銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

有楽町 つるとんたんにて「貝柱クリームのおうどん」をいただきます

2009-03-09 22:09:26 | 銀座・築地 蕎麦・うどん

「インデアンカレー」に「きじ」、
「つるとんたん」。

何故に大阪の美味が有楽町・東京界隈の
とある一エリアに密集しているのだろうか?

TOKIAビルに行くたんびに
この謎がいつになったら解明できるのかと
毎度まいどで考えさせられてしまう。

TOKIAビルに行かれたことのある方ならば
昼時の行列1位2位を争う2つの店舗を
よくご存知なのだろうが、
これまで、その片割れの「きじ」しか
ご紹介していなかったので、
きょうは竜虎の片割れの「つるとんたん」を
ご紹介したい。



TOKIA地下1階14時の絵。

「きじ」や「つるとんたん」で
ランチをと思ったのに行列に
心が折れたことのある方。

14時~15時は大抵ガラガラなので
ちょいとばかし遅いランチで
ありつくのが良いだろう。

「つるとんたん」の店舗前には
馬鹿でかい器に入れられたうどんが
並べられているのだが、こちらのお店。

ホントにでかい器でおうどんを
提供してくれるのだ。



主なメニューは
日替わり(炊き込み付き) ¥880
きつね ¥680
地鶏 ¥980
肉 ¥980
天ぷら ¥1,200
釜玉 ¥780
ざる ¥780
すきやき ¥1,650
チゲちゃんこ ¥1,650
牡蠣 ¥1,000

変り種は
かつカレー ¥1,200
牛すじカレー ¥1,200
海老クリーム ¥1,200などか。

何も言葉を足さなければ和洋折衷の定食屋と
勘違いをされてしまいそうなので断わっておくが、
全ておうどんのメニューなのだ。



今回注文させていただいたのは
貝柱クリーム ¥1,200のうどん3玉だ。

楊枝を並べてみたので
器の大きさがおぼろげながら
お判りいただけるだろう。

こちらのお店。

うどんの玉数は3玉まで
無料で増減してくれるので、
私のようなワイシャツの中で
ぷよぷよのペットを育てている方も
まずまずご納得いただけるのだろう。

ちなみに最後まで
迷いに迷ったメニューはかつカレー。

カレーうどんは津々浦々
もはや定番中の定番と呼ぶに相応しいのだろうが
かつカレーうどんとなると
中々お目にはかかれないのでないだろうか?



以前、新宿の東京麺通団の
チーズ入りの釜玉ことチー玉を
和製カルボナーラだとご紹介しているのだが
ここまで思い切ったクリーム仕様のおうどんも
随分と珍しいものだと思う。

クリームソースの中に
帆立の貝柱と三つ葉。

目の当たりにすると
饂飩との相性が悪くないであろうことを
十二分に推察することができた。



紙エプロンを首に下げズルリと・・・


まずまずだ。


シチューと言うよりも
スープ状のクリームソースは
うどんでもパスタでもしっくり行く加減だ。

ただし、写真控えめに口に運んだはずの
手打ち饂飩の具合はちょいとばかしユルく感じた。

嗜好の違いもあるのだが
私の好みではない饂飩だと
正直に申し上げておく。



貝柱をバクリと・・・

こいつが饂飩であるからこそ
新鮮味を感じるものなのだが
かつカレーにチャレンジするべきだったかと
ちょいとばかし後ろ髪を引かれてしまった。

ちなみに3玉のボリュームだが
私の腹では2玉に感じる程度のものなので
本気でお腹を満たしたい輩は
3玉×2杯をお召し上がりいただくか、
インデアンカレーかジャポネを
デザート代わりにすると良いだろう。

(ちょっと言い過ぎたな)



