ここ4~5年というもの、
虎ノ門の大盛りスパゲッティ家こと
ハングリータイガーに行く機会が
めっきりと減った。
理由はおそらく、
昔はスパゲッティを鱈腹食べるのならば
ハングリータイガーをいの一番に指名していたのだが
最近は有楽町のジャポネががっちりとその座を
私から奪ってしまったからなのだろう。
ちょうど、お昼時の虎ノ門に
お邪魔をしたついでにそのハングリータイガーを
久しぶりに覗いてみたのだが、
随分と客足が減っているのが
ちょいとばかし気になってしまった。
「味が変わったのか?」
という、原因究明を試みようか?
はたまた、新しいお店を紹介しようか?
葛藤の行く末は後者だった。
ビックラーメン。
虎ノ門界隈の就業者はもちろん、
胃丈夫を旗頭にする者にとって
このお店を知らないのは随分なモグリだと
言い切って良いほど知名度の高いお店だろう。
場所はハングリータイガーの斜め向かい。
虎ノ門に詳しくない方は
ちょいと奥まった場所に位置するので
必ず調べて行かれる方が賢明だ。
行列の消えたハングリータイガーに対して
写真のタイミング以上に昔と変わらぬ列を
要するビックラーメン。
ビックラーメンが今も変わらず
愛されている理由はメニューに書かれた
活字からも読み解くことができるだろう。
盛りに定評のあるこちらのお店。
札幌ラーメンの¥580に始まり
メニューに並ぶ品々は¥700~¥900が中心だ。
活字と言った理由は店の看板メニューの
ビックラーメン ¥740(野菜大盛り850g)
男性専科 ¥1,100(麺2玉野菜1,300g)
の後ろの方の字のことだ。
野菜1300g。
カレー1300gは想像できる方も
野菜だけで1300gってことは・・・と
迷いの森を彷徨うことになるだろう。
さすがに1.5㎏は超すであろう代物を
客先へ向かう前に仕留めるのは、
底引き網型の胃袋でも正直しんどい。
野菜850gのビックラーメン¥740を
味噌味、麺硬目で注文させていただいた。
数分してやってきたのがコチラ。
これがビックラーメンだ。
ラーメン次郎の
野菜マシマシも随分な量なのだが、
単価の安いもやしに留まらず、
にんじん、キャベツ、ニラ、コーンが
野菜詰め放題の達人のおばちゃんが
びっくりするような縦詰みで
盛り付けられているのだ。
どうやったらこんな芸当が
できるのだろうか・・・?
さっそく箸を割り、
麺へと続くであろう野菜の道に切り込むのだが、
このラーメン界のチョモランマ。
冗談抜きで1分以上野菜を食べ続けても
いまだ、麺に辿り着かない。
しかも、上の方の野菜はナマ。
スープに漬したいのはヤマヤマだが、
バランスを崩して山が崩壊しそうなリスクを
冒したくても躊躇させるのだ。
数分すると下の方の野菜が
スープをすうことによって地盤沈下が始まり、
正直食べ辛かったナマ野菜丸かじりから
ようやく開放されたのだ。
ふっ~。
気になる麺を食べてみる。
この麺。私の好みだ。
硬目に茹で上げていただいた以上に
時間が経っても伸びにくい太麺は
こちらのお店の大盛り志向を
しっかりと下支えしている。
どなたかの日記で
味噌ラーメン界のラーメン次郎と
言われている方がいらっしゃったが、
なるほど、麺の具合といい、盛りの按配といい、
まったく的を得ていた。
ビックラーメンはスポーツだ。
食べ終えてみてどんな感じと聞かれれば、
こんだけ、汗をかきながら大量の野菜を
摂取するという行為はヨガのように
体にいいことをしている錯覚を
覚えさせられるのだ。
わかっている。
食べすぎは体によくないのは・・・
お味の方は可もなく
不可もない味噌ラーメンだが、
力強い麺と野菜をたっぷり
食べさせたいという心意気。
これがビックラーメンの魅力なのだろう。
ちなみに、鍋物なんかを
想像していただくと判りやすいのだろうが、
野菜は結構食べられるもの。
活字に躊躇せずに頼んでみるのが良い。
ご馳走様でした。
ビックラーメン虎ノ門店
港区虎ノ門1-11-13
TEL03-3591-1055
月~金 11:00~22:30
土 11:00~19:00
日曜定休
ビックラーメン ¥740
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★▲
・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・
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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
それでは明日もお会いしませう