銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

神保町 丸香にて「讃岐雑煮」をいただきます

2009-01-06 20:13:19 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

新年明けましておめでとうございます。

今年はしっかりと日記を更新するぞと
気持ちだけは前向きな甚平でございます。

今年の正月はと言うと、
楽しみにしていた
長男、麟太郎が待つ越後の国に
12月29日に辿り着いたものの、
義父様の風邪をお年玉代わりに頂戴し、
子供に伝染っては大変だと
1月2日には江戸に強制送還させられてしまった。

1月3日には38.5度にまで達し
このまま孤独死をしたらどうしようかと
フラフラになりながら1人ベッドに横たわる
記憶に残る素敵な正月だった。



麟太郎はというと
おっぱいの飲みすぎで
ほっぺがポッチャリとしてきた。

あんまり太りすぎるとお父さんのように
へその上のポニョが大きく育ってしまうぞと
ちょいとばかし心配にさせられたのだが、
表情がだいぶ豊かになり、私の変な顔を
真似るようになってきたのだから
やっぱり親子なんだなぁと
存分にのろけさせていただいた。

今月、上京してくるので
その日を楽しみにまたせていただきたい。



さて、今日のお店の紹介は
とってもタイムリーな時事ネタだ。

この日記でも何回かご紹介している
神保町の讃岐うどん屋こと丸香の前を通りかかると
1月5日(月)~7日(水)、10日(土)の限定で
香川のお雑煮を食べさせてくれるというのだ。

昼飯直後であんまり腹は
減ってはいなかったのだが
雑煮なら別腹。

初めて見る香川のお雑煮をいただいてきた。



ちょうど2年前の日記で
私の家の雑煮と嫁の家の雑煮では随分と違うと
書かせていただいていたのだが
はたして香川の雑煮は
いったいどんなものなのだろうか・・・

メニューは大盛り不可の¥380と
雑煮に日本酒を付けた¥550の2種類だ。

餅を焼く時間もそこそこかかるので
都合7分程で初体験の品がやってきた。



盆の上に添えられている竹筒は
山椒でも黒胡椒でも七味でもなく
碗に振られた青海苔だ。

具材を見ると
西方の直径3cmほどの雑煮大根と
その名の通り甘味の強い金時人参、
かまぼこにお餅が全て餅の形と同様に
丸く切り揃えられている。

香りを嗅ぐと・・・

イリコ出汁がムンムンに広がっていた。

このイリコ出汁に讃岐の白味噌を溶いて
上記の具材で仕上げられたものが
香川の雑煮の正体なのだ。



出汁をすすると・・・

旨い。

私は本場香川でうどんを
いただいたことがある訳ではないが
元々丸香の出汁は東京の讃岐うどん屋の中では
イリコがしっかりと効いていると思っているのだが
白味噌で若干柔らかく伝わってくるとはいうものの
こいつがイリコ出汁かと
誰もが感じることができる塩梅だ。

続いてお餅に噛り付くと・・・



中からムニュッと飛び出てきたのは
砂糖を極力抑えて作られた
小豆の甘さで勝負する餡子だった。

お店の紹介文には
旨みと甘味のマリアージュとあるが・・・
感じ得た答えは物珍しさだった。

私の実家の雑煮は
母方の先祖が京都だったこともあり
昆布ダシに塩で味を整え、里芋、小松菜、
餅とゆずの皮を一切れ入れただけの
あっさり仕立てのもの。

嫁の実家は鰹出汁にしょうゆと砂糖を合わせ、
ぜんまい、ちくわ、餅、こんにゃく、シーチキンなどを
どっさりと入れたもの。

雑煮に関しては
人それぞれ思い入れがあるのだろうから
何が旨いとは言えまいが、
やはり喰い慣れたものが
1番なのだろう。

今日が6日なので
この香川の雑煮は明日7日と10日の2日間のみ
味わうことができる。

お近くの方はイリコ出汁と餡子のマリアージュ。

気に入る方もいるだろうから
行ってみてはいかがだろうか?

ご馳走様でした。

丸香 
千代田区神田小川町3-16-1ニュー駿河台ビル1F
11:30~21:00(土は17:00まで) 
日曜・祝日定休

香川の雑煮 ¥380

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

⇒ 鮮烈!丸香の釜玉の巻
⇒ 涼を取るなら丸香のぶっかけの巻

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神保町 共栄堂にて「ポークカレー」をいただきます

2008-09-19 19:41:59 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

神保町に行ってきた。

って、その前に何か言うことがあるだろう。

随分とご無沙汰してしまい大変面目ない。

何を言っても言い訳にしかならないので
これ以上は言うまいが、今日から頑張ります。

神保町を紹介し始めて随分と経つのだが、
私の日記を見ていておやっ?と
疑問を持たれた方もいるのだろう。

小粋な名店目白押しの神保町界隈にあって
誰もが思い描くカレー店の紹介が全くないのだ。

しかもカレー好きのクセに・・・



と・言う訳で、いよいよ
神保町カレーシリーズの開幕と言う訳なのだ。

栄えある第1回目は、
ボンディでなくエチオピアでもなく、
まんてんでもない駅至近の靖国通り沿いのお店。

昼時の並びで気付くことはあっても
普通に古書散策やスポーツ用品に目の色を変えていては
気付かずに通り過ぎてしまうようなお店。

スマトラカレーと言えば
ピンと来る方もいるのかもしれないのだが

引っ張って引っ張って告げる
そのお店の名は共栄堂。



看板を目印に階下に進むと大正13年の創業と
長きに渡り味を守ってきた歴史のあるお店が姿を現す。

お店のホームページを拝見すると、
このお店のカレーの味は明治の末に
東南アジアで遊び周っていた伊藤友治郎さんに
スマトラ島のカレーの作り方を教わって、
日本人の口に合う様アレンジしたというのだから、
現代人の偏見と言えども明治に東南アジアに
飛び出したというエネルギーに
ただただ驚かされてしまう。



店のガラス張りには
写真では拾いきれなかったのだが
「焼きりんご」の文字が躍っていた。

伺ったのが15時近かったこともあり
ご覧の通り店内はガラガラだったのだが、
メニューを開くと焼きりんごはカレーに添えるものではなく
デザートであることが汲み取れた。

主なメニューは

ポークカレー ¥800(ソース大盛¥1,000)
ビーフカレー ¥1,200(ソース大盛 ¥1,500)
チキンカレー ¥1,000(ソース大盛 ¥1,200)
エビカレー ¥1,200(ソース大盛 ¥1,500)
タンカレー ¥1,500(ソース大盛 ¥1,800)
ハヤシライス ¥1,100(ソース大盛 ¥1,400)
焼きりんご ¥500

ライスの中盛りはプラス¥50で大盛りはプラス¥100だ。



メニューを見るまでは
カレーに絶対焼きりんごを添えてやろうと
心に決めていたのだが、デザートと聞くと
高揚したテンションも急激に萎んでしまう。

悩みに悩んだ末の答えは
ポークカレーのダブル(ルーもライスも大盛り)だった。

しばらくしてやって来たのがこちら。

左脇に添えられているカップスープは
自家製のポタージュスープで、
全てのカレーに付けているそうだ。



ちょいと暗くなってしまったのだが
ライスの盛りは倍あっても全然大丈夫とは言え、
納得できるものだった。

しかも米自体の艶やかさを見れば
素材にしろ加減にしろこだわりを
感じずにはいられない。



スマトラカレーと聞かされて
先入観で黄土色なものをイメージしていたのだが
こちらのお店のルーは黒々と輝くものだった。

唯一紹介していた洋食屋。

キッチン南海のカレーも
随分と黒いものなのだが、
はたしてこちらのカレーの実力は・・・



ルーを漁ってみると・・・

豚肉がゴロゴロ捕獲できた。

旨そうだ。

こちらのお店では
ビーフやシュリンプなど
具材ごとにルーをコトコトやっているそうなので
それぞれのルーに具材が馴染んだカレーは
10人10色なのだろう。

ようするにシュリンプとポークでは
ガラリと味も変わってくるのだと思う訳だ。



ルーを半分程かけて見ると・・・

ドーム型に綺麗に盛り付けられたごはんにぴったりと嵌る。

米粒がてらてらと輝いていて、
いよいよ旨そうだ。

ルーはサラサラとしていたので
かけた際にもっとライスに吸収されるものだと
思っていたのだが、見た感じは
まるで欧風カレーのような按配だ。



スプーンにひっかけてパクリ・・・

旨い。

口当たりは全然辛くはないのだが
体中の毛穴がどんどん開いて行くような感覚。

辛くないのに汗が止まらない・・・

香辛料に寄り過ぎず、
それでもピンと香辛料が立ったカレーは
大人のカレーと呼ぶに相応しいのだろう。



こちらのお店は布製おしぼりを出してくれる。

提供している物がものだけに
気にしない方も多いのかもしれないが
この配慮はされて当然とは受け止めてはいけない。

トロ味の少ないルーが
まるで欧風カレーのように仕上がっていた理由は
スプーンを入れた後の画像を
見ていただくのが良いだろう。

こだわりの新潟産コシヒカリを
艶やかにムッチリと炊き上げたご飯が
見えないバリアとなってルーの浸透を妨げているのだ。



持論ではごはんが旨いお店は20%増し。

銀座の魚竹なんかを
魚が旨い旨いと持て囃してしまうのは
ごはんの下支えがあってのものだと言っても
決して過言ではないのだろう。

実は1月程前にエチオピアに行っているのだが
最近の低落ですっかり感想にも気が抜けてしまっているので
神保町カレーシリーズを継続させるためにも
近いうちに再訪したいと思う。

