銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

築地 バカウマ亭にて「紀文のなると」をいただきます

2006-11-30 15:40:56 | 銀座・築地 ラーメン

風邪が大変流行っている。
大切な季節なので皆様もご注意を。

今日の昼食は冒頭の流行病に倒れた同僚が
口にできそうなものをということで、
うどんかラーメンが選択肢に。

ラーメンはどうかと思ったのだが、
それでもとのことなので築地の玄関口に建つ
築地共栄会ビルのバカウマ亭・つきじラーメンに行ってきた。



醤油・味噌・塩などの中から
評判の良い醤油ラーメンを大盛りで注文。

こちらのお店、
メニューの端々に築地場外に本店がある
紀文のなるとをご賞味あれと謡っているのだ。



ゴホゴホしている同僚を横目に親父さんの手捌きを眺めていると
ひとつひとつの作業にこだわりを感じられるような手捌きであった。

こちらが醤油ラーメン大盛りだ。

かいわれ、シナチク、ネギ、なるとに
チャーシュー、油揚げのように見えるのは玉子焼きだ。



スープを一口飲んでみる。

どこぞの醤油を使っているのだろう。
写真よりも明らかに黒ダマリに見える醤油味は
しょっぱいイメージとは裏腹に、
大豆の柔らかい味がじわーっと広がってくるのだ。

なかなか旨い。



麺の方は中太で、我が家の家訓「ラーメンは硬麺で!」に
ならって頼んでみたものの卵麺は伸びやすい。

最初こそ、コシのある麺を楽しめたのだが
後半は若干間の抜けたモノに様変わりした。



チャーシューはやや硬めの
あまり好みではないものだ。

なるとの旨さとやらは、
ツミレ程魚の旨みは感じられないものの
確かに違いは感じて取れる。



このような玉子の処理は初めて見た。
醤油になかなか合うものなのだが、
やはりそこは醤油ラーメン。

改めて醤油ラーメンの難しさを感じてしまうのだ。

毎日食べれる飽きのこなそうなラーメンなのだが
とても毎日食べる気にはならない。

魚ダシ系(私の好み)でない
純醤油ラーメンで飛びっきりを目指すのは、
どれも微妙なバランス勝負のように感じてしまい
中々持って簡単にできる業ではないだろう。

ご馳走様でした。

バカウマ亭・つきじラーメン
中央区築地4-7-5築地共栄会ビルB1F
℡03-3544-1058
07:00~16:00
日曜・祝日定休

醤油ラーメン ¥700(大盛り¥100を含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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築地 台湾海鮮にて「汁ビーフン」をいただきます

2006-11-29 15:33:51 | 銀座・築地 中華
7人もの大所帯で食事をしようとすると
中々入るお店も限られてしまう。

万年橋のADK松竹スクエア2階にある
天香回味(テンシャンフェイウェイ)の姉妹店
台湾海鮮に2度目の訪問だ。



前回の印象は女性向きなお店。

ドラマの舞台になっていた綺麗なビルで
点心師が作る小龍包なんぞをつつきながら
話に花を咲かせるのには持ってこいなイメージだった。

店内いっぱいに広がる香辛料の薫りといい
味の方はそこまで日本人向けにアレンジをしておらず、
台湾の味にできるだけ近い形で提供したいという
心意気は十分に伝わってきたのだが、
いかんせん男性には量が・・・・

実はこちらのランチメニューには大きく分けて2種類。
その中でいくつかのバリエーションがある。

前回は点心におかゆがついたセットを注文したのだが、
メニューの写真以上に少なく感じられる量に不満を感じていた。

今日は失敗を活かしてもうひとパターンの麺類の
汁ビーフンのメニューを注文した。



セットの内容は汁ビーフン、豚肉の刻みかけごはん、
チンゲンサイに揚げ豆腐、豚の角煮とザーサイにデザートのタピオカだ。

点心メニューと比べると、
明らかにお腹も許してくれそうなセット内容で
¥997はまずまずではないだろうか?



ビーフンは台湾のものなのだろうか?
普段食べ慣れたビーフンよりも明らかに細い。

食感がザラついた感じというのか、
お米から作っていることを感じさせるてくれるうえ、
汁に良く絡むビーフンだ。

旨い。



何よりも喜ばせてくれたのは
キャベツ、にんじん、豚肉程度は当たり前のように入っていて、
その他に大きなツミレとたこ、それから帆立がしっかりと
入っているので海鮮ビーフンと呼んでもおかしくない代物だったのだ。

汁はあっさり目ながら芯の強い汁で、
豊富な具材のエキスの染み込んだこの汁を
珍しく飲み干してしまった。



刻みごはんはというと申し訳ない。

台湾の調味料は不勉強で、豚肉と胡麻油に
香りの高い醤が入っているのは解っても、
この醤はいったいなんと言う食材なのだろうか?

