必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

【功名が辻・感想レビュー】母の遺言

2006-08-20 21:28:15 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》
今回、一豊・康豊の母であり、千代にとって人生の師であった法秀尼様が静かにその生涯を終えました。

物語の冒頭でいきなり一豊と康豊の兄弟ゲンカ。この2人って仲が悪かったんですね。初めて知りました。「槍働きでしか名を挙げられない!」と主張する一豊と「秀次を盛り立て豊臣家での地位を確立しよう!」と主張する康豊。端的に言えば、体を使って出世するか、頭を使って出世するか、の生き方の違い。対立するのは当たり前かも知れません。
この兄弟ゲンカを見て「あわわわ・・」と焦った千代は例によって法秀尼の許へ。ところが、頼りにしていた法秀尼は風邪で寝込んでいました。風邪をこじらせた原因が雨の日に観音堂へ
「一豊兄弟が仲良くなりますように」
と願掛けをしに行った事というのには驚きました。
今まで、彼女がそのような行動(もしくは願掛けに行く素振り)を見せたことがありましたか?
ほえ~~~っと思って見ていたら、呆気なくこの世を去ってしまいました。ちょっと急すぎやしませんかね!?
お互いの異なる性分を尊びなされよ。互いに学びあう事を忘れてはいけません
という遺言は確かに立派でした。でも武田鉄矢さんの最期に比べると感動度は低いなあという印象。というのも一豊兄弟は、法秀尼が言うほど仲が悪くはないと思うからです。なので、それを最期まで案じていた法秀尼の想いというのも、いまいちインパクトが薄いのですね。

で、場面は変わり、九州から帰還した秀吉はバテレン追放を宣言。
ここでまた細川家が登場。近藤正臣さんの出番、何気に多いですね。てっきり山崎の戦いで出番は終了だと思っていたのに。全てはお玉(ガラシャ)の出番を増やす為ですか。ガラシャと康豊が何か会話していましたが、スルーします。康豊も別の人と結婚しましたし。これで今後、康豊とガラシャの絡みのシーンが無かったら爆笑します。今までの展開はなんだったのかと。

北政所茶々&石田三成の構図も段々とはっきりしてきましたね。事の発端は秀吉が茶々を側室に迎えようとした事。北政所からすれば石田三成と茶々が豊臣家にのさばることが許せなかったんですね。茶々は、今回はまだ北政所の存在を気にも留めていません。だって、茶々が気にしている事はたった一つ。それは、石田三成の「心」。驚きです!茶々は心の底から三成を好いていたとは!!今までの妖しげな行動は全て三成の気を引く為だったのですね。茶々の目的は三成と一緒に栄華の道を突き進む事
でなければ
「そなたは、それ(秀吉の側室となること)で良いのだな」
と繰り返し聞かないでしょう!その後の三成に囁いた誘惑めいたセリフも全ては彼の気を引く為。だが、秀吉の忠義一本に生きる三成は、彼女の言動に何の反応も示さず。
何だか、茶々が可哀想になってきました。引くに引けなくなった彼女は、このキャラを捨てる事が出来ずに、これからは虚勢を張って生きていく事になるのでしょう。その手始めが北政所との対立。そして三成とは「戦友」として、共に豊臣家の権力を握るために奔走していくと。
これでもう一本、別の話が作れそうだな、オイ。ガラシャ&康豊ペアよりも茶々&三成ペアの方が物語としては面白いですな!
三成も実は茶々を想っていたという設定にして、タイトルは「僕は茶々に恋をする」とか「僕の初恋を茶々に捧ぐ」にすると。何なら、「三成は実は20歳までしか生きられない」とか「三成と茶々は異父兄弟」という設定にしてもいいですよ

ということで最終的には今回は法秀尼様のお話でしみじみと感慨にふけようと思っていましたが、茶々様のおかげで妄想が炸裂しました。おっ、来週も茶々様の出番が多そうです。これは楽しみ。
・・・・法秀尼様の話だけで良かったんじゃないの、今回ばかりは。一話に詰め込みすぎですって、絶対。

20 コメント

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こんばんは♪ (あむろ)
2006-08-20 21:57:49
こんばんはー!



どうやってもガラシャを登場させたい!という感じがします(笑)



確かに詰め込みすぎて散漫な印象でしたね。
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切なかった~ (ヒロ子)
2006-08-20 22:18:18
茶々様の三成殿への想いが分かり、切なかったです。

お互いに想いを遂げられなかったからこそ、想いは深まり、切っても切れない縁になっていくのでしょうか。

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こんばんは (まゆまゆ)
2006-08-20 22:20:45
「茶々パート」のインパクトがいつもに増して強くて、法秀さまの最期の印象が飛んでいってしまいましたね。



>三成も実は茶々を想っていたという設定

は今後出てきそうな気がします。

三成が茶々に告白したりして。。。
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Unknown (チエリ)
2006-08-20 22:29:39
茶々ってホントに三成にホレてたんですね。

単なるセクハラくらいにしか思っていませんでしたよ…。

そう考えるとちょっぴりせつなくなりますね。

あんなエロぢぢ丸出しの秀吉と結ばれてしまうとは…。
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茶々をあやつる (おりょう)
2006-08-20 22:36:42
こんばんはー(^o^)

逆に 三成は全く茶々の事を好いてなくて 茶々の気持を利用だけして、豊臣家をのっとる なんていうのもおもしろい気がします。三成の気持は どっちなんでしょうね?
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どうしてもガラシャ (琉河岬)
2006-08-20 23:13:02
あむろさん、こんばんは!



私としてはタイトル通り法秀尼様の関連話だけで1話丸ごと使って欲しかったです。こんな時にガラシャが出てくるとは、相当ネタに困ってですかね。
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茶々21歳 (琉河岬)
2006-08-20 23:30:16
ヒロ子さん、こんばんは!



今回の茶々様は切なかったですね。「悪女ぶっていた」というのが痛いほど分かりましたから。それが分かっているだけに三成も終始無言になってしまったのでしょうね。この通じ合っている2人がどのような行動を取るのか、興味が湧いてきました。
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三成GO! (琉河岬)
2006-08-20 23:37:25
まゆまゆさん、こんばんは!



三成には、ぜひとも色ボケジジイと化した秀吉の手から茶々を救って欲しいなんて思ってしまいました。



法秀尼様・・・、いろいろな意味で合掌。物語の構成が変だな、と思ってみたり。
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今回の秀吉は酷かった (琉河岬)
2006-08-20 23:40:51
チエリさん、こんばんは!



今回の秀吉は色ボケ全開でしたね。何であんなに顔が真っ赤になっているのでしょうか。しかも髪が乱れて変なオジサンになっていましたし。あれでは茶々がやさぐれるのも無理はありません。

茶々が法秀尼を出会っていれば、もう少し違う人生を歩めたかもしれませんね。
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AGE28、切なくて (琉河岬)
2006-08-20 23:44:18
おりょうさん、こんばんは!



>三成の気持は どっちなんでしょうね

今回の三成は茶々の言動に戸惑っているように見えて、腹の中では「自分の駒として豊臣政権の中枢に居座ろう」という魂胆を抱いているようにも思えました。う~む、この顛末は来週以降に持越しですね。
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