銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

西新宿 もうやんカレーにて「とん足カレー」をいただきます

2009-03-13 11:07:20 | 新宿

新宿十二社通りの青梅街道の畔に
行列のできるカレー屋がある。

もうやんカレー。

カレー好きな方ならば
ご存知なのかもしれないが
この西新宿界隈は私の大好きな
お好み焼きの美味しいお店なんかも密集していて、
なかなかに素晴らしい場所なのだ。

ちなみにコチラのお店。
青梅街道沿いにもう1軒、
池袋に1軒と4月には渋谷にもできるそうなので
最寄のお店でお試しいただくと良いだろう。



主なメニューは

ビーフ ほほ肉煮込みカレー ¥1,100
ポーク バラ肉煮込みカレー ¥1,100
チキン みそ炒めカレー ¥1,100
エビ みそ炒めカレー ¥1,100
チーズカレー オランダ産ゴーダチーズ ¥1,100
もうやん式ドライカレー ¥1,100
全部カレー ¥1,550
葱カレー ¥1,550
きのこカレー ¥1,550

といったところだ。

また、ツマミも置いてあり
飲めるカレー屋というのも面白い。

鴨あぶり焼き ¥850
豚トロみそ焼き ¥850
きのこチーズ焼き ¥1,100
えび20辛炒め20ぴき ¥1,300
きのことサーモンのマリネ ¥850
特製もうやんおうどん ¥1,200
牛すじ煮込み ¥500



カレーのトッピング系は

焼きチーズトッピング ¥400
きのこトッピング ¥400
目玉焼きトッピング ¥100
千切りキャベツ ¥100

今日はメニューを
づらづらと並べさせていただいたが
もうやんカレーと言えば

ミレニアム盛りだ!

下の写真を見ていただければ
ざっと想像がつくだろうが、
要するにとてつもない盛りなのだ。

ちなみにメニューには
八分盛り 200g ¥150引き
普通盛り 350g
大盛り 500g ¥100プラス
メガトン盛り 700g ¥500プラス
ミレニアム盛り 1kg以上 ¥1,000プラス

と書かれているが
噂にはこのミレニアム盛りは
ココイチの1300gカレーを凌駕する
とんでもないものなのだそうだ。



休日出勤で日光を丸1日浴び続けた後で
私が注文したメニューはというと・・・

取りあえずビール。

という私のような親父達の決め台詞だ。

中学3年生の時に
ココイチの1300gを完食しているが
30代で心地よく食べれるのは900gまでだと
ここ最近の胃袋が語りかけてくれているので
カレーの方は
とん足カレー ¥1,200
焼きチーズ ¥400
目玉焼き ¥100
大盛り ¥100
というルーや具材に重きを置いた
注文をさせていただいた。

疲れきってメガトンにも
手を出せなかったのだ。



こちらのお店では
ふかしたジャガイモが食べ放題なので
他店以上にルーをしっかり付けてくれることからも
米とじゃがいもで腹を満たすのが良いだろう。

協力会社の方と
1日の仕事ぶりについて
あーでもないこーでもないと
語り合っているとお目当ての品がやってきた。

これがもうやんカレーの
とん足カレーの大盛りだ。



見ての通り
ライスとルーは分けて提供される。

ルーに目を落とすと
焼きチーズと言われるものは
想像以上に焼かれてはおらず、
ルーにとろけ込んでいる状態だった。

最後まで気になって
迷いに迷ったメニューが
葱カレー ¥1,550という、
活字だけ見ると

どうして?

と疑問をいだいてしまうものなのだが
この、とん足カレーに集中しよう。



ルーを半分ほどライスに招き入れ
一思いにパクリと・・・

うん。旨い。

2週間寝かせているという
カレーの味は玉葱やりんご、トマトなどの
甘味を利かせた私好みの欧風系なのだが、
このもたっとしたとろみは
単純に寝かせただけのものではない。

気になってお店のホームページを見ると
バナナを使っていると書いてあった。

ルーの独特の風合いは
バナナによるものだったのだ。



とん足はと言うと
骨ごと口の中に放り込んでも
舌でつるんと外せてしまうほど柔らかい。

臭味はなくテロンとした
食感と豚の旨みを存分に
楽しむことができた。

こちらのお店のカレー。

私は好きなカレーなのだが、
焼きチーズの¥400は
素材が良くても良さが伝わらないものだった。

また、自分でトッピングした結果と言えど
¥1,800のカレーは旨くて当たり前の部類。
お腹の通信簿もちょいと厳し目に
なってしまうのだ。



とは言ってもお店にも言い分はある。

こちらのお店は
ルーをしっかりと付けている。
いろんな具材で煮込んだカレールーを
たっぷり出すとなるとそれなりに
原価もかかるのでこのお値段。

グルメバーガーには出費するんだから
グルメカレーにも出費を許してよ。

カレーという大衆食のイメージが
なかなかそれを受け入れさせてくれない
だけなのだ。

焼きチーズはもう注文はしないのだが
結局のところ再訪したいお店なので、
皆さんにもお楽しみいただきたい。

ご馳走様でした。

もうやんカレー利瓶具(十二社店)
新宿区西新宿6-25-14第2仲川ビル1F
TEL03-5323-5539
11:30~15:00 18:00分~23:30
日曜定休

とん足カレー大盛り ¥1,300
焼きチーズ ¥400
目玉焼き ¥100

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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新宿 鳥茂にて「ハツ尽し」をいただきます

2009-01-20 00:58:44 | 新宿

最近ちょいとばかし悩んでいることがある。

どんな悩みかと聞かれれば笑われてしまうのだが
麟太郎のベビーカーをどうするのかで悩んでいるのだ。

普通の家庭ならばママの一声で決まるのだろうが
越後にいる嫁のリクエストは「軽いこと」のみ。

メーカーとデザインに関しては
私が選ぶことになったのだ。

休日は郊外にある大型店舗に一人旅立ち
最初は三輪バギーに憧れていた私の希望は
転びやすい、荷物が積めない、重いの
三重苦であることを痛感し、
ようやく3つまで候補を絞ったのだが
ここからが進まない。

・コンビ キューレットミューラー(リーフピンク)
・シルバークロス ダズル(パンプキン)
・マクラーレン スタルクベビーカー(ネクタリン)

どなたか同じメーカーのものやドンピシャなものをお使いで
使用感やアドバイスがあれば是非ともお教えいただきたいのだ。
もちろんこの他でもこれはというものがあれば
お教えいただければ幸いだ。

来週、ついに麟太郎が上京してくるので
春にはすわるであろう首の状態を待ちつつも
B型ベビーカーを準備しておきたいのであった。



子育ての話はさておき、
今日ご紹介するお店は今回で3度目の
私の大好きなお店のひとつ。

新宿 鳥茂だ。

おっ!焼き鳥家かと思った方は
明日にでも行ってみて欲しい。

前回も言ったとおり
こちらのお店は鳥こそ付けど
一部の牛肉メニューを除いては
豚オンリーの串焼き家なのだ。

仕事帰りに若手が
どうしても行ってみたいというので
ちょいとばかし遅れた新年会を催してきた。



平日の22時近くでもカウンターは予約でぎっしり。

こちらのお店は17時の開店に並ぶのでないのならば
必ず予約をしてから行って欲しい。

おススメするのは1階のカウンターなので
日記を読んで興味を持ったのならば
その通りにしてみて欲しいのだ。

注文したのはいつもの通り
串と刺身がセットになっている
おまかせセット¥3,000だ。

刺身はいつもならばレバを
指名喰いするところなのだが、
この日は無性に心の臓が食べたくて
ハツ刺しをつけていただいた。



最初にやってきたのがこちら。

レバ焼きだ。

私はどうしてこのお店が好きなのかと
今までいろいろと考えてきたのだが、
この一発目に出てくるレバ焼きの旨さで
完全に掴みはOKにさせられてしまうことが
1番の理由であることを今更ながら痛感させられた。

若手の感想が物語っていた。

「何すか?これ?」

レバが判らないはずはないので
言葉の意味は押して知るべしなのだ。



続いてタッチの差でやってきたのが
お通しと自家製のぬか漬けだ。

お通しを目にして声が出た。

やってきたのはハツと玉葱の和え物だったのだ。

ハツ刺しと焼き物で自然と
ハツ尽くしなメニューが出来上がってしまったのだ。

こいつがまた、日本酒によく合う。

ちなみに、私がこのお店で
気に入っている点に日本酒も挙げられる。

こちらのお店。純米酒しか置いていないのだ。

私が純米酒しか飲まないこともあるのだが、
醸造アルコールが入ったら日本酒にあらずなんて
たいそれたことは言わないまでも嗜好がぴたりと合うことが
好んで通うポイントにもなるのだ。

この日は山口の銘酒。
獺祭と書いてだっさいをいただいた。



ハツ刺しがやってきた。

ぐりっとした独特の食感を噛み締めると
臭みとは無縁な旨みが広がる。

獺祭をぐいっとやると
これまた鼻の奥からいい香りがふわ~っと広がる。

至極極楽な時間が流れるのだ。



続いて牛トロ焼き。



こいつは単品で頼むと¥1,000の代物。

刺身も同じような価格帯なので
やはり割安なコースメニューで
足りない分だけ追加するような食べ方が
おススメなのだ。

バクリとやると炭火焼きの良さを再認識する以上に
肉の旨さが負けず劣らずやってくる。

最近は炭火焼の素晴らしさを
理解してくれる若手も少なくなってきたので
甚平おじさんはしょんべん横丁に連れ込んでは
ガスと炭の違いだけで串がこんなにも違うのだと
パワハラまがいのお説教を繰り広げているのだが
鳥茂の豚を喰ってみろの一言の方が
響きやすいように感じた。



この日は他につくねとハツ焼きをいただいたのだが
口休めで出されたものに驚かされた。

下の写真を見ての通り。

そら豆の炭火焼なのだ。

もちろん1年中出回っているもので
いくら大振りなものだとはいえ、
どうしても初夏の方が風味良く感じてしまうそら豆は
炭火の力があったにせよ鳥茂に
この時期に出して欲しくないように感じる。