汁気がやや多かったがなかなか旨い飯だ。



チンゲンサイは及第点。
可もなく不可もなく食べられた。

同じようにザーサイや揚げ豆腐に関しても
ビーフン程の驚きは得られなかった。



豚の角煮はとびっきり柔らかくはないが
刻みごはんと一緒に食べるのにはもってこいだ。



タピオカもしっかりと入っている。
いちごミルクな味付けなのだが、いちご風味ではなかった。
少量ながらこちらもちゃんといちごを使っているのだ。

いちごの酸っぱさでたっぷりと甘くしたミルクに
アクセントをつけて、これはサイズがサイズだけに
20杯くらいは食べたくなってしまう。

小龍包6個¥1,500には眉を細めてしまうが、
汁ビーフンは一度食べて見て欲しい。
ただし、麺類でもラーメン系のセットメニューは
不評だったので全部が全部旨い訳ではなさそうだ。

思ったよりも腹にもたまり、
美味しいビーフンをご馳走様でした。

台湾海鮮
〒103-0022
中央区築地イ1-13-1ADK松竹スクエア2F
℡03-3544-1717

汁ビーフンのセット ¥997

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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築地 RASAにて「ホタテカレー」をいただきます

2006-11-28 14:36:13 | 銀座・築地 カレー

今日はごはんを食べたい。

パン中心の食生活から帰還すると
どうしても反動でごはんが恋しくなってしまう。

丼モノ、カレーで迷いに迷い、
未食のカレー店に行くことに決めた。



「RASA」。

場所はとんかつの「とんき」や讃岐うどんの「暖だん」の
入っているコンワビルの地下一階だ。

辛口のビーフカレー¥850。
中辛のポーク、チキン、カツ、海老、ホタテカレー¥850。
甘口の野菜カレー¥800の中から
ホタテのカレーを大盛りで注文した。

野菜カレー以外¥850の均一というお店は
珍しいのではないだろうか?



ものの1分足らずで、ホタテカレーの登場だ。
このあたりはさすがはカレー屋だ。

時間がない時なんかは不思議と
カレーばかりの食生活になってしまう訳である。



テーブルにはお馴染みのラッキョや
福神漬けなだが設置をされているのだが
1つだけ見慣れないモノが置いてあった。

その何かは後ほどご報告を。



スプーンを口に運びカレーのお味を・・・

不味くない。

クミンが足りないのかコリアンダーが足りないのか
要するに香りがもう少し高い方が美味しく感じさせて
くれそうなカレーだ。

大盛りごはんはそこそこ喰い応えがあり、
腹七分の適度な満腹感を与えてくれた。

ホタテカレーを注文する際に、
どの位の帆立を使っているのかと興味津々だったのだが、

小粒な貝柱が3つ・・・?

あるものの切れ端が口の中に転がり込み、
牛筋も入っているのかとよく見てみると、



帆立のヒモを使っているのだ。

この帆立のヒモが予想以上にカレーに合う。
ヒモの食感を愉しみながらカレーと絡み合う旨みは
自宅のカレーでも試したくなる新鮮な発見だ。

先ほどの貝柱の数に不平を漏らしかけていた口が塞がった。



先ほど見慣れぬものとご報告していた食材がコレ。

切り方に翻弄されてしまっただけだったのだが、
実は大根の漬物だった。

全体としてはまずまずのカレーだが、
お値段にバリエーションがない点も含めて
是非、食べてと言える程の絶品カレーではなかった。

お近くの方は覗いて見たらいかがでしょうか?

ご馳走様でした。

RASA
中央区築地1-12-22コンワビルB1F
11:30~14:30 土日祝定休
℡03-3542-0175

ホタテカレー ¥900(大盛り¥50を含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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⇒ コンワビルのとんかつ屋さん
⇒ コンワビルで讃岐うどん

京都 しんぶの「ねぎ焼き」をいただきます

2006-11-27 14:05:09 | 新宿

出張で京都に来ているわけでも、
紅葉を見に来ているわけでもない。

新宿の高島屋には週替わりで全国各地の名店が
出張屋台で旨いもんを喰わしてくれるスペースがある。

今まで、ことあるごとにチョクチョク覗いて見ては、
気になる喰いモンを平らげてきたのだが、
今日は京都の「しんぶ」なるお好み焼き屋が出店していた。



11月は九条ねぎの収穫のシーズンだ。
一年前に植えられ、手間隙かけて育てられた九条ねぎのねぎ焼きが
遠出することなく食べれるこのシチュエーションを
見過ごすことはできなかったのだ。

当然のようにねぎ焼きと焼きうどんを注文してみた。



毎日京都から送られてくる九条ねぎは
特殊な機械を使ってすさまじいスピードで切り捌かれていた。

お好み焼き用の特製ソース。



琥珀色の濃厚なソースだ。
空けただけで甘酸っぱい刺激的な香りが広がる。

どうしてソースの香りは
こんなにも食欲を刺激してくれるのだろうか?
空腹が急激に加速した。



お待ちかねのねぎ焼きがやってきた。
鉄板の上ではてんこ盛りだった九条ねぎが
ぎっしりと凝縮されたねぎ焼きだ。



ポン酢と七味をぶっかけて、
まずは何もかかっていないところからパクリと・・・

旨い。

ねぎの違いがはっきりとわかる。
ねぎが元々小麦粉や芋にぴったりと合うのは
解っていることなのだが、
薄い生地と卵、ちくわ、油揚げだけのシンプルな構成の
このねぎ焼きは文句の言いようもございません。



こちらが焼きうどんだ。

讃岐うどんを使っているのだろう。
モチモチのうどんとソースの香りが堪らない。



こちらには、
九条ねぎ、キャベツ、油揚げ、揚げ玉、ちくわが入っていた。

鰹節が熱気で踊る様も
これまた食欲をそそってくれる。

昼食としては十分に腹のたしにはなったのだが、
京都まで行くのを考えたらとか、せっかくだからとか、
悪い虫が耳元で囁いている・・・

「・・・お好み焼きは気にならないの?」

「はい。気になります。」

ということで延長戦へ。

豚といかの入ったお好み焼きを
追加で注文してしまったのであった。



10分程お腹を落ち着けていると
程なくして焼きあがってきた。

玉の中心に満月を描くようにソースがかけられている。
後はお好みでと言うことらしい。



中を崩してみた。
外はしっかり中は緩めに焼き上げられたお好みだ。

小麦粉と芋を合わせた生地は
ユルすぎず外面のカリッとした食感とともに
疲れたはずの胃袋を再び活性化させてくれた。

とてもふわふわしていて中々旨い生地だ。



ソースのかけ加減で強弱をつけながら
こちらも旨いお好みを堪能させてもらった。

こちらのお店は明日28日までは
イートインもテイクアウトも可能なこちらの立地で、
29日から1週間は若干場所を移動してテイクアウトのみで
営業をするそうだ。

新宿に行く際には旬の九条ねぎを
たっぷりと堪能されたし。

美味しいごはんをご馳走様でした。

京都 しんぶ
京都市北区上賀茂御薗町56-1
℡075-781-2190
(新宿高島屋でお後1週間程営業中)

