銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

竹橋 タカサゴにて「カツスパゲティ」をいただきます

2007-09-27 19:00:42 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

竹橋に用事というとビジネスマンならば
パレスサイドビルを連想される方が多いのではないだろうか?

そう、毎日新聞が入っているあのビルだ。

散々ぱら昼飯を喰いそびれて、
15時すぎという場末な時間にして
ようやくありつけることになったんだが、
このビルに大盛りスパゲッティを喰わせてくれるという情報を
以前にだれぞやに教わったのを思い出して行ってきたのだ。



タカサゴ。

カレーのお店を名乗るこのお店。
ジャポネと同じくインディアンとの名のついた
カレースパゲティがあるのだが、

空腹という名の表面張力が崩れてしまい
わんさわんさと溢れ出す食欲を抑えるために、
今宵選んだのはカツカレーならぬカツスパゲッティだった。



やってきたのがこちら。

スパゲッティにカツがのせられて、
たっぷりとミートソースがかけられてやってきた。

予めチーズもふりかけられていたのには
選択肢が欲しかったと思ってしまったが、
腹ペコにはそんなことをグダグダと考えること以上に
少しでも早くフォークを手に入れることの方が重要だった。



上から見ると量がイマイチ伝わりにくいので
横からの写真も押さえてみた。

ミートソースの異様な盛り上がりは
カツがその中に鎮座している証だ。

まずはそのカツから食べようとしたのだが
こいつはカツと呼ぶよりも紙カツな按配だ。

トマトソースの酸味がカツの脂っけには程よく、
サラリと胃の中に納めてくれる。

まずまずだ。



続いてスパゲッティをパクリと・・・

茹で置いたスパゲッティを炒めて出してくれたものなのだが
カツには相性の良かったトマトソースが
このスパゲティではどうにも
トマトの酸味が強く感じてしまう。

タマネギがもっと欲しい出来栄えだ。



量の方はまずまずだったのだが
¥1,150という内容でジャポネを知っている胃袋を
黙らす程の力強さは感じなかった。

ジャポネが異常と考えるべきなのだろうが
辛口になってしまうのもしょうがない。

会社に戻ってこのタカサゴで
食事をしたことのある人間と話をしたのだが
曰く以前と比べると大盛りに迫力がなくなったと言う。

全盛期の大盛りを食してみたいと
つくずく思わされてしまった。



冒頭で述べたようにこちらのお店はカレーのお店。

一回こっきりウリと異なったメニューを食して
判断してしまうのも野暮なのだろう。

次回はカレーメニューで
死ぬほど腹が減っていると
特盛りメニューを頼むことにしよう。

ご馳走様でした。

タカサゴ
千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビルB1F
TEL03-3214-2520
11:00~20:25(土曜は15:00まで)
日曜祝日定休

カツスパゲティ ¥1,150(大盛り¥200増しを含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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   それでは明日もお会いしませう

上野 ソウルにて「参鶏湯」をいただきます

2007-09-26 13:19:24 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

上野のコリアンタウンにやってきた。

ここで食事をするのはかれこれ10年ぶりで、
以前どこのお店で食べたのかをすっかり忘れてしまう程久しぶりの訪問だ。

最近、韓国の方々と仕事をする機会があり
不勉強な韓国料理を少しずつでも
埋めていきたいという訳だ。

とりあえず右も左も判らないので
この一帯の軒先に首をつっこみながら
1周しながら、今日の獲物を物色することにした。



やってきたのはこちら。

ソウルという豚肉料理をウリにしているお店なのだが
決め手になったのは中のお客さんの8割が
韓国語で話していたからだ。

現地の方々が多いお店は
味の方も現地により近いのだろうと
外国料理の店に入る際にはよく使う手なのだが
外れたことは今までないのだ。



私は韓国に行ったことがないので
韓国のお店の内装がどのようになっているのかは知らないが
このソウルのおそらくはハングル語と思われる文字が
壁一面に描かれた内装は読むことができないにもかかわらず
何故だか落ち着いてしまった。



最初にお水を持ってきてくれたのだが驚いた。

焼酎の空いたペットボトルに
氷と水を入れて持ってきたのだ。

抵抗感はないのだが
これでは酒を飲みたくなってしまう。

余計な誘惑を一緒に運んできてくれたのだ。



ランチメニューは全て¥700だった。

石焼ビビンバはよく食べるし、
豆腐チゲやプルコギなんかの知っている料理を復習するよりも
一度しか食べたことの無いサムゲタンを
久しぶりに食べてみようという気になった。

サムゲタンは烏骨鶏などの鶏の腹に
もち米やナツメ、高麗人参や松の実などを詰め込んで
グツグツに煮込んだ滋養料理で夏バテ防止のために
夏場によく食されるものだということを知る程度。

こちらのお店ではどんな按配で来るのだろうか?



手前から時計周りで
いかの燻製を唐辛子和えしたもの、
牛蒡の唐辛子和え、カクテキなどなどだ。

全て料理に名称があるのだろうが
申し訳ないが全く判らない。

つまむこと10分程度だろうか?

グツグツと煮立った鶏肉がやってきた。



アクがちょいと出ているが、
スプーンで丁寧にそいで
ソウルのサムゲタンをいただくことに。

以前食べたサムゲタンは
簡単にスプーンで鶏肉の腹を割れたのだが
こちらのサムゲタンは鶏の弾力が残っていて
なかなかばらすのに苦戦してしまった。



韓国料理のマナーは手を使って良いのかどうかは知らないが
欧風よろしく、骨付き肉はOKだろうと業を煮やして
ある程度の塊で手を使わせていただいた。

まずは塩をつけずに鶏肉だけで・・・

旨い。

鶏から出た脂を鶏自身が身に纏い
なんとも優しいお味になっている。



塩をつけてみたが
十分旨みは出ているのでこれ以上の味付けは必要なかった。

ちょいと首をかしげてしまったのは
もち米なんかのありかを視認せぬままに
開いてしまったというか開けてしまったことだ。

以前食べたものは高麗人参やらもち米のド真ん中を
探し当てることができたので
肉が開いた瞬間にどっさりとしずるを
得ることができたのだが今回は残念だ。



あっさりとした鶏ガラスープがなんとも胃に優しい。

写真にはないがランチメニューには
ごはんも別についてきた。

烏骨鶏ではないにしろ
こいつで¥700なのだからたいしたもんだと
改めて感心してしまった。



スープを飲み進めると
鍋底に沈澱した普通の米やナツメが
目に飛び込んで来たことから、
やっぱり今回は開きどころが悪かったのだと教えられた。

無念。

来る人来る人にハングル語で挨拶をしていたので
やはり地元の常連さんの集まるお店なのだろう。



今回、お店のウリの豚肉料理は口にしなかったのだが、
お酒と一緒に夜の部にも来てみたい気にさせてくれた。

この良心的な価格設定ならば
夜もさぞかし繁盛していることだろう。

ご馳走様でした。

ソウル

〒110-0015 台東区東上野2-15-2
TEL03-3835-4203
11:00~2:00
年中無休

参鶏湯(サムゲタン) ¥700(ライス、前菜付き)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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新宿 追分だんご本舗にて「わらび餅アイスクリーム」をいただきます

2007-09-25 13:17:00 | 新宿

昨日は暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、
昔の人は本当に季節を言い当てるのが上手だと
改めて関心してしまうような日よりだったのではないだろうか?