焼きりんご。

食べればよかったかなぁと思いながら
ご馳走様でした。

スマトラカレー共栄堂
千代田区神田神保町1-6サンビルB1F
TEL:03-3291-1475
11:00~20:00
日曜・祝日定休

ポークカレーダブル ¥1,100(ルー・ライス大盛り)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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神保町 徳萬殿にて「ウーシャンロー」をいただきます

2008-08-01 16:27:45 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

またまた登場。

神保町徳萬殿だ。

過去の神保町の日記を見てみても
カレー王国神保町にあってまだまだ紹介しきれていないのは
重々承知しているのだが、
腹の減り具合と相談してガッツリとなると
どうしてもこのお店を選んでしまうのだ。

また、このお店には
成し遂げなければならない公約がある。

そう、読者のキーサンさんにして
トイレの芳香剤の香りがするのに病み付きになると言う
ウーシャンローを食べてみなければならないのだ。



前回の日記でこちらのお店のランチメニューは
書かせていただいているので気になる方は
巻末から前回の日記で確認して欲しいのだが、
どれもこれもが¥1,000以内。

大盛りは¥100増しなのだが、
この世間あまたで使われる¥100増しの概念は
このお店には全く持って当てはまらない。

このお店では普通盛りでさえ
巷のお父さん達は軽めにと言うのだ。

軽々しく大盛りなどと言ったものならば
怒涛のごはん食べまくり大会が待っているのだ。



人様に気をつけろと言いながら
ウーシャンロー¥850を大盛り¥100増しで
注文させていただいた。

数分でやってきたのがこちら。

こいつが徳萬殿のウーシャンローだ。

まず、驚くべきは写真では伝えきれない
大きなどんぶりにコレでもかと盛られたごはんの量。

正直、怯んでしまった。

大丈夫か・・・



赤焼けてしまったがクローズアップ。

炒飯が有名なだけあって
精米して日がそこまでたっていないお米は
炊き加減が良いのも理由のひとつなのだが
テラテラと輝いていた。

ちなみに私の嫁の実家は
今でも一族用に田んぼを耕してくれている。

秋に収穫したお米は
食べる分だけ精米して行けば
季節外れになっても新米程の旨さは担保できないものの
なかなかのレベルを保持することができる。

ごはんの消費量が少ない家庭では
大量に買い込んで米びつにぶち込んでしまうよりは
適時購入して行った方が
ボソついたお米を食べる機会も減る訳だ。



続いてメインのウーシャンローだ。

顔を近づけると
トイレの芳香剤は言い過ぎにしろ
独特の香りが漂っている。

この嗅ぎなれない匂い。
クローブに八角だ。

ウーシャンロウの
ウーシャンとは五香粉(ウーシャンファン)の五香なのだろう。
ウーシャンファンはシナモンクローブ、八角に花椒に・・・・

出てこない。

調べてみるとフェンネルだ。



この独特な味付けに
キクラゲ、にお肉ににんにくの芽や
たまねぎ、たけのこなどがごはんに負けず
ドバッと盛り付けられているのだ。

パクリとやると・・・

旨い。

何と言えばよいのか・・・

この風味はそう。
カレー粉の入っていないカレーの
スパイスたっぷりの出汁で
味付けられた肉野菜炒めだ。



汁気自体の舌触りは
ごくごくザラッとしている。

鼻に付くこの香り。

おっしゃる通りクセになるのだ。

食べても食べても減らないごはんに
心を何度も折られそうになったのだが
頼んだものは残さず最後まで食べるのが
私のポリシーだ。

と言うよりも人としてのマナーだ。

休みながら食べたのは
久しぶりの経験だったのだが、



以前の炒飯のとてつもない量を考えても
本当にすごいお店だと思う。

帰り際に一言聞いてみた。

「どうしてこのお店はこんなにみんなを
お腹一杯にしてくれるんですか?」と・・・

帰ってきた答えはシンプルなものだった。

「これが家の昔からの流儀。」

他所で食べたら4~500円は取られてしまいそうな
ごはんの量に手抜きのない料理。

いつまでも頑張って欲しいと
改めて思わされてしまったのだ。

お腹いっぱいご馳走様でした。

徳萬殿
千代田区神田神保町1‐5
TEL03-3291-1205
11:30~15:00 17:00~22:00(土曜は15:00まで)
日曜祝日定休

ウーシャンロー ¥950(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★★

⇒ 恐怖!巨大炒飯の巻
⇒ うまに丼も侮れないぞ!の巻

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神保町 徳萬殿にて「うま煮丼大盛り」をいただきます

2008-04-21 13:16:32 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

クライミングをしてきた。

どこに登ってきたのかといえば
岩でなく神保町でライスクライミングだ。

徳萬殿。

前回、チョモランマのようだと
超大盛り炒飯をご紹介したのだが、
あの炒飯の量は飯田橋の神楽坂飯店の
フードファイトメニューに次ぐ
ボリュームなのではないだろうか?

ただし、神楽坂飯店の1升炒飯は
食べれなければ¥九千数百円。

心の底から炒飯を食べたい面々は
徳萬殿の大盛り炒飯を2杯たべるのが良いだろう。
(正直、私は食べきれるか自信がありませんが・・・)



こちらのランチメニューは下記の通り。

キーサンさんから
ウーシャンロウを食べろ食べろと
言われていたのを思い出したのだが
今回、どうしても気になっていることを
確かめたかったのだ。

それは・・・

以前、食べたことのあるうま煮の塩加減。

前回の炒飯を食べた際に
食材をまさぐるように食べた塩加減が
うま煮ではどうだったか?

ここ最近。この塩梅という言葉の意味が
どうしても気になってしまっているのだ。



時間は3時に近い2時30分。

さすがに時間も時間で
店内はご覧の通りガランとしたもの。

唯一の先客が丁度食事に
ありつこうとしたタイミングで、

「すみません。」
「ごはん残すと申し訳ないんで減らしてもらえませんか?」と
並盛りライスのテンコ盛りぶりに
仰天しているところだった。



数分で本日のお目当て。

うま煮丼の大盛りが
やってきたのだが判るだろうか?

比較対象の楊枝なんかを置いてはみたものの
写真では中々伝わりにくい。

とにかく圧倒的な存在感で、
私も久しぶりに躊躇してしう程なのだ。

むんむんに立ち昇る熱気から
いい香りが漂ってくる。



私の空腹っぷりも
完全にカラータイマーを振り切っていたので
よく噛むことだけ心がけてパクリと・・・

旨い。

やはりここの店。
塩加減がとても優しい。

量を食べさせるうえでは
味付けがクドいと中々に難しいのだが、
それを通り越したはんなりさ。

塩コショウの豚肉が味付けの中で一番強く、
とはいえ、過剰に下味が付けられた訳ではない。

舌がもやしや人参、キクラゲ、たけのこの甘みを
敏感に感じてしまうような加減なのだ。



この加減を薄味と捉えるか、
絶妙と捉えるかは人それぞれ。

関東の人にはおそらくは
薄いであろうこの味付けを私は絶妙と感じるのだ。

アングルを横にしてみた。

これでも伝わりにくい。

このお店がどうしてこんなにもお腹を
いっぱいにさせようとしてくれるのかは私は知らないが、
なかなか真似のできるような気構えではない。



ごはんの上に
餡などをかけるメニューが多いこともあって
ごはんの炊き加減はしっかりと
水気を吸うことを考えられた加減だ。

喰い進めて行くと、
前回の炒飯の山にも増して魅力的な
ごはんの絶壁が目の前に現れた。

ライスクライマー甚平の言われだ。

夜の部に向けて
15時からはお店の方の大事な休憩時間。

遅くに入りチンタラやられたのでは
腹の虫が目を覚ますだろうと、
一生懸命食べさせていただいた。



15時。

腹八分を通り越した心地よい満腹感。

幸せだ。

神保町は食の王国だ。

餃子、カレー、洋食、饂飩に蕎麦。
天麩羅に焼肉などなど、
古本街やスポーツ用品を品定めしながら
思い思いのお店で食事を取る街のスタイル。

羨ましいな。

だいぶマンションなんかも増えたが
憧れの神保町に住まうのには
いくら必要なのだろうかと
ない袖を振りたくなってしまったのだ。

お腹いっぱいご馳走様でした。

徳萬殿
千代田区神田神保町1‐5
TEL03-3291-1205
11:30~15:00 17:00~22:00(土曜は15:00まで)
日曜祝日定休

うま煮丼 ¥850(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★★

⇒ 恐怖!巨大炒飯の巻

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天神下 大喜にて「鶏そば」をいただきます

2008-03-31 13:31:05 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

先日は沢山のお祝いの言葉をいただき
ありがとうございました。

日記をやっていて嬉しいことは、
まさに今回のような際に
活字だけの接点で知り得た方々からいただくお言葉。

結構嬉しいんです。

弥生の月は結局とほほな更新頻度だったのだが
終わり良ければ全て由。

気を取り直して参りたい。



今日はここ2週間の
飲まず喰わずな忙しさを回想するのではなく、
忙しいのに食べるから余計忙しくなってしまった
ことをご報告したい。

大喜。

テレビでも美味しいラーメン屋として有名なこのお店。
訪問するのは初めての出来事だ。

場所は湯島天神の畔。

私の日記は
このラーメンというジャンルの食べ物が
そんなにも多くはないのだが、
理由はいろいろとある。

昔ほど脂と戦えなくなってきたこと。
嫁のDr.ストップがかかりやすい
食べ物であること。などなど。

挙げれば片手くらいの理由は
すぐに見つかってしまうのだ。



こちらのお店のシステムは
並びに加わり呼ばれたら
店先の券売機で食券を購入して
再び並びに戻るというものだった。

開店が11時30分なのだが
丁度、近所の客先の打ち合わせが
11時20分に終わったので
部下のゴン太と一緒に行ってきた。

私は初めてだったので
ちゃーしゅーめん 950円に引かれながらも
とりそば 850円を煮玉子¥100付きで。

3度目の来店のゴン太が
つけそば 750円に引かれながら
うめしおらーめん 780円を
それぞれランチタイムは¥50円という
肉付きライスと共に注文させていただいた。



開店と共に満席になった店内で
7分程でお目当てのとりそばの登場だ。

なるほど。

大喜の初心者は
玉子が半分入っていることを知らずに
玉子ラーメンと名前が付きそうな仕様にしてしまっていた。

白髪葱、しなちく、かいわれに春菊、
鶏ひき肉と鶏モモ肉のダブルパンチで一揃えだ。



立ち昇る香りと
見た目の透明感だけで
スープ自体はとてもはんなりなものであることが判る。

このひき肉ともも肉を入れる力加減は
男心を知り尽くした老獪な太刀筋。

私だけかも知れないのだが
ジャンルの異なるキーマカレー。

学生の頃に手を伸ばさなかった理由は
お腹がいっぱいになりそうにないから・・・



この微妙な男心を見事に鷲掴んでいるのだ。

まだ少し痛む肩をかばいながら箸を割り、
さっそくスープからいただいてみることに・・・

うん。旨い。

お店のHPに出過ぎない
匙加減を心掛けているとあったが、
九十九里の煮干もモンゴル産だという岩塩も
見事な打ち消しあいで鶏ガラに染込んでいる。

お店の方が近所の常連さんは
ほとんどがこのとりそばを注文するのだと言っていたが、

なるほど。

ラーメンにして毎日食べれそうなラーメン。

それほど出すぎていない優しい味だった。



麺の方は極めて細めだ。

麺類のたんびに豪語する
わが家の家訓の通りの硬めで茹でていただいた。

麺には好みがあるのだろうから
私の好みだけを言わせていただくと、
原宿 ばさらか、新宿 桂花、
秦野だったかな?私は品達でしか食べたことのない
なんつっ亭。

共通項が見出された通り
熊本・阿曽系のラーメンによく使われる
麺が私の好みなのだ。



ただし、このとりそばには合っていましたが・・・

具材のバランス。

こいつはスープの加減以上にバランスが良かった。
そもそもラーメンに入ったかいわれで
感心させられたことはなかったのだが、
葱とかいわれの辛味が上手に
スープに丸め込まれていたのだ。



チャーシューの佃煮入りライス。

こいつが¥50というのは
世のお父さんには嬉しい話だ。

こいつを3杯も食べれば
鶏もも肉で解消されたはずの男心も
メロメロの部類に入るのだろう。

世に聞く大喜。

毎日食べれるからといっても
私は毎日は食べたいとは思わないが、
醤油やとんこつ、味噌では感じることの難しい、
とは言っても塩でも難しいのだが・・・
毎日ラーメンを食べさせることを考えると
こうなるのではないかという
一つの回答をいただいてきた。

ご馳走様でした。

大喜
〒113-0034
文京区湯島3-47-2白木ビル1F
TEL03-3834-0348
11:30~15:00
17:30~22:00
日曜定休(祝・祭日は昼のみ営業)

とりそば ¥850(味玉¥100ライス¥50を除く)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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小川町 つじ田にて「新 肉蕎麦」をいただきます

2008-03-04 13:37:50 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

う~ん。随分と久しぶりの日記になってしまった。

とんと筆が持てていなかったので
徒然なるままに文章を走らせようとしても
駄馬の如き低落ぶり。

書かないと駄目ですねぇ。

先日。といっても1ヶ月前近い話なのだが
つじ田の蕎麦屋さんの方の肉蕎麦が変わったとの
報告をコメント欄にいただいていた。

ちょうど、例のおばちゃん突撃事件で
箸の持てない生活に追いやられてしまっていたので
延ばし延ばしになってしまっていたのだが、
リハビリがてらようやく行くことができた。



小川町にあるつじ田の蕎麦屋に向かう途中、
どうしてもつけ麺の方のつじ田も除いてしまう。

すごい並びなのだが
正直私はつじ田はお蕎麦屋さんの方が
食べる甲斐を感じてしまっている。

下の写真がそのお蕎麦屋さんの方なのだが
信号1個、50m程の距離でしかないのに
こちらの方はガランガラン。

不思議なもんだと
首を傾げてしまった。



嫁にも激しく肉蕎麦を勧めたのだが
まだまだ肌寒いとの理由で彼女は
暖かい鴨蕎麦だかを注文。

私は予告通り肉蕎麦を大盛り¥100増しで
量が多いとの忠告を無視してお願いした。

数分してやってきたのがこちら。

劇的ビフォアーアフターとは
こういうことだこのヤロー。と
心の声が聞こえてきそうな程変わっていた。



開店当初のつじ田の肉蕎麦は
大きなどんぶりに蕎麦と肉などの具材を
てんこ盛りとはこういうことだ!と
目に見えて表現してくれていたのだが、
大きなざるにつけ汁が添えられた仕様は
どう差し引いても見間違える程だ。

↓ 開店時のつじ田の肉蕎麦の図



つけ汁はラー油の色で
真っ赤に染まっていた。

白胡麻にまみれて黒く見えるのはきくらげだ。

中国産であろうことを連想しやすい食材を
どど~んと入れるのは消費者心理を考えれば
随分と勇気のある選択だと思う。

この肉やらきくらげやらで
どこにつければ良いのか考えてしまいそうな
つけ汁の中に蕎麦を触れさせるのを考えると
軽く肉を摘んでスペースを作る必要がありそうだ。



お蕎麦の方はと言うと・・・

初代肉蕎麦の名残が
葱の盛り付けなんかで少しだけ見て取れた。

世間一般で言う蕎麦屋のイメージは

お腹いっぱいにはならない・・・

私の勝手な気持ちを
一般論にしてしまうのはどうかとは思うのだが、
多くの人が感じていることだと勝手に思っている。

この量ならばそこそこ
腹の足しにはなってくれるだろうと言うことだ。



まずはお蕎麦から・・・

開店時には7割蕎麦粉を使っていたのだが
どうやら6:4程に改良したように感じられた。

ザラッからツルッの方によった蕎麦は
あれだけつけ汁が赤いことを考えれば
バランスを蕎麦の方にも気遣ったのだと
読んで取れたのだ。



続いてきくらげとお肉をガバッと・・・

旨い。

そもそもきくらげが
大好きなこともあるのだろうが
つけ汁の甘さをスパッと断ち切る
ラー油の辛味が豚バラにしろ葱にしろ
ガバガバ食べたい気にさせてくれる。

食欲促進効果大と。



どっぷりとつけ汁に漬して食べてみると・・・

う~ん。好みの問題なのだろうが
私はラー油の量は以前位の方が
美味しいように感じる。

旨いには旨いのだが
味わう暇をあたえてくれないラー油っぷりが
too muchだと感じる人もいるだろう。



巻末に開店時の日記への入り口を設けておくが
こちらのお店は卵やてんかす盛り放題のお店。

1日1個の卵ちゃんは
この場面で使わせていただいた。

黄身のハリの良さに安心して
ラー油を黄色い甘味で緩和させる。



・・・と思ったら底で端を押し返す
未確認の物体が現れた。

嫁の目つき。

鋭い。

張り詰めた空気を
事故だと弁解してみたものの
「明日はヌキね。」の平手が飛ぶ。

まさか半熟卵が隠れていたとはねぇ(喜!)