私の勉強不足でこの真冬に旬が来る銘柄だとしても
こいつより旨いそら豆を何度も食べたことはある。



今までベタ褒めだったお店につけた
初めてのケチだった。

前回の日記で火傷をおったお店の方の話をしていたが、
こちらの方は幸い軽症で次の日にはお店に出れたそうだ。

話は最後に来て育児の話に戻ってしまうのだが
ベビーカー以外にも私も幼い頃に
アトピーに悩まされたことがあり
空気の悪い東京にやって来ることが
心配の種ではあったりするのだが
とりあえず加湿空気清浄器でも奮発して
親子水入らずに望みたい。

ご馳走様でした。

鳥茂
渋谷区代々木2-8-5
TEL03-3379-5188
16:30~1:00
日曜定休

おまかせ ¥3,000(刺身付き、酒代を除く)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆

⇒旨いぞ!鳥茂のレバ刺しの巻

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新宿 でめ金にて「沢蟹の素揚げ」をいただきます

2008-09-25 12:06:01 | 新宿

日記を書き始めてから
2年ちょっと経過したのだが
私の出生の秘密については書いてはいなかったので
ある出来事がきっかけとは言うものの
つらりつらりと書かせていただきたい。

私の生まれは新宿のとある病院で
小学校の3年生までは参宮橋に住んでいた。

参宮橋の橋の上から見える
ロマンスカーを日が暮れるまで
ぼんやりと眺めていたのは懐かしい限りなのだが
子供の足でも20分程で新宿に辿り着く
この場所に住んでいたこともあって
こと新宿に関しては変な自信を持っていたのだ。

出生の秘密などと大袈裟に話していたが
今日の話の本筋は自信のある新宿で
鼻っ柱を折られた話なのだ。



新宿で安く日本酒を飲もうと
同僚達と連れ立ってカツ政へ・・・

カツ政は新宿西口で以前紹介した
パリ4区やらルモンドに至近の大衆居酒屋なのだが
こと日本酒に関しては良心的なお値段で、
年に数回お邪魔しているお店だ。

店内は生憎の満席。

刀をどう切り返そうかと
ふらりふらりしていた矢先。

佇まいから見ると、
どう考えても以前からその場所にあったのだろうが
私の記憶には全くないお店が
この日は突然姿を現した。

最近は随分と串カツのお店も増えたのだが
昔からあったであろうこの串カツのお店に
入ってみることにした。



お店の名前はでめ金といった。

時間が23時に近かったので
まだ大丈夫かと聞いてみると職人さんの
どうぞの一言が出迎えてくれた。

聞けば35年もの長きに渡り
この場所でお店をやっているそうなのだが
この道を何100回と通っていたにもかかわらず
今日の今まで気付かなかったのだ。

メニューを見ると
コースが3コース用意されており
単品の注文も受け付けてはいるのだが
最初はコースが良いと教えてくれた。

おまかせ でめ金コース

お店のお奨めコース。
お客がストップと言うまで揚げ続ける恐ろしいコース。
中には80本も食べたツワモノもいるそうだ。

松コース ¥3,500
車エビ、牛ヒレ、アスパラ肉巻、
エビしそ入り手羽先、レンコン牛肉カレー味詰など

竹コース ¥2,500
アスパラ巻、キス、エビひきしいたけ、
豚ヒレねぎ間など

注文したのはでめ金コース。

ただし、大惨事にならぬように
¥5,000を超えたら声を掛けてくれと
口添えをして注文させていただいた。



牛ヒレに続いてやってきたのが
赤いあいつだった。

沢蟹の素揚げだ。

思わずぎょっとして慌てて単品メニューに食い入った。

チーズ、レンコン牛肉カレー味詰、キス、
ギンナンウィンナー巻、イカ、砂ギモネギ間、
キヌサヤ、トリササミ巻、トリレバー、
山芋、ササミのり巻、あなごのごぼう巻、
ししとう、エビ、ヒキ、しいたけ、
豚ヒレネギ間、ジャガ芋ベーコン巻、
カボチャ、小なすのとりひき肉詰キスのベーコン巻、
うずら卵、牛ヒレ、エビのしそ巻、エビしそ入手羽先、
車エビ、アスパラ肉巻、カニキス巻などなど。

メニューを見る限りでは
見慣れた活字が並んでいるのだが
いきなりの先制パンチに
完全にのめり込まされてしまった。

沢蟹はそのままパクリとやると
ポリパリした殻から弾けて甘くて濃厚な
蟹の旨みが飛び込んでくる。

旨い。



続いてエビしそ入手羽先。

手羽先の名は付いているのだが
一般的な手羽先のイメージには程遠い。

パクリとやると
鶏と海老のすりみにその名の通り
しそが入れられていた。

淡白な旨みに吊られてパクリパクリとやっていると
食べ始めから気になっていた
ある仕掛けがはっきりとした。



こちらのお店。

塩、ソース、レモンで串揚げを頬張るのだが
カツの衣にちょいとカレー粉が入れられている。

また、塩にもソースにも微量だが入れられているようで
何も付けなくても衣の下味と素材で
十分に食べれてしまうのだ。

私は本来、カレーピラフなんかは
邪道も邪道と毛嫌いしているのだが
このカレー粉の使い方は強すぎない分
問題なしと言うざるを得ない。



メニューには車海老とあるが
この小ぶりな海老は肉の甘さの足りなさからしても
車海老ではないのではないだろうか?

また、普通海老を揚げる際には
尻尾のトゲは抜くものだが、
こちらのお店ではその処理はされていなかった。

料理の端々で手間を掛けているお店なので
何らかの理由があるのだろうがいったい・・・?

ただし、頭はとっても
足は取らずに揚げた際の見栄え。

存分に食欲をそそってくれた。



続いてやってきたのがこいつだ。

で、デカ!

こいつでドラムが叩けてしまいそうな
巨大アスパラ巻。

太さで言うと
通常のアスパラとズッキーニの中間くらいで
初夏の方が旨いと言われるこの食材も
ちょいとばかしの硬さに目をつむれば
十分なジューシィな旨みを堪能できた。



実は先日、嫁にこいつを喰わせてみたくて
とある八百屋で購入してみたのだが、
岩手産ならば1束¥7~800。

ニュージーランド産でも¥500程度の代物だ。

写真に写っている万能葱は口直しだ。

こちらのお店ではこの万能葱の他にも
野菜スティックとキャベツを好きなだけ喰わしてくれる。

特に万能葱のピリリとした辛味は
はんなりとカレー粉が利いた串揚げには
うってつけのものだった。



続いて銀紙に包まれてきたのがカニキス巻。

キスの身に巻かれた蟹のすり身は
芳醇という言葉がぴったりだった。

こいつは1本取られたと
しみじみと食べさせていただいたのだが
1本と言えば昨日の西武×ロッテ戦。

デッドボールが多すぎた荒れた試合だったが
ベニーの細川への体落とし。

乱闘は褒められたものではなかったが
オリンピック直後ということもあり
思わず1本と手を挙げてしまった。



続いてこちら。

写真だけで何だか
言い当ててしまったら大したものなのだが、
こいつの正体はイカだ。

イカを揚げたものに
明太子とうにを混ぜ込んだソースが添えられ
そのままパクつかせるものなのだ。

贅沢と思いながらガブリとやると
こいつはちょいと勿体無かった。

明太子の塩気が強すぎて
うににもイカにも影響し過ぎていた。



この日は合計20数本平らげたのだが
実はここまでパンチのあったものだけを
紹介させていただいた。

ちょうど下の写真が帆立なのだが、
茄子や蓮根、鶏レバやキヌサヤなど。

単なる揚げ物の絵面は
並べられてもピンと来ないだろうからだ。

帆立だと言われてもふ~んって感じでしょ?



こちらのお店では〆にデザートを出している。

この日のデザートは完熟マンゴーと見間違う程の
見事な暖色を伴ったメロンだった。

ちょいとばかし硬さが残っていたが
ある事実と共におもてなしの気概を感じさせられた。

その事実とは帰り際に伺った営業時間だ。

実はこちらのお店の営業時間は23時が目安。

週末はお客さん次第だと言ってはくれるのだが
23時からがっつりとゆっくりと食べさせてくれる雰囲気は
一遍も営業時間の概念を感じさせてはいなかった。

お客様は神様だ。

そんな言葉が聞こえてきそうだった。



このでめ金。

写真は取らなかったが
特性のでめ金の串差しを拵えている。

昔はもっと金魚っぽかったそうだが
目が取れてしまうとの理由で今のものに変わったそうだ。

今の物はでめ金というよりもはぜに近いのは
来店時の楽しみとして取っておいていただきたいのだが、
1本¥150から食べれるこのお店。

新宿では鳥茂、新宿ホルモンの次に
行ってもらいたいお店だった。

遅くまでご馳走様でした。

でめ金
〒160-0023
新宿区西新宿1-15-9第2オムニクス1F
TEL03-3346-1508
11:00~14:00
17:00~23:00
年中無休 

店長おまかせコース ¥7,000(ビール3杯を含む)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆

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新宿 やんばるにて「麩定食」をいただきます

2008-08-22 21:14:45 | 新宿

なんとか3日ほど休暇をいただき
嫁の実家である越後の国へ行ってきた。

初孫が待ち遠しいのか
お父さんもお母さんもいたく上機嫌で、
しっかり働けと暗示されたごはんの量で
2㎏オーバーの88㎏になってしまったのだ。

や、やばい・・・

余談はさておき今日は新宿のお店を・・・

新宿東口のアルタの裏側には
私の記憶のず~っと昔から沖縄そばの
やんばるというお店がある。

20年近く昔の私が中学生だった頃は
そもそも普通の東京の中学生の頭の中には
沖縄料理というカテゴリすら存在していなかったのだが、
誰かに教えてもらった沖縄のラーメンという認識で
初めて食べたソーキそばがここのお店のものだった。



以前、私の日記を
古株で応援していただいている
宮古島のポケットさんが
東京の沖縄そばのお店のひとつとして
このお店を紹介しているので、
ご興味のある方は読み比べて欲しいのだが、
3代続く江戸っ子の舌と生粋の沖縄人の舌では
同じ豚骨ベースのスープの味の感じ方が
随分と違うのだ。

こちらのお店は食券制なので
食品サンプルとにらめっこしながら
何にしようか悩んでいただければよいのだが、
このお店に限ってはここ3年、
同じものばかりを頼んでいる。



ちなみに写真左手の2号店は
ここ2年でできた新しいお店で、
昔からある右手のお店がカウンターなのに対して
新店はテーブル席も用意されているので
思い思いのシチュエーションに合わせて
選択するのが良いだろう。

主なメニューは

やんばるそば ¥650
ソーキそば ¥880
ラフテイそば ¥880
皿そば ¥770
イカすみ焼きそば ¥880
ゴーヤ定食 ¥980
麩定食 ¥880
てびち ¥450
ナンコツ ¥400
海ぶどう ¥300 など・・・



私のお決まりがこいつだ。

麩定食のソーキを+¥100で大盛りにすると・・・
あらびっくり!

