銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

銀座 魚竹にて「あら煮大根」をいただきます

2009-07-24 22:56:40 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

あんなにも重かった筆を
動かしてくれたお店があった。

魚竹。

築地2丁目は警察署のすぐ傍にあるこちらのお店、
久しぶりに美味しい白米が食べたいと
立ち寄ってみたのだが、
旨いモンをいざ食べてみると、
こんなにも気分が晴れやかになるものかと
今更ながら驚かされてしまったのだ。



ちょうど下の写真がその日のメニューなのだが、
皆様ならばどのように食指が動くだろうか?

私めはというと
平政とあら煮で随分と迷った挙句、
アツアツご飯と味噌煮を一緒に口に運んだ際の
至福のイメージが脳裏をかすめ、
あら煮大根を注文させていただいた。

こういうのをきっと、
ゴールイメージと言うのだろう。



やってきたのがコチラだ。

ご飯にお揚げの味噌汁、主役のあら煮大根と新香、
それからわかめとシラスの酢の物。

このメニューの構成。

普通ならばごくごくありきたりだと
あっという間に片付けてしまいそうなものなのだが、
最後の活字の酢の物が付くのとそうでないのでは
見た目も料理のバランスも随分と違う。

ただでさえ美味しいこちらのお店のご飯を
平らげる手段が増えたという点を
見逃せなかったのだ。



湯気の立ち昇るあら煮はぶりだ。

大きさを見れば大物の鰤ではなく、
ワラサやハマチサイズのもの。

店主に聞けばワラサだと
答えが帰ってきた。

さっそくパクリとやると・・・

旨い。旨すぎる!



私は何をしていたのだろうか?

こんなにも食事が美味しく感じたのは
久しぶりの出来事で、
しっかりとよく噛む、
いや、噛み締める感覚を
意識することを随分と忘れていたようだ。

柔らかな大根を口に運ぶと
物理的にはそうはいかない
ハラリと解けるような感覚が
嘘のように胃の中に広がる。



骨の回りについた身を
1つも逃すまいと
夢中になって一膳目を平らげたのだった。

私は父親の影響で、

お客はお願いはしても決して謝るな。

という言葉が体に染み付いている。

「すみません。おかわり!」ではなく、
「お願いします!おかわり。」なのだ。

何をいきなり感傷に浸ってと
思われるかも知れないが、
ここのご飯は危うく「すみません。」が
口をついてしまいそうな程、
炊き加減といいお米自体の美味しさといい
申し分ない。

このご飯を有難がらずに
要求してしまうことは気が引けてしまうほど、
この日の¥1,000という価値以上のものを
もたらしてくれていた。



お揚げの味噌汁もにくい。

油揚げの格の違いを
玉葱の甘さと美味しい出汁で
見せ付けてくれるのだ。

先ほどのご飯と味噌汁は
おかわり自由と言うのだから
頭が本当に上がらなかった。

三膳目はマナー違反だと
お願いはしなかったが、
たとえ頼むとするならば、
確実に対価を支払う気にさせてくれた。



ちなみに今まで86㎏と言っていた私の体重は
ここ2ヶ月でついに90㎏になってしまった。

暴飲暴食をしてきたわけではなかったのだが、
このお店を出て原因を教えられた。

そう、良く噛んでいなかったのだ。

子育てをする身としても
自分が言い聞かされたように
子供にはしっかり噛んで食べなさいと
伝えて行かなければならない。

美味しいご飯をご馳走様でした。

魚竹
東京都中央区築地1-9-1
(築地警察の角から歩いて数十メートル)
TEL 03-3541-0168
11:00~14:00 17:00~22:00
土日祝定休

味噌あら煮大根 ¥1,000

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★★▲

⇒ 魚竹の夜の部の巻
⇒ 魚竹の親子丼の巻

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銀座 三州屋にて「かつおのたたき定食」をいただきます

2009-06-12 11:42:45 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

三州屋銀座店に行ってきた。

実はちょいとばかし前に
新橋の三州屋の刺身が
随分とお粗末だったことがあり、
銀座店にも自然と足が
遠のいてしまっていたのだ。

そんな心情にも関わらず
三州屋銀座店の暖簾を潜った理由というのが

活気に当たりたかったというわけだ。



ちなみにこの三州屋銀座店。

路地の奥でひっそりと呼吸をしているお店なので
初めて行かれる方はちゃんと地図で確かめてから行かないと
ぐるぐる銀座2丁目界隈を徘徊することになるので
注意が必要だ。

店に入ると席へと足を踏み出すのに
僅かばかりの時間が必要だった。

周囲の人通りは
ほとんどなかったので、
てっきり空いているとばかりに考えていた頭を
ハリセンでおもいっきり引っ叩かれてしまった。

まるで、ゴールデンウィーク中の
新幹線を彷彿させるような乗車率90%越え
状態だったのだ。



注文したのは着席した瞬間に
目に飛び込んできた、
かつおの定食¥1,000だ。

長くお付き合いいただいている方ならば
私の父方のルーツが高知の安芸だということを思い出し、
初がつおを体が求めたのであろうことに
ピンと来たのかもしれない。

実は同僚が以前、日記で紹介していた
フライの盛り合わせを注文していたのだが
運ばれて来たものを見比べて
思わず頬が緩んでしまった。



フライの盛り合わせは
おかずが充実している分、
汁モノは味噌汁なのに対して、
かつおの方は鳥豆腐が
おかず兼汁物として添えられていたのだ。

この1品の差で随分と
かつおの方を豪華に仕上げてくれた。

まずは鳥豆腐をパクリとやる・・・

旨い。

春菊が鳥の脂の染み出た汁を
存分に引き立てている。



入り口に目をやると
私と同じように中の活況に圧倒されている
ご婦人たちが佇んでいた。

ふと、感じさせられたのは
学芸会の時のあの感覚だった。

席に着きランチにありついている1人1人が
三州屋劇場の出演者となって
異様な活気を演出しているのだ。

もちろん運び役を務める
テダレのおばちゃんたちも
重要な役どころではあるのだが
活気に当たりたいという願望は
ここに十二分に成就させられたことを
お伝えしておく。



そしてお目当てのかつおのたたきだ。

この料理。

所変われば品が変わるもので
地方によっては炙るだけのものをたたきと呼んだり、
大量のにんにくと葱にタレを予めかけたもの、
(わが家はこれをかつおのたたきとして食している)
味噌と一緒に本当に叩いてミンチ状にしたものなど
人それぞれの食べ方が存在する。

三州屋銀座店では
炙られたかつおに生姜と醤油が
添えられてきたのだがはたしてその実力は・・・



醤油はつけずに
生姜をのせてパクリとやると・・・

旨い。

脂の少ない初鰹の旨み。

これなら毎日食べれる美味しさだ。

私はトロより赤身が、
まぐろよりも鰹が好きな人間なので、
今年初めて食べる初鰹に対する興奮が
多少の過大な影響を及ぼしているとは言え
疲れたり、活気が欲しくなったら
ふたたびこの劇場を訪れたいと思う。

美味しいかつおをご馳走様でした。

三州屋銀座店
中央区銀座2-3-4
℡03-3564-2758
11:30~22:30
日曜定休

かつおの定食 ¥1,000

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆

⇒ 三州屋銀座店のフライの盛り合わせの巻

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築地場内 磯野家にて「かきめし」をいただきます

2009-03-31 12:11:05 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

出産を経ると食事が変わるなんて話を
耳にすることがあるのだが、
私の嫁は牡蠣が食べれなくなった。

そんな出来事があったので
今年の冬は近年で一番牡蠣を
食べなかった年になってしまったのだが、
せめて喰い納め位は行っておきたいと
思っていたのだ。

ちょうど、銀座界隈の昼時に
行く予定があったので、
ちょいと前につきじろうさんが言っていた
牡蠣の旨いというお店

行って見ることにした。



磯野家。

1階の磯寿司の赤い暖簾は
見ての如くのお寿司家さんなのだが
緑の磯野家の暖簾はお二階の食堂へと続いている。

階段を登りきると
ご覧の光景が広がるのだが驚いた。

床や柱に壁の感じまで、
私の高校の教室に雰囲気がそっくりなのだ。

今回の目的はここの
かきめしにありつくことなのだが、
メニューを見ると通常¥580のかきめしは
麺類・うどんとのセットならば大が¥525。
小でも¥370とお買い得なのだ。



