銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

青山一丁目 よかろう門にて「博多もつ鍋」をいただきます

2008-01-28 21:00:40 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

久しぶりに東京に帰ってきたような
錯覚に陥ってしまいそうなのだが、
今日は嬉しいご報告からだ。

私の日記の下段にぶらさがっている
ランキングサイト。

TREviewさんの日記コンテストで入賞し、
商品券をいただけることになったのだ。

商品券は嫁様に献上するものだとはいえ
今後も頑張って更新するんだぞと
ムチを入れられるような思い。

いつも見てくださっている皆様のおかげだと
この場をかりてお礼を申し上げたい。

いつもありがとうございます。



さて、今日は青山一丁目のお店のご紹介だ。

前々から行ってみたいと思いながら
ランチタイムの終了時間が13:30と
ちょいとばかしお早いお店に
ようやく行くことができた。

よかろう門。

場所は青山一丁目と乃木坂の
ちょうど中間くらいだろうか?

やさっちゃんのある界隈に
ツンとした面持ちの黒塗りの建物がそのお店だ。



店内に入ると場所柄だろうか?
芸能人やらスポーツ選手のサインがずらりと並べられたいる。

プレミアム焼酎が
ズラリと並べられたカウンターは圧巻なのだが
試しに森伊蔵がいくらかと聞いてみると・・・

1杯¥3,000。

仕入れで三万数千円のプレミアム価格で
購入しているのだろう。

プレミアム価格を出してまで
飲みたくはないのだが・・・



こちらのお店のランチメニューは大別すると2種類だ。

1つ目は自然の恵み定食¥880。

刺身、煮魚、焼き魚、肉じゃが、
カレイのフライ、揚げだし豆腐、明太子、
とろろ、鶏の甘辛煮、サラダの中から2品目を選ぶ定食だ。

もう1つが特製モツ鍋定食¥980。

その名の通りお店のウリのモツ鍋に
チャンポンと10穀米の付いた定食だ。

私はもちろん自然の恵み定食を
揚げだし豆腐ととろろで注文する訳はなく、
後者に一直線だったのだ。



数分で今日の獲物がやってきた。

こいつがよかろう門の特製モツ鍋定食だ。

本当にちょびっとなひじきに新香、
先ほど言っていた10穀米にちゃんぽん麺。
それほど大きいとは言えないおひとり様用
博多モツ鍋で一揃えだ。

陣取ったのがカウンターだったこともあり、
こちらのお店のモツ鍋の作り方を
じっくりと拝見することができた。



簡単に言うとモツと野菜は別調理。

火を入れて野菜に軽く火を通した後に
下仕込みされたモツの寸胴から、
テロテロになった固体を数個添えていた。

提供時には固形燃料に火を入れて
暖かさが持続するように配慮されているのだ。

ただし、この固形燃料。
鼻の良い私には燃料が燃える匂いが
とても食事の邪魔になってしまったのだが・・・



こちらが自慢のモツ。

パクリとやると・・・

下処理の素晴らしさと
どうやったらこんなに柔らかく、
モツ自体も素材が良いのだろう。

ジュワーっと口の中に広がるモツとは思えない旨みは
このモツが只者でないことを物語っていた。

旨い。



具材は牛蒡やらニラやらと
写真の通りごくごくベーシックな構成なのだが
先程のモツの出来と比べると
明らかに差のあったものがあった。

それはツユの味付けだ。

私が九州の方の味覚には
不慣れなこともあるのだろうが
濃い濃いと言われる関東モンの舌で舐めても
ここの汁はしょっぱいと感じたのだ。



仕上げにチャンポンをいただいても
野菜でまろ味が出たとは言いにくい汁。

好みな方はどっぷりなんだろう。

10穀米は可もなく不可もなし。
汁には一言申したものなのだが、
モツの出来には一見の価値が大有りだ。

以前、夜の部に飛び込んだ際に
ご予約はと断られた人気店。

ものは試しとご賞味いただきたい。

ご馳走様でした。

よかろう門 赤坂店

〒150-0042
港区赤坂8-12-14
TEL03-5414-3911
月~金 11:30~13:30 18:00~01:00
土   18:00~01:00
祝   17:00~0:00
日曜定休

もつ鍋定食 ¥980(大盛り無料!)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

青山一丁目 さくらさくらにて「いしもちの塩焼き」をいただきます

2007-11-06 19:03:53 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

今日はいただきもので
お昼を済ませてしまったので
先週食べたお魚のお話を・・・

皆さんは焼き魚のメニューで
「秋刀魚」に「いしもち」、
「あじ」に「いさき」、それから「イナダ」とあったら
何をご注文されるだろうか?

この焼き魚の注文に対する
偏りっぷりのものおかしさが今日の主題だ。



青山一丁目の交差点から外苑前へ向かう
左手の住宅街の一角に昼は焼き魚のみで
ランチメニューを構成する面白いお店がある。

さくらさくら。

店先でワタを取った魚達を目の前でじっくりと焼き、
仕上げには鉄板を使ってワタを抜く際に開いた腹から
じっくりと熱を送り込んで絶妙の加減で出だす。

頼んだ魚達が、私の腹に潜り込むために
こんがりと姿を変えてくれる姿を目の当たりにできる
なんとも食欲をそそってくれるお店なのだ。



ぶりが好きな私は
イナダにしようかと迷ったのだが
ここ数年独特の白身の匂いがイマイチ好きになれずに
焼き魚では食べないようにしていた「いしもち」を
興味半分で久々に注文させていただいた。

ここで気になったのが
同僚や後続が圧倒的に注文していた
秋刀魚という魚の支持率の高さ。

わが国の総理大臣を遥かに凌ぐ
60%程のお客がこいつに集中していたのだ。

確かにいしもちは旬とは言い難いのだが
いくら旬とは言え高級魚を凌いで大衆魚に群がるこの様相は
少し以上に感じてしまい魚屋が儲かってしょうがないなと
ため息が出てしまったのだ。

全ての焼き魚が¥980だったからでもあるのだが・・・



同僚に聞くと嫁さんとスーパーに行っても
秋刀魚やあじは知っていてもいさきやいしもちは
知らないから買わないのだという。

単価の違いで手を出さないのならと
ぼやいてもしょうがないのでこの変で手仕舞いにするが
イナダやいさきは旨い魚なので値段が同じならば
たまには食べてみて欲しい。

さて、肝心のお昼ごはんがやってきた。

スクエアの皿にとても美しく盛り付けている。
焼き場を見せたりこういった見た目の部分を意識するだけで
ヨダレの分泌は随分と違うものだ。



山葵かよ!と突っ込みたくなるような
大根おろしの量には目を疑ったが、
佃煮やかぼちゃやさつまいもなどの旬菜も
品目数が増える分嬉しく感じさせていた。

主役のいしもち。

振られた塩を焼き上げる際の魚の脂っ気が
吸い込んだように身に纏い、何とも旨そうだ。



くりっとしたお目めとアイコンタクトを行い
いざ、箸を走らせた・・・

うん。

旨いのだが私はやっぱりいしもちは
煮魚なんかの方が好みだ。

ニジマスの河臭さもちょいと苦手なのだが
いしもちの磯っぽさも大好物の部類にはあたらない。



クセを消すために醤油を使わせていただいた。

また、苦手意識もあるのだろうが骨抜きにも失敗し、
この日はそのまま突付かせていただいた。

こちらのお店。残念な点は2点あった。

1つは味噌汁。
もう1つはごはんだ。

特にごはんは焼き魚だけでは
腹持ちしないであろう私の神経系統が
おかわりしろとは命令してくれなかったのが残念だった。



丁度、今日の朝の番組で外苑前の上田米穀店という
ごはんに拘ったお店なんかを紹介していたのだが、
焼き魚とごはんと味噌汁は三位一体のもの。

今回は努力の先が偏って移ってしまったが
三位一体になったら魚には眼を見張った。

行列のできるお店になるのだろう。
ご馳走様でした。

さくらさくら
〒107-0062港区南青山2-13-5
TEL03-3404-7677

いしもちの塩焼き ¥980

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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乃木坂 魚真にて「的矢牡蠣」をいただきます

