必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

最終回「ヨイコノミライ」

2011-12-11 23:55:50 | 歴史ファンタジードラマ「江」

本当に今更ですが、「江~姫たちの戦国」の最終回感想を書きたいと思います。
琉河の「12月12日までにやっておくことリスト」において優先順位が低かったために遅れてしまったわけですが、なにとぞご容赦ください。

で、いきなり冒頭で草刈正雄さん退場。
これは見逃した人も多かったのでは!
せめてOPテーマが流れてからしてあげてくださいよ。さすがに同情します。
最後は「頭皮は大切に!」というようなことを正信は言いたかったのだと思います。

でもって、内容に至っては詰め込み過ぎ。
何で最終回でこんなに忙しい展開になっているんだい?
北大路〇也先生が出番増やせとゴネたのか!?
今回の話こそが「江」にとって本当の主人公になり得るストーリーじゃないのか。
ドラマでは大奥法度が出来た背景には保科正之が関与していた!なんて素っ頓狂な説を唱えていましたが、別に今更驚きもしませんよ。
だから、この辺はじっくり丁寧に描いてほしかったところです。
最終回の内容だけでも
第46話「日光東照宮」
第47話「大奥法度」
第48話「御三家誕生」
第49話「娘の入内」
第50話「宇都宮釣天井」
第51話「三代将軍家光」
最終話「思うがままに生きてみた」
と7回分のネタはあるわけですよ。
本当に何がしたかったんだ、と言いたくなる展開でした。

それとお福の存在。
いつの間に江の犬になり下がったんだ!
確か第45話のラストで家光と江が和解するシーンはありましたが、それだけでお福は江に無条件降伏したのですか!
何で最終回だけ取ってつけたかのように(江にとって)物わかりのいい人物になっているのでしょうか。
この大河ドラマの最後の謎です。

ラストもラストで何となく感動して頂戴!みたいな展開にしていましたが、今までの功績のお陰で全く心が動きませんでした。
元々、無理があったんだな。篤姫と同じように江を語るべきではなかった。
琉河が本当に見切りをつけたのは第5話の本能寺の変の回でした。
信長の今わの際に登場する人物が「江」って、普通にありえない。出てくるとしても母上のお市の方でしょうに。
脚本家の「年上好きで知られる信長が実は…!」という石原都知事への挑戦とも受け取れる意気込みは分かりますが、信長が江を評価するに至る材料がドラマでは少なすぎました。
これで完全に白けてしまったのです。

優良コンテンツである戦国時代を扱っていながら、ここまで魅力のないお話を作ることが出来た脚本家をはじめとするスタッフ陣には敬意を表します。
ただ、一視聴者としての意見ですが、叶うならば今度は余計な設定を省いたオーソドックスな作りにしてください。主人公(というか脚本家)の崇高な精神は一般人である琉河では理解することが出来ないので。


21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
言うのも飽きました (tomohiro)
2011-12-12 05:41:09
このドラマや戰國ものに対しては言うのも
飽きました。
私が最近の大河に悪口を言うのは
不安だからです安定があれば月9や朝ドラ見たく
ケチをつけないと思います。
そして悪口には歴史や時代劇が好きだからです
だから、韓国時代劇がうらやましいのです。
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2週間ぶりです (えびすこ)
2011-12-12 08:52:53
大掃除とかしていたんですか?今年もあと3週間となりましたね。
今70代の人から見ると「孫世代」の主役の20代の俳優は、あまり馴染みがないかもしれないですね。名前を聞いても「あの人誰?」状態なので。この傾向のためか民放ドラマでも高齢者が見ないらしいです。これを踏まえると、不人気・低評価のドラマの大半は年配者の支持が低いと思います。
あまり言及する人がいないですが、今年は歌舞伎役者の起用がゼロでした。歌舞伎座の改修の影響ですね。
でも「篤姫」以降はだんだん扱いが悪くなっているような…?

確かにtomohiroさんの後に投稿が続いてますね。でも意図的ではないです。
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追伸 (えびすこ)
2011-12-12 09:09:11
最近の傾向を踏まえると、現時点で40歳以上の俳優が今後大河ドラマの主役に起用される可能性は低いです。2014年以降だと1970年代前半生まれの人が起用される事(2014年に1980年代前半生まれの人全員が30歳以上になるため。この世代は芸能界に数が多く競争率が高い?)でさえ微妙です。
1980年代生まれの俳優は、2013年までに6人が主役に起用されています。
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だからさあ、勿体ないんだよ (Sax)
2011-12-14 05:01:11
篤姫や天地人みたいに、歴史ヲタじゃなきゃ知らないような人物だったら、変な創作をしても視聴者から違和感や突っ込みは少ないけれど、歴史上の有名人(信長、秀吉、家康)と血縁関係のある江で変な創作をしたら、視聴者の違和感が高いに決まっている。
「滅ぼされた浅井家の血を残すために生まれた女性」「政略結婚とそこから来る夫婦愛&親子愛」みたいなテーマで、『父も母も義父も殺された、だが自分だけは生き残って、女として子供を産み、浅井家の血を後世まで残す』『政略結婚だったけれど、夫である秀忠とは仲良く幸せになりました』『娘も、私同様政略結婚で他の家に嫁いでいく、。寂しいけれど、結婚した家で幸せになってね。母親として、あなたを遠くから応援しています。』『福も私も、家光に立派な大人になって欲しいという目的は同じ。ただ、お互いの方法が違っていただけ』という明確な意思を江が持っていたら、女性の視聴者に受けたと思うんだけどねぇ・・・
(江と福の関係が偽善っぽいけれど、まあそれは大河お約束の主人公美化ってことでw)

PS.管理人さんは、坂の上の雲のコメントは載せるんですか?個人的には、あれはちょっと・・・な代物なんですけれどね。(某妄想の人みたいに、完全に肯定して絶賛している人が信じられない)管理人さんは、どんな感想なんでしょうか?
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私も完全肯定は出来ない (tomohiro)
2011-12-14 05:30:41
わたしも其れを感じました。
nhk海外ドラマ班が意地悪をするように
雰囲気の似た「トンイ」を持ってきたりするのは
「江」に対する気持ちでしょうね。
其れと坂の上ですが、私も完全肯定出来ません
他のジャンルでも肯定と絶賛の嵐
で埋め尽くす人間が気持ち悪くなるたちなので
でも、気合いの入った大河を番組改編期や
何年か一度のSpecialドラマとして流すのは
某妄想の人同様肯定かもしれません。
毎回毎回中半義務で大河を公開するよりは
休みながらいろいろやればいいと思う。
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初心者向け大河ドラマ入門 (ポケット保持)
2011-12-14 23:43:14
「江」の総括お疲れさまでした。
小生思うに、琉河様は総括をしないまま来年の大河に行かはるんちゃうかとも思いました。
ホント、素人の私にも今年のんは酷いってわかりましたわ。

例を一つ、こないだ書いたことの復誦になりますが、その登場人物わざわざテロップ出してまで出す意味あるのん?と云うのがあり、また、伏線の回収が下手だなぁ、ってのもありました。
先日のエントリで出した林羅山、確か春日局が何とか竹千代を跡取りにさせようと羅山に話しを持ちかけた回がありましたよね。それと最終回の、秀忠の決定が結びつきません。
いつの間に羅山は秀忠を口説いたんだ?

さぁて来年の「平清盛」はどうなりますことやら。
上みたいなタイトル書きましたが、昔は重厚(とおもわれる)作品でも見る人は見たんですからそれでいいと思います。
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今年の大河ドラマに安定性はありませんでしたね (琉河岬)
2011-12-18 21:29:34
tomohiroさん、こんばんは!

>不安だからです安定があれば月9や朝ドラ見たく
見ていて安心できる要素はありませんでしたね。終盤になって急に通説をなぞり始めたのには呆れましたが、終始どこかズレているドラマでした。
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主役の年齢 (琉河岬)
2011-12-18 21:35:13
えびすこさん、こんばんは!

>大掃除とかしていたんですか?
いえいえ、本当に個人的な事情ですので

>1980年代生まれの俳優は、2013年までに6人が主役に起用されています。
なるほど、確かにその通りですね。葵徳川三代で配役の高年齢化で週刊誌に文句をつけられたことがあったので、その反動かもしれませんよね。
若くして亡くなった人物が主人公(義経、龍馬とか)のドラマなら主役が若くても気にならないのですが、中年以降も活躍する人物だと、どうにもしっくり来ないですね。松山ケンイチさんがいい具合に老け演技をしてくれることを期待しています。
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「ご存じ!」的なお話が台無しでしたね (琉河岬)
2011-12-18 21:55:44
Saxさん、こんばんは!

>篤姫や天地人みたいに、歴史ヲタじゃなきゃ知らないような人物だったら、変な創作をしても視聴者から違和感や突っ込みは少ないけれど
そこなんですよね。篤姫が成功したのは、ホームドラマ的なストーリーでも「大奥」という舞台、篤姫の功績からいって違和感が無かったからなんですよね。
「江」で同じことやったら、失敗するにきまってるのにもったいないです。
お陰で「戦国モノに必ず出てくるイベント」も全て台無しになっていました。完全に方向性を間違えていましたね。

>PS.管理人さんは、坂の上の雲のコメントは載せるんですか?
至って普通のドキュメンタリードラマで特に感想もなく、歴史イベントも司馬先生の価値観に則って描かれているだけで特に興味も持てないので書くことはないかもしれません。
元々、原作が色々な資料を引用して司馬先生がコメントを付け加えていくような作りになっていると私は感じていましたが、ドラマもそれを踏襲してドキュメンタリータッチになっているような気がします。
それを
「余計なことを語らず行間を読ませる、当時の価値観を重視したドラマ」
と取るか
「個々のエピソードが淡々と描かれていて全体像が掴みにくい説明不足なドラマ」
と取るかは人それぞれではないでしょうか。
ちょっと綺麗ごとを語ってしまったので、文句を一つ。そもそも題材的に肩が凝る内容なので、予備知識も何もない人が楽しめるドラマにしてほしいです。
ドラマ冒頭でいきなり「あのバルチック艦隊を破った・・・」とか言われても何が凄いのか分からない人は本当に分からないと思います。敷居が高く一見さんお断り的な雰囲気を醸し出しているドラマは如何なものかと思います。
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行き当たりばったり!? (琉河岬)
2011-12-18 22:01:05
ポケット保持さん、こんばんは!

>伏線の回収が下手だなぁ、ってのもありました。
行き当たりばったりな脚本でしたね。家康の性格が晩年になっていきなり通説通りのタヌキ親父になったのには閉口しました。

>いつの間に羅山は秀忠を口説いたんだ?
最終回に羅山の「ら」の字も出てこなかったので驚きですよね。あれは、林泰文さんと富田さんのコントなんだと思うようにしています。
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