銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

築地場外 ととやにて「つくね焼き鳥丼」をいただきます

2008-03-12 12:24:45 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

八千代、たけだ、高はし、江戸川、大和、寿司大、
つきじ食堂、大森と来た所で思い出したことがあった。

「名店に名物女将あり」

この言葉を聴いて思い当たるフシは
皆さん思い思いにお持ちなことだろう。

私が知る築地の名物女将と言えば、
個人的に嗜好が合う大勝の大女将と
焼き鳥丼のととやの大女将だ。

ととやには随分と行ってなかったので
久しぶりに大女将の元気な姿を
確認しに行ってきたのだ。



ととやの場所は判りやすい。

晴海通りを勝どき橋に向けて
右手を歩いて行けば誰でも見つけられるだろう。

時間は14時5分前。

ランチタイムもロスタイム5分な時間帯に
外見がいかにも腹が減ってますな大男が入ってきたのだから
お店としてはたまったものではない。

まだいいかい?と断わりを入れて
申し訳ないのだが久しぶりの極上の味に
ありつかせていただいた。



こちらのお店のランチタイムのメニューは

焼き鳥丼 ¥1,100
つくね焼き鳥丼 ¥1,100
サービス丼 ¥1,000
焼き鳥そぼろ丼 ¥900
五目そぼろ丼 ¥750

こいつにスープとささみ和えの付いた定食は
¥400増しで、大盛りメニューは
ご覧の通りの充実ぶりなのだ。

大盛りメニューの端っこに
「その他調整致します」と書かれているが
この時間ではどんな調整をしてもらおうかなどと
考えるのは野暮もヤボ。



前回、もも肉とつくねののった
サービス丼をご紹介していたので
おしりのお肉ともも肉ののった焼き鳥丼にしようか
はたまた焼き鳥そぼろ丼にお肉を追加しようかと迷った挙句
前回のヴィジュアルがそのまま大きくなるだけの
焼き鳥つくね丼定食を得意の大盛り¥300増しで
注文させていただいた。

だって、つくねは外せないんですもん・・・



これがととやのつくね焼き鳥丼だ。

こ、このボリューム。

見た目だけで心が満たされてしまうような
圧倒的な存在感だった。

巻末に以前のサービス丼への入り口を用意しておくので
興味のある方はサービス丼とつくね焼き鳥丼の
量の違いを見比べてみると良いかもしれない。

おそらくつくね1個、
¥100の違いなのだろうが
これだけ1個1個が大きいと
大きな差となって現れるのだろう。



つくねが4個、もも肉が3個だったかな?

ちゃんと数えた訳ではないので
誤差があるかもしれないが、
場末の焼き鳥屋ならば
10数本に換算できそうな素敵な存在感だ。

大女将も顕在だった。

耳の聞こえは年齢相応で遠くなってはいるが
「私の目の黒いうちは半端な仕事は許さないよ!」と
胸を張って切り盛りされていた。



芳ばしくこんがりと焼きあがったもも肉。

この鶏はどこのか聞いておけば良かったと思いながらも
立ち昇る芳香にまだ少し痛む右手が自然と動かされた・・・

旨い。

弾力のあるもも肉から
飛び込んでくる鶏の旨み。
甘すぎず強すぎない焼きダレは
炭火でその甘さをさらに上品に落とされ
純粋に鶏の味を愉しませてくれた。



何度来ても、何度食べても
ととや以上でも以下でもないそのものの味。

いつでも同じ味で出迎えてくれるということは
多店舗展開しないお店の強みの1つなのだろうが、
それにしても守り続ける見えない努力は
相当なものなのだろう。

改めて恐れ入りました。



つくねの方をいただくことに・・・

こいつも聞き飽きただろうが旨い。

軟骨なんかを混ぜて
コリッとした食感が欲しいなどと言わせない
プリップリのつくねの仕上がりは、
歯を入れた瞬間に効果音が聞こえそうな具合で
炭火が存分にタレと馴染ませてくれていた。

マンションのキッチンで
手軽に炭火焼きが楽しめるような時代。

早くこないかなぁ・・・



スープの方は親子になっていた。

心憎い。

うずらにツミレ、麩を合わせたスープは
鶏尽くしを愉しむうえでは外せない。

出来合いのうずらがちょいと品を下げていたが
美味しくいただかせていただいた。



ささみ和えは梅ととろろの2種類から
好みの和え方を選ぶことができる。

母がこの日記を見たら驚くことだろう。

「あの子が梅和えを頼むなんて!」と・・・

若かりし頃の選択肢には全く入らなかった
梅和えで新鮮なささみをいただいた。

疲れた体がアルカリを欲していたのだろう。



梅の酸味で引き立つ
ささみ肉の柔らかな甘味。

プチップチッと弾ける
白胡麻の異なった甘さと相まって
美味しく、さっぱりと胃に辿り着く。

あぁ。旨かった。

前回の日記にも書いていたが
大女将の齢は推定90歳近い。

人が1人いるのといないのだけで
お店の雰囲気、サービス、味など
ガラッと変わってしまうのが飲食業だ。

行ったことがなければ今のうちに
この鶏尽くし丼は食べておいた方がいいですぞ。

ご馳走様でした。

築地 ととや
中央区築地6-21-1(築地6丁目バス停前)
TEL03-3541-8294
9:00~14:00 17:00~22:00
日曜・祝日定休

つくね焼き鳥丼定食 ¥1,800
(大盛り¥300、ごはん2倍+鶏もも×1を含む)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★▲

⇒ 初登場 ととやのサービス丼の巻

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   それでは明日もお会いしませう

築地場外 きつねやにて「牛丼+ホルモン煮」をいただきます

2008-02-20 15:11:05 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

先日、インデックスを作ってみて
改めて銀座を名乗りながらも
界隈のお店のご紹介が少ないなぁと
溜息を漏らしてしまった。

そんな出来事があったので
銀座や築地に行った際には
日記を書いていないお店にとの
意識だけはもっているのだが、
久々に行くとついつい懐かしの味を
求めてしまうのも正直な心の内だ。



昨日、ちょうど14時あたりに
築地界隈をウロチョロとする時間ができたので
江戸川なんかの未紹介店に再訪問しようか
いろいろと考えさせられたのだが、
14時では場内は×。

随分と店閉いが進んだ新大橋通りで
何故だかきつねやの鍋に火が入っているのを見つけてしまい
誰もいないカウンターに飛びついてしまったのだ。



今回で3回目の紹介になるこちらのお店。

銀座時代の約2年間を含めると
かれこれ両手片足近くはこのお店に来たことになる。

おそらくは銀座界隈で一番多く来店したお店が
このきつねやと人懐っこいお婆ちゃんの
居心地の良さに引かれて何度も訪れていた
大勝なのだろう。

ホルモン丼¥750+焼き豆腐¥250にしようか
牛丼¥550+ホルモン煮¥550にしようか、
はたまた白飯に肉豆腐¥550+ホルモン煮¥550にしようかと
おもちゃ売り場のお子様状態で迷った挙句、

