必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

【功名が辻・感想レビュー】長篠の悲劇

2006-04-23 22:20:59 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

幾度と無く過去の大河ドラマで描かれてきた「長篠の戦い」。
旧時代を代表する大大名「武田家」VS新興勢力「織田信長
この「功名が辻」ではどのように描かれるのか!?
第一話のプロローグで挿入していたぐらいですから、
さぞかし大石さんも力を入れている事であろうと勝手に考えていた琉河です。

感想は、いろいろな意味で斬新だと思いました。
千代の名台詞
「命の持ち帰りこそ、功名の~」
も拝聴できました。が、それを皮肉するような展開が・・・。

合戦シーンはオーソドックス(というか、ほとんど描かず。予算の都合?)でしたが、
長篠の戦いを柵を作るところから描くあたりが新鮮!
こんな、いい意味でスケールが小さい長篠の戦いがあったのでしょうか
いや、無いはずです!!!!
庶民を代表する“作事仕事人、源助(通称・大工の源さん)”の視点で
物語が展開していくところが、もう何とも!!
もうホームドラマというよりはヒューマンドラマ。人間交差点です!

以上が「何となく面白いなぁ」と思った点。
次に「何だかなぁ」と思った点。

その今回の主役である源助の死に方について、やや疑問が。
琉河は、先週から今回の予告を何回も流していたので
矢に刺さって死ぬ人物が源助であることは知っていましたが
あんな死に方をするとはまさに想定外。
「新撰組」の最終回で優香が突然死を迎えてしまったぐらいの想定外な死に方。
はたまた、デスノートにその名を書かれてしまったが如く理不尽な死に方。

琉河はてっきり
源助は嫌々、長篠に狩り出され
挙句、戦場を脱走したところを流れ矢に刺さって死ぬ

と予想していました。
その予想も普通に外れ、厚遇されていたにも拘わらずのアノ死。

琉河は無い知恵を絞って
大石さん&NHKの狙いを考えました。

①誰も思いつかない、奇をてらった展開にしたかった
②人の死を通じて戦いの悲惨さを伝えたかった
③武勇伝のネタに使ってもらいたかった、ペケポン!
④人間の運命とは予測できないものであり、理不尽かつ不可解であることを主張したかった
⑤お涙頂戴モノを描きたかった
⑥軽率な行動が命取りになることもある

③と⑥は、自分で書いておきながら問題外。
こんなのしか思いつかなくてスイマセンでした。
①だったら立派な外道です。鬼畜道に堕ちています。
②と⑤は有り得そうですが、源助の死に方を見ると外れていそうな。
④が正解でしょうか。六平太もそんなようなことを言っていましたし。
でも、「長篠の戦い」がメインなのに
現場そっちのけで、そんなカタルシスを主張されても・・・。

副田甚兵衛(佐治日向守)役の野口五郎さんが初登場しましたが
彼については来週の感想で。
秀吉の態度にも、微妙な変化が?これは深読みのしすぎでしょうか?
秀吉については、いずれじっくりと感想を書きたいです。

来週、長谷川京子さんが初登場!
秀吉と勝家のまさかの対立!!
そして山内家に待望の第一子が!!!
って、コレ盛り上がるのでしょうか。やや不安です。


16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんわ (くう)
2006-04-23 22:53:32
いつもお世話になってます♪



私は1・2・5に一票ずつ。

後は、このドラマの秀吉は裏切ったりせず

人情家である所でも見せたいのかな。。。と。。。



トラバがダブってしまいました(__)

申し訳ありませんが、一つ削除をお願い致します~。
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源介の死、、、。 (てれすどん2号)
2006-04-23 22:54:17
やはりひとのさだめとはそういうものなのではないか、、、と。観ている僕らにとっては「?」でも実はそれがリアルだったり。
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TBありがとうございましたm(_ _)m (まこ)
2006-04-23 23:31:04
源助の死。

やはり狙いは4番でしょうか?

でもちらっと6番もありえるかなと思った途端、

問題外と書いてあったのでズッコケそうになりました。

まだまだ読みが浅いようです・・・
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秀吉の描き方 (琉河岬)
2006-04-24 00:00:33
くうさん、コメントありがとうございます!



私も秀吉の情の深い面が随分強調されているなと思いました。彼の心情が今後、どのように変化していくのか、非常に楽しみです。

柄本さんの秀吉は、いろいろと推察できるので、見ていて楽しいです。



正直、今までは

「年齢が~~!!!」

とやや不満ぎみでしたが、段々と役が年相応に近づいているので、この頃では、逆に重みと深さが出て「はまり役」ではないかと思っている次第です。
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人の運命は奇々怪々 (琉河岬)
2006-04-24 00:05:34
てれすどんさん、どうもです!



本当に人の運命は分からない、

いつ死んでもおかしくはない、

という何とも言えない無常観を源助を通じて感じ取ってしまいました。例えば、天災等の予測不能な事故を彷彿とさせるような。なんかリアルですね。



う~む、ドラマの解釈は人それぞれだと思いますが、本当の意図を知りたいところです。
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どれが正解でしょうか? (琉河岬)
2006-04-24 00:24:49
まこさん、コメントありがとうございます!



>まだまだ読みが浅いようです・・・

いえ、私もズラズラと思いついたのを列挙しただけなので、どれが正解か分かりません。というか、この中にあるのかと?

私の推察にお付き合いいただいてありがとうございます



6番が正解だったら

「大石さん&NHKのスタッフの皆さん、厳しいなあ」

と言う意味で問題外としただけで・・

もし、不快な思いをさせてしまいましたら

申し訳ないです。
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ながしの (うさ)
2006-04-24 01:01:10
あの戦いで柵を作るところからはじまるドラマって見た事なかったですよね~。新鮮。

戦いシーンがあの短さなのも新鮮。

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功名 (あむろ)
2006-04-24 19:35:19
こんばんはー!



④かなぁ…。

合戦で敵将の首を取るのも「功名」

合戦のための柵をつくるのもある意味「功名」



源助は「功名」のために死んだのかな…?
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意図は・・ (おりょう)
2006-04-24 22:25:55
こんばんは

おもしろそうなので 参加させてください。(^o^)

私は 深い意味は全くない大石さんの都合なのでは?と思います。誰のせいでもなく旭を一人身にしたかった というのが最大の理由かな?と。

戦場で死んだら秀吉のせいになっちゃうし,突然病気になるのも変。本人の仕事熱心さのあまりの事故ならば誰にも責任がないわけで・・・

実際は どうなんでしょうね。
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ある職人の悲劇 (琉河岬)
2006-04-24 23:25:31
うささん、コメントありがとうございます!



>戦いシーンがあの短さなのも新鮮。

確かに

うささんのさり気に皮肉めいた(?)言葉に思わず爆笑しました。

予算が足りないのか、と視聴者を心配させるほど合戦シーンがショボかったですね。

タイトルに「長篠」という言葉を入れてはいけません。アレは反則です。
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