銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

虎ノ門 ビックラーメンにて「ビックラーメン」をいただきます

2009-06-27 18:51:13 | 新橋・汐留・虎ノ門・御成門

ここ4~5年というもの、
虎ノ門の大盛りスパゲッティ家こと
ハングリータイガーに行く機会が
めっきりと減った。

理由はおそらく、
昔はスパゲッティを鱈腹食べるのならば
ハングリータイガーをいの一番に指名していたのだが
最近は有楽町のジャポネががっちりとその座を
私から奪ってしまったからなのだろう。

ちょうど、お昼時の虎ノ門に
お邪魔をしたついでにそのハングリータイガーを
久しぶりに覗いてみたのだが、
随分と客足が減っているのが
ちょいとばかし気になってしまった。

「味が変わったのか?」

という、原因究明を試みようか?
はたまた、新しいお店を紹介しようか?

葛藤の行く末は後者だった。



ビックラーメン。

虎ノ門界隈の就業者はもちろん、
胃丈夫を旗頭にする者にとって
このお店を知らないのは随分なモグリだと
言い切って良いほど知名度の高いお店だろう。

場所はハングリータイガーの斜め向かい。

虎ノ門に詳しくない方は
ちょいと奥まった場所に位置するので
必ず調べて行かれる方が賢明だ。

行列の消えたハングリータイガーに対して
写真のタイミング以上に昔と変わらぬ列を
要するビックラーメン。



ビックラーメンが今も変わらず
愛されている理由はメニューに書かれた
活字からも読み解くことができるだろう。

盛りに定評のあるこちらのお店。

札幌ラーメンの¥580に始まり
メニューに並ぶ品々は¥700~¥900が中心だ。

活字と言った理由は店の看板メニューの

ビックラーメン ¥740(野菜大盛り850g)
男性専科 ¥1,100(麺2玉野菜1,300g)

の後ろの方の字のことだ。



野菜1300g。

カレー1300gは想像できる方も
野菜だけで1300gってことは・・・と

迷いの森を彷徨うことになるだろう。

さすがに1.5㎏は超すであろう代物を
客先へ向かう前に仕留めるのは、
底引き網型の胃袋でも正直しんどい。

野菜850gのビックラーメン¥740を
味噌味、麺硬目で注文させていただいた。



数分してやってきたのがコチラ。

これがビックラーメンだ。

ラーメン次郎の
野菜マシマシも随分な量なのだが、
単価の安いもやしに留まらず、
にんじん、キャベツ、ニラ、コーンが
野菜詰め放題の達人のおばちゃんが
びっくりするような縦詰みで
盛り付けられているのだ。

どうやったらこんな芸当が
できるのだろうか・・・?



さっそく箸を割り、
麺へと続くであろう野菜の道に切り込むのだが、
このラーメン界のチョモランマ。

冗談抜きで1分以上野菜を食べ続けても
いまだ、麺に辿り着かない。

しかも、上の方の野菜はナマ。

スープに漬したいのはヤマヤマだが、
バランスを崩して山が崩壊しそうなリスクを
冒したくても躊躇させるのだ。

数分すると下の方の野菜が
スープをすうことによって地盤沈下が始まり、
正直食べ辛かったナマ野菜丸かじりから
ようやく開放されたのだ。

ふっ~。



気になる麺を食べてみる。

この麺。私の好みだ。

硬目に茹で上げていただいた以上に
時間が経っても伸びにくい太麺は
こちらのお店の大盛り志向を
しっかりと下支えしている。

どなたかの日記で
味噌ラーメン界のラーメン次郎と
言われている方がいらっしゃったが、
なるほど、麺の具合といい、盛りの按配といい、
まったく的を得ていた。



ビックラーメンはスポーツだ。

食べ終えてみてどんな感じと聞かれれば、
こんだけ、汗をかきながら大量の野菜を
摂取するという行為はヨガのように
体にいいことをしている錯覚を
覚えさせられるのだ。

