銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

銀座 スエヒロにて「石焼」をいただきます

2006-12-28 20:03:14 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

今日で仕事納めなのだが、
有楽町のビックカメラにふらっと立ち寄ると
任天堂のWiiが売っていた。

ちょいと外れたクリスマスプレゼントなのだが、
Wiiスポーツでカロリーを消費するのだと言い聞かせて
衝動買いをしてしまったのだ。

それはさておき、
今日のランチは5人でぞろりぞろりの大所帯。

今年最後の銀座ランチはそこそこ目を光らせて
お店を選びたいのだが、行く店行く店満員御礼の
ランチ難民となってしまった。

5軒ばかしはしごした後で、
銀座アスターならばと移動している
集団の目に赤い看板が飛び込んできた。



すきやきしゃぶしゃぶスエヒロ。

富士山から飛び出した溶岩で
石焼きをするお店だそうだ。

メニューを見て驚いたのが
ハンバーグランチ¥500。

この立地でこのお値段は驚異的だと驚きながらも
ハンバーグランチは石焼が楽しめないので、
牛と鶏肉の石焼¥1,000を注文した。



こちらのお店は
ハンバーグランチ以外の全てのメニューに
サラダバーが付いてくる。

ハンバーグランチでも
¥105でサラダを1回盛れるそうだ。



荒れ果てたサラダバー・・・

キャベツやレタスも鮮度が悪く、
随分と水分の少ないものであった。

フォルクスのサラダバーの方が
随分ましなものを出してくれる。



かろうじて食べれそうな水菜に
色の悪いコーンをぶっかけて
やりすごそうとしたのだが、
選択ミスを犯してしまった。

それはドレッシングだ。

ごまドレッシングではなく
ごま風味ドレッシングというものを
かけてみたのだがこいつが大誤算。

どうやって作っているのか不思議なくらい
ごまの風味も感じられないとんでもない味だった。



思わず声ウォッ!と声を上げてしまったのだが
色の悪い牛ロースとミノ、帆立のように見えるのがジャガイモ。
ベーコンに鶏肉が運ばれてきた。

夜は食べ放題をやっているお店で、
見た瞬間に味の想像はついてしまったのだ。



見難くて申し訳ないのだが、
モノがものだけに溶岩の上で
いつも以上に入念に火を入れて、
塩もたっぷり振っておく。

一口・・・



薄暗いコンクリートの牛舎に
山手線の通勤ラッシュのごとく詰め込まれた
生気のない牛たち。そんな光景が浮かびそうな味。

申し訳ないがパサついた肉から漂う
鼻を覆いたくなるような匂いには
諸手を挙げて喜ぶことはできなかった。



鶏肉に関しては
食事中にブロイラーを連想させるような按配でもなく、
まずまず美味しくいただけた。

ごはんはおかわり自由。
この点は素直にありがたい。

一緒に味噌汁が付くが
ダシのかけらも味噌の香りにも乏しい
ひどい味噌汁だ。

同僚が食べた¥500のハンバーグランチは
納得のコストパフォーマンスとのことなので、
私の厳しい意見には話半分で聞き流してくださいな。

ただ肉を食べに行くのではなく、
考えて肉を食べに行くことの大切さを
教えていただきました。

ご馳走様でした。

スエヒロ 寿店
中央区銀座6-12-1第2寿ビル1F2F
℡03-3571-0950
年中無休
営業時間 11:00~22:00

牛と鶏の石焼 ¥1,000

甚平満足度 ★☆☆☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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築地 ボンナ・カストラにて「ほうれんそうのフォンデュ」をいただきます

2006-12-27 18:03:38 | 銀座・築地 洋食

昨晩の驚異的な大雨と打って変って
この時期には珍しい最高気温20度。
自宅のベランダからは、
この冬で一番綺麗に雪化粧した
富士山を拝むことができた。

ポカポカ陽気に誘われて
いつものように晴海通りをプラプラしていると
東劇の角の道を歩いたことがないことに気が付く。

ガンセンターへ続くあの道だ。



周囲のおじさま達から
この道に一軒洋食を出すお店が
あることは聞いていたのだが、
おそらくこの看板がそれなのだろう。



ビルとビルの狭間に吸い込まれると
築地の外れの喧騒に「お城のような」をウリにしている
ボンナ・カストラに辿り着いた。



レストランウェディングにも
対応しているお店だそうで、
築地のお店とは思えないエントランスなのだ。

中に入るなり心は決まっていた。

入口でチーズフォンデュという
脳みその片隅にかすかに残っていたカタカナを
目にしてしまっていたのだ。



日替わりランチ、ハンバーグ、ドリア、パスタ、
オープンサンドなどの他のランチメニューは一律¥800という中で、
ひとり倍近い¥1,500という金額の
ほうれんそうのチーズフォンデュ。

ここ3年食べていなかったスイスの刺客に
完全に一目惚れした格好だ。



白ワインが効いている方が好きな人。きらいな人。
定番のグリュイエールに合わせるチーズのあれこれなど。
シンプルな料理だけで家やお店によって七変化するのも
フォンデュの醍醐味だ。



ほうれんそうの具合は
どんなもんなのだろうか?

一口ぺロリ・・・

グリュイエールとエメンタールを合わせた定番の味は解るのだが、
他にチーズを何種類、何を混ぜているのか解明はできなかった。
ほうれんそうはチーズの強い味に埋没していて、
予想通り色づけ程度の印象だった。

白ワインはほとんど効いていない。
チーズの香りが鼻腔で伸びきったあたりで
微かに薫ってくれる程度だ。

ランチタイムだからなのだろうか?
そういう配分なのだろうか?

総じてまずまず旨い。



こちらがバケット。
2.5CM角に切ってあるのだが
ちょいとばかり小さすぎるのではないだろうか?

小さいものを何回もチーズにつけることで、
いっぱい食べた感は出せるのだろうが、
食べやすさよりもボリュームを優先してしまうのが男の性。



実家にいたころに、朝食で残ってしまった
フランスパンなどが晩飯にフォンデュに化けて出ていたが、
わざとしっとりからカサカサに向かいつつある
古いパンを使っているのだろうか?