ねぎ焼き  ¥735
焼きうどん ¥525
豚・いか玉 ¥630

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★★

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番外編 パリ・ナポリ・ローマの「地産品」をいただきます

2006-11-24 11:50:57 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

食べたお店によって味の違いはあれど
旅の中で食べた料理たちを勝手にランキングさせていただいた。

日本を出る際に食べなければと意識していた
白トリュフ、フォアグラ、エスカルゴ、ポルチーニ茸は
エスカルゴだけ迷ったが、なぜだかランク外だった。

第1位 ★★★★★ 

パリ オスマン大通りで食べたタルタル



昨日の通りで、肉の甘みをマスタードソースがよく引き出していました。
お店によっては馬肉で提供してくれるお店もあるとか・・・

第2位 ★★★★☆ 

ローマポポロ広場周辺で食べた 牛肉のトマトソース煮



シンプルだから旨いのだろうか?
こちらもトマトの酸味が肉の旨みを引き出していて
あっという間に平らげてしまった。

第3位 ★★★★☆

ローマ テルミニ周辺で食べたアンチョビのブカティーニ



普段食べないコンキリエ(貝状)や
ファルファッレ(蝶々型)のパスタなど、
様々なパスタを試した中で元々アンチョビ好きなこともあってか
一番気に入ったのがコレ。

食べ応えのあるブカティーニのモチモチの食感に
アンチョビのアクセントが飽きさせることなく食をすすめてくれました。

第4位 ★★★★☆

ナポリ 卵城で食べたイカのグリル



ナポリに来たのだから魚をたべなければと、
スズキやら鮭や鰯やらお約束のボンゴレやらと食べては見たが、
以外にもグリルしただけのイカが一番旨かったのだ。

第5位 ★★★★☆

ローマ オペラ座周辺で食べたほうれん草とゴルゴンゾーラのリゾット



リゾットは計3回程食べたのだが、
他のものが薄味で米の芯ばかりを
食べているような感覚だったのに対して、
濃厚なゴルゴンゾーラがに溶け込んだほうれん草の甘みを
一番良く感じることができた。

今回以外にも大好物のピッザがひとつも含まれなかったのだが、
別に味覚が変わってしまったわけではない。

数えてみると10日間で6枚もピッザをちゃんと食べているのだ。
今回の旅の中でタルタル以外に学習したことがこのピッザで、
自分の中ではアメリカのピッザは厚くてイタリアのピッザは
薄いものだと勝手に定義していたのが、
ナポリのピッザは厚くて、ローマのピッザが薄かったのだ。

ナポリでもローマでも
ピッザは1人1枚が礼儀だとはわきまえていても、
平気で半分以上残すような食べ方はどうしても真似できず、
問答無用で嫁と全ての料理をシェアしてきた。

その甲斐もあって予想以上にいろいろなものを
食べることができたので日本食の食べ方でも
応用ができるものがあればどんどん取り入れて行きたい。

取りあえずイタリアで受けた影響もあり、
我が家の食卓にはバルサミコとオリーブオイルを入れる
ボトルが新たに設置された。

いろんなご馳走をご馳走様でした。

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番外編 パリにて「タルタル?」をいただきます

2006-11-23 17:20:40 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

ポンペイの遺跡もとても良いところだったのだが、
もうひとつ気に入ったのがこちら。



カプリ島の青の洞窟は本当に青かったのだ。
高級リゾート地として名高い場所ではあるが、
紫外線が洞窟に降り注ぐだけでこんな色を醸し出してくれるなんて、
不思議で不思議でしょうがなかった。

さて、話は本題の料理の方なのだが、
今回の旅行で一番驚いたのがこちらの料理。



正式名称がタルタルステーキと言うものだ。
食べ方が解らず自分で若干崩してしまったが、
テーブル到着時は綺麗に盛り付けられていた。

日本ではタルタルステーキと言うと焼いたステーキ肉に
タルタルソースがかかった物を想像しがちなのだが、
誤って伝わっていたことに初めて気付かされる。

シャンゼリゼ界隈の高級店での
高い割りに対したことのない味に辟易としていた最中、
(ランチで2人で120E=約¥18,000!やりすぎです)
地元の人に聞くのが一番と教えてもらったのがこのお店だ。

オペラ座とモンマルトルの丁度中間に位置するこのお店には
立地がローカルなこともあり、観光客が皆無な芳ばしいお店であった。

フランス語で注文はできてもメニューが解らなければ注文もできない。
日本では考えられないような10分もの熟読後、フランスの定番料理の
ステーキを食べていないやと注文した結果だったのだ。



エスカルゴにサラダ、ワインにタルタルステーキとヒラメのフィレ。
サラダとエスカルゴを食べ終えた直後にこの料理がやってきた。

正直食べ方が全く解らずに固まっているとお隣のお兄さんが

「エスカルゴにタルタルを食べてくれるなんて、
お前はなんてフランス文化を理解しようとしてくれるんだ。」
「そいつにフリットを加えれば完璧なフランス人の食事だぜ」
とフリット注文命令と共に食べ方を教えてくれた。