今日は中秋の名月。

お月見をされる家庭も
多いのではないのかと思われるのだが
わが家もその一味のひとつ。

会社帰りの団子係りに任命されてしまった。



さすがに今日紹介する団子屋には行けないだろうが
彼岸のお供え物を買いに行ったついでに立ち寄った
行き着けのひとつをご紹介したい。

追分だんご本舗。

新宿3丁目に所在するお店は
創業50年を超える老舗なのだが、
起源は驚くことにさらに古い。

時代は1455年。
太田道灌が江戸城を建築に食べた団子が
道灌だんごと呼ばれ親しまれていたのだが
いつしか追分だんごと呼ばれるようになったのだ。



こちらのお店。

以前は追分だんごと世界堂くらいしか
周辺一帯にはなかったのだが(大昔に映画館もあったが・・・)
マルイが移転してからというものの、
明らかに人の流れを変えてくれた場所に位置する。

新宿界隈に来られる方ならば
一度や二度は暖簾を潜らないまでも
団子屋がそこにあることを認識している方もいるのだろう。



実はこのお店の奥には喫茶スペースがあり、
伊勢丹なんかでの買い物疲れを癒すのには
立地といい、空き具合といい、
昔から重宝させてもらっているのだ。

亡き祖母もこちらのお店にはよく来たのだが
お供え物には小田急に入っているたねやの末廣饅頭を購入した。

亡くなる3日前に美食家が
どうしても食べたいと所望したものなのだが、
上品な餡子が胃に染み渡るような
老人にも食べられる柔らかさと共に広がる感覚は
最後の土産には格別のものなのだろう。

私も文句無く好物なので
未食の方は是非食べてくだされ。



さてさて、追分だんごの喫茶スペースに話は戻るが

越後出身の嫁に言わせると
古きよきお店の感じに田舎の感覚に通ずるものがあり、
非常に親近感をもって落ち着いた休憩を取れるのだと言う。

実はとらやカフェの並びに辟易して
こちらのお店に退散してきたのだが、
あんみつにしようか団子にしょうかと
獲物を物色していたまなこに
わらび餅アイスなる活字が
飛び込んできたものだからさぁ大変。

四の五の言わず注文させていただいた。



やってきたのがこちら。

きなこがたっぷり盛られたお皿に
バニラアイスとわらび餅が添えられ、
黒蜜が花火を連想させるように散りばめられている。

旨そうだ。

黒蜜とアイスクリームのコンビネーションは
ハーゲンダッツなどでお馴染みなのだが、
信玄餅をアイスにしたような商品は
スーパーなんかには並んでいない。



あんみつのような2層式で
下にアイスを上にきなこと黒蜜を、
購入してから自分でふりかけて食べるようなアイスクリームを
どこぞのメーカーさんで作って欲しいものだ。

それから、ヒットしたら私にもご祝儀をお忘れなく。(笑)

黒蜜がかかっているので
本蕨粉で作ったように茶色がかっているが
さつまいもやなんかの澱粉で作っているのだろうか?
本物で作っているのだろうか?



このきなこに黒蜜が散っている感じが
なんとも堪らない。

ひっぱりにひっぱったが
まずはわらび餅からパクリと・・・

うん。旨い。

就職に悩んでいる弟に
和菓子職人の道を勧めたこともあるが
でんぷんと砂糖で涼菓子を作る感覚は
本当によく考えたものだと感心してしまう。



続いてアイスクリームを・・・

旨い。

おそらくバニラアイスはレディーボーデンのもの。
香りを抑えた乳質を感じるバニラアイスに
香り高くしつこくない甘さの黒蜜は
阿吽を思わせるような相性の良さ。

来客にちょいと一手間で
素晴らしいデザートに仕上がるこの組み合わせは
準備さえ怠らなければできるおもてなし。

是非とも真似したい旨さだ。



アイスを切り崩し、
きなこをまぶしながら食べ進める。

お店で出される
熱い煎茶も良いが、
焼酎なんかも猶よろしい。

あっというまの出来事だったが、
無心にさせてくれる程の美味しさが
すっかりと疲れを癒してくれた。



ちなみに今日のお月見だが、
旧暦では8月15日のことをさしていた。

昔の秋は7・8・9月。

真ん中の秋で中秋の名月なのだが
十五夜と呼ばれるのは旧暦の中秋の満月の頃は
月半ばの15日頃だったからなのだ。

彼岸にしろ月見にしろ
私のような仏教徒でもない人間が仏事を大切にしてしまうのは
先祖を敬う、収穫を祈るなどなど、
感謝に繋がるどんな人にもあてはまる行事なのだからだろう。

今月はあさって27日が満月なので
今日月が見れなくとも、明日、明後日と
お楽しみいただきたい。

ご馳走様でした。

追分だんご
新宿区新宿3-1-22
TEL03-3351-0101
10:00~20:30(喫茶11:00~20:15)

わらび餅アイスクリーム ¥630

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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渋谷 いんでいら南口店にて「オムカレーをいただきます」

2007-09-22 01:19:26 | 渋谷・原宿・表参道

最近テレビでCMをやっている
明治のミルクチョコレート。

皆さん召し上がったのだろうか?

久々に頭にきたので
冒頭がこんな出だしになってしまったのだが、
普通のミルクチョコレートが¥105に対して
チョコに絵柄が型押ししてあるだけで
¥300近い金額とは、チョコの量はいつもの
2倍程なのを考えてもさらさらおかしな商品なのだ。

CMは明らかに誤解を与えているので
訴えられてもおかしくない商品。

明治がこんなになってしまうとはと
本当に驚いてしまった。

さてさて、肝心の昼飯の話なのだが、
学生時代。結構な頻度でお世話になっていたお店が
渋谷の地にある。

いんでいら渋谷南口店。



渋谷に学校があったこともあるのだが
こちらのお店。¥500だかのポークカレーが
学生は¥100引きなのだ。

もちろん他のメニューも全て学生割引を受けられるのだが
金に限りのある(今もそうだが・・・)学生時代には
一番安いメニューを学割と大盛りで相殺できることが
非常にありがたかった。

懐かしさを堪えつつ、
久しぶりの訪問を果たしてきた。

入ってみてびっくりしたのは
10年前と何も変わってはいなかったこと。

店長も変わらずであえて変わったことと言えば
バイト君の面々位だろうか?




以前にはなかった見慣れぬメニューは
スープカレーとオムカレー、オムハヤシ。

ハムエッグなるカレーも昔は確かなかった。

好物の卵ののったカレーとなれば
喰わねばならぬとばかりに

オムカレーを大盛りで、
それからチーズをトッピングしていただくことにした。

ちなみにこちらのお店のカレールーは2種類あり、
1つが欧風カレー、もうひとつが
¥100程高いインド風カレーだ。

昔はよく欧風カレーを食べていたので
思い出したくて今回はそのもので注文した。



3分程でやってきたのがこちら。

大盛りカレーの上に
オムレツがポンとのせられた姿でやってきたのだ。

思わずルーを舐めてしまったのだが・・・

変わっていない。

野菜の旨みエキスが凝縮されたカレーライス。
家庭で作るカレーで届きそうで届かない、
目指すべく明確なハードルを与えてくれるカレーだ。



スプーンでオムレツに切れ目を入れて
ライスの上に広げてみた。

広がったのはジュクジュクの卵だ。

いつ、何時に見ても心が踊ってしまうのだが
よくもまあ飽きないものだと
我ながら感心しながら食べてしまった。



卵の隙間からチーズがこぼれ落ちる。

チーズ入りオムレツに
りんごの効いたジューシィーなカレー。

母の作るカレーとは随分と違うのだが
家のカレーをこんな風にして欲しいと
何度も懇願していろいろなものを
あの手この手で試したのを思い出した。



いろいろなカレーを食べ歩くようになってからは
こちらのお店が1番とは決して思わなくなったのだが、
学生時代の味は第二のおふくろの味を思い出させてくれた。

数店舗展開しているので
食べたことがある方も何人もいるのだろうが
自分家のカレーの目標とするべく
一度食べてみてはいかがだろうか?