こちらのお店。

トッピングメニューも
中々に充実しているのだが

月見 ¥170
納豆 ¥300
海老天 ¥250
山芋 ¥300

と、頼んで見なければ
疑問が残ってしまいそうなので
取りあえずカルボナーラ道を突き進むために
¥170もする卵を追加で頼んでみた。



白身が切られた
まずまずのハリの卵がポツリと。



うどんに移して
問答無用に崩す。



ちょいと混ぜれば
一段とカルボナーラに近づいた
黄金色のおうどんの出来上がりだ。

改めてバクリと・・・

う~ん。

ソース自体が十分強いので
見た目の満足感は得られたが
味への影響は大して変化を得られなかった。

¥170という値段を考えると
頼むべきではなかった。



今回、貝柱クリームという
饂飩屋の紹介として最初にするべきものでは
なかったこともあり、
随分と辛めに見て取れたのかもしれないが、
関西のうどん好きな方が
きつねあたりを食べたのならば
大手を振って通いつめるかもしれないお店だ。

先だって福岡で食べた
饂飩の余韻もあったので
本日のような活字が並んだのであった。

ご馳走様でした。

つるとんたん
〒100-0005
千代田区丸の内2-7-3東京ビルTOKIAB1F
TEL 03-3214-2626
11:00~23:00
年中無休

貝柱クリーム ¥1,200(3玉まで無料!)
卵 ¥170

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

銀座 泰明庵にて「カツ丼セット」をいただきます

2007-04-20 16:37:14 | 銀座・築地 蕎麦・うどん

泰明小学校のあたりを
ふらりフラリとしていたら
年季の入った蕎麦の看板を見つけた。

つくずく立地の悪いところに・・・と
心の中で呟きながら看板に向かって歩きはじめる。



泰明庵。

ここが泰明庵だったのか!
誰だかが銀座じゃ有名な蕎麦屋があると
教えてくれたお店のひとつがこのお店。

いつかいつかと思ってはいたのだが
めぐり合わせが今日という日を選んでくれた。



中に入って驚いた。

居酒屋と見まちがうような手書きのメニューが
所狭しと貼り付けられている。

見れば蕎麦のメニューはそこそこに
ツマミのメニューがとても充実していた。

ここは「よし田」と同じように
酒飲みが〆に蕎麦をすするお店なのだろう。

大飯喰らいの私が何とかなりそうなメニューは・・・

カツ丼と蕎麦のセット。

こいつを大盛りで頼もうとしたら
できないときた。

頑固もんと思わず切り返しそうになったのだが
グッと飲み込み普通盛りで注文させていただく。



最初にかけ蕎麦がやってきた。

お汁は決して関西人が喜ばない醤油仕立て。
鰹がちょっと尖った、甘さを抑えたものなのだが
関東人の私でもちょいとしょっぱすぎるかなと
感じてしまうものだった。



蕎麦の方もごくごく普通のお蕎麦なのだが
お客がひっきりなしにやって来る。

それも年季の入った方々が。

どうやらこの店、
雰囲気で蕎麦を喰わしてくれる
お店のようだ。



後からカツ丼がやってきた。

こちらの方も可もなく不可もなく。
割り下の染み込んだ玉葱の甘味が
そばつゆで鋭敏になってしまった
味覚のバランスをとってくれた。



卵の按配が昔ながらを
醸し出しているのだが
私好みは半熟のジュクじゅく。

この店の入りと私好みのギャップが
交差するような昼食だった。

一度酒を飲みにこないと判断し辛い。
そんなお店だったのであった。

ご馳走様でした。

泰明庵
中央区銀座6-3-14 
TEL03-3571-0840
11:30~21:00(土曜は3時まで)
日曜祝日定休

カツ丼セット ¥1,000

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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銀座 佐藤養助にて「稲庭うどん」をいただきます

2007-04-06 13:15:07 | 銀座・築地 蕎麦・うどん

久しぶりに風邪を引いてしまった。
しかも起き上がると立ってられないような
風邪は10年ぶりのできごとだ。

みなさんも寒暖の差の激しい季節の変わり目。
くれぐれもお体にはご自愛を・・・

今日は昨日、おとといと寝込んでしまった分
旨いもので英気を養おうと稲庭うどんの
有名店に行ってきた。



稲庭うどんの佐藤養助。

数年前に博多で食べた記憶もおぼろげなお店が
昨年末に銀座にオープンしたとのことなので
いつかいつかが今日のタイミングになった。

こちらのお店、お昼にはもれなく鶏めしが付いてくる。
合うか合わないかは疑問だが稲庭うどんにグリーンカレー
というキワモノメニューを大盛りで注文。



やってきたのがこちらの品々。

グリーンカレーに稲庭うどんをつけて食べるのだ。
一子相伝の技から生み出されたお饂飩の味はいかに・・・



美しい・・・

艶やかな容姿にうっとりとした
眼差しを投げかけていたが、
こいつで大盛りとは
ちょいと少ないのではないのかと
我に返ってしまった。



グリーンカレーを病み上がりの人間が
食べても良いのかと少々疑問に思ってしまうのだが
鼻のつまった現状に合って、
パンチの効いたものでないと
認識することができないだろうと
挑戦させていただいた。



レンゲで底を漁ってみると・・・

ごっそりと鶏肉が引っかかってきた。
さすがに饂飩の量が量だけに一安心。

そこそこお腹は満たされそうだ。

スープをなめてみると
グリーンカレー自体は
うどん屋さんにしては上出来の出来栄え。

饂飩に合うであろう確信を感じてしまった。



光り輝く饂飩の方は。

稲庭うどんなのでそれほどコシはない。
上品な饂飩の味が鼻から抜けて行くのだが
ここは好みの問題。

讃岐の方が私は好みなんだなぁと
あらためて感じてしまった。



饂飩をレンゲに落とし、
グリーンカレーに漬して飲み込む。

旨い。

予想通り、
グリーンカレーが上手に絡まりながらも
饂飩自体の芯は生きたままなとても良い按配だ。



漬物の燻製。

いぶりがっこが付いていた。
燻されたいい匂いの後に
漬物の柔らかな塩気が
後味をさっぱりと残してくれる。

出す店は少ないがこいつも旨い代物だ。



鶏飯は期待していたものとは程遠い分量で
おかわりにも数百円の値付けがされていて
チョウシ屋に走った方がよかろうと
自制させていただいた。

このグリーンカレー。

一度試してみる価値はありますぞ。

ご馳走様でした。

佐藤養助 銀座店
中央区銀座6-4-17出井本館1F
Tel03-6215-6211
11:30~15:00
17:00~02:00(土・日・祝は22:00まで)
不定休

グリーンカレー ¥1,250(大盛り¥150を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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銀座 よし田にて「かき揚げせいろ」をいただきます

2007-03-13 17:34:33 | 銀座・築地 蕎麦・うどん

コロッケ蕎麦で有名なお蕎麦屋さん。
よし田に行ってきた。

創業明治18年。

お蕎麦の方にはびっくりしたことがないのだが、
その雰囲気には毎回毎回びっくりさせられているお店だ。



場所は銀座の7丁目。

界隈でひときわ凛とした風格が漂うお店だ。

壁面に掲げられたメニューを見れば
こちらのお店の使い方をご想像いただけるだろう。

そう。お蕎麦を食べに行くお蕎麦屋さんというよりは
酒を飲んで〆にお蕎麦をいただけるお店。



そう考えればびっくりはしないお蕎麦も
ありがたく頂戴できる。

さすがに真昼間から酒だ肴だという訳にはいかないので
今日のランチはおかわり付きかき揚げせいるを
おかわり含め大盛りで注文させていただいた。



こちらがお店の名物コロッケ蕎麦。

同僚の獲物にシャッターを
切らせていただいたのだが、
こちらのお店のコロッケとは
鶏肉のミンチをとろろと卵で揚げた
揚げ真如のことなのだ。



こちらのお店のかき揚げは初めていただく。

2段重ねの大盛りせいろに
つゆに漬されたかき揚げ。
香り付けにゆずの皮が落とされている。



かき揚げには数個の芝海老が使われている。
つゆには椎茸も使われているのかな。

かき揚げから溶け出す油と
鰹だしにほんのり椎茸の旨みが溶け込むつゆは
具合がとても良い。



こちらのお蕎麦は5割位だろうか。

毎回感じることなのだが老舗といえども
冒頭の通り蕎麦はとびっきりではない。

旨い蕎麦ならタレなしでもバカバカ食べる口なのだが
蕎麦に力がない以上はしっかりとタレを
いただかせていただいた。



かき揚げはゆずが香っているからだろうか?

油っぽさを全く感じない。
タレが旨いことと崩れにくいかき揚げであることが相まって
普通な蕎麦もいつも以上にスイスイ入った。



大盛り1枚目を食べ終わり
2段重ねの2枚目を恐る恐る覗いてみた。

1枚目と変わらぬそこそこの量がのせられてていた。

まずまずの量の蕎麦を
食べることができたのだがそこは蕎麦。

結局まだまだ満ち足りないまま
食事を終えることに。



蕎麦が旨い店ならば蕎麦湯を飲むのが定石なのだが
こちらのお店の場合タレが飲みたいので
割り湯が欲しいといった感覚になってしまう。

失礼だがあまり蕎麦の旨みが
凝縮されているとは言い難い蕎麦湯だ。

食べ終えて再度思った。

雰囲気がとても好きなのであって
蕎麦が好きなお店なのではない。

お店同様お客さんの一人一人に
味を感じさせられてしまうあたりが
このお店の魅力なのだろう。

ご馳走様でした。


そば所よし田
中央区銀座7-7-8よし田ビル
℡03-3571-0526
11:30~(L.O.21:30)
土祝  (L.O.20:30)
日曜定休

おかわり付きかき揚げせいろ ¥1,500
(大盛り¥100×2枚を含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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築地 夢吟坊にて「とろろ昆布のおうどん」をいただきます

2007-02-16 10:51:31 | 銀座・築地 蕎麦・うどん

今週来週とどうしても忙しさにかまけて
日記の更新が滞りがちになってしまいそうなので
申し訳ないがご了承いただきたい。

昨日は深夜残業に
よせばいいのに深酒という黄金パターンで
とてもとてもごはんが食べれる状況ではなく
うどんや蕎麦を所望。

選んだのが万年橋にある夢吟坊。

渋谷のお店には行ったことがあったのだが
初めての来店だ。



こちらのお店はかき揚げが面白いのだが
午前中のポカリスエットでの
点滴が効を奏したのだろうか?

出汁の香りを嗅いだ瞬間に
一転コロッと空腹になってしまった。

お目当てのかき揚げうどんを大盛りで
さらにかやくごはんを付けてしまった。



こちらが一揃えだ。

我ながら本当に二日酔いなのか
疑問に駆られながらも両手を合わせた。

うどんのお供にこちらのお店では
ご覧のようにとろろ昆布が設置されている。



こちらの出汁は
鰹などの魚出汁に加えこぶでも取っているので、
元々腹持ちの良いうどんにはなっているのだ。

テーブルには他にも
七味や山椒、抹茶塩などが設置されている。

うどんは太めの機械打ち。
まずまずのコシで大好きではないが
好きの類の出来栄えだ。



先ほどの腹持ちの話だが、
昆布には栄養素を時間をかけて
体内に運ぶという効能
(結果として腹持ちがいいらしい)があるそうで、
実感できるようにとろろ昆布もぶっかけた。

ただし、情報源は例の「あるある」
だったような気もするのだが・・・



こちらが面白いと言っていたかき揚げだ。

普通のかき揚げは
衣で大きな固体を形成するのだが、
こちらのかき揚げはにんじん、ごぼうに芝海老の
ひとつひとつがパラパラと分離して揚げられているのだ。

そいつを何も付けずに一口。
塩をつけて一口。
出汁に潜らせて一口と
あの手この手で愉しませてくれるのだ。



かやくごはん。

余計だった・・・

味云々を語るよりも
そこまでキツくないかき揚げの油が
思い出させてくれた二日酔いのお腹には
流し込むのが精一杯。



こちらのお店のおうどんだが
総じて美味しい類だと思う。

都内でも数店舗展開しているので
東京モンが知らないかき揚げを
知らない方はお試しを。

ご馳走様でした。

夢吟坊
〒104-0045
中央区築地1-13-5ADK松竹スクエア1F
℡03-3541-9800
月~金 11:30~23:30
土・祭日11:30~22:30