チーズが生き返らしてくれるから
文句はないのだがさすがに考えすぎだろう。



ぶっ刺して絡めてからめて放り込む。

旨いは旨いのだが、
一緒に行った同僚は普通のランチメニュー。

10年前のスイスにて一人ぼっちのチーズフォンデュの際には
気付かなかったのだが、こいつは一人で突付くものではない。

みんなで囲んで突っつき合って
談笑しながら食べるから美味しい食べ物なのだ。



ランチには他にご覧のサラダとコーヒーor紅茶がつくのだが、
懐かしさの代償に虚しさを手に入れた昼食だった。

ご馳走様でした。

ボンナ・カストロ
〒104-0045
中央区築地4-1-17銀座大野ビル1F
℡03-3541-8710
日曜・祝日定休

ほうれんそうのチーズフィンデュ ¥1,500
(サラダ、コーヒーor紅茶付き)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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新宿 パリ4区にて「鴨胸肉のロティ」をいただきます

2006-12-26 15:12:56 | 新宿

今日の昼飯はお店の名誉もあるので、
残念ながらご報告できない。

同じ¥1,000札の使い方でも納得できる使い方、
できない使い方をここまで如実に感じてしまったのは
久しぶりのできごとだった。

しょうがないのでクリスマスイブイブのお話を。

コメントでのやり取りでご存知の方もいるのだが、
我が家には毎月1回贅沢の日なるものが存在する。

普段家で耐え忍びながら・・・フィクションです(笑)
冷や飯を喰わせている嫁に対して顔向けをするために
嫁の好きなものを食べに行く日。

これが我が家で言う贅沢の日なのだ。

今月はどこに行きたいのか尋ねると
新婚旅行でいたくお気に召された
フレンチが食べたいとのことなので、
3年前に引っ越してからちょこちょこお邪魔している
パリ4区へご案内した。



場所は新宿駅の西口。

ヨドバシカメラなどが連なる
繁華街のド真ん中にその店はある。

平日のランチタイムでも
テーブル席は予約で埋まることが多く
なかなかの人気店なのだが、
前日でも予約はよっぽどのことが
ない限りは取れてしまうので、
カウンターで肩を並べるくらいならば
予約をお薦めしたい。

ランチはA・Bの2種類があり、
Aは¥1,575。Bは¥2,940
何が違うのか大まかに言うと食材の違いと選択肢だ。

どちらも構成は
前菜、スープ、バケット、メイン、デザート、コーヒー。

この日のメニューは



Bコースで
前菜をフォアグラのテリーヌサヤインゲン添え(¥525増し)。
メインをうさぎの背肉と迷った挙句、
フランス産鴨胸肉のロティグリーンペッパー添え、
赤のハウスワインと共に注文した。



フォアグラのテリーヌサヤインゲン添え。

関心したのはドレッシング。
オリーブオイルにほのかに香るビネガー。
この酢加減が絶妙で、振ってある塩の味がピリッと
野菜を引き立てている。

フォアグラのテリーヌには特に驚きはない。

バケットに塗りこんで
赤ワインと一緒に口の中で転がしたり、
サヤインゲンに絡めてみたりと一通り愉しませていただいた。



カボチャのポタージュ。

幼少の頃に苦手だった南瓜を
食べれるようにしてくれた記念すべき一品だ。

まっさらな教科書で作ったような忠実なお味。
カボチャのクセは引き出さず、
甘味だけを上手に引き出している。



フランス産鴨胸肉のロティグリーンペッパー添え。

肉汁と一緒に滴っている旨み汁を舐めてみたが
何をぶっかけてあるのか解明しきれない。



鴨肉のクセは当然の如く生きているのだが、
グリーンペッパーの中から弾けるほのかな刺激と
一緒に噛み締めると不思議と臭味が旨みに変わってゆく。

旨い。

赤のハウスワインとバケットを追加で注文した。



付け合せは玉葱を筆頭にコーン、アスパラ、
冬瓜?サヤインゲン、ブロッコリーなど
しっかりと食べさせてくれる内容だ。



デザートは
カスタードプリンロイヤルミルクティのアイスクリーム添え。

粘度の少ないカラメルソースに
シナモンが振りかけてある。

ロイヤルミルクティとカラメルソースの甘ったるさを
カスタードプリンの甘さの中で際立つ苦味とシナモンの香りが
単調な甘ったるいだけのデザートにしていない。



コーヒーはエスプレッソも注文できる。

こちらはちょいと薫りに欠けて残念だったが、
料理の内容には満足している。

夜は別途10%のサービス料もかかるお店だが
数軒先のこれまた人気店、ル・クープシューと
切磋琢磨できる客にとっての好立地は、
今後も手軽にフレンチを愉しむためにはもってこいなのだろう。

お腹の方は若干バケットで満たさせていただいたが
美味しいランチをご馳走様でした。

パリ4区
〒160-0023
新宿区西新宿1-15-9
℡03-3342-5969
ランチ 11:30~15:00
ディナー17:30~22:30(日祝日21:30)
毎月第2月曜定休

Bランチ ¥3,465(フォアグラのテリーヌ¥525増しを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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中華三原にて「かた焼きそば」をいただきます

2006-12-25 15:24:53 | 銀座・築地 中華

学校給食の中で一番大好きだったもの。

私の場合はかた焼きそばだ。

牛乳ビンの丸い蓋をメンコ代わりに
当時週間少年ジャンプで連載していた
魁男塾の登場人物、雷電やら月光やら桃太郎やらと
昼飯そっちのけで遊び倒した時間がとても懐かしい。