ご馳走様でした。

いんでいら 渋谷南口店  
渋谷区渋谷3丁目7-2
TEL03-5485-1156 
 
オムカレー ¥930
(大盛り¥100増し、チーズ¥50増しを含む) 

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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宇都宮最終話 みんみんパセオ店にて「焼き水ライス」をいただきます

2007-09-19 18:12:11 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

正嗣を出て80m先のみんみんの並びを再度見ると
ピーク時と比べるとやや人は減ったと言えども
まだまだ1時間以上はかかりそうな具合だった。

嫁の方も並び疲れたのか
パルコで買い物をしたいと言いだす始末。

おいおい渋谷にだってパルコはあるじゃないかと嘆願するも、
私は宇都宮パルコで買い物したいのと
ピシャリとやられてしまった。

トホホな顛末に思いついたのがスタート地点。

宇都宮駅のみんみんは並びこそあれど
店舗は大きかった。



パルコを出て宇都宮駅に戻ると
やはり並びはあったのだが本店とは雲泥の差。

聖地で喰えないのは残念だが
焼き場の親父さんは4~50年は餃子を
焼いていますといった面持ちだ。

遜色ないだろうと自分に言い聞かせ
嫁は駅ビルでショッピング。
私はじっと並びに入った。



みんみんのパセオ店は想像以上の回転の速さだった。

僅か20分で20人程の目の前の人たちが
すっかり店の中に吸収され、時を同じくして
買い物を終えた嫁が現れた。

こちらのお店。食券制だ。

餃子は焼き餃子も水餃子も¥220。
そいつに¥100のライスを付けたバリエーションが
セットメニューとしていくつか並ぶ。

ビールも置いてあったので、
新宿への直通列車が来る1時間半後まで
食べれるだけ餃子をいただくことにした。



最初に頼んだのは焼き水ライスとビール。

焼き餃子×1、水餃子×1、ライスがセットになったものだ。

いろいろ食べるために大好物のライスを
1日グッと我慢していたのだが、
最後の最後にその堰を切った。

醤油皿を見てギョッとされた方もいるだろうが
胡麻油のいい香りがしていたので
ラー油にちょびっと漬していただこうと入れたものだ。

みんみんも正嗣と同じように
唐辛子の凄まじい沈殿槽が目を奪ってくれた。



まずは焼き餃子をパクリ・・・

旨い。

香りの通り胡麻油で焼かれた皮の芳ばしさと
蒸された部分のムチッとした食感、
にんにくは控えめでニラもその主張を
必要最低限に抑えられた肉汁のこぼれる
餡で構成されている。



嫁はみんみんが一番旨かったと言うのだが、
私は正嗣の方が嗜好には合う。

ただし、ビールに胡麻油で焼かれた餃子は
ドラフードに認定されたかどうかは知らないが
問答無用で相性抜群の旨さだ。

2大巨頭と言われるみんみんにしろ正嗣にしろ
一様に言えることはどちらのお店も
ニラとの付き合い方が抜群に上手かった。



続いて水餃子。

みんみんも正嗣同様水餃子は皮が
ワンタンのように粘度の薄いものだった。

とりあえず放り込むと
やはり味の逃げにくい焼きの方が旨く感じた。

湯に醤油、ラー油、酢を適度に入れ、
ワンタンスープのようにいただくと、
肉の脂が油分と混ざり合い
暖かい味となって胃に収まった。



電車まではまだまだ時間がある。

ビールと焼き餃子をバンバン注文して
腹八分目まで堪能させていただいた。

みんみんの餃子は来らっせと言う
宇都宮餃子会が運営する土産物屋でも買えるのだが
週末は売り切れることが多いようだ。

パルコでも宇都宮駅でも
みんみん、トントンの餃子は売り切れていたのだが
駅隣りのこのお店ならばお土産待ちの並びが多少あるが
買える確率が高いだろう。



宇都宮餃子館で2枚、
シンフーで2枚、
正嗣で4枚+嫁のを1枚、
みんみんで2枚+追加5枚

合計16皿96個の餃子が1日にして
胃の中に収まったのだが、家に帰ると
ヘルスメーターが+1.8kg・・・

しばらくは餃子を食べなくていいほど
満喫させていただいた。

ご馳走様でした。

宇都宮みんみんパセオ店
宇都宮市川向町1-23JR宇都宮駅ビルパセオ1F
TEL028-600-3151
10:00~20:00
年中無休(パセオ店休日を除く)

焼き水ライス ¥540
焼き餃子 ¥220
水餃子 ¥220
ビール ¥400(黒ラベル中瓶)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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宇都宮第三話 正嗣 宮島店にて「¥170餃子」をいただきます

2007-09-18 13:28:23 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

餃子喰い倒れツアー3軒目は竜虎の片割れ正嗣だ。

上の写真は正嗣の自家製ラー油。

大量の唐辛子が胡麻油の底に沈澱しているのだが
さっぱりとした大人味の餃子にはぴったりの芳醇さなのだ。

正嗣の並びは30組60人程。
お店は12席程度なので5回転程、
1人15分計算でも75分程度で
自分の番がやってくるのだろう。



計算よりも若干早い65分。

ようやく店先に辿り付いた。

こちらのお店。お持ち帰りのみのお客が
行列に呑み込まれないようにと息子さんだろうか?

頻繁に声をかけて、行列を申し訳がる姿が美しい。
決して奢りを感じるような立ち振る舞いなのではなく
心の底からお客に感謝し立ちんぼ心苦しがっていた。



店に入る直前に並んでいるお客さんのために
今日は追加注文を受けないことを告げられ、
焼き餃子を3枚と水餃子を1枚をお願いした。

店内はご覧のように厨房側のカウンターと
窓際のカウンターにお互い背を向け合うような形だ。

お顔が写っている方が先ほど息子さん?と申上げた方で
写真の通り常に外のお客を気にしてくれていた。



こちらのお店。

餃子専門店と言うこともあるのだが
メニューは驚きの3品のみ。

持ち帰り ¥160(6個)
焼き餃子 ¥170(6個)
水餃子 ¥170(6個)