それならばと見渡して
ラーメン ¥525
肉うどん ¥630
なんて麺類メニューの中から
ホタテと青菜のうまにそば ¥790を
選択したのだった。

ちなみに
牡蠣フライの定食は ¥1,260
単品メニューに
まぐろの赤身 ¥1,000
いかバター ¥630
麻婆豆腐 ¥630
なんてものもあった。

また、先のセットメニューには
ミニカレーのセットが¥265、
炒飯のセットが¥315なんてものもあるので
ご気分に応じてどうぞご自由にというわけだ。



数分してやってきたのがこちら。

これが磯野家の
ホタテと青菜のうまにそばと
かきめしのセットだ。

意識した貝尽くしのこのメニュー。

はたして実力の程はいかに・・・

かきめしに飛びつきたい心を
グッと落ち着かせて、
麺が伸びてしまわないように
ホタテの方からパクリといただいた・・・



うん。まずまずだ。

うま煮というトロミの具合は頃合よく
ソテーしたであろうホタテの
角の強い食感から飛び出る貝の味と
うまい具合に交じり合う。

わたしはここのラーメンを
食べたことがないので定かではないが
もしかしたらうまに系のそばには
焼きソバの麺をわざと
使っているのかもしれないのだと
このどんぶりに顔をつけてみて
考えさせられた。



そしてお目当てのかきめしだ。

大粒の牡蠣が3切れ。

柚子の香りと一緒に
牡蠣、かき、カキと話しかけてくるように
一面に香りが広がっていた。

写真では伝わりにくいが
こいつで¥580ならば
十二分に食べる価値があると
第一印象が言っている。



お箸を走らせてパクリとやると・・・

こいつは旨い!

牡蠣の旨み汁は
炊き込まれた飯に吸収されているが
それでも、プリッとした身に凝縮されたお味が
あっと言う間に口の中に広がる。

牡蠣が食べれなくなったと嫁は言うが
こいつならばおかわりを所望するのではないかと
驚きの声をあげてしまった。



大粒の牡蠣が3切れではなかった。

食べ進めるとごはんの中から
出てくるでてくる、牡蠣がでてくる。

ちゃんと数えた訳ではないが
感覚値で7~8個の大きな牡蠣が
どんぶりの中でかくれんぼをしていた。

これで¥580?

とんでもないお値打ちメニューを
今まで知らなかったのだ(恥)



この、磯野家のかきめし。

誰がなんと言おうとも
築地に来たのならば食べるべきだと
今後は祖父の言い伝えのように
言うことになるのだろう。

今まで磯野家のある10号棟には
あまり来た経験がなかったのだが
灯台もと暗し。

レパートリーが増えると
随分と悩みの種にうなされそうだ。

ド冬の再訪を誓って
ご馳走様でした。

磯野家
中央区築地5-2-1築地市場内10号棟2F
TEL03-3541-7953
7:00~16:00
日曜・祝日・休市日定休

ホタテと青菜のうまにそば ¥790
かきめし(大)セット ¥525

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆

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銀座 宮澤にて「炙り丼」をいただきます

2008-10-14 22:15:26 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

私には夢がある。

キング牧師のような文字面で
何を言い始めるのかといえば、
儚い人生の中でやっておきたいことの話だ。

せっかく日本人として生まれたからには
全ての市区郡は無理にせよ48都道府県位は
必ず行ってから大往生したいという小さな夢だ。

欲を言えば世界遺産を全て見てみたいのだけれども
そいつは写真の中だけで我慢させていただくことにする。

食い物好き風に言わせれば
47都道府県の名産位は喰ってからという訳だ。

実は私の勤めている会社は
5年ごとに金一封と特別休暇が与えられる制度があり
今年は丁度節目の年。

本当はスペイン・ポルトガルに行きたかったのだが
身重な嫁を置き去りにして国外逃亡を計るのは
さすがに気が引けたので、冒頭の塗り絵作業をするために
秋の北陸男一匹一人旅を決め込むことにしたのだ。

と、言う訳で

求む!富山・金沢・福井情報!

宿は仕事の都合でノートPCの使える
ホテル住まいになるのだが、
彼の地で食べるべきお店やらをご教授願いたいのだ。



散々パラ日記を放り出しておいて
久々に口を開いたかと思えばお願いかよ。

世間様から冷たい視線を浴びるのも仕方がないのだが
初めての北陸

是非満喫させていただきたい。


さて、気を取り直して
久々のお昼ごはんのお話を・・・

東銀座の歌舞伎座の裏手。

松屋通り沿いの丁度マガジンハウスのあたりに
宮澤というお鮨屋さんがある。

前にここの炙り丼を1度ご紹介しているのだが、
今回は同じ炙り丼のお話をさせていただきたい。



宮澤に来たのは丁度1年ぶり位だろうか?

こちらのお店にはランチのみ
通算5度ほど来店しているのだが
にぎり1回、炙り丼が4回と相当に
炙り丼に入れ込んでしまっているのだ。

そんな目の色で久々の訪問と来れば
暖簾を返すや否や口についた言葉はもちろん

炙り丼。大盛りで!

前回の日記では
炙らざるを得なくなった食材ではないなどと
大絶賛していた炙り丼なのだが、
あの時の感動を味わうことができるだろうか・・・?



待つこと3分。

デ・でん!とやって来たのがこいつだ。

これが宮澤の炙り丼大盛りだ。

改めて見ると、
その彩かたに品を感じずにはいられなかった。

おろしに白胡麻。

普段はサラリと流してしまいそうな
組み合わせなのだが、ありそうで結構ないものだと
今回はしみじみと見入ってしまった。



炙り加減はと言うと・・・

駄目だっ!我慢できない。

ほんのりと残った梅の花を思わせるピンク色は
そろそろカメラを置いたらどうだと言わんばかりの
フェロモンを発していた。

堪らず箸を抜きパクリと・・・・


旨い。


久しぶりに食べる宮澤の炙り丼。

相も変わらず腸に染み渡る。



白胡麻が炙られた脂の香りと相まって
口の中でマグロの旨みを存分に引き立ててくれるのだ。

ただし、この日のネタは前回ほど良くはなかった。

また、ツケダレの味がちょいと辛めに変わっただろうか?
それとも私の体調のせいだろうか?

期待しすぎな心の動きも
以前ほどの衝撃は与えてくれなかった。



シャリの按配など仕事ぶりは
相変わらずの加減の良さで、
海老の頭を入れた味噌汁にしろ
前回のアラ汁同様秀逸なものだった。

時間が14時近かったこともあり
店内は私を含めて3組程度だったので
話し込むことができたのだが、
マグロの仕入れ価格がやっぱり厳しいとの
お言葉もいただいた。

変わらぬ値段がありがたかった。



食後にお茶を啜っていると
素晴らしい言葉も待っていた。

あんまりにも写真を熱心に撮っている巨漢に向かって
ウチのことを書いてくれている人の日記なら
甚平さんって人のなら知ってるよ・・・

えっ・・・!

私です。

私を含めいろんな方々が
日記という形でお店の紹介をする時代が来て
お店の方々も気になるのだろう。

手前味噌な一方通行な情報供給に
楔を打つことができることの素晴らしさに
改めて責任感の重さも感じてしまった。

挨拶、箸置き、おしぼりと
普段気にする部分は当たり前とばかりなこのお店。

1度食べて見てくださいな。

ご馳走様でした。

宮澤

中央区銀座4-14-1
TEL 03-3542-0054
11:30~14:00 17:30~21:30
土・日・祝日定休

炙り丼 ¥1,360(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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築地場内 江戸川にて「タラ豆腐」をいただきます

2008-07-01 13:11:59 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

3日4日で帰って来ると言っていた嫁は
よっぽど居心地が良いのだろう。

帰って来る気配がない。

ここ1週間。

久々の独身生活を満喫するなどと申していたのだが、
楽しんで家事ができたのは3日間。

深夜帰宅⇒料理⇒洗濯⇒食事⇒EURO⇒6:00就寝という生活は
ボディーブローどころか強烈なカウンターとなって
私の身を削っていたのだ。

ようやくEUROが終わって開放されるのも束の間。
プリズンブレイク3がレンタル開始と来たもんだから
どうにも手に負えない。

馬鹿に点ける薬はないと言う訳だ。



随分と更新が滞ってしまった言い訳を
つらつらと綴ってみたのだがはっきり判ったことが1つ。

家事。嘗めてました。
主婦の皆様。いつもご苦労様です。

普段から風呂掃除と窓拭きだけの担当で
手伝っている気になっていたのが
ちょいとばかし甘かったのだ。

さて、無事懺悔が終わったところで
溜まってしまった日記の更新を。

今日の話題は、
前回ラーメンを大絶賛した築地場内の江戸川だ。

今回の目的はラーメンだけは食べちゃうのだろうが
江戸川の未食メニューに手を伸ばし、
よりお店のことを理解しようと言う物だ。



最初に注文したのは煮込み¥450。

築地でモツと言うと
どうしても「きつねや」の4文字が頭に浮かぶのだが、
ここん家の実力はいかに・・・

旨い。

よく下処理されたモツに
濃厚な味噌とたっぷりの葱が絡み合い
ビールやごはんと叫びたくなるものだ。

ごはんと味噌汁!