先日、虎ノ門に行ったついでに
港屋に足を伸ばしてきたのだが
相変わらずの行列っぷり。

結局ありつくにはいたらなかったのだが、
私はつじ田のつけ麺屋の状況を考えると
どうしてこっちに並ばないの?と不思議に思ってしまう程、
こっちをお奨めする。

蕎麦とつけ麺ではものが違うのもあるのだが
この肉蕎麦。

食べる価値はありますよ。

ご馳走様でした。

つじ田
千代田区神田小川町1-1
11:00~15:30 17:00~21:30
土曜祝日 11:00~20:00
日曜定休

肉そば ¥980(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒ 蕎麦激戦区に殴りこみ!つじ田の初代肉蕎麦の巻

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Blog award 2008応募してみました~(が駄目でした・・・)

本郷三丁目 ファイヤーハウスにて「マッドバーガー」をいただきます

2007-12-25 13:26:36 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

クリスマスいかがお過ごしでしょうか?

と言っても大抵の方々が
昨日にイベントを済ませたのでしょうが。。。

わが家はというと
嫁は時計というものを1つも持っていなかったので
一生使える時計を大奮発するから未来3年間の
誕生日・クリスマスプレゼントを免除という
私の申し出を、逆パターンで使いたいという
私にはなかなか理解しにくい選択をされたのだった。

要するに3年間楽しみが持続した方が良いので
1万円貯金箱なる缶カラにイベントごとに
数万円ずつ貯金して行くという訳だ。

ハンズで売っている僅か¥840の缶カラなのだが
恐ろしいものを考え付く人間がまだまだ
世の中にはいるなぁと関心してしまった。



3日も休みがあると出歩きたくなるのが人間の性で、
初売りやバーゲンに向けていくつものお店の下見に費やす。

そんな3連休だった。

そんな中で目的のお店がある場所からは
随分と遠く離れた場所にある本郷三丁目にある
ファイアーハウスに行ってきた。

ここは最近コメントをいただく
Kyoko007さんに教えていただいたお店なのだが
嫁は先日行ったフランクリンとどうしても
食べ比べてみたいのだと言うのだ。



ハンバーガーチェアー。
目印としても実用的な品だ。

昔は何だかのテストやらサッカーの試合やらで
東大へは何度か行った記憶があるのだが
10年以上ぶりのこちらの地は記憶に違わぬ
昔そのままの出で立ちだった。

駅から3分程のこちらのお店。

休日の13時は予想通り
並びの列に入らなければならなかった。

タイミング良く数組が
お店の中からはき出されたおかげで
5分ほどで入店できたのが幸い。



勇んで店内に入るとウッディな
趣のある姿で出迎えてくれた。

主なメニューは

ハンバーガー  ¥945
チーズバーガー ¥1050
ダブルチーズ  ¥1470
アボガドバーガー¥1103
チリチーズ   ¥998
モッツアレラ
マッシュルーム ¥1260
アップルバーガー¥1260
マッドバーガー ¥2048
ホットドッグ  ¥578
チリドッグ   ¥788 など



嫁はチーズバーガーを。
私は悪そうな名前のマッドバーガー。

それから大好物のクラムチャウダー¥473と
ポテトを頼もうとしたのだが、バーガーにも
付いているとのことなので、
ビールと共に注文させていただいた。

店頭で気が付いたのが
焼き場の鉄板で焼かれているパテに被せる
ボールのようなステンレスカップ。

これはアメリカのハンバーガー屋などではお馴染みの品で
熱をこもらせるのに一役買うのだ。

以前言っていたNYのジャクソンバーガーも
こいつを使っている。



最初にやってきたのはクラムチャウダー。

味の方は美味しくいただけたのだが
カレーに豚バラを入れて脂が溶けて小さくなってしまうように
具材のほとんどがチビリチビリな有様は
ちょいと寂しく感じてしまう。

ほどなくしてお目当てのマッドバーガーとやらが
大き目のピクルスとほどほどの
ポテトと共にやってきた。



角度を変えて側面から見ると
その悪さがはっきりと伺えるのだ。

肉3枚にチーズ。チリビーンズに卵。
トマトとレタスにオニオン、レリッシュが
これでもかと挟んであると言うよりも
積み上げられているのだ。

こいつは無傷で食べるのは難しそうだ・・・

キドニービーンズだったかな。

メキシカンには欠かせないこのお豆の
ねっとり濃厚な味は私の大好物だ。



食べる前にクラウンを返すと
焦げ目から漂ういい匂いが
空腹に鞭を入れてくれた。

チェダーのとろけ具合といい
ほとほと我慢の限界がやってきた。

ぐわっと手のひらに収め、
ガブリと一思いにやってしまった・・・

旨い。

炭焼きハンバーグの美味しさを堪能するのには
これ以上ないお手本と言うに相応しい按配だ。



しっかりと焼かれたパテは
そんなに厚みがあるものではない。

フランクリンと比べると
一般的な美味しさの完成度では
フランクリンに軍配が上がるが
荒々しい炭焼きの肉を喰らう満足感は
ファイアーハウスの方が満たされる。

マッドバーガーは薄肉3枚を積んでいるが
この3枚分で1枚のパテを作って焼いてくれれば
私が望むハンバーガー像に一番近いものが
出来上がりそうだ。



ちなみに下が嫁の頼んだチーズバーガー。

マッドバーガーと比べると
とても小さく見えてしまうのが
悪者の悪者たる所以なのだろう。

ファイアーハウスはドラゴン桜でお馴染みになった
桜木神社が目印になるだろう。

初めて行かれる方は
住所だけ控えておけば十分に
判りやすい立地にあるので
安心して行かれると良い。



1個¥2,000オーバーのハンバーガーは
さすがにやりすぎの感も否めないのだが、
バーガーキングのワッパーでも感じることができる
炭焼き牛粗ひき肉の旨さを覚えるために
是非ともお召し上がりいただきたい。

ちなみにクリスマスケーキを
22日、24日と2回も
買う羽目になったことをご報告して、
ご馳走様でした。

ファイヤーハウス
〒113-0033文京区本郷4-5-10
TEL03-3815-6044
11:00~01:00月曜~金曜
11:00~23:00土・日・祭日

マッドバーガー ¥2,048

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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小川町 めん徳2代目つじ田にて「2代目つけ麺」をいただきます

2007-12-21 00:28:13 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

神谷町に行ったついでに
先日お話していた港屋に寄ってみようと
徒歩10分程の虎ノ門方面へのウォーキングを試みた。

そういえばデューク更家さん。
最近見ませんね。

時間は12時30分。

ランチ激戦区の真っ只中な時間ではあるが
大丈夫だろうと楽観視していた私を行列があざ笑った。

20人はいらっしゃるじゃないですかぁ・・・

13時30分に小川町に行かなければならないこの体は
諦め切れない気持ちを振り払うように
しょんぼり次なる地に赴いたのだ。



客先との商談を済ませ、
返す刀は港屋繋がりでつじ田。

我ながらここまで執着する必要があろうものかと
さがの単純さにあきれ返りながらも
14時を過ぎても並びを作る人気店の列に加わった。

こちらのお店。

私は通算2度目の訪問なのだが
前回は評判のつけ麺ではなくラーメンをいただいていたので
万をじして2代目つけ麺とやらを大盛りで
注文させていただいた。



ちなみに気になるお値段は

ラーメン   ¥700
つけ麺    ¥780
二代目ラーメン¥900
二代目つけ麺 ¥980
ライス    ¥150
大盛り    ¥100

といったところだ。

テーブルには京都の黒七味。

私も自宅に常備している汁ものお供。
京土産で貰ってうれしいもののひとつだ。

外で10分、中で5分程待って
今日の獲物がやってきた。



こちらがめん徳2代目つじ田の
2代目つけ麺の大盛りだ。

中太よりもやや太めの麺に
かぼすと海苔が添えられている。

カウンターにはまずはそのまま。
続いてかぼすを麺に絞ってよく混ぜて。
最後に黒七味を振りかけて食す旨が記載されているので
言われた通りの手順でいただくことにした。



