![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/d6/5f109f66d598933f14c6ef7455874044.jpg)
プチ同窓会に行ってきた。
先月末。
渋谷の炭火が悶々と立ち昇る飲み屋街の一角で
私と同じように横に年輪を重ねてきた
懐かしい顔にばったりあった。
その懐かしい顔。
実は中学生の頃のクラスメイトで
あまりの懐かしさにアイリッシュパブに
引き擦りこんでしまったのだが、
その時に持ち上がった企画が
今回のプチ同窓会。
彼が薦める東京ではその店でしか喰えないという
黒豚のしゃぶしゃぶをいただきに行ってきたのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/e2/2392743efd5712986765bbeaf57e7f70.jpg)
場所は目黒駅から
権之助坂を左手で3分程下った場所だ。
歩道橋の袂にて
ご覧のいしんという看板が目に入るので
そこの階段を地下に降りてゆくと
いくつか芳ばしい暖簾の先に
このお店を見つけることができる。
約束の時間にちょいとばかし遅れて入ると
丁度、忘れようのない面々が集まった所だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/9e/c243cea7a5bc2e7d556330c8609b1cc2.jpg)
こちらのお店。
単品でなくコース料理に
単品で補完するのが良いのだという。
コースは3コース用意されており、
黒豚しゃぶしゃぶ・串コース ¥2,700
(お通し、串おまかせ3本、黒豚しゃぶしゃぶセット
野菜黒豚盛り合わせ、ちゃんぽん麺、お漬け物)
黒豚しゃぶしゃぶセット ¥1,800
(野菜黒豚盛り合わせ、ちゃんぽん麺、お漬け物)
おまかせ串コース ¥1,900
(お通し、串おまかせ5本、野菜焼き)
言いだしっぺお奨めの
黒豚しゃぶしゃぶ・串コースに
いくつかの単品を合わせていただくことにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/18/7963897dc7e494a60d8cb21b29f7726f.jpg)
樽生の達人が注いだ
プレミアムモルツのグラスが発した
高音が鳴り止まぬ中で、
手元に置こうとしたその瞬間。
危うくグラスを落としかけるところだった。
箸置きに使われている物体が
あまりにも予想外なものであったことの反動なのだ。
ふぇ、フェリックス!
懐かしい面々が十数年ぶりならば、
フェリックスとの再会は二十数年ぶり。
この不思議な共通点に
まんまといっぱい喰わされた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/bc/d0e8dfe7a3737647c5de87a8f5f89c81.jpg)
最初にやってきたのは黒豚のレバー。
口に運び入れると・・・
驚いた。
外見はしっかりと焼かれているこの肝臓。
炭火でしっかりと加熱されているのにもかかわらず
中はこの按配だ。
新鮮だと捉えるよりも
職人の腕が活きた焼き方だと捉える方が
間違いないのだろう。
こちらのお店。
鹿児島県下で黒豚育成の名人と言われている
(本当かどうかは知りませんが・・・)
増元黒豚農場の黒豚を東京で唯一喰えるお店だとか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/f6/cdbae07f11c3ffd95d37cd368afb7936.jpg)
続いてやってきた豚の心の臓ことハツを食しても
なるほど。なかなかに旨い豚肉だ。
ちょうど「ウチくる!?」でワッキーさんが
行きつけだと紹介したばかりだそうで
その甲斐もあって最近ではインパルスの堤下さん
なんかが贔屓にしてくれているそうだ。
それもそのはずだと頷けるのが価格帯。
芋焼酎は¥500代がズラリ。
串も1本¥180~¥240と
豚肉の並ぶ寿司屋のような品のある内装にして
リーズナブルに美味しくいただけるのが
支持される理由という訳なのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/d6/5f109f66d598933f14c6ef7455874044.jpg)
続いて豚の子宮。蕾ではなくコブクロだ。
私はこのゼラチンのようなコラーゲン質が大好物。
大好物ばかりだという余計な突っ込みは棄却して
バクリと口の中に・・・
旨い。
トロ~りと口の中に
後を引くように広がる脂の甘味。
ビールおかわり!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/f6/5e8ef44bf9a759f061ad4b3c4df64b99.jpg)
続いてうまかつという名のとんかつだ。
ご覧の通リ。
こちらのとんかつは
キムカツが一躍有名にした
ミルフィーユ仕立てのとんかつだ。
ハーフサイズで1人前が¥840。
以前。銀座のゲンカツでこの仕様は
熱が逃げやすいと言っていた通リ、
急いで食べるのが吉なのだろうと
何も漬けずにバクリとやる・・・
ジュっと口で滲む脂の旨み。
軽く塩を落とし
脂が塩を溶かした雫を
舌先で愉しむのが至極の時だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/6d/7f8704ffca82b46b7503010d0c72fc7c.jpg)
全然脂っぽくない脂。
普段は嫌がるこの脂を
コラーゲンのようにありがたがって
食べさせてしまうのだから大したものだ。
飲み物も芋焼酎に切り替え
今をトキメク神楽酒造の東国原なんていう
飲んだことのない焼酎やら、丸西焼酎なんて