ライスもなければビールもない。

いくら地代が安い宇都宮と言えども
朝から晩まで押し寄せるお客をこの値段でさばくのだから
薄利多売さ加減に本当に頭が下がる。



これで¥500!と驚いてしまうような
東京の餃子屋さんには一度召し上がっていただきたくなるような
価格設定以上に真摯な仕事ぶりだった。

席について3分程で焼き餃子が上がってきた。

先に注文を聞いている分、
お客が店に入ったタイミングを見計らって
焼きに入っているのだろう。

見事な連携に先のお店との違いを
まざまざと見せ付けられてしまった。



餃子の方は皮はやや厚めで
焼き上がりのいい香りが食欲を存分にそそってくれる。

食べて並んでの繰り返しは
前の餃子をしっかりと消化してくれているので
正嗣での注文が、がっつりとしたものになってしまったのだ。



早速いただいてみることに・・・

あっさりと旨い。

皮は芳ばしさだけを身に纏い、
中の餡をごくごくシンプルに愉しませてくれる。

キャベツが多めで、
肉とニラがキャベツを引き立てるような絶妙のバランスだ。

シンプルな分1個食べた程度では
旨いと否の採決はつけにくいのだが、
意識しなくても箸が次の餃子に伸びているのが
前者のシグナルなのだろう。

これならば毎日食べられる。



続いて水餃子。

見るからにこちらの方もごくごくシンプルだ。

焼き餃子では厚めのと表現した皮だが
水餃子になるとワンタンのようにツルツルとした物になっていた。

最初は何も付けずに食べてみたのだが、
野菜と肉汁が漏れた湯に自家製ラー油と
お酢を少々入れて食べる方が良さそうだ。



餡があっさりとしている分
口の中に湯が一緒に運ばれてしまうと
そのあっさりさを多分に感じてしまい
ほのかな旨みすら感じることが難しいという訳だ。

このラー油と酢、好みによっては醤油の量で
旨くも不味くもなってしまうので
食べなれないのならば焼き中心で注文をした方が
店を出る際の満足感も変わってくるのだろう。



うまいもんを一生懸命
沢山の人に食べてもらうための姿勢。

背筋がピンと立った美しいもてなしだった。

私ができるのは大きな声でご馳走様と言うことくらい。
人気店の人気店たる理由に納得すると共に
いつまでもこの姿であって欲しいと感じた。

ご馳走様でした。

・・・つづく

正嗣 宮島店

宇都宮市馬場通り4-3-18
TEL028-622-7058
14:00~20:00 
不定休(月によって異なるようです。) 
14:00~20:00 

焼き餃子 ¥170
水餃子 ¥170

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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宇都宮第二話 シンフーにて「水餃子」をいただきます

2007-09-17 23:46:52 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

実は宇都宮に来る前に
宇都宮出身者の数名に何処で何を喰うべきか
教えを請うて来たのだが、
口を揃えてみんみん、正嗣の2大巨頭をお食べなさい。

後は気の向くままにとのことなのだが
その中でも嗜好は少しずつ異なり
香蘭、トントン、美智都を押すものもいた。

大谷からバスで戻る途中に
美智都が車窓に飛びこんできた際には
ちょいとばかししまったと声にならない言葉を
飲み込んでしまったのだが、



次に向かった香蘭は休業日。

完全にケチがついてしまった。

宇都宮の街はJR界隈よりも
東武宇都宮駅界隈の方が栄えていた。

パルコのイベントスペースでは
「あいのり」で一躍有名になった
ヒデが何故だかトークショーを開催中で
市内の若者の注目を一身に受けていた。

そのパルコ界隈からJRに向かう途中が
餃子のデルタ地帯と呼ぶにふさわしい場所なのであろう。

香蘭、みんみん、正嗣、青源、シンフー、
さつきに天山などなど10数軒が点在しているのだ。



まずはみんみん本店へ。

最近の並びでは
新宿のクリスピークリームドーナッツで
うんざりさせられたのが最新の記憶なのだが、
餃子と言う焼く時間、食べる時間も加算される
待ち時間にして恐ろしいありさまが待ち構えていた。



聞けば昨晩みんみんが
テレビで放送されたタイミングで、
至近の長崎屋の地下にできた
きなっせの店舗が今日は臨時休業と言うこともあって
今日は聖地の本店にお客が押し寄せ
1時間30分~2時間待ちだそうだ。



正嗣も道一本入った所にあるのだが、
こちらの並びも1時間コース。

間が悪いのだろうと
みんみん並びのシンフーに行って見ることにした。

みんみんの70組程の待ちと比べると
1/3程の並びだったのだが、
回転が悪く、結局こちらでも55分程待たされてしまった。



ようやく店の中に入ったのだが
その瞬間である異変に気がついた。

店員さんに覇気がないことと
お客が一様に厨房方向に視線を落としているのだ。

店内には5人掛けの円卓に2人しか座っていなかったり
4人掛けのテーブル席も2人で座らせたりと
界隈の肩と肩が触れ合う様相とは明らかに異なる。

行列が出来ていたのではなく
店が回っておらず行列ができてしまっていたという訳だ。



カレー、いか、たこ、海老、わかめ、
ピリ辛、明太子、かになどの色物が並ぶが
標準的な餃子と水餃子をなかなかオーダーを
取りに来ない定員さんを捕まえて注文した。

6分程度でやってきたのがこちら。

待っている間もオーダー違いや何やらで
バイト君はお客と厨房のおばちゃんの板ばさみに。

バイト君が悪いのではなく
完全にお店の教育が悪いのだ。



肝心の餃子の方だが
こちらのお店の皮の具合はとても良い。

粉っぽさがしっかりと抜けた
モッチリとした食感を噛みちぎると
ニラを多く入れすぎないなかなかなバランスの
アツアツの餡が口の中に広がる。



この皮は水餃子になっても活きている。

界隈では水餃子になると
ワンタンのようなユルユルな按配のものも多かったのだが、
焼き餃子で感じたモッチリ感が今度はプルルンとした
弾力をもってアツアツの餡を弾け飛ばしてくれる。

旨い。



結局待ち時間55分。

食事の時間が正味8分程度の
極端な時間の使い方をしたのだが
まずまずの餃子を出しながら
お客を見ていない営業形態はちともったいない。

東京でも池袋のなんじゃタウンで
食べれるそうだが今のままでは
行くこともなさそうだ。

ご馳走様でした
   
・・・つづく

シンフー
 
〒320-0025 宇都宮市宮町2-22
TEL028-622-8211
11:00~20:00
木曜日定休

餃子 ¥210
水餃子 ¥210

甚平満足度 ★☆☆☆☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチ3連射を・・・

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   それでは明日もお会いしませう

宇都宮第一話 宇都宮餃子館にて「健太餃子」をいただきます

2007-09-16 23:59:35 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

三連休。皆様いかがお過ごしでしょうか?