2007-11-02 12:29:29 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

今まではあまり私が所属している会社の話は控えてきたが
今日はちょいとばかり職環境を垣間見ていただきたい。

私のチームには部下が3人いた。

2名は入社1・2年目の若手。
もう1名がおととい65歳の誕生日を迎え、
偶然にもその誕生日の日に40数年という長い長い
社会経験にピリオドを打った相談役的な爺様だ。

つまり、今日は爺様の最後のお見送りのお話という訳だ。



爺様の出身は北海道の札幌と旭川の中間の豪雪地帯。

奥様は実家から数軒先の幼馴染で
北海道というだけあった魚貝には目が無い。

その中でも焼き牡蠣が好物なので
最後の餞に鱈腹喰わせてやろうということになった。

初等兵と二等兵を走らせ、
築地やら日本橋を見回ったところ
丁度、日本橋の高島屋で志摩の洗浄方法に特許を持つ
的矢の生牡蠣を海鮮旅館の橘という所が
売っているというので目利きは任せてそいつに決めた。

¥210という現地の倍の値段ではあるが
東京ではおまけを含めてこの値段の仕入れならばマシな方だろう。



仕入れは済んだので、
どこで喰わせるのかという話なのだが、
持ち込みの牡蠣を焼いてくれなんて物騒な話を
気軽に引き受けてくれるお店が青山界隈という
つんつんした土地柄が受け入れてくれるのだろうか?

唯一お好み焼きの「さっちゃん」は
口約束で焼いてくれるなんて言っていたが
まさか本当に持ってくるなど予想していないだろう。

魚好きには魚屋で
ちゃんと喰わせてやりたいとの配慮もあり
1年程前に乃木坂の交差点に出現した、
タイの屋台のような魚屋の「魚真」に頼んで見ることにした。



魚真は築地の仲買「鈴兼」が運営する魚尽くしのお店だ。

こういった交渉ごとも
営業部隊の我々にとっては訓練のようなもの。

初等兵には荷が重く、
失敗=説教部屋という監獄送りを二等兵が行うことになった。

爺様のお勤め最後の食事だという浪花節に
若干の焼き賃で快く快諾いただき、
仲買直営の店によその牡蠣を持ち込むという
失礼極まりない暴挙をお許しいただいた。

「魚真さん。ありがとうございました。」



こちらのお店。相当に繁盛している。

入り口には立ち食いのカウンターがあり
数十あるテーブル席を魚を摘まみながら待つことができる。

カウンターの奥には
脇に魚屋のように氷の上に魚達が置かれた
食欲をそそるテーブル席があり、
そのまた奥にビニールハウスに大漁旗とコカコーラの
テーブル席で乃木坂という立地とは似つかわしくない
前述のアジアの屋台のような席が並ぶ。



流石に持ち込んだものだけで
食事を済ますことはできないので
大間のマグロ¥1,380
毛がに ¥1,980
塩辛や雌のめざしやら摘まめるものを頼んで
焼き牡蠣を待つことにした。

こちらのお店の喰いモンは
次回改めてしっかりとレポートすることに
させていただくのだが、毛がには客を見られたのか
子供も子供の海に戻してやりたくなるほど
こじんまりとしたものだった。

それでも蟹の喰い方を知らない初等兵に
爪で穿るんだぞだとか蟹味噌を身に付けて食べると
最高だとか教授している爺様の姿は水を得た魚だった。



そしてこの日のクライマックスがこれ。

的矢牡蠣だ。

よそのテーブルの視線が痛くて申し訳なかったが
爺様と私たちだけのスペシャルミールを堪能させていただく。

まずは、見た目にも焼き加減がすごく良い。

テント内全体に立ち昇る磯の香りは
写真なんか撮ってる場合じゃないぞ光線を
ビンビン発していた。



爺様に続いてパクリと・・・

ふぅまぁい。

言葉にならないような旨さだ。

夏牡蠣のようなぷっくりとしたクリーミーさはないが
1粒1粒が体全体に海の恵を運んでくれた。

2個目は1滴だけレモンの雫を落としたのだが
牡蠣の味が引き立ってこれまた良い。



北海道の牡蠣とは随分と違うのだが
爺様も大はしゃぎでかぶりついていた。

爺様のサラリーマン最後の日はこんな風に幕を綴じたのだが
私は30年後にどのような最後を迎えるのだろうかと
爺様の姿と重ねながら考えてしまった。

随分と先のようであっという間にその日は来るのだろうが
今は考えるのは止めにしよう。

爺様お疲れ様でした。
魚真の皆様。感謝いたします。

ご馳走様でした。

魚真 乃木坂店
港区赤坂9-6
TEL03-3405-0411
17:00~24:00
不定休


〒517-0204 
三重県志摩市磯辺町的矢310
TEL0599-57-2731

旅館 橘の的矢牡蠣を魚真で喰らう

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★▲☆

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青山一丁目 うお藤にて「鉄火丼」をいただきます

2007-10-04 15:18:16 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

青山一丁目はこと飲食店においては
お隣の外苑前や赤坂と比べると非常に変化の少ない街だ。

閉めるお店が出ると銀座なんかでは
あっと言う間に新しいお店が入るものだが
この地ではオフィスに変わってしまったりもする。

そんな青山一丁目に先日新しいお店ができたので
待ってましたとばかりに行ってきたのだ。



うお藤。

場所は青山一丁目の駅に隣接する
ツインビルの地下1階の飲食店街だ。

以前は和食を出すお店が入っていたのだが
その跡地を全面改装して板場をカウンターが囲む
オープンな雰囲気なお寿司屋さんだ。

ランチメニューは

鉄火丼     ¥950
お造り定食 ¥1,000(1人前)
      ¥1,250(1.5人前)
おまかせにぎり ¥950(1人前)
      ¥1,200(1.5人前)



頼んだものは鉄火丼を当然のように
大盛りで注文させていただいた。

数分で赤身の上に叩いた脂身ののった大きな鉄火丼と
小鉢が2つ。それから赤出汁が添えられてやってきた。

この小鉢2つは栄養価を考えると
非常にありがたい。



まずは赤出汁を・・・

鰹の出汁かな?味噌も出汁も効いてはいるが
人の手が入っていないような機械的な味だ。

バランスは良いのだが
意識を味噌汁自身には向けてくれない。



続いて主役の鉄火丼だ。

山葵は粉山葵だろう。
見た目にマグロが泪ではなく汗をかいていたので
ちょいと期待ができなくなってしまった。

この泪と汗とはなんぞと言う方のために少々。

解凍後、冷蔵していたマグロは
適温になると旨み成分を含んだ分泌液のようなものが
切り身の表面につくのだ。

寿司屋でマグロを頼んだら
この分泌液が出るまでは口に運ばず
10分かかっても待つのが良いだろう。

この旨みののった雫のことを
泪と呼ぶ食道楽は多いのだ。



逆に汗とは泪と同じように、
マグロの切り身に見られる雫なのだが
こちらの方はマグロの解凍方法に失敗したという話だ。

その多くが冷凍で流通されるマグロは
解凍法によって旨さが格段に変わる。

自然解凍をしてしまうと
氷の水分がマグロの旨みを垂れ流してしまうのだ。

この際に表面に残った水分を汗と呼ぶ者もいる。

こうなったマグロは水ッ気が多く、旨みに乏しい
マグロと呼ばれるただの赤い刺身に成り下がってしまうので
塩とぬるま湯で旨みを閉じ込めながら冷蔵庫などで
解凍した方がより美味しく仕上がる。



確かめるべく早速口の中に運んだのだが・・・

やっぱり駄目だ!

素材の良し悪し以前に解凍に失敗している。

臭味もなければ旨い赤身が与えてくれる
舌先がビリッと痺れるような刺激もない。

もう1点。

酢飯の作りがとても良くない。
酢がよく回っておらずドンブリとしての
酢飯と赤身の一体感が全く感じられない。

こうなると仕事が雑に見えてしまう。



小鉢だが1つ目は肉じゃがだ。

肉じゃがはメイクイーン派と男爵派に分かれるが
私は男爵大好き人間。

そのことについてどうこう言うことは無い。

みりんで甘味がやや強い肉じゃがだが
美味しくいただけた。



2つ目はいわしのつみれ。

餡にトロ味がつけてあって
魚の旨みがぎっしりと凝縮された
ツミレをさらりと食べさせてくれた。

この脇役が一番旨かった。

現状、できたばかりで連日繁盛しているが
今のままでは雲行きは怪しい。

小鉢などでいい仕事も目にできたので
酢飯のつくりなど当たり前のことを当たり前にやって行ければ
晴れ間もさすのだろう。

ご馳走様でした。

うお藤
〒107-0062
港区南青山1-1-1新青山ビル東館B1

鉄火丼大盛り ¥950(大盛り無料!)

甚平満足度 ★★☆☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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赤坂 ギタローにて「パンツェッタとバジルのピッザ」をいただきます

2007-08-30 20:11:43 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

会社の同僚が以前に私の日記で見た
半熟の目玉焼きが2つのった
薄焼きのパリパリピッツァを食べたいというので
久しぶりにギタローに行ってきた。

こちらのお店。乃木坂と赤坂の中間地点に1店舗と
青山一丁目~外苑前の中間に1店舗の合計2店舗構えているお店だ。

私は赤坂店にしか行ったことがないのだが
青山店は数週間前にご紹介した周さんのお店の丁度真上にある。



こちらのお店のパスタを食べたことはなかったので
パスタメニューにしようかと考えたのだが、
銀座のジャポネや虎ノ門のハングリータイガーなど。

大盛りで慣らした胃袋が
こじんまりとした量ではどうにも耐えられそうになく
拒否反応を示してしまった。

生ベーコンことパンツェッタを使った
バジルソースのピッツア。

こいつにグルルとお腹が反応したので
キャベツとベーコンのスープと共に
Wベーコンなランチを注文させていただいた。



今日は店の最奥部。

自然光の当たらない、
白熱灯の薄暗い席になってしまったので
写真が暗くて申し訳ない。

最初にやってきたのがこちらだった。

これは水差しだ。

ちょうど鶏の口から水がジョロロと流れ出るのだが
イタリア人と日本人の感性の違いを
いきなり見せ付けられてしまった。



時間をほぼ同じくしてやってきたのがこちら。

くるみ入りのパンと前述のキャベツとベーコンのスープだ。

くるみのパンは手製なのだろうか?
ちょいと固めのパンだったので唐辛子を漬けた
辛い暖色のオリーブオイルで食べさせていただいた。

前回、前菜とサラダとスープの3種類から
付け合せを選べたような気がしたが、
今日はスープとサラダの2択だった。

スープの方はまずまずだ。
パンと一緒にもぐもぐとピッツァが
焼きあがるのを待たせていただいた。



パンとスープを食べ終えて一息ついた丁度良い
タイミングでピッツァはやってきた。

こちらがパンツェッタとバジルのピッザ。

新婚旅行から帰ってきた際に
ちょいとナポリとローマのピッツァの違いをお話したが、
こちらのピッツァはローマ風。ミラノも薄焼きと聞いてはいるが
10年前のミラノの記憶はどこかに吹き飛んでしまった。

ナポリは生地が厚焼きで
ローマは薄焼きのパリッパリなことを
たったの9ヶ月前の出来事なのに改めて思い出した。

時間が経つのは早い。



最初に感心したのがバジルソースの盛り付け方だった。

惰性で真ん中にボテッとやられがちなものなのだが
こちらのお店ではまるでてんとう虫の如く
バジルソースで斑紋を描いていた。

写真は汚いが実物は美しい・・・

ナイフとフォークで口に運び入れ・・・



・・・ようとしたその時だった。

薄ッ!

生地の薄焼きっぷりが
まなこに飛び込んで来た。

家訓の1つ。「ピッツァ。冷ますことベからず。」を
実践すべく一口・・・

旨い。

香りの強いバジルに和えているのはアンチョビだろう。

アンチョビは好き嫌いが激しいもののひとつだが、
バジルの角とアンチョビの棘が両者を落としあって
7~8割の人が賛成表を入れてくれそうな仕上がりだ。

ちなみに私はずっぽしド真ん中。
ジュワッと口の中で広がるバジルソースと
それを吸収するようにとろけ込む生地の相性が
なんとも心地良かった。



ナイフを入れた断面を見ると
こちらも薄焼きっぷりを語っていた。

先日テレビで某女優さんが
自宅にピザ焼き釜をイタリアから取り寄せて
ピッツアホームパーティをやっている番組を目にしたが、
私もいつかはピザ釜と螺旋階段のある
一軒屋を構えてみたいものだ。



イタリアではピザは1人1枚がルールの如く
スタイルの良い女性から老人まで一様に
そのように注文していたが、
イタリアンサイズよりも少しだけ小さめな
ここのお店の薄焼きピッツア(それでも25CMはある)ならば
日本女性でも平気で平らげることができるだろう。



ピザ生地はお店によってワインの世界に似た
生地ごとのアロマが好き嫌いを左右しているように感じているのだが
ここの生地には文句は無い。

ファンも多いようなので未食の方は是非一度。

食後のエスプレッソを流し込んで、
ご馳走様でした。

GHITARO(ピッツェリア ギタロー)赤坂店
〒107-0052
港区赤坂7-6-47赤坂ニュープラザ1F
TEL03-5570-2130
12:00~14:00
18:00~22:00

パンツェッタとバジルのピッザ ¥1,100
(スープ、パン、エスプレッソを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