まずは麺を・・・

モチモチとして舌触りの良い麺で
これならばスープもよく絡みそうだ。

スープに半分ほど浸してズルリと・・・

旨い。

目の前の麺場でよく水切りされた麺だというのに
水っぽいのではなく水々しさを備えた麺には
スープが旨いということもあるのだが、
十分に絡ませていただいた方が
より美味しく感じさせられる。



スープの方はと言うと
出された状態では半熟卵が
お月見状態で提供されていた。

レンゲで底をさらうと
切り分けられたチャーシューが6枚程と
メンマが葱と一緒に現れる。

とんこつと魚系の合せ出汁スープは
どろりとまでは行かないが濃すぎず薄すぎず
とてもバランスの良いものだった。



半熟卵の按配もとても良い。

言われた通りの手順で
3通りの食べ方を試してみたが
私はかぼすを麺に直接絞る食べ方は
あまりお奨めできるものでないように感じた。

柑橘の中でもさわやかな部類のかぼすと言えど
麺に対して強すぎるのだ。

日本蕎麦のようにちょいとスープに絡ませて
食べた際には決して美味しいとは言い切れないような
酸味の塊を口に運ぶことになってしまうのだ。

結局スープでかぼすをよく落として
口の中に運び入れるのならば
最初からスープに絞ってしまった方が
合理的という訳だ。



黒七味はと言うと
こちらは申し分なくつけ麺にぴったりだった。

こちらのお店。

麹町の店舗と比べると
店自体のスペースが広い分明らかに回転も早い。

未食で試される際には
麹町には向かわず神田小川町の
こちらのお店に足を伸ばした方が
余分な並びも少なくて済むだろう。

麺・スープ共に不味いと感じる方は
皆無だろうから一度お試しあれ。



帰りは神保町の駅まで歩いて帰ったのだが
途中。凄まじいお祭り騒ぎに出くわした。

神田。達磨。

最近できたたい焼き屋さんなのだが
並びに参って残念ながら別腹ぶりは
発揮することができなかった。

最近、週一ペースでこの界隈に出没しているので
その内ご紹介することになるのだろうが
今日のところは割り湯で流し込んだ
スープの余韻に浸らせていただこう。

ご馳走様でした。

めん徳2代目つじ田神田御茶ノ水店
〒101-0052 千代田区神田小川町1-4
TEL03-5256-3200
11:00~15:00 17:00~21:30
土・祝 11:00~20:30
日曜定休

2代目つけ麺 ¥1,080(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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小川町 つじ田にて「肉そば」をいただきます

2007-12-14 14:02:48 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

先日、ここ3ヶ月。
やたらと足を運ぶことの多くなった小川町でランチを。

時間は14:30。

さすがにこの時間になると
やっているお店自体が激減するのだが
オートマチックに蕎麦を引いているお店が
交差点のむこうに目に入りなんだなんだと行ってみた。



店の脇の張り紙でようやくピンときたのだが
界隈で行列を作るラーメン屋
めん徳二代目 つじ田が
お蕎麦屋さんを始めたという訳だ。

10月末に開店したそうなので
足掛け1月半が経過したこのお店。

果たしてどんなお店なのだろうか・・・?



店内に入るとまず食券器がある。

メニューの方は
もりそば 650円
海苔胡麻そば 780円
肉そば 880円
鶏そば 880円

鶏は暖かいお蕎麦で肉は冷たいお蕎麦。

量が多いのでお腹は満たされるだろうとの
お店の方のアドバイスを受けて、
食券器にはない¥100を大盛り代だと握らせて
肉そばをいただくことにした。



席をあてがわれて気がついたことは
こちらのお店。カウンターの下に1人ずつの
ティッシュやらお箸やらが設置してあり、
おのずと自分のテリトリーを認識させられる。

カウンターの上の
天かすと「鬼かす」と自称する真っ赤な辛味を帯びた天かす、
卵とうずらが食べ放題。

卵は1日1個と決められている私にとって
この仕打ちは・・・



最初にやってきたのは
そばつゆなのだが漆黒の辛そうなつゆの
表面には油の膜が・・・

ラー油だ。

寸胴を使って
ラーメンで培った技術を応用して作る
そばつゆの返し云々は判らないが
蕎麦屋としてははっちゃけている。

この蕎麦老舗がひしめく界隈での挑戦。

男意気を感じた。



肝心の蕎麦がうやってきた。

たっぷりでかい!

虎ノ門に港屋という
こちらも歌舞いたお蕎麦屋さんがあるが
盛り付けはデジャヴを見ているようだった。

大きなどんぶりに蕎麦がしっかりと張ってあり
その上に甘めに煮付けられた豚バラ。
そして葱と海苔と胡麻を
たっぷりと振りかけて出来上がりだ。



相も変わらずカメラに使われてしまうような
ひどい始末で肝心の蕎麦の写真が
全てぼけてしまっていたので申し訳ないのだが、
お肉からいただいた。

と言うよりもお肉を食べなければ
お蕎麦に行き着けなかったのだ・・・


まずまずだ。


そばつゆ自体はカツオ出汁や味醂の
そばつゆっぽさを感じるのだが
ラー油の辛さが全体を辛目に纏めている。

そいつに漬けるお肉の味付けは甘め。
お肉の味をそばつゆが引き立ててくれるのだ。



蕎麦自体は7割で打っているそうだが
開店間もないので試行錯誤しながら
分量はこれから変えて行きたいとの
ご主人のお話だ。

私はここの蕎麦。結構好みだ。

田舎蕎麦風の太さとしっかりとしたコシは
お店の狙い通り蕎麦を喰っていると言うよりも
つけ麺を喰っている気にさせてくれるのだ。



蕎麦と葱の水気はどんぶりの底で
しっかりと切っていた。

これがあるのとないのでは
厚盛りの蕎麦を喰い進める上では大違いだ。

かねてから日本の蕎麦屋に
元気がないと嘆いていた私ではあるので
他の方々は港屋の二番煎じだとおっしゃってはいるが
私はこの地に殴りこむ勇気を賞賛したい。

どんどんこういうお店が増えて欲しいのだ。

頑張ってください。ご馳走様でした。

つじ田
千代田区神田小川町1-1
11:00~15:30 17:00~21:30
土曜祝日 11:00~20:00
日曜定休

肉そば ¥980(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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神田 やぶそばにて「かきそば」をいただきます

2007-11-22 13:23:34 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

暴飲暴食に疲れた胃を癒そうと
たまにはあっさりとしたものを食べることにした。

ちょうど、小川町に用事があったので
行こう行こうと思っていながら
テレビや雑誌でしか見たことがなかった

かんだ やぶそばを指名喰いだ。

時間は15:00。

完全にランチタイムは外れているのだが
その時間まで喰う気にならなかったのだから
よっぽど疲れていたのだろう。



地図を持たずに行ったのだが
周辺の電柱看板に助けられ、
平面の世界でしか見たことがなかった光景が
私の前に飛び込んできた。

創業は1880年ということだが、
お茶の間ですら凄いと思っていた凛とした佇まいは
生で見ると想像以上の素晴らしさだった。

思わず史跡に入るための
入場料を払いたくなる程に・・・



庭の手入れもしっかりとしていた。

どこぞのお婆ちゃまが店にすんなり入らないように
私もしばらく見とれてしまったのだった。

顔を玄関に向けたタイミングで
仲居さんが入り口に近づいてお出迎えの構えをしているのを見て、
この店の教育。教育というよりは
伝統を守っているだけなのだろうが
行き届いた感じが何よりも良かった。



店に入り注文を。

かけ、せいろ ¥630
月見、釜揚げ ¥945
おかめ、山かけ ¥1,155
天麩羅、かも南 ¥1,575
あなご ¥1,785

などの中から選んだのは
季節のメニューにあったかきそば¥1,050とせいろのセット。

何が疲れた胃だとか聞こえてきそうだが
蕎麦好きならばせいろは2~3枚は喰う。

この位、屁のつっぱりはいらんですよ。

噂に聞いていた女将の

せいろ、いちまぁぁぃ~~~という
小唄のような音色で厨房に通している。

何だか歌舞伎やらを見に来たように
食事をしに来たことを忘れさせられたのだった。



こちらがかんだやぶそばの
かきそばとせいろだ。

どうも窓際で白けてしまっているが
今日はご勘弁願いたい。

まずは温かいかきそばから・・・

つゆに牡蠣の香りが混ざった香りが
おでこの辺りに向かってくる。

旨そうだ。



茹でたての蕎麦は
打つ際に小麦粉をそば粉に対して
1:10で混ぜているそうなのだが
そうすることによってどうなるのかは
蕎麦を食べただけでは判らなかった。

蕎麦自体はまずまずなのだが、
牡蠣のエキスがつゆと合わさった
海の恵を感じさせるこの味。

こいつが何とも絶品だったのだ。



牡蠣が上手く撮れなかった。

かきそばには大粒の牡蠣が5粒だったかな?