かき揚げうどん ¥980?
大盛り     ¥150
かやくごはん  ¥180

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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築地 虎杖にて「あなごカレーうどん」をいただきます

2006-09-27 14:16:47 | 銀座・築地 蕎麦・うどん
風邪ぎみなのか悪寒が走る。
暖まれる食事をと誰もが知っている
築地の有名店虎杖へ。

場所はご存知の通り、
「きつねや」の先を左手だ。



このお店、さすがにお昼時は混んでいるのだが
13時30あたりになるとご覧の通りの様変わりだ。

14時までは小どんぶりが付くので
落ち着いて食べたい方は13時~14時頃の来店をお薦めする。

夜の居酒屋メニューにはおばんさいと称して
漬物や牛蒸し温玉など旨いメニューで酒を飲み、
締めのうどんで満腹になれるお店だ。

特になす漬けは行けば必ず注文するほどの
オススメの一品なのである。

カレーうどんで有名なお店なのだが、
今日はあなごカレーうどんの温玉のせを
決め台詞の大盛りで注文した。



最初に運ばれてきたのはこちら。

お通しの大根ではない。
長芋のとろろごはんだ。

今日おろしたてのものだろう。
芋の上品な甘味と海苔の香りが
食欲をそそる。



こいつに醤油をたらすのは野暮だろう。
旨いものはそのままいただくのが甚平流。



そうこうしているうちに
うどんが運ばれてきた。

注目したのはあなご天の色。
ゴマ油で揚げない天婦羅は、
新鮮な油で揚げるとこのような白っぽいレモン色になる。
逆に何度も使い古した油を使っていると
黄色や茶色にどんどん近づいてゆく。

こちらのお店の油は
毎日換えているであろうことがひと目でわかるのだ。

ちなみに私は学生時代に揚げていた
フレンチクルーラーでこのことを学習した。



汁から行こうか、それともうどんから行こうか
卵はどうしてくれようか、あれこれ考えながら食べるのは
いつもながら楽しい瞬間だ。



まずはうどんから。

トロミのほとんどない独特のカレーが
うどんとよく絡まって、マイルドながらスパイシー。
食欲を切らしてくれないというのか
最後まで一気に完走させてくれる。

旨い。



実はココのうどん。
麺だけで言うとコシがまあまあの
普通のうどんなのだが、
このカレースープと合わさってこそ
旨いうどんに変身するのだ。

最初の舌触りはややざらっとし、
喉越しはクリーミー、
後から舌先にスパイスが効いて
もう少しコシが欲しいうどんを持ち上げる。
そういった感覚なのだ。



卵を割ってうどんと一緒に。
卵からカレーに切り替わる
グラデーションがなんとも美しい。

最高の瞬間だ。



あっさりとしたあなごの天婦羅に流れ込む
極上カレーソース。

衣も非常に上品でカレーの旨さを
さらに引き立ててくれる。



あっという間にこの様相で、
最後に小ライス¥150をぶっこもうかしばし葛藤する。

やめておこう。
風邪気味さんの食欲では明らかになさそうだ。

少々お値段は張りますが、
旨いうどんをご馳走様でした。

虎杖(いたどり)
中央区築地4丁目9-7中富水産ビル1F
℡03-3541-1192

あなごカレーうどん ¥1,500(温玉¥100+大盛り¥100を含む)

※カレーうどんは¥800です

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒絶品稲庭うどんはコチラ
⇒安くてうまい讃岐うどんはコチラ

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築地 暖だんにて「讃岐うどん」をいただきます

2006-09-12 12:59:15 | 銀座・築地 蕎麦・うどん

高知県出身のうどん通にして
「あそこのうどんは旨い!」と言わしめた
「暖だん」というお店が気になり新規開拓を。

場所は以前「とんき」という
とんかつ屋さんを紹介したコンワビル。

万年橋のアサツーディケイさんの角を
左に曲がってすぐだ。

「とんき」のさらに奥、
ビルの外れでひっそりと佇む暖簾を発見。



暖簾をくぐると券売機がおいてある。
讃岐うどんだけに香川の文字もお店の所々で目にする。

うどん通ではないので人づてに聞いた話ではあるが、
香川県は小麦粉が名産であることからたくさんの
うどん屋が香川県下に点在しており、
セルフで一杯¥100が香川の相場だそうだ。



