必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

第四拾七話「アイアム ア ヒーロー」

2010-11-23 22:48:10 | 大河ドラマレビュー《龍馬伝》

武田鉄矢「幕府が潰れたら武士が無職になるです」
坂本龍馬「そんなことどうでもいいぜよ!平民と混じって商いや畑を耕せばいいぜよ!」

いくらなんでも無責任すぎやしませんか、坂本君!
やり方もわからず、いきなり商売を始めろと言われても無理です。何らかの教育機関が必要でしょう。
雨宮処凛あたりが聞いたら、真っ先に抗議してきそうなやり取りです。

まさか龍馬は本気でそんなことが可能だと思っていたのでしょうか。
いやいや、そんなはずはありません。
なにせ、このドラマにおける坂本龍馬は西郷・大久保・木戸(眉なし慶喜なんぞは論外)よりもはるかに先見性に優れ聡明溢れる人物なのです。
それを考えると、商いや百姓で失敗し、プライドをズタズタにされ、追い詰められた武士がそこら中で反乱を起こす事を予想できない坂本龍馬はおかしい。

そこで琉河は、まことに心苦しいのですが敢えて反主流の説を唱えてみたいと思います。
『大政奉還により戦争がなくなり、旧時代でしか生きられない武士に死に場所すら与えず、生殺しにし、奴らが見下してきた下士や商人、百姓に頭を下げさせて教えを請わせる。そのうち我慢出来なくなった武士に内乱を起こさせ、みじめな最期を与える』
これこそが、坂本龍馬の武士に対する復讐だったのです。
“武士がなくなる世の中を目指す”というのは“武士が亡くなる世の中を目指す”という事だったのです。
ずっと「上士と下士」に拘り続けた龍馬の願いはここに成就したのでした。
近江屋で呆気なく暗殺されてしまったのは、この時の龍馬は本能寺でのうのうと茶会を開いていた信長と同じような心境だったからでしょう。

ちょっと奇をてらってみました。まあ、戯言だと思って見逃してください。


次回、最終回。
元BLANKEY JET CITYの人が登場。ある意味、亀治郎よりもVIPなゲスト。


2 コメント

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隗より始めよ (ポケット保持)
2010-11-28 08:16:42
「武士が亡くなる世の中を目指す」そうですか、う~ん、つまりは,
神様「坂本よ、そうか、そちはそれを目指しておったのか、ならば自分が率先しなはれ」
で、近江屋で殺された・・・なんてね。

いや、その策は、岩崎弥太郎のためにしたのかも、だって彼は早くから「武士をやめて商人に転向する」訓練してましたから。

> 元BLANKEY JET CITY
わからないので調べました、大河だけにドラマーの人が(強制終了)
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新説! (琉河岬)
2010-11-28 16:36:29
ポケット保持さん、こんばんは!

>神様「坂本よ、そうか、そちはそれを目指しておったのか、ならば自分が率先しなはれ」
広義の意味での自害説ですね!意外に真実かもしれません。龍馬に同調した中岡と刺し違えて死んだとか・・・。残りの相撲取りの人は口封じということで・・・。

>大河だけにドラマーの人が
ヴォーカルではなく、一般に馴染みの薄いドラマーの人を持ってくるあたり、冗談じゃないかもしれませんよ!
何せこのドラマはタイトルに「龍馬の休日」とつけてダジャレだか何だかよく分からない事をしますから。
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