ちょこんとしたソーキではなく
1.5玉の大盛りソーキに変身するのだ!

炊き込みごはんに大盛りソーキ、
麩チャンプルに昔は体には良いのだろうが
飲みにくいウコン茶が今は飲み易いものに
変わっていたのはさておき、
こいつで¥980ならば十二分だろう。



まずはそばからズ・バ・バっと・・・

旨い。

豚骨にあっさりとした塩気のこの出汁の味。

江戸っ子の舌には随分と優しく感じるのだが
本場どんだけはんなりとしているのだろうか・・・?

記憶が正しければ
昔はこいつにも軟骨付きの豚ソーキが入っていたので
ソーキそばと読んで良かったのだろうが、
写真の通り、

今の麩チャンプルに添えられたものは
ソーキではなく沖縄そばと呼ぶのが正しいのだろうが
江戸っ子からすると豚ソーキが入ってなくても
沖縄そば=ソーキそばに自然となってしまうのだ。



この炊き込みごはん。

以前、沖縄では炊き込みごはんのことを
ジューシィと呼ぶのだとポケットさんに
教えていただいているのだが、
沖縄の定石として炊き上げられているのだろうが
見たまんまを単純に真似ただけでは
どこかすれ違いが生じてしまいそうだ。

汁気が恋しくなるこのジューシィ。

沖縄そばの相棒としてもってこいだった。



麩定食の由縁たる麩チャンプル。

私の育ちが原因なのかもしれないが
生まれてこの方積極的に麩を食べる環境ではなかったのだが
もやしやゴーヤ、豚肉などのエキスを吸った
麩チャンプルを食べてからというもの、
すっかり麩の魅力に取り付かれてしまったのだ。

逆に嫁の越後の国は
麩を食する文化。

あいにく食卓に並ぶ
麩のレパートリーはまだまだ多くはないのだが
今後増え続けてくれることを
今日のところは切に願わせていただこう。



その麩チャンプルをパクリ・・・

!?

今日のはしょっぱい。

沖縄出身と思わしきお兄様が振った塩の量が
江戸っ子からしても随分と強く感じられた。

その分、沖縄そばの加減は引き立てられるように
程よい加減に感じた・・・



この界隈。

うなぎの小ばやしや桂花ラーメン、このやんばるなど
淘汰の激しい新宿にあって
変わらない顔ぶれも随分と並ぶ。

おでんのお多幸なんかも昔っから
変わらずやっているのを思い出し、
ここ5年行っていないのが不思議なくらいだ。

週報化してしまっているこの日記を
自分が懐かしまないようにと祈りながら
ご馳走様でした。

来週こそ頑張るぞ!

沖縄そば やんばる
新宿区新宿3-22-1
TEL03-5269-3015
10:00~24:00
年中無休

ふ定食 ¥980(そば大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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新宿 ラ・ベットラ・ペル・トゥッティにて「霧島豚のグリル」をいただきます

2008-07-17 12:32:04 | 新宿

日記、日記と言っているこの書き物。

最近の惨状たるやまさに週報化してしまっている。

一昨日はここ数週間土・日も仕事だった埋め合わせにと、
嫁の誕生日に1日どっぷりと付き合うために
代休を頂戴したのだ。

せっかくの誕生日だからと
食べたいものは何なのか聞いてみると
重い体を遠くに運ぶのはしんどいので
近場も近場でリストアップされた。

新宿ホルモン
鳥茂
ラ・ベットラ・ペル・トゥッティ
バリラックス ザ ガーデン
パリ4区

全て新宿駅周辺に点在するお店たち。



出された結論は
野村ビルに入っている
ラ・ベットラ・ペル・トゥッティ
バリラックス ザ ガーデン
のどちらかに行き当たりばったりで行く
というものだった。

到着したのは正午ジャストだった。

先客5組待ちのラ・ベットラに対して
バリラックスの方は気持ちいい位
人が吸い込まれていた。

店の内装に感化されたのだろうか?

結局、落合さんの暖簾分け。
加藤政行シェフが切り盛りする
ラ・ベットラ・ペル・トゥッティに
初めての来店を試みることになった。



20分程の待ち時間を消化して
店に迎え入れられる際にちょいと感心したのが、
お店の接客マニュアルだ。

まさかそんなものを見せて貰った訳ではないのだが、
他のお店と比べると、良い意味で一言多かったのだ。

「暑い中、お待たせいたしました。」

たった5文字の違いなのだが
頭に入れるこの一言と、シルバーをセティングする際に
一緒に置かれる水差しが、十二分にお出迎えを
感じさせてくれるのだ。



ランチの価格帯は3種類。

Aコース ¥998(フォカッチャ、サラダ、スープ、パスタ)
Bコース ¥2,000(フォカッチャ、前菜、パスタ、珈琲orジェラート)
Cコース ¥3,500(フォカッチャ、前菜、パスタ、メイン、デザート)

Aコースのパスタは2種類からの選択で
この日はパンチェッタとキャベツのトマトソース、
小海老と水菜のクリームソースからの2択だ。

また、前菜は

盛り合わせ(B=2種、C=3種)
イベリコ豚と野菜のチャンポッタ
18ヶ月熟成パルマ生ハムのサラダ
スープからの選択。

B、Cコースのパスタは

アーリオオーリオぺペロンチーノ
ポルチーニと牛肉のクリームソース
日向鶏の自家製ソーセージの辛いトマトソース
茄子とズッキーニ、オリーブのトマトソース
生ハムと小海老とトマトのアンチョビクリームソース
パルミジャーノとバジリコのリゾット
タコとあさりのリゾット



メインは

いさきのグリルドライトマトとオリーブソース
かじきマグロと茄子の挟みオーブン焼き
霧島豚のグリルバルサミコソース
ホロホロ鶏のローマ風煮込みだった。

私が頼んだのはCコース。

イベリコ豚のチャンポッタ
生ハムと小海老とトマトのアンチョビクリームソース
霧島豚のグリルバルサミコソース
クレームブリュレ

前菜とメインで豚の食べ比べをしようと言うのだから
86kgの重量をなんとかキープできそうだ。



最初にやってきたのはフォカッチャ。

こちらのお店。
テーブルにオリーブオイルは備え付けておらず
パンに使う場合は別途有料になるそうだ。

ただし油分程良いフォカッチャは
何も漬けなくても十分香り高く食べることができたので
どうしてもな人は頼めば良いのだろう。

続いてやってきたのは
イベリコ豚と野菜のチャンポッタ。

チャンボッタは
夏野菜を煮込んだ南イタリア料理だ。

当然のようにズッキーニや玉葱
トマトなんかが煮込まれているのだろうが
運ばれてきた姿はキリリと盛りつけられた
凛々しいものだった。



前菜の言葉の意味に近い風体は
いい意味で裏切られた訳だ。

早速、イベリコ豚にフォークを入れてパクリ・・・

旨い。

イベリコ豚の上品な脂は
私の脂肪の質とは雲泥の差。

主食をどんぐりに切り替えようかしら・・・



豚を捲り上げると
野菜がたっぷりと現れた。

前述の3品の他に
蓮根やブロッコリーなんかも入っており
ちょっとしたお店だったら
メインを張れるような
ボリュームと内容だった。



続いてパスタがやってきたのだが
写真は嫁が頼んだ
日向鶏の自家製ソーセージの辛いトマトソース。

面白いと唯一口にしたのが
日向鶏のソーセージだったのだが、
ソーセージを裏返して細かくぺティナイフを入れて
グリルしたような舌触りと鶏とは思えないソーセージの按配に
私もこいつを頼んでも良かったと
思わされてしまった。



こいつがそのソーセージだ。

イカなんかに入れる包丁の入れ方に似ていたのだが、
ピリ辛いトマトソースの絡み方が絶妙。

食べ応えが強烈にあった。



そしてこいつが私の頼んだ
生ハムと小海老とトマトのアンチョビクリームソース。

ぺロリとやると
アンチョビの塩気の殺し方がなんとも優しい。

自分で作るとどうしても
塩気とクセの活きたものになってしまうので、
この技は是非とも盗んでみたいものだ。

パスタはごくごく細いものがつかわれており、
茹で加減も余熱を計算した絶妙なものだ。



アップで見ると
海老の隣がサーモンのようにも見えるのだが
メニューの通り、こいつの正体はフレッシュトマト。

クリームソースでフレッシュトマトを使う感性を
私は持ち合わせていなかったので
こいつは使わせていただきたい。

1点おやおやと思ったのは
生ハムの使い方。

大きく使っては
先ほど言っていた塩気が強くなってしまうのだろうから
細かく使っていたのだろうが、
存在感に乏しい。



店内は9割5分が女性客だった。

サラリーマンの懐的にも
998という価格設定は嬉しいのだが
ボリューム満点とは言いがたいパスタランチは
私のようなガテン系には響きにくいのだろう。

私はフォカッチャを3個ほどお腹に放り込み
満腹感が出るように努めていた。



続いてメインの
霧島豚のグリルバルサミコソース。

メイン付きを頼んだのは私だけだったのだが
ここは気が利いていた。

小皿を準備した上で
嫁用に「小皿をお使いになりますか?」と
聞いてきたのだ。

テーブルの状況を見て言ったのではなく
予め準備をした上で出された言葉。

こいつもマニュアル化されているのだろうが
それにしても徹底していると更なる感心を
生み出された。



この霧島豚。

バルサミコを煮詰めて
とろ味がつけられているのだが
わが家で活用されていないバルサミコを
こうやってお使いなさいと
言われているような気になってしまう。

煮詰めることで酸味が押さえられ、甘味が増し、
かといって本来のさっぱりとした風合いが
損なわれることなく口の中に広がるのだ。

旨い。



最後に出てきたのが
クレームブリュレバニラアイス添え。

Cコースは数種類のデザートの中から
1品選べるのだが、判っていた。

私の口にこいつが入らないのは・・・

1つ言わせていただけるのならば
¥200で飲めるという珈琲。

コースの中に入れて欲しいねぇ。

デザートだけ出されるよりは
よっぽど格好がつくということだ。

甘味に喰い付く嫁を横目に
エスプレッソを啜りながら
ご馳走様でした。

ラ・ベットラ・ペル・トゥッティ
新宿区西新宿1-26-2新宿野村ビルB1F
TEL03-3342-3699
11:30~21:30
年末年始・不定休(新宿野村ビルに準ずる)