続いて注文したのは
季節は過ぎた鱈豆腐。

伺った日は冒頭のように
ピーカン照りだったのだが、
どうしてもフーフーしながらごはんと鱈豆腐を
たらふく頬張ってみたくなってしまったのだ。

歳だねぇ。

こいつが吉とでるのか凶と出るのか、正直、
どきどきしながら待たせていただいたのだが
やって来た姿は思ったよりも弾力がありそうだ。



最初は何も漬けずにパクリと・・・

うん。旨い。

プリッとした身からあっさりと
白身の甘味が染み出てくる。

薬味に醤油をチョロリと垂らして
むしゃぶりつかせていただいた。



小ライス¥200とあさりの味噌汁¥130がやってきた。

ちなみにこちらのお店。
ライスの普通盛りは¥260。

ラーメンが頭をよぎって
普段注文することのない小を頼んだのだ。

ごはんは牛丼なんかをやっているだけはある。

好みのやや固めで
汁に負けない粒の立ったごはんが
食事をぐんと進めてくれるだけでなく、
砂抜きがきっちりとされたあさりから出た出汁が
上手に絡み合った味噌汁。

ダブルパンチでぺロリとさせてくれた。



それぞれ半分ほど食べ進めた
ごはんともつ煮をがっしゃんこ。

喰い慣れたところでもつ煮丼にする訳だ。

私はカレーに関しても
ルーびたしになったビチャビチャのごはんを
食べるのが好きではないのだが、
汁気を吸い易い柔らかめのごはんが嫌いなのも
どっちが先だか判らないが一貫した嗜好だ。



最後にラーメン¥500を硬麺で。

相も変わらず優しいこのラーメン。

旨すぎる。

ラーメンに関しては
前回散々旨い旨いと書かせていただいたので
詳しくは巻末の前回の日記にて。

女将さんが胸を張って
自慢するだけのことはある一品。

是非召し上がっていただきたい。



私は結婚する前の一人暮らしだった時代は
洗濯も食器洗いも溜めてやる派だったのだが
結婚してからいざ一人でやるという機会に直面すると
どうしても嫁の影響を受けてしまい。

使ったらかたす派に様変わりしてしまった。

もちろんこれが一番部屋を綺麗に保つ方法なのだが
当たり前として身についていない時分では
どうにも厳しいものだったのだ。

へそ曲がりは早く帰ってこいとは口が裂けても言わずに
ゆっくりしてきなよと呟くのだがどうなることやら・・・

ご馳走様でした。

江戸川
中央区築地5-2-1築地卸売市場6号館
TEL03-3541-2167
5:00~13:00
定休日 築地市場に準ずる

モツ煮 ¥450
鱈豆腐 ¥650?
ごはん(小) ¥200
あさりの味噌汁 ¥130
ラーメン ¥500

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★▲☆

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築地場外 虎杖裏店にて「海鮮ひつまぶし」をいただきます

2008-06-18 13:27:44 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

私のような腹のふくらみ具合を
ネタとしているような日記書きにとって
1番辛い瞬間は旨いもんの写真が
何らかの理由で取れない瞬間だ。

最近は週に2日ほど
銀座や築地界隈に行く機会に恵まれている。

12時~13時のかき入れ時を上手く外せたこの日は、
築地界隈で数店舗、今年は軽井沢にも出店した虎杖の
訪れたことの無いお店に行ってみようと
裏店とよばれる築地場外のアンダーグラウンドに
足を踏み入れたのだ。



この裏店。

観光で初めて来られた方ならば
ちょっとやそっとでは見つけることが難しいだろう。

何せ、写真のように路地から見える景色は
魚屋さんに虎杖裏店の文字のみが見える始末。

普通の人が虎に杖と書いていたどりと
読むことさえも難しい中で、
まさか魚屋の奥に飯屋があるとは思うまい。

好奇心旺盛な一部の輩と
事前に知識を仕入れた輩を相手に商売をして
繁盛しているのだからこれは大したものだと思うのだ。



店に入りメニューに目を通すと・・・

海鮮ひつまぶし 1,900円
濃厚うに丼 2,500円
うに丼ハーフ 900円
まぐろ鉄火丼 900円
まぐろ漬け丼 900円
本まぐろ大とろ炙り丼 2,500円などなど

松と梅が用意されていた。

私は前々からテレビで見たことのあった
海鮮ひつまぶしが気にはなっていたのだが、
値段の面とここの海鮮ひつまぶしを食べてしまうと
必然的に双璧の「魚河岸千両」のひつまぶしを
食べなければならない使命感に駆られるだろうと
どうにも躊躇をしてきたのだ。



でも・・・

頼んじゃったのだ。

こちらが虎杖の海鮮ひつまぶしだ。

お店の方が運んでくる際に

最初は山葵醤油をつくり海鮮丼として半分程食し、
その際にできるだけウニには手を付けず、
二膳目にウニをしっかりと混ぜてバラちらしで、
最後に出汁を用意するので海鮮茶漬けとして
食すように諭してくれる。



私はというと・・・まずはそのままパクリと。

旨い。

このネタならばさすがは場外と言っても申し分ない
それぞれのネタの冷気もしっかりと消えた
食べ頃な状態で提供してくれていた。

ここでちょっと処ではないアクシデントが・・・

NO BATTERY・・・

ぐ、ぐうぉ~っ!

海鮮ちらしの雄姿や
ウニをねっとりと混ぜ込んだ
バラちらしの煌びやかな様相、
饂飩屋の出汁に海鮮が染み出る
お茶漬けの様相はどうしてくれるんじゃ~っ!



何度も何度も電池を手の平で暖めたりして
最後に唯一撮れたのが最後の最後の出汁茶漬け。

蕎麦屋の天麩羅などと
よく使われる言葉を用いると
饂飩屋の海鮮茶漬け。

不味い訳がない。

ひつまぶし自体の作り方が
この最後の茶漬けの出汁から逆算されているのが
大きなポイントなのだろう。

消化不良の日記になってしまったので
隣人の手を今日は借りたいと思う。

つきじろうさんが見た虎杖の海鮮ひつまぶし
習志野習志さんが見た虎杖の海鮮ひつまぶし

ちなみにこのお店。

ランチタイムは食事のお供に
ヅケ丼のハーフサイズを¥250で
提供してくれるのだがこれがなかなか侮れない。

このハーフサイズ8杯とこのひつまぶし。

どっちを食べる?と聞かれれば、
迷わずヅケ丼ハーフを8杯と
叫びたくなるような秀逸さだったのだ。

卵の黄身がマグロにとろける様子を
お伝えしたかった・・・

ご馳走様でした。

虎杖 裏店
TEL 03-5565-4001
中央区築地4-9-6ダイヤモンドレジデンス築地1階
月~金 11:00~14:30 17:00~23:30
土 11:00~15:00 17:00~23:30
日・祝 11:00~15:00 17:00~22:00

海鮮ひつまぶし ¥1,900
ヅケ丼ハーフ ¥250

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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築地場外 マックモアにて「なかおち定食」をいただきます

2008-06-17 13:16:17 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

築地場外に辿りついて
さてさてどうしたものかと歩き回っていると
緑色の空間があることを思い出させてくれた。

あっ!・・・

実は以前マックモアに行った際に
中おちが品切れでかまとろを頼んでいたにもかかわらず
明らかにカマとろな刺身を中おちと
誤表記したままだったのだ。

読者様のご指摘に対して、
次行った際に直しますよと応じていたのだが
流石に1年近くほったらかしにしてしまっていることを考えると
あいつは中おちとカマの区別がつかないのかと
笑われてしまいかねない。



思い出したが吉日とばかりに
緑色の空間に吸い込まれたのだ。

2階に上がると
マックモアの様子はまるで昨日の記憶のように
何も変わっていなかった。

幸い11時台ということもあり
並びの先客も1組。

喰うものは決まっていたので
中の様子をじろじろと見ながら
待たせていただいた。



壁面にはメニューが掛けられているが
他にもスパゲティ表示ではなくスパゲッティが
ナポリとミートの2種類¥800。

肉ッ気は生姜焼きや焼肉定食が¥890。

カレー、ドライカレー、焼きそばが
同じ値段なのはどうかと思うが¥750。

土曜日限定で鮪のヅケ丼、鮭いくら丼、焼肉丼の
3っつの小どんぶりがセットになった
姫丼なるものもあるのだが、
1番気になるこのセット。

全てを大盛り¥100増しにして
食べてみたいものだと思う。



前回座ったテーブル席とは異なり、
今回はカウンター至近の席に陣取ることができた。

しかしこのカウンターの怪しい雰囲気。

男の子ならば痺れるような凄まじい芳ばしさだった。

ポコポコと時を刻むように、
まるで理科室さながらなサイフォン式珈琲の
上から降り注ぐステンドグラスの彩が、
そいつを試験管のようにも見せている。

黙って珈琲と対峙する漢たち。

シブすぎる。



注文したのは中おち定食¥950。

そいつにひじき、新香、味噌汁が付くのだが
写真以上に大きく見える中おちの量。

随分と太っ腹な定食だ。

今更ながらに誤表記を
ありえねぇと呟きながら
箸を割らせていただいた。



こいつがマックモアの中おちだ。

見た目の照りと指で触った温度から
ひじきや味噌汁で時間を使わずとも
そのまま口に運んでしまえることが判る。

最初は醤油を漬けずに一口・・・

返す刀でもう一つまみ・・・

普段は知らないが
この日の中おちは醤油をちょいと
使いたくなる代物だった。



山葵と醤油で舌が慣らされると
そのまま食べてもそんなに臭味は感じず
純粋に鮪の味だけを感じられるようになった。

親父にしつけられた
刺身の最初の一口は絶対に醤油を
つけるべからずというものが、
30余年も身に染み付いているのだが、
子供の頃は全く持って理解できなかった言葉の意味が
最近になってようやく理解できるように
なったのだから不思議なもの。

教育は子供からすると理不尽なものも多いのだが
この理不尽さこそが教育なのだろう。



以前の日記でこちらのお店の小鉢や味噌汁を
どのように書いていたのかは忘れてしまったが、
正直、おいくつの方が作られているのか
気になるほど美味しかった。

漬物はそのものだけで
十分にごはんを食べさせてくれる
びっと背筋のいい塩加減。



白のあわせの味噌汁は
揚げの大きさが工夫されており、
強すぎない優しい味が揚げの中から
じゅわっと染み出る感覚は
何度も何度も食べたくなるものだ。

旨い。



特に驚いたのがこのひじき。

ここ数回ひじきが出るたんびに
旨いを連呼してしまっていたように感じるが、
そいつは私がひじきが好きだから。

とは言ってもこのひじき。

大豆の質の違いが
こんなにもひじきを旨くするのかと
自宅使いのものを考え直させられてしまうほど
すっと入ってきたのだ。



大盛り¥100増し。
おかわり¥100ならば
サラリーマンたるもの有無を言わさず
おかわりの方を選ぶ。

たっぷりの中おちは半分ほど食し、
づけにしたものをおかわりごはんの上にのせてゆく。

周りの中おちを食べている人たちの
やられた!という視線を感じ、

手製づけ丼の完成だ。



こいつを永谷園の随分前のCMよろしく
一心不乱にかっこむと・・・

幸せだ。

昔は随分とこんな風に
わんぱくな喰い方をしてきたのだけれど、
最近の控えめな喰いっぷりはどうも
大人になってゆく過程のようだ。

営業マンにはモチベーションはとても重要なもの。

こんな喰い方をして店を出ると
随分とヤル気になっているのだから
本当に単純な生き物だなぁと
溜息混じりに考えさせられてしまった。



額に滲み出た汗を拭いながら
喉につっかえていたものがようやく取れたのだった。

マックモア。

気になる姫丼を食べるのには
休日に嫁を伴っての築地行き。

食堂と胃袋が直管で繋がっている私ならば
数軒ハシゴができたとしても
一緒ならば一軒二軒がせいぜい。

ご縁がないものなのかなぁ・・・

ご馳走様でした。

マックモア
中央区築地4-9-6ダイヤモンドレジデンス築地202
TEL03-3541-9093
9:00~23:00
日曜・祝日及び休市日定休

中おち定食 ¥1,050(おかわり¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒ マックモアのカマとろ定食の巻

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

銀座 きよしにて「太刀魚と春キャベツの紀州焼き」をいただきます

2008-04-03 11:31:43 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

1年以上前から
私の日記を読んでいただいている方でも
覚えている方は皆無であろう4月3日。

1年前の日記を読み返すと
肉のさとうでステーキをいただいていた。

会社ではわが家の繁殖期は
7月~10月などと豪語していたのだが
その理由というのが今日の私の誕生日にあるのだ。

幼稚園のお遊戯会の写真などを見直すと
同級生とは10~20cmも異なる
まるで助っ人のような体格差。

学年の頭に生まれると
運動能力の習熟のスピードの違いで得られる
メリットをこれでもかと享受することができたのだ。



結果として
11月の出産予定に直面することになったのだが
その感想はまさに小島よしお。

そんなの関係ねぇ。と言う訳だ。

皆まで言うなとの失笑が
聞こえて来たところで今日のお話を。

昨日。ちょいと時間ができたので
新しい銀座のお店でもと散策していると
Velviaで足が止まった。

できたのは一年程前だっただろうか?

建物ができたのは知っていたのだが
今の今まで足を踏み入れたことはなかったのだ。

14時を回っていたので
難しいだろうなぁと思いながら
7階、8階の飲食店街に上がり物色。

行きたいなぁと思ったのがカサ カマロン。
スペイン料理のお店なのだがパエリアを
久しく食べていなかったので食指が動いたのだ。

また、面白いなぁと感じたのが肉割烹とらじ。

焼肉とらじの系列上位店なのだろうが、
カウンターの寿司ダネケースに
肉がぎっしりと並べられていた。



結局。落ち着いたお店は
太刀魚と春キャベツの紀州焼きという
活字に見せられて旬菜しゃぶしゃぶきよし。(きは七3っつ)

こちらのお店にお邪魔してきた。

店に入ると
大きなオープンダイニングのカウンターが
店の中央にどかんと鎮座し、
板長と思われる方が包丁を揮っていた。

インデアンカレーやきじの入っている
TOKIAビルの鹿児島 かのやきよしも系列店の1つで
お店が移転してきたのか系列店で備品を共有しているのか
テーブルは使い込まれたものが設置されていた。



ランチメニューは
下は¥1,000~上は¥4,500まで様々。

平均的には¥1,500のものが多かったのだが
私は太刀魚を一本釣りで
週替わり魚料理「海の幸」御膳¥1,000を
注文させていただいた。

先ほどちょいと
テーブルの話に触れたのだが、このお店。

惜しい要素が盛り沢山だったのだ。

古いものを大切に使うことは
非常に良い心がけなのだが、
傷だらけのテーブルではせっかくの
目に飛び込むオープンキッチンが
台無しになってしまっていた。

客単価を¥20上げて
紙のランチョマットでも引いてあげると
グッとお料理が引き立つのだろう。



料理がやってきた。

太刀魚にあら汁。新香に有機野菜のサラダ。
たらこと春雨の小鉢にごはんで一揃えだ。

まずは2つ目の惜しいもの。
あら汁だ。

骨の具合。鯛のあらだろうか?
身がしっかりと付いたあらが
ボリューム満点で添えられているのだが
湯で臭みを取る処理が甘く感じた。

下処理をしっかりとするかしないかという
明確な仕事はきっちりやられた方が良いだろう。



続いて有機野菜のサラダ。

ドレッシングの好みは人それぞれ完全に好みなので
こいつは何も言うことはない。

美味しくいただけた。

3っつ目の惜しいはごはん。

お米自体は別に替える必要はない。
ボソッと炊き上がらないように
水に漬ける時間、炊く際の水の加減で
見違えるからだ。



太刀魚。

こいつは旨かった。

白身と皮のキワにぎゅっと詰まった脂が
モチッとした食感と共に太刀魚の甘さを運んでくれる。

こいつが良いからこそ、
惜しい、惜しいを連呼しているのだ。



また、この艶やかな梅肉ソースが
見た目に反して太刀魚に合っていた。

ポイントは出過ぎない梅の酸味だ。

紀州焼きでみかんなのかレモンやらを
太刀魚の匂い消しに使っているのだろうが、
柑橘で引き立った白身の味をぶち壊すことのない
爽やかな塩梅。

キャベツの焦げは気になったが
こいつは美味しくいただいた。



4っ目の惜しいは
このたらこと春雨の和え物。

写真以上にどピンクに着色されたたらこが
味云々の以前の話にさせてしまっていた。

ここまでこちらのお店を
手厳しくご紹介させていただいたのだが
すごく見込みのあるお店だと感じたから
はっきりと物を言わせていただいていた。



女将の各テーブルへの目の配り方、
当たり前の挨拶。

店を良くしよう。という気概は
しっかりと受け止めることができた。

レジカウンターにあるショップカード。

一枚、一枚丁寧な字で
「本日はありがとうございました」と
全てに添えられていた。

この気立ての良さは
なかなか真似のできるものではないので、
怒れば変わる人だからこそ人は怒るのだと。

3ヶ月以内に様子を見に行くことを誓って
ご馳走様でした。

きよし

〒104-0061
中央区銀座2-4-6GINZA Velvia館7F
TEL03-5524-6667
11:30~15:30 18:00~23:00
年中無休

太刀魚と春キャベツの紀州焼き ¥1,000

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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   それでは明日もお会いしませう

