必然的なヒストリー

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【篤姫レビュー】波乱の花見

2008-04-20 21:02:43 | 大河ドラマレビュー《篤姫》

篤姫VS斉昭がメインであった今回。

この回で篤姫を際立たせるために斉昭を偏屈で傲慢で厄介なオッサン、というキャラ設定にしてあったのですかね。
「武蔵」「功名が辻」とその他大勢扱いされていた江守さん。
「篤姫」の斉昭役は“江守”キャラが立っていて大変よろしいかと思います。今回の斉昭を見て、やっぱり『海原雄山』役は江守さんが一番だと確信しました。(松平健では傲慢さが足りない)
ここに至っては、もはや史実との検証云々と野暮な事は言いますまい
面白ければ何でもいいです。もう、ついでだから慶喜役は中尾彬に替えて、コンビ出演させてやれよ。

キャラ設定の話でついでにもう一つ。
将軍・家定は自閉症(もしくは自閉症のフリをしている?)という設定にしてあるかと思うのですが、彼は脳性麻痺であったとも聞いたことがあります。その設定は不採用となったみたいですね。まさか家定のキャラ設定は「光とともに…」とか「だいすき!!」あたりを参考にしているのでしょうか。何だか怖いです。

ではようやく本題。
大日本史、もとい「大江守史」の予習をして、江守の待つ花見に臨む姫一行。
とりあえず、江守が自分の位置付けを分かっていた事に爆笑しました。
「結論、ワシは皆から嫌われている」(←要約)
この言葉が江守から聞けるとは。
はい、全く持ってその通りです。
しかも江守がそのセリフを呟いた時に誰も「そんな事ないですよ」とフォローしなかったのも良かったです。
これだけで、今まで見続けてきた甲斐があったというものです。
いともたやすく篤姫支持派に回るのも今までの経緯を考えるとどうかと思いますが、このドラマにおける江守らしくて良かったです。
一見、『傲慢に見えて、実は物分りの良いおじ様』と思われがちですが、琉河は騙されません
今までの江守の言動から判断するに単に『女の子が自分の相手をしてくれて嬉しかった』からだと思います。
その方が江守らしくていいです。
面白かったのですが心配事があります。それは篤姫との出会いによって、江守が「素敵なおじ様キャラ」に転向してしまわないかということ。
そんなキャラは江守には求めていないので、そこのところよろしくお願いします。

天下の副将軍であり、絶大な発言権を持っている江守が篤姫支持派に乗り換えた事により、事は急展開。
煎餅の焼き具合で篤姫が御台所になることが決定。どうやら本寿院も阿部と同じ意見を持っているようです。
この展開だと、本寿院との嫁姑バトルは展開されないのかな?
先にも書きましたが、やっぱり家定のキャラ設定が気になります。どう考えても疾患者のフリをしているとしか思えません。でもフリだとすると、その目的がイマイチ不明です。「病気のフリをしていれば他人は油断して本音を見せる」とか、そんな陳腐な理由だったら困ります。
フリだとするならば、しっかりとした動機が欲しいところです。


次回、篤姫と尚五郎の再会!?
また甘くて苦いママレードな展開に戻りそうです。
またか・・・、と辟易しているところですが、一方で
だけど気になるこんな気持ちは何故?
という思いがあるのも確かなわけで。


8 コメント

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見・花の乱・波 (がてう)
2008-04-20 22:14:23
出たぁ~、徳川慶喜。しかしどうして14代より15代が先に出たんだ?(←わかってるくせに)
しかし慶喜役が中尾彬サンなら、何とも濃い将軍になりそうだ・・・

今回のバトルは徳川斉昭がそれこそ血管が切れそうなほど怒らはったときはさすがにヒヤヒヤもんでしたがその後の態度の豹変ぶりに一瞬ズルッと来そうになりました。
「女の子が自分の相手をしてくれて嬉しかった」、先週の島津斉興ですら何やらエロオヤジの雰囲気だったんですから何をかいわんや。(笑)
この徳川斉昭、Wikiで調べましたが水戸藩の藩政改革に成功したはるみたいでそう云う意味では名君のようですが国政はどうもねぇ、なんか北宋の旧法党みたいですわ。
しかしこの人、「烈公」だけに切れ痔・・・じゃない、高血圧は持ってたと思います。

琉河さまのおっしゃる通り、このドラマのキャラは篤姫悟空の対戦仕様のようです。
徳川家定もきっと威厳をただそうとするようになるのかも。

先週の吉田松陰の件ご教示ありがとうございました。
仰せの通り教科書的な話しは簡単にするようですね、今後日米修好通商条約の締結や桜田門外の変、坂下門外の変、池田屋事件・・・といった数多くの項目が簡潔にされたりまた、端折られたりするのでしょう。
あ、そうそう来週は安政の大地震が発生するんでしたね。
斉昭の治世 (琉河岬)
2008-04-20 22:30:07
がてうさん、こんばんは!

>見・花の乱・波
おお!これはスゴイ発見ですね。
今回、逆立ちした三田佳子や市川團十郎がゲスト出演してくれたら面白かったのに。

>水戸藩の藩政改革に成功したはるみたい
斉昭は西洋軍式を導入し、農村整備にも成功している優れた政治家だったそうでしたが、「烈公」だけあって頭に血が上るのも早かったみたいで、そこが短所だったと思います。
性格が災いして家中分裂を招いたり、井伊と必要以上に対立したりしています。
ドラマだと短所ばかりが目立っていて、あまり有能さを感じないところがちょっと残念ですが「史実とは違う篤姫に懐柔される老人」という役柄ならお似合いかな、と思っています。

>篤姫悟空の対戦仕様のようです
家定・本寿院、そして未登場の大ボス稲森さんが控えてますからね~。これからも対決シーンが楽しみです。
今日は江守 (今日感)
2008-04-20 23:33:29
>女の子が自分の相手をしてくれて嬉しかった

まったく同感です。篤姫とツーショットでも、どんな攘夷論をぶっているのやら・・・酔っ払ってセクハラトークをしているのに違いありません。
もしかして泥酔状態・・・ (琉河岬)
2008-04-21 01:03:33
今日感さん、こんばんは!

あの斉昭が攘夷について語っていても、居酒屋で酔っ払いながら自民党について語っているおじさんにしか見えませんでした(笑)
宴会シーンの実況が無かったのが残念です。
本当に何のトークで盛り上がっていたのやら・・・。
Unknown (姫だるま)
2008-04-21 11:35:38
いや~、江守さんでこれだけ盛り上がれるなんて。
いや、江守さんだからこそ。か?

篤姫との対面シーン、ナンカ最初から孫でも見るようなまなざしでしたから「勝負はあった...」と思いましたが、やはり。
あの駄々っ子キャラも篤姫の前では好々爺と化してしまうんですね。

しかし、斉興とお由羅に(を?)「ぎゃふん」といわせたり、結果的とはいえ斉彬と英姫の冷え切った夫婦関係まで修復してしまったり、もう近頃の篤姫は向かうところ敵なし、ですね!
Unknown (tomohiro)
2008-04-21 21:24:54
甘くて苦いマーマレード・・。
こういうアニメやゲームといった
ヲタいネタに食いつく俺は駄目だな
るかさんのお話は詰まらない物が面白く見えるから
不思議。
このドラマ私の母がよく見てます。
VS江守 (琉河岬)
2008-04-22 00:56:21
姫だるまさん、こんばんは!

>いや~、江守さんでこれだけ盛り上がれるなんて
私も江守でこんなにレビューが書けるとは当初は思ってもみませんでした。
「篤姫」での江守さんは特に変な演技をしているわけではなく、普段どおりの演技をしているだけなのですが、こんなに面白く感じてしまうとは・・・。
インパクトの大きさでは堺さんも負けてはいないと思いますが、見てるだけで笑える時点で江守さんの勝ちかと。
あいつの笑顔に会いたい♪ (琉河岬)
2008-04-22 01:01:06
tomohiroさん、こんばんは!

ママレードボーイの主題歌をちょっと混ぜてみました。見つけて下さって、とても嬉しいです。

昔の漫画ですよね~。日曜の朝にやっていたのを覚えています。内容はあまり覚えていませんが、主題歌だけはよく覚えています(笑)
芸人のケンドーコバヤシさんがこの主題歌を歌っていたそうですよ。(^^;)

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