Cコース ¥3,500

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・

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   それでは明日もお会いしませう

新宿 割烹中嶋にて「鰯の柳川」をいただきます

2008-06-24 21:15:20 | 新宿

昼時前の新宿に用事があったので
前々から行こう行こうと思っていた
割烹中嶋に寄ってきた。

場所は甲州街道を御苑方面に進み
大塚家具の裏手をBEAMS方面に進んだ右手だ。

中嶋については皆さんの方が
ご存知なことも多いのだろうが
ミシュランひとつ星の店だと最近のお茶の間を
賑わせていると言うのが1番ピンときやすい
のかもしれない。



こちらのお店は地下にある。

丁度、私の嫁がこのビルの上にある
日原産婦人科に通っていることもあり、
ここ2ヶ月の内でも数度、
つわりが終わったら行きたい行きたいと
申していたのだった。

この中嶋。

おじい様は北大路魯山人が主宰した
星岡茶寮の初代料理長。

そして、テレビなどでお馴染みの
貞治さんはそのお孫さんなのだそうだ。



暖簾を潜ると既に店の中は満員だった。

幸いカウンター席にポツリと1つだけ空きがあり
スルリと潜り込むことができたのだ。

ランチメニューはお馴染みの鰯尽くし。

刺身、フライ、煮魚、焼き魚が¥800
鰯の柳川が¥900
単品の追加が¥600
ごはんは3杯目から¥100

隣の料理人と思わしき方は
刺身に柳川を単品で追加するような
メニューの隙間を突いた注文をしていたが
なかなかにリーズナブルな設定だった。



私が注文したのは柳川だ。

7~8分でやってきたこの旨そうな料理。

実は手を付けずに帰ろうかと
今まで何千というお店に行ってきたのだが
生まれて初めて本気で迷ってしまった。

というのはお店の心構えが全くもって、
お客をもてなす気持ちがないからだ。

いつもはどうなのかは知らないが
ご主人ではなくお弟子さんが
カウンター前の板場を仕切っていた。

弟弟子への横柄な命令を
客の目の前で繰り広げる惨状は
とても食事のできるような場ではなかったのだ。



岸朝子さんやミシュラン。著名人たちは
弟子の教育もできないこのお店の何が良いのかと
心の底から不思議に思ってしまった。

とはいっても横柄に横柄で返しても大人気ない。

他に気になることはないかと食べても食べても
気持ちが良くなるとは思えない食事のために
箸に手を伸ばすことにした。


揚げられた鰯に割り下と
卵で煮込まれたものを小皿に取りパクリとやる・・・



この割下。

さすがはと思わせるきりりとした旨さだ。

ただし、旬なはずの鰯は
読んで字の如くすっかり弱っている。

刺身を追加で注文して
鰯の鮮度を確かめてみたくもなったが、
柳川のように火入れされる私の鰯は
旨いと唸るシロモノではなかった。

また、前述の理由から
噛めば噛むほど食事が不味くなって行くのは
しつこいようだがどうにも耐え難いものだ。



ごはんの炊き加減。
色は悪くなるが無添加で塩梅の良い新香。
なんと言っても味噌汁の優しい味。

どれもこれもが腕の活きた素晴らしいものなのだが
心無い料理人が調理した旨い味。

悲しみ、むなしさ、空虚な感情。

後に残るのは腕や暖簾を
台無しにするものばかりなのだ。



今までどんなに美味しくない食事でも
もてなす気持ちのあるお店ならば、
必ずもう1度行くようにして来たのだが、
私は罰ゲームでもない限りは
このお店に行くことはないのだろう。

中嶋。

客を迎える気がないのならば
暖簾を降ろした方が良い。

おじい様や70年の歴史が
泣いているのに貰い泣きしてしまいそうだった。

1mの距離にいる料理人は
最後のご馳走様の言葉に応じない。

代わりに祇園精舎の鐘の声で始まる
平家物語が私の頭を巡るのだった。

悲しい料理人に扱われる
可哀想な食材たちにご馳走様でした。

割烹 中嶋
新宿区新宿3-32-5日原ビルB1F
TEL03-3356-7962
11:30~14:00 17:30~22:00
日曜・祝日定休

鰯の柳川 ¥900(ごはん2杯目まで無料)

甚平満足度 ★☆☆☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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   それでは明日もお会いしませう

新宿 鳥茂にて「レバ刺し」をいただきます

2008-03-28 11:49:05 | 新宿

忙しい日々に後ろ髪を引かれながら
しなきゃしなきゃと思っていた日記の更新の
背中を押してくれる出来事があった。

実は一昨日まで嫁の母上が息子(嫁の弟)の大学の卒業式で
5泊6日甚平宅への旅で上京していた。

平日は午前様の私に会う機会も少なく
夫婦生活は大丈夫なのか?と不安に思わせるような
働き尽くしの毎日だったのだが、
休日に母親同士で旨いもんでも食べてもらおうと
新宿屈指の串焼き屋「鳥茂」を
ご案内させていただいた。



そうそう、このしだれ桜。

1週間前に渋谷の路上で咲いてました!なんて
ご報告をするつもりで撮っていたものなのだが
開花宣言はされるわ、ソメイヨシノも咲き始めるわで
全く意味のないものになってしまったのだが、
それにしても今年は早い。

今週末がピークになりそうなので
週末の皆さんの日記には宴会話に
花が咲くのだろう。



話は戻って鳥茂だ。

前回は写真が真っ暗になってしまって
旨そうにも何ともない日記をお届けしていたのだが、
ここは私の説教部屋という活字で
思い出していただけただろうか?

小さい頃から親父に連れられていった場所なのだが
今回はお恥ずかしい衝撃の事実をまずはご紹介したい。

親父にも「焼き鳥喰いに行くぞ」。
お店の名前も「鳥茂」。

豚串が目立つとは思っていたのだが、

実はこちらのお店、
牛こそあれど鳥メニューは一切なかったのだ。

ガビ~ン!(古っz)



前回の日記を読み返してみても
鳥のないお店を大好きな焼き鳥屋と言っている始末。

穴があったら入りたいとはこういうことかと
30数年生きてきてようやく知ることになったのだ。

恥ずかしすぎる・・・

普段ならばこんなみっともない低落をさらした瞬間に
自己嫌悪から引退を宣言してしまいそうなのだが、
マイペンライ。マイペンライと
今日はタイ語で切り替えしてしまうような
ハイテンションなのだ。



そうそう。

この日の鳥茂はちょっとしたアクシデントがあった。

開店準備をしていた矢先。

若い職人さんが油を足に被らせてしまい
開店早々に救急車を呼ばなければならない事件が起きた。

滅多にあることではないのだが
無事に回復することを影ながら
祈らせていただきたい。



こちらのお店に初めて行かれるのならば
¥3,000の串焼きと刺身の付くコースに
お酒を合わせるのが良いだろう。

自慢の串焼きに新鮮な刺身を
数種類合わせていただくことができるのだ。

この日はレバ刺し、牛ロース刺し、ガツ刺しを
一緒にいただくことにした。

新香と玉葱の和え物を食べながら
激旨な串焼きを待たせていただく・・・



最初にやってきたのはこちら。

レバ焼きだ。

越後の母上様の
喜んでいる顔を見ながらパクリと・・・

旨い。

皮脂膜を歯で押しつぶすような何とも言えぬ食感から
むをっと立ち昇るレバの濃厚な旨み。

何ともいえない旨さだ。



続いて牛トロ焼き。

葱まみれのこの姿。こいつも旨いのだ。

ビールから純米酒に替えて
母親同士の世話話を聞きながら食べる。

旨い。

こちらのお店の仕入れ。
銘柄は特に意識はせずに
肉屋にはその日、一番良いものを
持ってくるように指定しているそうだ。

横浜旅行の際の元町、梅林も
同じことを言っていたのだが、
考えてみるともち豚や近江牛じゃなければ
駄目だと言うよりは、今日は三元豚と米沢牛が良いなどと
その日その日の旬を提供すれば良いと言うのは
理に適っている。



刺身がやってきた。

まずはレバを何も漬けずに食べてみる・・・

旨い。

臭みのないレバには
次はちょびっとだけ醤油を
使っていただくことにしよう。



続いて牛ロース刺しを。

牛ロース刺しは
私が愛して止まない焼肉屋。

水道橋の京城の上ロースの
甘ダレが引き出す肉の甘味を堪能することが
極楽浄土の近道だと心得ているのだが、
ここの肉そのものの儚い甘味を
舌全体の感度を鋭敏に高め
探るような食べ方も悪くはない。



