銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

新宿 思い出横丁ひさごにて「焼き鳥」をいただきます

2006-09-11 11:52:12 | 新宿

疲れの溜まる週末には
人々の活気がある場所で一杯やりたくなる。

同僚のメガネ君と新宿の思い出横丁に行ってきた。



思い出横丁にくると私は自然と3歳の誕生日を思い出す。

東口に繋がるガードの麓にあるペットショップで
親父に犬を買ってもらったのが3歳の誕生日だ。

ペットショップとは言ったが、
昔はそこいらへんで拾ってきたような
雑種ばかりを扱っていた。

白い柴犬(柴犬じゃない!)にひかれ、1万数千円を即決。

親父に隼人と名づけられたが、
子供心に古風な名前が気に入らず
「他の名前はだめなの?」という問いにも
「大和は沈んだ戦艦の名前だからだめだ。」と一蹴された。



ご存知のように、このあたりは俗にしょんべん横丁
などとも呼ばれているが、たしかに昔は(今はたまに)
立ちしょんべんの臭いがそこいらじゅうに充満していた。

ここに来たときは大抵「カブト」でうな串を
つまんだ後に向かいの「かめや」でうどんを
喰って帰るというのが私の行動パターンなのだが、
あいにく9時を回ってしまい「カブト」は閉店。



「ひさご」というモツ焼きのお店に行ってみた。

ここいらのお店のほとんどが2間ほどの小さなお店ばかりで、
10名も入るような大きなお店は数えるほどしかない。



「ひさご」も多聞に漏れずこんな様相だ。

とりあえず1皿5本のもつ焼きを塩で、焼きナスに
厚揚げ、ビールを注文した。



出てきて一口。
臭みもなくとても新鮮な鶏肉だ。

こちらのお店。
店が狭いこともあり、大皿に串打ちしたモツ類を
並べるようなスペースはなく、注文後2階で串を打って、
店のおっちゃん・おばちゃんたちが1階店先の炭場まで
バケツリレーよろしく手渡しで回すのだ。



付け合せの味噌との相性も良く、ビールがすすむ。

隼人の話に戻るのだが、
結局、私が20歳の誕生日を迎えたすぐ後に、
物置の下に入り込んで1日中でてこなくなってしまった。

慌てて解体屋を呼んで物置の床をはがしたのだが、
すでに息絶えていた。

死に目を人に見られたくなかったようで、
17年間を一緒にすごした相棒を懐かしむ。



焼きなす。

七味くらい小さなものしか置くスペースがないので、
かつお節には醤油を予めたらしてある。
薄口醤油を適量に、味を壊さない配慮がされているので、
美味しくいただけた。



厚揚げも同様に炭焼き後、
薄口醤油、ネギ、しょうがが添えられている。
炭の香りとしょうがの薫りが立ち上り
こちらも旨い一品だ。



思い出横丁には土曜の昼間に来ることが多いのだが、
休日も真昼間から本を片手に串をむさぼる人やら
店主との会話を楽しむ人など、
炭の煙なのか人の熱気なのかわからなくなる程
とにかく活気に満ち溢れている。



塩焼きが旨かったのでタレ焼きも頼んでみた。

タレもタレで旨いのだが鶏が新鮮ならば
塩焼きをオススメしたい。

自分が疲れているときに周りの人に活力をもらう。
自分も元気になるので他の人に活力をあげる。
思いで横丁とはそんな街だろう。

再開発でなくなってしまわぬ前に
行ったことのない人にはぜひ1度訪れていただきたい。

みんなの活力をご馳走様でした。

思い出横丁 ひさご
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-2-7
℡ 03-3342-1634
平日17:00~23:00
⇒新宿西口商店街 
ビール2本、串×10、厚揚げ、焼きナス ¥2,900

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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