牛丼、ホルモン煮、大盛り¥100、卵¥50という
ガッツリコースに決めさせていただいた。



グツグツ、ボコッと効果音さえ聞こえてきそうな
地獄鍋の目の前で食べるランチ。

思わずビールと叫びたくなる葛藤を
ぐ、ぐ、ぐっと堪えていただくことにした。

こちらの牛丼。

ご覧の通り脂身ではなく赤身の肉を
細かく刻みあげ、それこそシーチキンの如き状態まで
テロンテロンになるまで煮込んである。

これが旨いのだ。



アップで見れば
本当にシーチキンのように見えてしまう。

飴色玉ねぎと烈火でクタクタに絞られた
牛肉を箸にのせてバクリと・・・

旨い。

シンプルイズベストを地で行くような
飾りっけのないこの牛丼。

やや甘めに仕上げた汁を
細胞の髄まで吸い込んだお肉の味が
口の中でジュワッ~と広がってゆく。



最初の写真を見ておやっ?と思った方。

大盛りの場合、
てんこ盛りの肉の上に卵をのせてしまうと
ズルリと落ちてしまうので、
別盛りにしてもらうか下のように
肉の下に埋めてもらうのか2択を迫られる。

どさっとのった肉を掻き分けて
卵の黄金色を探す楽しみ。

私はこちらをお奨めしたい。



きつねやの良いところは
ごはんの仕上がりでも見て取れるだろう。

汁気の多いホルモンや牛煮で
ふやけてしまわぬように、
ちゃぁんと計算してあるのだ。

卵は1日1個と嫁に決められた言いつけは
今日はここで使う以外考えようはないだろう。



そうそう、話は変わるのだが
今週末の土曜日はどうやら築地界隈で
昼飯を喰うことになりそうだ。

おそらく未紹介で
とんとご無沙汰な寿司大を
何時間でも並んでやろうとの気構えでいるので
界隈随一のお寿司を来週にはご紹介できるのだろう。

頼んでいたホルモン煮は・・・



半分程食べ進めた牛丼に
ドサッと豪快に盛り付ける。

こうすればモツとお肉の2色丼。
もとい牛の親子丼が完成するのだ。

この親子丼。

売れると思うんですけど
新メニューにどうでしょうか・・・?

¥900くらいで。



こちらのお店のホルモン煮。

地獄鍋の様子を目の当たりにすれば
こんなにも柔らかく仕上がるのは
頷いていただけるのだろうが、
牛丼と卵と合わせることで
より飽きずに最後まで美味しくいただける。

やっぱりビール。飲みたい・・・



久しぶりに満足の行く写真が撮れた。

豚に真珠なGRⅡ。

高機能すぎて私のような素人には
Lumixの方がお似合いだと落ち込んでいたのだが
なんとか付き合って行く気になった。

昔は14時には片付けをしていたきつねやが
14時30近くまで空けていることや
繁盛店の井上のスペースが大きくなっていたことなど
それなりの発見はあったのだが、
こいつをいつでも喰える生活。

羨ましくも懐かしくもありましたとさ。

ご馳走様でした。

きつねや
中央区築地4-9-12
℡03-3545-3902
7:00~13:30
日・祝日・休市日定休

牛丼+ホルモン煮 ¥1,280(大盛り¥100、卵¥50を含む)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒ 築地場外の名所 きつねやの地獄鍋の巻
⇒ 脅威!きつねやのホルモン丼の巻

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   それでは明日もお会いしませう

銀座 牛庵にて「和風ハンバーグ」をいただきます。

2008-01-29 23:05:51 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

横浜シリーズが長い長い延長戦に突入していたこともあり
今週の日記は先週、今週に食べた粒揃いなご報告だ。

名の知れた有名店が多いのでご期待を。

まずは銀座時代に喰いそびれていたものを
ようやく仕留めたご報告からだ。

下の写真。

年始の初売りの写真などではない。

11:20の銀座牛庵前の有様だ。

絶品で知られるハンバーグを
毎度毎度で喰い逃していた理由を
ようやく理解することができたのだ。



並びの端々からこぼれる「ハンバーグ」という単語。

この列の9割以上が
限定30食のカタカナメニューがお目当てだったのだ。

11:30 開店と同時にズカズカと地底の牛肉パラダイスの中へ・・・

11:33 席に付くや否や「ハンバーグ×2」とゴン太と熱唱。

11:34 「ハンバーグ終わりました」の高らかなホイッスル。

甘い。甘すぎる。

努力もせずにハンバーグにありつこうという
過去の私の考えが甘々だったのだ。



憧れのハンバーグとのご対面。

思わず頬が緩んでしまったのだが
元々緩んでいるだろうという余計な突っ込みは
却下させていただきたい。

ごはんに味噌汁、サラダに新香、
お目当てのハンバーグにつけダレで一揃えだ。

一見すると何の変哲もないハンバーグなのだが
人気の秘密はどこにあるのだろうか・・・?



そういえば銀座を離れて早9ヶ月。

鈍ったと言うのか衰えたと言うのか
牛庵でのごはんの注文をすっかり忘れていた。

ここのあきたこまち。
炊き加減が良い記憶こそあれど
大盛りが有料だったかおかわり自由だったか
すっかり忘れていたのだ。

喰いしん坊の風上にも置けない由々しき事態だ。

こちらのお店は両者有料。
大盛りよりもおかわりの方が量的にお得だと
自分の日記を見て記憶がようやく繋がった。

外見を見ればつなぎ微小な牛々しさを感じる。



箸を入れるとトロリと甘露が
アツアツの鉄板に滴り落ちた。

旨そうだ・・・

堪らずパクリとやると・・・

ぐぉっ。旨い。

たまねぎ入りのハンバーグは
軽やかな仕上がりながら、まるで肉だけで
作ったハンバーグのような肉の旨みを存分に感じさせる
ようなシロモノだったのだ。



続いてつけダレに漬けるのは
もったいないと思いながらもせっかくだからと一試し・・・

憎い。憎たらしい。

この料理の名前は和風ハンバーグ。
和風と名乗る世間一般の定石はポン酢で、
ポン酢のキツさがこのハンバーグを
台無しにしてしまうだろうと予想していたのだが、

見事に裏切ってくれたのだ。

ここん家のつけダレは
つけダレと言うよりはつけ汁。

薄口醤油としっかりと取られた出汁で
まるで蕎麦に合わせるように
主従をわきまえて作られているのだ。



肉の旨みを引き立てることはあっても
ぶっ潰すことなどありえもしない。

この気遣いはお見事としか言いようがない。

こいつを無策にポン酢で出していたら
あの並びなどできようがないことを
まざまざと見せ付けられてしまった。

ちなみにお腹が育ち盛りの
だいの男が2匹での昼食。

ハンバーグのお供とも言うべき牛肉コロッケは
当然のようにシェアさせていただいた。



写真ではひき肉がピョろっと入った程度に映っているが
神戸牛が思いのほかゴロッと存在感を放っていた。

じゃがいもの下処理もよく
芽に感じるエグ味など皆無な
ホクホクとじゃがいもの甘みを感じるコロッケは
割っても¥180という高価な品ながら
外すことはできないのだろう。



牛庵のハンバーグ。

残念ながら平日は銀座界隈の
ランチタイムのフライングが許される
一部の方々の楽しみになってしまっているのも事実。

遠方の方は土曜にもやっているお店なので
是非気張ってご堪能いただきたい。

美味しいごはんをご馳走様でした。

牛庵
〒104-0061
中央区銀座6-13-6
℡03-3542-0226
月~土 11:30~14:00 17:30~22:00
祝日  17:00~21:30
日曜日 年末年始定休

和風ハンバーグ ¥980(ライスおかわり¥100を除く)
ビーフコロッケ ¥360(2個)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆

⇒ CP高し!牛庵のサービスステーキの巻!
⇒ 甚平お奨め!牛庵の和牛鉄板すき焼きの巻!