→ とろ~り半熟卵とチーズのコラボレーションが絶品!の巻

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赤坂 涵梅舫にて「回鍋肉」をいただきます

2007-08-24 16:37:01 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

日記にはあげていないが
最近1週間に1回は行っているお店がある。

私の好きな食べ物。
ピザ、タコス、お好み焼きの中の
お好み焼きのさっちゃんだ。

広島風よりは粉たっぷりなものの方が好みではあるのだが
粉イリコが薄い広島風のに広がったコクのある広島風は
お店の柄の良さと相まって足を向けさせてくれている。

どうも絵面が似たりよったりなので
同じお店の似たような記事はあげるのを控えているのだ。



ちょうど昨日のこと。

さっちゃんのおばちゃんが
ギタローの隣りの中華料理屋が旨いのだと教えてくれたので
性分上じっとしてられなくなって行って来た。

涵梅舫と書いてカンメイホウと読むのだそうだ。

赤坂の駅からよりも乃木坂の駅の方が近いだろうか?
ミンミンやさっちゃんは青山一丁目もこの2つに割って入るが
こちらのお店は前述の2択な距離にある。



店に入って驚いた。

随分と赤坂な落ち着いた内装なのだ。
メニューに目を通しているとお茶を持ってきてくれたのだが
どこの中華料理やでも同じようにやってくれる
ポットでお茶を出してくれる風習。

私はこいつが生まれた経緯は知らないが
日本にはないこの文化がとても好きだ。

日替わりランチメニューの
イカとブロッコリーの炒めものを同僚が頼むと言うので
回鍋肉を注文させていただいた。



やってきたのがこちら。

玉子スープにザーサイ、ゆで卵、春雨に
ライスとしっかりとした量の回鍋肉。

旨そうだ。

最初に手を伸ばしたのはスープだった。



香りが鼻に飛び込んだ瞬間に
先日行って来た周さんのお店を思い出したのだ。

そう。

こいつからもコーンの甘い香りが
ふんわりと漂っている。

蓮華を走らせて口の中に入れると・・・

十分に旨いのだが
ちょいとばかしコーンの甘味が
スープを飲み込んでいた。

好みで言うならば周さん家の方が
上品に感じて私好みだった。



続いてザーサイだけでも
ごはんが食べれてしまいそうなことを確認し、
春雨に手を伸ばした・・・

この春雨。

味付けは大陸仕様そのままなのだろうが
中華が不慣れな日本人が食べても
初めて口にする新鮮な味付けは
お隣の国だということ以上に
すんなりと受け入れられる味付けだった。



本日のメイン。回鍋肉だ。

たっぷりのキャベツにピーマン。
肉の量も申し分ない。

っと。ここでアクシデントが
お恥ずかしいのだがキャベツの弾力が箸の先で弾けて
ワイシャツに向かって飛び跳ねた・・・

ガーン!!!

一生懸命おしぼりで叩いたのだが、
この油染みは取れそうもない。



後悔をなんとか腹の底に沈めて
回鍋肉をようやく口の中に運んだ・・・

??? 火力のマジックだ!

キャベツもピーマンも
恐ろしい程シャキッとしている。

弱い火でタラタラ炒めたら
野菜もへたれてこうはいかないだろう。



お肉の方は粗悪では決してないながら
極上とは言いかねる肉質を調理という魔法で
見事に引き出していた。

同僚のいかとブロッコリーの方も
塩使いが素晴らしい。

これは久しぶりのめっけものだ。



食後にはデザートが。

杏仁豆腐だけならば珍しくも無いのだが
カステラのような食べ物が一緒に付いてきた。

これはいったい・・・?

パクリとやると
カステラ程蜜の効いていないスポンジの間に
蜂蜜が塗られた食べ物だった。

口直しとして、あって嬉しい食べ物だ。



杏仁豆腐はなかなか美味しい。

ぷりんとした寒天よりな食感は
私向きではないのだが美味しくいただけた。

こちらのお店。

数ヶ月に何回か募集15名の1人¥50,000で
満漢全席をやっているそうなのだが、
中国政府公認の特級だかの免許を持った方々を抱えている以上に
料理から感じた期待感が失われた宮廷料理の復活に
期待を持たせてくれそうだ。

新宿の京王デパートにも入っているそうなので
次回はこちらの方にも行ってみたいと思う。

ご馳走様でした。

涵梅舫(かんめいほう)

〒107-0052
港区赤坂7-6-47赤坂ニュープラザ1F
TEL03-3224-1607
11:00~14:30 17:30~22:00
(日・祝日の夜は17:00から)
年中無休

回鍋肉 ¥1,050(ライスのおかわり無料!)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆


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青山一丁目 実之和にて「冷やしカレー麺」をいただきます

2007-08-21 15:54:44 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

同僚が面白いカレー麺の新メニューができたと
早馬を送ってくれたので善は急げと行って来た。

実乃和。

以前豚しゃぶカレースープをご紹介した
カレーうどんならぬカレーラーメンの専門店だ。
場所は巻末から前回の日記でご確認いただきたい。



前回特には触れなかったが
こちらのお店の内装や小物のセンスはとても良い。

昭和レトロなアサヒビールのグッズがあったり
カウンターには「1億人の昭和史」(笑)
大昔の週間少年ジャンプやらラムちゃんの単行本やら
いい大人の少年時代がそのまま移築されているのだ。

ちなみに目に付いたジャンプの表紙は
「リングにかけろ」だった。



同僚の言っていた面白いメニューとは
冷やしカレー麺だ。

こいつを普通¥900。大盛り¥1,000。
特盛り¥1,100と3サイズある中から
最大級のものを注文させていただいた。

ちなみにこちらのお店。
ごはん系のメニューにはおかわり自由が。
麺系のメニューには半ライスが付いて来る。

注文時に半ライスの有無を問われるので
「もちろん!」と親指を立てるのが日本男児だろう。



5分程でやってきたのがこちら。

話を聞いた際に一番不思議だったのが
カレールーが凝固していないかという点だったのだが、
ぱっと見には温玉に青葱、それから豚肉と大量の麺が
飛びこんでくるばかりだった。



豚の柔らかな感じが気になったので
こいつをとりあえずパクリとやった・・・

案の定。豆腐でも混ぜているのではと
不思議に感じるほど軽やかに胃へ向かって進んで行く。

どういうことだ?



温玉を潰してみた。

やや硬めで黄身がどわっ~と
溢れ出るのを期待していたのだがまぁ良い。

お約束のしずるショットだ。



麺は洗いもしっかりしていてヌメリもない。

硬さ加減が知りたくて
パスタの具合を確かめるように
1本だけ口の中に運んでみた・・・

引き締まって食べ応えのある麺だ。

旨い。



ルーが沈殿しているので写真のように
ビビンバよろしくぐちゃぐちゃにかき混ぜる。

予想外に固まっていないカレールーが
絶妙に絡まって空腹の絶頂には酷なありさまとなった。

もう駄目だ・・・



堪らず箸を取り一口・・・

うん。旨い。

ベースとなるカレールーは
前回同様少し舌先でザラつくとろみがかったものだ。
甘すぎず辛すぎず。

大量の麺を喰らうのには丁度良い按配だ。



ゲームセンターあらしが連射をするように
猛烈な勢いで麺を平らげた。

そしていざ半ライスを。ボトッ。

残ったルーにいただいた半ライスを落とし込み
おじやの如く練り上げるのだ。



出来上がった按配は
まるで玉子でとじたおじやのようだが
ルーが温かければその通りもう1個玉子が
欲しくなるような加減だ。

口の中に運ぶと・・・

ぐぉっ!しょっ、しょっぱい。
ルーの塩分が強すぎて、
麺に絡める程度ならば丁度良いが
ごはんに絡めてスープごと
すするような食べ方は完全に無理がある。



1ヶ月分の塩分を
一気に摂取するような愚行為だった。

正直、カレースープを流形のまま保つ技は見事だったのだが
毎日食べれるような優しさが少し欲しいのだ。

量はお見事。お腹いっぱいご馳走様でした。

カレー麺実之和 南青山本店

港区南青山1-3-6南青山1丁目アパート6号棟1F
TEL03-3408-1119

冷やしカレー麺特盛り ¥1,100(半ライス無料!)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★★▲