たまにはどこかに連れて行けと
会社の上司よりも厳しい追い込みをかけられて世のお父さん。

我が家もそのひとつなのだった。

重い腰を持ち上げて
1時間待ち、2時間待ちはザラな
彼の地へと向かうことにしたのだが
向かった先のアトラクションは
スプラッシュマウンテンなどと言う
小洒落たものでは決してない。



宇都宮。

新宿から普通列車で¥1,890。
僅か1時間40分程の場所には
新橋駅前ビルに匹敵する大人のテーマパークがあるのだ。

ちなみに新宿から乗り換えなしの直通列車は日に数本。

行かれる方は下調べをしてから向かうと良いだろう。

実は宇都宮を選んだのには2つの理由があった。

ひとつは名物の餃子を喰い漁って
我が家の餃子の最終形の足しにしたいとの考え。

もうひとつは世界文化遺産やら
重要文化財好きな私の脳みそに
前々から刷り込みたいと思っていた
ある寺に赴くためなのであった。



宇都宮には11時を少し過ぎたあたりだった。

寺に向かうバスの時間まで
20分程の時間があったので
駅に隣接したパセオのみんみんか青源で
腹ごしらえでもと向かってみたのだが
案の定並びがある。

返す刀で餃子小町というJR宇都宮駅の2階に
5店舗程が寄り添った飲食街にて
駅前周辺にやたらと店舗を展開している
宇都宮餃子館に行ってきた。



注文したのは
健太餃子 ¥300(6個)
スタミナ健太餃子 ¥380(6個)

この値段の感じ方は人それぞれなのだが
安いと感じた人はおそらく宇都宮に行ったことがない人で
高いと感じた人は食べ歩いている人なのだろう。

先客2組のがらがらの店内で
注文後10分程かかったのには少々痺れたが
バス出発まで6分を残してようやく出揃った。



宇都宮餃子館のウリは
地元栃木のニラ。これは町興しを起源に考えると当然か・・・

それから
嬬恋のキャベツに青森田子のニンニク。
醤油は日光の水を使った丸七の醤油。

肉には那須の豚を用いて
ニンニクを除いては、
ほぼ町興し仕様の手本となっているところだろう。

さっそく本日1個目の餃子をパクリ・・・



実は今日1日で、のべ96個の餃子をいただいたのだが
ここの餃子はニンニク好きには一番香る餃子だった。

写真の通りこぼれ落ちた肉汁とともに
口の中に広がるにんにくの味は
眠っていた胃を起こすのには丁度良い代物だった。

もっちりとパリッとが混在した
お味の方は可もなく不可もなし。

東京でも、もっと旨い餃子はゴロゴロしている。

正味4分程で嫁をせかして
目的の寺に向かわせていただいた。



宇都宮の西口からバスで30分程。

バスを降りると天狗がのっけたとの伝説がある
天狗の投石が出迎えてくれた。

この石灰岩の塊を見て
大谷と気づかれた方は今日の目的のひとつを
察していただけたのだろう。



そう。ここは西暦810年の平安時代に
弘法大師が彫ったと言われる
大谷観音のある大谷寺だ。

写真の平和観音は第二次世界大戦の戦没者の霊を
弔うために6年の歳月をかけて彫ったというものだ。

私が見たかったのは
縄文人とも言われる古代人が彫った横穴住居の後に
建てられた大谷寺そのもの。



岩肌がまるで屋根のようになった
大谷寺の様相は浮世離れした
タイムスリップ感を見るものに与えてくれる。

拝観料¥300とバス代往復¥880を取られるが
宇都宮訪問の際には是非とも見ていただきたい
場所なのであった。

・・・つづく

宇都宮餃子館 餃子小町店
JR宇都宮駅2F
TEL028-600-3570  
10:00~21:00
 
健太餃子 ¥300
スタミナ健太餃子 ¥380

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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半蔵門 天重にて「あなご丼」をいただきます

2007-09-13 21:08:44 | 市ヶ谷・半蔵門・飯田橋・神楽坂

瞬間湯沸し器とは正反対の私の性格を持ってしても
久しぶりにあっと言う間に湯が沸く程の嫌な思いをしてきた。

せめて頭の温度を
旨いもんでも食べて下げようと思いついたのだが、
ここは未開拓の地。半蔵門。

右も左も判らないので駅の周りをぐるっと回って
目に付いた暖簾をくぐることにした。

天重。

その名の通りの天麩羅屋なのだが、



場所は半蔵門の交差点を永田町方面に進み、
右手のマクドの先をさらに右手に曲がったところに
ご覧の暖簾を見つけられるだろう。

店の前に手製のメニューがあったので
注文を決めてからと思い立ち尽くした。

海老、小柱、あなごの天丼 ¥1,300
天丼、鳥丼 ¥800
マグロ丼 ¥750
讃岐うどんと天丼のセット ¥900

うどんのセットが無性に気になったのだが
セットにありがちな少量コンビでは
今日の腹の虫はおさまらない。



結局、中に入って女将に聞くことに・・・

女将曰く、

「あちらのお客様をご覧ください。」
「うどんのセットは主役がうどん。」
「お腹が空いていらっしゃるのならば丼モノがよろしいでしょう」
とのことだった。

結局、忠告の通り
最近口にしていなかったあなご丼を
十八番の大盛りで注文させていただいた。



数分でやってきたのがこちら。

赤出汁に新香、それから衣を軽やかに身に纏ったあなごと
季節の早い蓮根がのった天丼で一揃えだ。

遠目にはししとうの存在に
気付くことができなかったのだが、
箸を割った拍子に目の中に飛び込んできた。

まずは蓮根からいただいてみた・・・



蓮根の旬は秋から冬にかけて。

今の季節ならば茄子やさつまいもといった食材が
付け合せの天麩羅としては大道なのだが

根菜のシャキッとした食感と
タレでもそっとした衣の食感がなんとも面白おかしな感触で、
タレこそ私には甘めすぎたがへこたれることなく食べさせてくれた。



続いてあなごに箸を伸ばす。

正直、タレの甘さがあなごの白身に勝ってしまって
美味しくいただけるのかどうかこちらの方にも
気掛かりをこさえていたのだが、

これが以外や以外。

あなごの白身の味に甘ダレが思いのほか干渉せず
脂の落ちたあなごの淡白な白身を堪能することができた。



こちらのお店。

ごはんの炊き加減が素晴らしかった。

天丼のごはんはこの位で炊きなさいと
手本を見せられるような按配で
後から加わる水気を計算し尽くしたような
出来栄えだ。

旨い。

タレかけごはんだけで3杯は喰えそうだ。



赤出汁は出汁よりも味噌に分のある仕上がりだ。

この味はどこぞの地方では
スタンダードな味付けなのだろうが
好みが大きく分かれそうだ。

味噌の酸味が利いた味噌汁は
私はあまり好みではない。



食事を終えてみて
ふとNHKの「どんと晴れ」を思い出してしまった。

岩手の老舗旅館が数年先に廃れることのないように
経営改革を推し進めている最中に起きた出来事を
丁度綴っているのだが、

天麩羅屋で讃岐うどんやマグロ丼。

板場は昔ながらの天麩羅屋なのだが、
ランチ不毛の地と思わしき半蔵門界隈で
毎日は厳しいにせよ週に3度はお店に来てもらえるようにと
考えに考え抜いた結論のように勘ぐってしまったのだ。

真偽こそわからなんだ、頑張って欲しい。

ご馳走様でした。

天重 本店  
千代田区麹町2-7
TEL03-3261-2165 
11:30~14:00 17:00~22:00 
日曜祝日定休

あなご丼大盛り ¥1,300(大盛り無料!)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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渋谷 東京トンテキにて「スタミナ丼」をいただきます