素材やそばつゆの仕事ぶりを考えると
¥1,050はお値打ちだろう。

そばつゆの話はせいろの方でしたいと思うのだが
私はここのつゆ。

好みだ。



そしてせいろを・・・

盛りは浅めで、万全の体調ならば
20枚は食べれそうだ。

蕎麦自体はかきそば同様まずまずなのだが
同じようにそばつゆに驚かされた。

人にはやぶそばのつゆは辛めだよ。と聞かされていたのだが、
どうして、甘い、辛いで言えば確かに辛めになるのだが

加熱せずに時間をかけて砂糖やみりんを馴染ませる
生返しで作られたつゆの味は、
昆布、カツオ、醤油を丸~く1つに治めている。

まろやか芳醇なつゆ。

そば湯でこいつだけ呑みに来ても良いと思わせる程の
私好みのド真中だった。



もうひとつ。

薬味には葱と山葵が添えられているのだが

こちらのお店。

山葵をちゃんと出す前におろしている。

香りにはっとして女将に聞いてみると、
お昼時はある程度纏めて擦らしてもらってますが
この時間は余裕があるので都度擦ってますと言うのだ。



山葵の値段を考えると
つゆの仕事ぶりといい¥630に文句はない。

〆には山葵をチロチロ舐めながら
そば湯でつゆがなくなるまで堪能させていただいた。

胃が疲れているせいもあるのだろうが
気持ちが満たされるとどうも腹まで
満たされた気になってしまう。



お隣がちょうど歴戦の勇士たちが
思い出話に華を咲かせていたグループだったのだが
皆さんいい表情だ。

蕎麦自体が好きな方は
こんなものかと期待が大きい分、
がっかりされた経験をお持ちな方もいるのだろうが

この風情、おもてなしで
私好みのそばつゆをじっくりと味わう。
できればお酒を飲みながら。

時間をじっくりと噛み締めながら食べるのには
もってこいのお店なのだろう。

気持ちよかった。ご馳走様でした。

かんだ やぶそば
〒101-0063 千代田区神田淡路町2-10
TEL03-3251-0287
11:30~20:00(L.O.19:30) 
盆休み、正月休み

せいろ ¥630
かきそば ¥1,050

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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神保町 徳萬殿にて「巨大炒飯」をいただきます

2007-11-07 19:17:56 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

先週ご紹介した二等兵のゴン太と一緒に
とあるメーカーさんとの商談で神保町に行ってきた。

何故にゴン太かと言えば
色黒の彼は入社してからというもの、
日に日に私に追いつかんばかりの勢いで
ゴン太君体型に邁進しているからなのだ。

メーカーさんとの商談も上手い具合に纏まったので
さすがに真昼間からビールで乾杯という訳には行かず
我々らしく炒飯で乾杯することになった。

お店の名前は徳萬殿。

その量もさることながら
お味の方も神保町界隈では一目おかれた名店だ。



場所は洋食のキッチン南海や餃子のスヰートポーズのある
すずらん通りを1本お茶の水寄りに入った所だ。

ちょうど喫茶の名店ざぼうるのある通りを
小川町方面に進んでも見つけることができるだろう。

実はこのお店。

私は1年程前に読者の方に教えていただいて
気に入ってしまったお店でもあるのだ。

ちなみに今日の「はなまる」では肉特集で
これまた教えていただいたミート矢澤が紹介されていた。

ミート矢澤とフランクリンのハンバーガーは
私の行かなければならないリスト五反田部門に
しっかりと記載してあるので
そのうちご紹介できるのだろう。



さて、お店の話に戻るのだが
こちらのお店は2階だてで、
今日は始めて2階席に案内をされた。

乾杯用の炒飯大盛りを注文する際に
「ゴン太のお腹いっぱいになりますか?」との質問に
隣りのおじ様が黙ってご自身のぽっこりお腹で
大盛りっぷりを教えてくださった。

「大丈夫。多いけど美味しいからペロリだよ」と。

店員さんの目の前で常連客が旨いと断言するのだから
このお店は相当に愛されているなぁと感心した。



5分程で1階からリフトで
大きなお山が運ばれてきた。

炒飯にザーサイ、中華スープで一揃えなのだが
試しに置いてみた楊枝がしっかりと小さく見える。

旨そうだ。

量相応にふんだんに使われているチャーシューも
これまた食欲をそそってくれる。



角度を変えるとその高さにも眼を奪われる。

日本の山で言えば富士山なのだが
エアーズロックならぬエアーズライスなんてのが
一番しっくり来るのだろう。

登山家が山に魅せられるように
私もこの山を食覇したい衝動を
どうにも抑えられなくなってしまった。



今日はまだまだ引っ張る。

くるりと炒飯を回すと
たっぷりのチャーシューがお出迎えだ。

ここの炒飯は
小さ目のチャーシューを先に炒めて
盛り付けの際にグリンピースと大き目のチャーシューで
食欲を擽るように仕上げているのだろう。



ようやくパクリと・・・

旨い。

塩の加減が何とも良い。

炒飯自体は卵の香りで食べさせるような出来で
チャーシューの塩気が花を添える。

量が量なので味付けが濃すぎると
食事を腹に運ぶ作業に変えてしまいかねないと
物申されているような感覚を覚える。

これだけの量なのに
ごはん粒の一粒一粒に油も卵も薄塩もしっかりと回り
パラリパラリと全然苦を覚えることなく
食べ進んでしまった。



食べているといつのまにか
炒飯の断崖絶壁ができてしまった。

今度は登山家ではなく
私の中のクライマー魂が目覚めてしまったのだが
86kgのクライマーは落石ならぬ落炒飯で
潰されるのがオチなのだろう。



こんだけ炭水化物を鱈腹喰うと
その偏りっぷりで嫁の目尻も上がってしまうのだろう。

困った困ったではどうしようもないので
知恵を絞って出した答えはコレだ。


さらに喰う。




という訳で栄養バランスの良い
レバニラ炒めを注文してみた。

「あ~た。何こんなに喰ってるのよ!」と
逆に怒られてしまいそうだが、大丈夫だ。

ゴン太と半分個にしたから大丈夫だと
自分に言い聞かせて後ろめたさを振り払った。

こちらのお店のレバニラは
レバーの素材自体はあまりよろしくは無いのだが
オーソドックスな味付けで均整の取れた料理に仕上げている。

調理されている訳だ。



食事中も後から後からいろんな客がやって来る。

激戦区の神保町にあってこの客の入りは
十分に人気店の称号を得ているに等しいだろう。

女性客ならば2人で3品目をシェアすれば
お腹も心もパンパンにしてくれるようなこのお店。

しばらくは通わせていただきたい。

ご馳走様でした。

徳萬殿
千代田区神田神保町1‐5
TEL03-3291-1205
11:30~15:00 17:00~22:00(土曜は15:00まで)
日曜祝日定休

炒飯 ¥750(大盛り¥100増しを含む)
ニラレバ ¥600

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★▲

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小川町 綱十にて「赤玉釜玉」をいただきます

2007-10-02 17:51:40 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

小川町に行ってきた。

界隈には藪蕎麦をはじめ
無数の蕎麦屋や饂飩屋が点在していることで有名なのだが
新宿の東京麺通団と雰囲気が似ていると教えられた
綱十を攻めることにした。

場所はまんま小川町の交差点。

交差点で人を捕まえて
「綱十どこですか?」の一言で迷うことはないだろう。



薄暗い店内に入ると
ご主人のいる麺場が出迎えてくれる。

       小    中    大
かけ   ¥190 ¥290 ¥390
ぶっかけ ¥280 ¥380 ¥480
釜玉   ¥260 ¥360 ¥460
カレー  ¥390 ¥490 ¥590
釜あげ  ¥280 ¥380 ¥480

