銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

銀座 宮澤にて「炙り丼」をいただきます

2008-10-14 22:15:26 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

私には夢がある。

キング牧師のような文字面で
何を言い始めるのかといえば、
儚い人生の中でやっておきたいことの話だ。

せっかく日本人として生まれたからには
全ての市区郡は無理にせよ48都道府県位は
必ず行ってから大往生したいという小さな夢だ。

欲を言えば世界遺産を全て見てみたいのだけれども
そいつは写真の中だけで我慢させていただくことにする。

食い物好き風に言わせれば
47都道府県の名産位は喰ってからという訳だ。

実は私の勤めている会社は
5年ごとに金一封と特別休暇が与えられる制度があり
今年は丁度節目の年。

本当はスペイン・ポルトガルに行きたかったのだが
身重な嫁を置き去りにして国外逃亡を計るのは
さすがに気が引けたので、冒頭の塗り絵作業をするために
秋の北陸男一匹一人旅を決め込むことにしたのだ。

と、言う訳で

求む!富山・金沢・福井情報!

宿は仕事の都合でノートPCの使える
ホテル住まいになるのだが、
彼の地で食べるべきお店やらをご教授願いたいのだ。



散々パラ日記を放り出しておいて
久々に口を開いたかと思えばお願いかよ。

世間様から冷たい視線を浴びるのも仕方がないのだが
初めての北陸

是非満喫させていただきたい。


さて、気を取り直して
久々のお昼ごはんのお話を・・・

東銀座の歌舞伎座の裏手。

松屋通り沿いの丁度マガジンハウスのあたりに
宮澤というお鮨屋さんがある。

前にここの炙り丼を1度ご紹介しているのだが、
今回は同じ炙り丼のお話をさせていただきたい。



宮澤に来たのは丁度1年ぶり位だろうか?

こちらのお店にはランチのみ
通算5度ほど来店しているのだが
にぎり1回、炙り丼が4回と相当に
炙り丼に入れ込んでしまっているのだ。

そんな目の色で久々の訪問と来れば
暖簾を返すや否や口についた言葉はもちろん

炙り丼。大盛りで!

前回の日記では
炙らざるを得なくなった食材ではないなどと
大絶賛していた炙り丼なのだが、
あの時の感動を味わうことができるだろうか・・・?



待つこと3分。

デ・でん!とやって来たのがこいつだ。

これが宮澤の炙り丼大盛りだ。

改めて見ると、
その彩かたに品を感じずにはいられなかった。

おろしに白胡麻。

普段はサラリと流してしまいそうな
組み合わせなのだが、ありそうで結構ないものだと
今回はしみじみと見入ってしまった。



炙り加減はと言うと・・・

駄目だっ!我慢できない。

ほんのりと残った梅の花を思わせるピンク色は
そろそろカメラを置いたらどうだと言わんばかりの
フェロモンを発していた。

堪らず箸を抜きパクリと・・・・


旨い。


久しぶりに食べる宮澤の炙り丼。

相も変わらず腸に染み渡る。



白胡麻が炙られた脂の香りと相まって
口の中でマグロの旨みを存分に引き立ててくれるのだ。

ただし、この日のネタは前回ほど良くはなかった。

また、ツケダレの味がちょいと辛めに変わっただろうか?
それとも私の体調のせいだろうか?

期待しすぎな心の動きも
以前ほどの衝撃は与えてくれなかった。



シャリの按配など仕事ぶりは
相変わらずの加減の良さで、
海老の頭を入れた味噌汁にしろ
前回のアラ汁同様秀逸なものだった。

時間が14時近かったこともあり
店内は私を含めて3組程度だったので
話し込むことができたのだが、
マグロの仕入れ価格がやっぱり厳しいとの
お言葉もいただいた。

変わらぬ値段がありがたかった。



食後にお茶を啜っていると
素晴らしい言葉も待っていた。

あんまりにも写真を熱心に撮っている巨漢に向かって
ウチのことを書いてくれている人の日記なら
甚平さんって人のなら知ってるよ・・・

えっ・・・!

私です。

私を含めいろんな方々が
日記という形でお店の紹介をする時代が来て
お店の方々も気になるのだろう。

手前味噌な一方通行な情報供給に
楔を打つことができることの素晴らしさに
改めて責任感の重さも感じてしまった。

挨拶、箸置き、おしぼりと
普段気にする部分は当たり前とばかりなこのお店。

1度食べて見てくださいな。

ご馳走様でした。

宮澤

中央区銀座4-14-1
TEL 03-3542-0054
11:30~14:00 17:30~21:30
土・日・祝日定休

炙り丼 ¥1,360(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう