銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

三越前 食工房あらじんにて「オムバーグ」をいただきます

2009-01-13 21:47:13 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

この日記で登場頻度の高い街、三越前。

営業マンのランチ日記で登場頻度が高いというのは
そこにお客さんがいるからに他ない。

その三越前にあって前々から気になりながら
行っていないお店が今回ご紹介する食工房あらじんと
ドレッシングが絶品と評判のiL-CHIANTI日本橋だ。

後者は最近口癖になってきた
ヘソの上のポニョを育てるのには
ちょいとばかしボリュームに不安があるので
よっぽどお腹が減っていない時にと後回しに
させていただき、オムライスが人気だという
前者の暖簾をくぐって来たのだ。



店に入りメニューに目を通すと
毎週金曜日は豚汁の日と来た。

生憎、月曜日だったので
全品にその日だけは付くという
好物の豚汁にはありつけないのだが、
オムライス系のメニューの他には
カレー、フライ、もち豚料理が並んでいる。

オムライスは
あらじんオムライス ¥800
オムバーグ ¥1,000
唐揚げ付きオムライス ¥1,000
ミニオムライス ¥650が用意されていて、
四の五の言わず反射的にオムバーグを
決め台詞の大盛りで注文させていただいた。



5分弱でやってきたのがこちら。

中央に鎮座する大盛りオムバーグに
ほうれん草の胡麻和え、南瓜をちょいと
合わせているように感じたポタージュスープ、
サラダに大豆と昆布の煮物。

病み上がりだったので
食べている際は気にしなかったが、
改めてみるとサラリーマンの健康を
とっても考えてくれている構成だ。



卵の按配はご覧のとろっトロ。

三越前~日本橋界隈というと
たいめいけんのオムライスが有名だが、
果たしてこちらのお店の実力は・・・

最初に手を伸ばしたのは
ポタージュスープだ。

アツアツのスープは
コーンとおそらく南瓜の甘味を合わせた秀逸なもの。

ドンブリでいただきたいようなものだった。

サラダはドレッシングにしろ
素材にしろ平々凡々なものだが、
摂取できることの方が重要だと前向きに解釈した。



ハンバーグはつなぎを使った
ふわっとした仕上がりのものなのだが
前々から私の嗜好が肉と塩、胡椒、使っても卵程度で
水気だけで牛々しく仕上げたものだとは言っていても
中々に旨いハンバーグだと感じさせられた。

オムライスにプラス¥200でオムバーグになるのだから
日本男子諸君はガッツポーズで
ハンバーグ付きを選ぶのが良いだろう。



加減の良い卵にスプーンを入れると
チキンライスが当たり前のように飛び出す。

鶏肉や玉葱でオーソドックに仕上げられたチキンライスは
単体で食べると甘味と酸味のバランスが
やや酸味によった仕上がりで、
柔らかめに仕上がった米の炊き具合を考えると
好みはあれどもう少し甘味によっても良いと感じた。

ただしソースと卵を絡めると話は豹変する。

こちらのお店のソースは
どなた様かのレポートを拝見すると
味噌を隠し味に使っているそうなのだが
酸味の強いこのソースと一緒に食べると
卵の甘さがチキンライスを程よくまとめているのだ。



付け合せの内容を考えると
こいつで¥1,000ならば
十二分な内容なのだろう。

このあらじんのオムライスとたいめいけんのオムライス。

界隈就業者でまだ食べてない方に
どっちが良いかと問われれば
私は倍の値はするが日本橋界隈に
勤めているのならば1度はたいめいけんを、
それからドンピエールをと答えるだろう。

それでも日々の体への気遣いを感じるこちらのお店も
3番目に行っていただきたい。

ご馳走様でした。

食工房あらじん
中央区日本橋室町1-7-2八木長ビルB1F
TEL03-3279-8252
月~金 11:00~14:30 17:30~21:30
土~日 11:00~14:30
年中無休

オムバーグ ¥1,050(大盛り¥50増しを含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・

にほんブログ村 グルメブログへ

TREview

↓今年もコンテストに参加中!応援よろしくお願いします

素晴らしい すごい とても良い 良い




・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

三越前 天松にて「かき揚げ丼」をいただきます

2008-06-23 13:13:56 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

昨日、嫁が5ヶ月検診のために
越後の国へ里帰りした。

出産は実の母の元でするのが
良いだろうということで、
現地の病院へ入れてもらえるようにするための
下準備という訳だ。

ひょんなことで始まった
久々の独身生活なのだが、
今のところは満喫させていただいている。

昨晩は大好物のズッキーニを買い込み
フリッターにしたりパスタにしたりと
台所に油が少々飛び散る食事を摂らせていただいた。

せっかくだから今晩は
初めてのラタトゥイユ作りに挑戦したいと思う。

前置きはさておき今日ご紹介するお店は
入ったことはなくても見たことがある
お店なのではないだろうか?



天松 日本橋店。

渋谷に本店を持つこのお店。

日本橋の三越前側の片隅で
ぷんぷん胡麻の香りを漂わせているあのお店だ。

丁度、箱根駅伝の最後の曲がり角にもなっており、
買い物がてらに目に付いていた方も
多いのではないかと思っている。

ランチのメニューはリーズナブルだ。

天丼、定食、かき揚げ丼 ¥920
野菜定食 ¥950
花天丼、花定食 ¥1,260
まぐろ丼 ¥1,260

ちなみに花天丼とは通常の天丼に
かき揚げが付くものなのだが、
当然こいつをと思いきや、
今まで花しか食べたことが無いので
シンプルなかき揚げ丼を大盛りで
いただくことにした。



1階はカウンターになっており、
2階席がどのようになっているのかは
今回も確認することはできなかった。

ただし、品の良い清潔感に溢れたカウンターで
職人さんが目の前で揚げてくれる姿は
雰囲気を作ってくれる。

客層が年配中心なのは
ごま油だけの理由ではなさそうだ。

目の前な分、今誰の仕事をしていて
おっ!自分の仕事が始まったぞ。と
見(けん)でいるのが面白いのだ。



10分ほどでやってきたのがこちら。

こいつが天松のかき揚げ丼なのだ。

ついつい他のお店と比べて仕舞がちになるのだが
随分と上品なかき揚げがしっかりと炊かれた
ごはんの上にのせられている。

付け合せには着色たっぷりの新香と
しじみが上手に染み出た上品なしじみ汁だった。

あえて花天丼にしなかったものの
頼んでみてからお腹が持つのか
心配になってしまったのだ。



ごま油の香りがムンムン立ち昇るかき揚げは
芝海老、アスパラ、貝柱などが使われていた。

パクリとやると・・・

歯ざわりはカリッと、衣の腹はしっとりと、
辛目のタレと相まって中々のお味だ。

油はブレンドしているのだろうか?

