八千代、たけだ、高はし、江戸川、大和、寿司大、
つきじ食堂、大森と来た所で思い出したことがあった。
「名店に名物女将あり」
この言葉を聴いて思い当たるフシは
皆さん思い思いにお持ちなことだろう。
私が知る築地の名物女将と言えば、
個人的に嗜好が合う大勝の大女将と
焼き鳥丼のととやの大女将だ。
ととやには随分と行ってなかったので
久しぶりに大女将の元気な姿を
確認しに行ってきたのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/d9/4b98d508e3f35de1aada5e70d0701437.jpg)
ととやの場所は判りやすい。
晴海通りを勝どき橋に向けて
右手を歩いて行けば誰でも見つけられるだろう。
時間は14時5分前。
ランチタイムもロスタイム5分な時間帯に
外見がいかにも腹が減ってますな大男が入ってきたのだから
お店としてはたまったものではない。
まだいいかい?と断わりを入れて
申し訳ないのだが久しぶりの極上の味に
ありつかせていただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/85/6ffade85b75526fea088ce3b251287e9.jpg)
こちらのお店のランチタイムのメニューは
焼き鳥丼 ¥1,100
つくね焼き鳥丼 ¥1,100
サービス丼 ¥1,000
焼き鳥そぼろ丼 ¥900
五目そぼろ丼 ¥750
こいつにスープとささみ和えの付いた定食は
¥400増しで、大盛りメニューは
ご覧の通りの充実ぶりなのだ。
大盛りメニューの端っこに
「その他調整致します」と書かれているが
この時間ではどんな調整をしてもらおうかなどと
考えるのは野暮もヤボ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/c4/a5e8fda2821339dd32ed190a380e253d.jpg)
前回、もも肉とつくねののった
サービス丼をご紹介していたので
おしりのお肉ともも肉ののった焼き鳥丼にしようか
はたまた焼き鳥そぼろ丼にお肉を追加しようかと迷った挙句
前回のヴィジュアルがそのまま大きくなるだけの
焼き鳥つくね丼定食を得意の大盛り¥300増しで
注文させていただいた。
だって、つくねは外せないんですもん・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/69/e985593c777bd0d7468b5909b2a887df.jpg)
これがととやのつくね焼き鳥丼だ。
こ、このボリューム。
見た目だけで心が満たされてしまうような
圧倒的な存在感だった。
巻末に以前のサービス丼への入り口を用意しておくので
興味のある方はサービス丼とつくね焼き鳥丼の
量の違いを見比べてみると良いかもしれない。
おそらくつくね1個、
¥100の違いなのだろうが
これだけ1個1個が大きいと
大きな差となって現れるのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/9c/8adebb32f6bbeef63e4ee5604cde2157.jpg)
つくねが4個、もも肉が3個だったかな?
ちゃんと数えた訳ではないので
誤差があるかもしれないが、
場末の焼き鳥屋ならば
10数本に換算できそうな素敵な存在感だ。
大女将も顕在だった。
耳の聞こえは年齢相応で遠くなってはいるが
「私の目の黒いうちは半端な仕事は許さないよ!」と
胸を張って切り盛りされていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/9b/79714962c58970706a05b0325f57d637.jpg)
芳ばしくこんがりと焼きあがったもも肉。
この鶏はどこのか聞いておけば良かったと思いながらも
立ち昇る芳香にまだ少し痛む右手が自然と動かされた・・・
旨い。
弾力のあるもも肉から
飛び込んでくる鶏の旨み。
甘すぎず強すぎない焼きダレは
炭火でその甘さをさらに上品に落とされ
純粋に鶏の味を愉しませてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/52/d2866a8c35c44234626fec86b522f419.jpg)
何度来ても、何度食べても
ととや以上でも以下でもないそのものの味。
いつでも同じ味で出迎えてくれるということは
多店舗展開しないお店の強みの1つなのだろうが、
それにしても守り続ける見えない努力は
相当なものなのだろう。
改めて恐れ入りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/90/22b1a076716fea3152d4b4208345fb79.jpg)
つくねの方をいただくことに・・・
こいつも聞き飽きただろうが旨い。
軟骨なんかを混ぜて
コリッとした食感が欲しいなどと言わせない
プリップリのつくねの仕上がりは、
歯を入れた瞬間に効果音が聞こえそうな具合で
炭火が存分にタレと馴染ませてくれていた。
マンションのキッチンで
手軽に炭火焼きが楽しめるような時代。
早くこないかなぁ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/50/5e5c269e37f667575b41c6623c5fa768.jpg)
スープの方は親子になっていた。
心憎い。
うずらにツミレ、麩を合わせたスープは
鶏尽くしを愉しむうえでは外せない。
出来合いのうずらがちょいと品を下げていたが
美味しくいただかせていただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/3a/de88b71c00990d763a7a86a9552392e7.jpg)
ささみ和えは梅ととろろの2種類から
好みの和え方を選ぶことができる。
母がこの日記を見たら驚くことだろう。
「あの子が梅和えを頼むなんて!」と・・・
若かりし頃の選択肢には全く入らなかった
梅和えで新鮮なささみをいただいた。
疲れた体がアルカリを欲していたのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/53/2525139b85af75e926ce0459eab73277.jpg)
梅の酸味で引き立つ
ささみ肉の柔らかな甘味。
プチップチッと弾ける
白胡麻の異なった甘さと相まって
美味しく、さっぱりと胃に辿り着く。
あぁ。旨かった。
前回の日記にも書いていたが
大女将の齢は推定90歳近い。
人が1人いるのといないのだけで
お店の雰囲気、サービス、味など
ガラッと変わってしまうのが飲食業だ。
行ったことがなければ今のうちに
この鶏尽くし丼は食べておいた方がいいですぞ。
ご馳走様でした。
築地 ととや
中央区築地6-21-1(築地6丁目バス停前)
TEL03-3541-8294
9:00~14:00 17:00~22:00
日曜・祝日定休
つくね焼き鳥丼定食 ¥1,800
(大盛り¥300、ごはん2倍+鶏もも×1を含む)
甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★▲
⇒ 初登場 ととやのサービス丼の巻
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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
それでは明日もお会いしませう