疲れの溜まる週末には
人々の活気がある場所で一杯やりたくなる。
同僚のメガネ君と新宿の思い出横丁に行ってきた。
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思い出横丁にくると私は自然と3歳の誕生日を思い出す。
東口に繋がるガードの麓にあるペットショップで
親父に犬を買ってもらったのが3歳の誕生日だ。
ペットショップとは言ったが、
昔はそこいらへんで拾ってきたような
雑種ばかりを扱っていた。
白い柴犬(柴犬じゃない!)にひかれ、1万数千円を即決。
親父に隼人と名づけられたが、
子供心に古風な名前が気に入らず
「他の名前はだめなの?」という問いにも
「大和は沈んだ戦艦の名前だからだめだ。」と一蹴された。
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ご存知のように、このあたりは俗にしょんべん横丁
などとも呼ばれているが、たしかに昔は(今はたまに)
立ちしょんべんの臭いがそこいらじゅうに充満していた。
ここに来たときは大抵「カブト」でうな串を
つまんだ後に向かいの「かめや」でうどんを
喰って帰るというのが私の行動パターンなのだが、
あいにく9時を回ってしまい「カブト」は閉店。
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「ひさご」というモツ焼きのお店に行ってみた。
ここいらのお店のほとんどが2間ほどの小さなお店ばかりで、
10名も入るような大きなお店は数えるほどしかない。
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「ひさご」も多聞に漏れずこんな様相だ。
とりあえず1皿5本のもつ焼きを塩で、焼きナスに
厚揚げ、ビールを注文した。
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出てきて一口。
臭みもなくとても新鮮な鶏肉だ。
こちらのお店。
店が狭いこともあり、大皿に串打ちしたモツ類を
並べるようなスペースはなく、注文後2階で串を打って、
店のおっちゃん・おばちゃんたちが1階店先の炭場まで
バケツリレーよろしく手渡しで回すのだ。
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付け合せの味噌との相性も良く、ビールがすすむ。
隼人の話に戻るのだが、
結局、私が20歳の誕生日を迎えたすぐ後に、
物置の下に入り込んで1日中でてこなくなってしまった。
慌てて解体屋を呼んで物置の床をはがしたのだが、
すでに息絶えていた。
死に目を人に見られたくなかったようで、
17年間を一緒にすごした相棒を懐かしむ。
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焼きなす。
七味くらい小さなものしか置くスペースがないので、
かつお節には醤油を予めたらしてある。
薄口醤油を適量に、味を壊さない配慮がされているので、
美味しくいただけた。
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厚揚げも同様に炭焼き後、
薄口醤油、ネギ、しょうがが添えられている。
炭の香りとしょうがの薫りが立ち上り
こちらも旨い一品だ。
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思い出横丁には土曜の昼間に来ることが多いのだが、
休日も真昼間から本を片手に串をむさぼる人やら
店主との会話を楽しむ人など、
炭の煙なのか人の熱気なのかわからなくなる程
とにかく活気に満ち溢れている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/05/cb93e6e84efbf09910103f7752bf95c7.jpg)
塩焼きが旨かったのでタレ焼きも頼んでみた。
タレもタレで旨いのだが鶏が新鮮ならば
塩焼きをオススメしたい。
自分が疲れているときに周りの人に活力をもらう。
自分も元気になるので他の人に活力をあげる。
思いで横丁とはそんな街だろう。
再開発でなくなってしまわぬ前に
行ったことのない人にはぜひ1度訪れていただきたい。
みんなの活力をご馳走様でした。
思い出横丁 ひさご
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-2-7
℡ 03-3342-1634
平日17:00~23:00
⇒新宿西口商店街
ビール2本、串×10、厚揚げ、焼きナス ¥2,900
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆
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