続いてやってきたのはタン焼きだ。

肉厚に切られたぷりっとした食感と
しっかりとした旨み。

こいつは旨い。

レモンはあんまりぶっかけないで、
スッとした香り程度を愉しむ嗜みで
存分にいただいた。



続いてつくねだ。

酔いもまわって串焼きを1本
撮り忘れているような気もするのだが
こいつで一揃えだったかな。

このつくね。

軟骨のコリッとした食感がアクセントとなり
辛めのタレが閉じ込められた脂と一緒に
腹をずっしりとした方に持ってゆく。



箸休めに出してくれたこのトマト。

凄かった。

越後の実家や高知で食べた絶品トマトに
勝るとも劣らない野菜ではなく
果実を食べるような感覚。

なかなか味わえるものではない。

母親同士が集まれば
話の話題はいつ孫が見れるのかと言う
息子たちへの叱咤激励が主なもの。

小さくなりながら
会話をやり過ごしてはいたのだが
人生は面白い。



母上が越後に帰った次の日に
嫁が妊娠していることが判ったのだ。

甚平が父親になるという訳だ。

まだ5週目なので
2ヶ月は動向を見守らなければならないのだが
忙しさを置き去っても日記を
書かせてしまうこの喜び。

無事に生まれてくれればそれで良い。

エコーでは米粒のようなこの子供。
私も嫁もかってに女の子だと思っている。

男の子ならサッカー選手。
女の子でもサッカー選手。
野球は見せない親のエゴを楽しみに
待とうではないか。



冗談はさておき、
最後に出てきたこのスープ。

今日起きた救急車騒ぎは
きっとこいつの仕業だったのだろうが、
塩の加減が素晴らしい塩梅だった。

作り直したのか、
もうひとつの寸胴だったのだかは判らないが
怪我人が出て開店が遅れることへの応対や
弟弟子を気遣う真剣さ。

改めてこのお店を
好きにさせていただいた。

平日の夜のピーク時の対応は
荒い荒いと言う人もいるが、
落ち着いて飲みたければ
5時の開店を待ってカウンターで
飲むのが良いだろう。

鳥がないのはびっくり仰天
恥ずかしい話だったのだが、
美味しい串焼きをご馳走様でした。

鳥茂
渋谷区代々木2-8-5
TEL03-3379-5188
16:30~1:00
日曜定休

おまかせ ¥3,000(刺身付き、酒代を除く)

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★★☆

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幡ヶ谷 不如帰にて「蛤ラーメン」をいただきます

2008-02-18 17:44:20 | 新宿

自宅から徒歩5分程の場所が
東京マラソンのスタート地点。

昨日、せっかくの機会だからと
沿道の観客としてこのお祭りに参加してみようと
9:05のスタートに合わせて
都庁を目指して出発した。

学芸会で言う木の役を
買って出たという訳だ。



新宿中央公園に辿り着くと
見たこともない行列に出くわした。

野球やサッカー観戦の際に目にする数万人と
密集した3万人のランナーでは
伝わる熱気が全然違う。

凄まじい。

見れば3万人が3万様にそれぞれのスタートの号砲を
今か今かと心待ちにしているのだが
これだけ多くの笑顔を一度に見れる機会は
なかなかないのではないだろうか?



開会式を見れるものとばかりに考えていたのだが
都庁のメイン通りは混乱を避けるために
残念ながら関係者以外は立ち入り禁止になっていた。

ヒルトンホテルの方ならばと向かってみると・・・

私のような木の役を買って出る人が
驚くほど沢山いたのだ。

仲間や家族を応援する人。
純粋に見に来た人。

のべ130万人以上の人が
このお祭りを沿道で見守ったのだそうだが
見ているだけで気持ちがとても前向きになれる
とても良い経験だった。



お父さんの肩車でランナーを見送る少年。

いい後姿だ。

私も子供の頃にマラソンを目の当たりにしていたら
例のレスラー体型とは縁がなかったのかもしれない。

スタートの9:05から30分近い
9:30近くまで目の前をランナーが
走り抜けるのだからどんだけ多くの人が
参加したのか十分に理解させられた。

とにもかくにも快晴のお陰もあり
大きな事故なく本当によかった。



観戦終了後、一度家に帰り、
テレビやら雑誌やらで何度も紹介されている
幡ヶ谷の不如帰というお店に嫁が行きたいと言うので
早起きで重くなった腰を上げて散歩がてらに
行ってきた。

場所は幡ヶ谷の商店街を
水道道路方面に進み、商店街から住宅街に向けて
1本左手にそれたあたりだ。

10坪なさそうな民家の1階を改装した店舗は
住宅街に馴染みすぎて本当に目立たない。



はじめての方は
地図を持たれるのが良いだろう。

10分ほど並び店に入ると券売機が。

主なメニューは
しょうゆ(しお)そば 700円
味玉そば 800円
煮豚そば 900円
つけそば(塩・醤油) つけそば750円
支那たけつけそば 850円
煮豚つけそば950円、
牡蠣そば(味噌、土・日のみ)900円
木曜限定
煮干そば 700円
味玉入り 800円
煮豚入り 900円

などなど。



初めてなので蛤で採るという出汁の味が堪能できそうな
味玉しおそば¥800を大盛¥150増しで
注文させていただいた。

このお店というのか気づいたことがひとつ。

雑誌やらに載っていたと
70代のお爺ちゃんお婆ちゃん4人組が
私たちの後ろで並んでいたのだが、
年配の方々のラーメン食べ歩きは
元気な高齢者が増えていること以上に
昭和では考えられなかったことだなぁと
しみじみと思ってしまったのだ。



こちらが不如帰の味玉しおそばの大盛りなのだが、
出される間際にまずハッとさせられた。

こちらのお店、スープが室温に馴染まないように
スープを注いでから張った湯の中で
どんぶりに盛り付けを施していた。

心憎い。

貝を使っているからなのだろうが
この面倒くさい一手間を惜しまないのは偉い。

美味しいお茶を入れるための作法のように
煎茶の如く作り上げていたのだ。



葱に水菜、メンマにチャーシュー、
味付け玉子の構成なのだが、
具材以上に透き通ったツユに目を奪われる。

蓮華を落としすすってみると・・・

やさしい。

塩気は体感以上に
しっかりと施されているようだが
蛤で採るという出汁の味は
大喰いやらお酒やらで
相当にウンザリとさせられている私の胃袋を
やんわりと包み込んでくれるようだ。



聞き飽きた方もいるのだろうが
わが家の家訓通り「ラーメンは硬茹で頼むべし」と
中細麺は早めにあげてもらった。

この麺。

中細のちじれ麺はあまり好みではないものの、
このラーメンにはこいつでなければいけなそうだ。

貝のお吸い物にぴったりと絡んで、
太すぎれば野暮ったく、
細すぎれば塩気を
より強く感じてしまいそうなのだ。



チャーシューや水菜、
メンマといった脇役たちの仕上がりも上々なのだが
この味付け玉子は秀逸。

普段ラーメンを食べる機会が少ない
お婆ちゃんたちは生卵が入るのかと思っていたとこぼしていたが、
そこまで教えてあげられず申し訳なかった。

黄金の飴は玉子自体が
しっかりとしているのだろうが
自身の塩気とスープの塩気の調和は
見事としか言いようなかった。



帰りがけにお店の方から
良かったらどうぞと味玉チケットをいただいた。

どうやらお婆ちゃんたちに
お店の方の代わりに親切にしていたお礼のようだが
貝の出汁が冷めぬようにといった客を見た対応といい
なかなかに出来た方のお店を見つけてしまったようだ。

近所では以前、西新宿の我流というお店を大絶賛していたのだが
あそこは随分と味が変わってしまった。

今できている当たり前を
この先も是非続けてください。

美味しいラーメンをご馳走様でした。

不如帰
渋谷区幡ヶ谷2-47-12
TEL03-3373-4508
11:30~15:00 18:00~21:30
金曜定休

味玉塩そば ¥950(大盛り¥150増しを含む)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★☆☆

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新宿 東京麺通団にて「チー玉」をいただきます

2008-01-09 18:23:01 | 新宿

池袋大勝軒復活の
凄まじい並びを眺めて帰ってきた。

2代目の飯野さんはテレビでもお馴染みの
初代山岸さんの1番弟子とのこと。

山岸さんも味のチェックは
毎朝されているそうなので、
大勝軒好きの方はホッとされたのだろう。

今日は昨年の忘年会シーズンのまっ最中、
〆のラーメンならぬ〆うどんで
すんごいものを見つけて来たのでご報告を。



場所は新宿。東京麺通団だ。

しょんべん横丁で行われた甚平部隊の忘年会帰りに、
食の細い新入社員のエヴァを鍛えるために
ゴン太の提案でラーメン次郎に向かう最中。

エヴァの泣きの一手で急遽
うどんで〆ることになったのだ。

ちなみにエヴァはガリガリな体型が
エヴァンゲリオンのような体つき
だと言うことに由来している。



注目の一品はコレだ。

その名もチーたまと名づけられていた。

ご想像の通りかまたまにチーズが入ったものなのだが
ありそうでなかったこのメニュー。

恐るべきはそのバランスだった。



かまたまにバターとチーズと胡椒が加えられた
極めてシンプルなメニューなのだが、
一番の心配の種はバターと卵とチーズの組み合わせは
1歩間違えれば野暮ったくなること明白なこと。

こいつを乗り越えれば
かまたまを和製カルボナーラと呼んできた日々は
この日をもって終焉を迎えるという訳だ。



かまあげうどんの熱で溶けてゆくチーズと
逆に凝固しつつある卵。

2つのものがお互いに逆方向で
融合してゆくアプローチは
無意識の産物なのだろうが、
ここにもひとつの物語があった。

はんなりと立ち昇る
チーズと軽やかなバターの香りにたまらずバクリと・・・

ぐぅぉっ!旨い!