2007-09-11 14:48:17 | 渋谷・原宿・表参道

同僚が渋谷でがっつり豚肉を喰いたいと言うので
以前1度ご紹介している東京トンテキ渋谷に行って来た。

場所は渋谷駅の東口。

ロータリーの六本木寄りの歩道橋の裾野にその店はある。
写真ではチャイタイと言うタイ料理屋の
看板ばかりが目立っているがお店の方はその2階。

ガラス張りのダイニング調のお店が
今日の目的の地なのだ。



前回、お店の看板メニューのトンテキをいただいていたので
今回は玉子ののったスタミナ丼を
大盛り¥100増しで注文させていただいた。

メニューを見ていて気づいたのだが、
おかわりも大盛りも¥100増しだったような気がしていたのだが
それが誤りで、大盛りが¥100、おかわりは¥150だった。



5分程でやってきたのがこちら。

なすびの漬物に味噌汁、
それからにんにくの芽の香りが
ぷんぷん立ち昇るスタミナ丼で一揃えだ。

肉たっぷりでスタミナを命名したのと思いきや
にんにくとお肉でスタミナ丼だったという訳だ。



まずは前回ケチのついた味噌汁から・・・

おやっ?出汁が味噌に負けていないぞ。

前回は昆布と鰹の銘柄をウリにしている割に
そのバランスの悪さにゲンナリさせられてしまったのだが
今日の味噌汁は及第点。

ただし味噌汁に関しては私の方が美味しく作れるなと
いらぬ敵意を露にしてしまった。



主役のスタミナ丼だ。

たっぷりのキャベツにこれでもかのにんにくの芽と玉葱。
そいつにまずまずの量の豚肉が炒められて生卵が落とされている。

とってもシンプルなのだが
男心を存分に擽ってくれるメニューなのだ。



お約束のように卵を崩して
黄味の広がりをうっとりと眺めてみる。

旨そうだ。

スプーンでお肉と卵ご飯を上手に掬い
一思いにかぶりつく・・・

ぐぉっ!旨い。

サラリーマンを失格にしてくれる
大量のにんにくの芽が、もちろん炒める際に
にんにく本体も一緒に炒めているのだろうが
お肉のしつこさを別の意味でしつこくしている。

かと言って男が嫌がるしつこさではなく
男が喜ぶしつこさなのだ。

どんなしつこさだ・・・



肉をガツガツ喰いたい面々には
トンテキの方が圧倒的に噛り付かせてくれるのだが、
私はこのスタミナ丼。

大好きです。

スーパーなんかでは
にんにくとにんにくの芽は別々に売られているので
ガーリックテイストなメニューを自宅で愉しもうとすると
どうしてもにんにく本体のみで調理してしまいがちなのだが、
にんにく臭がはんなり香るにんにくの芽の後味は
そんなしつこさをどこかサッと落としてくれるような
さわやか味がある。



もしかしたらバイト君に味噌汁を任せていたのかもしれないが
いつ行っても同じ味が出せるようになったら
もっと良いお店になるのだろうなと
前回の裏の顔をちょいと残念がってしまった。

次は500gの頂上メニューをいただきます。

ご馳走様でした。

東京トンテキ
渋谷区渋谷2-22-10タキザワビル2F
TEL03-3797-9589
11:00~15:00
18:00~23:00
年中無休

スタミナ丼 ¥1,000(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

⇒ とことん豚の東京トンテキの巻

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築地場外 たねいちにて「いくら丼」をいただきます

2007-09-10 13:21:12 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

先週末。

お腹がぺったんこになりながら
築地界隈に行って来た。

時間は15時。普通のお店ならば準備中な時間なのだが
いくつか開いているお店を頭に思い描きながら
とぼとぼと歩を進めたのだ。

ちょいと気になっていたのは吉野家の1号店。

場内という立地でいったい何時まで
開いているのだろうかと前々から疑問に感じていたのだが
河岸に合わせて13時閉店。

食べるつもりもないのに
わざわざ閑散とした場内に確認しに行ってしまった。



やってきたのは場外のたねいち。

前にうに丼をご紹介したお店なのだが、
高齢な親父さんが元気かと覗きに行って来たのだ。

写真は親父さんの方のカウンターなのだが
15時を過ぎてまだお客がいたのにちょいと驚き、
背中の若旦那の方のカウンターでいくら丼を
もちろん大盛りで注文させていただいた。

ちなみにこちらのお店。味噌汁は別料金なのだが
時間も時間なので香りが心配で
こちらの方は控えさせていただいた。



いくらを食べるのにはちょいと季節が早いのだが
とんと食べてない好物を無性に食べたくなってしまったという訳だ。

数分でやってきたのがこちら。

普段ならば海苔を寄せて盛り付けるそうだが
なんとなく海苔をいくらの下敷きにしてくれたのが幸いで
写真を撮るのにはうってつけの絵面となってくれた。



いくらと共にごはんを大量に引き上げてパクリ・・・

うん。まずまずだ。

最近では人工いくらなんかも出回っているそうだが
もし味噌汁なんかを一緒に頼むのならば
いくらを一粒味噌汁に落としてみると良い。

本物はタンパク質が熱で白くなる。

白くならなければ人工という訳だ。



上の写真を見ておやっ?と思った方はありがたい。

私の日記を食入るように
見てくれているということになるのだが、

「いくらだけじゃ飽きちゃうでしょ?」と

ひょいっと若旦那がメバチの赤身と中トロを放り込んでくれた。

ありがたい。

私はこのお店の人間味が昔から気に入っている。
会話に飽きないと言うのかとにかくなつっこいのだ。



漁獲量の制限でクロマグロは当然。
ミナミマグロも高嶺の花になった。

たねいちも当然ミナミをこの値段では出せないと
メバチであることを教えてくれた。

本マグロと大嘘つかれるよりは
バチはバチと正々堂々言い放てるお店には信頼も置ける。



「何も付けないでそのまま食べてみて」と
少量の塩で炙られた炙りトロが飛んできた。

本気っスか?

ただでさえデカイ顔面を横にさらに伸ばしてしまった。

この炙り。何で炙ったのだろうか?

バーナーにしては
炭の香りがちょいとしているのではないかと
想像以上の芳ばしいマグロの旨さに
驚きと疑問の秤がゆらゆらと揺れてしまった。



15時30分。

この後の予定がなければ
完全にスイッチの入ってしまいそうなご馳走に
私の中の天使と悪魔が何度も囁いてくれた。

1杯くらいいいじゃん・・・

顛末はここでは触れないので
皆様のご想像で続きのお話を
完結させていただきたい。



マグロ丼で言えば
青空三代目なんかの方が仕入れは良いが
和気藹々としたお店の雰囲気は
食事をさらに美味しくしてくれる絶妙な調味料。

もちろん青空三代目も良いお店なのだが
仕事も食事も環境は大事。

周りの人が良いと
何もかも良く感じるものだ。

ご馳走様でした。

たねいち  
中央区築地4-9-5
日曜・祝日・市場休場日定休 
6:30~14:30 

いくら丼 ¥1,000(大盛り¥100を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒ 値段はその時々。たねいちのうに丼の巻

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上野 ブラッセリーレカンにて「ハタのポワレ」をいただきます

2007-09-07 10:34:22 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

今週は大学3年生の女の子が
インターンシップというなの社会経験のために
私の職場に2週間の体験入社をしに来ている。

2年もすれば嫌でも毎日社会に
出て行かなければならなくなると言うのに
何と言う志の高さ、いやはや奇特と捉える向きもあるのだが
私ができるアドバイスは今のうちに思う存分遊んでおけ
と言うごくごく一般的に用いられる言葉くらいなのだろう。



その子を引き連れて上野の客先に出向く機会があったので
現代っ子に1925年様式の直線美がどのように映るのかと
上野駅のグランドコンコースの片隅に行ってきた。

ブラッセリーレカン。

言わずと知れた銀座レカンの姉妹店。
昭和7年にできた上野駅の貴賓室をリニューアルして
今では当時の様式美を庶民にも開放してくれる有名店だ。

銀座マキシムでもレカンでも
最近では店の格式以上に客の品格も落ちたと
嘆かれる方も多いのだろうが、
社会に出たての方々には
是非とも襟を正して5万10万の投資と思って
こういったお店で食事をしてみていただきたい。



頑固者の私の親父に共感できる数少ない部分がまさしくこれで

「本物を知らなければ偽者を理解することなぞ到底できないから
初任給で落ちぶれてもマキシムはマキシム。(失礼!)
本物の匂いが残っているうちに行ってきなさい。」との言葉だったのだが。

これがなるほど。

給料の半分を叩いたとしても
今では十分おつりが貰えたと思えるようになった。



さてさて、随分と助走が長くなってしまったが
肝心のお店の話に戻らせていただきたい・・・

こちらのお店のランチは3種類。

ボヌール ¥1,500。
アトレ ¥2,700。
コンフィアンス ¥3,800。

前菜がついたりデザート付きだったり
メインの違いであったりと高低あるのだが
ボヌールのメイン、
ポークのブレゼとハタのポワレシュクルート添え
ブールブランソースの2択のうち、
ハタが無性に食べたくなり、こちらを
プラス¥500で南瓜のポタージュではなく
前菜のマグロのカルパッチョに替えてもらい
いただくことにした。



最初にやってきたのは2種類のパンが
人数分盛られたバスケットだった。

まずは好物のひとつ。
フランスパンからいただいたのだが
パン達は特に温めたりはされていない
可も不可もないものだった。



続いてやってきたのがマグロのカルパッチョ。

メバチマグロと塩・胡椒・オリーブオイルやバルサミコで
簡単にできるメニューなのだが、
調理がシンプルな分素材の良し悪しが勝負の決め手。

臭味のない、いいマグロだ。

女子大生の南瓜のポタージュも随分と美味しそうだったので
スープを¥500出して前菜に替えるならば
その¥500でデザートをいただくというのもひとつの手だろう。



ハタのポワレシュクルート添えブールブランソース。

難しい言葉が羅列されているので少し解説を。

フレンチで使うハタと言えばキジハタだろうか?
シュクルートとはザウアークラウトのこと。
ドイツ料理でお馴染みのキャベツの酢漬けのことだ。

ブールブランソースはフレンチではよく耳にするソースだろう。



ブールはバター。ブランの白くらいはお馴染みだろう。

色に関する外国語は
挨拶の次に自然に覚える言葉なのだなぁと
イタリア語で言うロッソ(赤)、ネロ(黒)、
ビアンコ(白)、ベルテ(緑)などを
不思議と思い出してしまった。

バターと白が判ればご想像の通り。

白ワインや白ワインビネガーでエシャロットを煮詰めて、
バターを合わせるシンプルなソースだ。



ハタの皮がパリッとポワレされた姿が
無性に食欲をそそってくれる。

丁度、目の前でウエイターの
腰に付けていたネームカードがポトリと落ちたのだが
別のウエイトレスがスッと回収していった。

お客の食事に具合や水の様子など
目を光らせるのは当然の仕事なのだが
ウエイターやウエイトレス同士の状況にも
それぞれ意識を置いているのは
判っていてもなかなかできない。

オーダーの際にメニューの説明を
してくれれば完璧なのだが、
元貴賓室と言えどもブラッセリーな
おもてなしと言うことか。



ナイフフォークでパクリと・・・

旨い。

ワインの酸味で野暮ッたさの消えたバターが皮を芳ばしく、
ハタの白身をしっかり感じ取れるような
絶妙な加減で味わせてくれる。

あくまでもハタがメインで
それを引き立てるソースの具合は
控えめな賢妻を思わせるような按配だった。



食後にはコーヒーか紅茶が付く。

デザートを頼もうか葛藤しながら
レモンティーをお願いした。

やってきた紅茶はティーパックだったが
アールグレイだったかな・・・

まずまず美味しくいただいた。



北の玄関口上野。

北の名士をお出迎えするのには
お店の方々の教育ぶりといい
お料理といい外すことはない良いお店だろう。

年配のマダム達に囲まれて
インターンシップの大学生も
さぞかし緊張したのだろうがこれも勉強。

出世払いでお願いします。

ご馳走様でした。

ブラッセリーレカン
〒110-0005
台東区上野7-1-1アトレ上野レトロ館1F1020
TEL03-5826-5822
11:00~23:30(L.O.22:30) 
年中無休 

ボヌールコース ¥2,000(前菜¥500増しを含む)

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★▲☆

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水道橋 京城にて「松坂牛の生ロース」をいただきます

2007-09-05 23:55:26 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

先週末・・・

私が世界で一番好きな焼肉屋に久しぶりに行ってきた。

水道橋京城。

今回で2回目の登場となるこちらのお店。
馴れ初めの方は巻末の前回の日記をご参照いただきたいのだが
今回の訪問である変化に気付くことができた。

通い始めた10年ほど前は
人気メニューの上カルビ、上巻きロース、
上タンなんかは1人につき1皿は予約を入れて
取り置きしてくれていたのだが、
海千山千のテレビ番組に紹介されるようになった最近では
多くのお客さんに提供するためには
こういった人気メニューの予約も
2人で1皿が精一杯との返答が。



こればっかりはしょうがない。

骨付きカルビ以外の人気メニューに漏れなく予約を入れ
鼻息荒く水道橋の街に向かって歩を進めた。

ちなみに骨付きカルビ。

私の好みではないのだが、
プロ野球選手の選ぶ焼肉店ランキングで
第1位を取ってからというもの
押しも押されぬ人気メニューになってしまったのだ。



今回の日記の写真を見ていただければ
こちらのお店が普通でないことを
用意にご理解いただけるだろう。

焼肉写真で定番のしずると言えば
こんがりと色づいた火にかかったお肉の写真や
脂が滴りワッと引火した瞬間なんかが
圧倒的に多いのだが、
ご欄の通り火にかける前の写真ばかりなのだ。

最初の写真は上タンだ。

ミディアムレアな焼き加減で
葱を巻いて口の中に放り込む。

塩コショウが効いているので
レモンはかえって肉の味を邪魔しかねないので
このままパクリとやるのが良いだろう。



2番目に食べたのは上カルビの塩。

お肉の方は注文の品々が
あっという間にやって来るのだが、
数年間通いつめてようやくこちらのお店の肉奉行を
務めることができるようになった。

同伴者達にはただでさえデカイ面を更に大きくして
なんてことのない一言を言わせていただいている。

「こちらのお店では塩モノは全て先に食し、
タレモノはその後に食べてください。」

タレに舌がやられてしまうので
塩モノで感じる旨さを毎回感じるためには
その都度舌を洗う必要に直面してしまう。

酒の席でそのような細かい芸当を徹底するには
調理における「さしすせそ」と同じように
塩とタレの順番を意識して分けてしまった方がシンプルと言う訳だ。



上の写真が上巻きロースの塩。

今回頼んだ塩モノのラストを飾った品だ。

脂の多いカルビを先に食べてロースを後に食べた理由は
松坂牛の脂自体が上品なこともあるのだが
こちらのお店の上ロース系のメニューは
店員さんが生でも美味しく召し上がれますと
豪語するほどの新鮮さ。