⇒実之和にて「豚しゃぶカレースープセット」をご馳走様でした!の巻

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

外苑前 広東名菜 富徳にて「にんにくの芽と豚肉の炒め物」をいただきます

2007-08-10 18:02:46 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

今更ながらランキングサイトを
ちゃんとやってみようという気になった。
1年が経過して最近の悶々とした日記を見返すと
モチベーションが大切な事に気付かされた。

ということで、今までは張りっぱなしだった
テキストリンクから心機一転バナーに張り替え、
皆様にお願いすることにさせていただいた。

ご訪問の際には三連射の程よろしくお願いします。

さてさて、今日はせっかく青山の地にいるというのに
周 富徳さんのお店に行ってないことを思い出し、
CIプラザまで足を伸ばしてきた。

場所はいたって簡単だ。
青山一丁目の駅からならば
青山通りを右手から外苑前方面に。
5分程でバブリーな一面煉瓦な建物を
見つけることができるだろう。



周さんのお店は地下一階だ。

お店に入りメニューに目を通すと
ランチタイムは大きく3種類があることが判る。

Aランチ ¥1,050 にんにくの芽と豚肉の炒め物
Bランチ ¥1,575 八宝菜
コース  ¥4,000程度~

ちなみに2人以上で行くと手間が省けるからだろうか?
AにもBにももう1品料理が追加されるので
複数にで行くのが圧倒的にお薦めだ。



1人ぼっちでAランチを注文させていただいた。

最初にやってきたのは
写真にはないザーサイとこちらの玉子スープだ。

ザーサイは一口食べて隙がない仕上がりを確認し
黙ってごはんを待たせていただくことにした。

玉子スープは写真を撮っている最中から
甘い香りが鼻腔をくすぐるものがあり、
何か何かと想像しながら口の中に運ばせていただいた・・・



これは玉コーンスープだ!

くだらないダジャレを申し訳ない。

要するに玉子スープにスイートコーンを付加した
和洋折衷スープと言う訳だ。

コーンの甘味の方に大きく転がり込ませない加減が
中華の枠に捕らわれないながら収まっている秘訣なのだろう。

旨い。



程なくしてやってきたのがこちら。

今日のメインのにんにくの芽と豚肉の炒め物だ。

食材はいたってシンプルそのもの。
名付けの通りの2品と人参に葱。

料理の見た目に配慮して
にんにくの芽と人参が同じ長さに切り揃えられ
豚肉は見栄え良く2品よりもやや大きめにされている。
香りの強い葱は1.5cm程の輪切りで
その他の食材に干渉しすぎないように
配慮がなされたものだ。



にんにくの芽の量も豚肉の量も申し分ない。

堪らず一口・・・

こいつも旨い。

一番驚いたのは油の加減だ。

中華のギトギトイメージもなんのその。

必要最低限に使われた油の加減が
にんにくの芽や豚の風味を損なわせず
びっくりするくらいあっさりと胃に入れてくれるのだ。



食べ終えてようやく気づいたのだが
醤にはにんにくがみじん切りにされて
しっかりと風味が足されていた。

こちらのお店。ごはんのおかわりは無料だ。
当然の如く2杯目をいただいたのだが、
今回の食事の中で唯一隙があったのが
ごはんの炊き加減だった。

もったいない。



食後にはデザートの杏仁豆腐が。

よく冷やされた杏仁豆腐は見た目にも艶やかだったのだが、
私は元々杏仁霜の効いたドロッとした杏仁豆腐が好み。

こいつはどうなのだろうか?

食感はプリッとしているのだが
表面の寒天っぽさとは裏腹に
中面の濃厚さが食感をねっとりと感じさせる。

こいつはこいつで旨いじゃないか!



料理の方は満足した。

最後に気になったのはランチの
客がまだまだいるというのにガラガラと
収納扉を動かして夜の団体客の準備をする無神経さ。

こういう所は直した方が良いですよ。
ご馳走様でした。

広東名菜 富徳

港区北青山2-3-1CIプラザ
TEL03-3497-3111
月~土 11:00~22:00 
日・祝 11:00~21:30 
ランチ 11:00~15:00
年中無休

にんにくの芽と豚肉の炒め物定食(Aランチ)¥1,050

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
 次の日記に旅立たれてもお元気で

青山一丁目 EN CACHETTEにて「ほろほろ鳥のコンフィ」をいただきます

2007-08-06 15:59:01 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

前々から小洒落具合が
どうにもお腹にズシンとこなさそうだと敬遠していたお店が
実は¥1,000でハンバーグを喰わせてくれることを知り
どんなもんかと行ってみた。

EN CACHETTE。

お店の名前の通り
フランス料理のお店なのだがその実力の程は・・・



場所は青山一丁目の交差点を外苑前方面へ。
ホンダの角を左手に入り、最近さんざんぱらご紹介していた
ウイン青山の手前を右手に入った所にその店はある。

テラス席に着席し、
さぁハンバーグをと言うところでちゃちゃが入った。

ハンバーグは数量限定。

品切れにつき¥1,575のメニューの中からとのこと。

もち豚肩ロース肉のロースト
ほろほろ鳥のコンフィ
スズキのポワレの中から
ほろほろ鳥を注文させていただいた。



最初にやってきたのがこちら。

自家製ハムのサラダだ。

シーザードレッシングに胡椒で味を付けている。

まずまずだ。



一緒に出されたパンの方は・・・

それほど美味しくはない。

どこぞで売っているような
誰もが想像するパンの味がそのまま納まっていた。



ほろほろ鳥のコンフィ。

コンフィは初めてその調理法を聞いた際には
誰がこんなことを思いついたのかと
とても驚かされた記憶がある。

塩漬けにして脂の膜で保存して、
焼く際にはその脂でそのまま焼けてしまう。

不合理なようでとても合理的なこの方法。
わが家の食卓には中々並ばないが
一家の保存食の定番に是非ともなって欲しい
メニューなのだ。



皿にはブロッコリーやカブをはじめ
サヤインゲンやインゲン、ニンジンなどの温野菜が
ポテトと一緒に敷き詰められていた。

ソースにはマスタードソースが使われているのだが
このマスタードソースはあくまで温野菜に
用いるためのものなのだろう。



パリッと芳ばしく焼かれた皮を破り
中の按配を垣間見ると・・・

おぉっ旨そうだ。

塩抜きされたとはいえ
下味として塩気が程よく残っている。

旨い。

余分な脂が外からも中からも
皮に向かって集まったような
肉はサッパリと皮はパリッとジュ-シィにいただけた。



温野菜はありがたいが
ポテトの具合がイマイチだった。

水気の多い仕上がりにソースの水気が
さらに仕上がりをゆるゆるとしてしまっているのだ。



食後にはデザートとコーヒー紅茶が付く。

デザートはヨーグルトのシャーベットに
クランベリーソースが合わせてあった。

このシャーベット。
明治ブルガリアヨーグルトで作っているのだろうか?
そのまんまの味だった。

クランベリーのすっぱ味が
ヨーグルトの酸味と共にすんなり納まったのだが・・・



こちらのお店。

雰囲気はとても良い。
が、男性客にはとてもとても満足しにくいお店だろう。

食べても食べても満たされない感じは
いい雰囲気が逆にそうさせてしまっているようにも感じた。

お料理の方は可も無く不可も無くといったもの。
パンの出来なんかを見ると同じフレンチならば
パリ4区なんかの方をお薦めしたい。

ご馳走様でした。


EN CACHETTE
(アン・カシェット南青山)