メニューには¥380のきつね、月見、かき揚げ、ざる
の他に¥410牛丼・肉うどん、上記にミニ牛丼を付けた
¥550牛丼セット、¥90の焼きおにぎり・いなり寿司などが並ぶ。

牛丼セットを月見うどんで、
大盛りがなかったので焼きおにぎりを追加してみた。



うどんの量がしっかりとしているので解り辛いが、
ミニ牛丼とは名ばかりでそこそこのボリュームの
牛丼が付いてきた。逆に焼きおにぎりはやや小ぶりだ。



うどんにはかまぼこ、万能ネギ、しょうがが
たっぷりと添えられている。

ダシを一口・・・

これは旨い!

おそらく煮干だけであっさりととったダシに
生醤油を少々といった感じだろうか?

あっさりながらしっかりとした旨みが腸に染み渡る。

しょうがで煮干の臭いをとばしているのだろうか?
うどんも代名詞のつるつるシコシコ喉越しの良い麺だ。



卵をからめて掻きこむ。
結構な量を1分かからず黙々と・・・

はぁ~・・・うどんがなくなりようやく息継ぎをした。



続いて牛丼を。

隣りの方が肉うどんを注文していたのだが、
牛丼で使用している甘辛く煮付けた牛肉がのっていた。

牛丼もレトルトのものではないのだろう。
どこぞやの牛丼専門店が赤くなるような
しっかりとしたものであった。

極上のダシに肉の味が広がってゆく肉うどん。

食べてみたい。



焼きおにぎりに関してはごく平凡。
作りおいたもので、お店が狭いこともあり
暖めなおす術はなかったのだが、
¥90ということもあり腹の足しには十分なった。



こちらのお店夕方5時からは酒場に様変わりするそうで
日本各地の銘酒が¥500で飲めるのだそうだ。

様々なワンカップが展示されているので
これのことかと思っていたのだが、
その日その日で何本かの一升瓶を
提供しているらしい。

(5時ちょうどには仕事帰りのお父さんたちで
お店が溢れ返るほどのお店だそうだ。)

うまいぜ「暖だん」!美味しいうどんをご馳走様でした。

暖だん
東京都中央区築地1-12-22コンワビルB1F
牛丼セット+焼きおにぎり ¥640

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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築地 羽前にて「二八そば」をいただきます

2006-09-07 13:04:14 | 銀座・築地 蕎麦・うどん

蕎麦が無性に喰いたくなり、
有名店、布恒更科の並びにある「羽前」に初来訪。

周囲からは店を切り盛りするおばちゃん達の
威勢の良さに圧倒されるよと聞かされているが
真相ははたして・・・



入口には様々なメニューが並ぶ。



入店後メニュー熟読のうえ、
いか天丼に蕎麦が付くいか天セットを注文。
さらにメニューを読み込むと「おかわり蕎麦¥100」の文字が!

消化に良い蕎麦は普段から喰っても食っても
なかなか満たされたためしがない。
思い切って追加で2枚注文してみた。



お待ちかねの3段重ねがやってきた。



おかわり分はたいした量が
入っていないんじゃないかと思いちらり。

しっかり入っている。次回は5重の塔にしてみよう。



いか天にした理由は、自宅では油が撥ねるので
なかなか手を出さないからだ。
いか天が5個。蕎麦の付け合せのセットとは
思えないしっかりとした量だ。
味もなかなかのものだ。