身の回りで給食のような懐かしい味に
出くわすことは中々ないものだと常々思っていたのだが、
灯台もと暗しとはよく言ったものだ。

あった。とても身近に。



以前、他人の忠告を無視して
大盛りチャーハンに悶絶した中華三原にて、
何気なく頼んだかた焼きそば。

かれこれ20年ぶり以上の懐かしさに
胃袋がびっくりしたほどだ。

にんじんピーマン、キャベツに玉葱にもやし、
それからきくらげと豚肉。

とろみの付いた塩味のこの食べ物は、
評判の大盛り店では予想通りのボリュームだ。



あんの隙間から見えた
中のかた焼きそばの状態を見て思い出した。

かた焼きそばはあんの水分を吸って
へたった位が一番旨い。

吸いすぎてへたりすぎていても、
吸わなすぎて麺がバリバリでも按配良くないのだ。



はっと我に返り覆いかぶさったあんを掻き分けると
やはりバリバリの麺が鎮座していた。



天地を逆転させて
一生懸命あんで干からびた麺を潤をわす。

あんの旨みを吸ったところで
ようやく箸を口に運んだ・・・

しょっぱすぎない優しい塩加減と
揚げた麺から発するしつこい油味を
片栗粉が上手に丸めてくれて胃袋に入ってゆく。

旨い。



ごはんと交互に貪るように平らげた。

お好み焼き定食に首をかしげる人もいるが、
ごはん党からすると、ごはん以外のどんな食べ物も
全てがおかずになってしまう。

東京に育つと皿うどんやらかた焼きそばやらを
めったに口にしなくなってしまうのだが、
久しぶりに食べた懐かしい味は思いのほか旨かった

ご馳走様でした。

中華三原
中央区銀座5-9-5
℡03-3571-4359
平日  11:30~21:00
日・祝日12:00~20:00
年中無休

かた焼きそば ¥680
半ライス   ¥100

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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⇒ 中華三原の悶絶モノ!大盛りチャーハン

荻窪 ラ・ヴォーリアマッタにて「薄焼きピッツァ」をいただきます

2006-12-21 20:57:09 | 荻窪

昨晩は会社の忘年会で深酒につき、
今日のランチはアミノサプリ×3本(笑)

しょうもないので今日は先週の日曜日に
母と嫁との墓参りの帰りに食べた実家がある荻窪のお店をご紹介。

ラ・ヴォーリアマッタ。



高井戸にあった人気店が
数年前にルミネ荻窪にやってきた。

それ以来、ルミネ荻窪のレストラン街は壊滅状態で、
客の多くは行列を作ってこのラ・ヴォーリアマッタで
飯を喰っているのだ。

人気の秘密はそのお値段。
ミラノ風の直径40センチ程のピッザ達は
平均価格で¥1,200程。

イタリアでもないこの場所では
サラダやらパスタやらピッザやらを家族4人で
シェアして食べても酒さえ飲み過ぎなければ
¥10,000もかからない。

安くて旨いが合言葉なのだ。



こちらはナポリというピッザだ。

ナポリのように厚焼きなのではなく、
アンチョビがナポリの魚貝をイメージさせるから
ナポリと名付けたようだ。

大好物の数あるピッザの中にあって
こういったアンチョビの効いたものが
私は何より好きなのだ。



あまり大きく見えないだろうが
大きさで言えばDomino’sの大きいサイズよりも遥かに大きい。

日本では宅配ピザでピッザが定着した感があり、
ピザ1枚¥3,000というメチャクチャな価格が
ピッザ好きが育たない土壌を作ってしまったように感じている。

アメリカで1ホールは10ドル前後で食べれるし、
ナポリやローマでも¥2,000を越えるピザは高級品だ。

¥1,000ちょっとででっかいピッザを食べさせるお店。
こういうお店が増えてくれることを切に願いたいものだ。



こちらが看板メニューの
ピッザふにゃにゃら・・・(笑)

万国共通でないお店独自の名称は
どうも覚えが悪くてかなわない。

ルッコラ、生ハム、米茄子がたっぷりのった
こいつでも¥1,500。

具材もさることながら、
家庭でも作れてしまいそうな
この薄焼きの生地がお店のウリだろう。

パリッとした第一波のあとに
パスタの芯のように存在する生地の柔らかさ。

薄い分、女性がたくさん食べれるのも
指示される理由だろう。



薄焼きピッザは熱が逃げやすい分、
有無を言わさず食べなければならないのだが、
嫁姑がわんさわんさと喰っている姿が
美味しさを物語っている。



ペンネゴルゴンゾーラ。

名前の通りの味付けだ。
茹で加減もしっかり計測されているので
ぷりっとハリのある美味しいペンネがいただける。

クリスマスメニューには通常メニューにない
ポルチーニ茸のフットチーネなんかも用意するそうなので
¥5,800だかのクリスマスディナーに興味のある方は
立地こそ問題ありで口説くような雰囲気ではないのだが、
内容はご満足いただけそうな構成だったのでお試しを。



家族団欒の時間を安心価格で楽しめるお店。
荻窪の地元民ばかりで並びはきついだろうが
是非ともお試しあれ。

ご馳走様でした。

ラ・ヴォーリアマッタ
〒167-0043
杉並区上荻1-7-1 ルミネ荻窪店5F
℡03-3393-1801

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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築地 福ろく寿にて「ひつまぶし」をいただきます

