私と普段接している人ならば既知の事実なのだが
最近髪を25cmほど切った。
日記のプロフィール覧まんまだった出で立ちでは
流石にこの異様な暑さを乗り切れないと
判断してのことなのだが、
このツルツル頭。
髪の乾きのスピードは
トラックとスポーツカー程の差を感じてしまう。
余談はさておき今日は休日の銀座のお話を。
ここ最近は休日も連日連日の仕事漬け。
せっかく休みに銀座まで出てきているのだからと
ちょいと抜け出して行ったことのないお店に
行くことにしたのだ。
春日。
以前、葡萄の樹というお店を
紹介した際に見つけたお店なのだが、
行こう行こうと思いながら
ようやく実現した訳だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/61/8583e70ec31271f3aa682c79d4262502.jpg)
メニューの方はこちらの通り。
漂う油の香りでてっきり天麩羅屋だと思っていたのだが
このお店の正体は割烹だったのだ。
休日に仕事となると奮発もしたくなるのだが
まだ見ぬわが子のことを思うと我慢、我慢。
暖簾をくぐり上天丼を
大盛りで注文させていただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/be/de4e5db9e0bc2f248a4b6850c28ff145.jpg)
最初にやってきたのは
温かい煎茶に白菜漬けだった。
よわい70は超えている大女将が
スッと出してくれたのだが、
無言の笑顔の裏には
「冷たいもんばっかり飲んで胃が疲れているでしょう」
とい言葉が隠されているように感じ、
滴る汗を拭いながら口に運んでみた。
7~80度のお茶は
思ったよりもしんどく感じない。
暑い時にあたたかいものを飲むのが良いことを
知っていながらやってこなかったのを
思わずテレ臭く感じさせられたのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/43/9482c739cc2560a75505855d9b5862b1.jpg)
カウンターごしには
中年の職人と20代の職人が注文をこなす。
昼時は若手の教育にあてているのだろう。
年配の職人の目利きを受けながら
若手が一生懸命揚げていた。
数分でやってきたのがこちら。
これが春日の上天丼¥1,100だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/60/c99708b489e39a42e010310dd27f215c.jpg)
味噌汁には天麩羅で使う
海老の頭が入っているのだが
しょっぱくもなく、海老臭くもなく
美味しいお味噌汁だった。
この味噌汁には天かすが入れられていたのだが
味噌汁を吸った天かすは油が落ちる上、
その油が海老の臭味を丸めるような
バランスを取るためにとても重要な役割を
果たしているように感じた。
沈殿していたピリ辛味は山椒だろうか?
出汁も味噌も丁度良い汁には
良いアクセントだと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/ba/2691817564de6ef81b8e2fa10a82bf25.jpg)
続いて上天丼。
ネタは海老が2尾に丼をはみ出したあなご、
ししとう、大葉に昆布、白身魚はメゴチだった。
写真以上に白く揚がった天麩羅は
油が新鮮な証拠だ。
何から箸を付けようか
迷った挙句に手を付けたのは海老。
ごま油は使っていないように感じるこの天麩羅は
パクリとやるとカラリとは言い切れない。
しつこくない油の風味のおかげもあり、
微妙な油切れの悪さが風変わりな、
しっとりとも形容しがたい
独特の食感を作っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/b5/1b07127d96695cac2c4b7267d7790900.jpg)
タレのお味は甘くも辛くもない。
油グセが強くない分
この位が丁度良く感じた。
また、上天丼と書いて
あなごがのってくるあたりは
男心を鷲づかみにしてくれた。
特に面白かったのは
昆布の天麩羅だ。
ころもの中に潜む粘度から香る
ほんのりとした味わい。
旨い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/90/46c853202a2348871d0efbe815dd9af4.jpg)
炊き加減の良いお米を
ガッと胃袋に流し込むと
食後に甘味が出された。
赤いさくらんぼのように映るものの正体は
なんとミニトマト。
シロップで煮詰めたこのトマトに加え
白いものは林檎なのだが、
まるで洋梨のような食感と甘味を醸し出し
胃袋をしっかりと落ち着けてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/3e/836531f7fe6e874918ae5dc4a095dd80.jpg)
こちらのお店。
休日の昼下がりで
お客が私を含めて2組しかいなかったのだが
なんとも居心地の良いお店だった。
大女将が睨みを利かしたおもてなし、
細かいことだがおしぼりに
箸置きもちゃんと出す。
天麩羅を喰いにいったのに
温泉宿の自分の部屋でくつろいだような
気にさせてくれるあたり。
嫁が落ち着いたら
夜の部にでもご招待してみる気にさせられた。
ご馳走様でした。
春日
〒104-0061
中央区銀座1-4-6
TEL03-3561-1887
11:30~13:30
17:00~
日曜・祝日定休
上天丼 ¥1,100(大盛り無料!)
甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★☆
・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・
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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
それでは明日もお会いしませう