実はお皿が2枚重ねで持ってこられており、
下の空のお皿に牛生肉、玉ねぎ、パセリ、卵黄、マスタードソースを
盛り付け、グッチャグチャにかき回す。

ご覧のようなユッケ状にしたものを食すのだ。

これが予想以上に旨い。

生肉だけあって新鮮なものが使われているのもあるのだが、
マスタードソースでなくてはならない理由が
おぼろげに理解できそうな味なのであった。

肉、玉ねぎ、パセリの棘を卵とマスタードが丸めてくれる美味しさ。
間違いなくクセになった。

今日はこれから実家にて
イタリアから持ちかえった食材を使った晩餐会。

小出しにして申し訳ないが
今日は一番気に入った料理のご紹介で中座させていただきます。

美味しいごはんをご馳走様でした。

タルタル 9.50E

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★☆☆

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番外編 パリ・ナポリ・ローマの「極上スイーツ」をいただきます

2006-11-22 13:25:21 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

ようやく帰ってまいりました。
たくさんの祝福コメントをいただき
本当にありがとうございます。

おかげさまで旅行中はサラリーマンであることを完全に忘れ、
何も考えることなく毎日充実した日々を過ごすことができました。


さて、今日・明日は番外編ということで、
記憶に残る名景色と旅行中に食べた旨いものたちを
スイーツと料理に分けてお届けしましょう。



ナポリ郊外のポンペイ遺跡にて・・・
失われた文明の中で黙々と時を刻む松の大樹に映る
自分たちの影・・・

それでは、いちおしのスイーツ達の

第一位 ナポリ Gambrinusの店名を掌ったアイスクリーム。

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★☆☆☆☆



ナポリの中心街、
王宮のあるプレピシート広場に面する老舗。

昔は王室にお菓子を献上していた名店だそうで、
ナポリのお店の中では明らかに格式が高かった。



このGambrinusの脇道を3分程歩いた所に、
今回の旅の目的のひとつである、
Piaazマルゲリータ発祥のお店、Brandiがある。

Brandiのマルゲリータの方はというと、
相当期待をしすぎて腰を抜かすようなものだと
身構えてしまっていたので、
普通に旨い程度の印象しか残らなかったのだ。

このアイスクリームの何がすごいのか・・・

普通に見るとたいしたことがないように見えるのだが、
濃厚なアイスクリームの底に、
おそらくグラッパであろうか、香草の効いたお酒が漬してあった。

アイスクリームやメロンにブランデーをぶっかけるような食べ方は
一般的によく知られているが、食後のデザートに胃を活性させる
食後酒を合わせてお召し上がりをといったものは目からウロコというのか、
味が美味なことももちろんであったのだが、
素直に感心してしまったのだ。

第2位 パリ LADUREEのベリーのタルト 

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★☆☆☆☆



マカロンの有名なこのお店にあって、
ケーキたちの美味しそうな面構えに完全にやられてしまった。

明らかに旨そうなベリーのタルトと
大好物のモンブランを購入してホテルでゆっくりと試食を。



このお店で感心したことは、
ひとつひとつ丁寧に作ってるのよと言わんばかりに
ケーキひとつひとつをサイズに合った箱に入れてくれたこと。

箱を空けた際にも美しくありたいというような美意識には、
資源の無駄遣いやらとは言う気にもならなかった。

ラズベリーの甘酸っぱさ(酸っぱいより)が
クリームの甘さを一層引き立てていて
全く持って隙のないタルトだ。



一緒に食べたモンブランはというと、
確かに旨いのだが、タルトに比べると
甘さばっかりが主張していてやぼったく感じてしまった。




第3位 ナポリ銘菓 スフォリアテッラ

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆



写真左から2番目の貝のような形をしているのが
ナポリ名物のスフォリアテッラ。

パリパリッの生地の中にはリコッタチーズに
お店によって様々だったが、オレンジピュールやら
甘味をプラスして焼き上げているのだ。

ナポリ滞在の3日間は相当気に入ってしまい、
歩くたんびに食べ歩いてしまった。

日本でも作っているお店が増えているようなので
是非一度お試しあれ。

やや時差ボケ気味で日本語が心もとないが
帰国後一発目はこの辺でご勘弁を・・・

2.5㎏増分ご馳走様でした。

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新橋 燕楽にて「カツ丼」をいただきます

2006-11-10 23:30:55 | 新橋・汐留・虎ノ門・御成門

私ごとで恐縮ですがご報告が・・・

明日、結婚します。(雨のようですが・・・)

ここ最近の忙しさは全てこいつの準備やらで
テンヤワンヤだったことが災いしておりました。

ついでに日曜日からパリ、ナポリ、ローマと
喰い倒れツアーに出て参りますので10日ばかしは
ブログ更新もできません。

悪しからず。

実は私の一番の大好物は何を隠そうピッザ。
個人的に楽しみにしているのが、
ピザ発祥のお店で頬張るマルゲリータ。
ナポリの治安の悪さを気にするよりも先に、
ピザの食べすぎで何キロ太るのか
心配してしまう今日この頃なのであった。

帰国後一発目にはナポリの甚平喰い倒れ日記を
お届けできることを楽しみにしておりますので
皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

さてさて、今日は同僚達が独身最後の景気付けにと
会社の昼休みにタクシーに乗り込んで昼食を・・・

新橋の外れもはずれ、
とんかつの名店、燕楽に極上のカツ丼を食べに行ってきた。



予想外にも並びはそんなにきつくなく、
5分程で入店することができた。

燕楽は両側をビルに挟まれた2階建てだ。
1階はおばちゃんが、2階はお兄ちゃんが
気持ちの良い威勢と共にお客を回転させている。



景気付けには奮発をして
ロースカツ¥2,300なんてものも頭によぎったが
カツ丼に対する情熱が今日は勝ってしまった。

こちらのロースカツは4cmはあろうかという厚切りお肉を
ラードを入れた低温油でじっくりと、(手前のブクブク鍋)
お次に奥の高温鍋でパリッと、
最後に包丁を入れて肉の色を見てから
余熱でねかせる時間を見定めて提供される
ウルトラ職人技が凝縮されたとんかつなのだ。

ランチカツ¥900でも、
十分にとんかつの旨さを実感していただけるので
とんかつ好きな方には是非ともオススメしたい。



お待ちかねのカツ丼だ。

見ての通り、
玉子をほとんどかき混ぜないで作るのが燕楽流。



黄身の粘りがしっかりと生きたまま作られているので、
カツひとつひとつの側面を黄身が覆いつくすように
浸食している様子がなんとも食欲をそそるのだ。

カツの下に敷き詰められた
割り下をすい込んだタマネギと玉子の挑発っぷり。
肉の旨さも相まって至福の瞬間がやってくる。

旨い・・・



衣のサックリとした食感から
ジュワーっと流れ出る肉の旨みといい、
柔らかくなりすぎないように配慮され
たごはんの炊き加減といい、
いい仕事をきっちりしてくれている。

最後の晩餐ならぬ独身最後の喰い倒れには
もってこいのシロモノであった。

おいしいごはんをご馳走様でした。

燕楽
港区新橋6-22-7
℡03-3431-2122

カツ丼 ¥1,100(大盛り¥100を含む)
甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★★★

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銀座 中華三原にて「大盛りチャーハン」をいただきます

2006-11-08 16:27:07 | 銀座・築地 ラーメン

このところ頻繁に通っていたシネパトスの周辺に
チャーハンのものすごいお店があると聞きつけてしまい、
じっとしていられなくなった。



場所は銀座の5丁目。
シネパトス裏手にある三原小路にその店はある。

中華三原。
タンメンが有名なお店で、
1度タンメンを食べたきり足が遠のいていたお店なのだが、
チャーハンがすごいと聞いては行かざるをえなかったのだ。



近代化が進む銀座の町並みのあちこちで、
こういったレトロな趣のお店が点在していることも
銀座を愉しむうえではどうしても必要な要素だ。



中華三原のあるボロボロの長屋の階段を覗き込むと
宮崎映画で言う真っ黒クロスケでもでてきそうな
怖いもの見たさな空間が佇んでいた。



お店の中はカウンターとテーブル席が5席ほど。
20人位は中に入れるので回転の速いタンメンを注文する人が多い分、
行列ができていても5分もすれば席につける。

ここのチャーハンの何がすごいのかと言うと、

量がすごいお店なのだ。

おばちゃんの制止を振り切って、
食べたことのないラーメンとチャーハンを大盛りで注文した。



見た目では普通に感じるかもしれないが、
チャーハンの量は間違いなくラーメンのどんぶりいっぱいの
ごはんで作ったような量だ。



試しに食卓塩と比較してみる。

多いのは十分に理解できた。




こちらのチャーハンはちょいとばかし変わっている。
何かと言えば具が玉子とチャーシューしか入っていないのだ。

ラーメンにはたっぷりと入っていた葱なんかは
チャーハンを作るうえでは常連の食材なのだが、
こだわりなのだろうか・・・

一口パクリと。

味の方はいたって普通なのだが、
多めに入れられているチャーシューのおかげで
ごはんだけを食べている感覚にはなりにくい。



ただし、何度か気持ちが折れそうになってしまった。
食べても食べてもなかなか減らないチャーハンを見ていると、
昼食でなぜかフードファイトをしてしまっている自分を
哀れんでしまうというのだろうか、
なぜにラーメンまで注文してしまったのか
不思議にすら感じさせられる量であった。



おそらくは800g~900gはあったのだろう。

高校受験の頃にcoco一番屋だっただろうか、
1,300gのカレーを30分以内に食べるとタダで飲食できるうえ、
ポラロイドでお店に完食した写真を掲載してくれるというものに挑戦をした。

12月末の学習塾の昼休み。
友人たちと4人で意気揚々と出かけ、
完食できたのは私一人。

ただし、満腹すぎて身動きが取れなくなり、
一人だけ受験前の追い込みシーズンに早退してしまった。

苦しくなるほど食べたチャーハンで、
そんなほろ苦い思い出が蘇ってしまったのだ。



今回、麺が伸びてしまうので
当たり前のようにラーメンから食べたのだが、
チャーハンのインパクトには勝てず先に紹介させてもらった。



ラーメンのスープはあっさり醤油。
よく言えば毎日食べられそう。
悪く言えばごくごく平凡なものだ。

麺は中太の中華麺で、
硬めに茹でてもらったおかげで、
思っていた以上に入っていた麺の量を
伸ばすことなく食べることができた。
伸びやすい麺なので、硬麺をオススメしたい。

中にはたっぷりともやしとネギとメンマが入っている。
チャーシューはチャーハンのものと同様で、
¥420という値段を考えると立派すぎる代物だ。



会社の昼休みにフードファイトなどと
愚かなことをしてしまったのだが、
帰り際にやきそば?(あんかけ焼きそば)を目撃して
近いうちにまた来ることになるのを確信した。