有楽町 うまやの楽屋にて「豚汁」をいただきます

2008-01-08 22:01:10 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

有楽町のイトシアに行ってきた。

昨年末のオープン時には
あっという間に随分とドでかいものを
短い工期で建てたものだと、
建物の安全性にちょいとばかし
疑問を持ってしまっていたのだ。

お店の方は新宿に次ぐ?
(川崎だかにもう1店舗あるんですよね?)
クリスピークリームドーナッツやら
有名カレー店のカレーを1度に食べれる
東京カレー屋名店会やらとテレビや雑誌で
ちらほらと情報ばかり集まってしまっては
行って見ざるをえないと腰を動かした結果だったのだ。



エチオピアやデリーといったカレーの名店5店を
1度に楽しめるという東京カレー屋名店会は
大盛り¥100増しがあるとはいえ、
読者のmymyzu氏の報告では満腹には
成り得ないとのことだった。

さてさてどうしようかと迷った挙句に訪れたのは
赤坂にもお店があるのを知ってはいたが
未食だった市川猿之助プロデュースの
うまやの楽屋に行ってみることにした。

ちなみにクリスピークリームドーナッツ。

並びは新宿よりも少ないので
購入を優先するのならばここ、有楽町をお奨めしますが
社会科工場見学的なアミューズメント感は新宿の方が上。

どちらで並ぶかご判断を・・・



こちらのお店の人気ランチメニューは
¥1,200の楽屋めしなる限定もの。

市川猿之助氏が楽屋で食べれるようにと考えたこのメニュー。
スーパー歌舞伎好きには堪らないものなのだろう。

案の定14:00という時間帯では
売り切れ御免の張り紙がしてあったので

豚汁定食 950円
みつせ鶏のチキンカツ定食 1,000円
もち豚炙り焼きとろろ定食 1,000円
もち豚のおろしカツ煮定食 1,200円

の中から一番腹に溜まりそうにない
豚汁定食をいただくことにした。



数分でやってきたのがこちら。

白米、切干大根、鮭のフライとキャベツのサラダ、
新香に豚汁、生卵、柚子胡椒で一揃えだ。

ちなみに柚子胡椒。

何に使えばよいのやらと考えさせられてしまった。

最初にいただいたのは切干大根だ。

この味付け。

酸味のかけらもない柔らかな甘みを伴った
なかなかのものだ。

ありそうであまりない味付けで
表現しきれないのだが気に入った。



続いて鮭のフライ。

鮭自体の素材はごくごく普通で、
タルタルにしろ大きな驚きはない。

唯一キャベツにかかったドレッシングが
鮭を邪魔しないか気になっていたが、
手製なのか上手なドレッシングを使っていた。

また、ごはんの炊き加減も悪くない。

おかわり自由な設定は
私のようなファイターにはとてもありがたかった。



ここまでは中々良いお店のように映っているのだが
そこには大きな落とし穴があった。

こちらのお店。

店員同士のおしゃべりが★★★★★なのだ。

まるで大学の部活動のような
馴れ合った高笑いはとてもサービスを
提供する立場にはあるまじき行為。

社員さんも一緒になって
間違ったチームワークでお客をもてなすようでは
出来たばかりチヤホヤされているうちが華。

是非とも改善していただきたい。



肝心の豚汁。

豚に大根、にんじんにもやし、
牛蒡に里芋とこんにゃくが入った豚汁は
薄味と記載はされていたのだが、
中々のしっかりとした味付け。

西方の方はこいつが薄味と言われたら
怒ってしまうのだろう。

具材は豚こそ多くはないのだが
たっぷりと仕込まれている。

関東モンの私には
ごはんのお供として申し分なく
あっという間に平らげてしまった。



おかわりごはんは卵かけごはんで・・・

赤玉卵はごくごく普通ながら
炊き加減の良い白米には合わない訳がない。

不快な高笑いから逃れるべく
こいつも秒殺で席を立った。

正直。人生で一番苦しいお店を
今日、この日に目の当たりにしたのだ。



入店時に空いているお席にと
伸ばされた手の先には先客たちの膳が
そのままになっていたり、
前述の高笑いと新規開拓の難しさを痛感した1日だった。

ご馳走様でした。

有楽町うまやの楽屋
千代田区有楽町2丁目7番1号
有楽町イトシアB1Fフードアベニュー内
TEL03-6259-8622
11:00~23:00
元旦及び2月の法定電気点検日定休

豚汁定食 ¥950

甚平満足度 ★☆☆☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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~~~~ 求む!情報提供 ~~~~

今週の3連休に我が家では横浜旅行なる
旅行とは思えないネーミングの1泊2日の
喰い倒れツアーに旅立ちます。

横浜に疎い甚平一家のために横浜通の方。

中華街はこの店で喰えだとか
ここのランチは喰えたら関取だとか

どしどし情報提供をお願いします。

勝どき かねますにて「ふぐの煮こごり」をいただきます

2007-11-20 21:22:59 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

日記を書き始めて1年4ヶ月。

昨晩。初めてネット上で知り合った方と杯を交わした。

嫁などは怖いからやめろやめろと言ってはいたが
今では私と同様、普通の人たちが当たり前のように
ネットをする時代なのだからと内気で内向的な(嘘ばっかだ)
私の性格を奮い立たせてお会いしてきたのだった。

場所は勝どき。

初対面同士なので5分前には着かなければと
頭では理解していたのだが重い体の取扱いにまごつき
2分ばかし遅刻をしてしまった。

面目ない。



私の野獣のような顔だけが目印だったのだが
迷うことなく落ち合ったのは
コメント覧でお馴染みのmymyzu氏だ。

何度か氏が催す喰い倒れの会にお呼ばれしていたのだが
タイミングが合わずここまできていたので
せっかくだからお酒でもとの話になった訳だ。

向かった先は「かねます」。

氏行きつけの立ち飲み屋なのだが
齢80は過ぎているであろう
ご主人の一品料理が絶品とのことで
話だけではもったいないとこの店を所望させていただいた。



自己紹介やお互いの仕事の按配。
氏のお子様のお話などなど、
喰いしんぼが2人揃えば
酒の肴になるような話には事欠かなかった。

最初に頼んだのはたこぶつだ。

国産ダコがスーパーなんかでは買えなくなったなどと
ヨタ話などをしながらいただいたのだが、
素材の良いこと以上に驚いたのは
店のご主人の包丁だった。



数十年前はおそらく普通の包丁だったのだろうが
我々のような飲ん兵衛を来る日も来る日も相手にしているうちに
研ぎ続けられた包丁は10cm程の小刀に
様変わりしてしまっていたのだ。

凄すぎる。

続いて頼んだのがマグロ。

素材の良さは蛸と同様で
解凍の具合も申し分ない。

本来ならば15分程ほっておいて
室温に馴染んだ位で食べると一番旨いのだが
空腹の喰いしんぼはひんやりを愉しみながらいただいた。

旨い。



続いて白子。

柚子にゆば、なめたけと白子が
ご主人が西方出身ということもあるのだろうが
これぞ和の出汁だと思わせてくれるような
とろみがかった純朴な餡で食べさせてくれた。

旨すぎる。

手前味噌で恐縮だが
和食の達人の母の出汁に匹敵するほどの味だ。



続いてちりめんじゃこ。

四国産なのかは聞かなかったのだが
山椒の粒が入っていたのが特徴だった。

mymyzu氏曰く
西方ではこのように山椒の実を
落とした料理がいくつもあるそうなのだが、
東方では物珍しく感じながらも、
じゃこっぽさを山椒の実が弾けるたんびに
さぁーっと消してくれる妙を思う存分に愉しんだ。



河豚の煮こごりだ。

見た目の艶やかさも食欲をそそってくれるのだが
柔らかい煮こごりの味覚の中に
しっかりとした河豚の白身が凛と立った味わいは
この日一番の驚きだった。

ちょうど、数寄屋橋のお寿司の神様が
三ツ星をいただいたニュースが世の中を賑わしているのだが
星がどうした?と気にする素振りもない
純粋に自分の仕事をされていた。



火の入りにジッと睨みを利かすご主人の後姿。

かねますは以前
勝どきの交差点の角地にお店を構えていたのだが、
再開発で移転するということになった際には
ご主人が引退されるとの噂もあったそうで
最後の日には沢山の人がこの味を求めて押し寄せたそうだ。