わかっている。

食べすぎは体によくないのは・・・

お味の方は可もなく
不可もない味噌ラーメンだが、
力強い麺と野菜をたっぷり
食べさせたいという心意気。

これがビックラーメンの魅力なのだろう。

ちなみに、鍋物なんかを
想像していただくと判りやすいのだろうが、
野菜は結構食べられるもの。

活字に躊躇せずに頼んでみるのが良い。

ご馳走様でした。

ビックラーメン虎ノ門店
港区虎ノ門1-11-13
TEL03-3591-1055
月~金 11:00~22:30
土 11:00~19:00
日曜定休

ビックラーメン ¥740

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★▲

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銀座 三州屋にて「かつおのたたき定食」をいただきます

2009-06-12 11:42:45 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

三州屋銀座店に行ってきた。

実はちょいとばかし前に
新橋の三州屋の刺身が
随分とお粗末だったことがあり、
銀座店にも自然と足が
遠のいてしまっていたのだ。

そんな心情にも関わらず
三州屋銀座店の暖簾を潜った理由というのが

活気に当たりたかったというわけだ。



ちなみにこの三州屋銀座店。

路地の奥でひっそりと呼吸をしているお店なので
初めて行かれる方はちゃんと地図で確かめてから行かないと
ぐるぐる銀座2丁目界隈を徘徊することになるので
注意が必要だ。

店に入ると席へと足を踏み出すのに
僅かばかりの時間が必要だった。

周囲の人通りは
ほとんどなかったので、
てっきり空いているとばかりに考えていた頭を
ハリセンでおもいっきり引っ叩かれてしまった。

まるで、ゴールデンウィーク中の
新幹線を彷彿させるような乗車率90%越え
状態だったのだ。



注文したのは着席した瞬間に
目に飛び込んできた、
かつおの定食¥1,000だ。

長くお付き合いいただいている方ならば
私の父方のルーツが高知の安芸だということを思い出し、
初がつおを体が求めたのであろうことに
ピンと来たのかもしれない。

実は同僚が以前、日記で紹介していた
フライの盛り合わせを注文していたのだが
運ばれて来たものを見比べて
思わず頬が緩んでしまった。



フライの盛り合わせは
おかずが充実している分、
汁モノは味噌汁なのに対して、
かつおの方は鳥豆腐が
おかず兼汁物として添えられていたのだ。

この1品の差で随分と
かつおの方を豪華に仕上げてくれた。

まずは鳥豆腐をパクリとやる・・・

旨い。

春菊が鳥の脂の染み出た汁を
存分に引き立てている。



入り口に目をやると
私と同じように中の活況に圧倒されている
ご婦人たちが佇んでいた。

ふと、感じさせられたのは
学芸会の時のあの感覚だった。

席に着きランチにありついている1人1人が
三州屋劇場の出演者となって
異様な活気を演出しているのだ。

もちろん運び役を務める
テダレのおばちゃんたちも
重要な役どころではあるのだが
活気に当たりたいという願望は
ここに十二分に成就させられたことを
お伝えしておく。



そしてお目当てのかつおのたたきだ。

この料理。

所変われば品が変わるもので
地方によっては炙るだけのものをたたきと呼んだり、
大量のにんにくと葱にタレを予めかけたもの、
(わが家はこれをかつおのたたきとして食している)
味噌と一緒に本当に叩いてミンチ状にしたものなど
人それぞれの食べ方が存在する。

三州屋銀座店では
炙られたかつおに生姜と醤油が
添えられてきたのだがはたしてその実力は・・・



醤油はつけずに
生姜をのせてパクリとやると・・・

旨い。

脂の少ない初鰹の旨み。

これなら毎日食べれる美味しさだ。

私はトロより赤身が、
まぐろよりも鰹が好きな人間なので、
今年初めて食べる初鰹に対する興奮が
多少の過大な影響を及ぼしているとは言え
疲れたり、活気が欲しくなったら
ふたたびこの劇場を訪れたいと思う。

美味しいかつおをご馳走様でした。

三州屋銀座店
中央区銀座2-3-4
℡03-3564-2758
11:30~22:30
日曜定休

かつおの定食 ¥1,000

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆

⇒ 三州屋銀座店のフライの盛り合わせの巻

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浅草 亀十にて「どら焼き」をいただきます

2009-06-09 21:05:42 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

さくっと浅草シリーズを
終わらせるつもりだったのだが
またまた、朝陽を何度も拝んでしまった。

西山菓子店を出て向かった先は
前振りをさせていただいていた亀十だ。

私の体重をご存知な方が察するとおり
甘党の大酒呑みは和菓子にも目がない。

度々紹介されるたい焼きやらどら焼きの日記で
よくご存知なのだろうが、この亀十のどら焼きも
すごい和菓子のひとつなのだ。



80余年の歴史を持つ亀十は
雷門を背にして斜め左向かいにある。

岸朝子さんが手土産にしたい
和菓子として紹介したことも相まって
多くの方がすでに口にしたことがあるのだろうが
嫁にして日本一のどら焼きと言わしめる秘密を
ご紹介させていただこう。
(ちなみに私は日本一は大袈裟だと思っている)

