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春の九州を飛ぶ (6) - 切支丹の里・島原半島

2012-05-12 | 九州


車を降りてから、この城が眉山(まゆやま)とちかぢかとむかいあっていること知った。
海ぎわの島原市街に対し、市街を追いおとすような勢いでそびえているこの休火山の山容は大きすぎて気味わるいほどであった。
雲仙温泉で有名な雲仙岳は、いくつもの連峰が盛りあがってできている。普賢(ふげん)岳、妙見岳、高岩山、矢岳、吾妻山などがそうだが、そのうちの眉山(眉岳)が、島原市街の背後に立ちはだかっているのである。
二十年ばかり前、陸路この町にきて、海路、熊本県の三角(みすみ)港へ去るとき、船上からこの眉山を見ておそろしさを感じたことがある。
(司馬遼太郎『街道をゆく』より)

 
 



島原半島は、有明海に向かってコブのように突き出た半島で、半島の中央に国見岳や普賢岳などの峰々を総称した「雲仙岳」が聳え立っている。

雲仙岳は、活火山として今も活動を続けているが、もともと島であった島原は、この雲仙火山の爆発物により九州本土とつながり半島になったといわれる。

そんな島原半島の東端、有明海に面した場所に位置する島原市は、雲仙岳の噴火による火山性扇状地と眉山東面の崩壊により形成された土地に立地している。



島原市街の風景を印象付けているのは、雲仙岳の前山として街の背後にそびえる眉山の存在である。













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