今はそこから数十メートルの鼻先に
無事に新しい店舗を構えてくれたので
こうして私も噂に聞いていたお味に巡りあえた。



こちらのお店。

生ビールはエビスの黒で瓶ビールはエビスだ。

自分が出す料理に合うビールを選択されただけなのだろうが
エビスの黒生がぴったり合うなぁと感じさせてくれるあたりも
当たり前のことのようで当たり前には
なかなかしてくれないお店たちを思い起こさせてくれた。

2杯目以降はハイボールを4杯程いただいたのだが
まろ味を感じさせてくれるウイスキーは
いったい何と何をブレンドしたらこんなに角が取れるのかと
考えさせられてしまう。



千枚漬け。

見た目は普通の千枚漬けなのだが
一手間加えて技ありを取っていた。

中には粉山葵をはんなり塗りこんであり
表面に昆布の柔らかいトロ味を感じた後に
大根のしゃきっとした食感。
それから昆布と大根の調和をより引き立てる山葵の刺激が
箸を止めさせてくれなくしてしまうのだ。



松茸は旬が過ぎたと土瓶蒸しは遠慮したのだが
これまでの仕事を見る限りでは
旬を回帰させるような調理の妙は味わっておけばよかったと
店を出てから後悔してしまった。

そうもボヤいてはいられないので続きを・・・

うにの牛肉巻き。

見るからに贅沢なこの食べ物。
お店にはごはんものが全くないのだが
それを苦にしないような腹の足しを用意してくれていたのだ。



肉を生で出す鮮度。
芳醇なうににとろけるようなサシ肉を合わせた料理は
素材に自信がなければすごく
野蛮な食べ物になってしまうのだが・・・

間違いないのだろう。

鼻腔に広がるミョウバン臭くないうにの香りで
マグロ同様に食べ頃を待てなくなってしまった。



一気にパクリとやると・・・

ぐぅぉっ!当たり前のように旨い。

甘い。甘~いうにが口の中にしっかりと広がった後に
4等級、5等級クラスの最上級の牛肉の甘さが
しつこくないサシのとろけ具合と相まって
さらに口の中を占拠する。

4文字で表現するのならば

し・あ・わ・せ

という平仮名が本当にしっくりと来る。



下の写真が何だかお判りになるだろうか?

こいつは牡蠣だ。

肉厚な牡蠣に小麦粉をまぶして
甘辛く味付けした餡と焼き煮詰めて食す。

1番ごはんにぴったりなメニューなのだが
鳥料理なんかでよく出されるこの手法を
牡蠣にして食べさせられるとアイデアというものは
思いついたモン勝ちであることが身に染みて感じさせられた。



最近、忙しさにカマけて
日記の更新が思うように捗ってはいないので、
書けるときにはとことん書こう。

〆さばだ。

見た目で判る大きな特徴は
その大ぶりな切り方。

まぐろの絵面の方が判り易いが
刺身のツマには大根だけでなく茗荷も使っている。

この茗荷。

真似たくなるほど魚との相性が良かった。



鯖を口に入れると
酢の選択がとても良いこと。
そして過剰でないことを思い知らされる。

鼻にツンと悪態をつくような〆鯖なのではなく、
鯖の旨みを上手に引き出すように酢が用いられた
〆鯖なのだ。

鯖が苦手な人でも食べれそうだ。

〆鯖には最大限の餞の言葉だろう。



湯葉しゃぶ。

大豆の甘い香りが私の顔に目掛けて飛んできた。

ポン酢と白胡麻のペーストが混ぜられた漬けダレが添えられたが
取りあえずぞのままパクリと・・・

甘い。

今まで湯葉に対してさほどの思い入れはなかったのだが
こいつは湯葉のありがたみを教えてくれる。

手間がかかって美味しくなるから
皆が重宝するのだと・・・



こちらのお店。

立ち飲みというスタイルではあるが
もてなす料理。日本酒は純米吟醸1銘柄だったりだとか
端々にピンとした筋を感じさせてくれた。

お店を見る際に私はまずトイレを見るのだが
設備こそ必要最低限なれど広々と間取られたトイレに
営業開始の頃に1回だけ炊き上げられた香の匂い。

繊細な料理を出すだけ合って
何度も何度も炊き続けはしない力加減。

出汁に定評があるだけに
雑炊なんかで〆させてくれれば最高のお店だった。

mymyzu氏も思った以上に若造だったことに
さぞ驚かれたことだろうが、
虎の子をお教えいただき感謝したい。

美味しいごはんをご馳走様でした。

かねます
中央区勝どき1-8-3
TEL03-3531-8611
16:00~20:00
日曜・祝日定休

2人で和食尽くし諸々 ¥17,000

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆

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築地場外 青空三代目hafuにて「金目鯛ステーキ丼」をいただきます

2007-10-01 16:44:06 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

寒暖の激しい週末。皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?

これだけ気温の差が激しいと
体調管理もなかなか難しいもの。

くれぐれもお気をつけください。

今日は先週行ったまんまになってしまった築地のお話を・・・

築地青空三代目hafu。

3回目の登場となるこちらのお店。

最初の炙り丼の写真がよく撮れていたようで
一緒に築地に行く同行者が変わるごとに
こちらのお店を教えろと言われてしまうのだ。



時間が14時を過ぎていたこともあって
先客は海外からのお客様1組のみ。

普段ならばカウンターに陣取るのだが
奥のテーブル席を広々と使わせていただいた。

よく見るとカーテンが用意されていて
夜の部はテーブル間で配慮をしているようだ。

私はこういったものはあまり気にしないのだが
視線が他人と合わなければより料理に集中できるのだろう。



それにしてもこの先客。

誰もいないお店に入った際には大丈夫か?失敗したか?
と多少、躊躇や驚きが現れてしまうものだが、
七輪を囲み舌鼓を打っている笑顔は満足の賜物。

いい思い出になっているようだった。

築地青空三代目は
市場よりに本店を構えているのだが
この分店のhafuなるアルファベットが
今まではイマイチ理解できていなかった。

今回、メニューを見ていて型破りな料理を意味する
破風なのだとようやく理解することができたのだ。



せっかく破風をウリにしているのだからと
今回は金目鯛ステーキ丼なるものを注文させていただいた。

メニューにはトマトクリームソースであることだけは
予備知識として吸収できたのだが、
いったいどんな料理なのだろうか・・・とやってきたのがこちらだ。

てっきりドンブリで来るものだとばかりに思っていたのだが
予想を大きく裏切られた。

まるで洋食な出で立ちに
破風たる所以を物語られてしまった。



金目鯛はてり焼き状に外見はパリッと焼かれている。

旨そうだ。

食用菊で彩られ、イタリアントマトやオクラなどが
さらに色を添えてくれている。

しかしトマトソースにイタリアントマトとプチトマトまで
添えるような料理は久しく食べていない。

アンサンブルを愉しんでくれと
無言のメッセ-ジが添えられているのだ。



まずはトマトクリームソースを
ごはんと一緒に食べてみた・・・

悪くない。

トマトにクリームを合わせたソースは
トマトの酸味ができる限り魚に干渉しないように
マイルドな仕上がりになっていた。

ただし、ごはんとこいつだけで喰いつづけるのは
ちょいと辛いのだろう。

魚が生きてこそなのだ。



さっそく魚の按配を確かめるべく
スプーンで身を取ろうとしたのだが・・・

うぉっ!すっごくレアだ。

表面の状態から想像っすると
てっきり焼き魚状の仕上がりだと思っていたのだが
まったくもって刺身に近い状態であることに
またまた驚かされてしまった。



この焼き方はいったいどのように焼いたら
こんなになるのだろうか?

