銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

青山一丁目 横濱みなと亭にて「コンビーフ丼」をいただきます

2007-07-31 15:44:53 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

先日、ウィン青山にある能代をご紹介したが
その中に未食の気になるお店があった。

横濱みなと亭。

ネーミングがチェーンっぽかったので
以前は1度躊躇したのだが、
調べてみると西大井と横浜とこの青山で展開している
牧場直営のお店だったのだ。



こちらのお店が運営する牧場は小野ファームというそうだ。

そこと青木牧場、濱田牧場と言う牧場が
葉山牛の生産母体「三浦半島酪農組合連合会」を脱退し、
「横濱ビーフ推進協議会」という黒毛和牛のブランドを作った。

銘柄牛の実力はいかに・・・

店に入りメニューに目を通すと
ランチメニューは全て¥950だった。

ハンバーグが数種類、カルビランチや
鉄板焼き、ビーフカレーなど牛々しいメニューが
当然のように並ぶ。

その中で異彩を放っていた
コンビーフ丼とやらを大盛りで
注文させていただいた。



5分程でお目当てのコンビーフ丼が現れた。

大きなどんぶりにたっぷりと入ったライス。
わかめスープに大根のサラダで一揃えだ。

まずはわかめスープを一口・・・

ごくごく普通なわかめスープだ。



こちらは大根のサラダ。

ごま油と白胡麻のドレッシングを含めて
こちらの方もどこにでもある味だ。

今回はメインからではなく外回りから
攻めてみたのだがメインの方は大丈夫だろうか?

ちょいと心配になってしまった。



いよいよメインのコーンビーフ丼だ。

大量の鰹節に海苔と大根おろしも添えられている。
コンビーフの中心には写真では見えていないが
卵黄がゆっけの如くのせられていた。

丼に顔を近づけると
ほんのり牛肉の焼けた匂いが立ち昇っていた。

コンビーフに火入れしているのだ。



鰹節がユラ~ッと揺れる様が
ごはんの温かみだけでなく
火入れされたであろうことを感じさせてくれた。

堪らず木ベラを走らせ一口・・・

おっ!旨い。

塩加減がそこらの缶詰とは大違いだ。
牛肉の甘味を感じられる按配なのだ。



おそらく合わせる牛脂にも配慮しているのだろう。

コンビーフは好き嫌いがはっきりと分かれる食材。

おそらくは子供の頃に食べた缶詰のクセが
コンビーフを受け付けなくしているのだろうが
最初に食べたものがこいつならば
コンビーフ嫌いな人口も減ったのだろう。



写真が赤焼けてしまって申し訳ない。

私が大好きな卵の黄身が
コンビーフの塩気を落としてくれて
肉の味の全体像をより鮮明にしてくれた。

実は写真では判らないのだが
丼には漬けダレが振られている。

その手順こそわからないのだが
甘めの漬けダレは鰹節や大根おろしとは
反対方向なのだがバランスが良い分
全く苦にならない。



銘柄牛をウリにするお店で
コンビーフでスタートを切るのは
正直どうかと首をかしげる方もいるのだろうが
おかげでハンバーグやなんかへの期待がより高まった。

内装こそ安っぽいお店だが
もう1度行って見たいと思う。

ご馳走様でした。

横濱みなと亭
〒107-0062
港区南青山2-2-15ウィン青山1F
TEL03-3408-5176
11:30~14:30
17:30~22:00
土・日・祝日定休

みなと亭コンビーフ丼 ¥950(大盛り無料!)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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神保町 さぶちゃんにて「はんちゃんラーメン」をいただきます

2007-07-30 14:30:01 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

先週の気象庁に対する失言を訂正。
間違いなく梅雨は明けていなかった。

先週は休肝日に合わせて
雑炊などという喰い倒れとは
間逆の昼飯をいただいたのだが
案の定と言うか続き話があった・・・

夕方客先のある神保町に行ったついでに
駄目だ駄目だと気はしっかりと持ってはいたのだが
空腹のあまり白山通りの路地に吸い込まれてしまった。

さぶちゃん。

40年以上もこの地でラーメンを作りつづけている
半チャーハンメニュー発祥の有名店だ。



場所は神保町の駅から
白山通り左手を水道橋方面にすすみ
最初の「いもや」の角を曲がったところに
昼時ならば並びを見つけられるだろう。

こちらのお店のラーメンの値段は時代と共に
僅かずつ値が上がっているが、今でもワンコインな¥500。

日高屋なんかができてから
激安の座は空け渡したが、
まだまだ十分にお安いお店なのだ。



ちなみにお隣のグランは
店主の三郎さんのご兄弟のお店。

年に数度はこの路地に吸い込まれて
高齢なさぶちゃん達の健在を確認しに行っていると言う訳だ。

いつものようにはんちゃんラーメン¥650を
硬茹でで注文させていただいた。



醤油ダレに白い魔法の粉という名の
化学調味料をたっぷりといれて鶏ガラスープを流し込む。

甘めのメンマと固すぎず柔らかすぎない
チャーシューを沿えて出来上がりだ。

味の素なんかは舌がヒリヒリとしてくるので
普段は否定的なのだが、昔ながらのラーメンに置いては話は別物。
昔ながらには白い粉は必要不可欠なのだろう。



こちらがさぶちゃんのラーメンだ。

麺は細めん。濃いめの醤油味には鰹も効いている。

まずはスープを一口・・・

変わらない。

9年前に初めて食べてから
今回でかれこれ20回は食しているが
いつ何時も全くもってかわらない素朴な味。

純朴な分飽きることのない味わいだ。



メンマやチャーシューを浚ってみる。

こちらの方も変わっていない。
前述の通りメンマは醤油の濃ゆいスープとは
対照的な甘めな味付け。
だから一層スープが醤油っぽく
感じるのかもしれない。

私はこのメンマが大好きなのだ。

麺は伸び易そうで伸びにくい。
硬茹でのこの細い中華麺の按配も
取り柄がないようでなかなかに旨いのだ。



こちらがさぶちゃんの半チャーハン。

ラーメンに使う醤油で作った男の料理な味。
予め作っておいた炒飯を客が来ると炒め直してて出す
パラッとは全くしていないしっとり炒飯なのだが
醤油味丸出しのこの炒飯を求めてくる客はとても多い。

神保町界隈は明治、日大、専修などなど大学のキャンパスも多く、
数百円のラーメンに昔お世話になったという方も
多いのではないだろうか?

4時5時代のおやつとしては喰い過ぎだが
さぶちゃんは今も健在。

当分頑張っていただきたいのであった。
ご馳走様でした。

さぶちゃん
〒101-0051
千代田区神田神保町2-24
TEL03-3230-1252
11:30~15:00
16:20~19:00
日曜・祝日定休

はんちゃんラーメン ¥650

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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青山一丁目 丸の内 立田野にて「ふかひれ雑炊」をいただきます

2007-07-27 12:53:37 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

今日は週に1度の休肝日だ。

酒好きを続けて行くために週に1度位は我慢我慢と
昨年あたりから気にするようになった。

そんな決意を押してくれるようなものをランチにはいただこうと
あっさりメニューがありそうな丸の内 立田野に行って来た。

ちなみによく立田堅と言われる方がいらっしゃるが
漢字はそのように見えても立田野と書いてあるのだ。



場所は青山一丁目の駅そのもの。

駅隣接の新青山ビル地下1階の一角にその店はある。

どうもこの飲食街の紹介は少ないのだが
フレンチのルコントやエルグレコなんかは
そのうちご紹介することになるのだろう。

店内に入り胃に優しそうなものを物色するのだが
カツ丼以外はどれもこれも優しすぎるくらいだ。

ちなみに私は以前、
今日のように胃に優しさは求めず、
このカツ丼と平打ち麺のひもかわをいただいた。



そんなこんなで頼んだのはふかひれ雑炊。

昼飯に雑炊を食べるのは
片手程の経験しかない。大丈夫だろうか?

こちらのお店。
私は味醂の使い方が上手なお店だと思っている。

味醂は誰でもある程度の旨さを
簡単に手に入れることができる調味料だが
旨い煮物には砂糖や醤油、出汁と味醂のバランスがとても重要。
以前食べた煮物にえらく感心したものだが
今日の食事には雑炊とおひたしのみ。

北風が吹いていた。



雑炊にお餅。
炭水化物の2乗なこの仕様は
お恥ずかしながら大好きな組み合わせのひとつ。

三つ葉を掻き分けて
フカヒレを探させていただいた。



椀に盛り付けながら
どいつだどいつだと探すのだが
細切りにされているのは牛蒡。

どう探しても見当たらない。

どういうことだ?

そのうち見つかるだろうと
取り合えず食べてみることにした。



薄っすらと塩気が
玉子の優しい旨みをしっかりと残してくれる
狙い通りの胃が喜ぶ味だ。

しかし休肝日にあっさりとした食事。

こいつは止めた方が良さそうだ。

今後は休肝日だからがっつり行こう!と
元の鞘に収めたい。



上の写真。

薄っすらと認識できる細い細い繊維を
ようやく確認することができた。

ただし、食感を愉しむことが全くできなかったのだが・・・

以前こちらのビルの1階に
とらやの喫茶があったのだが
客が少なく閉められてしまった。

夏場にはそこで抹茶宇治金時を食べたり
立田野でみつ豆を食べたりと涼を取るのには
大変重宝したものだが今は立田野のみだ。

フカヒレが判り辛い雑炊はなしだが
これからも頑張って欲しい。

ご馳走様でした。

丸の内 立田野 青山一丁目店
〒107-0062
港区南青山1-1-1新青山ビル東館B1
TEL03-3475-1761
11:00~18:00
土・日・祝日定休

ふかひれ雑炊 ¥1,050 

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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神保町 丸香にて「ぶっかけうどん」をいただきます

2007-07-26 13:43:50 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

神保町の丸香に行って来た。

実は昨日某チェーンで讃岐うどんを
おやつ代わりにいただいたのだが、
写真を撮る気にならないほどの消化不良。

今日はどうしても美味しい讃岐うどんが食べたかったのだ。



場所は神保町から徒歩3分程度。
詳しく知りたい方は前回の日記でご確認を。

前回食べたのが釜玉。
実はイリコ出汁を堪能することが
できなかったことを心の奥底で後悔しつつも
暑いのには替えられない。

今日も出汁がそれほど味わえるとはいえない
ぶっかけを2玉で、それからお店の名前のついた
丸香天を注文させていただいた。



釜玉と違って時間はかからない。
あっという間に今日の獲物が目の前に用意された。

かいわれ、おろしに生姜と葱。

どれもこれもが体に良さそうで
暑くてダラけた体にムチを入れてくれそうだ。



箸を割りうどんの様子を・・・

ぐぅおっ!旨そうだ。

釜玉と違い水で茹で湯を切っている分
讃岐うどんらしいツルツルしこしことした按配が
一目瞭然で飛び込んできた。

堪らずハムハム・・・・

うん。旨い。

おろしと生姜に影響されて
イリコ出汁こそ堪能できないが
歯を押し返さんばかりのうどんの弾力と風味を
堪能するのには申し分の無い出来栄えだ。



半分程食べたところで
サラリーマンらしくゴマをする。

相性の良いものしか入っていない分
胡麻の風味が加わってさらに食欲が増した。

特にかいわれとおろし、生姜のピリッとした加減が
引き立って余計に旨く感じさせているのだろう。



丸香天は天麩羅ではない。

西方ではさつま揚げのことを
○○天というのだが関東から出たことのない人にとって
こういった食文化の違いによって味わう驚きは
誰もがいつかは味わうことだ。

ちなみにカッターシャツ。カットバンにも
随分と驚かされものだ。



丸香天はいかと紅生姜で作った練り物だった。

鮮やかに着色された紅生姜は
普段ならば滅多に食べないのだが
こういったものは別物。

興味津々に噛り付かせていただいた。

うん。練り物の魚の風味は生姜にやられているが
いかの風味は生姜と共存共栄。

なかなかに旨いものだった。



風邪をひいたり秋口にならないと
アツアツのイリコ出汁にはありつけそうにないが
昨日の消化不良は完全に解消してくれた。

美味しいごはんをご馳走様でした。

丸香 (まるか) 
千代田区神田小川町3-16-1ニュー駿河台ビル1F
11:30~21:00(土は17:00まで) 
日曜・祝日定休

ぶっかけ  ¥600(大盛り¥100増しを含む)
丸香天   ¥150

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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⇒ 丸香の釜玉はココだ!

青山一丁目 能代にて「つぼ鯛のみそ漬け」をいただきます

2007-07-25 12:51:20 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

青山一丁目には大きく分けて5つのランチエリアがある。

1つ目は外苑東通りから青山墓地に伸びる一角。
2つ目は外苑東通りから赤坂・乃木坂方面に伸びる一角。
3つ目は青山通り沿い外苑前に続く一帯。
4つ目が駅に隣接した青山ツインタワーの地下街。
最後に青山通りから青山霊園に伸びる一帯だ。

今日は今までエントリーの少なかった
最後の一帯のお店をご紹介したい。



青山一丁目の交差点のホンダの裏手に
ウイン青山という大きなマンションがある。

マンション自体は随分と老朽化した建物なのだが
こちらの1階は結構な数の飲食店が入っているのだ。

その中のいくつかは体験積みなのだが
前々から面構えの気になっていた能代というお店に行ってきた。



能代と聞けばバスケットが強いだとか
秋田小町だとかきりたんぽだとか
秋田に縁のあるお店だと言うことは
誰でもピンとくる。

店の前のメニューに目をやると・・・驚いた。

金目に鯖にスズキと赤魚、
さんまにほっけ、つぼ鯛などなど
全てのメニューがお魚だったのだ。

芳ばしい。



しかもメニューに金額表示がない。
入り口で大きなバリアーを張っているのだ。

私の経験ではこういったお店に外れは無い。

あまり広くないお店のキャパを考えると
リピーターの付いたお店はキャパオーバーせぬように
こういったやり方をすることもあるのだ。

勝手な想像なのだが・・・

第1希望はスズキのカマ煮。今が旬だ。

結局売り切れのスズキを諦め
第2希望のつぼ鯛を注文させていただいた。



あっという間にやって来た。

下焼きがされていたのだろうが
焼き物なのでちょいと残念だった。

ごはんに味噌汁、新香に塩辛、
それから白菜の小鉢と味噌漬け。

こちらで一揃えだ。

お味噌のいい香りが漂っていたので
まずは味噌汁を・・・



なっ?旨い!

赤出汁に使っているのは鰹だろうか?
味噌と出汁の境界線の一番バランスのいい作り方で
どちらもでしゃばらず調和している。

今まで赤出汁には煮干が一番よろし。と
決め込んでいたのだが決意を鈍らすほどの旨さ。

参った。

絹豆腐にもこだわりがありそうだ。
大きさといい豆腐の上等さといい申し分ない。

それから写真では見辛いのだが
ふ海苔という東北地方ではよく食されるという
赤い海藻が入っていた。

こいつが味噌の塩分を中和しているような
錯覚を覚えるほどこの椀にはなくてはならないものだった。



正直、今日の食事は
一杯の味噌汁でとてもとても十分で、
ご馳走様と行きかけたのだが、
ほっけなんかの脂のキツさと比べると
雲泥の上品さを誇るせっかくのツボ鯛。

さすがに持って帰る訳には行かない。



つぼ鯛の骨は硬いが
この骨の淵についた身には
芳ばしい旨みが凝縮されていて
みすみす見過ごすことはできない。

こいつを剥ぎっぱなしにして
食べ残すのは愚の骨頂。

もったいなさすぎるのだ。



骨を剥がすとダンドリ-チキンよろしく
味噌ではんなりと色づいた白身があらわになった。

旨そうだ。

堪らず一口やるとやっぱり堪らない。



てらてらと耀く脂が食をグングン進めさせる。

皿には脂を気遣って
大根おろしが添えられているが
味噌の塩気で十分に旨い。

脂落としにそのままいただいた。



ひっくり返すとうって変わって
素敵な皮が飛び込んできた。

こいつをごはんに巻いて食べてみたのだが
幸せの絶頂を味わせてくれた。

小鉢の1つ塩辛は
まずまずのものだったが
久しぶりに食べたこともあって
こちらも美味しくいただけた。



もう1つの白菜の小鉢。

こいつは何というものなのだろうか?
聞いておけば良かった。

もやしと一緒に鶏ひき肉がちょびっと
入っているようだったが、どうしても味噌汁の仕上がりと
比較してしまい旨いのにどうもしっくりとこなかった。

こちらのお店。

魚ものの少ない青山一丁目界隈ではとても
稀少なお店で良い見つけものをしたのだが
ごはんの炊き加減には旨いながらも
向上の余地があった。

生意気ですがご馳走様でした。

能代
港区南青山2丁目2-15ウイン青山1階
TEL03-3478-4612
夜は金曜日のみ(きりたんぽが食べたければ夜の部に)

つぼ鯛の味噌漬け ¥1,000(おかわりライスを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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新宿 神座にて「おいしいラーメン大盛り」をいただきます

2007-07-24 13:16:52 | 新宿

ちょいと古い話で恐縮だが
記憶が劣化する前に上げておきたい日記がある。

道頓堀 神座 新宿店。

実は先週の月曜日にダイハード4.0を
歌舞伎町まで見に行ったついでに
大阪に行ったことのない嫁に教え込むために寄ったのだ。

映画の方は何も考えずにスカッと見るのにはもってこい。
客層の7割が40~50代という異様な光景の中で
さくさくっと見させていただいた。



場所は皆さんもよくご存知だと思うのだが念のため。
歌舞伎町のセントラル通りの
ギトギトスープで有名な天下一品の角を右折。

左手に白いcafeのような建物を見つけることができるだろう。

おいしいラーメンを自称する店内に入り
その看板メニューの大盛りを注文させていただいた。

ちなみに私は心斎橋で3回、新宿で4回目の訪問だ。



注文後6分程で私の方は用意されたが
嫁の普通盛りは順番は抜かされるはで
結局10分程の時間を要した。

スタッフはインカムを付けているのに
完全に宝の持ち腐れの様相だった。

それからもう1点。
私は犬には負けるが常人以上に鼻が利く。
1階席は気にならなかったが
2階席は水垢の溜まったあのヘドロのような匂いが
かすかに漂っている。

千駄ヶ谷のホープ軒は特に酷いが
飲食店ではこういったことはあってはならない。



さて、肝心のおいしいラーメンだが
まずはスープを一口・・・

こちらのラーメン。
白菜と豚からでる独特の甘味がウリなのだが
他所様は異論もあろうが心斎橋の甘味は新宿にはない。

同じ素材。同じ手順で仕上げようが
人が代わると味も変わってしまうのだ。



多店舗展開する際の弊害が
こういった所に出てしまうのだが
私が一番もったいないと思うのが
これによって過去に1段1段築いてきた名声が
音も無く崩れてしまうこと。

10年前に心斎橋で味わった感動は
家のラーメンの究極形を思わせるような
どこか懐かしいおふくろの野菜炒め入りラーメンだったのだが
あのテロ~ンとした甘さはすっかり影を潜めていたのだ。



麺は細めの中華麺。

硬茹でで頼んだが伸びやすい麺だ。

私は好きなタイプではないがこれは好みの分かれ目だ。

家のおふくろの味を実感できたのならば
この麺の方が実感しやすいのだと思う。



大盛りは確か¥250増しだ。

普通に考えると結構な割増度合いだが
どんぶりはもちろん。麺も野菜もしっかりと大盛り仕様。

納得の行く設定だろう。

心斎橋と比べると希薄と言えども
初めて食べた嫁には野菜の甘味の
言わんとしたことが伝わったようだ。



こちらのラーメン。

チャーシューの他にも豚バラ肉が
そこそこの量で入っている。

チャーシューは食材の特徴上
全国一律で同じ味を維持できているように感じる。
(私が知るのは2店舗のみだが・・・)

どこぞの味噌ラーメンなんかは
豚バラをこんな風に一緒に炒めて
旨みをスープに付加しているが直前に炒められた
豚の風味は味噌にしろ醤油にしろ旨いものだ。



半分程食べ終えてテーブル備え付けの
ニラキムチをポンと足す。

醤油にあっという間に馴染み
ニラニラしくはならず、ニラの甘味もしっかりと加わった。

これは必ず入れた方が良いだろう。

姑の小言のような申し振る舞いだったが
企業化してあの味が味わえなくなるのを危惧してのこと。

この辺でブレーキを踏み再点検を望みつつ
ご馳走様でした。

神座 新宿店
新宿区歌舞伎町1-14-1
TEL03-3209-3790
11:00~翌8:00
年中無休

おいしいラーメン大盛り ¥950(ライスを除く)

甚平満足度 ★★▲☆☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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お茶の水 神田川にて「三河うなぎ」をいただきます

2007-07-23 12:40:11 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

学生時代の先輩に不幸があり
週末は喪に服させていただいた。

大変世話になった方なので
開きそうで開かないまなこを見ているだけで
理不尽な神の裁きに心から憤ってしまった。

ご冥福を心よりお祈りいたします。

既知の通り先週は
私が一番好きなうなぎ屋に行ってきたので
ちょいと遅くなってしまったがご報告を。

神田川。

場所はお茶の水の駅から徒歩10分程。
ちょうど神田明神の裏手あたりにその店はある。



明神下にあるこちらのお店。

多くの家屋が21世紀仕様に趣を変えてゆくなか
この一角だけハッとタイムスリップをしたような佇まいで
ひっそりとひっそりと昔ながらの家屋を守りつづけている。

7月の丑の日まで2週間をきったあたりで
こちらのお店の予約を入れられたのは
1月前から準備をしたといえども
正直ラッキーだった。



木の門を潜り
石畳を踏みしめて
灯篭のある中にはに立ち止まり
ガラガラッと番頭の待つ玄関に入る。

仲居に案内されて床の間のある個室に案内され
襖の先の隣室の笑い声すらも
風情に感じながら料理を待つ。



ビールをやりながら白焼きが焼けるのを
今か今かと待ちわびる。

下の写真のビールの相棒で
白い器に仕込まれているのはもずく酢だ。

ただし、農薬臭が一遍もしないほど
磨きあげられた檸檬が添えられており、
酢がその檸檬を驚くほど甘く感じさせてくれる。

疲れた体に染み渡り
何とも何とも旨い品だ。



白焼きがやってきた。

タレも付けられるが
こちらの白焼きにそんなものは必要ない。

醤油皿には山椒を盛り
たまーに山椒をつけたり
山葵をちょこんとのせたりしながら
どうすればこんなに川魚っぽさを消し去り
白身の旨みだけを愉しませてくれるのかを
思索しながら喰うのが良い。

本当に旨い。



私がこのお店で一番好きなのはこのうな肝だ。

5~6匹分のうな肝を辛めのタレで
黒々とかと言って焦げている訳ではない。
カラりと焼き上げられたこの串は苦味などを全く感じさせず
全てが旨みとして認識させられてしまう。

うちの親父はこいつをタレに漬けないで焼いてもらうのだが
タレ付きと比べて食感が軽快になる以上に
より苦味を旨みとして認識できるのだと言う。



こいつを5本も6本も喰いたいのだが
割を食うのは他の客。

入店時ですら品切れ満員御礼の
張り紙がされていたのを考えると
無謀な考えは野暮も野暮。



大事に大事に肝焼きを愉しみ終えたその先に
蒲焼が頃合良くお出でなさった。

うなぎ好きな方はピンときたかもしれない。

このお店串は5本打ちなのだ。
日本にうなぎ屋は何軒もあれど
5本打ちのお店はあまりお目にかかれない。

仕上がりがどう違うのかは判らないが
とにかく5本打ちなのだ。



今日のうなぎは三河産。

三河産を食べ慣れていることもあり見事に正解だ。

タレは辛めなのだがうなぎ本来の味に
上手に馴染んで行くようなこのタレは
辛めながら辛いとは決して感じさせない。



表面こそ芳ばしいが身はふっくらとしたうなぎを
一串目はそのまま二串目はごはんを待っていただいた。

必要な脂を残して余計な脂を全て排除したような上品な味は
尾花なんかとは全くの対極のものなのだろう。

尾花も名店だが
脂ぎったあちらのうなぎは私の好みではない。



椀は吸い物と赤出汁が選べるのだが
塩をしっかりと扱える店で
吸い物を飲まないのはこれまた野暮。

輪島塗の椀の中を
誕生日プレゼントを貰った子供のように
覗き込ませていただいた。



海老とじゅん菜の吸い物だ。

じゅん菜の色がやや悪いが旬は5月。
食べれるだけでありがたくいただく。

うん。塩使いがやはり上手だ。

旨い。

ごはんには奈良漬なんかも付けられるのだが
蒲焼に奈良漬は想像以上に溶け合うので
試して欲しい。



デザートには久しぶりに感心したほうじ茶と
グレープフルーツが用意された。

仲居に言わせると
最近職人が代わりグレープフルーツの身を
多く残してしまうのだと嘆く。

いい職人はもっと身を綺麗に落とすのだそうだ。

甘い。

もっとすっぱ味があるのかと思っていたが
サーッと口の中を柔らかい甘味が流して行く。

私の所得ではまだまだ真似すらできないが
このお店で私は旨い飯の喰い方を教えられてきた。

旨い店で本当に旨かったら職人にご祝儀を出せ。

そうすれば旨い店の一番旨い部分を次から愉しむことができる。
数万のご祝儀でも人数で割ればたかだか数千円。
ウン万円の食事ならば数千円をケチらないで
一番旨い所を愉しむのがいい金の使い方なのだと。

値段を言うのもこれまた野暮。
興味の湧いた方は一度社会見学も兼ねて
行かれるのがよろしいのだろう。

美味しいごはんをご馳走様でした。

神田川 
千代田区外神田2-5-11
TEL03-3251-5031 
日曜・祝日 
11:30~14:00
17:00~20:00 

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★★☆

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三越前 井泉にて「串カツ定食」をいただきます

2007-07-19 13:22:15 | 東京・大手町・日本橋・京橋・三越前・竹橋

三越前に行ってきた。

久しぶりにたんぽぽオムライスでも喰らおうかとも思ったのだが
新規開拓の道を選ばせていただいた。

三越の向かいの一帯には新旧様々なお店が犇めいており
細々とした路地を散策するだけでそれはそれは
心豊な時間を過ごすことができる。

選んだのは湯島の裏手に本店のある井泉。

いろんな所にお店を出しているので
別の場所で皆さんも一度は口にしているのかもしれない。

そうそう湯島と言えば
今晩私の一番好きな湯島にあるうなぎ屋に行くので
明日の日記は間違いなくそのお店になるのだろう。



こちらのお店。

立地がすごく悪い。
三越前の小路地には母集団のように
飲食店が集中しているエリアがあるのだが
そこから外れも外れ。

お店の方が一番判っているのだろうが
いい仕事を続けなければなかなか繁盛しなそうな立地なのだ。

ランチタイムにはカツカレーと日替わりの定食が。

串カツの定食だと言うので
普段あまり食べないこちらの方を注文させていただいた。



こちらのお店。
カウンターの目の前で仕事をしてくれるので
その良し悪しは一目瞭然だ。

衣付けから皿に盛り付ける際に
串をひねってお客が食べやすいように
肉から離すためのひねりを効かせたりなど
姑の如く目を光らせていただいた。

6分程で揚がってきた。

ごはんに味噌汁、新香に串カツ×2。
こちらで一揃えだ。



こちらの串カツ。
衣の華の飛び方が何とも美しい。

思わず顔を近づけてまじまじと睨みつけると
パッパと不規則な方向に飛んでいる衣が
最初からそれぞれがその方向に
飛ぶべくして飛んでいるようにさえ感じてしまった。



衣の下の按配はと箸を入れると
定番の葱とピンクから白に向かった
むっちりとした肉が顕わになった。

堪らず一口・・・

軽快な衣がザッ、ザッと入ってきた。
柔らかな肉は衣のことを考えるともう少し大きい方が
口の中でのバランスは良い。

まずまずだ。



全然もたれない衣にちょびっとソースを・・・

うん。旨いソースだ。

串カツはお肉が少ない分
もう1串付けてくれるとありがたいのだが
それは我侭と言うことか。

ごはんでしっかりと腹を貯めておこう。



こちらのごはん。

申し分ない。

米の甘さもさることながら
炊き加減も絶妙。

当然の如くおかわりさせていただいた。

米のテイスティングなぞをできるようになりたいと
最近は嫁の実家で作っているコシヒカリ以外の米も
合間合間で積極的に喰うようにしているのだが、
炊き加減で豹変する米の味は
なかなかインプットできないでいる。



新香は無着色の美味しいものだった。
白菜漬けには柚子の酢でも所望したくなったのだが
あるわけがない。

味噌汁が素晴らしい。

ニボシではないこの出汁は
鰹でもなさそうだ。いったい何なのだろうか?
味噌との相性もとても良く和をもった椀だった。

このごはんと漬物と味噌汁だけで
朝食として喰わせてくれるのならば
¥400~¥500で毎日通いたくなるような出来栄えだ。



こちらのお店。

多店舗展開となると
お店ごとの職人さんの腕1つで
バラツキが出るのではと最初は色眼鏡を掛けていたのだが
1つ1つの仕事振りは目を見張るものがあった。

串カツというなかなか評価のし辛い注文だったので
これだけで諸手は挙げられないのだが
次にロースなんかで同じように感心できたら
本当に良いお店だ。

味噌汁には参りました。

ご馳走様でした。

井泉 日本橋店
中央区日本橋室町1-10-11
TEL03-3561-2329 
11:00~21:00 
日曜定休

串カツ定食 ¥950(ごはんのおかわり自由)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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銀座 ジャポネにて「インディアン横綱」をいただきます

2007-07-18 17:14:56 | 銀座・築地 イタリアン

ちょいと遅めのランチを有楽町で摂ることになり
まずはジャポネの様子を覗くだけと思いインズ3へ。

前回と同様、丁度空席が2つばかりぽっかりと口を空けていた。

覗くだけよ。のつもりが気がついたら
席に腰を下ろしてしまったのだ。



頼んだのは未食にして
すんごく気になっていたカレーのせのインディアン。

こいつを横綱で注文させていただいた。

ちなみにここのサイズの刻みについては
過去の日記で確認していただければ幸いだ。

実を申せば先日の日記でご紹介した
ハングリータイガーとのボリュームの差を
記憶が薄れぬうちに心に留めておきたくて
覗くだけと言いながらも今日はどうしても
ジャポネな気分だったことも事実なのだ。



5分程でやってきたのがこちら。

普通のスパゲティよりも極太のものが
この様相でやってくるのだから
改めてジャポネの素晴らしさを再認識した。

「ルーを途中で足してあげるから遠慮なく言ってね。」という
心憎い台詞と共にやってくるのだから頭が下がる。

イナセだねぇ。



ここ1年で1番痺れた
インデアンカレーなんかは
ルーの大盛りで¥200を取るが
確かにいろんな具材やらなんやらで
手間やコストのかかっているルーと言えども
ジャブジャブにして食べたい訳ではない。

食べ方も十人十色な分、
「ルー足りてますか?」と声を掛けてくれる
粋なお店が少なくなっているのは本当に残念だ。



作る手順はバターと茹で置きのスパゲティを鍋に放り込み
小松菜、椎茸、玉葱とともに強火で一気に加熱する。

あがったスパゲティを皿に盛り付け
カレールーをかけて出来上がりだ。

インディアンにもしっかりと小松菜が入っているあたりは
ジャポネらしさを感じずにはいられなかった。



長々と引っ張りに引っ張ったが一口・・・

うん。辛すぎないルーは
量との戦いの他に辛さとの戦いを
挑戦者達に科さないための配慮だろう。

かと言って甘い訳ではない。
額にはしっかりと大粒の雫が滴るほどの辛さ。

カレーライスとしても提供しているだけあって
豚肉とマッシュルームがしっかりと入っていた。

旨い。ジャリコも工夫されていると感心していたが
このインディアンも侮れない。



6割程食べ終えたあたりで
お言葉に甘えてルーの追加を。

豚肉も自然と足されてくるのが何ともお得な気分に。

味に変化をつけようとパルミジャーのを振りかけて
あの手この手で大量のスパゲティを平らげさせていただいた。

そうそう、カレーかけスパゲティには
もうひとつ試練がありましたな。

ネクタイやワイシャツに飛び散らさない戦い。

今回は無事私の勝利に終わりました。

おなか一杯ご馳走様でした。

ジャポネ
中央区銀座1-2銀座インズ31F
℡03-3567-4749
月曜日~金曜日10:30~19:30
土曜日10:30~15:00
日曜日祭日

インディアン ¥750(横綱)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★☆

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⇒ ジャポネのジャリコ横綱はココ

⇒ジャポネのキムチスパジャンボはココ

新宿 ル・クープシューにて「スズキのソテーキャベツソース」をいただきます

2007-07-17 19:56:35 | 新宿

日記の方は暦通り休ませていただいたが
食事の方はさすがに断食をしようとはならずに
活発に食べさせていただいた。

週末に台風と共にわが家を訪れていたのは奥方様のお誕生日。

1年程前からご所望されていた
お財布が思いのほかの重石となり
ディナーという訳には行かず
ランチ+ピエールエルメのケーキでご勘弁いただいた。

訪れたのはル・クープシュー。

以前、パリ4区というフレンチのお店をご紹介したが
そこから数件先のこれまたフレンチのお店だ。



場所は新宿西口のヨドバシカメラの裏手あたり。

面構えこそ脆弱に見えるお店なのだが、
これで中味は全くの別物。

カウンターとテーブル席が4つ程の落ち着いた空間が
新宿のど真ん中で静かに呼吸をしているのだ。



ちょうど15日の日曜日に行ったのだが
このお店の良いところは他の名店の多くが
土曜こそやってれど大抵は日曜日がお休み。

こちらは第3月曜日がお休みなので
掃除やら洗濯に追われた土曜日を過ごした週末などに
日曜こそゆっくりと過ごすのには
うってつけのお店ということになる。

ランチは1コースで
前菜は海の幸のお菓子仕立て。
スープはミックスベジタブルポタージュ。
メインをスズキのソテーキャベツソースか
ポークフィレ肉のローストカレーソース仕立てから選択。

こいつにパン、デザートコーヒーが付くのだから
¥1,575という価格も納得の仕上がりだ。



最初にやってきた前菜の海の幸のお菓子仕立て。

サニーレタスの下に
ツナやらいろいろと和えたペーストが盛られている。

ドレッシングはイタリアンドレッシングに
マスタードソースを混ぜたような感じだ。

まずは一口・・・

こ、この食感は!・・・



ペーストの中にプチプチとした
食感の食材が使われている。

ねっとりとしたペーストに絶妙のアクセントとなり
シャリッとしたレタスの食感が一段と際立つのだ。

こいつは旨い。

プチプチの正体は蟹子だ。
オイリーなドレッシングにマスタードをちょいと混ぜるだけで
やぼったくなっていない点もこのお菓子仕立てのポイントなのだろう。



時間をほぼ同じくしてバケットも届いたのだが
付け合わされたバターがなんとも旨い。

普段は高脂肪だと嫁のストップがかかるような食材なのだが
「家も多少高いバターにしようか?」と
驚きのコメントが帰ってきた。

ありがたい。

バケットはおかわりを追加料金なしに持ってきてくれる。
このバターならばふかふかのフランスパンだけで
3本は食べれてしまいそうな代物だ。



続いてミックスベジタブルのポタージュ。

パンプキンカラーで南瓜はすぐにピンとくる。
スプーンを口元に近づけるとトマトとオニオンも香ってきた。

うん。これも旨い。

にんじんも入っているのかな?

南瓜とにんじんのドロッとしたベータカロチンに
トマトのしつこすぎない酸味がスープを甘々しくしすぎず、
最後までさっぱりと飲ませてくれる。

飲み終えた際に口の中に立ち昇る残り香が
なんとも至福のひとときを与えてくれた。



豚とスズキはスズキを選ばせていただいた。

前菜から白ワインをいただいていたのだが
ここでひとつアクシデントが・・・

白ワインのおかわりを頼んだのだが
何故か別のグラスと共に赤ワインが・・・

最初はカレーもスパイスされたスズキに合う
赤ワインを持ってきたのだとポジティブに解釈していたのだが
どう舌で転がしても合いそうにない。

赤はデザートまで寝かして
白ワインを再度注文させていただいた。



スズキの上にはインゲンが。

ソースはメニューの通りキャベツのソースだ。

前述の通り焼き目のスパイスにカレーを
使っているのだがこれはなるほど。

水気の多いキャベツソースもスズキも味気は淡白。
両者を引き立てるために強いカレーを入れているのだろう。

ただし、これは賛否両論だ。
スズキの引き立て方は他にもあるので
これはこれで1つの方法なのだが
キャベツソースがカレー粉に負けているのが
どうしても気になってしまった。



デザートにはココナッツのブラマンジェ。

味付けはまずまず。

ぷるんとした弾力とは完全に反対方向の仕上がりで
瑞々しさは嫁の好みであって私の好みではなかった。



デザートと一緒にコーヒーが・・・

こいつは出して欲しくなかった。

ヒーターが切られているのではと
疑いたくなるような温度で、
赤ワインでデザートを食べていた私はともかく
嫁の方はぶち壊しだったのではないだろうか?・・・



パン、前菜、スープが飛びぬけ
メインとデザートはまずまず。

コーヒーとオーダーミスは論外だったのだが
¥1,575というお値段とサービスを考えると及第点以上。

嫁は雰囲気も含めパリ4区よりも
こちらのお店の方が好みということだが私は逆の意見。

真偽のほどはご自分で確認していただくのが良いだろう。

ご馳走様でした。

レストラン ル・クープシュー
新宿区西新宿1-15-7西口ライフビル1F
TEL 03-3348-1610
11:30~14:00
17:30~24:00(L.O.22:00)
第3月曜定休

ランチ ¥1,575(グラスワイン¥600を除く)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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⇒ あなたはどっち?パリ4区もチェック!

新橋 玄氣カレーにて「ビビンバ風焼きカレー」をいただきます

2007-07-13 17:27:36 | 新橋・汐留・虎ノ門・御成門

日頃から「銀座の甚平喰い倒れ日記」をご愛読いただき
誠にありがとうございます。

誠に勝手ではございますが・・・



お陰様で今日でちょうど1周年を迎えることができました。

最初は3ヶ月も続けば上々だと軽い気持ちで始めましたが
皆様の叱咤激励もあり何とか1年続けることができました。

今更ながら1年前の日記を読み返してみると
携帯で撮った汚い写真に拙い文字面。

30を超えてからの1年間の成長を
素直に喜ばせていただきました。

今後とも皆様よろしくお願いいたします。

さてさて栄えある1周年を記念するお店は・・・



最近やたらと登場する新橋の
親父のディズニーランド。

仕事の都合で偏りが出てしまうのはしょうがないが
1番最初の日記が築地の海宝館で天丼を食べていたので
わざと天麩羅で攻めてみようとの衝動にも駆られていたのだが
生憎、昨晩遅くに食していたため今日は先日ちらっとご紹介した
カレーのお店を・・・

玄氣カレー。

名前の通り体を元気にすることに
クローズアップしたカレー屋さんだ。



頼んだのは普段あまり食べる機会のない焼きカレー。

その名もビビンバ風焼きカレー¥950。

こいつに大盛り¥150。温泉玉子¥100を
トッピングして注文させていただいた。

時間がだいぶ遅い14:00を回っていたこともあり
店内には私を含めて2人と貸切状態でいただくことに・・・

カレー屋の利点はとにかく回転が速いことなのだが
この焼きカレーだけは勝手が違う。

盛ってからじっくりと火にかけるので
7~8分程度は時間を要してしまうので
時間がない際には十二分にご注意いただきたい。



このカレー。

ビビンバ風ということもあって
カルビの他にもナムルやらキムチやら
そのまんまビビンバの具材が入れられている。

正直カレーとキムチを合わせるのは初めて。
大丈夫なのか?・・・



なるほど。

カレーのルー自体が果物の旨みを活かした甘辛い仕様。
キムチの酸味の利いた辛さとの相性は
思っていた以上にすこぶる良い。

歳をとったのか自宅でもできそうな
併せ方にピンとこないとは随分と頭が硬くなったものだ。

はぁっ・・・



温泉玉子にスプーンを入れる。

毎度のことながらこの瞬間が堪らなく好きなのだ。

茶色と黄金色のコラボレーション。
カレーのスパイシーさをこの部分だけは
まったりと舌を休ませてくれるように
卵の濃厚な味が包み込むのだが
とってもこれが好きな人にとっては
なくてはならないものだろう。

旨い。



この玄氣カレーを体を元気にすると紹介したのだが
その最たるもののひとつがライスなのだろう。

ここのライスは五穀米。

大豆・押麦・炒りゴマ・玄米・キヌアを使っているというが
写真では五穀っぷりが全然伝わりにくい。

とは言えナムルに混ざった
薄っすらと耀くこのごはんは紛れも無く健康仕様だった。

ただし、普通の米よりも値が張るということなのだろう。

大盛り¥150をまるで実感しにくい
ボリュームは私向きではなかった。



こちらの食事には
キャベツの酢漬けとコーヒーゼリーが付いてくる。

壁には新聞の切り抜きで
コーヒーの効能なんかを紹介していたので
こういった所も健康仕様なのだろう。

酢漬けはこれは黒酢なのか?
今まで食べたキャベツのどの酢漬けと比べても
全く当てはまらない不思議な味だ。

不味くはないが・・・



各テーブルには辛さ調節のための
自家製調味料が置かれている。

黒胡麻と白胡麻を合わせたこちらの辛味調味料を試そうにも
焼きカレーは信じられない程いつまでも熱い。

辛さよりも熱さとの戦いに精一杯で
こいつが活躍することはなかった。



ランチも終盤に差し掛かると
焼きカレーのハイライトが・・・

そう!おこげだ。

中国や韓国、スペインなど
おこげを愉しむ国はいくつかあれど
日本がそのひとつであって本当に良かった。

何も考えずにガリガリやって
芳ばしさを増したお米を口にいれる幸せは
毎度のことながら本当に楽しい時間だ。



焼きカレーと石焼ビビンバをかけたような今回のカレー。

味はまずまず。
ごはんが白米でいいからこいつの倍は
喰わせて欲しかったのが今回の正直な感想だ。

店名から一貫性を持たせたスピリチャルなお店なので
やや割高に感じるかもしれないが
お近くの方は1度お試しを・・・

ご馳走様でした。

玄氣カレー
港区新橋2-20-15駅前ビル1号館
TEL03-3572-2004
11:00~20:00(土は18:00まで)
日曜・祝日定休

ビビンバ風焼きカレー ¥1,200
(大盛り¥150、温泉卵¥100を含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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⇒ 銀座の甚平喰い倒れ日記 第1話(ちょっと恥ずかしい・・・)

虎ノ門 ハングリータイガーにて「ペスカコンバジ」をいただきます

2007-07-12 11:28:20 | 新橋・汐留・虎ノ門・御成門

私の胸が躍る街。

その名は虎ノ門。

官公庁が多いこともありリーズナブルに
恐ろしい量を喰わせてくれるお店が目白押しなのだ。

ちなみにそのうち登場するであろ
日本で1番旨い玉子かけごはんを喰わせてくれると
思い込んでいるお店もこの地にある。



昨日行って来たのは
夜のメニューのあわびのクリーム煮が絶品な
ハングリータイガー。
(こいつがメニューから消えたとか消えてないとか・・・)

界隈ではその名の知れた
名物おばちゃんのいるお店なのだ。



場所は外堀通りから
ビルの谷間を彷徨うようなところ。

初めての方は地図を事前に用意するべきだろう。

ちなみにはす向かいにあるビックラーメンも
恐ろしい量を喰わせてくれる有名店。

どちらのお店も私の胃袋向きな
芳ばしいおみせなのだ。

こちらの人気メニューは
ダニエル ¥900(カルボナーラ)
ペスカトーレ&バジリコ ¥1,200
個人的に好きなカプレーゼ ¥1,000
(白身魚のトマトソースクリーム和え)といったところか。



2番人気のペスカトーレ&バジリコを
大盛り¥150と共に注文させていただいた。

ちなみにこちらをペスカコンバジと
常連さんは注文する。

数分でやってきたのがこいつ。

店内は店の外まで続く行列でいっぱいなのだが
以前よりも量が減ってように感じてしまった。

私は名物おばちゃんをからかいすぎて
2度と来るなと何度も怒鳴りつけられるほど
口の悪いおばちゃんとのコミュニケーションを
楽しみにしているのだが生憎昨日の昼には見当たらず
量と含めて魅力が1/3だった。



ジャポネに慣れてしまったからなのだろうか?

アングルをかえても何だか物足りなく感じてしまう。
ママーのような極太スパゲティのジャポネとの違いは
茹で置きを炒めるのと茹で立てを絡めること。

リーズナブルにまずまずのスパゲティを
大量に食べるのならジャポネ。

やや値は張るが味には分のあるスパゲティを
そこそこ食べるのならばハングリータイガー。

私の境界線は丁度こんな感じだ。



バジリコの香りの中に魚介が立ち昇るスパゲティを
早速フォークに絡めさせていただく・・・

太めのパスタの茹で加減は申し分ない。
バジリコを馴染ませるオリーブオイルと塩加減も
程良い按配で以前よりもずっとバランス良く感じた。

旨い。

自宅でアンチョビのパスタを作る際には
オリーブオイルベースで作ることが多いのだが
どうもペスカトーレとなると決まってトマトソースにしてしまう。

こいつを試してみたい気にさせてくれた。



主な具材は海老、イカ、アサリにマッシュルーム。

あさりは例のウミグモによる大量死の問題で
わが家では自粛指定食材になっているのだが、
死んだ貝の味はすぐに判る。

生きたあさりでちょいとホッとさせられた。

ウミグモは人体無害と言われているが
私はお国の言葉を完全に疑っている。
混乱せぬように体に悪いけども黙ってる類の話は
そこら中にあるだろうと考えているのだ。



デザートではない。
2/3程食べ終えたところで味に変化を。

パルミジャーノに醤油をちょいと垂らして
バジリコとチーズの共演を愉しむ。

チーズを入れすぎた。

こればかりは自爆なのでどうもこうもない。

今回ジャポネと多々比較させていただいたが
こちらのお店。ジャポネを知る前までは
大喰いスパゲティランキングの上位に君臨していた。

世の中を知り原価率を計算しながら食べるようになると
どうもランキングが鈍ってきたのも正直な話。
ただし、おばちゃんの様子を見についつい行ってしまうから
これまた不思議な魅力だ。

私の従姉妹などは好みじゃないと言いきり
おばちゃんは女性は食べるのが遅いから
戦のようなランチタイムには来るなと言い切る。

憎めないお店に
ご馳走様でした。

ハングリータイガー
港区虎ノ門1-12-5第2土橋ビル1階
TEL03-3591-7081
不定休

ペスカトーレ&バジリコ¥1,350(大盛り¥150増しを含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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外苑前 蟹漁師の家にて「蟹玉炒飯」をいただきます

2007-07-10 19:54:38 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

外苑前の駅から青山一丁目に向かう途中に
妙に気になる看板を見つけてしまった。

蟹漁師の家・・・

想像するに蟹三昧なランチを
食べさせてくれるであろうお店に行ってみることに。

場所は外苑前の駅から徒歩1分。
青山通り沿いの一丁目に向かって左手に
外苑前には似つかわしくない
ビルの暗がりの狭間にその店はある。



薄汚れたエレベーターを3Fまで登ると
思いのほか開けた空間がそこにはあった。

どれもこれも¥1,000程度の
ランチメニューは案の定の蟹尽くし。

カニカニ炒飯というタラバがガツンと入ったものに
しようかとも思ったのだが、こちとら卵党。

蟹玉炒飯をもちろん大盛りで注文させていただいた。



数分でやってきたのがコチラ。

蟹玉炒飯にサラダ、デザートのゼリーに味噌汁で一揃えだ。

見るからにしっかりとした量の大盛りに
思わず口元が緩んでしまった。

緩む理由がもうひとつ。

見るからにとろ~りとしてそうな蟹玉を
餡がさらにトロトロに見せてくれているからだ。



蟹玉に切れ目を入れて中を覗いてみると・・・

パラパラの炒飯が目に飛び込んできた。

旨そうだ。

堪らず口の中に運び入れると・・・

塩加減が絶妙だ。旨い。

餡と蟹玉の味を考慮して
必要以上にごはんには味付けをしていない。

葱やレタスの味をしっかり感じながら
パクリパクリとやるのには申し分ないのだ。



蟹玉には認識できる程度の蟹が鎮座していた。

隣りのカニカニ炒飯にはセンターに
どっさりと蟹が盛り付けられている分
蟹好きにはこちらよりも満足度は高くなるのだろう。

餡の侵入をしっかりと蟹玉が防いでいるので
餡と玉子の国境沿いの鍋の淵近辺以外は
ハラリハラリのまま炒飯をいただける。

とはいえ、餡を吸い込んだものも旨いのだが・・・



味噌汁も当然の如く蟹味噌だった。

蟹の出汁がまずまず効いた味噌汁は十分な加点対象。
出されて嬉しい部類の味噌汁だったのだ。

蟹には身も付いているのだが
出汁に搾り取られた身は精も根も尽きた按配。

無理に穿って食べない方が無難だ。



ゼリーの方はちゅるんちゅるん。

硬めが好みな私には香料もきつく感じてしまった分
こちらの方はあまり美味しくはいただけなかった。

ちなみに写真にはないサラダの方は可も無く不可も無く。
全体としては¥1,000に見合う十分な食事だった。



元々が輸入蟹の卸をしているというこのお店。

リーズナブルに蟹三昧メニューを愉しむのには
活用のし甲斐がありそうだ。

渋谷、青葉台、大宮にも展開しているそうなので
蟹好きな方は一度お試しを。

ご馳走様でした。

蟹漁師の家 青山本店
〒107-0061
港区北青山2-7-16青山スカイビル3F
TEL03-3470-0773
11:30~14:30
17:30~23:30
日曜祝日定休

蟹玉炒飯 ¥1,000?(大盛り含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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渋谷 東京トンテキにて「トンテキ定食」をいただきます

2007-07-09 21:14:31 | 渋谷・原宿・表参道

ふーっ!山積みの作業がようやく終わって
結局今日は昼飯を喰いそびれてしまった。

というわけで今日は昨日日曜日のお話を。

私がスーツという名の作業着を購入しているのは
岩槻だかに本社を置くハナビシの渋谷店だ。

サッカーをやっていたこともあり
日本人離れしたレスラー体型に合うスーツは
吊るしではとてもとても着ることができないからだ。

そのハナビシの帰り道。
渋谷の東口の渋谷警察署のある歩道橋で
ブランチで見て気になっていたお店を
偶然にも発見してしまった。



東京トンテキ。

ビフテキならぬ豚肉のステーキことトンテキを
これでもかと喰わせてくれる私にぴったりのお店なのだ。

中に入ると内装に驚いた。

どこからでも調理の様子が目の当たりにできる
オープンキッチンを囲むように配されたカウンターはタイル貼り。

豚肉の塊を喰わせるお店に女性客がしっかりと多いのは
こんな雰囲気でペロリと食べさせてしまう
工夫の成せる技なのだろう。



こちらのトンテキのお値段。

トンテキ定食 ¥1,000(200g)
定食(大) ¥1,200(250g)
定食(特大) ¥2,200(500g)
スタミナ丼 ¥900(肉野菜炒めのせ)

となっている。

当然のように特大を注文しようとしたのだが
「これ食べたら晩御飯抜きだけど・・・」の厳しい教えが耳に入り
泣く泣く普通サイズを卵¥50と共に注文させていただいた。



7分程度で上がって来たのがこちら。

先ほどのタイル貼りとはこちらのカウンターのこと。
家もこういうカウンターが欲しいなどと
住宅ローンを完全に無視した一言は聞き流し
群馬県は上州とことん豚というブランド肉に
噛り付くことに・・・



ラードでソテーされた肉には
ガーリックチップと共にバルサミコに
ウスターやパイナップルなどを混ぜ合わせたような
特製のソースがたっぷりと和えられている。

ラードという豚から出た脂が混ざり合ったソースだから
トロピカルという表現は野暮ったいが
馴染んだ酸味と甘味を併せ持ったソースが
しっくりと落ち着いているのだ。

うん。旨い。



備え付けのメニューには
善光寺の一味やマヨネーズ、バルサミコで
味に変化をとのことだったのだが
元々が濃い目の味付け。

どれもコレも相性は良い。



溶き卵にして半分だけ肉にかけてみた。

豚自体を煮込んでいる訳ではないので
卵がソースを流し落としてしまい
卵好きな私と言えどもこればかりは
失敗と言わざるをえなかった。

残りは卵かけごはんにしていただいた。



こちらのお味噌汁。

単品ならば¥150。
鰹節にしろ昆布にしろ銘柄をウリにしていたが
鰹出汁ばかりが主張をし、完全に味噌が出汁に負けていた。
これまで豚肉のコストパフォーマンスの良さばかりが
際立っていたのだがここでケチがついてしまったのだ。



ごはんの加減は申し分ない。

今回、うちのお嬢様のごはんを半分いただいたので
大盛りにはしなかったのだが、
どちらも有料の大盛りを頼むならば
明らかにおかわりごはんをいただいた方が
お腹を満たすのには優れたお店なので
ごはん愛好家の方はおかわりを所望するのが
良いだろう。



香の物にはなすびが添えられた。

このなすび香りの高い酸味を利かせた
風変わりな味付けをしているのだが
豚の味付けが濃いのを踏まえると
ぴったりな新香なのだろう。

このレシピは学びたと思うほど
こいつは旨かった。



今回、豚のボリューム、肉質を考えると
★を4つつけたいところだが、
味噌汁のケチで半分削って3個半。

キャベツにしろキャベツの下に敷かれたもやしにしろ
栄養価を考えれば¥1,000では
十分に納得できるお店だろう。

嫁に内緒で500gに行こうかなと思いつつ
ご馳走様でした。

東京トンテキ
渋谷区渋谷2-22-10タキザワビル2F
TEL03-3797-9589
11:00~15:00
18:00~23:00
年中無休

トンテキ定食 ¥1,050(生卵¥50を含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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アメ横 大統領にて「もつ煮」をたんといただきます

2007-07-06 21:04:14 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

ない。ない。ない~っ!

何がないかってデジカメに
バッテリーを入れ忘れてしまったのだ。

今日は新宿で某蛸飯を食したのだが
こちらの方はまたの機会に・・・

しょうがないので
先日嫁と自転車を見に行ったアメ横のお話を。

私とアメ横の付き合いは長い。
中学生の頃に戦車に対する憧れを持ち、
ドイツやフランス、アメリカなどの
軍モノを買いに中田商店通いをそれこそ週一回は行なっていた。

中学生からするとジッポライターやら皮ジャンやらと
大人に対する憧れを象徴するような品々の揃ったアメ横は
まさに夢の時間を過ごすのにはうってつけの場所だったのだ。



高校生になると好奇心の矛先はエスカレート。

飲んだくれた親父達の集うお店で
勝手も判らないにもかかわらず
判ったフリをして入る。

本人だけがこ慣れたつもりで
周りの大人達にはバレバレだったお店が
上野寄りのガード下のお店。もつ焼き大統領なのだ。

20年近くかけて作り上げた
私のアメ横に行った際の定石を
嫁に教え込んだその足を癒すべく
久しぶりに立ち寄った。



ここの名物はお馬さんのモツ煮。

周囲の喧騒が炊き出しを思わせる独特の雰囲気が
こいつの絶妙の調味料になっている。

わが家はちょうど折りたたみ自転車を
買うか買うまいかの大論争の渦中。

ビールを流し込みながら
あーでもない。こーでもないと
モツ煮を待たせていただいた。



大鍋の煮えたぎる光景に胸が躍りながら一口・・・

うっ、駄目だ。

モツの下処理がちゃんとされていない。

モツ臭さが味噌にも移ってしまい
温かいうちならば何とか喰えても
冷めたら堪ったもんじゃない。

七味を大量にぶっかけて流し込んだ。



おそらく下茹でした後に洗いを怠り
モツの臭味を取りきらないままに仕上げてしまったのだろうが
最後に行った7~8年前はこんな味ではなかった。

今回だけの出来事ならば良いのだが・・・



気を取り直して串モノを。

こちらの串モノはせいぜい¥100~¥200程度。

イタリア人がパッとカフェに入って
ぱっとエスプレッソを飲むように
小腹の空いた日本人はビールと串モンを
サクッと食べるのに丁度良い良心的な設定だ。



葱とししとうは、
どおのこおのと言いようはない。

先のモツ煮の裏切りを含め
雰囲気というスパイスが帳消しにしてくれそうなまでに
活気に取られて何もかもを無心にさせてしまう。

家で焼いてもこの味にはならないのだ。



こちらはハラミだったかな。

問題ない。

芳ばしく焼けた肉っ気は
まさにビールのベストパートナーのひとつだ。



こちらはいか団子。

白身魚といかの割合が魚寄りな分、
いかっぽさは物足りないのだが
こちらも完全に魔法をかけられている。

つくねに関しても同様だ。

わずか15分だか20分だかで
怒涛の如く平らげさせていただいた。



正直。モツ煮には幻滅してしまったのだが
どうにもこうにも憎めない。

昭和な感じがそうさせているのか
その絵に溶け込む私を含めた
呑んだ暮れ達全員の賜物なのか
不思議とまた来ようという気にさせてくれる。

次回は頼みますよ。
ご馳走様でした。

もつ焼き大統領
台東区上野6-10-14 
TEL03-3834-2655
10:30~23:30
年中無休

もつ煮込み ¥420

甚平満足度 ★★☆☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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