胡麻油の方に相当に寄っている油は
口ざわりの香りを楽しむのには適しているが
ごま油の天麩羅が好みな私でさえも独特の
苦味というのか重さというのかしつこさが
ちょいとばかし気になってしまった。



以前ご紹介した同じく三越前の天万も
江戸前の胡麻油ぷんぷんの天麩羅なのだが、
あそこのは重くはあれどしつこくは感じない。

好みなのだろうが
私は天万の方が好みという訳だ。

渋谷のお店は
駒形どぜうのあたりだというので
マークシティ横の至近な立地ならば
そのうち行ってみようと思う。



そうそう余談だが、
私の下手糞な写真を使われている日記を
たまたま目にする機会があったのだが、
私の写真はこんなのでよければどうぞ
ご自由に使っていただいてかまわない。

ただし、一言使いますと申し出ていただけると
気持ち悪くもならないので悪しからず。

今晩のおかず、洗濯、掃除。
久しぶりに自分で全部やることを
どこまで楽しんでできるのだろうかと思いながら
ご馳走様でした。

天松 日本橋店
中央区日本橋室町1-8-2
TEL03‐3241‐5840
平日 11:00~14:00 17:00~21:00
土・日・祝日 11:00~14:30 17:00~21:00

かき揚げ丼大盛り ¥920(大盛り無料!)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

~~~ポチ、ポチ、ポチっとお願いします。~~~

にほんブログ村 グルメブログへ






・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

日本橋 日本橋焼餃子にて「餃子ライス」をいただきます

2008-06-12 11:48:52 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

久しぶりに三越前に行ってきた。

伊勢定本店のうなぎを私はたべたことがないので
奮発してついに重い腰を動かそうかとも考えたのだが
¥3,000近いランチは嫁に対する宣戦布告も同然。

よっぽど大きな仕事でも決まって
ご褒美ということでもない限りは
そう易々と軽々しく食べることはできない。

返す刀で近隣を散策すると
見慣れぬお店が目に飛び込んだ。



日本橋焼餃子?

見ての通りの餃子専門店なのだが
いつの間にできたのだろうか?

丁度、伊勢定のある通りの
1本目の十字路に入った所にあるこのお店。

獲物としては十二分だ。

店に入るとカウンターだけのお店かと思っていたのだが
見掛けによらず地下もあることが判った。

ランチメニューはシンプルそのもの。

焼餃子、水餃子ともに

    セット 単品
6個 ¥680 ¥450
8個 ¥820 ¥590
10個¥960 ¥730

焼きの10個セットを
ライス大盛りで注文させていただいた。



目の前で慣れた手つきの職人が
せっせと餃子を包んでいるのを
見とれながら待つこと10分ほど。

こいつが日本橋焼餃子の餃子セットだ。

セットと単品の¥230の差はごはんに味噌汁、
それからこの蓮根なのだが、
餃子の単価は旨くなければ高いと
言わざるをえない大きさとはいえ、
セットはコストパフォーマンスがよさそうだ。



蓮根をポリっとやると・・・

旨い。日本の味だ。

実は職人さんは見たところ
中国の方だったので餃子には期待しているものの
味噌汁や蓮根はどうだろうか?と思っていたのだ。

味噌汁の方は・・・

弱い。

油揚げは嬉しいが出汁も味噌も中途半端な
力のない味噌汁は美味しいとは言えない。



肝心の餃子はどうだろうか?

店先ではニンニク不使用を謳っているのだが、
界隈のサラリーマンやOL諸君が入りやすいようにと
考えてのことかと思いきや、

こちらのお店のHPを見ると
ニンニクの旨みに頼らず
肉や野菜の純粋な旨みを味わって欲しいから・・
と書かれていた。

言い方の問題なのだろうと
サラリと流させていただいた。



餃子を返すと蒸気でむっちりと蒸し上げられた
皮の按配がとてつもなく食欲をそそる。

旨そうだ。

一思いにパクリとやると・・・

まずまずだ。

豚が多めでニラとキャベツが控えめなこの餃子。
甘味の源は玉葱だろうか?



皮のパリッ、むちっとした食感から
ジュっと肉の旨みが染み出た感じは良いのだが
とてつもない感動が得られるかと言うとそうでもない。

可もなく、不可もない餃子だった。

お値段を考えると
ちょいとばかし高いなぁというのが
いち消費者としての素直な気持ちなのだ。



ただし、見所はあった。

このお店のメニューには
お米マイスターのごはんと書かれているのだが
炊き加減の素晴らしいお米は美味しいごはんに仕上がっている。

美味しいごはんはおかずを選ばない。が持論な私としては
ごはんの制限をいっそのこと取っ払ってしまい、

たっぷりの美味しいごはんと
点心職人が作る餃子のお店

なんて売り出し方をしてみてはと思ってしまう。

ご馳走様でした。

日本橋焼餃子 本店
〒103-0022 中央区日本橋室町1-11-1
TEL03-3278-0770
11:00~14:30 17:00~21:30
日曜定休

焼餃子10個セット ¥1,010
(ライス大盛り¥50増しを含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

~~~ポチ、ポチ、ポチっとお願いします。~~~

にほんブログ村 グルメブログへ






・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

日本橋 平田牧場にて「ロースかつ」をいただきます

2008-03-21 13:34:11 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

ご無沙汰様です。甚平です。

8日ぶりですか・・・

それというのも
12月の年末進行以上に忙しい今年の年度末進行の賜物。

お客さんの決算に合わせて
商売繁盛なのはありがたいのだが
食事も落ち着いて取れないのはちょいと問題が・・・

たまたまVVV6を昨日は見てしまい、
物を申したく筆を取らせていただいた。



実は、テレビのとんかつランキングなんかで
必ずと言っていいほど紹介されてしまう平田牧場に
そんなに旨かっただろうか?と
確認したくて行ったばかりだったのだが、
昨日の番組でまたまた登場してしまったのだ。

タイムリー。

場所はコレド日本橋。

日本橋駅直結なので
誰でもご存知なことだろう。



こちらのお店の特徴は
とんかつという女性が好まない食べ物を
あっさりとした肉の旨みが美味しいと言わしめる
植物性の飼料で育てた三元豚のお味だろう。

私は通算4度目の来店なのだが
今までの感想はどれもそんなに・・・
と言ったものだった。



一番気になっていたことは
何をもって芸能人たちがジーザス!と叫んでいたのか
知りたくて知りたくて確かめたくなったのだ。

14:30という
ランチタイムの残り時間が30分という時間帯で
ガラガラの店内にドシンと腰をおろす。

一通りメニューを見て
注文したのはロースかつ¥1,300。



最初にやってきたのは
香の物とすり鉢。

サラリーマンはサラリーマンらしく
胡麻でもすってろと言うことではもちろんだが、
何だかニヤつきながら
胡麻をすってしまった。



7分程度だろうか?

お目当てのロースかつが
ごはんと味噌汁を引き連れてやってきた。

旨そうだ。

箸を割ろうとして
油がそんなに匂っていないことに気が付いた。

油のブレンドは判らないが
胡麻油のような誰でも判る強い香りは
使っていても10%程度であろうと思われるような
塩梅だったのだ。



最初は何も付けずにパクリとやる・・・

旨い。

豚の臭みがほとんどないロース肉は
衣の味だけで十分に堪能できる。

続いて塩をふって食べてみた。

衣と塩気が豚のあっさりとした旨みを引き出して
かけすぎなければこいつが一番良い。



すった胡麻に2種類あるソースを
それぞれ少しずつ入れて試してみる・・・

あぁ。納得した。

以前、食べた際にあんまりと思わせていたのは
このソースが起因していたのだ。

ソース単体で舐める分には
香りの高い美味しいソースなのだろうが、
こいつと白胡麻であっさりとんかつを食べてしまえば
何を食べても同じ印象しか残らないだろう。



肉や衣の工夫で
女性に門戸を開いたまでは良かったが
ソースがそれを台無しにしてしまっていたと言う訳だ。

ごはんの仕上がりにしろ、
味噌汁の出来栄えにしろ、
しっかりとした仕事をしているので
こいつは相当にもったいなく感じてしまうのだ。



逆にソースが感心したお店と言えば
銀座の矢場とんだ。

名古屋味噌かつのイメージが強いが
あそこの普通のソース(味噌でない方)は
買って帰るほど素晴らしい
とんかつのためのソースだと思う。

ソースの加減は個人の意識でも
十分に対応できるものなので、
そこに目くじらを立てるのは良くないとの意見も
お在りだろうことは判っているのだが、
私がこの体型を維持するためには、
豚と衣とソースが
渾然一体に絡み合ったとんかつが必要なのだ。

3月末までは不定期の更新が続いてしまうが
偉そうに言わせていただいた。

ご馳走様でした。

平田牧場 COREDO日本橋店
中央区日本橋1-4-1COREDO日本橋4F
TEL03-6214-3129
11:00~15:00
17:00~23:00

ロースカツ ¥1,300(ごはんのおかわり無料!)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

~ ぽち、ポチ、ポチっとお願いします ~

にほんブログ村 グルメブログへ






・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

人形町 清寿軒にて「小判焼き」をいただきます

2008-02-25 11:15:53 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

土曜日は築地に
行く行くなどと豪語していたのだが、
何てことはない。

姫様の
「ズンドゥブが食べたい」の一言で
予定は急遽大変更。

東京純豆腐に行ってきた。
こちらのお店は明日に回させていただき
今日は梅田の続きのどら焼き屋を
ほったらかすまいとご紹介させていただきたい。



清寿軒。

創業は驚きの1861年だ。

こちらのお店の主なメニューは
どら焼きが大判・小判の2種。
最中に羊羹に栗まんじゅうと言ったところだ。

私は最中と大判を食べたことがあるので
今回は小判焼き¥180を2個
購入させていただいた。

ちなみにこちらのお店は
電話で注文をして取りに赴くような買い方が
スマートなのでお奨めしたい。



帰宅後、煎茶を入れて
お目当ての小判焼きをいただくことに・・・

こちらが清寿軒の小判焼きなのだが
左側が潰れてしまっているのはご愛嬌。

営業カバンの中で
書類に潰されてしまっていたのだ。

こちらから見ると
単に半分のどら焼きに見えてしまうのだが
真価の程は後ほど別のアングルで見ていただければ
お判りになるのだろう。



どら焼きの皮は軽やか且つ肉厚で
ふわふわと仕上がっている。

これは原材料覧に記載されている
サイダーが決め手になっているのではないかと
私は睨んでいるのだ。

炭酸の発泡で生地をふっくら仕上げる。
真偽の程は判らないがこんな予想を
立てさせていただいた。

先日ご紹介したうさぎやの物と比べると
どちらも甲乙付け難い素晴らしい皮なのだ。



こちらがこの小判焼きの
ベストアングルなのだろう。

口のようにも見えてしまう
どら焼きの皮が大きな餡子をくわえ込んでいる。

手加減なくどっぷりと盛られた餡子は
何とも食欲をそそってくれるのだ。

旨そうだ。



丁寧にナイフを入れてみた。

先程申し上げた皮の肉厚ぶり。
ご理解いただけたのだろう。

写真を撮ることに没頭していたが
ようやく手を伸ばした・・・

旨い。

ふわふわの皮が
ちょいと贅沢にも感じる餡子の甘さを吸収して
全体的な纏まりを保っている。

餡子の出来栄えは人によっては
甘すぎるように感じるのかも知れないのだが
私は上品の枠からはみ出ないこの甘さは
秀逸だと思う。



うさぎやと比べると
どちらが好みかと聞かれれば、

皮はうさぎや。
餡子は清寿軒と答えるだろう。

ただし、嫁は餡も皮も清寿軒の方が
好みだというのでこいつは人それぞれだろう。

3月3日のひな祭りには
1年に1度だけ¥189で桜餅を焼くのだと言う。

この年に1度だけという言葉。
響くんだよねぇ・・・

美味しいどら焼きをご馳走様でした。

清寿軒
中央区日本橋小舟町9-16
TEL03-3661-0940
10:00~どら焼きが売り切れるまで(16:00程度)

小判焼き ¥180

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

~~~ポチ、ポチ、ポチっとお願いします。~~~

にほんブログ村 グルメブログへ






・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

人形町 梅田にて「梅田丼」をいただきます

2008-02-21 20:01:19 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

先日、上野のうさぎやのどらやきをご紹介した際に
清寿軒の話がちょいと出ていたので
三越前に行ったついでに久しぶりに
どっしりどらやきを喰らおうと行ってきた。

場所は三越前から人形町へ向かう1本道を
左側で歩き、江戸橋を渡り100m程進み
脇道1本入ったところにその店はある。

店に入るとちょうどどらやきは品切。
昼飯を食べてから焼くとのことだったので
こちらも昼飯を食べて出直すことにした。

人形町と言うと真っ先に出てくるのは
絶品親子丼の玉ひで。

1度だけ食べたことがあるが
久しぶりにとろとろに塗れたいのも山々。

清寿軒からはまだまだ距離があるのと
客先の三越前から離れてしまうのがネックか。



さぁどうしたものかと歩を進めると
路地先からふわっと漂う炭の香り・・・

間違いない。うなぎだ。

匂いに吊られて路地に吸い寄せられると
梅田といううなぎ屋に辿り着いた。

何だかの雑誌で
白焼き丼が旨いと書かれていたお店だった。

途方にくれていたうなぎ好きが
気になるうなぎ屋を見つけてしまったのだから

さぁ大変。

あっと言う間に吸い込まれた。



こちらのお店のランチメニューは

うな玉丼 ¥900
うぞうすい ¥1,050
きじ焼き重 ¥1,050
うな重 松 ¥1,260
    竹 ¥1,700
    特 ¥2,350
    特上¥2,800
    中入¥3,400
白焼き丼松 ¥1,260
    竹 ¥1,700
    特 ¥2,350
梅田丼   ¥2,000

といったところ。



究極の喰い合わせと店が押す
梅肉とうなぎを組み合わせた梅田丼と
出汁で食べるという白焼き丼。

最後の最後まで迷った挙句、
もの珍しさに前者を大盛り¥80増しで
注文させていただいた。


この梅田丼。


お店のただし書きでは、
通常、喰い合わせが悪いから食べちゃ駄目だという戒めが
喰い合わせが良すぎて食べ過ぎちゃうから
食べちゃ駄目だと謳っているのだが

はたして真偽の程は・・・



芳ばしく焼き上げられたうなぎ・・・

梅田丼を決めた理由のひとつには
重と比べるとわざと蒸しを浅くしているので
弾力のある食感が楽しめるというお店の話を
受けたこともひとつなのだ。

箸を割りまずはうなぎだけで・・・

旨い。

この脂の落ち方、上品な蒲焼の味は
宮崎産と予想してみたのだが・・・

残念。三河産だった。

うなぎソムリエを目指す身としては
この失敗はいただけない。



続いて梅肉とごはんでいただいてみる・・・

なるほど。梅の漬け方なのか、
梅肉に味噌でも合わせているのか
梅の酸味はそれほど強くなく、
梅干嫌いでもスイスイ食べれそうな按配だ。

最後にうなぎと梅肉入りごはんを一緒に・・・

・・・・?!

駄目だ。

せっかく上品に芳ばしく焼かれたうなぎの風味が
いくら押さえられた梅肉に合わせていると言えども、
完全に飲み込まれてしまっているのだ。

もったいない。



結局、うなぎはうなぎで、
ごはんは梅肉ごはんとして、
作り手の意図を全く無視していただいた。

一緒に来た肝吸いの上品な味わいや
肝焼きがあったら食べたくなるような
濃厚な肝の鮮度。うなぎの焼き具合といい、
いい仕事を台無しにしてしまっている喰い合わせは
戒めの通りに思えてならなかった。



下の写真はゴン太の頼んだ
白焼き丼 松の大盛り。

上品な出汁にふっくらと蒸された白焼きが
ゴールデンコンビを言わしめるのには
持って来いな出来栄えだった。

こっちにすべきだったと
完全に後悔させられてしまった。



今回、厳しく星を付けさせていただいたが
これは梅田丼に限ってのこと。

重や白焼き丼に関して言えば
評価は豹変する断わりを
入れさせていただきたい。

もったいなさに後ろ髪を引かれながら
ご馳走様でした・・・

梅田

中央区日本橋人形町3-4-2
TEL03-3661-0160
昼11:00~14:00
夜17:00~20:30(土は昼のみ)
第二土曜、日曜、祭日  土曜日はお昼のみ

梅田丼 ¥2,080(大盛り¥80増しを含む)

甚平満足度 ★★☆☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

~~~ポチ、ポチ、ポチっとお願いします。~~~

にほんブログ村 グルメブログへ






・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

京橋 ドンピエールにて「ドライカレー」をいただきます

2008-02-15 08:26:06 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

バレンタインデー。いかがお過ごしだったでしょうか?

独身時代にどうにも浮ついた1日だったこの日も
既婚者になるとどこ吹く風。

せめて私のために用意してくれた妻のチョコが
妻自らの手で喰い荒らされていませんようにと
帰宅するまでの時間を祈るような日だった。

余談はさておき本題だ。

怪我をしてからというもの
食べれるメニューはスプーンを使う
カレーやらオムライスやらと
どうしても限られてしまった。



ちょうど、京橋に行く機会があったので
いつかいつかと考えていた京橋ドンピエールの
ビーフオムライス¥2,940を
怪我が早く治りそうだからという言い訳を用意して
仕留めてこようと思いついたのだ。

時間は11:20。

開店までの10分間。

気になるラーメン屋どみそが
この界隈なのではと探検しながら過ごした。

店に入り、既に決めてはいたのだが
一通りメニューに目を通す・・・

こちらのお店の主なランチメニューは

ビーフハヤシ 各¥1,680
ビーフカレー
ドライカレー
鴨カレー
野菜カレー
シーフードカレー
ふんわり卵のチキンオムライス ¥1,680
ビーフオムライス ¥2,940
コースは¥2,730~だ。

注文を終えやってきたのが・・・



京橋ドンピエールのドライカレー・・・

コメント覧ですでにお気づきの方もいるかもしれないが
ここのオムライス13:00からなのでした・・・ガーン。

2日に1回はカレーを食べざるをえない生活に
拍車をかけるようにまたしてもな感覚のカレー。

大丈夫だろうか?

ちなみにお向かいさんは
鴨カレー大盛りを頼んだゴン太の図。

よそってくれるのだ。



ひとテーブルずつ運ばれてくる香の物たち。

以前、神田にある
姉妹店のルードメールのカレーを
隙のないカレーなどと表現していたように
記憶しているのだが、このらっきょうやピクルスも
まさにこの通りな表現だ。

隙がない。

塩気が強めなピクルスは
好みが分かれそうなのだが
私はこの位が程よい加減なのだ。



ドライカレーの方はご覧の通り
キーマカレーの上にふかふかのオムレツがのった仕様だ。

特に説明はなかったがこのふかふか仕様は・・・?

そう、たいめいけんの
たんぽぽオムライスなんかで目にした
あいつにそっくりなのだ。

お隣はそのまま食べていたが
私はスプーンでグサッとメスを入れて・・・



ザバッとまでは行かないまでも
ジュクジュクを愉しみながらいただくひとときは
まさに格別の時間を過ごすことができるのだ。

どうも左手1本ではカメラを操りきれず
写真が暗めで申し訳ないのだが
写真以上にお腹を減らせてくれた。



勇む心を抑えながら
まずはカレールーだけをいただく・・・

旨い。

私はここのビーフカレーを
食べたことがないのだが、
京橋ドンピエールにいらっしゃった鈴木正幸シェフが
今は姉妹店のルードメールを切り盛り
されているということなので、
系譜が同じ以上、右と左ほどの違いはないのだろう。

ここのドライカレーは
ルードメールのビーフカレーが隙のないのに対して

とてもやんちゃな坊主のセンチメンタルな一面を
垣間見させてくれるようなカレーだ。

何のこっちゃな表現なのだが、
舌触りは甘めながらピリッと込み上げて来る辛味。
ひき肉の旨みが甘味を助長しわんぱく坊主とも捉えられるのだが、
そのくせ辛味を伴った旨みの方は優等生の品格が
チラリチラリと姿を見せる。

面白い奴なのだ。



さらにジュクジュクの卵と一緒に食すと・・・

旨い。

卵のまろやかな甘味がわんぱくぶりを加速させるのだが
駄目じゃないと辛さが現実に引き戻してくれる。

ここ最近のカレーではインデアンカレーの
食べ口激甘ながら辛さもしっかりとしたあのカレーが
一番面白いカレーだと思っているのだが、
次いでの面白さを感じさえられる中々のカレーだ。
(偉そうでスミマセン・・・)

