良くなってきた、1$90円輸出型経済日本にとって、やっと1$90台に入った、
このまま続けばOK。AO
- ロイター
- 2013年01月18日06時59分
[ニューヨーク 17日 ロイター] 17日のニューヨーク外国為替市場では円がドルとユーロに対して3日ぶりに反落。一時1ドル=90円台に乗せ約2年半ぶり安値をつけた。日銀が景気浮揚に向け一段の緩和策を実施するとの観測が広がっている。
一方、ユーロは対ドルで3日ぶりに反発。スペインの国債入札が堅調だったことや、ポルトガルが予定通り市場復帰を果たすとの見方がユーロを支援した。
ドル/円は、90円水準にあったオプションバリアを突破し、一時2010年6月以来の高値となる90.10円をつけた。その後押し戻され、終盤は1.7%高の89.89円。日本当局が市場介入を行った2011年11月以来の大幅な上昇率となった。
ドル/円は、1月の米フィラデルフィア業況指数が予想外のマイナスとなったことを受けて上げ幅を縮小する場面も見られた。新規失業保険申請件数と住宅着工件数が予想以上に好ましい内容だったことから、投資家にはサプライズとなった。
ユーロ/円は2.4%高の120.23円。2011年3月以来の大幅な上昇率となった。一時2011年5月以来の高値となる120.31円をつけた。
ユーロ/ドルは直近で0.7%高の1.3380ドル。
ユーロは対スイスフランでも2011年5月以来の高値となる1.2490スイスフランをつけた。終盤は0.9%高の1.2480スイスフラン。
ロイターは関係筋の話として、日銀が来週の金融政策決定会合で事実上の物価目標を2%に引き上げるとともに、達成が見通せるまで無制限に国債買い入れなどの金融緩和を続けることを検討すると報じた。
TD証券の通貨ストラテジスト、グレッグ・ムーア氏は、この報道で日銀が積極的な緩和策を打ち出すとの観測が裏付けられたとし、これは円にとってかなりの下げ材料だと述べた。
円は、甘利明経済再生担当相が自身の過度の円安を懸念する発言は正しく解釈されていないと述べたことを受け、オーバーナイトで急落した。
日銀が次回会合で市場が予想したほどの緩和策を打ち出さなかった場合、円は反発する可能性がある。
アナリストによると、年度末が近づくと日本企業はポジション調整のため円を買い戻す傾向がある。
CIBCワールド・マーケッツは顧客へのノートで、各国中銀が外貨準備を調整する必要性を指摘。保有する円の価値低下を埋め合わせる目的で円が買われる可能性があるとし「結果として、円は短期的に下げ渋ることもあり得る」と述べた。