小さな蔵元のうなぎという焼酎など、
都内の流通に左右されない風変わりな銘柄を
堪能させていただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/36/b7f411db908116a38580c1f152619889.jpg)
続いて生姜焼き¥980。
このロースの脂身部分。
先ほどありがたい脂身だと
表現していたものと同様に一味違う。
ちょいとばかしコリッとした食感から染み出る旨み。
ちょっとお目にかかれない
豚のポテンシャルを堪能することができた。
ごはんが欲しい・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/d4/e6631a4d4d08d9071e0acacc65f4b1d4.jpg)
〆は豚しゃぶだ。
昆布出汁に、にんにくを2片落し
煮立つのをジッと待つ。
ぶくぶくしだしたら
肉・肉・肉だった1日に
懺悔するように野菜をたっぷりと放り込む。
野菜がしなったら
豚肩ロースをはじめとした3種類の肉を
お好きな時にお好きなように
2~3度昆布出汁に潜らせて
野菜を巻き上げる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/2a/34fe38522314112c9b6e499adb2f9227.jpg)
バクリとやると・・・
旨い。
にんにくがほのかに移った昆布出汁が
野菜にしろ肉にしろ1つ1つの味を
際立たせてくれるのだ。
感心したのは漬けダレの妙。
つい最近だと牛庵の和風ハンバーグが
和風と付けばポン酢を合わせる機械的な処理で
せっかくのお肉の味を台無しにするお店が
多いことを嘆いていたのだが、
こちらのお店は牛庵同様に
はんなりな蕎麦ツユのような
出汁の力で素材を損なわない食べ方を
させてくれるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/d1/9cb7ddc36c564e32279c83dfc305ebdb.jpg)
肉と野菜は当然のようにおかわりし、
昔話に随分と花を咲かせてしまった。
ここで余談をもう1つ。
こちらのお店の店員さん。
なんと若貴兄弟の
兄弟子の方がいらっしゃるのだ。
若貴の若かりし頃の話を聞きながら飲む芋の味。
お腹の具合はいつも以上に絶好調で、
皆が喰った~ともたれる姿に対して
2合目にも満たない腹の虫を
どうしてくれようか考えてしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/a7/5cb438e90766dbf114af0c36b63f07e9.jpg)
〆の帳には自家製のチャンポン麺をブっ込む。
こいつは例の元兄弟子の方が打ったものだ。
豚から落ちた旨みと野菜のエキスを吸収した
昆布出汁がチャンポン麺を
いくらでも喰わせてくれるのだ。
おかわり。
週もまだまだ始まったばかりということで
この一軒でお開きになったのだが、
集まった4人の空白の10数年間を埋める作業は
酒と旨いもんがあれば十二分だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/38/8dd4d975bd7dfc98ed01b3c379c5f14d.jpg)
このいしん。
以前は渋谷にお店を構えていたそうだが
大酒を喰らった私が足をひっぱり
一人あたり¥7,000程の会計になってしまった。
とは言え、普通に飲み食いする分には
¥5,000程で十分賄えそうな価格設定は
文句なく安いと言える仕事ぶり。
串単体で言えば、
私は新宿鳥茂をお奨めするのだが、
一度は行ってくださいなと
お奨めできるお店だった。
ご馳走様でした。
いしん
目黒区下目黒1-3-28サンウッド目黒B1F
TEL03-5436-2234
※お問い合わせの際に「銀座の甚平喰い倒れ日記」を見たと言うと
「あの人よく食べますよね!」と言われます
17:00~26:00
日曜定休日
黒豚しゃぶしゃぶ・串コース ¥2,700
生姜焼き ¥980
うまかつ ¥840
(レバ¥180、ハツ¥180、子袋¥240)
甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆
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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
それでは明日もお会いしませう
豚のレバー・・・美味しいですよね~
牛より好きです~
ぽちっと!
とってもおいしそうな写真のとんかつの脂身
待ちうけ画面にしたいくらいです~。笑
(すごい勢いでおいしさ伝わってます!)
中学生の2倍近く年をとってしまいましたぁぁ。笑
ほんと友達っていいね!
どれも美味しそうで、お値段も手ごろなのがいいですね。
目黒に実家があるので、母と一緒に行こうと思います。
おはようございます。甚平です。
私も臭みの少ない
豚の方がレバは好みです。
コストパフォーマンスが高く
お奨めできるお店でした。
おはようございます。甚平です。
中学時代。
戻りたいですねぇ。
私の一番のモテ期だったかもしれません。
懐かしいなぁ。・・・
そういえば読書マラソンなる
本を読ませるための企画があり、
私は中学校で最初に42,195頁だか
421,950頁だかの読書をしました。
学校の図書室に私のネームプレートが
飾ってあるんですよ。
手前味噌な話ですが・・・
おはようございます。甚平です。
わが家ももっぱら豚肉が多く、
後輩の実家が作っている
もち豚ばかりを食してます。
豚は家計に優しくて、美味しくて
とっても重宝しますねェ。