などなど都内では十分に安いお値段で
量相応の複数のメニューを用意している。



最初に頼んだのは肉うどん(大)¥590。

かけうどんから換算すると
¥200程のお肉がのっかる計算になるのだが
それに見合うのかどうかと気になってしまったのだ。

そいつに茄子の天麩羅をと思っていたのだが
¥90の茄子よりも¥100のいかの方が見栄えもよく、
寸出のところで手を伸ばし替えてしまった。



こちらが綱十の肉うどん(大)。

なるほど。

お肉の量は申し分ない程しっかりとのっている。

こちらのお店。

麺場でうどんをもらい、
その先のトッピングコーナーで買い物をして
最後に会計をする方式。

セルフの方式も麺通団と同じ方式なのだ。



会計場で刻み柚子におろし生姜、
白胡麻に七味、揚げ玉を自由に盛れるようになっている。

既にいか天でイリコの出汁に油が溶け出しているのだが
揚げ玉で油っぽくしないようにだとか、
生姜を入れすぎると台無しだとか
あの手この手で盛り付けた結果が
写真の通りだった。



ちなみにあさつきはお店側の力加減。

葱好きからすると
このあさつきをたんと盛らせて欲しいなどと
過剰要求が込み上げてしまった。

お店自体は麺場から会計場に沿って
すごく縦長なつくりで、奥に大き目のテーブル席が
隠れたように配置されていた。

おそらくは前のテナントが居酒屋かなにかで
できる限りコストをかけないで
うどん屋を開いたのではないだろうか?



奥のテーブルに着き、早速いただくことに。

麺の方は讃岐うどんにしてはやや太めだろうか?

パクリと口の中に入れると・・・

ツルツルシコシコと言うよりは
自宅で作った手打ちうどんのような
コシのはねっかえりが歯を押しのけてくれた。

まずまずだ。



20代の頃は圧倒的に蕎麦気ずいていたのだが、
最近は映画をやって以来どうも饂飩づいている。

しっかりと腹に溜まる「大」の量を
一気に喰い尽くした。

スープの方はイリコがはんなりと香る上品な按配。
飲みやすいのだがもっと出汁が尖がっている方が私好みか。



一息つきながら思案を巡らせた。

実は藪蕎麦に行ったことがなかったので
今日は饂飩1軒、藪蕎麦1軒の
梯子を決めようかと思っていたのだが、
ここの饂飩の大は思ったよりも腹に貯まる。

出した答えは大好物の釜玉の小サイズを
ここで食べてしまおう。だった。



こいつが綱十の釜玉だ。

卵が異様に赤いのだが
その訳はこいつは赤玉だからだ。

特に薬味を入れず
あさつきと卵だけでいただくことにした。

釜玉は事前にうどんと絡ませて出してくれるお店の方が
多いような気がしていたのだが、
今回、ある発見によってこんなふうに卵のまんまのせてくれた方が
良いということに気付かされた・・・



先ほどの肉うどんと比べると
出汁に浸ってうどん自体がだれていない分、
ツルツルな輝きを身に纏ってくれている。

1本拾い上げてパクリと・・・

うん。旨い。

同じ素材で調理法がちょいと違うだけで
こんなにも違うのかと驚かされる程、
釜からあげたばかりの饂飩は〆たような艶やかさだ。



こいつを納豆ほど荒っぽくはしないが
こんなになるまでかき混ぜる。

写真が赤焼けている訳ではない。
純粋に赤玉の濃厚な黄身が色濃いのだ。

ごきゅっ。



先ほど腹に貯まっただなんだと
何処かの誰かさんは行っていたが
そんなことはどこ吹く風。

見れば見るほど腹が減ってきた。

堪らずパクリ。

ぬぉ~~~~~~っ!旨すぎる!

濃厚な卵の旨みが和製カルボナーラなどという
下世話な呼び名を寄せ付けないような
これぞ釜玉と言うに相応しい一品だ。



興奮のあまりカウンターに走って
レジのお姉さまに産地の教えを乞うと
高崎産の赤玉であることと同時に、
大豆の利いた特製出汁醤油がうどんと赤玉を
結び付けてくれているのだと言う。

こいつも瞬殺だった。

食べ終えてみて、その旨さに感激した
出汁醤油割りの赤玉がまだまだたっぷりと残っていたことで
普段出されている予め絡めたものよりも
こんな風に自分で回させていただいた方が
随分とお得なのだと初めて気付かされた。



おもむろに席を立ち再びカウンターに赴き
やってやりましたよお父さん。

小ライス¥100に残った出汁醤油赤玉を
ズバッとかけて永谷園のお茶漬けのCMよりも
激しくいただいた。

この卵かけごはん。

あと17杯は食べられる・・・



小川町・淡路町界隈で就業中の皆様。

羨ましすぎです。

もし、うどん屋でうどんを頼まない強い心をお持ちならば
ライス¥150だかとと赤玉¥70で
極上のお昼ご飯になってしまうではあっりませんか!

わが家の卵も全てこいつに変えてしまいたくなるような極上の味を
是非ともご堪能いただきたい。

綱十
千代田区神田小川町1-8-1クレストビル1F
TEL03-3254-0080
11:00~15:00
年中無休

釜玉うどん小 ¥260

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★▲☆☆☆

肉うどん大 ¥¥690(いか天¥100を含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★★☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチ3連射を・・・

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

水道橋 京城にて「松坂牛の生ロース」をいただきます

2007-09-05 23:55:26 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

先週末・・・

私が世界で一番好きな焼肉屋に久しぶりに行ってきた。

水道橋京城。

今回で2回目の登場となるこちらのお店。
馴れ初めの方は巻末の前回の日記をご参照いただきたいのだが
今回の訪問である変化に気付くことができた。

通い始めた10年ほど前は
人気メニューの上カルビ、上巻きロース、
上タンなんかは1人につき1皿は予約を入れて
取り置きしてくれていたのだが、
海千山千のテレビ番組に紹介されるようになった最近では
多くのお客さんに提供するためには
こういった人気メニューの予約も
2人で1皿が精一杯との返答が。



こればっかりはしょうがない。

骨付きカルビ以外の人気メニューに漏れなく予約を入れ
鼻息荒く水道橋の街に向かって歩を進めた。

ちなみに骨付きカルビ。

私の好みではないのだが、
プロ野球選手の選ぶ焼肉店ランキングで
第1位を取ってからというもの
押しも押されぬ人気メニューになってしまったのだ。



今回の日記の写真を見ていただければ
こちらのお店が普通でないことを
用意にご理解いただけるだろう。

焼肉写真で定番のしずると言えば
こんがりと色づいた火にかかったお肉の写真や
脂が滴りワッと引火した瞬間なんかが
圧倒的に多いのだが、
ご欄の通り火にかける前の写真ばかりなのだ。

最初の写真は上タンだ。

ミディアムレアな焼き加減で
葱を巻いて口の中に放り込む。

塩コショウが効いているので
レモンはかえって肉の味を邪魔しかねないので
このままパクリとやるのが良いだろう。



2番目に食べたのは上カルビの塩。

お肉の方は注文の品々が
あっという間にやって来るのだが、
数年間通いつめてようやくこちらのお店の肉奉行を
務めることができるようになった。

同伴者達にはただでさえデカイ面を更に大きくして
なんてことのない一言を言わせていただいている。

「こちらのお店では塩モノは全て先に食し、
タレモノはその後に食べてください。」

タレに舌がやられてしまうので
塩モノで感じる旨さを毎回感じるためには
その都度舌を洗う必要に直面してしまう。

酒の席でそのような細かい芸当を徹底するには
調理における「さしすせそ」と同じように
塩とタレの順番を意識して分けてしまった方がシンプルと言う訳だ。



上の写真が上巻きロースの塩。

今回頼んだ塩モノのラストを飾った品だ。

脂の多いカルビを先に食べてロースを後に食べた理由は
松坂牛の脂自体が上品なこともあるのだが
こちらのお店の上ロース系のメニューは
店員さんが生でも美味しく召し上がれますと
豪語するほどの新鮮さ。