2006-12-20 18:56:43 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

事務方のお姉さまが寿退社することになり
今日は彼女の最後のランチだった。

彼女の好きなお店で
彼女の好きなものを食べさせようということになり
野獣6名をひき連れる美女のリクエストは
福ろく寿なるガラス張りの京料理屋だった。

曰く敷居が高そうで行ったことがなかったそうだ。



私も以前1度だけ入ろうとしたことがあったのだが、
店の前に並ぶメニューの価格帯を見て
尻尾を巻いたお店なのだ。

中に入り一番安い
うなぎのひつまぶし¥2,310を注文した。

ちなみにランチメニューは
この上に3,4,5,000円のものが並ぶ。



注文してまず出てきたのがごま豆腐。

京懐石を謳うお店では定番のメニューだが
可もなく不可もなく、普通に美味しい。

問題なのはタイミング。

うなぎを蒸したり焼いたりするのは
当然のことなのだが、ごま豆腐を食べ終えて
お茶を二杯もおかわりをさせるような
提供の仕方はどうにも解せなかった。

ガラス張りで中の料理人のようすは
逐一見渡すことができるのだが、
ごま豆腐後20分たってようやくひつまぶしがやってきた。



2串分のうなぎが2重になったうな丼。
茶漬け用のこぶ茶に香の物と肝吸いだ。



茶碗によそり、まずは普通にうな丼としていただく。

私がよく口にする三河産でも鹿児島産でもない。
脂のつきが鹿児島産に近いので宮崎産かと尋ねれば大正解。

お魚博士のマグロ君オススメの宮崎産なのであった。

上品な身をしっかりと味わえるように
甘すぎず辛すぎないタレで焼きあげられたうなぎは、
うなぎの脂が苦手な方にも食べていただけそうな美味しさだ。



二杯目はへらでうなぎの身をほぐして
山椒をまぶしてかっ込む。

旨い。

個人的にはこの食べ方が一番好きなのだ。



3杯目はつぶしたうなぎにこぶ茶をぶっかけ、
うなぎの身をさらに載せてネギを添える。

ひつまぶしだ。

皆には評判のこの食べ方も、
やさしいこぶ茶の旨みをもってしても
うなぎの旨みよりも強すぎるように感じてしまい
私は茶漬けでない方がよかった。



香の物も可もなく不可もなく。

口直しの役目は果たしているが
スペシャルなものではない。

驚いたのは普段の私ならば米の硬さを
異様に気にするのだが、こちらの仕事は
そんなことすら感じさせない丁度良さだった。

タレの付いたうな丼として食べても、
こぶ茶で茶漬けとして食べても、
米がああだのこうだのと気にならない
絶妙の炊き加減だったのだ。



食後にはわらび餅がやってくる。

天然もんではもちろんないのだが
味はともかく心遣いがありがたい。



しまった!
黒みつを・・・かけすぎた!

自業自得で黒蜜の甘味ばかりを堪能する
ハメになってしまったのでが、
お茶と共につつくわらび餅は
いつ食べても旨いもんだ。



こちらのお店の他のランチメニューはわからないが
少なくとも¥2,310の仕事と素材は使っている
ひつまぶしなのであった。

内装もこじゃれた感じで、
客先の接待などには飛びっきりではないが
はずれないお店との印象だ。

ご馳走様でした。

福ろく寿本店
〒104-0045
中央区築地1-13-1ADK松竹スクエア1F
℡03-3524-1545
年中無休

ひつまぶし ¥2,310

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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日本橋 たいめいけんにて「たんぽぽオムライス」をいただきます

2006-12-19 14:48:16 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

同僚のメガネ君が
たいめいけんに行ったことがないと言うので
日本橋に行ったついでにたんぽぽオムライスを食べてきた。

¥1,850とランチにしては豪勢なオムライスなのだが
嫁よ、できれば今日のブログは見なかったことにしてくれ。
今度必ずご案内しますから(笑)



場所はコレド日本橋の真裏。
九州じゃんがらラーメンなどがある通りにその店はある。

冒頭の¥1,850で敬遠してしまう方もいるだろうから
最初に言っておこう。

¥1,000しないメニューも沢山ありますのでご安心を。

贅沢品だとわかっていながら
たんぽぽオムライスを大盛りで、
¥50と破格のボルシチにコールスローと一緒に注文した。



注文後しばらくするとコールスローとボルシチが運ばれてきた。

通常のコールスローはマヨネーズやお酢の酸味が
鼻についてしまいがちなのだが、
こちらのコールスローはその酸味を柔らかな旨みに仕立てた
洋食屋さんの技が凝縮された一品なのだ。

いつ食べても旨い。

マヨネーズを使わず、
お酢を油でのばして酸味を丸めているのだが、
キャベツ、玉葱、にんじんだけのこのシンプルな
メニューのレシピは、自宅でもこの味を手軽に
愉しんでもらえるようにと、たいめいけんのホームページでも
紹介している。



ボルシチの方はにんじん、玉葱、じゃがいも、
キャベツを始めとしたおなじみの食材とベーコンだろうか?

¥50とは思えない煮込みっぷりとゴロゴロした具材に
行けば必ず頼んでしまうお買い得メニューなのだ。

ボルシチと言うと牛肉とサワークリームを連想するのだが、
こちらはおそらく使っていないのではないだろうか?



そうこうしているうちに
たんぽぽオムライスがやってきた。



このオムライスの凄いところは
表面の蒸しパンのようなキメ細やかさと、
内面の想像以上のトロミ。

デフォルトの¥1,850というお値段の
¥1,000近くはこの技術料ですと言われてしまえば
納得してしまうような代物なのだ。



裾から漏れるトロミの一部が
内面の頃合の良さを連想させてくれる。

オムレツの中心にパックリと切れ目を入れて広げる。



どろっトロの卵汁がケチャプライスに
広がる様はいつ見ても美しい。



何回頼んでもこの状態で提供してくれるのが
職人技なのだろう。



色づけに付属のケチャップを軽くかけるのだが、
人によっては卵の上をまっかっかにしている人もいる。

できれば何もかけないのが一番のオススメだ。

ケチャップライスには酸味を感じさせないながら
トマトの香りを十分に堪能できるだけの味付けがされているので、
とろとろの卵だけで十分美味しさを堪能できる。

ケチャップ自体は既製品なのだろう。

味が強すぎてせっかくの料理を
完全にぶっこわしてしまうのだ。



一口パクリ・・・

やばい!相変わらずの旨さだ。

ケチャップライス自体はやさしいそこそこの味なのだが、
卵の表面のうっすらとしたスポンジのような食感と
どろっとろな部分がケチャップライスと一緒に口の中に飛び込むと
それはそれは大変なことに・・・



こいつで¥1,200程度ならば間違いなく満点なのだが。

とはいえ、特に営業をやっている方なんかは
社会勉強やたしなみとして一度は食べておくべきものだろう。

ちなみに年内は休みなしで
正月も3日から営業するそうだ。

洋食屋ならではの洋風おせちは
5人前が52,500円、3人前は36,750円で
どちらも干支にちなんだ凧が付いてくるというので、
興味のある方は12月27日までにお電話を。

ちょいと高いが美味しいごはんをご馳走様でした。

たいめいけん
〒103-0027
中央区日本橋1-12-10
℡03-3271-2464

伊丹風たんぽぽオムライス ¥2,050(大盛り¥200を含む)
コールスロー         ¥50
ボルシチ           ¥50

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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築地場外 ルパンにて「あんクロワッサン」をいただきます

2006-12-15 12:22:53 | 銀座・築地 その他(パン・スイーツ・酒)

今日の昼飯は研修で出されたお弁当だったので、
先日の昼飯のついでに見つけた築地場外情報を。

実は場外をうろちょろしていると、
築地には似つかわしくない思わぬお店を発見したのだ。

お店の名前はパン工房 ルパン。

鮮魚が並ぶ界隈にあっては、
間違いなく浮いた異色のお店だ。



お店の方に聞くとオープンしたばかりだそうで、
パンの方はクロワッサンのような形をしているが、
パイ生地が多重になっていないもので、
名称を聞いたのだが申し訳ない。

勝手にあんクロワッサンと呼ばせていただく。

お店の方は周りの場外のお店と同様に
とても小さく、3畳ほどの小さなスペースでパンを焼いている。



オススメはなんと言ってもあんこ入りと言うので
食後のデザートとして一個購入してみた。



場所はというとテリ-伊藤さんの
ご実家が営む卵焼き屋さんの斜め前と
言えばお分かりいただけるだろうか?

場外と場内の間の場内側に
異彩を放つお店を見つけられるだろう。



会社に戻り早速試食を・・・

モッチリとした生地の中から
しっとりとしたあんこが飛び出してきた。

旨い!

外はクロワッサンよりも
やや硬めながら、生地の弾力を生み出しているのは
バターなのだろうか?

あんことの絶妙のハーモニーは
そこいらのケーキを購入するよりも
立派なデザートになってくれる。



年末年始の買出しに疲れたら
旨いパンをかじりながら再び人波にもまれに行く。
そんな光景が想像できそうなお店なのであった。

ご馳走様でした。

パン工房 ルパン
中央区築地4丁目16-2

あんクロワッサン ¥180

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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築地場外 鈴木水産にて「箱うに」をいただきます

2006-12-14 14:46:44 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

昔は好きじゃなかったのに
今では大好きな食べ物のひとつがうに。

子供の頃はうにの独特の風味が大の苦手で、
母親なんかには「あんたはいい子ねぇ~」
なんて言われながら、嬉しそうに食べている姿を
ボケーっと眺めていたものだ。

不思議なものでいつの間にか食べれるようになっていた
うになのだが、今では2ヶ月おきに無性に食べたい日がやってくる。



やって来たのは鈴木水産。

以前キンメの煮付けを紹介した
晴海通り沿いのバラック小屋のようなお店だ。

旬は過ぎているとはいえ、今日の私には全く関係ない。
箱で出されることで有名な生うに定食を大盛りで注文する。



ごはんにあさりの味噌汁、
箱うにに刺身、帆立の煮付けと新香。
旬の季節に比べたら若干箱うにが
小さいとはいえ、十分すぎる内容だ。



えぞむらさきなのだろうか?
うにの種類は不明だが一口パクリ。

全然旨い!

みょうばん臭さの全くない
十分すぎるほど旨いうにだ。



東京で¥1,000でこれだけのものが食べれるのは
築地にあるお魚屋さんならではの強みなのだろう。



煮付けや焼き魚は白いごはんを、
うにには酢飯が提供される。

隣りのお婆ちゃんが喰いつくように
写真を撮っている私の姿を見て、
不思議そうな顔で見ている。

話込むと自身の米寿のお祝いで
孫やら子供やらが沢山来るので
旨いもんを喰わしてやりたいと
雷門からバスを乗り継いでやってきたそうだ。

八十八歳にして行動力にも感心したのだが、
煮魚をぺロリと食べてしまう食欲にも驚いた。

お婆ちゃん曰く、
長寿の秘訣は旨いもんを
よく噛んで食べることだそうで、
太鼓判を押していただいた。



この帆立も実に旨い。

作り置きなので冷めているのは残念なのだが、
こいつとごはんさえあれば十分贅沢な食卓が出来上がる。



ほたてとたこの刺身だ。

そう言えば最近たこの値段が恐ろしい程高い。
しかも近海産のものはあまり目に付かず、
外国産であるのにかかわらずなのである。

刺身の方はまずまずで、
うにで十分満足していた食事に
嬉しいオマケが付いたような感覚で、
野暮なことも言う気にはならない。

いつも通りのあさり汁を流し込み、
満足の行く食事が摂れました。

ご馳走様でした。

鈴木水産
中央区築地4丁目11番2号
TEL03-3541-7860
日曜・祝日・休市日定休
平日 10:30 - 13:30
土曜日 10:30 - 13:30

生うに定食 ¥1,000(大盛り無料!)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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⇒ 鈴木水産は煮付けも旨い!

銀座 ゲンカツにて「ゲンカツ」をいただきます

2006-12-13 13:52:33 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

皆さんは目覚めの一杯に何を召し上がっているのだろうか?

私の場合は一杯目にエスプレッソかココア。
二杯目には決まって紅茶を飲んでいる。

紅茶を飲む理由は単純だ。
カフェインがコーヒーの2倍入っているという先入観が、
すごく目覚めた気にさせてくれるから。

男って単純なのだ。

今日のランチは銀座三越に
フォートナムメイソンの紅茶を買いに行ったついでに、
恵比寿にあるキムカツの銀座店ことゲンカツに
テレビなどでも有名な厚さ0.3㎜のロースを25枚重ねた
ゲンカツ(キムカツ)を食べに行った。



場所は銀座三越の隣りにある
アクトビルの3階だ。

ちなみに恵比寿のキムカツは食べたことがあるが、
銀座で食べるのは初めてだった。



階段で3階まで登り入口に到着。
半年程前に覗いた時は、昼時に並ぶ客もいたのだが、
客の入りは7割程度。

しかもその7割は女性客だった。

恵比寿では普通の何も入っていない
キムカツを食べていたので、
チーズ入りを注文した。



こちらのお店のネックのひとつは
低温で揚げるので時間がかかること。

キャベツが先に提供されるのだが、
そこから15分はかかる待ち時間を考えると、
ドレッシングがあるとはいえ先に食べる気にはならない。



こちらがかの有名なキムカツサンド。
最近ではJリーグの試合などで出店を出したりと
精力的に営業をしている。



注文して約20分。
ようやく飯がやってきた。

ちょいとばかし驚いたのが、
バイトのお姉さんはごはん茶碗と味噌汁の
配置すらまともにできないこと。

平均単価¥2,000のお店にあって
こいつはいただけない。



かつ用に特製ソース、ポン酢、塩が用意されており、
お店からはポン酢を薦められた。



こちらがゲンカツ(キムカツ)。
生パン粉の薄い衣にくるまれた
25枚のロース肉がとろけたチーズと一緒に
八つ切りになっていた。



チーズと肉の味で十分食べれるので
とりあえずパクリ・・・・

まずまずだ。

やや肉汁の少なさに物足りなさを感じるが、
薄い衣にくるまれたミルフィーユ状の肉は
とんかつとは思えないほどあっさりと食べさせてくれる。

ここが女性客に受けている理由なのだろう。

とんかつ屋は女性に敬遠されがちなもの。
くどすぎないように努力した成果が
大ヒットに繋がっているのだろう。

逆に男性の私などは費用対旨さの点から見ると
どうしてももの足りなく感じてしまう。



また、薄い肉の合せカツは
思いのほか熱を逃がしやすい。

ゲンカツは揚げた後にさらに余熱で蒸らしてから
包丁を入れているので、きてから5分後には
すっかり冷めてしまうのだ。

冷めたカツを食べるには
どうしてもソースで舌を騙しながら
食べざるをえないのがもうひとつのネックだった。



ごはんはご覧のようにおひつで提供される。
低温で揚げる時間を利用して炊き上げているそうだ。

炊き加減は申し分ない。



味噌汁は紅白を自分の好みで選択させてくれる。

赤だしのなめこ汁は及第点のお味だった。

今回のゲンカツは同じなのだろが恵比寿で食べたものよりも
ジューシィでなかったように感じてしまった。

また、価格面で見るとどうしても
燕楽で食べた肉の旨みに軍配を上げてしまう。

私の好みではないが、
女性にはお薦めできるお店なのであった。

ご馳走様でした。

ゲンカツ銀座店
〒104-061 中央区築地4-6-18銀座アクトビル3F
℡03-3567-1129

ゲンカツ(チーズ入り) ¥1,950

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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⇒ 絶品とんかつなら「燕楽」がオススメ!

築地場内 中栄にて「合いがけ」をいただきます

2006-12-12 17:09:35 | 銀座・築地 カレー

最近市場の方に足が遠のいてしまっていたので
久々に場内まで足を運んでみた。

高はしで煮魚でもと思っていたのだが、
以前ご紹介した禄明軒の並びにある、
中栄(ナカエイ)で足がストップした。

大正元年創業のこの店は、
築地場内にありながら昼時は
行列のできる有名店なのだ。



今まではせっかく場内に来たのだからと
魚を求めていろんな店を渡り歩いてきたのだが、
築地市場に来てまで行列してしまうカレーの秘密を
どうしても知りたくなってしまったのだ。

中に入ってまず目についたのがそのお値段。

インドカレー、ビーフカレー、ハヤシライスが
デフォルトメニューで全て¥500円。

こちらに大盛り¥100、特盛り¥200、卵¥50をプラスするのだ。

他にはスープや味噌汁などのメニューがあるのだが、
どうやって喰っても¥1,000以内で済んでしまうのも
魅力のひとつなのだろう。



私の初中栄は2種類の味を同時に楽しめる合いがけを
店の方が薦めてくれたインドカレーとハヤシライスで、
大盛り、卵入りで注文した。

左がインドカレーで右がハヤシライス。
卵はごはんに埋め込むように提供された。



インドカレーは玉葱と豚バラと特製のルーや
野菜と一緒に鶏がらスープで作られているそうだが、
野菜の甘味の少ない香辛料のバランスで勝負するカレーだ。

具がお肉だけで寂しいのかと思うとそうではなく、
お肉がゴロゴロしている分、気にならずに食べられる。



ハヤシライスは逆にセロリ、ピーマン、タマネギ等の
野菜の甘味がしっかりと効いたまろやかで酸味を抑えたルーで
シナモンの香りが上品に薫っていた。



こちらのお店の特徴のひとつはキャベツだろう。
人によってはたくさん盛り付けてもらっている人もいて、
減量中の面々はごはんなしでキャベツにルーを
かけて食べる人もいるそうだ。

また、高回転のお店の秘訣は接客の良さもあるのだろう。
挨拶、水を補充するタイミングなどどれも快活にこなしている。

いい仕入れをして気持ちよく帰ってもらいたい。
そんな気持ちが伝わってくるお店だった。



店を出て目に飛び込んできたスチロールの山。
西部警察にでてきそうな絶妙の絵面も場内の魅力だと思う。

ご馳走様でした。

中栄(ナカエイ)
中央区築地5-2-1
℡03-3541-8749

合いがけ(インドカレー&ハヤシライス) ¥750
    (大盛り¥100、卵¥50を含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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銀座 ジャポネにて「ジャリコの横綱」をいただきます

2006-12-11 12:06:00 | 銀座・築地 イタリアン
先週金曜日。

有楽町のチャンスセンターで年末ジャンボを購入後、
久々にジャポネが喰いやすい時間なのではと、
インズ3へ早歩き。

時間は14時をちょっと回ったあたりだ。



甘かった。昼時程までの行列ではないが
それでもカウンターはぎっしり、
10人程の行列ができていた。

20分待ってようやく席に着席でき、
ジャリコを横綱で注文した。

銀座界隈のB級グルメの帝王的なお店なので
ご存知な方も多いとは思うのだが、
横綱?なんじゃらほい?な方のために少々。



ジャポネには複数のサイズがあり、
レギュラー→ジャンボ→横綱→親方→理事長と
右に行けば行くほど値段とは比例することのない
凄まじいボリュームのスパゲッティを食べることができる。

レギュラーですら女性には苦しめの量で、
普通の空腹の男性ならばジャンボで十分満腹になれる量なのだ。

横綱までが通常のメニューに記載してあるメニューで、
それ以上を食べる場合は、おばちゃんに
「横綱食べたことある?」と
確認されてしまうほどの凄まじい量なだ。

感心するのが値段の刻み方。
レギュラーから¥150円~¥50の間で刻んでいるのだが、
お金の価値の3倍以上はするだろうといったボリュームで
応えてくれるのだ。

ちなみに、私は目にしたことがないのだが、
レギュラーとジャンボの間のサイズも
¥50増しで注文できるとかできないとか。



毎度のことの行列店なので、
列の作り方まで張り紙をしていたりする。

インズ3の集客の8割が
ジャポネに来る老若男女と言っても
過言ではないのではないだろうか?



こちらがジャリコ。

客の7割がこのジャリコを注文する看板メニューだ。
具材は豚肉、海老、しそ、トマト、しいたけ、玉ねぎ、小松菜。

個人的にはカレーの載ったインディアンや
豚キムチのキムチスパもお奨めしたい。



この存在感が横綱だ。

グラスと比較をすればある程度サイズは
想像していただけるだろう。

初めて行く方は、
間違いなく並ぶことになると思うので、
カウンターごしで頻繁にやり取りされる
レギュラー、ジャンボ、横綱の実際のサイズを
見て決めるのが一番だろう。



私は横綱しか食べたことがなかったのだが、
なんともラッキーなことに20分の待ち時間で
親方と理事長を目の当たりにすることができた。

横綱から¥50増しの親方は横綱の1.3倍位だろうか?
食べれる可能性は感じたが、食後にサラリーマンとして
職場に復帰しても役立たずになってしまいそうな量だ。

理事長に関してはサラリーマンは食べちゃいけません!

明らかに他のお皿とは奥行きの異なるお皿に
ものすごい高さで大量のスパゲッティが
積み上げられている。

間違いなく社会復帰が難しい量なのだ。



ジャリコが人気のある理由はなぜなのだろうか?

察するに喰い倒れメニュー満載のジャポネにあって、
最後まで飽きずに食べさせる工夫が一番バランス良くしてある
点ではないかと勝手に推測した。

大量のスパゲッティはこってりしすぎては
とてもとても食べきれない。

こってり中枢をくすぐるのは
茹で置きの麺を炒める際のバター、豚肉、玉葱。

これに対してさっぱり中枢をくすぐるトマト、
小松菜のシャキシャキとした食感、トマトによって
クセを感じさせすぎないシソと薄口の醤油。

食に変化を与えている椎茸とほんとに小さな海老。

このバランスの良さが、モチモチでもっさりとした
大量のスパゲッティを不思議と食べきらせてしまう秘訣なのだろう。



同僚などは
「ジャポネを食べずして銀座を語ることなかれ」とまで言い放つ。

腹いっぱいご馳走様でした。

ジャポネ
中央区銀座1-2銀座インズ31F
℡03-3567-4749
月曜日~金曜日10:30~19:30
土曜日10:30~15:00
日曜日祭日

ジャリコ ¥800(横綱)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★★

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築地 越後家にて「あこう鯛」をいただきます

2006-12-07 15:18:48 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

あれだけ肉食生活を満喫すると
不思議と魚が食べたくなってしまう。

と言う訳で今日はお魚を求めて市場方面へ。



以前紹介した串jigeの先の
越後家の軒先であこう鯛を発見した。

画像は見にくいが
右から2番目の張り紙に
¥1,000の文字がはっきりと書いてあった。



ここはおかわりごはんが無料なので、
最初は白いごはんとお魚を、
2杯目は卵ごはんを食べようと
¥50の生卵と一緒に注文だ。



やってきたのがこちらの定食。

ごはん、味噌汁、あこう鯛の塩焼き、
ひじきと新香に生卵。

身の大きなあこう鯛に
昼食を満喫できそうだと
ほくそ笑んでしまった。



そう言えば最近、ひじきを食べていなかった。
十年程前まで暮らしていた荻窪の実家では、
体に良いとしょっちゅうひじきを喰わされたものだ。

久々だからだろうか、
純粋に美味しく感じ入ってしまった。



お味噌汁は変わったところでもやしが沈んでいた。
上品ながらしっかりとした味付け、
もう少しダシが効けば極上の味噌汁になるのだろう。



粕漬けが有名なあこう鯛だが、
干物を芳ばしく焼いたのだろうか?



この黄金色が堪らない。
皮のパリパリ感といい食欲を
活性させてくれる。

塩加減を試しにパクリと・・・

旨い!

脂も程良い上品な身の味をぶっ壊さないように
ほとんど塩をしていない。

個人的にはもう少し塩味があっても良いと思い、
大根に醤油を垂らしていただいた。



表面の黄昏っぷりとは裏腹に
中はこんなにプリプリした身が
ぎっしりとしき詰まっている。



お店の中は魚に対する造詣を感じさせる
カウンター席とテーブル席が3っつ、
常連さんも多く以前食べた鯖や鮪も
なかなかのお味で、魚に関しては
外さないお店のひとつだ。

2杯目の卵ごはんをかっこんで
満足できる昼時を過ごすことができた。
言い忘れたがごはんの炊き加減も
良い仕事ぶりだった。

美味しいごはんをご馳走様でした。

越後家
中央区築地2丁目14-12
℡03-3542-1572

あこう鯛定食 ¥1,050
(生卵¥50を含む、ごはんのおかわり無料!)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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銀座 牛庵にて「神戸牛」をいただきます