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築地 チャイムにて「豚の鉄板焼き」をいただきます

2007-04-24 14:15:59 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

今日のランチは誰だかの
ボソッとした呟やきで鉄板焼きに。

コンワビルの地下にある
チャイムに行ってきた。

ここは以前ラム肉をご紹介したお店なのだが
今日はポークを注文させていただいた。



こちらのお店のスタイルは以前と同様に
最初にやってきたサラダとスープを採りながら
年季の入った店員さんがお肉を焼いてくれるのを
眺めるというものだ。



何十年も同じ調理を繰り返してきたであろう
初老から幾年か経た方が
おもむろに肉を鉄板の上に放り投げる。

鉄板は6名程度が座れる席が用意されており
そいつを取り囲むようにして
込上げる生唾と戦うのだ。



写真で丁度3人分だったかな?
同僚のラム肉2人前と私のポークが1人前。

おかわりもできるうえ
数百円のランチとしては十分な量だろう。



こちらのお店。
肉と一緒にニンニクもたっぷりと焼いてくれる。

サラリーマン的には遠慮したいところなのだが
何をかくそう大好物。

漢として遠慮なくやらせていただく。



目の前で肉の色が
だんだんと良い按配に変化してゆく。

ミディアムレアーとミディアムの中間くらいの加減で
目の前に移してくれた。



塩、胡椒をたっぷりしてあるので
そのままいただくのが良いだろう。

うん。まずまずだ。

実は漬けダレも用意されているのだが
こちらのお店の漬けダレは味が強すぎる。

味に変化をつけるために
全体の2割程度は漬けてみたのだが
もやしのような水気を出してくれるものでないと
舌にはちょいと酷だった。



肉に夢中になってる間に
もやしを焼いてくれる。

玉葱なんかも焼いてくれると
本当にありがたいのだが
ランチメニューにそこまで求めるのは
求めすぎと言われてしまうのだろう。



こいつが漬けダレ。

味の強いポン酢醤油だろうか?

ニンニクの匂いを消してくれるような
錯覚すらも持たせてくれたのだが
完全な錯覚なのだろう。

ワイシャツにはたっぷりと油の匂いが移ってしまい
女性にはとっつきにくいお店なのだろうが
ウン十年の歴史を感じながら食べる昼食も
たまには良いものですよ・・・

ご馳走様でした。

チャイム
中央区築地1-12-22コンワビルB1
℡03-3542-0165
11:30~15:00
17:00~22:00
土・日・祝日定休

ポーク ¥850 (ライスおかわり無料!)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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⇒ チャイムの羊肉はコチラ

築地場外 きつねやにて「肉豆腐」をいただきます

2007-04-12 13:37:24 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

真っ赤に煮えたぎる地獄鍋とも
すっかりご無沙汰だ・・・

通勤電車に揺られながら
頭の中に思い描かれた今日の獲物は、
築地のアイドル店。きつねやだった。



12時代後半ということもあって
ピークよりも若干並びは控え目だったのだが
それでも5分程待ちわびながら
オーダーを考える時間をいただけた。



胃袋が動かす
私のスーパー勘ピューターが
はじき出した選択肢は3つ。

①ホルモン丼¥750+肉豆腐¥550
②牛丼¥580+ホルモン煮¥550
③肉豆腐¥550+大ライス¥320+卵¥50

肉もホルモンも食べたい葛藤と
肉豆腐で食べた後にすき焼きごはんにして
2倍愉しむ・・・

1970年代の旧式コンピューターは
しばしフリーズした後③を選択した。



大ライス+肉豆腐+卵=¥920

大ライス¥320というのは少々高く感じるが
ブランド米でも使っているのだろうか?

地獄鍋のまん前のカウンター席に初めて座り、
ご主人の仕事ぶりをつぶさに観察しながら
いただくこととなった。



こちらが肉豆腐。

私の場合、つゆダクなドンブリは
どうしてもごはんがふやけてしまい
美味しくいただけないので、
とろみのあるホルモンの場合は
気にせずホルモン丼を、
牛丼よりは肉豆腐+ごはんを選択することが多い。



お肉と玉葱が甘めの割り下で
クタクタになるまで煮込まれている。

堪らず一口・・・

うん。旨い。

学生時代は肉豆腐なんかを
注文する気にすらならなかったのだが
歳を取ったのかな。

最近は大豆を摂りたくなることも
見違える程増えた。

そういえば昨年話題になった
「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」「波乗りジョニー」、
お家事情で似たような商標で展開しているが、
大豆とにがりだけであんな濃厚なまろやかさが
出せるのかと驚かされたものだ。



肉豆腐の豆腐は完全に割り下がうつっている。

そんなには良い豆腐を使っていなそうだが
そこは牛肉とのバランスもある。

豆腐ばかりが旨すぎても
クタクタになることによって旨くなった
牛肉をぶち壊さないためには
この位で丁度良いのだろう。



食べ進めたごはんに肉豆腐を盛り付け
10回程かき回した卵を注ぎ込む。

すき焼き丼の完成だ。

肉や玉葱に染み込んだ割り下の味が
卵と共にごはんに広がりこれまた至極の時間だ。

旨い。

新宿のしょんべん横丁然り、
おそらくこういったお店は
市場のような喧騒感のある場所
だからこそ輝くのだろう。

市場移転後も是非とも頑張って欲しい。

ご馳走様でした。

きつねや
中央区築地4-9-12
℡03-3545-3902
7:00~13:30
日・祝日・休市日定休

肉豆腐 ¥550
大ライス¥320
卵¥50

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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⇒ きつねやのホルモン丼はコチラ!

築地 さとうにて「特選ステーキ」をいただきます

2007-04-03 18:20:20 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

ぬ、ぬう~。

めでたい日だというのに生憎の空模様。

この様子だとせっかくの桜の花びらも
すっかりと散ってしまうのだろう。



何がめでたいのかというと、
4月3日は私の誕生日。

今日の晩飯は自宅で大好物の
ピザを焼こうと決めていたので
がっつり御飯系のレパートリーの中から
久々に和牛懐石の「さとう」に行ってきた。

場所は京橋郵便局の真裏。



入口に着くと張り紙が目に付いた。

ランチメニューの中では一番安かった
¥1,260のサトウステーキが
3月いっぱいで無くなっていたのだ。

店の中でメニューを確認すると
ランチタイムの最低価格は
¥2,100に改められていたのだ。



以前は¥1,260、¥1,575と
なんとか手の出る価格帯が最低ラインだったのだが
店の空き具合といい敷居が高くなったのだ。

私はこれは正解だと思う。

¥1,260のさとうステーキを
あまり美味しくないと評判をたてられるよりは
¥2,100するけども美味しいとなった方が
随分と良いからだ。

美味しければの話だが・・・



2種類のおろしポン酢は
テーブルに着く前から備え付けられていた。

サラダは以前と変わらぬ品質。
まずまずだ。

奥で職人が入念にジャカードしていた。

肉の繊維を分断して焼き上がりを
柔らかく仕上げることができるのだが
やりすぎは肉汁を留めてくれずに大味になってしまう。

按配如何、腕の見せ所だ。



一揃えが出揃った。

付け合せのもやしには見覚えがある。
さとうステーキとの差は値段と肉質の
変化だけなのだろうか?