適量のバターがチーズと卵の甘みを引き立てて
胡椒がバターの後腐れをスパッと打ち消してくれる。

これぞ和製カルボナーラの称号に相応しい一品だ。

〆はラーメンが相場だった20代ではないことや
嫁のカロリーチェックを意識して小サイズで注文してしまったが
こいつは2~3杯はいただけそうだ。



昨今のうどんの土着化を考えると
世の中にはこいつに似たチーズ入りかまあげは
多数存在するのだろうが、
酔い覚ましにはうってつけの品を
見つけてしまったのだった。

美味しいごはんをご馳走様でした。

東京麺通団
新宿区西新宿7-9-15
ダイカンプラザビジネス清田ビル1F
℡03-5389-1077
10:00~2:00
年中無休

チーたま ¥490(小)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★☆☆☆

⇒ 納豆と卵の連続攻撃!麺通団のねば玉の巻
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~~~~ 求む!情報提供 ~~~~

今週の3連休に我が家では横浜旅行なる
旅行とは思えないネーミングの1泊2日の
喰い倒れツアーに旅立ちます。

横浜に疎い甚平一家のために横浜通の方。

中華街はこの店で喰えだとか
ここのランチは喰えたら関取だとか

どしどし情報提供をお願いします。

新宿 高島屋ブレッツカフェクレープリーにて「ガレット」をいただきます

2008-01-07 13:30:02 | 新宿

新年明けましておめでとうございます。甚平です。

みなさまの良い年を心よりお祈り申し上げます。
本年もどうかご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。


今年の正月は嫁の実家である越後の国には帰らず
私方の親戚回りなどをして過ごさせていただいた。

とは言っても3日もあれば全ての用事は
滞りなく済んでしまうもので、
結局は初売り三昧に明け暮れて
あっと言う間の休暇は終わってしまったという訳なのだ。

今日はその初売り三昧中に喰らった
新年、最初のお店をご紹介したい。

時は1月2日。伊勢丹経由高島屋の
人、人、人。の狂想曲を経て、たどり着いたのが
13階のレストラン街。

昔から日記を読んでいただいている方はご存知なのだが、
新婚旅行で行ったフランスで嫁に食べさせたかった
フランスの伝統料理を提供してくれるお店があるので
喰いはじめはそのお店にしようと思ったのだ。



ブレッツカフェクレープリー。

ブルターニュ地方の郷土料理。
そば粉のクレープと言えばピンと来る人も多いのだろうが、
パリでこいつを食べようにも他に食べたいものが多すぎて
結局喰わず仕舞で帰国の途に着いていた。

流石に新宿と言えども路面店はやっているお店も少ない。
ランチ難民の多くがこういったデパートのレストラン街に
殺到するであろうことはご想像の通りで、
20分程の並びを堪えてようやく入店できた。

ちなみに、私は福袋が大嫌いだ。
唯一ピエールエルメのお菓子の福袋は
中に何が入っているのか全て見せてくれたので
DVDを見ながら酒の肴として購入させていただいていた。



フランス人ウェイターが仕切るホールは
テーブル席は上品な佇まいだ。

後ろもぎっしりと並びが列を成していたので
カウンター席に陣取ったのだが、
カウンター席は話し込むのには隔離されているので
お奨めできるが、テーブル席の優麗さは微塵もない。

女性陣にはテーブル席をお奨めしたい。

注文したのは私は季節のガレットのダームガリシア¥1,800。
嫁もガレットの中からコンブレット トマト
シャンピニオン¥1,250。

それからデザートとして
ビグデーヌというクレープグラッセ¥1,250と
カプチーノ¥650を注文させていただいた。



こちらは嫁のコンブレット トマト シャンピニオンだ。

有機野菜のトマトとマッシュルーム、
ハムにスイス産のグリエールチーズを
かきまぜた卵と一緒にガレットで焼き巻き上げたものだ。

グリエールチーズはチーズフォンデュの際には
ほとんどの方々が使われるチーズでお馴染みだろうし、
それぞれの食材も比較的入手しやすいものだ。

要するに自宅でも手の届きそうな
ガレットなのだが、そば粉の風合いと
バリッとしたガレットの加減、
卵とグリエールチーズの濃厚な味覚から
パッと弾けるトマトの酸味を味わうと
急激に高嶺の花に押し上げてしまうようにも思えた。

旨いのだ。



続いて私の頼んだダームガリシアだ。

イベリコ産チョリソーにポテトとラクレットチーズ。
チーズのとろ味が増すように生クリーム。
こいつをガレットで巻き上げエスブレット産の
パプリカが添えられている。

¥1,800という値段を考えると
食材の単価以上に感動を求めてしまうものなのだが
ラクレットチーズと生クリームをポテトに絡めながら
風味豊かなガレットを口に運ぶ幸せこそ目を見張ったが
辛味の薄いチョリソーは引き立て役だ。



イベリコ産でなくて良いから
¥500程お安くして欲しいと
現金に勘定してしまった。

ガレットの生地の加減。

この風合いを家庭で出すのが難しそうだと
痛感させられたのだ。



これが生クリームとラクレットチーズの
とろけた海に鎮座するポテトとチョリソー。

そもそがピッザ好きというのもあるのだが
こういったチーズのとろけたものには
全く持って目がないのだ。

バリッとと表現したガレットは
断面を見るとクレープの如く薄い。

両面焼かないものだと認識していたが
こいつは両面焼きなのではないだろうか?



フォークとナイフではらりとめくってみると
片面焼きであることが理解できた。

チョリーソーでほんのり色づいたチーズ。

この按配も食欲増進作用をもたらしてくれる。

結局、半分ずつシェアして食べてみたが
嫁の注文したコンブレット トマト シャンピニオンの方が
私の食べたダームガリシアよりも
コストパフォーマンスも含めて美味しいとの結論は
変わらなかったのだが、一番驚いたのは
食後のクレープグラッセの方だった。



ビグデーヌ。

クレープの中にはりんごのコンポートが。
そいつを包み込んでバニラアイスとカルバドスに漬け込んだ
レーズンがたっぷりと添えられている。

この活字でピンと来ればたいしたものなのだが
カルバドスはりんごから作ったブランデーだ。

ラムに漬け込んだレーズンとは一味違う
りんごの蒸留酒に漬け込んだレーズンを
バニラアイスに絡めながら、
りんごのコンポートでぐじゅっとした
柔らかなクレープと一緒に食す。



不味い訳がないのだが
りんごで串を差す哲学が
驚き以上の喜びを与えてくれるのだ。

バニラアイスはクレープとりんごの甘みを増させ
カルバドス漬けのレーズンが大人びたアクセントを
鼻腔に吹き抜ける風となってもたらしてくれる。

旨すぎる。



カプチーノこそ凡庸なれど、
こいつをいただきながらゆったりと時を過ごすのは
なんともかんとも贅沢な話だ。

こちらのお店ではカルバドスの1歩手前のりんご酒。
シードルはもちろん、塩キャラメルなんかも
売っていたりするのだが、様々な料理の端々で
行ったことのないブルターニュを感じることができた。

これらを考えた彼らの祖先に
料理1つで異国民に文化を感じさせることができたという
賛辞を送りたいのだが、お正月気分を吹き飛ばす
なんとも我に変えさせる出来事となったのだ。

ご馳走様でした。

ブレッツカフェクレープリー

〒151-8580
渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 タイムズスクエアビル13F
TEL03-5361-1335
11:00~23:00(L.O.22:00) 
不定休(タイムズスクエアに準ずる)

ダームガルシア ¥1,800

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★▲☆☆☆

コンプレット トマト シャンピニオン ¥1,250

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★▲☆☆☆

ビグデーヌ ¥1,250

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★▲☆☆☆

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   それでは明日もお会いしませう


新宿 ル・モンドにて「ヒレステーキ」をいただきます

2007-11-05 20:19:52 | 新宿

ちょいと前にも日本海でとれる魚が
随分と南国化してるなんて話をしていたのだが、
週末に実家で食べた今年最後のもどり鰹を見て
温暖化の波をまざまざと見せつけられてしまった。

鰹は普通は10月まで。

冬には再びお目見えするこの魚。
すぐにはなくなったりしないだろうが
行く末が本当に心配になってしまったのだ。



今日の昼時は中野にいたのだが
久しぶりに佐世保バーガーでもと思っていた企みは
ものの見事に打ち砕かれてしまった。

要するにやってなかった。

仕方なく乗り換えついでの新宿まで戻り
次なる獲物に切り替えたのだが、
今日はどうしても肉な日だった。

体のだるさを肉っ気が正してくれるだろうとの
短絡的な思考回路はステーキの王様を名乗る
ル・モンドへ一直線と弾き出していたのだ。



ル・モンドは新宿駅西口の
ヨドバシカメラの脇っちょだ。

前回はリブロースをご紹介しているのだが
今日は厚切りステーキの次に好きな嫁の好物。
ヒレステーキをいただくことに。

ちなみに以前はごはんに不満があったので
大盛りはライスでなくポテトにさせていただいた。



血の気が欲しくて肉屋に行ったのだから
当然レアかミディアムレアで
頼んだのだろうと思われるだろうが、
何故だか私の口はミディアムと動いてしまった。

こちらのお店のヒレステーキは
メニューの中では1番お肉の量が少ない110gだ。

嫁や大山のぶ代さんがこのヒレステーキを好むように
女性客の注文はこいつを目にすることが多いのだ。



柔らかなヒレ肉にベーコンを巻いたこの姿。

こいつを5個も食べれば当分はお肉もいらないのだろう。

こちらのお店。

お肉以外の付け合せや肉の上のバター、
前回洋風なようで和と表現したソースなどは
どのメニューも変わらないので巻末の前回の日記で
ご確認いただきたいのだが、今日は2つの変化を
見つけてしまった。



1つ目はライスだ。

前回ここのお米はあまり良くは無いと言ったのだが
新米だからという点を差し引いても
今日の加減は素晴らしかった。

ポテトを大盛りにして腹の足しにしたのだが
こいつならばライスも大盛りにしておけばと
思うほどの按配だったのだ。



2つ目はサラダのドレッシング。

前回はよくあるイタリアンドレッシングと言ったのだが
どうもビネガーを体が喜んでいる。

体がアルカリを求めている時は
普段酢の物なんかを食べない人で際
ぱくぱく食べてしまうような変化をもたらすのだが、
どうやら体のだるさは肉ではなく酢を求めていたようだ。



表面はしっかりと。
中面は少しだけ桜色の残るヒレ肉に
ベーコンを添えてパクリ・・・

旨い。

酢だけではない。私の体は前言撤回で
やっぱりお肉も求めていた。

ソースにもほんのり酢の気があるので
今日の私の体調にはぴったりのランチだった。



私にとって110gという大きさは
ガソリンスタンドで¥1,000だけ
ガソリンを入れてもらうような行為だと判ってはいるのだが
何度か通ったこの味を今までで一番旨く感じてしまった。