2006-12-06 15:32:30 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

結婚前に喰いそびれた
牛庵のハンバーグが無性に喰いたくなり、
片道5分の道のりをBダッシュだ。

時間は12時05分。



可能性を十分に感じながら席に付くと
2組前に並んでいたお姉さま方の席から神の声だ。

「ハンバーグラスト入りました~」・・・・

ほんの2分程の差であろう。
週半ばのモチベーションを一番上げたい食事が
それはそれは悔しいものになってしまった。

口を尖がらせながら
サービスステーキ(ロース肉)を注文した。



しばらくして同僚が頼んだ和牛すき焼きがやってきた。
相も変わらずジュージューと素敵な音と香りを運んでくれる。



ライスと味噌汁漬物にサラダが運ばれてきた。
ごはんはつぶがしっかりと立った、
私好みのやや硬めな炊き加減だ。

ここでひとつアドバイスが・・・

こちらのお店は大盛りごはんも
おかわりごはんも同じ¥100。

店のおばちゃんが小声で教えてくれた通り
ごはんをいっぱい食べる人にはおかわりごはんがお薦めだ。



実はサービスステーキは今回が初めてで、
思ったよりも随分と旨そうな肉が運ばれてきた。



肉の下には玉葱が敷き詰められており
食べ進める道程でいい感じにへたってくれる。

じゃがいも、にんじん、インゲンと共に食べる
肉厚なお肉はごはん2膳で丁度良い。



お肉の方は11枚に切り下ろしてあった。
表面にはしっかりとした焼き色が・・・

お店の方からは醤油をかけてと言われたものの
塩・胡椒で十分旨そうだと一口。

旨い。

胡椒はしていないようだ。
塩もほとんど感じない程度の加減で、
半分をそのまま、半分を醤油で食べてみた。



レアよりなミディアムレアは、
見た目よりもしっかりと火が入っていて
レアが苦手な人でも臭味だのを気にすることなく
食べられる。

ランチ用のサービスロースなので
肉の甘味まで感じることはできないのだが、
十分に旨みは堪能できた。

今日も客はひっきりなし。
外さない店は皆さんよくご存知だ。

ご馳走様でした。

牛庵
〒104-0061
中央区銀座6-13-6
℡03-3542-0226
ランチ 月~土 11:30~14:00
        17:30~22:00
    祝日  17:00~21:30
日曜日 年末年始定休

サービスステーキ ¥980
おかわりごはん  ¥100

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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⇒ 銀座のオススメランチ!牛庵の和牛すき焼き

銀座 ひょうたん屋にて「鹿児島うなぎ」をいただきます

2006-12-05 18:34:46 | 銀座・築地 天婦羅・天丼・うなぎ

ホノルルマラソンに旅立つ同僚に
最後の純和食なものを食べてもらおうと、
魚やら丼やらの中から決めてもらった昼食はうなぎ。

行きなれたお店のひとつである
銀座6丁目のひょうたん屋に行ってきた。



実は今まで不思議に思っていた
疑問のひとつが今日になって解決された。

それは、以前ご紹介した銀座一丁目のお店の名前も
こちらと同じひょうたん屋・・・

仕上がるうなぎも全く異なることから
どうにも暖簾わけとも考え辛く、
たまたま同じ名前なのかなぁ~位に考えていたのだが、
実は一丁目のお店が本店で、
ご兄弟でやっているとのことだったのだ。



とはいえ、何点か腑に落ちない点もある。

本店は蒸さないうなぎで、外はカリパリッ、中はぷりぷりなのに対して
こちらの方は外は芳ばしく、中は若干ふっくらと感じさせる全くの別物。

本店のうなぎの仕入れは未確認だが三河産ではと思われるうなぎに対して、
こちらの方は十中八九鹿児島産を使っているのだ。



悶々としながらもランチ限定の丼を
大盛りで注文した。

ちなみに重は梅が¥1,500。
竹が¥1,800。松が¥2,100と
記憶が正しければ最もうなぎの大きなメニューは
本店の方が高かったのではないだろうか。



こちらのうな丼はこんな風に蓋付きでやってくる。

今まで何度と食べてきたこのうなぎは
蒸した後に焼いたものだとばかり思っていたのだが、
お店の方によると蒸さないで焼いて
丼はこうして蒸らしていると言うのだ。

なるほど!

蓋で蒸らされていたので、
本店との違いを大きく感じていたのか。



新香と吸い物が付いてくる。

新香は酸味が強く濃厚なうなぎの旨みで充満した
口の中を完全に口直ししてくれるのだが、
うなぎの余韻に浸りたい私としては、
もう少しあっさりして欲しいと思ってしまう。

新香が強めな分吸い物はごくごくあっさりとした
うなぎの余韻を十分に感じられるものだった。



うなぎの方はいつもの鹿児島産にしては
随分とノリの良い代物だった。

一口パクリ・・・

えっ・・・いつもよりも旨い!

普段ならもっと脂が落とされた
上品なうなぎの旨さを堪能するような丼なのだが、
今日の仕入れが良かったのだろうか?

脂は落とされているのだが、
白身に旨みが染み込んだような極上の味わいだった。



同僚も普段との違いを存分に感じていて、
毎回このうなぎが喰えるのならば
通いつめても良いとご満悦であった。



ごはんの炊き加減もいい仕事だ。

タレに負けない強めのごはんに絡んだ旨み汁。
貧乏臭いが本当にこれだけでごはんを食べられる。

軍配をあげるならば私の好みは本店だ。
プリプリのうなぎに辛めのタレと外れのない仕事ぶり。
いつ行っても満足させてくれる。

とはいえ、今日のこのうなぎは本店のものと
甲乙つけ難い素晴らしいもの。

本店よりは甘めのタレが余熱で蒸らされて
柔らかくなったうなぎに染み渡っている様。

仕入れが良かったですませない
職人芸を堪能できました。

美味しいうなぎをご馳走様でした。

ひょうたん屋
中央区銀座6-12-15
℡03-3572-2511

うな丼 ¥1,300(大盛り¥100を含む)

甚平満足度 ★★★★★ (今日のは旨かった!)
甚平満腹度 ★★★★☆

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⇒ 私好みは本店のプリプリうなぎ!