今回、中身はなかなか面白かったです。
イギリス人の日本征服計画とか薩長激突寸前とか、楽しめるシーンが多くありました。龍馬の薩長同盟への布石も今回打たれたような気がします。
冒頭の岩崎のセリフ
「誰も彼もが龍馬に振り回されたのだ!」
という言葉が核心を突いていていいですね。龍馬を単なる正義の味方的な第3者ではないと岩崎を通じて伝えるところが素晴らしい。
OPの始まり方も赤色バックが格好良かったです。
しかし、たった一つ残念なことが・・・。
というより、琉河的にはこれが一番残念なのですが。
そうですね。
もうお分かりですね。
それは、大河史上最も安っぽいトメを見てしまったということです。
なんだ、高橋克実トメって。
あ、別に高橋克実さん個人に文句があるわけではありません。ドラマのクレジットや構成自体に文句があるだけです。
「西郷という役柄上、トメは仕方なし!」という次元ではないです。
そういう言い訳は『義経』の渡哲也と丹波哲郎&高橋英樹を比較する時に使うものです。
龍馬伝は単に、予算がないのか大物役者に軒並出演を拒否されたのかどちらかです。
だってね。
琉河は民放ゴールデン枠の連続ドラマで高橋克実のトメなんて見たことがないです。
33分探偵は未見なので「全くなし」とは断言できませんが、要は、この29話は民放以下の役者しか出ていないと言えるのではないかということです。
心ある優しい方は「1回ぐらい、そういう回があってもいいだろう」と思うでしょうか、大河ドラマはドラマの権威的象徴でいて欲しいのです。1回たりとも気を抜いてはいけないと思うのですよ。
例えば風林火山ですら、千葉真一退場後に緒形拳を出演させて市川さだんじトメという最悪の事態を回避させて、何とか大河ドラマの面目を保たせる事が出来ました。
それに比べたら、何という体たらく。
新撰組での伊原剛志がトメになった時と同じ現象が起きています。でも新撰組の時は石坂浩二、佐藤浩市、伊東四朗がそれぞれトメになった回を見ていたのでまだ笑えましたが、龍馬伝なんか前述に相当するレベルの役者すらいない。
せめて2~3人は、ほほう!と唸ってしまう大物役者を出して欲しい。里見浩太朗1人に荷を負わせるのは可哀相ですぞ。
あの風林火山ですら見栄を張るために仲代達矢と緒形拳を召還したんだ!
去年の天地人だって、松方弘樹や宇津井健を出してそれっぽく見せていた。
大河ドラマは紅白歌合戦と似たようなもので誰が出演するのか、というのも楽しみの一つ。
なのに。
今年はキャスティングがつまらない。
だからクレジットがなかなか引き締まらない。
特にトメが引き締まらないのでダダ漏れです。
クレジットは大きな筒状の袋。
役者が上から下へ流れていくのだから、下でしっかりと袋の端を縛らないと。
よく分からない役で出てきた石橋凌も下の端が縛れていないので、そのまま落っこちていきました。
どうせなら、石橋を西郷役にしてトメに回した方が、まだ見栄えは良かったのではないか?
いや、そこまで拘束する予算すらなかったのか。
だったら、倍賞か近藤をちょこっとでも出しとけばいいのに。
と、ここまで書いたけど、どうでも良くなってきました。
よく考えたら、龍馬伝の配役がしょぼくても琉河の人生には何も影響しないことに気付きました。
まあ何か、この記事も締まらずにダダ漏れですが、どうぞよしなに。
今日も朝からかんかん照りでセミがうるさいですが、涼しい風が吹いててきもいです。
パートがかわって、新キャラも続々登場してくれました、やっと出たか晋作。でも慎ちゃんはまだやなぁ(笑)
冒頭で弥太郎がおQを据えられてるシーン、そばの女性はてっきり夫人と思ったら千葉佐那だったとは。それにしても年取ってないな、前作の「初音」同様秘薬でも使ったのか(笑)
トメですが、今回の高橋克実さんと前作の笹野高史さんとではどっちが唖然とさはったでしょうか(笑)
まぁ小生もちょっと「あれっ?」ときたクチです。
ところで前回の「腹をくくる」ですが、小生の知識では、昭和51年の夏の高校野球の準決勝で、勝ったPL学園の監督のコメントを「あのとき同点にされてもいいと腹をくくった」とある記者が伝えたのが始まりと記憶してます。
>今回の高橋克実さんと前作の笹野高史さんとではどっちが唖然とさはったでしょうか
そりゃもう、高橋克実さんの方が驚きです。笹野さんはあの時点で「武士の一分」で日本アカデミー賞を受賞していましたから、権威好きのNHKなら笹野さんをトメにすることもあり得るだろうなあ、と覚悟をしていました。
しかし今回の高橋克実トメは氏の実績からしても全くの想定外だったので、その驚きは半端ないです。(高橋さんの代表作はいまだに“トリビアの泉”だと思っています)
>前回の「腹をくくる」ですが
私もコメント後、ネットで調べてみたのですがポケット保持さんの仰るとおりのことが書かれていました。意外に新しい言葉だったのでびっくりしました。
誤った使い方がそのまま定着してしまうのもは、何とも不思議な感じがします。