おろしポン酢は味がきつい。
塩胡椒をしてあるので
肉には何も付けずによさそうだ。



肉を口の中に放り込むと・・・

さとうステーキよりも柔らかい。
ただし三重・松坂牛なる中途半端な表記のお肉の方は
飛びっきりの旨さを兼ね備えているわけではなかった。

旨いお肉は自身から出た脂を身にまとって
さらに美味しくなるのだが・・・
文句があればお金を出しなさい
ということなのだろう。



アップでみるとジャカードされすぎて
空気によく触れて柔らかくはなっているが
脂が逃げてしまったように思えてならなかった。



お味噌汁は白味噌の甘味を引き出した
おそらくは昆布出汁でとったお味噌汁だろう。

こいつは旨かった。



ごはんおかわり放題なうえ、
食後にはコーヒーも付いてくるのだが
¥2,100という価格を考えると
¥2,000でもっと旨い松坂牛を
出してくれるお店を知っている。

ステーキ屋さんなので
チャンピオン牛の味で判断するべきなのだろうが
庶民はこれが精一杯。

ご馳走様でした。

築地さとう
〒104-0045
中央区築地4-2-9
℡03-3541-2929
11:30~14:30(L.O.14:00) 
17:30~22:00(L.O.21:00) 
日曜・祝日定休

特選ステーキ ¥2,100(おかわり無料)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

⇒廃盤の「さとうステーキ」はコチラ

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いつもはここで終わりなのだが
今日は誕生日ということで饒舌だ。

せっかくなのでお花見のお話でも。

先々週から先週にかけて
都合3回ほどお花見をさせていただいた。



一番印象に残った桜の樹がコチラ。

電線を掻き分けるように
大都会で爛漫と咲き乱れる姿が
非常に儚く美しかった。



こいつを見つけた場所は青山一丁目。

青山霊園の対角の公園と住宅街の境界線で
見事なまでの満開を堪能させていただいた。

とは言え私の体格は間違いなく
花より団子な代物だ。

記憶に残った桜が上記に対して
記録に残った酒宴の方が下記の写真だ。



↑ はたはた

平日の午後3時頃に花見でもとの声が
デスクの周辺でザワツキ始め、
3分後には築地の場外に買出しに向かっていた。

銀座の公園でする花見のために
七輪に炭を3kg。

はたはた、岩牡蠣、はまぐり、
スルメに片口イワシなどなど。

炙って喰えそうなものを
買い漁って酒宴を開始した。



通報されてもおかしくない
シチュエーションなのだが周りも日本人。

炭起しに多少苦戦したが
プチバーベキューな非日常感が
日頃の業務の疲れを癒してくれた。



この岩牡蠣が旨かった。

炙ってボスッと鈍い音がしたら
空気の逃げ道になった貝の切れ目に1円玉を突っ込む。

テコの原理で抉じ開けると
肉厚なプリプリの牡蠣が目の前に広がる。

まさに海のミルクの代名詞を
心から納得させてくれるような旨さが
口の中にジュワーッと広がる。

幸せ。

日本酒を2升ほど飲み干して
記録に残るお花見の方も閉宴へ。

炭は2kg以上残ってしまったのだが
銀座の公園で七輪焼き。

ご馳走様でした。

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築地場内 八千代にて「ロースカツ」をいただきます

2007-03-20 14:10:58 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

随分と築地の場内ともご無沙汰になってしまったので
今日の昼飯は気合を入れて頬ばらせていただいた。

第一候補の高はしの混み具合に折り合えず
返す刀で八千代に行ってきた。

場所は6号棟。

相も変わらず大和と寿司大の2大寿司屋の
大行列を横目にするするっと入店することができた。



築地場内という立地柄、
こちらの八千代は車海老のフライやら
牡蠣フライやらと海鮮系の揚げ物が
随分と有名なのだが、実は暖簾の通りとんかつ屋さん。

とんかつも全然旨いお店なのだ。

とんかつ¥900とロースかつ¥1300に
迷った挙句は後者の選択を。

さらにごはん大盛り+カレーを
かけてもらい準備満タン。



7~8分程で今日の昼飯の準備が整った。

不思議なものだ。

ごはんにカレーがかかっているだけで
豪勢な昼食に見えてしまう。

新香もそこそこのボリュームがあり
満腹度への期待も高まってしまう。



こちらのロースかつ。

とんかつには珍しくケチャップが
半分かけられて提供される。

何か一緒に混ぜられているのかと
ケチャップをひと舐めしてみたのだが、
どうやら普通にハインツのケチャップのようだ。



側面を見てみると・・・

場所が悪い。

脂身が肉の丁度真ん中に走っている。
とんかつの場合、脂身の入る場所は
食べるうえでとても重要な要素だ。

こんなふうにセンターに脂が入ってしまうと
噛んだ際に肉全体が脂身の醸し出す風味に支配されてしまい
たいがいあまり旨くは感じない。

口の中に入れてみると
予想通り案の定の結果だった。



楽しみにしていたお肉の方は
トホホな結果に終わったのだが、
カレー掛けの満足感でなんとかリカバーしたいと
思いながら箸を進めさせていただいた。

カレーのかかっていない
白いごはんでとんかつをパクリ。

カレーライスでとんかつをパクリ。

たったの¥50で2度美味しいカレー掛けは
四の五の言わずお勧めしたい一品なのだ。



場内のお店に行った際にいつも思うことがある。

大抵のお店の味噌汁が
しっかりと美味しいのだ。

鰹や昆布など築地とは
切っても切れない食材を用いた
食べ物だから当然といえば当然なのだろうが
こちらの八千代の味噌汁も
程良い鰹出汁のお味噌汁だった。



今日はがっかりな部位で
それほどの満足度は得られなかったのだが
八千代に寄った際には海鮮モンに惑わされず
看板のとんかつを召し上がってみてくださいな。

ご馳走様でした。

八千代
中央区築地5-2-1 6号棟
℡03-3547-6762
5:00~13:00 
日・祝、休市日定休

ロースカツ ¥1,400(カレーかけ¥50、大盛り¥50を含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★★▲

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⇒ 仰天ビジュアル!!八千代の海老フライあたま定食

銀座 吉澤にて「松坂牛のすき焼き鍋」をいただきます

2007-03-12 15:12:06 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

弱った・・・

今日の夕方には我が家に
嫁の母上が越後の国から上京される。

繁忙期でただで際忙しいというのに
田舎の方々からすると夜の10時を過ぎても
働いているという旦那は想像すらできないのだろう。

母上様の頭に浮かぶ図式はおそらく

残業≦飲み歩き・浮気。

よからぬ嫌疑をかけられぬよう
なんとか早く家に辿り着きたい。

前段が長くなってしまったが、
今日のランチは気合を入れようと牛肉を。

岡半や牛庵は紹介済みなので
吉澤に行ってきた。



場所は銀座の3丁目。
王子製紙の程近くだ。

ご存知の方も多いのだろうが
こちらのお店は脇ではお肉屋さんとしても
営業をしているのだ。

伊勢のブランド牛こと松坂牛の提供先としては
そこそこ認知度も高いのではないだろうか?



