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春の九州を飛ぶ (7) - 切支丹の里・島原半島

2012-05-15 | 九州


眉山(819m)は、島原市街の背後に街全体を覆うように聳え立つ。雲仙岳の側火山として七面山,天狗山とともに連山をなす。

今からちょうど220年前の1792(寛政4)年5月21日、雲仙普賢岳噴火の最末期に頻発した大地震によって東斜面が崩壊した。

崩壊した土砂は岩屑なだれとなって、当時の島原の町の南側を埋め尽くしただけでなく、一気に有明海に突っ込んで大きな津波を発生させた。
この津波は対岸の肥後の国(熊本)にも押し寄せ、島原半島、熊本側の双方で甚大な被害を引き起こした。これを「島原大変肥後迷惑(しまばらたいへんひごめいわく)」という。

この災害による犠牲者は一万五千人に達し有史以来、国内最大の火山災害となっている。



この島原大変時に有明海に流れ込んだ岩塊は、島原市街前面の浅海に岩礁群として残っており、九十九島(つくもじま)と呼ばれている。(佐世保市から平戸市にかけて九十九島(くじゅうくしま)と別のもの)
これは地形学的に言うと「流れ山」と呼ばれる地形である。











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