美味しいご飯をご馳走様でした。

ステーキの神様 ル・モンド
新宿区西新宿1-16-11
TEL03-3343-7728
11:00~15:00
17:00~22:00
日曜定休

ヒレステーキ ¥1,300
(ポテトの大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★☆☆

⇒ ル・モンドのリブロースステーキの巻
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新宿 サルバトーレクオモにて「D・O・C」をいただきます

2007-10-16 10:24:54 | 新宿

最近、24に今更ながらはまっていると申上げていたが
こいつをどっぷりと見るのにかかせない、
ワインやらジンやらが切れかかっていたので
新宿やまやに買出しに行ってきた。

映画やらDVDを見る際のお決まりのパターンは
最初にギネス。とミックスナッツ。

飲み終えたところで
ボンベイサファイアのミツヤサイダー割り
もしくはスプマンテを。

終盤にジェントルマンジャック
もしくはラフロイグや芋焼酎。

ケンタッキーよりも
テネシーウィスキーが好みであることはさておき
大概こんな酒を飲んでいる。



丁度、そのやまやの向かいに
今回ご紹介するサルバトーレクオモの代々木店と言う名の
新宿のお店があるのだが、買出しついでにお茶やらピッザ喰いやらで
しばしば利用させていただいている。

通りがかると先月行なわれた
ナポリピッツア選手権で準優勝の表示が・・・

こういう言い方をされると滅法弱い。



この間ナポリピッツアを食べたばかりだが
思わず飛び込んでしまった。

こちらのお店のピッザを食べるのは3回目。

うち1回は宅配で食べたのだが
イタリアンサイズよりは2まわり程小さな大きさで
価格帯はイタリア以上な出来栄えはしばらく私の足を
遠ざけてしまっていた。



メニューを見ていると、
どうやら今日は影響を受けやすい日らしい。

厳選モッツァレラとチェリートマトを使ったピッザで
ピッザ世界コンペティション最優秀賞受賞。

こいつとプロシュートとルッコラのピッザを
嫁と半分ずついただくことにした。

それにしても日本のピッザの値段はとにかく高い。

宅配が大ブレイクした際に
勝手に相場が作られてしまったように感じるが
アメリカならば10$で、イタリアならば10ユーロ程度で
日本よりも大きなピッザにありつけるというのに
ピッザをたまに食べるご馳走のような設定にしてしまっては
いつまでたっても毎週のように食べる食生活には成りえない。



嫁と世話話をすること15分。

ようやくピッザが焼けてきた。

こちらのお店。
ピッザ釜はまずまずのサイズのものが店の中に置かれているが
1度に焼いているのは数枚程。
混雑時にはやや覚束ない順番待ちに出くわされてしまう。



チェリートマトとバジルの
色艶やかな様子に誘われてパクリと・・・

焼かれたオリーブオイルと生地、モッツアレラの甘味を
チェリートマトやバジルがさわやかに口の中に広げてくれる。

旨い。

嫁はバランスの良いとても旨いピッザだと大喜びなのだが
私は実は味が計算し尽くされすぎていて、
具材と生地の渾然一体を感じるのには
生地の力に若干の物足りなさ、
要するに小さく纏まりすぎているように感じていた。



コルニチョーネを側面から見ると
お上品な感覚が伝わるだろう。

現地でもこのミミを食べ残す人は沢山いるのだが
私はここも大好物。

荒々しい素材の塊のような
無骨なピッザの方に魅力を感じてしまう。



プロシュートとルッコラのピッザは
DOCの方とほぼ同じタイミングでやってきていた。

写真ではどうもプロシュートの赤に引っ張られて
紫がかってしまっているが、肉眼ではもっと旨そうに映っていた。

早速パクつくと・・・

旨い。

プロシュートの控えめな塩味とトマトのほのかな酸味が
生地とチーズとルッコラをどんどんバクつかせてくれる。



テーブルに設置された見るからに
辛味がしっかりと出ていそうなオリーブオイルを
軽く振りかけて、残りのピッザを一気に食べ尽くした。

途中、シシリアの赤ワインを
グラスでちょいといただいたが
おしとやかな注ぎっぷりにがっかりして
自宅に戻って飲みなおすことにした。



こちらのお店。

流暢にイタリア語を操るスタッフがいたりと
上品に美味しいピッザをいただくのには良いお店なのだが、
野性味がかけたピッザに魅力を感じにくい私には
あまり向いてはいないのだろう。

ご馳走様でした。

サルバトーレ クオモ代々木

渋谷区代々木3-22-7新宿文化クイントビル1F
TEL03-3374-8765
DELIVERY PHONE03-5388-0071
月~金 Lunch : 11:00~15:00
   Tea Time : 15:00~17:00
    Dinner : 17:00~23:00
土・日祝日
         11:00~23:00

DOC(Mサイズ) ¥2,300

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★▲☆☆

プロシュートとルッコラ(Sサイズ) ¥1,800

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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新宿 伊勢丹イタリア展にて「スフォリアテッラ」をいただきます

2007-10-09 12:22:33 | 新宿

3連休いかがお過ごしでしたでしょうか?甚平です。

私はと言うと週末にお伝えしていた
伊勢丹のイタリア展(フェアではなかった)に行って
嫁にイタリア製のブーツを買わされておりました。

本来ならば日曜日にでも
日記を書いておけばよかったのだが、
24のシーズンⅣを全巻借りなぞを
したものだからさぁ大変!

朝から翌朝までぶっ続けで見ておりました。

さてさて、肝心のイタリア展なのだが今日が最終日。
16:00には終わってしまうので運良くお昼時にこの日記を見て
たまたま午後に新宿に行く用事のある方が
もしかしたらいるかもしれないので
後の祭りと思わずお付き合いいただきたい。



私が行ったのは日曜日の11時前。

1番のお目当てはナポリピッザのお店ロサーティだったのだが
11時でも大行列の30分待ち。

先日の宇都宮巡業で丁度ワクチンを打ったばかりだったので
30分程度の並びなぞは屁のかっぱだったのだ。

この並びの待ち時間はご想像通り、
嫁は買い物私は沈黙といういつもの光景。

15分程してジェラートを
満面の笑みで携えている輩が列に戻ってきた。



このロサーティで食べれるピッザは2種類だ。

ピッザ マルゲリータ ¥1,470
ピッザ マリナーラ ¥1,365

こいつにグラスワインやらビールやらの食券を事前に購入し、
テーブルに運んでもらうシステムだ。

もちろんテイクアウトもできるので
お近くにオフィスのある方は今日限りの
昼ご飯をお試しいただきた。



最初に注文したのはピッザ マルゲリータと赤のグラスワイン。

とてもとてもシンプルなメニューなのだが
並んだ客の9割はこちらを注文していた。

ナポリはこのピッザ マルゲリータ発祥の地。

新婚旅行の際には王妃の名前を冠せられた
このピッザの発祥のお店ブランディに行ってきたのだが
このロサーティも美味しいお店だと街の人が教えてくれるような有名店。

旅行の際に行かなかった穴埋めを
ようやく果たすことができたのだ。



モッツァレラチーズと
イタリアントマトのコントラストが眩しい。

こいつにバジルの緑で
そのまんまイタリア国旗を表現したことが
王妃に認められ人々に愛され続けている理由なのだろう。

早速ナイフを入れてパクリと・・・

うん。まずまずだ。

ナポリピッザ特有の生地の
もっちりとした食感だけでも
十分に味わう価値があるだろう。



ご覧の通りナポリピッザは
ローマやミラノのそれとは違い生地は厚い。

好みは人それぞれだが
私はこのもっちりとした生地が好きなので
私の中のピッザ像は四の五の言わずこういったピッザになる。

まずまずと言った理由は1つ。

ちょいとバランスが嗜好ではなかった。

モッツァレラチーズの分量がもう少し多い方が
イタリアントマトの酸味をもう少し柔らかく
してくれるのだろうと思ったのだ。



おもむろに席を立ち食券を再び買いに走った。

ドリンクなどの追加をする方は普通にいるようだが
ピッザの追加は珍しいようで店の方も笑いを失っていた。

グラスワインとマリナーラを追加注文し
食べれるピッザは食べ尽くさせていただくのだ。

この漁師風と名付けられたピッザの本来の姿は知らないが
ネーミング的には海鮮がのっても可笑しくない名前だが
食材の都合なのか本来の形なのか
マルゲリータよりも更にモッツァレラチーズを抑え、
バジルとフレッシュガーリックで焼かれたピッザが運ばれてきた。



このマリナーラ。

トマトとバジルの悪い方の味がどうも舌につき
トゲトゲしく感じてしまった。

頼むのならばマルゲリータをお薦めしたい。

どちらのピッザもコルニチョーネと呼ばれる
生地のふんわり且つもっちり感で
ナポリの風は十分に伝えてくれた。



ピッザを食べ終えアンチョビやら生ハムやらを購入し、
散々迷ったのがポルチーニ茸。

さすがは伊勢丹。

旬の生高級きのこを空輸しているのだ。

もし今日の15時30分頃に伊勢丹に行けるのならば
この高級きのこを買い叩きたいのだが
なか日では松茸ほどのお値段がする。

晩御飯は買った食材ときのこのパスタにしようと思っていたのだが
嫁のブーツ代がしめじを選択せざるをえなくしてくれた。



続いてやってきたのがガンブリヌス。

ナポリの街一番の広場に面した
ナポリの顔とも目される老舗カフェだ。

注文したのはナポリ銘菓のスフォリアテッラ¥315と
イタリア人バリスタが機械で容れてくれるカプチーノ。

カプチーノには何の魅力も感じないが
お菓子には外せず一緒に注文した。



スイーツと言えばパリなんかが真っ先に連想されるのだが
私がナポリとローマとパリを旅した際に一番旨いと感じたのが
このガンブリヌスの店名のついたパフェだった。

濃厚なアイスクリームにグラッパのような
整腸作用のあるアルコールを合わせてここの店のパフェは
旅で疲れた胃をやさしくリフレッシュしてくれたのだ。



写真のスフォリアテッラ。

イタリア語で何枚に重なったと
言葉通りのお菓子なのだが、
焼きたてでなくてもパリパリとした食感と
リコッタチーズのもっちり感の虜になってしまい
ナポリ滞在中は毎日食べたお菓子だ。

早速食べてみると
口の中に美味しさと懐かしさが込み上げた。

旨い。



独特の香りが受け入れられない人には
一瞬にして苦手なお菓子になってしまうのだろうが
私のど真ん中のこのお菓子。

毎日食べたい。

帰りがけにこいつをたんまり買い込んで
24生活のつまみにさせていただいたのだが
写真にはないバレンタイン¥630という
チョコレートグラサージュは今回食べたものの中で
群を抜く出来栄えだった。

あいにく持ち帰りの際にコーティングしてある
チョコレートをちょいと崩してしまったので
写真を撮らなかったが、

東京の方々は後4時間のチャンス。

11日からは新潟伊勢丹で、
同じく10日から京都伊勢丹でも。

出展情報は判りませんが
イタリア食材を堪能する良い機会かと。

ご馳走様でした。

イタリア展(伊勢丹新宿)
新宿区新宿3-14-1新宿伊勢丹本館
TEL03-3352-1111 
10月9日16時まで 

ロサーティ
マルゲリータ ¥1,470

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

マリナーラ ¥1,365

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

ガンブリヌス 
スフォリアテッラ ¥315

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

バレンタイン ¥630

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

⇒ナポリに行ったら食べるべし!ガンブリヌスの絶品スイーツの巻

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新宿 追分だんご本舗にて「わらび餅アイスクリーム」をいただきます

2007-09-25 13:17:00 | 新宿

昨日は暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、
昔の人は本当に季節を言い当てるのが上手だと
改めて関心してしまうような日よりだったのではないだろうか?