ランチタイムには2階の座敷の一角を開放して
長テーブルに相席で自慢の処女牛を振舞っている。

すき焼き鍋御膳 ¥1,575
みぞれ焼き御膳 ¥1,575
ステーキ重午前 ¥2,625など、
高いものではステーキコース¥7,350なんてものもある。

今日は一番上にあるすき焼き鍋御膳を注文した。



しばらくして年配の仲居さんが
お箸やお茶と一緒に卵に小鉢、香の物に果物を運んできた。

ランチタイムとはいえ店の雰囲気を考えると
箸置きを用意して欲しいところだが残念。

割り箸のサヤで代用するしかなさそうだ。



小鉢はひじきにたっぷりの葱。
そいつを白和えのようにしていた。

ひじきは子供の不人気料理のひとつらしいが
白和えにするとひじきのクセが和らいで
こいつならばお子さんでも苦にせず食べれそうだ。



趣のある室内にふけっていると
牛鍋が運ばれてきた。

ザクは玉葱、葱、シラタキ、高野豆腐に春菊
そいつにそこそこボリュームのある松坂牛だ。

すき焼きに豆腐はかかせないが
高野豆腐は珍しい部類ではないだろうか?



箸に手を伸ばし
松坂牛から口に運ぶ・・・

・・・

・・・

固い。しかも割り下が強すぎる。

甘しょっぱい割り下に犯されて
肉の旨みを感じるのは至難の業だ。



別にチャンピオン牛を
求めている訳ではないのだが、
部位が悪いと松坂牛といえども
他の牛の部位のいいところに当然ながら及ばない。

肉質は金に比例するとはいえ
ちょいとばかしがっかりさせられた。



甘しょっぱいといった割り下だったが
玉葱のような水ッ気の多い食材との相性はよい。

私は肉だけ、野菜だけで焼く
関西風のすき焼きの方が元々好みなので
みりんや砂糖に醤油なんかで煮立てられた
関東風には消極的になってしまうのだが、
強すぎる加減が好みでなかったのだ。



味噌汁の色はとても美しかった。
お味の方も出汁を含めてご飯にはぴったりだ。

タダで際味の強くなったお肉は
たっぷりと卵に味を移していただいた。

ごはんのおかわりは無料なので
1杯目はすき焼きで、2杯目は割り下の香りが移った
卵をぶっかけて必要カロリーを摂取させていただく。



浅草の今半でさえ
私は甘すぎて好みではないことから
関東風すき焼きが好みの方が食べたら
きっと評価は変わることだろう。

店を出ようとすると女将が
3本指を立てて見送ってくれる。

値段・接客を考えると
¥1,575には見合ったものだと思うのだが
口うるさいのは好みの違いと割り切っていただきたい。

ご馳走様でした。

吉澤
中央区銀座3-9-19
℡飲食部/03-3542-2981
 精肉部/03-3542-2983

■精肉部
平日:8:00-19:00
土曜:8:00-17:00
■飲食部
平日:11:00-20:00
土曜:お昼までの営業(12月は夜も営業)
日曜・祝日定休

すき焼き鍋御膳 ¥1,575(ごはんのおかわり無料)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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帝国ホテル ランデブーラウンジにて「極上ハンバーガー」をいただきます

2007-03-09 12:50:26 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

仕事が一段落した息抜きに
帝国ホテルのラウンジで豪快にお金を使ってきた。

ハンバーガー二千ウン百円やサンドイッチ、
サーモンのサラダなどなどどれもこれもが
市価の4倍近いお値段なのではないだろうか?

自分だけのためにはこんなことは
とてもとてもできる身分ではないのだが
お世話になった方々へのお礼という意味では
身分不相応な立地での散財も後ろめたさなど感じずに
満喫することができた。



こちらはサーモンのサラダ。
野菜やサーモン自体の仕入れが
そもそも庶民向けのお店とは違う。

ドレッシングは別添えで
みなさまの体重に応じて
油をかけてくださいな
といった仕様になっている。



サンドイッチにはしっかりとした量の
フレンチポテトが添えられている。

日本人からすると何も気にすることなく
サンドイッチにポテトが付いていた程度の
意識しか後には残らないのだが、
世界各国から人々が集まるこの場所で食べると
フランスの食文化だがらフレンチポテトを
しっかりと提供していることを改めて気づかされる。



薄暗い場所とはいえフラッシュはたけないので
見づらい写真になってしまい申し訳ない。

上のお肉が見え辛いサンドイッチが
有名なステーキサンド。

シュッ!シュのウォーキングで有名なデュ-クさんが
なんだかのイベントの際にこいつだけは用意してくれと
懇願した一品だそうだ。

8名程の団体とあって残念ながら
私の手にはこいつは渡らなかった。



後ろ髪を引かれながら
独占させていただいたのがこちら。

そう。ハンバーガだ。

バンズにレタスと生たまねぎが敷かれたその上に
巨大な肉厚ハンバーグがデンと鎮座している。

こちらのハンバーガーも純粋な
アメリカンスタイルを踏襲している。

実は私は小学校時代を僅かな期間ではあったが
アメリカで過ごしたプチ帰国子女。

ホームパーティに招かれてバーベキューを庭などでする際には
大抵でてくるのが巨大なステーキとハンバーグなのだ。



つなぎなんかを使わない
牛肉の肉汁をダラダラ垂らしながら
食べるハンバーガー。

口の中にもわっと広がる牛肉。

旨い!

懐かしさもさることながら
私の中ではこれこそハンバーガーと呼べるものなのだ。

手軽に食べられるハワイからやってきた
クワアイナのハンバーガーなんかは
アメリカンスタイルに近いものなのだが
それでもまだまだ物足りなく感じていた。

私が世界で一番美味しいハンバーガーが
食べれるお店と認識している
ニューヨークのセントラルパークに面した
グッゲンハイム美術館の2本裏手の通り、
ParkAveをハーレム方面に北上した
eeast114あたりにあるカフェのような容貌で
鉄板でハンバーグを焼いてくれるお店にだいぶ近い。
(お店の名前を忘れてしまったので
 ニューヨークにいかれる際にはParkAveの110あたりで
 ニューヨーカーに聞けば教えてくれる有名なお店です)

旨かった。ご馳走様でした。

ランデブーラウンジ
〒100-8558
千代田区内幸町1-1-1帝国ホテル東京本館1階
℡(03)3539-8045

8人で約12品+飲み物をつまみ喰い ¥39,000

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★☆☆

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銀座 岡半にて「松坂牛」をいただきます

2007-01-29 16:15:57 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

私にとって幼い頃の贅沢の代名詞だったお店が
ランチもやっているとの噂を聞きつけて、
親父曰く「死んだ店」が今どうなっているのか
気になって行ってきた。

岡半。

資生堂の真向かいにある
老舗のすき焼き屋に20数年ぶりの来店だ。



巷では金田中の姉妹店との名称で
呼ばれているのだが、
そんなことは幼稚園児や小学生だった頃の
記憶も糞もあるはずはない。

ただひとつ記憶しているのは
エレベーターの乗り口が右手にあったと
幼心に記憶していたのだが、なぜか左手にあった。

記憶の思い違いなのか立地が変わっただけなのか
気になって調べてみるのだが岡半関連の記事は
近々のものしか見つけることができなかった。

岡半は金田中のビルの7階と8階にある。

7階には座敷がありすき焼きを、
8階には鉄板焼きのカウンター席がある。

エレベーターを降りると重苦しい入口が鎮座していた。



ランチは

寿喜焼丼      1,200円
焼肉丼       1,200円
うす焼ランチ    1,500円
ランチステーキ   1,500円
ハンバーグステーキ 2,500円
岡半特選焼     2,800円
コース定食     5,250円

