銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

新宿 鳥茂にて「ハツ尽し」をいただきます

2009-01-20 00:58:44 | 新宿

最近ちょいとばかし悩んでいることがある。

どんな悩みかと聞かれれば笑われてしまうのだが
麟太郎のベビーカーをどうするのかで悩んでいるのだ。

普通の家庭ならばママの一声で決まるのだろうが
越後にいる嫁のリクエストは「軽いこと」のみ。

メーカーとデザインに関しては
私が選ぶことになったのだ。

休日は郊外にある大型店舗に一人旅立ち
最初は三輪バギーに憧れていた私の希望は
転びやすい、荷物が積めない、重いの
三重苦であることを痛感し、
ようやく3つまで候補を絞ったのだが
ここからが進まない。

・コンビ キューレットミューラー(リーフピンク)
・シルバークロス ダズル(パンプキン)
・マクラーレン スタルクベビーカー(ネクタリン)

どなたか同じメーカーのものやドンピシャなものをお使いで
使用感やアドバイスがあれば是非ともお教えいただきたいのだ。
もちろんこの他でもこれはというものがあれば
お教えいただければ幸いだ。

来週、ついに麟太郎が上京してくるので
春にはすわるであろう首の状態を待ちつつも
B型ベビーカーを準備しておきたいのであった。



子育ての話はさておき、
今日ご紹介するお店は今回で3度目の
私の大好きなお店のひとつ。

新宿 鳥茂だ。

おっ!焼き鳥家かと思った方は
明日にでも行ってみて欲しい。

前回も言ったとおり
こちらのお店は鳥こそ付けど
一部の牛肉メニューを除いては
豚オンリーの串焼き家なのだ。

仕事帰りに若手が
どうしても行ってみたいというので
ちょいとばかし遅れた新年会を催してきた。



平日の22時近くでもカウンターは予約でぎっしり。

こちらのお店は17時の開店に並ぶのでないのならば
必ず予約をしてから行って欲しい。

おススメするのは1階のカウンターなので
日記を読んで興味を持ったのならば
その通りにしてみて欲しいのだ。

注文したのはいつもの通り
串と刺身がセットになっている
おまかせセット¥3,000だ。

刺身はいつもならばレバを
指名喰いするところなのだが、
この日は無性に心の臓が食べたくて
ハツ刺しをつけていただいた。



最初にやってきたのがこちら。

レバ焼きだ。

私はどうしてこのお店が好きなのかと
今までいろいろと考えてきたのだが、
この一発目に出てくるレバ焼きの旨さで
完全に掴みはOKにさせられてしまうことが
1番の理由であることを今更ながら痛感させられた。

若手の感想が物語っていた。

「何すか?これ?」

レバが判らないはずはないので
言葉の意味は押して知るべしなのだ。



続いてタッチの差でやってきたのが
お通しと自家製のぬか漬けだ。

お通しを目にして声が出た。

やってきたのはハツと玉葱の和え物だったのだ。

ハツ刺しと焼き物で自然と
ハツ尽くしなメニューが出来上がってしまったのだ。

こいつがまた、日本酒によく合う。

ちなみに、私がこのお店で
気に入っている点に日本酒も挙げられる。

こちらのお店。純米酒しか置いていないのだ。

私が純米酒しか飲まないこともあるのだが、
醸造アルコールが入ったら日本酒にあらずなんて
たいそれたことは言わないまでも嗜好がぴたりと合うことが
好んで通うポイントにもなるのだ。

この日は山口の銘酒。
獺祭と書いてだっさいをいただいた。



ハツ刺しがやってきた。

ぐりっとした独特の食感を噛み締めると
臭みとは無縁な旨みが広がる。

獺祭をぐいっとやると
これまた鼻の奥からいい香りがふわ~っと広がる。

至極極楽な時間が流れるのだ。



続いて牛トロ焼き。



こいつは単品で頼むと¥1,000の代物。

刺身も同じような価格帯なので
やはり割安なコースメニューで
足りない分だけ追加するような食べ方が
おススメなのだ。

バクリとやると炭火焼きの良さを再認識する以上に
肉の旨さが負けず劣らずやってくる。

最近は炭火焼の素晴らしさを
理解してくれる若手も少なくなってきたので
甚平おじさんはしょんべん横丁に連れ込んでは
ガスと炭の違いだけで串がこんなにも違うのだと
パワハラまがいのお説教を繰り広げているのだが
鳥茂の豚を喰ってみろの一言の方が
響きやすいように感じた。



この日は他につくねとハツ焼きをいただいたのだが
口休めで出されたものに驚かされた。

下の写真を見ての通り。

そら豆の炭火焼なのだ。

もちろん1年中出回っているもので
いくら大振りなものだとはいえ、
どうしても初夏の方が風味良く感じてしまうそら豆は
炭火の力があったにせよ鳥茂に
この時期に出して欲しくないように感じる。

私の勉強不足でこの真冬に旬が来る銘柄だとしても
こいつより旨いそら豆を何度も食べたことはある。



今までベタ褒めだったお店につけた
初めてのケチだった。

前回の日記で火傷をおったお店の方の話をしていたが、
こちらの方は幸い軽症で次の日にはお店に出れたそうだ。

話は最後に来て育児の話に戻ってしまうのだが
ベビーカー以外にも私も幼い頃に
アトピーに悩まされたことがあり
空気の悪い東京にやって来ることが
心配の種ではあったりするのだが
とりあえず加湿空気清浄器でも奮発して
親子水入らずに望みたい。

ご馳走様でした。

鳥茂
渋谷区代々木2-8-5
TEL03-3379-5188
16:30~1:00
日曜定休

おまかせ ¥3,000(刺身付き、酒代を除く)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆

⇒旨いぞ!鳥茂のレバ刺しの巻

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三越前 食工房あらじんにて「オムバーグ」をいただきます

2009-01-13 21:47:13 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

この日記で登場頻度の高い街、三越前。

営業マンのランチ日記で登場頻度が高いというのは
そこにお客さんがいるからに他ない。

その三越前にあって前々から気になりながら
行っていないお店が今回ご紹介する食工房あらじんと
ドレッシングが絶品と評判のiL-CHIANTI日本橋だ。

後者は最近口癖になってきた
ヘソの上のポニョを育てるのには
ちょいとばかしボリュームに不安があるので
よっぽどお腹が減っていない時にと後回しに
させていただき、オムライスが人気だという
前者の暖簾をくぐって来たのだ。



店に入りメニューに目を通すと
毎週金曜日は豚汁の日と来た。

生憎、月曜日だったので
全品にその日だけは付くという
好物の豚汁にはありつけないのだが、
オムライス系のメニューの他には
カレー、フライ、もち豚料理が並んでいる。

オムライスは
あらじんオムライス ¥800
オムバーグ ¥1,000
唐揚げ付きオムライス ¥1,000
ミニオムライス ¥650が用意されていて、
四の五の言わず反射的にオムバーグを
決め台詞の大盛りで注文させていただいた。



5分弱でやってきたのがこちら。

中央に鎮座する大盛りオムバーグに
ほうれん草の胡麻和え、南瓜をちょいと
合わせているように感じたポタージュスープ、
サラダに大豆と昆布の煮物。

病み上がりだったので
食べている際は気にしなかったが、
改めてみるとサラリーマンの健康を
とっても考えてくれている構成だ。



卵の按配はご覧のとろっトロ。

三越前~日本橋界隈というと
たいめいけんのオムライスが有名だが、
果たしてこちらのお店の実力は・・・

最初に手を伸ばしたのは
ポタージュスープだ。

アツアツのスープは
コーンとおそらく南瓜の甘味を合わせた秀逸なもの。

ドンブリでいただきたいようなものだった。

サラダはドレッシングにしろ
素材にしろ平々凡々なものだが、
摂取できることの方が重要だと前向きに解釈した。



ハンバーグはつなぎを使った
ふわっとした仕上がりのものなのだが
前々から私の嗜好が肉と塩、胡椒、使っても卵程度で
水気だけで牛々しく仕上げたものだとは言っていても
中々に旨いハンバーグだと感じさせられた。

オムライスにプラス¥200でオムバーグになるのだから
日本男子諸君はガッツポーズで
ハンバーグ付きを選ぶのが良いだろう。



加減の良い卵にスプーンを入れると
チキンライスが当たり前のように飛び出す。

鶏肉や玉葱でオーソドックに仕上げられたチキンライスは
単体で食べると甘味と酸味のバランスが
やや酸味によった仕上がりで、
柔らかめに仕上がった米の炊き具合を考えると
好みはあれどもう少し甘味によっても良いと感じた。

ただしソースと卵を絡めると話は豹変する。

こちらのお店のソースは
どなた様かのレポートを拝見すると
味噌を隠し味に使っているそうなのだが
酸味の強いこのソースと一緒に食べると
卵の甘さがチキンライスを程よくまとめているのだ。



付け合せの内容を考えると
こいつで¥1,000ならば
十二分な内容なのだろう。

このあらじんのオムライスとたいめいけんのオムライス。

界隈就業者でまだ食べてない方に
どっちが良いかと問われれば
私は倍の値はするが日本橋界隈に
勤めているのならば1度はたいめいけんを、
それからドンピエールをと答えるだろう。