初体験の方々の驚きを少しずつ、少しずつ、
且つ、下げることなく驚かせ続けるための
順番だったのだ。



写真は上カルビの塩を片面を強めに、
反対面はごくごく浅めに焼いたもの。

前回の日記通りのコメントならば申し訳ないが
塩焼きメニューは大好物の炭水化物群よりも
お酒をチビリチビリとやるのがもってこいだ。

相も変わらず旨い。



こちらが上巻きロースのタレだ。

私が一番大好きなメニューが
こいつと上ロースのタレ。

火をほとんど使わない焼肉もとい食肉が
ここから始まるのだ。

箸を伸ばしそのままお口の中へ・・・



あぁ・・・旨い。

舌の上でお肉が舌に吸収されるようにとろけてゆく。

そして、まるで蒸発するかのように
肉の残り香が上顎にぶち当たり
穂のかな香りだけが胃に運ばれてゆくように
スイスイと肉を平らげさせてくれるのだ。

上巻きロースは予約で品切れ。

上ロースを5人で都合12人前平らげさせていただいた。



塩焼きメニューで酒が進むのに対して
タレメニューはとにかく糖度の高い炭水化物がすすむ。

ここん家の秘伝のタレはお肉の甘みを
これでもか!と引き出してくれる代物。

寿司屋でトロをいただくように
ごはんに巻いて生ロース肉をいただく・・・

もったいない。なんと贅沢なことを・・・

後ろめたさを感じつつ、
タレで引き出された肉の甘みとごはんの甘みの
コラボレーションを存分に堪能させていただいた。



最近はちょいとした繁忙シーズン。

こいつを喰らえばなんとか乗り切れそうだ。

ユッケをごはんに落とし
どんどんドンドン喰い進める。

ユッケはタレの秀逸さを
一番実感しやすいメニューだろう。

同僚は感激のあまり自分専用ユッケを追加注文するほど
他所との違いに驚いていた。



〆にはコムタムクッパをいただいた。

牛で煮込んだ塩味の優しいスープが
疲れさせることなく更なるお米を食べさせてくれる。

生肉ばかりを喰らう
蛮人メニューのように映るかもしれないが
未食の方に是非ともお奨めしたいお店がこちら。

あんまり人気は出て欲しくない気持ちと葛藤しながら
ご馳走様でした。

水道橋 京城
千代田区三崎町2-10-3
TEL03-3230-2921
17:00~1:00
夏期休暇・年末年始休暇

上ロース 2,000
上カルビ 2,000
ロース刺 2,000
ロース ¥1,200
レバー刺 ¥800
カルビ ¥1,000
ハラミ ¥1,000
ミノ ¥630
国産黒豚 ¥700
コムタムクッパ ¥800など

甚平満足度 ★★★★★★★
甚平満腹度 ★★★★★★★

⇒ 掟破りの7つ星メニュー第一話の巻

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神田 きくかわにて「三河うなぎ」をいただきます

2007-09-03 15:37:28 | 神田・御徒町・秋葉原・錦糸町

神田から中央通りの右手を
秋葉原方面に向かう途中に
毎度毎度で足を止めさせられる場所がある。

神田きくかわ。

昔の上司に旨い旨いと聞いてはいたのだが
こう、毎回のように界隈一面を覆い尽かさん
うなぎのいい匂いを嗅がされては
ほおって置くことはできない。



店に入ってメニューに目を通すと
どんぶりは今は、やっていないことが判った。

うな重は3種類で

イ ¥2,620
ロ ¥3,150
ハ ¥3,670

と若輩者が気軽に常食にできる値段ではなかった。
嫁に後ろめたさを感じながらもこれも勉強とイを大盛りで
注文させていただいた。



そう言えば出掛けに
マンションの管理人さんから面白い質問を受けた。

「甚平さんはどちらの出身ですか?」

母方数代のチャキチャキの江戸っ子を捕まえて
どういう次第かと言えば
「今時、嫁と呼ぶ東京もんは少ない」との回答だ。

新潮に目を通すこと7分程だろうか・・・

お目当てのうな重が見慣れない姿でやってきた。

肝吸いにうな重、新香と
口直しにライチが添えられて一揃えだった。



見慣れない姿と言うのが下の写真だ。

こちらのお店。うなぎの大きさに合わせて
イ、ロ、ハの三段階の料金設定をしているのだが
一番小さなイの重でも、2匹のうなぎの
重からはみ出したヒレの部分を
ひょいっと折り曲げて出してくれるのだ。

ロやハの重ならばもっと大ぶりな分
折り曲げる大きさがさらに大きくなるのだろうか?



重の大きさは
上げ底してあるとは言え十分な大きさで
重の高さを見ただけで十分なごはんの量であることが伺えた。

うなぎの産地は三河産だそうだ。

三河の一色という所に自分達の養殖場を持っているそうで
毎日そこから運んでいるとのことだった。



芳ばしく焼かれた蒲焼に
お腹の方も我慢はこれ以上できそうもない。

まずはうなぎだけで・・・

うん。旨い。

脂をしっかりと落とした上品な蒲焼だ。
タレもしつこい甘さなど皆無で、
サラリと箸の回転を上げさせてくれる。

蒸しが少々短く、
小骨が立っている気もするが許容範囲内だ。



周りを見れば常連さんやらが
ひっきりなしに入ってくる。

こちらのお店の¥2,620という値段は
このうなぎの量ならば妥当なのだろう。

1階が禁煙席で2階が喫煙席と焼き場なのだが
少々手荒な江戸っ子記気質な接客を
イナセと感じるかぶっきらぼうに捉えるかは人それぞれ。

常連が多いと言うことは
昔はここん家のような接客が標準だったのだろう。



うなぎを一口やると
重スレスレまで盛られたごはんが現れた。

炊き加減も絶妙。

ごはんへのタレの移りも少なめで
備長炭で焼かれたうなぎの芳ばしい匂いが
はんなりと移ったこのごはんだけで
十分な昼飯になるだろう。

もちろん。タレでまみれたうなぎを所望する方は
備え付けで補えばよいのだが、
川臭さも微塵に無いなかなかな養殖うなぎを喰うならば
タレまみれは愚の骨頂。

上品な白身をしかと味わっていただきたい。



吸いはもちろん肝入りだ。

お味の方は不可はなし。

こちらのお店。肝焼きは17:00からとのことなので
残念ながら味わうことができなかったが
夜の部と合わせて出直すことにしよう。



店の壁面には刈谷崎省吾さんが
こちらのお店を好物にしている記事が誇らしげに飾られているが
丼がない分庶民のランチ向きのお店かと聞かれれば
うんとは素直に言えないお店だった。

ちょいと奮発な夜に
妥当な値段のうなぎをしっかりと食べに来るのには
良いお店なのだろう。

ご馳走様でした。

神田きくかわ

千代田区神田須田町1-24-2
TEL03-3251-7925
平日 11:00~21:00
(土・日・祝日は20:00まで)
年末年始休み

うな重 イ ¥2,620
 
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒ 神田で安くうなぎを喰うならここだの巻
・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう