銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

銀座 魚竹にて「あら煮大根」をいただきます

2009-07-24 22:56:40 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

あんなにも重かった筆を
動かしてくれたお店があった。

魚竹。

築地2丁目は警察署のすぐ傍にあるこちらのお店、
久しぶりに美味しい白米が食べたいと
立ち寄ってみたのだが、
旨いモンをいざ食べてみると、
こんなにも気分が晴れやかになるものかと
今更ながら驚かされてしまったのだ。



ちょうど下の写真がその日のメニューなのだが、
皆様ならばどのように食指が動くだろうか?

私めはというと
平政とあら煮で随分と迷った挙句、
アツアツご飯と味噌煮を一緒に口に運んだ際の
至福のイメージが脳裏をかすめ、
あら煮大根を注文させていただいた。

こういうのをきっと、
ゴールイメージと言うのだろう。



やってきたのがコチラだ。

ご飯にお揚げの味噌汁、主役のあら煮大根と新香、
それからわかめとシラスの酢の物。

このメニューの構成。

普通ならばごくごくありきたりだと
あっという間に片付けてしまいそうなものなのだが、
最後の活字の酢の物が付くのとそうでないのでは
見た目も料理のバランスも随分と違う。

ただでさえ美味しいこちらのお店のご飯を
平らげる手段が増えたという点を
見逃せなかったのだ。



湯気の立ち昇るあら煮はぶりだ。

大きさを見れば大物の鰤ではなく、
ワラサやハマチサイズのもの。

店主に聞けばワラサだと
答えが帰ってきた。

さっそくパクリとやると・・・

旨い。旨すぎる!



私は何をしていたのだろうか?

こんなにも食事が美味しく感じたのは
久しぶりの出来事で、
しっかりとよく噛む、
いや、噛み締める感覚を
意識することを随分と忘れていたようだ。

柔らかな大根を口に運ぶと
物理的にはそうはいかない
ハラリと解けるような感覚が
嘘のように胃の中に広がる。



骨の回りについた身を
1つも逃すまいと
夢中になって一膳目を平らげたのだった。

私は父親の影響で、

お客はお願いはしても決して謝るな。

という言葉が体に染み付いている。

「すみません。おかわり!」ではなく、
「お願いします!おかわり。」なのだ。

何をいきなり感傷に浸ってと
思われるかも知れないが、
ここのご飯は危うく「すみません。」が
口をついてしまいそうな程、
炊き加減といいお米自体の美味しさといい
申し分ない。

このご飯を有難がらずに
要求してしまうことは気が引けてしまうほど、
この日の¥1,000という価値以上のものを
もたらしてくれていた。



お揚げの味噌汁もにくい。

油揚げの格の違いを
玉葱の甘さと美味しい出汁で
見せ付けてくれるのだ。

先ほどのご飯と味噌汁は
おかわり自由と言うのだから
頭が本当に上がらなかった。

三膳目はマナー違反だと
お願いはしなかったが、
たとえ頼むとするならば、
確実に対価を支払う気にさせてくれた。



ちなみに今まで86㎏と言っていた私の体重は
ここ2ヶ月でついに90㎏になってしまった。

暴飲暴食をしてきたわけではなかったのだが、
このお店を出て原因を教えられた。

そう、良く噛んでいなかったのだ。

子育てをする身としても
自分が言い聞かされたように
子供にはしっかり噛んで食べなさいと
伝えて行かなければならない。

美味しいご飯をご馳走様でした。

魚竹
東京都中央区築地1-9-1
(築地警察の角から歩いて数十メートル)
TEL 03-3541-0168
11:00~14:00 17:00~22:00
土日祝定休

味噌あら煮大根 ¥1,000

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★★▲

⇒ 魚竹の夜の部の巻
⇒ 魚竹の親子丼の巻

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