初体験の方々の驚きを少しずつ、少しずつ、
且つ、下げることなく驚かせ続けるための
順番だったのだ。



写真は上カルビの塩を片面を強めに、
反対面はごくごく浅めに焼いたもの。

前回の日記通りのコメントならば申し訳ないが
塩焼きメニューは大好物の炭水化物群よりも
お酒をチビリチビリとやるのがもってこいだ。

相も変わらず旨い。



こちらが上巻きロースのタレだ。

私が一番大好きなメニューが
こいつと上ロースのタレ。

火をほとんど使わない焼肉もとい食肉が
ここから始まるのだ。

箸を伸ばしそのままお口の中へ・・・



あぁ・・・旨い。

舌の上でお肉が舌に吸収されるようにとろけてゆく。

そして、まるで蒸発するかのように
肉の残り香が上顎にぶち当たり
穂のかな香りだけが胃に運ばれてゆくように
スイスイと肉を平らげさせてくれるのだ。

上巻きロースは予約で品切れ。

上ロースを5人で都合12人前平らげさせていただいた。



塩焼きメニューで酒が進むのに対して
タレメニューはとにかく糖度の高い炭水化物がすすむ。

ここん家の秘伝のタレはお肉の甘みを
これでもか!と引き出してくれる代物。

寿司屋でトロをいただくように
ごはんに巻いて生ロース肉をいただく・・・

もったいない。なんと贅沢なことを・・・

後ろめたさを感じつつ、
タレで引き出された肉の甘みとごはんの甘みの
コラボレーションを存分に堪能させていただいた。



最近はちょいとした繁忙シーズン。

こいつを喰らえばなんとか乗り切れそうだ。

ユッケをごはんに落とし
どんどんドンドン喰い進める。

ユッケはタレの秀逸さを
一番実感しやすいメニューだろう。

同僚は感激のあまり自分専用ユッケを追加注文するほど
他所との違いに驚いていた。



〆にはコムタムクッパをいただいた。

牛で煮込んだ塩味の優しいスープが
疲れさせることなく更なるお米を食べさせてくれる。

生肉ばかりを喰らう
蛮人メニューのように映るかもしれないが
未食の方に是非ともお奨めしたいお店がこちら。

あんまり人気は出て欲しくない気持ちと葛藤しながら
ご馳走様でした。

水道橋 京城
千代田区三崎町2-10-3
TEL03-3230-2921
17:00~1:00
夏期休暇・年末年始休暇

上ロース 2,000
上カルビ 2,000
ロース刺 2,000
ロース ¥1,200
レバー刺 ¥800
カルビ ¥1,000
ハラミ ¥1,000
ミノ ¥630
国産黒豚 ¥700
コムタムクッパ ¥800など

甚平満足度 ★★★★★★★
甚平満腹度 ★★★★★★★

⇒ 掟破りの7つ星メニュー第一話の巻

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

神保町 キッチン南海にて「黒いカツカレー」をいただきます

2007-08-09 19:21:07 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

私の戦友。
パナソニックのLUMIXがついにぶっ壊れた。

ガーン!

新婚旅行やらのデータは
バックアップを取っておいたのでよいのだが
肝心の昨日の大喰いの記録がファイルもろとも
壊れてしまったのだ。

どうやらSDカードの破損のようなのだが
400万画素という携帯電話と変わらない相棒を送り出し、
3倍の最新式に切り替えてみた。

暫くは慣れるのに時間がかかりそうなので
写真の違いには気にせずにお付き合いいただきたい。



ちなみに昨日の大喰いとは
会社近辺の広島風お好み焼き屋。さっちゃんにて
焼きそば3玉入りの豚玉を食べたのだが
身も心もお好み焼きと言うよりは完全に焼きそばな按配に
満たされた至福の光景のことだったのだ。

さて、今日はまたまた登場の神保町から
満を持して徳萬殿の悶絶炒飯をお届けしたかったのだが
タッチの差で生憎の準備中。

仕方なく真裏のキッチン南海に行ってきた。

人気のヒラメのフライ系は品切れにつき
8年前のある日。この店に初来店した際に食べた
カツカレーを大盛りで、生卵付きで注文させていただいた。



カツが揚がった5分程でお目当ての品がやってきた。

こちらのお店のカレーはご覧の通り黒い。

小麦粉と玉葱だけで
ここまで黒くしているのかどうかは不明だが
カレーの寸胴だけはいつの日も手放さない
親父さんの秘伝の技が凝縮されているのだろう。



揚げたてのカツとアツアツのルーから
立ち昇る蒸気が鼻腔から空腹の虫に声をかける。

まずはカツから・・・ザクッ。

このカツカレー。

普通盛りならば¥650で堪能できるのだが
この金額でこのカツが喰えるのならば
相当なお値打ち品だろう。

揚げたての軽快な衣といい
しっかりとした厚みと旨みを孕んだ肉質といい
コストパフォーマンスが抜群に良い。



肝心のカレーを・・・

毎回思うのだがこれはカレーなのかだろうか?

野菜のピューレにビネガーと香辛料で味を付けたような
カレー粉を感じさせてくれないカレーなのだ。

口に運ぶまでは辛味を感じずスイスイ入ってゆくのだが
スパイスが体の芯から代謝を高める。

この時期だけならずしっかりと汗が吹き出てくる。



卵黄を崩してごはんの部分に注ぎ込む。

色味は黒いルーに弾かれてしまうのだが
黄身の味はルーにも負けずまろ味を付加してくれた。

この黒いルー。

オムカレーにしてくれたら
どんだけ鼻の下をのばせるのだろうか?



神保町はカレーの有名店も多い。

今回カレーシリーズへの
ちょっとした口火を切ってしまったのだが
暫く通う頻度も多いことだろうから
ここのヒラメライスやらバケツ盛り炒飯やら
その他の品々にもご期待いただきたい。

ご馳走様でした。

キッチン南海
千代田区神田神保町1-5
℡03-3292-0036
日曜・祝日定休
平日: 11:15~16:00 16:45~20:00
土曜: 11:15~20:00

カツカレー¥800(大盛り¥100、卵¥50を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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⇒でかいぞ!キッチン南海の海老フライ&生姜焼き!

神保町 さぶちゃんにて「はんちゃんラーメン」をいただきます

2007-07-30 14:30:01 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

先週の気象庁に対する失言を訂正。
間違いなく梅雨は明けていなかった。

先週は休肝日に合わせて
雑炊などという喰い倒れとは
間逆の昼飯をいただいたのだが
案の定と言うか続き話があった・・・

夕方客先のある神保町に行ったついでに
駄目だ駄目だと気はしっかりと持ってはいたのだが
空腹のあまり白山通りの路地に吸い込まれてしまった。

さぶちゃん。

40年以上もこの地でラーメンを作りつづけている
半チャーハンメニュー発祥の有名店だ。



場所は神保町の駅から
白山通り左手を水道橋方面にすすみ
最初の「いもや」の角を曲がったところに
昼時ならば並びを見つけられるだろう。

こちらのお店のラーメンの値段は時代と共に
僅かずつ値が上がっているが、今でもワンコインな¥500。

日高屋なんかができてから
激安の座は空け渡したが、
まだまだ十分にお安いお店なのだ。



ちなみにお隣のグランは
店主の三郎さんのご兄弟のお店。

年に数度はこの路地に吸い込まれて
高齢なさぶちゃん達の健在を確認しに行っていると言う訳だ。

いつものようにはんちゃんラーメン¥650を
硬茹でで注文させていただいた。



醤油ダレに白い魔法の粉という名の
化学調味料をたっぷりといれて鶏ガラスープを流し込む。

甘めのメンマと固すぎず柔らかすぎない
チャーシューを沿えて出来上がりだ。

味の素なんかは舌がヒリヒリとしてくるので
普段は否定的なのだが、昔ながらのラーメンに置いては話は別物。
昔ながらには白い粉は必要不可欠なのだろう。



こちらがさぶちゃんのラーメンだ。

麺は細めん。濃いめの醤油味には鰹も効いている。

まずはスープを一口・・・

変わらない。

9年前に初めて食べてから
今回でかれこれ20回は食しているが
いつ何時も全くもってかわらない素朴な味。

純朴な分飽きることのない味わいだ。



メンマやチャーシューを浚ってみる。

こちらの方も変わっていない。
前述の通りメンマは醤油の濃ゆいスープとは
対照的な甘めな味付け。
だから一層スープが醤油っぽく
感じるのかもしれない。

私はこのメンマが大好きなのだ。

麺は伸び易そうで伸びにくい。
硬茹でのこの細い中華麺の按配も
取り柄がないようでなかなかに旨いのだ。



こちらがさぶちゃんの半チャーハン。

ラーメンに使う醤油で作った男の料理な味。
予め作っておいた炒飯を客が来ると炒め直してて出す
パラッとは全くしていないしっとり炒飯なのだが
醤油味丸出しのこの炒飯を求めてくる客はとても多い。

神保町界隈は明治、日大、専修などなど大学のキャンパスも多く、
数百円のラーメンに昔お世話になったという方も
多いのではないだろうか?

4時5時代のおやつとしては喰い過ぎだが
さぶちゃんは今も健在。

当分頑張っていただきたいのであった。
ご馳走様でした。

さぶちゃん
〒101-0051
千代田区神田神保町2-24
TEL03-3230-1252
11:30~15:00
16:20~19:00
日曜・祝日定休

はんちゃんラーメン ¥650

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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