寿喜焼丼が気になっていたのだが、
相方が注文後に肉を引くというハンバーグを
食べるというので一緒に焼いてもらえそうな
岡半特選焼きを注文した。



しばらくして職人さんが肉を携えてやってきた。

丹念に塩・胡椒をしながら手際よく焼き始める。

「死んだ店」とこぼしてしまったのだが、
いったい何が死んだ店なのか誤解のないように
お伝えしておこう。

すき焼き肉を切る職人が20数年前に
変わってしまったのだ。

ただそれだけのこと。

ただし先代なのか先々代なのか
その当時に肉を引いていた職人さんは
それこそ人間国宝に肉を挽く人間国宝が
いるのかどうかは知らなんだが、
機械では挽けないような見事な薄さに
包丁を入れることができたのだ。

肉質に金を払うのではなく、
良い肉を薄く切り落とす技に金を払っているのに
それができなくなった店は死んだも同然。

彼の言葉の真意はこういうことだ。



長々と脱線してしまったが、
番茶にサラダ、2種類の漬けダレがやってきた。

箸置きも当然のように使っている。

サラダはレタスにわかめと大根。
白ゴマに醤油と胡麻油で作った
ドレッシングがしてあった。



サラダを食べながら鉄板に目をやると
相方のハンバーグがいい具合に仕上がっていた。

あえてかぶらないように注文したのだが、
松坂牛のステーキよりも松坂牛で作った
ハンバーグに心が奪われてしまう。



こちらが相方のハンバーグステーキ。

松坂牛のハンバーグ2つにチーズと目玉焼きを乗せて
デミグラスソースがかけられている。



つなぎ少なめで肉の脂がカリッと焼けた
表面の中に閉じ込められているような
肉の旨みを堪能できるハンバーグだそうだ。



こちらが私の松坂牛。
焼いたバケットの上に載せられた。

肉を摘むとジュワ~っと口の中に脂が広がる。

旨い。

旨い肉には塩・胡椒で十分だ。

余計な味を加える漬けダレにはご遠慮いただいた。



付け合せの焼きそば。

こいつがいただけない。

どんな麺や野菜を使っていても
ソースの味が肉の味にまで影響を与えかねない。

肉の引き立て役にはとてもなりきれていない
付け合せだったのだ。



バケットにのせられた松坂牛。

肉汁を生地が吸って旨みをバケットにもたらすのだろうが、
肉がもったいなくて一枚だけバケットと一緒に食べてみた。



味噌汁は片口いわしで出汁を取っていた。

三つ葉と岩海苔だろうか?

ごはんの炊き加減も絶妙ながら
味噌汁は本当に旨い出来栄えだった。

八丁味噌に煮干の出汁の味噌汁が
一番好きな私ではあるが、
出汁が生きていれば味噌の好みに捉われない。



かつおでも煮干でも
一度冷めたものを火にかけ直してしまうと
後味に魚のエグ味が薫ってしまうのだが、
この昼のために取った出汁がもてなしを
感じさせてくれた。



小松菜のおひたしには鰹のクセが柔らかい
削り節がまぶしてあった。

ごはんをおかわりし、
一通りの食事を終えると席移動を促された。

「あちらでデザートをご用意しておりますので
お荷物と伝票を持ってお進みください。」

何のことかと思えばお客を回転させるために、
メインカウンターで食事を摂り終えたら
職人のいない奥の間へ、お客の方で気を使ってくれと
言わんばかりの傲慢な仕組みなのであった。



デザートは黒胡麻のアイスクリーム、ゆずのシャーベット、
アイスコーヒー、紅茶などから一品をとのことなので
黒胡麻のアイスクリームをいただいた。

アイス自体は胡麻と甘味のバランスの良いものだが、
予め盛り付けた黒胡麻アイスを冷凍庫で保存していたものを
取り出したものは食べれる柔らかさになるまで
常温で7分程の時間を要してしまった。

仲居さんがお客の茶碗の具合に常に目を光らせて
おかわりさせようとしてくれたりなどと
良い部分も沢山見受けられたのだが、
焼きそばや座席移動など野暮な部分も
混在していた昼食だった。

すき焼きを食べるのならば
2人で¥50,000強だろうか?

食べ終えた感想は、
親父に施された贅沢をもう一度確認してみなければ
死んだのか生きているのかの判別を
今日のところでは烙印はできないと感じた。

また、¥1,000代のメニューならば
コストパフォーマンスを十分に評価
できるのではないかと感じた。

ご馳走様でした。

岡半
〒104-0061
中央区銀座7-6-16 銀座金田中ビル7階・8階
℡03-3571-1417
11:30~14:00(L.O.13:30)
17:30~22:00(L.O.21:30)
日曜・祝日定休

岡半特選焼 ¥2,800(ライスおかわり無料!)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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銀座 やまじん総本店にて「成吉思汗」をいただきます

2007-01-25 13:56:54 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

時間は12時10分。

肉でも喰らおうかと
6頭の迷える牡羊たちが
銀座の街に放牧された。

ハンバーグから始まり、
モツ鍋に決まりかかった昼飯も
めぐりめぐってジンギスカンに。

やまじん 銀座総本店。



あまり流行っているようには見えないこのお店も、
すすきの通の同僚に言わせると
札幌では結構な人気店なのだそうだ。

場所は歌舞伎座を築地方面に進み
先日ご紹介したオムライスのYOUを
過ぎたら次の角を左手に曲がったところだ。



入口をくぐってまず気が付いたのがコチラ。

モンゴル製の賞状やら
「ジンギスカン大使」なる
任命証などが飾ってあった。

日本人はどうもこういった証書に弱い。
私もザ・スーラという映画が上映された際に
映画の前売り券についていた火星の土地の権利証を
額縁に入れて大事に飾っている。

嫁の父上を初めて自宅にお招きした際には
一目でわかる失笑を頂戴したのだが・・・



券売機の上に書かれたメニューには
食べ放題の仕様が細かく記載されているのだが
ランチタイム男性¥1,500のはずなのだが、
券売機にはランチ食べ放題¥1,300のボタンがある。

女性専用ボタンではなさそうなので
こちらを購入してみた。



券売機で気になったのがこのボタン。

リクルート恐るべし・・・

ついに飲食店の食券機にホットペッパーボタンが
設置されるようになったのか!