あんかけ焼きそばの量もたっぷりなうえ、
野菜がいっぱいのっていたので飽きることなく満腹になれそうだ。

お腹いっぱいご馳走様でした。

中華三原
中央区銀座5-9-5
℡03-3571-4359
平日  11:30~21:00
日・祝日12:00~20:00
年中無休

チャーハン大盛り ¥880(大盛り¥100を含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★★★

ラーメン ¥420

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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銀座 かつ銀にて「カツ丼」をいただきます

2006-11-07 15:45:30 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

1ヶ月程前だろうか・・・
休日の番組でとんかつ屋の特集をしているのに
釘付けになってしまった。

その中で普段歩き慣れた銀座界隈のお店が
カツ丼お奨めのお店として紹介されていたので
無性に行きたくて行きたくてしょうがなくなってしまった。



場所は銀座2丁目。
以前ご紹介した「ねのひ」のちょいと先にそのお店はある。



店内はここいらのお店の中ではトップクラスの広さを誇る。
以前、食べにきた際にはロースカツにハンバーグを
トッピングして食べたことと、
お味の方もなかなか旨かったことを記憶している。



心は決まっていたのだが、一応メニューに目を通す。
平均価格は¥1,200程度だろうか。
一応¥1,000以下のものも用意してある。

夜は焼酎のボトルキープなどもできるお店なのでが、
さすがにとんかつ屋のメニューで酒を飲み続けたら
たちまち豚男になってしまうので、どうも踏ん切りがつかないのだ。

予定通りカツ丼を大盛りで注文しようとしたのだが、
ごはんとキャベツは好きなだけ食べてってくださいとのことであった。



映像でみたまんまのカツ丼がやってきた。

ご覧の通りこちらのカツ丼はアタマで、
カツ煮が陶板で提供されるのだ。



カツがグツグツいっている様を一生懸命撮ってみたのだが、
残念ながら写真からは見て取れなかった。

陶板の保温力で食べ終わるまでアツアツのカツ丼が
食べられるというのがこちらのウリなのだ。



あまりごはんがびちゃびちゃしてしまうのは好みではない。
カツを二切れほど盛り付けて口に運ぶ。

甘めながら、
かと言って甘すぎない割り下が食欲をそそってくれる。

まずまずだ。

お肉はロース肉で、肉の旨みもしっかりと感じられる。

ここも好みの分かれ目なのだが、
丼モノに海苔を入れるのも好みではないのだ。



キャベツはご覧の通りの別盛りで、
頻繁にごはんキャベツのおかわりを
店員さんが勧めて回っている様が微笑ましい。

おかわりどうぞと言いながらも頼み辛いような
お店の雰囲気では全くない。



暗くて申し訳ない。

この他に赤だしと新香が付いてきた。

赤だしにはしじみが入っているのだが、
結構クセのあるお汁で、私には若干飲み辛かった。



甘すぎない割り下は多めだ。

番組でも紹介していた通り
最後までアツアツでいただけたのだが、
おかわり自由な点と価格を天秤にかけると
ギリギリのラインなのではないだろうか?

カツ丼に関して言えば一回食べれば十分。

海鮮系のメニューも充実しているので、
試しに一度ロース肉を食べて欲しい。



食後にはこぶ茶が出てきた。

食前や食事中には煎茶が出ていたので、
この辺りの気遣いは感心させられた。

接客がなんとも気持ちいいお店だった。
ご馳走様でした。

かつ銀
中央区銀座2ー14-5第27中央ビルB1F
℡03-3543-2485
11:00~14:30 17:00~21:30
土曜     11:00~14:00
日曜祝日定休

カツ丼 ¥1,260(ごはん、キャベツおかわり無料!)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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麻布十番 浪花家の「たいやき」をいただきます

2006-11-06 18:50:25 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

素晴らしい陣中見舞いがやってきた。

麻布十番の客先に行ってきた同僚が
あの浪花家のたいやきくんを買ってきてくれたのだ。



実は今まで2度ばかり食べてみようとチャレンジをしていたのだが、
休日の午後にフラリと行って買えるほど甘くのないシロモノで、
2度とも1時間待ちに業を煮やして諦めていたのだ。

こんな形でお目にかかれるとはなんともツイている。

創業1909年。

もうすぐ100年を迎えようとしている伝統の味は如何に・・・



薄皮だとは聞いていたが、
尻尾の部分の薄さといったら、
あんこがしっかりと入っているのかと
疑いたくなるような薄さであった。

誰が作った基準だかは不明だが、
たい焼きはどうしても尻尾まであんこが入っているか否かを
評価基準のひとつにしてしまう。

いっぱい入っていれば嬉しい。
理由は単純なのだが・・・



これが尻尾の部分だ。

失礼しました。

しっかりとあんこが入っておりました。

一口パクリと・・・

甘すぎず、
かと言って小豆のカドが立っていないと言うのだろうか、
トゲがないと言えば良いのだろうか、
上品なあんこと手焼きの薄皮の生地は絶妙の相性で、
昼飯の嫌な気分を忘れさせてくれた。

旨すぎる。



どうして会社にオーブントースターがないのだろうか・・・
また、どうして焼きたてを持って帰ってきてくれなかったのだろうか・・・
貰い物のクセに贅沢を呟きたくなってしまう旨さなのであった。



見てくださいなこの薄皮っぷりを・・・

あんこどっさり感がさらに際立っているのだ。

焼きたてが食べたい。
お店に行くしかなさそうなのだが、
本当に貰って嬉しい貰い物を久しぶりにいただいた。

ご三家の人形町の柳屋のは食べたことがある。
残された有名店、四ツ谷「若葉」のたい焼きにも
興味津々なのだが、ここのたい焼きに勝るのは
並大抵のものでは難しそうだ。

旨かった。もっと食べたかった。ご馳走様でした。

浪花家
港区麻布十番1-8-14
℡03-3583-4975

たい焼き ¥150

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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銀座 エトナにて「カルボナーラ」をいただきます