〒107-0062
港区南青山2-5-8
TEL03-5772-1498
11:30~14:30
18:00~22:00(日曜21:00まで)

ほろほろ鳥のコンフィ ¥1,575

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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青山一丁目 横濱みなと亭にて「コンビーフ丼」をいただきます

2007-07-31 15:44:53 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

先日、ウィン青山にある能代をご紹介したが
その中に未食の気になるお店があった。

横濱みなと亭。

ネーミングがチェーンっぽかったので
以前は1度躊躇したのだが、
調べてみると西大井と横浜とこの青山で展開している
牧場直営のお店だったのだ。



こちらのお店が運営する牧場は小野ファームというそうだ。

そこと青木牧場、濱田牧場と言う牧場が
葉山牛の生産母体「三浦半島酪農組合連合会」を脱退し、
「横濱ビーフ推進協議会」という黒毛和牛のブランドを作った。

銘柄牛の実力はいかに・・・

店に入りメニューに目を通すと
ランチメニューは全て¥950だった。

ハンバーグが数種類、カルビランチや
鉄板焼き、ビーフカレーなど牛々しいメニューが
当然のように並ぶ。

その中で異彩を放っていた
コンビーフ丼とやらを大盛りで
注文させていただいた。



5分程でお目当てのコンビーフ丼が現れた。

大きなどんぶりにたっぷりと入ったライス。
わかめスープに大根のサラダで一揃えだ。

まずはわかめスープを一口・・・

ごくごく普通なわかめスープだ。



こちらは大根のサラダ。

ごま油と白胡麻のドレッシングを含めて
こちらの方もどこにでもある味だ。

今回はメインからではなく外回りから
攻めてみたのだがメインの方は大丈夫だろうか?

ちょいと心配になってしまった。



いよいよメインのコーンビーフ丼だ。

大量の鰹節に海苔と大根おろしも添えられている。
コンビーフの中心には写真では見えていないが
卵黄がゆっけの如くのせられていた。

丼に顔を近づけると
ほんのり牛肉の焼けた匂いが立ち昇っていた。

コンビーフに火入れしているのだ。



鰹節がユラ~ッと揺れる様が
ごはんの温かみだけでなく
火入れされたであろうことを感じさせてくれた。

堪らず木ベラを走らせ一口・・・

おっ!旨い。

塩加減がそこらの缶詰とは大違いだ。
牛肉の甘味を感じられる按配なのだ。



おそらく合わせる牛脂にも配慮しているのだろう。

コンビーフは好き嫌いがはっきりと分かれる食材。

おそらくは子供の頃に食べた缶詰のクセが
コンビーフを受け付けなくしているのだろうが
最初に食べたものがこいつならば
コンビーフ嫌いな人口も減ったのだろう。



写真が赤焼けてしまって申し訳ない。

私が大好きな卵の黄身が
コンビーフの塩気を落としてくれて
肉の味の全体像をより鮮明にしてくれた。

実は写真では判らないのだが
丼には漬けダレが振られている。

その手順こそわからないのだが
甘めの漬けダレは鰹節や大根おろしとは
反対方向なのだがバランスが良い分
全く苦にならない。



銘柄牛をウリにするお店で
コンビーフでスタートを切るのは
正直どうかと首をかしげる方もいるのだろうが
おかげでハンバーグやなんかへの期待がより高まった。

内装こそ安っぽいお店だが
もう1度行って見たいと思う。

ご馳走様でした。

横濱みなと亭
〒107-0062
港区南青山2-2-15ウィン青山1F
TEL03-3408-5176
11:30~14:30
17:30~22:00
土・日・祝日定休

みなと亭コンビーフ丼 ¥950(大盛り無料!)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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青山一丁目 丸の内 立田野にて「ふかひれ雑炊」をいただきます

2007-07-27 12:53:37 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

今日は週に1度の休肝日だ。

酒好きを続けて行くために週に1度位は我慢我慢と
昨年あたりから気にするようになった。

そんな決意を押してくれるようなものをランチにはいただこうと
あっさりメニューがありそうな丸の内 立田野に行って来た。

ちなみによく立田堅と言われる方がいらっしゃるが
漢字はそのように見えても立田野と書いてあるのだ。



場所は青山一丁目の駅そのもの。

駅隣接の新青山ビル地下1階の一角にその店はある。

どうもこの飲食街の紹介は少ないのだが
フレンチのルコントやエルグレコなんかは
そのうちご紹介することになるのだろう。

店内に入り胃に優しそうなものを物色するのだが
カツ丼以外はどれもこれも優しすぎるくらいだ。

ちなみに私は以前、
今日のように胃に優しさは求めず、
このカツ丼と平打ち麺のひもかわをいただいた。



そんなこんなで頼んだのはふかひれ雑炊。

昼飯に雑炊を食べるのは
片手程の経験しかない。大丈夫だろうか?

こちらのお店。
私は味醂の使い方が上手なお店だと思っている。

味醂は誰でもある程度の旨さを
簡単に手に入れることができる調味料だが
旨い煮物には砂糖や醤油、出汁と味醂のバランスがとても重要。
以前食べた煮物にえらく感心したものだが
今日の食事には雑炊とおひたしのみ。

北風が吹いていた。



雑炊にお餅。
炭水化物の2乗なこの仕様は
お恥ずかしながら大好きな組み合わせのひとつ。

三つ葉を掻き分けて
フカヒレを探させていただいた。



椀に盛り付けながら
どいつだどいつだと探すのだが
細切りにされているのは牛蒡。

どう探しても見当たらない。

どういうことだ?

そのうち見つかるだろうと
取り合えず食べてみることにした。



薄っすらと塩気が
玉子の優しい旨みをしっかりと残してくれる
狙い通りの胃が喜ぶ味だ。

しかし休肝日にあっさりとした食事。

こいつは止めた方が良さそうだ。

今後は休肝日だからがっつり行こう!と
元の鞘に収めたい。



上の写真。

薄っすらと認識できる細い細い繊維を
ようやく確認することができた。

ただし、食感を愉しむことが全くできなかったのだが・・・

以前こちらのビルの1階に
とらやの喫茶があったのだが
客が少なく閉められてしまった。

夏場にはそこで抹茶宇治金時を食べたり
立田野でみつ豆を食べたりと涼を取るのには
大変重宝したものだが今は立田野のみだ。

フカヒレが判り辛い雑炊はなしだが
これからも頑張って欲しい。

ご馳走様でした。

丸の内 立田野 青山一丁目店
〒107-0062
港区南青山1-1-1新青山ビル東館B1
TEL03-3475-1761
11:00~18:00
土・日・祝日定休

ふかひれ雑炊 ¥1,050 

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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青山一丁目 能代にて「つぼ鯛のみそ漬け」をいただきます

2007-07-25 12:51:20 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

青山一丁目には大きく分けて5つのランチエリアがある。

1つ目は外苑東通りから青山墓地に伸びる一角。
2つ目は外苑東通りから赤坂・乃木坂方面に伸びる一角。
3つ目は青山通り沿い外苑前に続く一帯。
4つ目が駅に隣接した青山ツインタワーの地下街。
最後に青山通りから青山霊園に伸びる一帯だ。

今日は今までエントリーの少なかった
最後の一帯のお店をご紹介したい。



青山一丁目の交差点のホンダの裏手に
ウイン青山という大きなマンションがある。

マンション自体は随分と老朽化した建物なのだが
こちらの1階は結構な数の飲食店が入っているのだ。

その中のいくつかは体験積みなのだが
前々から面構えの気になっていた能代というお店に行ってきた。



能代と聞けばバスケットが強いだとか
秋田小町だとかきりたんぽだとか
秋田に縁のあるお店だと言うことは
誰でもピンとくる。

店の前のメニューに目をやると・・・驚いた。

金目に鯖にスズキと赤魚、
さんまにほっけ、つぼ鯛などなど
全てのメニューがお魚だったのだ。

芳ばしい。



しかもメニューに金額表示がない。
入り口で大きなバリアーを張っているのだ。

私の経験ではこういったお店に外れは無い。

あまり広くないお店のキャパを考えると
リピーターの付いたお店はキャパオーバーせぬように
こういったやり方をすることもあるのだ。

勝手な想像なのだが・・・

第1希望はスズキのカマ煮。今が旬だ。

結局売り切れのスズキを諦め
第2希望のつぼ鯛を注文させていただいた。



あっという間にやって来た。

下焼きがされていたのだろうが
焼き物なのでちょいと残念だった。

ごはんに味噌汁、新香に塩辛、
それから白菜の小鉢と味噌漬け。

こちらで一揃えだ。

お味噌のいい香りが漂っていたので
まずは味噌汁を・・・



なっ?旨い!

赤出汁に使っているのは鰹だろうか?
味噌と出汁の境界線の一番バランスのいい作り方で
どちらもでしゃばらず調和している。

今まで赤出汁には煮干が一番よろし。と
決め込んでいたのだが決意を鈍らすほどの旨さ。

参った。

絹豆腐にもこだわりがありそうだ。
大きさといい豆腐の上等さといい申し分ない。

それから写真では見辛いのだが
ふ海苔という東北地方ではよく食されるという
赤い海藻が入っていた。

こいつが味噌の塩分を中和しているような
錯覚を覚えるほどこの椀にはなくてはならないものだった。



正直、今日の食事は
一杯の味噌汁でとてもとても十分で、
ご馳走様と行きかけたのだが、
ほっけなんかの脂のキツさと比べると
雲泥の上品さを誇るせっかくのツボ鯛。

さすがに持って帰る訳には行かない。



つぼ鯛の骨は硬いが
この骨の淵についた身には
芳ばしい旨みが凝縮されていて
みすみす見過ごすことはできない。

こいつを剥ぎっぱなしにして
食べ残すのは愚の骨頂。

もったいなさすぎるのだ。



骨を剥がすとダンドリ-チキンよろしく
味噌ではんなりと色づいた白身があらわになった。

旨そうだ。

堪らず一口やるとやっぱり堪らない。



てらてらと耀く脂が食をグングン進めさせる。

皿には脂を気遣って
大根おろしが添えられているが
味噌の塩気で十分に旨い。

脂落としにそのままいただいた。



ひっくり返すとうって変わって
素敵な皮が飛び込んできた。

こいつをごはんに巻いて食べてみたのだが
幸せの絶頂を味わせてくれた。

小鉢の1つ塩辛は
まずまずのものだったが
久しぶりに食べたこともあって
こちらも美味しくいただけた。



もう1つの白菜の小鉢。

こいつは何というものなのだろうか?
聞いておけば良かった。

もやしと一緒に鶏ひき肉がちょびっと
入っているようだったが、どうしても味噌汁の仕上がりと
比較してしまい旨いのにどうもしっくりとこなかった。

こちらのお店。

魚ものの少ない青山一丁目界隈ではとても
稀少なお店で良い見つけものをしたのだが
ごはんの炊き加減には旨いながらも
向上の余地があった。

生意気ですがご馳走様でした。

能代
港区南青山2丁目2-15ウイン青山1階
TEL03-3478-4612
夜は金曜日のみ(きりたんぽが食べたければ夜の部に)

つぼ鯛の味噌漬け ¥1,000(おかわりライスを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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外苑前 蟹漁師の家にて「蟹玉炒飯」をいただきます

2007-07-10 19:54:38 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

外苑前の駅から青山一丁目に向かう途中に
妙に気になる看板を見つけてしまった。

蟹漁師の家・・・

想像するに蟹三昧なランチを
食べさせてくれるであろうお店に行ってみることに。

場所は外苑前の駅から徒歩1分。
青山通り沿いの一丁目に向かって左手に
外苑前には似つかわしくない
ビルの暗がりの狭間にその店はある。



薄汚れたエレベーターを3Fまで登ると
思いのほか開けた空間がそこにはあった。

どれもこれも¥1,000程度の
ランチメニューは案の定の蟹尽くし。

カニカニ炒飯というタラバがガツンと入ったものに
しようかとも思ったのだが、こちとら卵党。

蟹玉炒飯をもちろん大盛りで注文させていただいた。



数分でやってきたのがコチラ。

蟹玉炒飯にサラダ、デザートのゼリーに味噌汁で一揃えだ。

見るからにしっかりとした量の大盛りに
思わず口元が緩んでしまった。

緩む理由がもうひとつ。

見るからにとろ~りとしてそうな蟹玉を
餡がさらにトロトロに見せてくれているからだ。



蟹玉に切れ目を入れて中を覗いてみると・・・

パラパラの炒飯が目に飛び込んできた。

旨そうだ。

堪らず口の中に運び入れると・・・

塩加減が絶妙だ。旨い。

餡と蟹玉の味を考慮して
必要以上にごはんには味付けをしていない。

葱やレタスの味をしっかり感じながら
パクリパクリとやるのには申し分ないのだ。



蟹玉には認識できる程度の蟹が鎮座していた。

隣りのカニカニ炒飯にはセンターに
どっさりと蟹が盛り付けられている分
蟹好きにはこちらよりも満足度は高くなるのだろう。

餡の侵入をしっかりと蟹玉が防いでいるので
餡と玉子の国境沿いの鍋の淵近辺以外は
ハラリハラリのまま炒飯をいただける。

とはいえ、餡を吸い込んだものも旨いのだが・・・



味噌汁も当然の如く蟹味噌だった。

蟹の出汁がまずまず効いた味噌汁は十分な加点対象。
出されて嬉しい部類の味噌汁だったのだ。

蟹には身も付いているのだが
出汁に搾り取られた身は精も根も尽きた按配。

無理に穿って食べない方が無難だ。



ゼリーの方はちゅるんちゅるん。

硬めが好みな私には香料もきつく感じてしまった分
こちらの方はあまり美味しくはいただけなかった。

ちなみに写真にはないサラダの方は可も無く不可も無く。
全体としては¥1,000に見合う十分な食事だった。



元々が輸入蟹の卸をしているというこのお店。

リーズナブルに蟹三昧メニューを愉しむのには
活用のし甲斐がありそうだ。

渋谷、青葉台、大宮にも展開しているそうなので
蟹好きな方は一度お試しを。

ご馳走様でした。

蟹漁師の家 青山本店
〒107-0061
港区北青山2-7-16青山スカイビル3F
TEL03-3470-0773
11:30~14:30
17:30~23:30
日曜祝日定休