おそらくクーポン持ってきた人は
このボタンを押してくださいねということだと
勝手に理解させていただいた。



このお店のランチタイムは食べ放題だけではない。

「生ラム定食」などの単品メニューと
食べ放題の益荒男メニューの中から
その日の自分の胃袋や体調に合わせて
好きなものを選べるようになっている。

後は全てがセルフサービスで、
買った券を渡した後は皿を渡されて
基本的には全て自分で取りに行くシステムなのだ。

食べ放題のお店などで
目にすることが多いのだが、
頼みすぎて食べ残す輩。

元々見苦しく感じていたので
優しいもの言いで「食べ残したら鍋洗わすぞ!」
といった表示は大いに結構。

他のお店もどんどんやってもらいたい。



野菜はもやしとタマネギだけ。

ちょっと寂しい気もするが
ライス、スープ、麺、肉が
食べ放題なことを考えると致し方ない。



同僚と2人でこのくらいずつの
分量を取ってみた。

そして特性の鍋がこちら。

溝ができているので
周りの溝に野菜を入れて
中心にある突起部分で肉を焼くそうだ。
火が回り始めたところで出汁を注ぎこむと
垂れた肉汁が出汁に混ざり合って
野菜全体に旨みが回るとのことだ。



言われたとおりに野菜を敷き詰め点火。

やんわりと温まったところで
出汁を投入した・・・



こちらがラムだ。

オーストラリア産だそうで
食べ放題のお肉は生ラム定食などで出す
お肉とは区別しているそうだ。

他の同僚の食べていた生ラム定食の肉と
比べてみたのだがそこまで大差はなさそうな
色艶なのであった。

最初に出された2人分の分量が写真のもので、
おかわりをしなくても十分すぎる程の量が
与えられた。



しばらくすると出汁が沸騰し
中央の突起で焼いているラムも
徐々に口に運ばれる準備を整え始めた。

もやしやタマネギを摘みながら
その時を待つ。



焼きあがったものを一口・・・

まずくない。

しかも全然柔らかい。

正直、食べ放題メニューだったので
あまり期待はしていなかったのだが、
このお店は期待以上のお肉をたっぷりと食べさせてくれる
優良店だったのだ。

ただし、トラブルが発生・・・

同僚はラムのクセがどうにも合わないらしい。

5切れほど食べ終えるとギブアップ宣言。

残りの100切れほどのお肉は
私の胃袋に委ねられてしまったのだ。



しょうがないので肉をたくさん焼いて
ごはんの上に載せて2杯。

もやしやタマネギと一緒に2杯。

ラーメンを楽しみにしていたにも関わらず、
ごはん4膳でお腹もパンパン状態になって
しまったので断念せざるをえなかった。

難があるとすれば昼時にスタッフ1人で
お店を回すのはいただけなかった。

いくらセルフのお店とはいえ、
明らかに回っていない。

夜の部はわからないが
この点は改善しないと
お客が敬遠してしまうのでご注意を。

お腹いっぱいご馳走様でした。

やまじん銀座総本店
〒104-0061
中央区銀座4-13-11銀座M&Sビル1F
℡03-5148-3789
11:00~16:00
17:00~23:00(L.O.22:30)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★★

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銀座 不二にて「ロースカツ」をいただきます

2007-01-24 13:56:36 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

値段のわりに旨いとんかつ屋があると聞きつけて
いてもたってもいれずに銀座の7丁目に。

銀座を象徴する夜のお店が立ち並ぶ
華やかな道と道のビルの狭間にその店はある。

とんかつ不二。

今日の獲物だ。



初めてのお店のとんかつを喰うならば
まずはロースカツをとメニューを広げると、
他のお店には見かけない珍しい表示がされていた。

おかず大盛り¥100。

何がどうなるのか不思議に思いお店の方に。

曰く「肉の厚さが変わります。」との
ひとたまりもない一言を。

肉は厚いにこしたことはない。

ロースカツ¥800をおかず大盛り¥100、
ごはん大盛り¥50と共に注文した。



やってきたのがこちらの面々。

上述以外には味噌汁と新香が付いてくる。

味噌汁をすすって驚いた。

まずい。

味噌とわかめの味しかしないのだ。

ダシは入れ忘れることはあっても
取り忘れることはない。

要するにだしの素だか何だかを
普段は使っているのだろう。



肝心のロースカツは・・・

旨い。

火の通りも実によく、
肉汁を楽しみながら胃もたれを心配させないような
うす衣がカツをサクサクと食べさせてくれる。

この値段ならば十分に旨いとんかつだ。



それにしてもたかが味噌汁
ということなのだろうか。

せっかくの美味しいとんかつを台無しにしてくれた。

いつもの何気ない仕事で
たまたま抜けてしまったのだと思いたいのだが、
出すからにはしっかりとやってほしい。

ご馳走様でした。

不二
中央区銀座7-6-2
℡03-3571-0795
11:30~14:00/17:00~20:30
(第1土11:30~13:30)
第234土と日祝定休

ロースカツ ¥950
(おかず大盛り¥100、ライス大盛り¥50を含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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銀座 スエヒロにて「石焼」をいただきます

2006-12-28 20:03:14 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

今日で仕事納めなのだが、
有楽町のビックカメラにふらっと立ち寄ると
任天堂のWiiが売っていた。

ちょいと外れたクリスマスプレゼントなのだが、
Wiiスポーツでカロリーを消費するのだと言い聞かせて
衝動買いをしてしまったのだ。

それはさておき、
今日のランチは5人でぞろりぞろりの大所帯。

今年最後の銀座ランチはそこそこ目を光らせて
お店を選びたいのだが、行く店行く店満員御礼の
ランチ難民となってしまった。

5軒ばかしはしごした後で、
銀座アスターならばと移動している
集団の目に赤い看板が飛び込んできた。



すきやきしゃぶしゃぶスエヒロ。

富士山から飛び出した溶岩で
石焼きをするお店だそうだ。

メニューを見て驚いたのが
ハンバーグランチ¥500。

この立地でこのお値段は驚異的だと驚きながらも
ハンバーグランチは石焼が楽しめないので、
牛と鶏肉の石焼¥1,000を注文した。



こちらのお店は
ハンバーグランチ以外の全てのメニューに
サラダバーが付いてくる。

ハンバーグランチでも
¥105でサラダを1回盛れるそうだ。



荒れ果てたサラダバー・・・

キャベツやレタスも鮮度が悪く、
随分と水分の少ないものであった。

フォルクスのサラダバーの方が
随分ましなものを出してくれる。



かろうじて食べれそうな水菜に
色の悪いコーンをぶっかけて
やりすごそうとしたのだが、
選択ミスを犯してしまった。

それはドレッシングだ。

ごまドレッシングではなく
ごま風味ドレッシングというものを
かけてみたのだがこいつが大誤算。

どうやって作っているのか不思議なくらい
ごまの風味も感じられないとんでもない味だった。



思わず声ウォッ!と声を上げてしまったのだが
色の悪い牛ロースとミノ、帆立のように見えるのがジャガイモ。
ベーコンに鶏肉が運ばれてきた。

夜は食べ放題をやっているお店で、
見た瞬間に味の想像はついてしまったのだ。



見難くて申し訳ないのだが、
モノがものだけに溶岩の上で
いつも以上に入念に火を入れて、
塩もたっぷり振っておく。

一口・・・



薄暗いコンクリートの牛舎に
山手線の通勤ラッシュのごとく詰め込まれた
生気のない牛たち。そんな光景が浮かびそうな味。

申し訳ないがパサついた肉から漂う
鼻を覆いたくなるような匂いには
諸手を挙げて喜ぶことはできなかった。



鶏肉に関しては
食事中にブロイラーを連想させるような按配でもなく、
まずまず美味しくいただけた。

ごはんはおかわり自由。
この点は素直にありがたい。

一緒に味噌汁が付くが
ダシのかけらも味噌の香りにも乏しい
ひどい味噌汁だ。

同僚が食べた¥500のハンバーグランチは
納得のコストパフォーマンスとのことなので、
私の厳しい意見には話半分で聞き流してくださいな。

ただ肉を食べに行くのではなく、
考えて肉を食べに行くことの大切さを
教えていただきました。

ご馳走様でした。

スエヒロ 寿店
中央区銀座6-12-1第2寿ビル1F2F
℡03-3571-0950
年中無休
営業時間 11:00~22:00

牛と鶏の石焼 ¥1,000

甚平満足度 ★☆☆☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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銀座 ゲンカツにて「ゲンカツ」をいただきます