中の状態を考えると
バーナーで炙り焦がして
表面と中のギャップを保ったものだと
勝手に想像した。



まずはソースを落として金目自体をパクリと・・・

旨い。

金目は仕入れで¥1,000~¥2,000はする高級魚。

この素材で半身をたっぷり使ったこのドンブリは
コストパフォーマンスが非常に高い。

続けざまにソースをつけて食べてみる・・・

まずまずなのだが
トマトクリームソースの必然性は感じない。



先ほどのイタリアントマトとプチトマトを食べてみる。

トマトクリームソースのトマト感が
生き返ったようにその濃厚さを増した。

しかも、イタリアントマトからはトマトの酸味が、
プチトマトからはトマトの甘味が引き出されるように感じる。

面白い。

チーズやなんかは
数種類合わせて使うこともあるがトマトとは・・・

実に面白い。



青空三代目hafuの金目鯛のステーキ丼。

2点気になったが非常に興味深くいただけた。

1点目は金目鯛。
スプーンでは弾力のある身が切りにくいので
焼きを入れた後に予め包丁を入れて欲しい。

それからもう1点はトマトクリームソース。

金目に干渉しすぎないように
クリームソースにしているようだが
トマトのアンサンブルは面白いにせよ
金目を生かしていないように感じてしまった。

ドンブリとしては発見も多く楽しめたので
今後も破風ぶりをどんどん発揮して欲しい。

ご馳走様でした。

青空三代目屋hafu
〒104-0045
中央区築地4-13-8(本店)より
晴海通りに30mの左手

金目鯛ステーキ丼 ¥1,400(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

⇒激旨!青空三代目の炙り丼の巻
⇒マグロのキーマカレー!?の巻

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチ3連射を・・・

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築地場外 たねいちにて「いくら丼」をいただきます

2007-09-10 13:21:12 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

先週末。

お腹がぺったんこになりながら
築地界隈に行って来た。

時間は15時。普通のお店ならば準備中な時間なのだが
いくつか開いているお店を頭に思い描きながら
とぼとぼと歩を進めたのだ。

ちょいと気になっていたのは吉野家の1号店。

場内という立地でいったい何時まで
開いているのだろうかと前々から疑問に感じていたのだが
河岸に合わせて13時閉店。

食べるつもりもないのに
わざわざ閑散とした場内に確認しに行ってしまった。



やってきたのは場外のたねいち。

前にうに丼をご紹介したお店なのだが、
高齢な親父さんが元気かと覗きに行って来たのだ。

写真は親父さんの方のカウンターなのだが
15時を過ぎてまだお客がいたのにちょいと驚き、
背中の若旦那の方のカウンターでいくら丼を
もちろん大盛りで注文させていただいた。

ちなみにこちらのお店。味噌汁は別料金なのだが
時間も時間なので香りが心配で
こちらの方は控えさせていただいた。



いくらを食べるのにはちょいと季節が早いのだが
とんと食べてない好物を無性に食べたくなってしまったという訳だ。

数分でやってきたのがこちら。

普段ならば海苔を寄せて盛り付けるそうだが
なんとなく海苔をいくらの下敷きにしてくれたのが幸いで
写真を撮るのにはうってつけの絵面となってくれた。



いくらと共にごはんを大量に引き上げてパクリ・・・

うん。まずまずだ。

最近では人工いくらなんかも出回っているそうだが
もし味噌汁なんかを一緒に頼むのならば
いくらを一粒味噌汁に落としてみると良い。

本物はタンパク質が熱で白くなる。

白くならなければ人工という訳だ。



上の写真を見ておやっ?と思った方はありがたい。

私の日記を食入るように
見てくれているということになるのだが、

「いくらだけじゃ飽きちゃうでしょ?」と

ひょいっと若旦那がメバチの赤身と中トロを放り込んでくれた。

ありがたい。

私はこのお店の人間味が昔から気に入っている。
会話に飽きないと言うのかとにかくなつっこいのだ。



漁獲量の制限でクロマグロは当然。
ミナミマグロも高嶺の花になった。

たねいちも当然ミナミをこの値段では出せないと
メバチであることを教えてくれた。

本マグロと大嘘つかれるよりは
バチはバチと正々堂々言い放てるお店には信頼も置ける。



「何も付けないでそのまま食べてみて」と
少量の塩で炙られた炙りトロが飛んできた。

本気っスか?

ただでさえデカイ顔面を横にさらに伸ばしてしまった。

この炙り。何で炙ったのだろうか?

バーナーにしては
炭の香りがちょいとしているのではないかと
想像以上の芳ばしいマグロの旨さに
驚きと疑問の秤がゆらゆらと揺れてしまった。



15時30分。

この後の予定がなければ
完全にスイッチの入ってしまいそうなご馳走に
私の中の天使と悪魔が何度も囁いてくれた。

1杯くらいいいじゃん・・・

顛末はここでは触れないので
皆様のご想像で続きのお話を
完結させていただきたい。



マグロ丼で言えば
青空三代目なんかの方が仕入れは良いが
和気藹々としたお店の雰囲気は
食事をさらに美味しくしてくれる絶妙な調味料。

もちろん青空三代目も良いお店なのだが
仕事も食事も環境は大事。

周りの人が良いと
何もかも良く感じるものだ。

ご馳走様でした。

たねいち  
中央区築地4-9-5
日曜・祝日・市場休場日定休 
6:30~14:30 

いくら丼 ¥1,000(大盛り¥100を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒ 値段はその時々。たねいちのうに丼の巻

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

築地場外 大勝にて「秋刀魚の塩焼き」をいただきます

2007-08-22 22:45:50 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

最近、遠出をすることが少なかったのだが
午後いちに銀座に出かける用事ができた。

久々の銀座ランチをいただこうと
鼻息も荒くやってきたのは築地の場内。

ぐぅぉ~っ!

なんと休市日を忘れてしまうほど
界隈の記憶も薄れていたのだ。

こうやって休みの日の市場を見ると
オリンピックが東京に決まってしまったら
この風景が現実のものになってしまうのかと
移転問題をしみじみと回想してしまった。



さてさてどうしたものかと
コンマ2秒で弾き出したのは
最近皆様から教えていただいていた
天麩羅のいしいの様子を見に行くこと。

私が久々に界隈を訪れるタイミングに
偶然にも再開しているなんてドラマチックな
展開を期待したのだが・・・ご覧の通り。

言われの通りの張り紙が。

再開を願って張り紙に
嘆願の寄せ書きでもしようかと思ったのだが
事情を判らぬ者が荒らしまわるのも野暮。

次なる一手を模索した。



やって来たのは場外の大勝。

実はここ。

私が銀座時代に一番贔屓にしていたお店なのだ。

魚で言えば魚竹の方が良いものを出すのだが
昭和12年だかから切り盛りしている婆ちゃんと
マダム2人のおもてなしがなんとも温かいお店なのだ。



ガラリとやると
「あんた久しぶりじゃないの」と
ホッとするような歓迎が待っていた。

挨拶もせずに銀座を離れたこともあり
事の次第を一通り説明し、
ちょいと高いが太鼓判な秋刀魚が
入っていると言うことなのでそいつを
塩焼きで貰うことにした。



最初にやって来たのがこちら。

焼き上がりを菓子でも摘まんで
待っててくんなましと言うわけだ。

これがこちらのお店の当たり前のおもてなしだ。

ある日は麩菓子を、ある日はあんころ餅を。
来る客来る客をおあがんなさいと受け入れてくれる。

高校野球の決勝戦を横目に見ながら
こいつをぽろりポロリと口に運んだ。



こちらが大勝の秋刀魚の塩焼き定食。

今年の秋刀魚はでかくて脂のノリも良いと評判も良いが
評判以上の恰幅の良さに秋刀魚に¥1,300という
後ろめたさは吹き飛んだ。

初めて入った方には少々高く感じるメニューも
一度目の当たりにしていただければ
ある程度ご納得いただけるだろう。

定食には煮物に出汁巻き、新香に味噌汁。
それからお腹いっぱいになった?と
無制限に喰わしてくれる日本の主食が付いて来るのだ。



今日。最初に目に付いたのは味噌汁だった。

白味噌の香りに乗って
茗荷が芳香を放っていたのだ。

口の中に運び入れると
優しい味噌の味をキリリと引き締める
茗荷の味が後からやってくる。

旨い。

茗荷は加減が難しい。

多すぎれば茗荷ばかりが鼻についてしまい
せっかくの味も台無しになるのだが
とてもよろしい加減だったのだ。



お次は大根とがんもの煮物。

こいつはがんもが不思議だった。
イカ団子とがんもの中間のようながんもと
表現するのが一番判り易い伝え方なのだが、
出汁の染み渡ったこの煮物を是非味わってもらいたい。



主役の秋刀魚だ。

今年の初秋刀魚は先々週に自宅でありついているのだが
そいつと比べると原価で¥400出しても
良いと思うような威風堂々さ。

こいつに醤油は野暮だろう。



そう言えば先日、
図鑑のようなお魚の日記を書いている
マグロ君に質問してみたのだが、
この時期の秋刀魚はワタがまっ赤なことがある。

食べたプランクトンの影響なのかどうかは
知らなんだ。ご存知な方がいれば
是非お知恵を拝借いただきたい。



骨抜きをしていざ・・・

旨い。

塩の加減も丁度よく、
口直しに秋刀魚の脂を腹の中で中和させるように
大根おろしをそのままやる。

秋刀魚のできが良いことも手伝って
おろしでさえもが上等に感じてしまった。



今日は婆ちゃんがライターをやる。と
店の名入れもない新品の¥100ライターを持たせてくれたのだが
どうにも名残惜しくて長居してしまった。

人によっては普通のお店なのだろうが
お店の暖かさを諸君にも実感していただきたい。と
江戸川乱歩のような口調になるほど
久しぶりの築地ランチを満喫させていただいた。

お腹いっぱいご馳走様でした。

大勝(だいかつ)
中央区築地4-12-2
TEL03-3542-2869

秋刀魚の塩焼き¥1,300(ごはんのおかわり無料)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★☆


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築地場外 青空三代目hafuにて「マグロのキーマカレー」をいただきます

2007-06-12 22:07:21 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

昼に銀座で予定があり、
ちょいと早い昼食を懐かしさを感じるようになった
築地でとらせていただくことにした。

時間は10時30。

実は今月のわが家の贅沢の日には
寿司大で浴びるように握りをいただこうとの予定なのだが、
mymyzuさんのお話では土曜は朝6時でも
並びがキツイとのご指摘が。

寿司大。恐るべし!

