一杯やった後に小腹がすくと
ラーメンでもとなりがちなのだが、
先日はおでんなんぞでクールダウンした。
場所は銀座の7丁目。
数奇屋通りの袂にそのお店はある。
大阪の北から南まで多店舗展開している「たこ八」へ。
こちらのお店でたこ焼きと表記されているふわふわの食べ物は
お出汁でいただく明石焼きのことを指している。
本場明石では玉子焼きとも言うこの食べ物を、
初めて口にしたのは忘れもしない平成7年の2月初旬。
宝塚の市役所で大震災のボランティアの帰りがけに
梅田のナビオ周辺で食べた3週間ぶりに口にした
まともな食事がこいつだった。
当時のようすは全国各地からの救援物資が、
いったん各市役所に届くのだが、地震後1週間程は
交通が完全に麻痺していたため、3日4日前などに
新潟や仙台などで握ってくださったおにぎりなどが
ラップにくるまれたまま大量に送られてきたりした。
傷んでいるためさすがに市民の方々に配給することもできず、
避難所にはカップ麺や「さとうのごはん」などの保存食を届け、
皆さんのご好意を無駄にしないようにと、
市役所の職員たちやボランティアたちが
何日前のものかもわからない生ものを食べていた。
梅田で出会ったやさしいお出汁に
胃も大喜びしていたのが今でも懐かしい。
東京では中々口にする機会も少ないので、
関西に行く度にどて焼き、イカ焼き、ネギ焼き、
串揚げにお好みちゃんなどと一緒に必ず口にしている。
西方でこちらのお店に行ったことはないのだが、
東京を除く全てのお店でたこ焼きは8個¥420にて提供されている。
さすがに銀座という立地柄もあり、銀座にある2店舗では
¥880と倍以上のお値段もするが、ビールとおでんで
一杯やりながら食べる分にはそんなに気にはならない。
おそらくは現地と同じお味なのではないだろうか?
ふわふわの中から熱々のトロ~ッとした
生地が大ぶりの蛸と一緒に出てくるのだ。
旨い。
テーブルにはソースも備え付けられており
楽しみ方も2倍といったところか・・・
いつもならば大根と卵を注文するのだが
今日ははんぺんと卵を注文してみた。
クールダウンのつもりがお酒の量も
ヒートアップしてしまった。
宝塚では木造家屋を中心に全壊している家屋もあり、
マンションのベランダが全部落ちてしまっている建物や
ジャンプ台のごとく盛り上がった道路など、
長田ほどではないにせよ凄まじい光景を目の当たりにした。
ボランティアに加わる近所のおばちゃん達や
家主が避難所にいることを良いことに
倒壊家屋の金品をあさっている火事場泥棒など
人間の善いところも悪いところも天災は炙りだしてしまう。
東京にもいつ起こってもおかしくはないのだが、
ご馳走にありつけるうちは感謝の気持ちを忘れずに
ご馳走様でした。
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下の画像をクリックしてみてください。
たこ焼8個…880円、おでん、ビール
たこ八 数奇屋通り店
東京都中央区銀座7-2-12 白石ビル1F
℡03-3573-1508
平日/18時~2時
土曜/18時~23時
日曜日、祝祭日定休
たこ焼き、はんぺん、卵とお酒もろもろ
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆
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