2006-12-13 13:52:33 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

皆さんは目覚めの一杯に何を召し上がっているのだろうか?

私の場合は一杯目にエスプレッソかココア。
二杯目には決まって紅茶を飲んでいる。

紅茶を飲む理由は単純だ。
カフェインがコーヒーの2倍入っているという先入観が、
すごく目覚めた気にさせてくれるから。

男って単純なのだ。

今日のランチは銀座三越に
フォートナムメイソンの紅茶を買いに行ったついでに、
恵比寿にあるキムカツの銀座店ことゲンカツに
テレビなどでも有名な厚さ0.3㎜のロースを25枚重ねた
ゲンカツ(キムカツ)を食べに行った。



場所は銀座三越の隣りにある
アクトビルの3階だ。

ちなみに恵比寿のキムカツは食べたことがあるが、
銀座で食べるのは初めてだった。



階段で3階まで登り入口に到着。
半年程前に覗いた時は、昼時に並ぶ客もいたのだが、
客の入りは7割程度。

しかもその7割は女性客だった。

恵比寿では普通の何も入っていない
キムカツを食べていたので、
チーズ入りを注文した。



こちらのお店のネックのひとつは
低温で揚げるので時間がかかること。

キャベツが先に提供されるのだが、
そこから15分はかかる待ち時間を考えると、
ドレッシングがあるとはいえ先に食べる気にはならない。



こちらがかの有名なキムカツサンド。
最近ではJリーグの試合などで出店を出したりと
精力的に営業をしている。



注文して約20分。
ようやく飯がやってきた。

ちょいとばかし驚いたのが、
バイトのお姉さんはごはん茶碗と味噌汁の
配置すらまともにできないこと。

平均単価¥2,000のお店にあって
こいつはいただけない。



かつ用に特製ソース、ポン酢、塩が用意されており、
お店からはポン酢を薦められた。



こちらがゲンカツ(キムカツ)。
生パン粉の薄い衣にくるまれた
25枚のロース肉がとろけたチーズと一緒に
八つ切りになっていた。



チーズと肉の味で十分食べれるので
とりあえずパクリ・・・・

まずまずだ。

やや肉汁の少なさに物足りなさを感じるが、
薄い衣にくるまれたミルフィーユ状の肉は
とんかつとは思えないほどあっさりと食べさせてくれる。

ここが女性客に受けている理由なのだろう。

とんかつ屋は女性に敬遠されがちなもの。
くどすぎないように努力した成果が
大ヒットに繋がっているのだろう。

逆に男性の私などは費用対旨さの点から見ると
どうしてももの足りなく感じてしまう。



また、薄い肉の合せカツは
思いのほか熱を逃がしやすい。

ゲンカツは揚げた後にさらに余熱で蒸らしてから
包丁を入れているので、きてから5分後には
すっかり冷めてしまうのだ。

冷めたカツを食べるには
どうしてもソースで舌を騙しながら
食べざるをえないのがもうひとつのネックだった。



ごはんはご覧のようにおひつで提供される。
低温で揚げる時間を利用して炊き上げているそうだ。

炊き加減は申し分ない。



味噌汁は紅白を自分の好みで選択させてくれる。

赤だしのなめこ汁は及第点のお味だった。

今回のゲンカツは同じなのだろが恵比寿で食べたものよりも
ジューシィでなかったように感じてしまった。

また、価格面で見るとどうしても
燕楽で食べた肉の旨みに軍配を上げてしまう。

私の好みではないが、
女性にはお薦めできるお店なのであった。

ご馳走様でした。

ゲンカツ銀座店
〒104-061 中央区築地4-6-18銀座アクトビル3F
℡03-3567-1129

ゲンカツ(チーズ入り) ¥1,950

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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⇒ 絶品とんかつなら「燕楽」がオススメ!

銀座 牛庵にて「神戸牛」をいただきます

2006-12-06 15:32:30 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

結婚前に喰いそびれた
牛庵のハンバーグが無性に喰いたくなり、
片道5分の道のりをBダッシュだ。

時間は12時05分。



可能性を十分に感じながら席に付くと
2組前に並んでいたお姉さま方の席から神の声だ。

「ハンバーグラスト入りました~」・・・・

ほんの2分程の差であろう。
週半ばのモチベーションを一番上げたい食事が
それはそれは悔しいものになってしまった。

口を尖がらせながら
サービスステーキ(ロース肉)を注文した。



しばらくして同僚が頼んだ和牛すき焼きがやってきた。
相も変わらずジュージューと素敵な音と香りを運んでくれる。



ライスと味噌汁漬物にサラダが運ばれてきた。
ごはんはつぶがしっかりと立った、
私好みのやや硬めな炊き加減だ。

ここでひとつアドバイスが・・・

こちらのお店は大盛りごはんも
おかわりごはんも同じ¥100。

店のおばちゃんが小声で教えてくれた通り
ごはんをいっぱい食べる人にはおかわりごはんがお薦めだ。



実はサービスステーキは今回が初めてで、
思ったよりも随分と旨そうな肉が運ばれてきた。



肉の下には玉葱が敷き詰められており
食べ進める道程でいい感じにへたってくれる。

じゃがいも、にんじん、インゲンと共に食べる
肉厚なお肉はごはん2膳で丁度良い。



お肉の方は11枚に切り下ろしてあった。
表面にはしっかりとした焼き色が・・・

お店の方からは醤油をかけてと言われたものの
塩・胡椒で十分旨そうだと一口。

旨い。

胡椒はしていないようだ。
塩もほとんど感じない程度の加減で、
半分をそのまま、半分を醤油で食べてみた。



レアよりなミディアムレアは、
見た目よりもしっかりと火が入っていて
レアが苦手な人でも臭味だのを気にすることなく
食べられる。

ランチ用のサービスロースなので
肉の甘味まで感じることはできないのだが、
十分に旨みは堪能できた。

今日も客はひっきりなし。
外さない店は皆さんよくご存知だ。

ご馳走様でした。

牛庵
〒104-0061
中央区銀座6-13-6
℡03-3542-0226
ランチ 月~土 11:30~14:00
        17:30~22:00
    祝日  17:00~21:30
日曜日 年末年始定休

サービスステーキ ¥980
おかわりごはん  ¥100

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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