こちらのお店の主なメニューは

有名特製 どらやき(白あん、黒あん)¥315
元祖黒糖銘菓 松風  ¥250
本家浅草名物 きんつば ¥160
浅草名物 亀十最中(白あん、黒あん)¥294
えんどう豆入 豆大福 ¥190
特製 大粒栗羊羹 ¥3,150

私は最中ときんつば、
松風と黒あんのどら焼きを
食べたことがあるのだが、
嫁の大好物の黒あんのどら焼きと共に
白あんのどら焼きをお土産にさせていただいた。



自宅に戻り
踊り狂う嫁を尻目に
さっそくいただいてみることにした。

亀十のどら焼きの特徴は
なんと言ってもこの生地だろう。

普通は焼いた綺麗なカステラ面を
表に使用するものなのだが、
ここの家ではそれを逆にする。

個人的には熱で生地の微妙な糖度が
ザラッとした膜になったカステラが
好みではあるが、ふわっとしていて
それでいて優しい甘さの亀十の生地のファンが
世の中に沢山いることは
口にすればよくわかるのだろう。



バクリとやると・・・

旨い!

白いんげんへの味付けは
黒あんよりもちょいとばかし甘めに
つけられているのだが、
それでも甘すぎる部類ではない。

ここのどら焼きのポイントは
あんと生地の両方の甘さが
口に一緒に入って丁度良いという
バランスの妙なのだろう。

結果は黒あんの方がそのバランスの妙を
存分に楽しめるものと感じてはしまったが、
十二分に美味しいどら焼きだった。

¥315という価格は
どら焼きにしては高い部類なのだが
ここのはズシリとでかい。

浅草に来た際には
必ず口にするべきものなのだろう。

ちなみに、最近嵌っている和菓子は
たねやの「ふくみ天平」という手巻き最中だ。
こちらもそのうちご紹介するだろうが
和菓子好きなら一度ご賞味あれ。

美味しいどら焼きを
ご馳走様でした。

亀十
〒111-0034
台東区雷門2-18-11
TEL03-3841-2210
10:00~20:30
第1・第3月曜定休

有名特製どらやき(白あん)¥315

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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浅草 西山菓子店にて「まんじゅう」をいただきます

2009-06-02 19:09:24 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

今半本店で牛丼を食べ終え
お腹の具合と相談すると、
当然のようにまだまだ戦えると帰ってきた。

蕎麦でも食べようかとも思ったのだが
雷門の向かいに渡り亀十や西山菓子店の並びへ・・・

そう、甘味で〆るという訳だ。

亀十のどら焼きは
泣く子も黙る嫁の大好物。

一人で喰ったと知られた日には
以降3ヶ月は晩飯抜きの極刑を
申し渡されてしまうので、
お土産という名の貢物にそいつは回し、
手前の茶屋で腹の足しを得ることにしたのだ。



西山菓子店。

創業嘉永五年だというこのお店、
嘉永と言われてピンとこなかったので調べてみると
なんと1852年だ。

150余年の歴史はハンパじゃない。

幼き頃に雨の中
1度だけ入ったことのあった
このお店の暖簾をくぐってみた。

席に着きメニューを広げると
ご覧のように甘味が一面に広がる。



宇治金時アイス¥500に
相当に食指が動いたのだが
最終的には福々まんじゅう¥260を
注文させていただいた。

店先の湯気の立ち昇る蒸篭から
手際よく盛り付けられて運ばれて来たのがコチラ。

これが西山菓子店の
福々まんじゅうだ。



まんじゅうを割るとご覧の通り。

パクリとやると・・・

ちょうど良い。

何が良いのかと言えば
餡子と皮のバランスだ。

見た目の写真以上に
皮が厚くあんこが少なめに感じられるこの饅頭。

ちょいと控えめな分
饅頭として味わうのには
餡子を食べているのではなく
しっかりと饅頭を食べさせてくれた。

甘さの加減は
小豆の甘さを残した
すっきりとした甘さで、
2つばかし盛られた皿の上は
一瞬にして無に帰った。



こちらのお店。

店の中に座ってみると
対岸の雷門側の喧騒とは打って変わって
浅草をじっくりと眺めることができる。

仲見世のせわしさに疲れたら
こちらに渡ってゆっくりと休むのには
もってこいのお店なのだろう。

何よりも150余年の歴史は
1度味わってみるべきだろう。

ご馳走様でした。

西山菓子店
台東区雷門2-19-10
TEL03-3841-5945
10:00~20:00
水曜定休

福々まんじゅう ¥260(2個)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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