肝心のお蕎麦の味は・・・

何もつけずにズルッと飲み込む。
蕎麦粉の薫りが鼻腔に広がる。
ニ八くらいだと思い尋ねると、やはりニ八だそうだ。

コシが若干足りなくは感じたのだが、
値段と丼モノの内容を考えると良いパフォーマンスだ。

蕎麦つゆに漬けて食べてみると
濃すぎて完全に蕎麦が負けてしまう。

割って食べようか迷った挙句、
何もつけないで食べることを選んだ。

こちらのお店の総合評価は普通なのだが、
普通ではない出来事が・・・

次回は5重の塔をと思っていた
おかわり蕎麦2杯分をなんと無料にしてくれたのだ!
普段からおかわりチケットなるサービス券を
配布していてお店のおばちゃん曰く、
「あんたの体型じゃ3段くらい食べなきゃ
お腹いっぱいにならないでしょ。」との感動のお言葉。

江戸っ子気質な粋な言葉に完全にやられた。

5重の塔は撤回するので良い子のみなさん、
3重が当たり前にしないであげてください。

太っ腹なおばちゃんにご馳走様でした。

羽前
中央区築地2-15-15セントラル東銀座ビル1F
℡03-5565-6116

いか天セット ¥900(蕎麦のおかわり+2枚を含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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銀座 高田屋で「ゴマ蕎麦」をいただきます。

2006-08-14 17:47:01 | 銀座・築地 蕎麦・うどん
今年は人並みに夏休みを頂戴させていただいた。

父方の親戚がいる長野県上田から帰京する際に、
新幹線の座席を譲った老婆から
お礼にどデカイかぼちゃをいただいた。

聞けば貴重なかぼちゃだそうで
長野県北部の土嬢で作ったかぼちゃは
茹でたては口の中で溶けるほど瑞々しく旨いそうだ。

片手にボストンバック、もう片方にはかぼちゃという
田舎から帰ってきましたルックスで東京都内の電車を乗り継いだ。

自宅に到着してさっそく食べてみようと
包丁を入れようとするのだが、
このかぼちゃの堅いこと硬いこと・・・

若干崩れ気味ですがなんとか調理成功。



老婆の真意はお礼だったのだろうか?
かぼちゃが手に余っただけだったのだろうか?

半信半疑で一口・・・

あっ、あ甘い!

口の中で本当にサァッーと溶けてゆく。

こんなに旨いかぼちゃを食べたのは生まれて初めてのできごとだ。
老婆恐るべし、そしてありがとう。

実はかぼちゃはもともとそんなに好きな食べ物ではなかったのだが
人はこうやって好きなものが増えてゆくのだと肯きながら平らげる。

残暑なお厳しい最中ではあるが、一足早い秋の味覚で
ブログも新規一転頑張ろうと思うのだ。
(国産かぼちゃは8月9月が最盛期ですが・・・)

さて、盆休みで河岸も休みということもあり
昨日の昼飯に困ったお話を・・・

同僚といくつか候補店をリストアップして向かうのだが
行く店、行く店「本日休業」の張り紙が。

魚系は休みの影響がすぐに味に出るので、
結局落ち着いたのは「蕎麦にしよう」であった。



昭和通り沿い、銀座3丁目に「高田屋」なる蕎麦屋がある。
なんでもゴマ蕎麦というルチン+ゴマの健康メニューが
主力だそうで、前評判はそんなに悪くないとの評価であったが
その実力はいかに・・・



地下に向かって階段を下りるとエントランスが。

日替わり定食(蕎麦+照り焼き丼)を決めゼリフで注文。



真っ黒い。



伸びないうちに蕎麦からいただく。



五~六割の蕎麦にゴマを交ぜているのだろうか?
コシは合っても蕎麦粉の香りもゴマの香りも薫らない。
どちらかに偏っても個性があったほうが良いのかもしれない。



そして照り焼き丼を。

読み通り。外れない。
御飯の炊き具合も丁寧でレタスと鶏を一緒にかっ込める。

蕎麦湯を見るとやはり透明に近い。
どロッとろの生蕎麦の蕎麦湯に慣れてしまうとある程度
蕎麦湯の濃さで小麦粉のバランスが測れるようになる。

信濃での蕎麦三昧生活を懐かしみながら
ご馳走様でした。

銀座 高田屋
日替わりランチ(ゴマ蕎麦+照り焼き丼)
¥930(蕎麦大盛り¥150を含む)

甚平満足度 ★★☆☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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