ちなみにインデアンカレーは
年をとってもラブラブな熟年夫婦のような
知性も備わった素晴らしいカレーだ。



ルードメールとは別のお店なので
一概に言い切ってしまうのは危険だが、
私はあそこのハヤシライスの大ファン。

こちらのお店でも次は今回食べれなかった
オムライスを平らげた後にハヤシライスを
いただいてみたいと思う。

店内はとても落ち着いた清潔感溢れるお店なので
独身の方はホワイトデーにでも狙った彼女を
ここにご招待するのも良いだろう。

東京駅に程近く、
帰りやすいというオチもありそうだが・・・

ご馳走様でした。

京橋 ドン・ピエール
〒104-0031
中央区京橋2-3-4
TEL03-3242-0141
11:30~15:00
17:30~22:30
日曜定休

ドライカレー ¥1,980(大盛り¥300増し、別途サービス料)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

~~~ポチ、ポチ、ポチっとお願いします。~~~

にほんブログ村 グルメブログへ






・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

三越前 豚郎にて「ロース丼」をいただきます

2007-12-10 13:57:52 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

随分とご無沙汰してしまい面目ないのだが
生存のご報告をまずはさせていただきたい。

私の85kg(奇跡!1kg痩せました。)程の
体重をもってしても走らされてしまう程の忙しさは
まさに師走と呼ぶにふさわしい暦だと
つくづく考えさせられてしまった。

こういった忙しい時の私のクセは
レスラー喰いと浪費なのだが、
この禁断症状。

今のところはおとなしく潜伏してくれているのだ。

さてさて、1週間ぶりの日記の更新に
意識ばかりが空回りしてしまいそうなのだが、
今日は三越前のあるお店をご報告だ。



豚郎。

全国に数店舗展開しているこちらのお店。

鹿児島産『茶美豚』やら千葉県産『いも豚』、
愛知県産『ハッピーポーク』などの銘柄豚を
備長炭で焼いてくれるのだが、
私との出会いはたまたま。

日本橋の三井タワーに入ったことがなかったので
ランチでもと入ったまでは良かったのだが、
上層階の¥5,000程のセレブランチにはぐうの音も出ず、
最下層の庶民的なレストラン街に逃げてきたという訳だ。



炭の芳ばしい香りが漂う
落ち着いた雰囲気の店内に落ち着きまずはメニューだ。

こちらのお店のランチメニューは。

豚カルビ丼定食   小   並   大
(チリ高原豚)   650円  800円  1,000円
ロース丼定食   800円  950円  1,150円
(愛知県知多半島産)
上ロース丼定食 1,100円 1,400円 1,700円
(鹿児島茶美豚)
もち豚ポン酢定食 880円
トンカツ定食   950円
(愛知県知多半島産)950

などなど。と言うかほぼ全てだ。

どうせならば国産豚をと
丼モノ2種類の中から選んだのは
上ではないロース丼。

こいつの大に温泉卵¥100をトッピングして
いただくことにしたのだ。



待つこと5分ほど。

ロース丼の大盛りに新香、
とてつもない色味のサラダにお味噌汁で一揃えだった。

ちょうど、カウンターの前が炭場になっているので
店内のどの位置からも豚肉の焼け焦がれる按配が
目に付くのは、店舗運営上とても良い設計だろう。

見ているだけでお腹がキュルキュルリと
哺乳類として恥ずかしい音色を聞かせてくれた。



鼻先に広がる炭に焼かれた肉の香り。

もう駄目だ。

たっぷりと刻まれた三つ葉が
さらに入り混じり空腹の限界にムチを打ってくれた。

辛うじて温泉卵を崩して
肉とご飯に広がる暖色だけは堪能して
口の方にお肉から運ばしていただく・・・



旨い!

炭焼きの肉を不味いとは誰も言わないだろうが
料金の刻みが大幅だったことを考えると
こちらのお店はごはんの量だけでなく、
お肉の量も小・並・大と大きさに応じて
調整しているのだろう。

この炭焼き豚肉を後こんなに食べれると
残りの量にニンマリしながら十分すぎる加減だと
ほくそ笑んでしまった。



黒胡麻のドレッシングがかけられたサラダ。

こんなに色味の悪い食事は久々だと
多少身構えさせられたのだが、
食べてみてびっくりだ。

予想に反してこいつの正体はなんと
黒いフレンチドレッシング。

胡麻の味は全くしない出来上がりに
完全にいっぱい喰わされてしまったのだ。



話はどんぶりに戻るが、このどんぶり。

一番のポイントはごはんにあった。

写真のように甘辛い醤油ダレを使ったロース丼を
ヌベ~ッとタレの味に引っ張られないように
タレを吸いにくい麦飯を白米に混ぜて
炊き上げているのだ。

麦飯のパラッとした口当たりが
タレっぽいどんぶりにしないで
お肉をガツガツ食べさせてくれる
これぞなどんぶりだった。



具、ごはんに移った際のタレの按配、ごはん共
これは三位一体。

銘柄米や銘柄豚、備長炭などなど。
こだわりは多くあれど一番大切なバランスに
最も気が使われていたあたりが
好印象の賜物だったのだ。

ご馳走様でした。

豚郎

中央区日本橋室町2-1-1三井タワーB1F
TEL03-3272-4408
11:00~15:00 17:00~23:00

ロース丼 ¥1,250(大、温泉卵¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

にほんブログ村 グルメブログへ






・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう


東京大丸 リコロにて「牛ロースステーキ丼」をいただきます

2007-11-16 14:19:35 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

随分と更新が滞ってしまって申し訳ない。

平日。更新がないのは仕事に没頭しているサイン。
温かく見守っていただければ幸いだ。

実は昨日の「はなまる」で大丸のリニューアルを
特集していたのを見て、大手町に行ったついでで
噂の新店をチェックしてきた。

大手町から東京の八重洲口までは
近いようで中々の距離。

10分程のウォーキングを
ビルの谷間などを眺めながら満喫させていただいた。



やってきました。東京大丸。

こちらのお店。

エントランスの真横にJRの改札が控えるだけあって
1階フロアーは普通の百貨店が化粧品売り場なのとは一線を画した
全てがスイーツフロアなのだ。

噂を聞いた際には随分と思い切ったなぁなどと
関心だけが先行していたのだが際に目の当たりにすると

なるほど。理に叶っている。

駅に行くついでにお土産を買ってもらう。
はっきりとしたメッセージだった。



できたばかりの店内だけあって
清潔感はもちろんのこと品の良いお店に仕上がっていた。

フロアー面積はとても小さい。

ちょうど新宿伊勢丹のメンズ館なんて言い方をすると
ピンとこられるのかもしれないが、
フロアー全体をあっという間に
見渡せてしまうような面積なのだ。



逆に面積の小ささを高さでカバーしている。

地上13階のお店をエスカレーターで登ると
すんごく高い所まで登ったなぁと感慨にふけってしまう。

「はなまる」では
フランス3ツ星レストランの紹介をしていたのだが
私はもう少し長生きしたい。

ランチに¥3,000は許されないだろうと
違うお店を探すことにしたのだ。



一番驚いたのが上下の写真だ。

上はトイレのエントランス。
そして下はトイレ内の写真だ。

目の前に東京の街を見下ろしながら用を足す感覚。

まるでしょんべん小僧にでもなったように
出るものも全て出きってしまう気分にさせてくれるのだ。



下の写真はレストランフロアに設けられた喫煙所だ。

こちらも空港のエグゼクティブフロアーのような上品さで
私のような庶民でも気軽に高いところに登った気にさせてくれる。

時間は11時30分とランチには少し早めに行ったのだが
オープンしたてのお店だけあってすんごい人だった。

しかも大丸の客層である年配者で・・・



13階、12階のレストランフロアーを見回し、
目に付いた海鮮鉄板焼きのリコロというお店に決めた。

どのお店も目新しさと期待感に
目を輝かせた年配の方々が列をなし、
その並びの中で頼むべくメニューを考察する。



こちらのお店のランチメニューは

シーフードカレー ¥1,400
牛ロースステーキ丼 ¥1,600
ハンバーグ ¥1,500だったかな?
それから約¥3,000のスペシャルミールが並んでいた。

実はゴン太と一緒だったのだが
出した答えはゴン太はカレー。
私はハンバーグ。
牛ロースステーキ丼は小鉢を貰って
シェアしようということになった。



およそ15分程だろうか?

鉄板を目の当たりにできる
カウンター席に通され食事を待つことになったのだが・・・

お店は上手く回っていない。

睨みを利かせた店長だけが
水が出ていないテーブルなどに気付いていたが
オーダーにしろ水にしろ中々こないことに
大抵のお客が苛立ちを隠せずにいた。



私の席の目の前には
オレンジを漬け込んだサングリアが置かれていた。

スペインで覚えたこの食前酒。

疲労のピークもあり一杯だけと
一緒に注文してみたのだが、
最初にやってきたものはサラダだった。



そのうち来るだろうと
サラダに手を付けることにしたのだが、
結末から言えば忘れられていた。

サラダはランチの価格に
見合うだけの素材は使っていた。

ただし、ここでもエクスキューズが。

店長の魚屋バリの大きなお出迎えの掛け声。
こいつを目の前で食事中にずーっと浴びせつづけられるのは
気の弱い私のようなサラリーマンでは
胃潰瘍になってしまいそうだ。



コンソメスープも仕事はきっちりしていた。

中には数種類の野菜が入れられており
胃の中に優しく入ってくれた。

私がスープを飲み終えた頃
ゴン太の方にはカレーがやってきた。

食べはしなかったがボリューム的には
男性向きではないこじんまりとしたものだ。

客層が客層なだけあって
年配者が腹八分目の設定なのだろう。



続いて牛ロースステーキ丼を
予め小鉢2つにして持ってきてくれた。

わんこそばかと一瞬目を疑ったがしょうがない。
こいつを20杯注文してしまったら2万円コースだ。

ハンバーグを見て足りなければ
他所で腹の足しはすればよい。



こちらがリコロの牛ロースステーキ丼だ。

小鉢2つに分けてもらっているのでお肉は3切れ。
ごはんは一口で頬張れそうな按配だった。

まずはお肉を一口・・・

和牛だろう。
銘柄を謳わないのは理由があるからだろうが
ポン酢ににんにくの香りを少しだけつけたような
和風ソースが少々キツイ。

肉の匂い消しなどする必要はないので
純粋にソースが強すぎるのだ。



ごはんの方に箸を進めて
こいつを丼で提供してはいけないことに気付かされた。

まるでごはんにポン酢を
ぶっかけて食べるような按配だ。

久しぶりに苦しい食事にありついてしまった。



量が量だけに苦しいなりにも
瞬時に通り過ぎてくれたのだが
ゴン太の食事も全て終わり器も取り上げられ、
結局は私のハンバーグは来ず仕舞いだった。

主任格のフロアーリーダーに
確認を取ったのだが嘘はいけない。

今やっているというハンバーグは
目の前で焼かれたものの中にはない。

結局入っていませんでしたという始末だったのだが
デザートには口を付けずにお店をでることにした。

前にもこんなことがあったのだが
結局のところこういった事態は
私は店員ではなくお店の教育が悪いのだと思っている。

オープニングまで間もなく、
エイヤで開店したのだろうが、
1度や2度のミーティングだけでは
評判を落とすだけなのだろう。

1ヶ月もしてこなれてくれば
全然違ったお店になるのだろうが
こういった事態に店長が飛んでこないようなお店には
明るい将来はない。

店長。是非改善していただきたい。

ご馳走様でした。

大丸 シーフド鉄板焼きRICOLO(リコロ)
〒100-6701
千代田区丸の内1-9-1 大丸12F
TEL03-3287-2230
11:00~23:00

牛ロースステーキ丼 ¥1,600

甚平満足度 ☆☆☆☆☆
甚平満腹度 ▲☆☆☆☆

にほんブログ村 グルメブログへ






・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう


竹橋 タカサゴにて「カツスパゲティ」をいただきます

2007-09-27 19:00:42 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

竹橋に用事というとビジネスマンならば
パレスサイドビルを連想される方が多いのではないだろうか?

そう、毎日新聞が入っているあのビルだ。

散々ぱら昼飯を喰いそびれて、
15時すぎという場末な時間にして
ようやくありつけることになったんだが、
このビルに大盛りスパゲッティを喰わせてくれるという情報を
以前にだれぞやに教わったのを思い出して行ってきたのだ。



タカサゴ。

カレーのお店を名乗るこのお店。
ジャポネと同じくインディアンとの名のついた
カレースパゲティがあるのだが、

空腹という名の表面張力が崩れてしまい
わんさわんさと溢れ出す食欲を抑えるために、
今宵選んだのはカツカレーならぬカツスパゲッティだった。



やってきたのがこちら。

スパゲッティにカツがのせられて、
たっぷりとミートソースがかけられてやってきた。

予めチーズもふりかけられていたのには
選択肢が欲しかったと思ってしまったが、
腹ペコにはそんなことをグダグダと考えること以上に
少しでも早くフォークを手に入れることの方が重要だった。



上から見ると量がイマイチ伝わりにくいので
横からの写真も押さえてみた。

ミートソースの異様な盛り上がりは
カツがその中に鎮座している証だ。

まずはそのカツから食べようとしたのだが
こいつはカツと呼ぶよりも紙カツな按配だ。

トマトソースの酸味がカツの脂っけには程よく、
サラリと胃の中に納めてくれる。

まずまずだ。



続いてスパゲッティをパクリと・・・

茹で置いたスパゲッティを炒めて出してくれたものなのだが
カツには相性の良かったトマトソースが
このスパゲティではどうにも
トマトの酸味が強く感じてしまう。

タマネギがもっと欲しい出来栄えだ。



量の方はまずまずだったのだが
¥1,150という内容でジャポネを知っている胃袋を
黙らす程の力強さは感じなかった。

ジャポネが異常と考えるべきなのだろうが
辛口になってしまうのもしょうがない。

会社に戻ってこのタカサゴで
食事をしたことのある人間と話をしたのだが
曰く以前と比べると大盛りに迫力がなくなったと言う。

全盛期の大盛りを食してみたいと
つくずく思わされてしまった。



冒頭で述べたようにこちらのお店はカレーのお店。

一回こっきりウリと異なったメニューを食して
判断してしまうのも野暮なのだろう。

次回はカレーメニューで
死ぬほど腹が減っていると
特盛りメニューを頼むことにしよう。

ご馳走様でした。

タカサゴ
千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビルB1F
TEL03-3214-2520
11:00~20:25(土曜は15:00まで)
日曜祝日定休

カツスパゲティ ¥1,150(大盛り¥200増しを含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチ3連射を・・・

にほんブログ村 グルメブログへ






・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

東京 京橋ドンピエールエクスプレスカレーにて「ホワイトカレー」をいただきます

2007-08-20 16:32:44 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

あっというまの夏休みだった。

嫁の実家のある越後の国三昧で
私の夏はあも言えぬままに終わってしまったのだが
今日は出掛けに食べた東京駅のお店を・・・

京橋ドンピエールエクスプレス。

八重洲北口のキッチンストリートにあるこちらのお店は
その名の通り京橋にあるドンピエール(行ったことがないのだが・・)
の姉妹店なのだ。

先月だかにご紹介した神田の
ルー・ド・メールも同じく姉妹店なのだが
馬刺しよりも旨いカレーを喰わせろとの嫁の強い要望で
霜降り馬刺しを諦めされてこちらで食事をとって出立した。



主なメニューは
キーマカレー ¥1,000
黒毛和牛のカレー ¥1,000
特製ビーフカレー ¥1,600
安心野菜カレー ¥1,200
やわらかカツカレー ¥1,400
タンドリーチキンカレー¥ 1,400などなど。

黒毛和牛と特製ビーフカレーの
牛肉の量の違いによる価格差は
神田のお店と同じだったのだが
驚いたことにご馳走ステーキカレー ¥5,000
なんてものも用意してあった。

私の方はと言うと「奥様鑑定団」で★×4を得たという
ホワイトカレー¥1,600を大盛り¥200増しで
注文させていただいた。



こちらが京橋ドンピエールエクスプレスのホワイトカレーだ。

エクスプレスの名の通り所要時間は3分ほど。

旬に差し掛かった茄子と帆立や海老、
にんじんにブロッコリー、ポテトなどが
真っ白なホワイトソースと共にやってきたのだ。

最初に気がついたのは
大盛りのありがたみの薄さ。

嫁のキーマカレーの普通盛りと比べて、
ほとんど量的には変わらなかった。

バランスを損なわぬように
ルーもごはんも少しずつ大盛りにしているのだろうが
こいつには¥200の違いを感じられなかった。



ライスにはフライドオニオンとパセリが添えられていた。

家庭で作るカレーも
こういったちょっとした一手間で
ワンランクグレードアップするのだろうから
こんな風に気づいた機会に取り入れられるものは
取り入れたいと思っているのだが・・・

実際に作る際にはたったのこういう一手間が
随分と面倒くさく感じさせられてしまうのだから
人間とはなんともものぐさな生き物だ。



まずは海老や帆立から
ホワイトソースと共に食べてみた。

帆立も海老も素材を吟味されているのだろうが
食材上、姉妹店で食べた牛肉のような
明確な違いを実感することはできず
いささか物足りなく感じてしまう。

それに拍車をかけているのは
通常のカレーやハヤシライスで見せられたような
洗礼さや完全無類さがこのホワイトソースには
感じられなかったことだ。



ライスと共に食べてみる・・・

このホワイトソース。
米の甘味が一層引き立てられるようなソースだ。

裏を返せばホワイトとはついているとは言え
こいつがカレーかと問われれば
同意するのに時間がかかってしまうような
スパイシーさを微量にしか孕まないカレーだ。

嫌いじゃないが好みじゃない。



好みは人の好きずきだ。

今回ちょいと辛口な物の言いようだったが
値段を考えればこのくらいは
当たり前に出してもらいたい。

要するにそういうことだ。

嫁はキーマカレーの方に満足していたので
任務の方は滞りなくだったのだが
もし行かれことがあるならば
こちらのお店にもハヤシライスが置いてあったので
まずはこいつを試していただきたい。

姉妹店ならばおそらくはおんなじように
びっくりするようなハヤシライスが喰えるのだろう。

ご馳走様でした。

京橋ドンピエールエクスプレスカレー

千代田区丸の内1-9-1八重洲北口1Fキッチンストリート
TEL03-5288-7551
11:00~23:00
年中無休

ホワイトカレー¥1,800(大盛り¥200増しを含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・

にほんブログ村 グルメブログへ






・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

三越前 井泉にて「串カツ定食」をいただきます

2007-07-19 13:22:15 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

三越前に行ってきた。

久しぶりにたんぽぽオムライスでも喰らおうかとも思ったのだが
新規開拓の道を選ばせていただいた。

三越の向かいの一帯には新旧様々なお店が犇めいており
細々とした路地を散策するだけでそれはそれは
心豊な時間を過ごすことができる。

選んだのは湯島の裏手に本店のある井泉。

いろんな所にお店を出しているので
別の場所で皆さんも一度は口にしているのかもしれない。

そうそう湯島と言えば
今晩私の一番好きな湯島にあるうなぎ屋に行くので
明日の日記は間違いなくそのお店になるのだろう。



こちらのお店。

立地がすごく悪い。
三越前の小路地には母集団のように
飲食店が集中しているエリアがあるのだが
そこから外れも外れ。

お店の方が一番判っているのだろうが
いい仕事を続けなければなかなか繁盛しなそうな立地なのだ。

ランチタイムにはカツカレーと日替わりの定食が。

串カツの定食だと言うので
普段あまり食べないこちらの方を注文させていただいた。



こちらのお店。
カウンターの目の前で仕事をしてくれるので
その良し悪しは一目瞭然だ。

衣付けから皿に盛り付ける際に
串をひねってお客が食べやすいように
肉から離すためのひねりを効かせたりなど
姑の如く目を光らせていただいた。

6分程で揚がってきた。

ごはんに味噌汁、新香に串カツ×2。
こちらで一揃えだ。



こちらの串カツ。
衣の華の飛び方が何とも美しい。

思わず顔を近づけてまじまじと睨みつけると
パッパと不規則な方向に飛んでいる衣が
最初からそれぞれがその方向に
飛ぶべくして飛んでいるようにさえ感じてしまった。



衣の下の按配はと箸を入れると
定番の葱とピンクから白に向かった
むっちりとした肉が顕わになった。

堪らず一口・・・

軽快な衣がザッ、ザッと入ってきた。
柔らかな肉は衣のことを考えるともう少し大きい方が
口の中でのバランスは良い。

まずまずだ。



全然もたれない衣にちょびっとソースを・・・

うん。旨いソースだ。

串カツはお肉が少ない分
もう1串付けてくれるとありがたいのだが
それは我侭と言うことか。

ごはんでしっかりと腹を貯めておこう。



こちらのごはん。

申し分ない。

米の甘さもさることながら
炊き加減も絶妙。

当然の如くおかわりさせていただいた。

米のテイスティングなぞをできるようになりたいと
最近は嫁の実家で作っているコシヒカリ以外の米も
合間合間で積極的に喰うようにしているのだが、
炊き加減で豹変する米の味は
なかなかインプットできないでいる。



新香は無着色の美味しいものだった。
白菜漬けには柚子の酢でも所望したくなったのだが
あるわけがない。

味噌汁が素晴らしい。

ニボシではないこの出汁は
鰹でもなさそうだ。いったい何なのだろうか?
味噌との相性もとても良く和をもった椀だった。

このごはんと漬物と味噌汁だけで
朝食として喰わせてくれるのならば
¥400~¥500で毎日通いたくなるような出来栄えだ。



こちらのお店。

多店舗展開となると
お店ごとの職人さんの腕1つで
バラツキが出るのではと最初は色眼鏡を掛けていたのだが
1つ1つの仕事振りは目を見張るものがあった。

串カツというなかなか評価のし辛い注文だったので
これだけで諸手は挙げられないのだが
次にロースなんかで同じように感心できたら
本当に良いお店だ。

味噌汁には参りました。

ご馳走様でした。

井泉 日本橋店
中央区日本橋室町1-10-11
TEL03-3561-2329 
11:00~21:00 
日曜定休

串カツ定食 ¥950(ごはんのおかわり自由)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

グルメブログランキング
人気blogランキングへ

東京 インデアンカレーにて「カレースパゲッティ」をいただきます

2007-06-11 17:06:28 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

確率1/6561。


土曜日に高校時代の
サッカー部の友人の結婚式に行ってきた。

30を過ぎている同期の約半分が
未だに結婚をしていなかったのには驚かされたが、
中には十何年ぶりに合う者もいて、
それはそれは昔話に華を咲かせることができた。

その2次会の席で私はなんと
じゃんけん8連続勝利(あいこなし)の快挙を達成し
わが家に2台目のi-podを手にすることができた。
(嫁に没収されてしまったが・・・)



嬉しさのあまり余談が多くなってしまって申し訳ない。

今日のランチは最近のお好み付いた食事がエスカレートし、
東京駅に行ったついでにTOKIAビルの「きじ」にて
関西のお好み焼きを食べようと向かってみたが、
11時30にして行列・・・

返す刀でお向かいのインデアンカレーに行ってきた。



ここの未食メニューはカレースパゲッティ¥680。

相当な空腹だったので、
消化の早いパスタよりもごはんの方が
良いのではと思ったのだが、スパゲッティ大盛り¥50、
卵¥50、ルー大盛り¥200と共に注文させていただいた。



2分程でやって来たのがこちら。

スパゲティを見る目は
どうもジャポネが基準になってしまったので
若干の物足りなさを感じてしまう。

ルーとのバランスをすごく重要にしている様を
感じずにはいられないこちらのお店では、
四の五の言わずフォークを取れと
言うことなのだろうが。



ちなみにルーの大盛りの上に
ダブルという追加メニューもあり、
そちらの方は確か¥500。

私ならば普通のカレーを
2皿食べる方が幸せなのだが
身なりの良いおじ様方の多くが
ルーのダブルを愛用しているようであった。



こちらの卵。
以前カレーを食べた際にも
¥50にしては上等だと書かせていただいたが
今日のも変わらずハリが良い。

フォークを弾くと言ったら大嘘付きになってしまうが
軽くつつく程度では崩れてくれないのだ。



沢山ではないがそこそこ牛肉が入っている。

下処理もしっかりしていて
こいつとウリのカレールーにパンか何かで
カレーシチューとして売り出しても
間違いなく客の付く出来栄えだ。



黄身を崩す様に見入っていると
無意識にフォークにスパゲッティが絡まっていった。

うん。旨い。

ちょっと気になったのだが
ひょっとしてライスとスパゲティでは
ルーの味を若干変えているのだろうか?

確認したくてカレーライスを追加しようか迷ったが
i-podを振り回す嫁の顔が浮かび自粛。



スパゲティは茹で置きだろう。
ルーにも卵にも文句がなかったが
芯1本残して茹でたパスタで食べたらさらに旨いのだろう。

こいつがスパゲティを名乗っていることもあるが、
偉大なルーの力が茹で加減に目くじらを立てさせてくれなかった。

こちらのお店は今回で3度目だが
ようやく私の胃袋との着地点を見出すことができた。

カレーにカレースパゲティ。
次回からは大盛りだなんだはヤメにして
普通盛りのダブルメニューで行くことにしました。

ご馳走様でした。

インデアンカレー丸の内店
千代田区丸の内2-7-3
東京ビルTOKIA地下1階 
℡03-3216-2336 
11:00~22:00

カレースパゲティ ¥980
(卵¥50、大盛り¥50、ルー大盛り¥200を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

グルメブログランキング
人気blogランキングへ

⇒ 界隈随一。旨いぞ!インデアンカレーの巻
⇒ 玉葱の甘さたっぷり!インデアンのハヤシライスの巻

日本橋 天万にて「天丼」をいただきます

2007-01-09 13:28:01 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。

長々と更新が滞ってしまい申し訳ございませんでした。
休み中は実家やら親戚宅やら嫁の実家やらと
全く持って休んだ気のしない慌しい毎日を過ごしておりました。

今年の正月で特に驚いたことは、
家が変われば雑煮も変わる。

嫁の実家の雑煮とわが家の雑煮とではどちらも旨いとはいえ、
姿形が全く異なる異文化どうしのぶつかり合いなのでした。

私の実家は昆布ダシに塩で味を整えて、
里芋、小松菜、カラスミ餅とゆずの皮を一切れ入れただけの
あっさり仕立てなのに対し、
嫁の実家はしょうゆと砂糖をベースに、
ぜんまい、ちくわ、餅、そしてなぜかシーチキンを少々。

具の方もどっさりと入っており、
シーチキンから出た脂がしょうゆと砂糖を丸めてくれて、
そのやさしい甘味をたっぷりと吸い込んだ
ぜんまいをいただくような雑煮なのだ。

30年あまりデフォルトのお雑煮に君臨していた
実家の雑煮の姿が目くらましにあってしまうような衝撃だった。

小話が少々長くなってしまったのでそろそろ。

日本橋界隈には本当に天丼屋が多い。
それも相当香ばしいお店が路地裏にひっそりと佇んでいるのだ。

ここ最近、日本橋に行く頻度はめっきりと減ってしまったのだが、
3年ほど前までは通い詰めた得意先のお膝元ということもあり、
週に3日は日本橋で飯を喰っていた。



その中でも気に入っていた天ぷら屋のひとつがここ、天万だ。
場所は三越の向かいの商店の並ぶ界隈。
うなぎの伊勢定の道の2本目を右に入った所にこの店はある。

相当わかりにくいので初めて行かれる方は
地図で下調べをしていった方が無難だろう。



ランチには上天丼(確か¥800だった)、
天丼と2つのメニューがあるのだが、
¥700の天丼を大盛りで注文した。



天丼のほかにはしじみ汁と新香が一緒に提供されるのだが、
ここの天丼の特徴は並べればいくつかある。

まず、どんぶりではなく丸重と言うのだろうか?器に特徴がある。

注文してから揚げるので時間がかかる。
早くても10分。昼時ともなると20分近く待つこともある。

タレがごはんを殺さない。

値段以上のネタ、仕事ぶりである・・・

挙げればまだまだきりがないのだが百聞は一見にしかず。

ご自身でお確かめあれ。



天丼のタネは海老、いか、きすなどの定番ものと
初めて口にしたややクセのある白身魚の海鮮尽し。

こいつはいったい何者だと尋ねたくても、
ランチタイムの合戦場で奮闘しているご主人に
さすがに声は掛けられなかった。

カラリと揚がったキスから一口。

甘すぎず、辛すぎず、かといって
ほんのりと喉元のあたりでやんわりと広がる
ほのかな甘味。

ここのタレは本当に旨い。

淡白なキスの味を決して殺さないやわ味は
衣の余計な油を吸い込んでよりまろやかな
タレに変身しているように感じられる。



タレはどろっとと言うよりもさらっとしている。

ご覧のようにごはんにもびっしょりと
タレが掛かっているように見えるのだが、
どんぶり飯は決してタレにやられていない。

見た目とは裏腹に自分ん家のタレに合うように、
やや硬めに炊き上げられたごはんの表面を
うっすらとコーティングする程度の仕上がりで、
タレの甘味ではなくごはんの旨みをしっかりと感じさせてくれる。

正体不明の白身魚にしろ海老にしろ、はたまたいかにしろ、
衣とタレの強さで素材本来の味が解らなくなってしまうような
代物では決して無い天丼。

美味しいごはんをご馳走様でした。

天万
中央区日本橋室町1-11-13
TEL03-3241-6618

天丼 ¥800(大盛り¥100増し)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

グルメブログランキング
人気blogランキングへ

日本橋 たいめいけんにて「たんぽぽオムライス」をいただきます

2006-12-19 14:48:16 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

同僚のメガネ君が
たいめいけんに行ったことがないと言うので
日本橋に行ったついでにたんぽぽオムライスを食べてきた。

¥1,850とランチにしては豪勢なオムライスなのだが
嫁よ、できれば今日のブログは見なかったことにしてくれ。
今度必ずご案内しますから(笑)



場所はコレド日本橋の真裏。
九州じゃんがらラーメンなどがある通りにその店はある。

冒頭の¥1,850で敬遠してしまう方もいるだろうから
最初に言っておこう。

¥1,000しないメニューも沢山ありますのでご安心を。

贅沢品だとわかっていながら
たんぽぽオムライスを大盛りで、
¥50と破格のボルシチにコールスローと一緒に注文した。



注文後しばらくするとコールスローとボルシチが運ばれてきた。

通常のコールスローはマヨネーズやお酢の酸味が
鼻についてしまいがちなのだが、
こちらのコールスローはその酸味を柔らかな旨みに仕立てた
洋食屋さんの技が凝縮された一品なのだ。

いつ食べても旨い。

マヨネーズを使わず、
お酢を油でのばして酸味を丸めているのだが、
キャベツ、玉葱、にんじんだけのこのシンプルな
メニューのレシピは、自宅でもこの味を手軽に
愉しんでもらえるようにと、たいめいけんのホームページでも
紹介している。



ボルシチの方はにんじん、玉葱、じゃがいも、
キャベツを始めとしたおなじみの食材とベーコンだろうか?

¥50とは思えない煮込みっぷりとゴロゴロした具材に
行けば必ず頼んでしまうお買い得メニューなのだ。

ボルシチと言うと牛肉とサワークリームを連想するのだが、
こちらはおそらく使っていないのではないだろうか?



そうこうしているうちに
たんぽぽオムライスがやってきた。



このオムライスの凄いところは
表面の蒸しパンのようなキメ細やかさと、
内面の想像以上のトロミ。

デフォルトの¥1,850というお値段の
¥1,000近くはこの技術料ですと言われてしまえば
納得してしまうような代物なのだ。



裾から漏れるトロミの一部が
内面の頃合の良さを連想させてくれる。

オムレツの中心にパックリと切れ目を入れて広げる。



どろっトロの卵汁がケチャプライスに
広がる様はいつ見ても美しい。



何回頼んでもこの状態で提供してくれるのが
職人技なのだろう。



色づけに付属のケチャップを軽くかけるのだが、
人によっては卵の上をまっかっかにしている人もいる。

できれば何もかけないのが一番のオススメだ。

ケチャップライスには酸味を感じさせないながら
トマトの香りを十分に堪能できるだけの味付けがされているので、
とろとろの卵だけで十分美味しさを堪能できる。

ケチャップ自体は既製品なのだろう。

味が強すぎてせっかくの料理を
完全にぶっこわしてしまうのだ。



一口パクリ・・・

やばい!相変わらずの旨さだ。

ケチャップライス自体はやさしいそこそこの味なのだが、
卵の表面のうっすらとしたスポンジのような食感と
どろっとろな部分がケチャップライスと一緒に口の中に飛び込むと
それはそれは大変なことに・・・



こいつで¥1,200程度ならば間違いなく満点なのだが。

とはいえ、特に営業をやっている方なんかは
社会勉強やたしなみとして一度は食べておくべきものだろう。

ちなみに年内は休みなしで
正月も3日から営業するそうだ。

洋食屋ならではの洋風おせちは
5人前が52,500円、3人前は36,750円で
どちらも干支にちなんだ凧が付いてくるというので、
興味のある方は12月27日までにお電話を。

ちょいと高いが美味しいごはんをご馳走様でした。

たいめいけん
〒103-0027
中央区日本橋1-12-10
℡03-3271-2464

伊丹風たんぽぽオムライス ¥2,050(大盛り¥200を含む)
コールスロー         ¥50
ボルシチ           ¥50

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

グルメブログランキング
人気blogランキングへ