんだけはんなりとしているのだろうか・・・?

記憶が正しければ
昔はこいつにも軟骨付きの豚ソーキが入っていたので
ソーキそばと読んで良かったのだろうが、
写真の通り、

今の麩チャンプルに添えられたものは
ソーキではなく沖縄そばと呼ぶのが正しいのだろうが
江戸っ子からすると豚ソーキが入ってなくても
沖縄そば=ソーキそばに自然となってしまうのだ。



この炊き込みごはん。

以前、沖縄では炊き込みごはんのことを
ジューシィと呼ぶのだとポケットさんに
教えていただいているのだが、
沖縄の定石として炊き上げられているのだろうが
見たまんまを単純に真似ただけでは
どこかすれ違いが生じてしまいそうだ。

汁気が恋しくなるこのジューシィ。

沖縄そばの相棒としてもってこいだった。



麩定食の由縁たる麩チャンプル。

私の育ちが原因なのかもしれないが
生まれてこの方積極的に麩を食べる環境ではなかったのだが
もやしやゴーヤ、豚肉などのエキスを吸った
麩チャンプルを食べてからというもの、
すっかり麩の魅力に取り付かれてしまったのだ。

逆に嫁の越後の国は
麩を食する文化。

あいにく食卓に並ぶ
麩のレパートリーはまだまだ多くはないのだが
今後増え続けてくれることを
今日のところは切に願わせていただこう。



その麩チャンプルをパクリ・・・

!?

今日のはしょっぱい。

沖縄出身と思わしきお兄様が振った塩の量が
江戸っ子からしても随分と強く感じられた。

その分、沖縄そばの加減は引き立てられるように
程よい加減に感じた・・・



この界隈。

うなぎの小ばやしや桂花ラーメン、このやんばるなど
淘汰の激しい新宿にあって
変わらない顔ぶれも随分と並ぶ。

おでんのお多幸なんかも昔っから
変わらずやっているのを思い出し、
ここ5年行っていないのが不思議なくらいだ。

週報化してしまっているこの日記を
自分が懐かしまないようにと祈りながら
ご馳走様でした。

来週こそ頑張るぞ!

沖縄そば やんばる
新宿区新宿3-22-1
TEL03-5269-3015
10:00~24:00
年中無休

ふ定食 ¥980(そば大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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恵比寿 板蕎麦香り家にて「胡麻だれ蕎麦切り」をいただきます

2008-08-11 11:16:27 | 恵比寿・目黒・五反田・品川

最近のランチは随分と麺づいてしまっている。

茹だる様な暑さに負けている所以なのだろうが
こいつがどうにも悪循環を招いているのだ。

13時 昼食
19時 おやつにどんぶりもの
24時 晩飯
27時 上記をコレステロールに加工

消化があっという間な麺類が
晩飯まで腹を持たせてくれない結果
間食率が激増してしまっているのだ。

腹が減ってイライラするよりはと
結局なんだかんだ食べてしまうのだが
どうにもこの負のスパイラルからは
抜け出さなければならないと思う
今日この頃なのだ。



前振りが長かったが今日はお蕎麦屋さんを。

JR恵比寿駅の東口を
ゼストやら俺のハンバーグ山本方面に下ると
東口の交差点があるのだが、
そこを右に折れて1本目を右にさらに曲がったところに
香り家という板蕎麦屋があるのだ。

私は5年ほど前にお客さんに教えてもらったお店なのだが
板蕎麦を出すお店のレパートリーが少なかった時分では
随分とこのお店が新鮮に映ったものだ。

こちらのお店の主なメニューは

そば切り ¥830
胡麻だれそば切り ¥850
鴨汁そば切り ¥1,080
天麩羅そば切り ¥1330
納豆おろし ¥950
にしん蕎麦 ¥950
カレー南蛮 ¥1,000

ランチタイムには日替わりで
変わり飯がつくのだが
この日のごはんはたこの炊き込みごはんだった。



注文したのは胡麻だれそば切りだ。

前回麺つゆをいただいていたので
今回は胡麻ダレをということなのだが
変わらぬ姿でやってきた板蕎麦は
田舎蕎麦風然とした太めな隆々しさが
何とも食欲をそそってくれる。

写真を見ると
いくら広げても所詮蕎麦。

こいつでお腹いっぱいになったのか?と
疑問視をされる方もいるのかもしれないのだが、

大丈夫。

ここは¥450で蕎麦のおかわりができるのだ。
この日は都合3板。

蕎麦で十二分に腹八分以上の
満腹感を得ることができた。



お店のホームページを見ると
どうやらコチラのお店は山形をルーツにしているようだが
喉越しが良く、噛み応え、喰い応えのあるこちらの蕎麦は
食べて確かめ、どうこういっていただくのが良いだろう。

胡麻ダレをぺロリとやると・・・

濃厚だ。

甘味を感じるが
後腐れのない胡麻の甘みは
普段しつこく飽きさせられることの多いものとは
随分と違う秀逸なものだ。



続いて蕎麦をパクリとやる・・・

旨い。

間髪入れず胡麻ダレに
ちょいとつけてずるりと・・・

これまた旨い。

箸に引っ掛けては喰い
黙々と食べ続けた結果が
冒頭のおかわり2枚だったのだ。



たこの炊き込みごはんは
可もなく不可もなし。

付いてくるのがありがたいものなので
蕎麦を茹でる合間に一気に平らげた。

唯一失敗したのはおかわりのタイミングだった。

蕎麦が出るまで10分弱。

お腹と相談しながら
おかわりを頼むのならば
先手を打った方が店内を観察する時間が
少なくて済むのだろう。

夜の部は肴も用意されているので
酒を飲んで蕎麦で〆るのも由。
蕎麦だけ〆に喰いに来るのも由。

恵比寿という食いものには事欠かない街であっても
重宝するお店なのだろう。

ご馳走様でした。

板蕎麦 香り家
〒150-0013 渋谷区恵比寿4-3-10中出センチュリーパーク1F
TEL03-3449-8498
11:30~16:00 
17:00~04:30 
年中無休 

胡麻ダレそば切り ¥850
そばのおかわり ¥450×2板

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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神保町 徳萬殿にて「ウーシャンロー」をいただきます

2008-08-01 16:27:45 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

またまた登場。

神保町徳萬殿だ。

過去の神保町の日記を見てみても
カレー王国神保町にあってまだまだ紹介しきれていないのは
重々承知しているのだが、
腹の減り具合と相談してガッツリとなると
どうしてもこのお店を選んでしまうのだ。

また、このお店には
成し遂げなければならない公約がある。

そう、読者のキーサンさんにして
トイレの芳香剤の香りがするのに病み付きになると言う
ウーシャンローを食べてみなければならないのだ。



前回の日記でこちらのお店のランチメニューは
書かせていただいているので気になる方は
巻末から前回の日記で確認して欲しいのだが、
どれもこれもが¥1,000以内。

大盛りは¥100増しなのだが、
この世間あまたで使われる¥100増しの概念は
このお店には全く持って当てはまらない。

このお店では普通盛りでさえ
巷のお父さん達は軽めにと言うのだ。

軽々しく大盛りなどと言ったものならば
怒涛のごはん食べまくり大会が待っているのだ。



人様に気をつけろと言いながら
ウーシャンロー¥850を大盛り¥100増しで
注文させていただいた。

数分でやってきたのがこちら。

こいつが徳萬殿のウーシャンローだ。

まず、驚くべきは写真では伝えきれない
大きなどんぶりにコレでもかと盛られたごはんの量。

正直、怯んでしまった。

大丈夫か・・・



赤焼けてしまったがクローズアップ。

炒飯が有名なだけあって
精米して日がそこまでたっていないお米は
炊き加減が良いのも理由のひとつなのだが
テラテラと輝いていた。

ちなみに私の嫁の実家は
今でも一族用に田んぼを耕してくれている。

秋に収穫したお米は
食べる分だけ精米して行けば
季節外れになっても新米程の旨さは担保できないものの
なかなかのレベルを保持することができる。

ごはんの消費量が少ない家庭では
大量に買い込んで米びつにぶち込んでしまうよりは
適時購入して行った方が
ボソついたお米を食べる機会も減る訳だ。



続いてメインのウーシャンローだ。

顔を近づけると
トイレの芳香剤は言い過ぎにしろ
独特の香りが漂っている。

この嗅ぎなれない匂い。
クローブに八角だ。

ウーシャンロウの
ウーシャンとは五香粉(ウーシャンファン)の五香なのだろう。
ウーシャンファンはシナモンクローブ、八角に花椒に・・・・

出てこない。

調べてみるとフェンネルだ。



この独特な味付けに
キクラゲ、にお肉ににんにくの芽や
たまねぎ、たけのこなどがごはんに負けず
ドバッと盛り付けられているのだ。

パクリとやると・・・

旨い。

何と言えばよいのか・・・

この風味はそう。
カレー粉の入っていないカレーの
スパイスたっぷりの出汁で
味付けられた肉野菜炒めだ。



汁気自体の舌触りは
ごくごくザラッとしている。

鼻に付くこの香り。

おっしゃる通りクセになるのだ。

食べても食べても減らないごはんに
心を何度も折られそうになったのだが
頼んだものは残さず最後まで食べるのが
私のポリシーだ。

と言うよりも人としてのマナーだ。

休みながら食べたのは
久しぶりの経験だったのだが、



以前の炒飯のとてつもない量を考えても
本当にすごいお店だと思う。

帰り際に一言聞いてみた。

「どうしてこのお店はこんなにみんなを
お腹一杯にしてくれるんですか?」と・・・

帰ってきた答えはシンプルなものだった。

「これが家の昔からの流儀。」

他所で食べたら4~500円は取られてしまいそうな
ごはんの量に手抜きのない料理。

いつまでも頑張って欲しいと
改めて思わされてしまったのだ。

お腹いっぱいご馳走様でした。

徳萬殿
千代田区神田神保町1‐5
TEL03-3291-1205
11:30~15:00 17:00~22:00(土曜は15:00まで)
日曜祝日定休

ウーシャンロー ¥950(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★★

⇒ 恐怖!巨大炒飯の巻
⇒ うまに丼も侮れないぞ!の巻

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