平日に労せず食べれるのならばと
嫁にはこっそりと覗いてみたが・・・



甘かった。

天房のあなご丼も良いのだが
今年1番の熱射が天麩羅を拒否していた。

一通り場内を見て回り結局は心を鬼にして場外に繰り出した。

虎杖の海鮮ひつまぶしを食べたことがなかったので
店の前まで行ってみたがどうもしっくりとこない。

先日、炙り丼の築地青空三代目が
新店舗を出したとの垂れこみがあったのを思い出し
今日の獲物にようやく照準を合わせることができた。



築地青空三代目hafu。

本店から30m程晴海通り寄りにあるこちらのお店は
出来たばかりとあって玄関口が雑然としていた。

中に入ると一転。
市場が移転しても続けて行こうとの気概を感じる
腰を据えた作りだった。

メニューの方は多くが本店隣接の屋台店のものと
代わり映えはしていなかったのだが
見慣れぬ違和感が目に飛び込んできた。

マグロのキーマカレー。

なんじゃこりゃな仰天メニューを見つけて
黙ってられる私ではない。

さっそく大盛りで注文させていただく。



こちらが今日の獲物。マグロのキーマカレーだ。

聞けばグッチ裕三さんの番組で
賄メニューを紹介した際に出されたものだそうで、
新店で食べるのは私が最初のお客さん。

まだまだ開発途中とあって
最終形に向けて文句を言って欲しいとの
大役を仰せつかった。



さっそくスプーンに手を伸ばしごはんをパクリとやる。

米が旨い。加減も良い。
普段使わない銘柄米でカレー用に飯を炊いているそうだが
炊き加減が米の甘味をしっかりと引き立てている。

カレーの方を一口。

読んで字の如くひき肉の代わりにマグロを使っているのだが
マグロと判らない程に下処理が施されており、
食べ終わった後に空気に触れた舌に漂う僅かなマグロの香りは
常人では言われなければなかなか気付かない出来だ。



このマグロをカレーに馴染ませる秘訣を
私は聞いてしまった。

商売にさわると不味いので
ここでは洋酒にマグロを漬けるとだけ
書かせていただこう。

辛さの按配も私好みで
カレー自体の出来栄えとしてもとても良い。

炎天下も手伝っていい汗が流れてきた。



特筆するのはキャベツやら葱やらを
油で炒めた付け合せが
なんともカレーと相性の良いこと。

油がカレーの香辛料のひとつのように
感じてしまう一体感は純粋な驚きだった。

わが家のカレーにも
こいつは活かして見たい気にさせてくれた。



大将が温泉卵が合うか
試して欲しいと入れてくれた。

駄目だ。

3日かかるという温泉卵だが
濃厚すぎる黄身がカレーには強すぎる。

こいつに合わせるのならば
半熟の目玉焼きの方がが良いだろう。



野菜が合うと言ったら
たっぷりと追加してくれた。

次回以降は野菜の量を増量してくれるようだ。

今回の試食が終わり値段について問われた。

私は¥1,000で十分満足できると答えたのだが
日記をつけていてちょいと気になることがあった。

前回、お店の方々も
私の日記を見てくださっていたので
この場を借りてその気になったことを・・・



私は米の値段やマグロの原価・処理、岩のりの味噌汁の仕事ぶりなど
¥1,000で十分に良い仕事だと感じたのだが、
上から4番目の写真を見て欲しい。

マグロの処理の秀逸さが理解されにくい以上、
料理を見た目で判断された場合には
¥1,000がとても高い見てくれに
見えてしまわないか心配になったのだ。

今回、温泉卵は全然合わなかったのだが、
卵の旨みは捨て難い。

増量した炒め野菜をごはんの上に敷き詰め、
その上に卵の白身だけを焼いた目玉のないものを敷き食感を追加。
さらにその上にカレーを盛り付ける。

盛り付けたカレーの中央を窪ませ
残った卵黄を落とし込んで出来上がり。

広がりのある卵黄を使って
目で楽しめる料理に昇華できれば
鬼に金棒なのではないだろうか?

喰いしん坊のたわごとなのだが
最終形が気になって気になって
差し出がましく言わせていただいた。

ご馳走様でした。

青空三代目屋hafu
〒104-0045
中央区築地4-13-8(本店)より
晴海通りに30mの左手

マグロのキーマカレー ¥1,100(大盛り¥100を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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⇒激旨!青空三代目の炙り丼の巻

銀座 銀座ライスにて「たこ焼きおにぎり」をいただきます

2007-04-27 13:21:52 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

昨晩、ある催しが銀座の7丁目の
銀座ライスにて行なわれた。

会の名は「さよなら甚平。また会う日まで」。

そう、私の送別会だ。

実は働く場所が銀座から
ちょこちょこ日記でご紹介している
青山一丁目に変わることになり
銀座の仲間が最後の晩餐に招いてくれたのだ。



問題になるのがこの日記。

青山一丁目に都落ちとなると
食べる食事も変わってくる。
とはいえ銀座にもちょこちょことお邪魔をする。

「お江戸の甚平喰い倒れ日記」に改名しようか迷った挙句
ルーツを大切にさせていただくことに。



今後は銀座のみならず東京中の飯屋に
私の胃袋の魔の手が伸びることになるので
今後ともよろしくお願いしたい。

さて、前段が長くなってしまったのだが
肝心のお店のお話を。

こちらのお店、ウリは店名の通り
ごはんが美味しいことだそうだ。
上司がランチでお世話になったそうで
上々だったとのことだったがその実力はいかに・・・



最初に頼んだ出汁巻き玉子は
柔らかい出汁の味を玉子のコクが〆た
なかなか旨い一品だった。

こちらのお店は白熱灯を使っているので
どうしても写真が暗くなってしまう。

2個目のはピータン豆腐。

ピータンの黄身が少なく
ゼラチン質と豆腐を食べているような感覚で
こちらはバランスが悪く感じてしまう。



えぼ鯛の干物。

こちらのお店、銀座という立地柄か
こちらの鯛も含め単価が高く感じる。

このえぼ鯛は確か¥1,000だったかな。
沼津産で他の店なら7~800程度だろうから
どうしても見る目が厳しくなってしまう。



こちらは紙カツ。

他にもから揚げを頼んだのだが
こちらのお店の揚げ物は総じて旨かった。

紙カツはソースをかけずに
レモンだけでも噛んだ瞬間に広がる
肉汁の味で十分美味しくいただけるのだ。



面白かったのが
このたこ焼きおにぎり。

ごはんに混ぜ込んだネギや蛸で
小さなおにぎりを作り焼きおにぎりにする。

一緒に入った紅しょうがと青のりが
こんなにもたこ焼きの味に近づける根源になるとは
正直予想以上だった。



炊きたてごはん。

ごはんと味噌汁と新香で¥600の品。

蒸らしがたりなく米がゆるい。
味噌汁は旨いといえども
この仕事でこの値段は高すぎるかな。

場所柄ママと同伴のおじ様などが
入れ替わり立ち代わり入る人気店なのだが
私は魚竹でひっそりとの方が随分と良いのかな。

私ごときのための催しは
説教あり、号泣あり、気持ちの切り替えには
不可欠な会でしたな。

世話になった方々には有り難うございました。
それからご馳走様でした。

銀座ライス
〒104-0061
中央区銀座7-4-14光ビル1F
Tel 03-3575-4158
11:30~14:30
17:30~26:00
(土曜は23:30まで)
日曜・祝日・年末年始定休

たこ焼きおにぎり ¥600

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

炊きたてごはん ¥600

甚平満足度 ★★▲☆☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆


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