蟹玉炒飯 ¥1,000?(大盛り含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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青山一丁目 てんぷら石原にて「天丼」をいただきます

2007-07-03 16:51:58 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

青山生活も板についてきたのだが
どうも外苑方面に足が伸びることが少ない。

そんな憂いを正そうと青山通りを外苑方面に。

先日行ったギタローの別店舗のある
CIプラザの手前の並木道をアドリブで曲がると
胡麻油のいい香りが鼻腔をくすぐった。

てんぷら石原。

35年も続くお店だそうだが
今まで全く気付かなかった。



中に入りメニューを見ると
天丼こそサラリーマン向けだが
どれもこれもなかなかのお値段だ。

天丼 ¥840
上天丼 ¥1207
上野菜天丼 ¥1260
上は二千数百円まで。

何より驚いたのが味噌汁、大盛り共に
¥157であることにちょいと嫌な顔をしてしまった。

天丼、大盛り、味噌汁を注文したのだが
はたしてその実力の程は・・・



7~8分程で今日のお目当てがやってきた。

¥157の味噌汁から口をつけたのだが・・・

なるほど。
鰹のいやらしくない酸味を
上手に利かしたなかなかの味噌汁だ。

ただし絹ごしの豆腐を入れすぎだ。
バランスが悪くすすり辛く感じてしまった。



天丼の内容は海老1本に
芝海老のかき揚げ、それからいかが1枚と
多少物足りない。

上天丼が海老が2本に同じかき揚げ、
いかのかわりにキスがついて
¥367もお高いことを考えると
いか好きの私としては天丼の方が
コストパフォーマンスが高く感じてしまう。



芳しい胡麻油の香りを掻き分けていかを一口・・・

うん。まずまずだ。

胡麻油にコットン油を1:1で混ぜているという油は
軽やかに胃の負担も少なく食べさせてくれる。

ボリュームという観点で見ると
饂飩屋と天麩羅屋を比較すること自体
ちょいとおかしな言い草なのだが、
先日の丸香のげそ天は揚げたてではなく
芳ばしさという点でも劣るが
¥150の大ぶりな加減で
私には頼もしかった。



芝海老のかき揚げは
小粒ながら海老達が口の中に
たくさん飛び込んでくれた。

衣をサクッと押し分けると
海老がプチッと食感と旨みの違いを
愉しませてくれた。

海老の方は尻尾を処理していない。
私は油が跳ねるのが怖くてありえない行為だと
むしろ感心してしまった。



ここのタレはなかなかに旨い。

甘めながら甘すぎず。

しっかりと炊き上げられたごはんに
さらっと馴染んでいるのだ。

ししとう1本で満足度も様変わりするのにと
ちょいと残念でならなかった。

私の名前は
天麩羅激戦区からやってきた銀座の甚平。

銀座や築地の味やボリュームに
慣れ親しんでしまっている分、
どうにも辛口な言い草になってしまった昼飯だった。

ご馳走様でした。

てんぷら石原
港区北青山1-4-9
TEL03-3402-8403 
平日  11:30~14:30 17:00~22:00
土・祝 11:30~14:00 17:00~20:00
日曜定休

天丼 ¥1,154
(大盛り、味噌汁各¥157を含む) 

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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青山一丁目 麺屋武蔵 青山にて「味玉つけ麺」をいただきます

2007-06-26 11:12:33 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

どんな益荒男喰いをしても
ほどほどにねと見守ってくれる嫁が
唯一目くじらを立てる食べ物がある。

そいつの名はメタボの天敵ラーメン。

今週ラーメン食べた?と聞かれる程
目の敵にされてしまっているのだ。

20代の頃は飲んで深夜にラーメンを食べるなんてのは
ザラもいいとこ屁のかっぱだったのだが、
最近では胃がイエローカードを出すほど
深夜には受け付けなくなった。

歳だねぇ・・・



その分無性に麺を喰らいたくなることがある。

銀座時代ならばジャポネやエトナといった
イタリアンな炭水化物をがっつり食べさせてくれる店があった分、
ラーメン率を極めて低く抑えることができたのだが、
ここは青山、赤坂界隈。

お上品なスパゲティこそあれど
麺で腹を満たすには選択肢は少ない。

麺屋武蔵。



立地柄ついつい来てしまうこの店で
つけ麺の大盛りを味玉付きで注文させていただいた。

こちらのお店。

著名な分よくご存知な方も多いのだろうが
ラーメンには大盛りメニューはなく、
つけ麺だけがその栄誉を与えられている。

なんでだろう?

ラーメン系を注文する大食いは
たいがい「とんがり飯」というチャーシュー丼に
誘導させられてしまうのだ。



大どんぶりにせり出した
麺の按配を見ていただければ
嫁のパンチと天秤にかけて
つけ麺だけで思いとどまったことを
ご理解いただけるのだろう。

なかなかのボリューなのだ。



柚子の入った醤油ダレはなかなかに濃ゆい。

頼めば食後に割スープをもらえるが
薄めて口にするとしてもこの塩分。

しょっぱすぎて嫁の怒りが正しい訳だ。

鰹でない魚出汁に椎茸かな、
それと鳥ガラが柚子の隙間から
ほのかに感じられた。



こちらのお店で1点気に入っていないことがある。

それは茹でた麺の後処理。

ヌメリを取るのが甘いことや
麺の締まりが甘いことが過去に何回かあった。

麺はつけ麺の命だ。

この辺が蔑ろにされてしまうと
並びのないお店になって行くのだろうが、
今回のはしっかりとしたものだった。

旨い。



以前、ラーメンを食べた際にも言わせていただいたが
私は豚丸出しのこのチャーシューは嗜好違い。

好みでないが好きな人は大好きなのだろう。

厚みも大きさもしっかりとあるこのチャーシューは
できれば私は刻んでスープの中に漬して欲しい。



味玉は黄身の旨みはしっかりとしたものだが
加減がこちらも嗜好違いだ。

卵よ。もっとトロけておくれ。

細心の注意を払っていたつもりだったが
やっちまった。

ワイシャツに醤油ダレが・・・

お気に入りの1枚じゃなかったことは
不幸中の幸いだったのだがなんだかなぁ・・・

ご馳走様でした。

麺屋武蔵 青山
港区南青山2-3-8
TEL03-3796-8634
11:00~15:30
17:00~21:30

味玉つけ麺 ¥990(大盛り¥160、味玉¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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