2006-11-06 14:02:20 | 銀座・築地 イタリアン

諸事情により3連休はブログ更新を怠ってってしまった。
その事情とやらについては今週どこかで改めてご報告したい。

面目ない。

久しぶりの出社日ということもあり、
3連休の話題に花を咲かせながら久しぶりにエトナに行ってきた。



場所は銀座の7丁目。東武ホテルの前にその店はある。

店に入るとちょっとした異変に気付く。
調理場のお兄ちゃんが変わっているうえ、ガラガラだ。
時間はまだ12時30分。

かき入れ時にいるはずの先客がいなかったことに胸が騒ぐ。

何にしようか一通り見回して、
未食メニューの中からカルボナーラを大で、
コールスローと一緒に選択した。



程なくしてコールスローがやってきた。

考えてみると銀座や日本橋界隈の洋食屋さんの
コールスローは¥50位のお店がとても多く感じる。

このお店も¥50で、
味付けの良さといい¥100取っても怒られないレベルの代物だ。



カルボナーラがやってきた。

相変わらずでかい。

実は注文の段階である懸念をしていた。

それは味が平坦になりがちなカルボナーラを
このお店のボリュームで平らげようとした場合、
一歩間違えれば拷問になりかねないという懸念だ。



万が一の場合には粉チーズや胡椒、タバスコで
飽きないように食べれば良いだろうと踏み切ったのであった。

一口食べようとフォークをお皿の方へ運ぶ。

ん!?・・・・

スパゲッティがフォークに絡まない。

このお店、
茹で上げ済のスパゲッティを
注文が入るとフライパンで炒め、
最後にルーに絡めて出してくれるお店なのだが、

スパゲッティに油がまわっておらず、
茹で上げてだんご状態で固まってしまったまんまで、
無理矢理ソースを絡めて出したようなカルボナーラは
想像していた拷問とは違う拷問であった。



このお店の肝はフライパンの火加減。
茹で上げ済みパスタを上手に再生できなくなってしまっては、
今日のような閑古鳥になってしまいますぞ・・・

たまたまであることを願いつつ、
ご馳走様でした。

エトナ
中央区銀座7丁目13-3日興ビル1階

カルボナーラ(大) ¥980
コールスロー    ¥50

甚平満足度 ★★☆☆☆
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒ こっちはオススメ! 銀座エトナのガーリックエッグ

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銀座 花日和にて「鯖の味噌煮」をいただきます

2006-11-02 14:40:15 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

会社の同僚たちとゾロゾロランチタイム。
今日はみんながみんな和食が食べたいようだ。

歌舞伎座の周辺で
敷居がやや高そうな店構えが目に入った。



お店の名前は「花日和」。
花は飾り文字でどうやら「ひより」と読むらしい。



焼き魚なら¥1,000か・・・

悪くない。

今日はこちらのお店に胃袋を預けよう。



お店の中はカウンター×4とテーブル席×2、
奥に座敷があり、収容人数16名といったこじんまりとしたお店だ。
和懐石もやっているらしい。

店内でメニューを見直すと妙なことに気が付いた。

店外のメニューでは¥1,200だった鯖の味噌にが
店内では¥1,000になっていたのだ。

表示ミスなのか、何か理由があるのかは定かではないのだが、
偶然にも4人が4人鯖の味噌にを注文した。



ごはんに味噌汁、新香に茶碗蒸し、煮物と鯖の味噌煮。

鯖の市場価格が1尾¥200程度だということを考えると
銀座の土地代の高さを改めて痛感してしまう。

また、ちょと気になったのが焼き魚。

鮭、鯖、鯵とどれも¥100~¥200程度の焼き魚しか
並べていないことに商売っ気を感じてしまったのだ。

これぞ銀座ということかもしれないな。



煮物はかぼちゃとがんもどき。

このかぼちゃは旨い。

澱粉質がとてもホクホクしていて
口の中でさらっと甘味が広がってゆく。

一方のがんもはごくごく平凡だったのでコメントは避けよう。



味噌汁はしっかりとかつおの出汁が効いていた。

大根、三つ葉に油揚げが入っているのだが、
出汁の素なんかを使っている味噌汁とは
一味も二味も違っている。

また、椎茸は拾い損ねたのか出汁に使っているのか
ほんのりと薫っていてかつおと併せていいお味だ。



そして鯖の味噌煮だ。

おろし生姜がのっているのだが、
ここは好みの分かれ道。

私の好みはたっぷりと味噌を吸い込んだ
スライスした生姜を身と一緒に口に運ぶ方がしっくりくる。

また、焼き鯖の調理の延長で味噌にを作っているような感覚を受け、
味噌加減が足りない?変な日本語だが味噌を浴びせながら、
もっと煮込んで欲しかったのだ。



こちらの鯖は普段食べているもの以上にやたらと骨が多かった。
部位の問題とも思えず食べるのに非常に梃子摺ってしまった。



茶碗蒸し。

中には鶏肉とかまぼこが入っていた。
銀杏入りの茶碗蒸しには目がないのだが、
勝手に聞き流して欲しい。

ゆずの香りが軽く漂う上品な味だ。

全体で見るといい仕事と悪い仕事が混在している
微妙な評価のお店であった。

良かったのは味噌汁にかぼちゃと茶碗蒸し。
残念に思ったのはごはんと鯖の煮込み。

次回は違うメニューを試してみよう。

ご馳走様でした。

花日和
中央区銀座4-14-15サントル銀座1F
℡03-3248-5433
11:30~13:30、17:30~22:30
日曜・祝日定休(土曜要予約)