今日は中秋の名月。

お月見をされる家庭も
多いのではないのかと思われるのだが
わが家もその一味のひとつ。

会社帰りの団子係りに任命されてしまった。



さすがに今日紹介する団子屋には行けないだろうが
彼岸のお供え物を買いに行ったついでに立ち寄った
行き着けのひとつをご紹介したい。

追分だんご本舗。

新宿3丁目に所在するお店は
創業50年を超える老舗なのだが、
起源は驚くことにさらに古い。

時代は1455年。
太田道灌が江戸城を建築に食べた団子が
道灌だんごと呼ばれ親しまれていたのだが
いつしか追分だんごと呼ばれるようになったのだ。



こちらのお店。

以前は追分だんごと世界堂くらいしか
周辺一帯にはなかったのだが(大昔に映画館もあったが・・・)
マルイが移転してからというものの、
明らかに人の流れを変えてくれた場所に位置する。

新宿界隈に来られる方ならば
一度や二度は暖簾を潜らないまでも
団子屋がそこにあることを認識している方もいるのだろう。



実はこのお店の奥には喫茶スペースがあり、
伊勢丹なんかでの買い物疲れを癒すのには
立地といい、空き具合といい、
昔から重宝させてもらっているのだ。

亡き祖母もこちらのお店にはよく来たのだが
お供え物には小田急に入っているたねやの末廣饅頭を購入した。

亡くなる3日前に美食家が
どうしても食べたいと所望したものなのだが、
上品な餡子が胃に染み渡るような
老人にも食べられる柔らかさと共に広がる感覚は
最後の土産には格別のものなのだろう。

私も文句無く好物なので
未食の方は是非食べてくだされ。



さてさて、追分だんごの喫茶スペースに話は戻るが

越後出身の嫁に言わせると
古きよきお店の感じに田舎の感覚に通ずるものがあり、
非常に親近感をもって落ち着いた休憩を取れるのだと言う。

実はとらやカフェの並びに辟易して
こちらのお店に退散してきたのだが、
あんみつにしようか団子にしょうかと
獲物を物色していたまなこに
わらび餅アイスなる活字が
飛び込んできたものだからさぁ大変。

四の五の言わず注文させていただいた。



やってきたのがこちら。

きなこがたっぷり盛られたお皿に
バニラアイスとわらび餅が添えられ、
黒蜜が花火を連想させるように散りばめられている。

旨そうだ。

黒蜜とアイスクリームのコンビネーションは
ハーゲンダッツなどでお馴染みなのだが、
信玄餅をアイスにしたような商品は
スーパーなんかには並んでいない。



あんみつのような2層式で
下にアイスを上にきなこと黒蜜を、
購入してから自分でふりかけて食べるようなアイスクリームを
どこぞのメーカーさんで作って欲しいものだ。

それから、ヒットしたら私にもご祝儀をお忘れなく。(笑)

黒蜜がかかっているので
本蕨粉で作ったように茶色がかっているが
さつまいもやなんかの澱粉で作っているのだろうか?
本物で作っているのだろうか?



このきなこに黒蜜が散っている感じが
なんとも堪らない。

ひっぱりにひっぱったが
まずはわらび餅からパクリと・・・

うん。旨い。

就職に悩んでいる弟に
和菓子職人の道を勧めたこともあるが
でんぷんと砂糖で涼菓子を作る感覚は
本当によく考えたものだと感心してしまう。



続いてアイスクリームを・・・

旨い。

おそらくバニラアイスはレディーボーデンのもの。
香りを抑えた乳質を感じるバニラアイスに
香り高くしつこくない甘さの黒蜜は
阿吽を思わせるような相性の良さ。

来客にちょいと一手間で
素晴らしいデザートに仕上がるこの組み合わせは
準備さえ怠らなければできるおもてなし。

是非とも真似したい旨さだ。



アイスを切り崩し、
きなこをまぶしながら食べ進める。

お店で出される
熱い煎茶も良いが、
焼酎なんかも猶よろしい。

あっというまの出来事だったが、
無心にさせてくれる程の美味しさが
すっかりと疲れを癒してくれた。



ちなみに今日のお月見だが、
旧暦では8月15日のことをさしていた。

昔の秋は7・8・9月。

真ん中の秋で中秋の名月なのだが
十五夜と呼ばれるのは旧暦の中秋の満月の頃は
月半ばの15日頃だったからなのだ。

彼岸にしろ月見にしろ
私のような仏教徒でもない人間が仏事を大切にしてしまうのは
先祖を敬う、収穫を祈るなどなど、
感謝に繋がるどんな人にもあてはまる行事なのだからだろう。

今月はあさって27日が満月なので
今日月が見れなくとも、明日、明後日と
お楽しみいただきたい。

ご馳走様でした。

追分だんご
新宿区新宿3-1-22
TEL03-3351-0101
10:00~20:30(喫茶11:00~20:15)

わらび餅アイスクリーム ¥630

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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新宿 炙り火魚にて「イサキの塩焼き」をいただきます

2007-08-27 19:55:52 | 新宿

前々から気になっていたお店の近くに
丁度、昼飯時に行く機会があったので行って来た。

炙り火魚と書いてあぶりかなと言うそうだ。

場所はJR新宿駅の地下のロータリーを
都庁に向かって左手を歩く。

200m程で昼飯時ならば
私が気になっていた光景に出くわすだろう。

実はこのお店。
外から見ると囲炉裏で魚を
串焼きにしているお店なのだ。



店に入ると左手に燻じられた魚達と
囲炉裏で焼かれている魚たちが目に入る。

囲炉裏を見ながら食べたかったのだが
店の奥のカウンターに通された。

メニューを見ると秋刀魚やら鮭やらの中に
イサキがあったので旬はちょいと過ぎてはいるが
今夏は食べ損ねているイサキに脂が残っていることを
期待しながら注文してみた。



丁度目の前で塩振りをしていたので
ぎょろりと見させていただいたのだが
ワタを取ったイサキにもの凄い量の塩をまぶして
囲炉裏へ運んでいた。

大丈夫か?

7~8分程で焼きあがってきたのがこちらだ。

イサキの目安は約30cmで上物だろう。
それよりもやや小さい25cm位の塩焼きに
奴に味噌汁、ごはんと新香で一揃えだ。



ヒレのあたりを見ていただければ
どの位の塩が振られたのかお判りいただけるだろう。

こいつに串打ちをして頭が下になるように
囲炉裏にぶっさす。

脂と一緒に余分な塩も落ちるので
思ったよりも塩を食わされる心配はなさそうだ。



身を食入るように見入った。

辛うじて。かろうじて、
パサつく一歩手前の脂が残ったイサキだった。

取り合えず一口・・・

うん。まずまずだ。

白身がはっきりと判る程
塩は全く邪魔をしない。

ちょいと青っぽいのでこいつなら
ばおろしに醤油を掛けても良さそうだ。



私の一番好きなイサキの食べ方は刺身。

今年はとうとう刺身で食べなかったのだが
来年は忘れずにいただくことにしよう。

それにしてもこちらのお店。

ごはんの加減も
米自体の質もそれほど良いものではないのだが
囲炉裏とはよく考えた。

都庁の職員さんなんかは
帰り道に囲炉裏で焼かれた魚を目の当たりにすれば
十中八九がちょいと一杯となるのだろう。



わが家の家訓に「鯛とイサキは気をつけろ」。と言うものがある。

イサキの骨は恐ろしく鋭利でそれでいて硬いのだ。
昔ならばイザ知らず、今でも病院に運ばれる輩もいるそうなので
こいつと闘う際には冷静に冷静に。

今回も案の定、
何回か上顎にチクッとやられてしまったのだ。



奴の方はなんてことない。

あったら嬉しい部類の
ごくごく普通の豆腐に鰹節が振られて出てきたのだ。

大豆っぽさが希薄な分、
遠慮なく醤油を使わせていただいた。

ランチは焼き魚中心だったので
こいつならば煮物系を付けてくれると
尚、嬉しかった。



味噌汁は可も無く、不可も無く。

出汁のまずまず効いたものなので
取って付けたようなものではなく、
淡白なイサキを食べるのには
なければライスも進まない。



今日のランチは是非ともわが家の
御息所様にも見ていただこう。

何処からどう見ても
健康この上ないお食事だった。

居酒屋風情なお店だが
囲炉裏で焼いた魚で焼酎をやるのには
細かなアラに目をつぶっても
十分におつりが来るだろう。

お近くの飲んだくれの方は是非一度。

ご馳走様でした。

炙り火魚(かな)
新宿区西新宿1-8-1新宿ビルB2F
TEL03-3348-4619
11:00~14:00 17:00~23:00
(土・日・祝は16:00~23:00)

イサキの塩焼き ¥900

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・

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