それでも日々の体への気遣いを感じるこちらのお店も
3番目に行っていただきたい。

ご馳走様でした。

食工房あらじん
中央区日本橋室町1-7-2八木長ビルB1F
TEL03-3279-8252
月~金 11:00~14:30 17:30~21:30
土~日 11:00~14:30
年中無休

オムバーグ ¥1,050(大盛り¥50増しを含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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神保町 丸香にて「讃岐雑煮」をいただきます

2009-01-06 20:13:19 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

新年明けましておめでとうございます。

今年はしっかりと日記を更新するぞと
気持ちだけは前向きな甚平でございます。

今年の正月はと言うと、
楽しみにしていた
長男、麟太郎が待つ越後の国に
12月29日に辿り着いたものの、
義父様の風邪をお年玉代わりに頂戴し、
子供に伝染っては大変だと
1月2日には江戸に強制送還させられてしまった。

1月3日には38.5度にまで達し
このまま孤独死をしたらどうしようかと
フラフラになりながら1人ベッドに横たわる
記憶に残る素敵な正月だった。



麟太郎はというと
おっぱいの飲みすぎで
ほっぺがポッチャリとしてきた。

あんまり太りすぎるとお父さんのように
へその上のポニョが大きく育ってしまうぞと
ちょいとばかし心配にさせられたのだが、
表情がだいぶ豊かになり、私の変な顔を
真似るようになってきたのだから
やっぱり親子なんだなぁと
存分にのろけさせていただいた。

今月、上京してくるので
その日を楽しみにまたせていただきたい。



さて、今日のお店の紹介は
とってもタイムリーな時事ネタだ。

この日記でも何回かご紹介している
神保町の讃岐うどん屋こと丸香の前を通りかかると
1月5日(月)~7日(水)、10日(土)の限定で
香川のお雑煮を食べさせてくれるというのだ。

昼飯直後であんまり腹は
減ってはいなかったのだが
雑煮なら別腹。

初めて見る香川のお雑煮をいただいてきた。



ちょうど2年前の日記で
私の家の雑煮と嫁の家の雑煮では随分と違うと
書かせていただいていたのだが
はたして香川の雑煮は
いったいどんなものなのだろうか・・・

メニューは大盛り不可の¥380と
雑煮に日本酒を付けた¥550の2種類だ。

餅を焼く時間もそこそこかかるので
都合7分程で初体験の品がやってきた。



盆の上に添えられている竹筒は
山椒でも黒胡椒でも七味でもなく
碗に振られた青海苔だ。

具材を見ると
西方の直径3cmほどの雑煮大根と
その名の通り甘味の強い金時人参、
かまぼこにお餅が全て餅の形と同様に
丸く切り揃えられている。

香りを嗅ぐと・・・

イリコ出汁がムンムンに広がっていた。

このイリコ出汁に讃岐の白味噌を溶いて
上記の具材で仕上げられたものが
香川の雑煮の正体なのだ。



出汁をすすると・・・

旨い。

私は本場香川でうどんを
いただいたことがある訳ではないが
元々丸香の出汁は東京の讃岐うどん屋の中では
イリコがしっかりと効いていると思っているのだが
白味噌で若干柔らかく伝わってくるとはいうものの
こいつがイリコ出汁かと
誰もが感じることができる塩梅だ。

続いてお餅に噛り付くと・・・



中からムニュッと飛び出てきたのは
砂糖を極力抑えて作られた
小豆の甘さで勝負する餡子だった。

お店の紹介文には
旨みと甘味のマリアージュとあるが・・・
感じ得た答えは物珍しさだった。

私の実家の雑煮は
母方の先祖が京都だったこともあり
昆布ダシに塩で味を整え、里芋、小松菜、
餅とゆずの皮を一切れ入れただけの
あっさり仕立てのもの。

嫁の実家は鰹出汁にしょうゆと砂糖を合わせ、
ぜんまい、ちくわ、餅、こんにゃく、シーチキンなどを
どっさりと入れたもの。

雑煮に関しては
人それぞれ思い入れがあるのだろうから
何が旨いとは言えまいが、
やはり喰い慣れたものが
1番なのだろう。

今日が6日なので
この香川の雑煮は明日7日と10日の2日間のみ
味わうことができる。

お近くの方はイリコ出汁と餡子のマリアージュ。

気に入る方もいるだろうから
行ってみてはいかがだろうか?

ご馳走様でした。

丸香 
千代田区神田小川町3-16-1ニュー駿河台ビル1F
11:30~21:00(土は17:00まで) 
日曜・祝日定休

香川の雑煮 ¥380

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

⇒ 鮮烈!丸香の釜玉の巻
⇒ 涼を取るなら丸香のぶっかけの巻

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