鯖の味噌煮込み ¥1,000(ごはんのおかわり無料!)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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銀座 ぴょんぴょん舎にて「極上チジミ」をいただきます

2006-11-01 12:58:30 | 銀座・築地 韓国・タイ・焼肉・沖縄料理

お昼時の銀座は本当に賑やかだ。
今日も旨いもんを求めて界隈を散策してきた。



同僚の1人が
「昼飯におでんなんてどうだ?」と呟いた。

悪くない。

昼間っからおでんと日本酒をつつく映像を妄想しながら
目的の場所へ歩き進んだ。



丁度松屋通りの文祥堂ビルの向かいあたりで、
路地の間からひょっこりと顔を出す看板を発見した。



路地を覗き込むと1.5m程のビルとビルの隙間に並ぶ
人の列が目に飛び込んできた。

旨そうな匂いがしたのだ。



見れば本当に狭い、
10人程しか入らない
盛岡冷麺のお店を発見してしまったのだ。

先ほどまでのおでんモードは何処吹く風・・・

満場一致で昼飯が決まった。



先客が5人もいてしばらくは時間がかかりそうなので、
ビルの隙間の奥を探検してみた。

すると、これまた芳ばしいお店を発見した。



創業1933年。

ランプというお店で
同僚の一人が一度だけ訪れたことがあるそうだ。

完全に大都会の喧騒から隔離された
隠れ家というよりはアジトと言うべき
こんなお店を根城にしてみたいものだ。



10分程でようやく店内へ。

盛岡冷麺とミニビビンバのセットが通常は¥1,200。
ランチタイムなら¥1,050とのことなので即決した。

大盛り料金は追加¥200・・・

微妙な追加料金にうろたえながら
さらにメニューをじっくりと見ると
ランチチジミが¥450。

同僚と割り勘で麺の大盛りよりも
チジミを選択した。



店内は北欧調というのか、かわいくまとめられている。
また、インテリアも手作り風の洒落たものがお店の雰囲気を
さらに柔らかく演出していた。



程なくしてまずはビビンバが登場。
見た目はナムルののった普通のビビンバだが・・・



ナムルをかき分けると
中からでてきたのは五穀米。

5種も入っているようには感じなかったが、
ごはんが炊き上げられる過程で赤米だかの
影響を受けてこんな色をしているようだ。



梅肉のような色をした
黒茶のペーストは、そうコチジャンだ。

たっぷりとコチジャンを入れてスプーンの先で
お米を潰さないようにしながらかき混ぜる。



これはジャンバラヤではない。ビビンバだ。

コチジャンが各種野菜をまとめてくれて、
単体ではバラバラだった味がようやく料理になった感じだ。

旨い。

同僚3人はこのビビンバを
辞退していたのだが、もったいない。

どうもビビンバは
石焼で玉子と肉がパチパチしてないと
そそらないように感じがちだが、
コチジャンを絡めたビビンバは
そんじょそこらの炒飯に勝るとも劣らない旨い飯。

ようするに大好物なのだ。



盛岡冷麺が登場。

手前にある白い物体はなんと「なし」だ。
季節によっては「すいか」なんかも入れてしまうのだそうだ。

盛岡冷麺はご存知の通り平壌からの逆輸入食材。

韓国の冷麺との違いは、
韓国のものがそば粉とでんぷん粉で作られているのに対して
盛岡のものはでんぷん粉と小麦粉で作られているそうだ。



別特辛のキムチ。

こちらのお店では冷麺の辛さを4段階に選択でき、
最初から冷麺に辛味を入れたものと
辛味を「別」にしたものをさらに選択する。

特辛(3段階目)の冷麺とは別に提供するものが
別特辛と言うわけだ。



辛味を入れる前に麺とスープを食べてみる。

盛岡冷麺のツルツル且つ歯ごたえのある食感は
いつ食べても不思議と美味しく感じてしまう。

旨い。

スープはあっさりとした鶏ガラに牛肉も煮込んである。
チャーシューのように見えるお肉はビーフジャーキーのような
乾物を戻してあるお肉であった。



満を持して辛味をぶっこむ。

最初はちょっとだけ絡めながら。
そして徐々に広がってゆく赤味を眺めながら。



最終終着駅はご覧のような真っかっ赤。

特辛といえども旨さを実感できるレベルの辛さで、
次回はもう一段階上を試してみたい。

今回、チジミを食べたかったのもあるのだが、
お店の方に麺の量を予め確認していた。

曰く「けっこう食べ応えのある量ですよ。」の
言葉通りで、普通の人なら十分な量だろう。



そして、チジミの登場。

パチパチと鉄板の上で芳ばしい匂いを発している。

旨そうだ。



パクリ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・

旨いはコレ。

同僚と顔を見合わせてしまった。

明らかに葱やらがいっぱい入っているので、
イメージとしては野菜感たっぷりの
シャキシャキしたものを想像していたのだが、
薄い生地のどこにそんな力があるのだろうか?

モチモチの食感と葱の内側のヌルッとした感じが
チジミ全体をしっかりとモチッとしてくれているのだ。

このチジミとビールだけで2時間は語れそうな旨さであった。

行列ができているということは
巷では有名店なのだろうが、
運命的な出会いができて本当に良かった。

美味しいチジミをご馳走様でした。

ぴょんぴょん舎
〒104-0061
中央区銀座四丁目4-1
℡03-3564-1963
営業時間 11:00~23:00(ラストオーダー22:30)
定休日 なし
席数 10席
※松屋通り文祥堂ビルの道路向かいの細い路地

ランチセット ¥1,050(冷麺別特辛とミニビビンバのセット)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

ランチチジミ ¥450(※同僚とシェア)

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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