ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

スッポン

2011-09-04 22:59:42 | Weblog
今日の夕方、出掛けたときに、
アパートの管理人さんたちが、タライを囲んで騒いでいた。
大きめのカメが入っている。

ウサギの次はカメなんだ、と思って、よくよく見ると、
スッポンだった。
上海語で「かまれるぞ、気をつけろ~」「うわ~」と
騒いでいたらしい雰囲気だった。

あれは、ペットではなく、食用だった。

買い物から帰ってくると、
調理場から、何かを火にかける音がしていて、
スッポンのタライが、鍋のそばに置かれていた。
今日は、スッポンのスープか。

すごいなあ。
「そのへんのおじさん」がスッポンの料理をできるんだ。
さすが中国だなあ。

ちょっと興味あるなあ。
食卓に入れてもらいたい気もするけれど、勇気が出ない。

16元

2011-09-04 19:13:04 | Weblog
むかし留学していたころ、
北京王府井の吉野家の牛丼がご馳走だった。
すごい贅沢をする気分で食べに行ったものだった。

で、今日、上海に来て初めて、家の近くにある吉野家に行った。
牛丼とみそ汁のセット、16元。

お米は水っぽいし、みそ汁は味噌の味がしなくて、
乾燥ネギの匂いばかりが強い。
「16元よねえ」という味だった。
いまやご馳走でもなんでもない。
とりあえず空腹を満たすもの、という食べ物だった。
個人的には、すき家の20元のセットのほうが美味しいと思う。

週末に日本人が多く住むエリアを歩いていると、
駐在員の男性プラス化粧をした女の人、という取り合わせが目につく。
年配の人から若い人まで、いろいろ。

大手企業の駐在員だったら、
日本で暮らしているよりもいい家に会社負担で住ませてもらえて、
日本にいたときより、お金の余裕もある。
もし、あまり中国語が話せない場合、ローカルスタッフとも交流できず・・・、
まあ、いろいろと積もり積もって、
日本語が話せる水商売の女性と付き合う男性も多いけれど、
あの取り合わせは、一目見てわかるものだなあ。

上海で付き合っている分にはいいけれど、
もし本気になって、日本に連れてくることになった場合、
日本の生活の方が、会社に用意してもらっている上海の生活よりも、
格段に水準が落ちることを、いったいどのように、相手の女性に説明するのか、
すごく興味がある。
理解してくれる女性ならいいねえ、と思う。

さて、今日はセーレン・キルケゴールの『美しき人生観』を読み終わった。
そうそう。みんな「エロス」とともに、生きているんだよなあ。

上海は、だいぶ暑さがやわらいだ。夕方の風が心地よい。

散歩

2011-09-04 01:00:24 | Weblog
先日来お世話になっている貸本の方と「ブツ」の授受をしたのち、
友人と陜西南路と新天地あたりをブラブラした。

まずお昼ご飯。写真を撮るのを忘れたけれど、ペンネが美味しかった。
英語を話す白人の人がオーナーっぽいイタリアンのお店だった。



次に、ホテルオークラ、ガーデンホテルに行き、トイレを借りたものの、
やっぱり1階は5~6個あるトイレのうち、2個が詰まっていた。

きっと、中国のトイレットペーパーのほとんどは水溶性ではない、ということを知らない日本人が、
そのまま日本のように流してしまって、詰まっている。
貼り紙をしておくか、だれか配置しておけばいいのになあ、と思った。

で、夕方、まだお日さまがあるうちに、新天地でドイツビールを飲む。

 

すごく観光客っぽい。
友人も私も、ふつうに中国人と間違われるけど、一応、日本人なのだ。という気持ちになった。
観光地なので、いろんな人が通り過ぎる。
日本人は、すぐわかる。なぜなら、無防備だから。
「おっ、カモが来た」という感覚になるから不思議だ。

オーストラリア産の白ワインも飲む。



非常にいい気持ちになったところで、散歩。

 

チベットのブレスレットを買った。
出店のお姉さんは中国人だったんだけど、すごく感じがよかったので、嬉しかった。

 

なぜかマンホールに惹かれた。



高速の下が、なぜ青いのか、不思議。



いつの間にか、人民広場に到着。
遠くに、浦東のテレビ塔が見える。



ネオンが明るい。



そして、道ばたでもう一つチベットのブレスレットを買った。
ラブ・チベット。



上海に来てすぐ、お守りで日本から持ってきたアイヌのブレスレットをなくしたので、
かわりのお守りができた。

おぼっちゃま

2011-09-03 01:06:37 | Weblog
会社のオフィスで、同じ「島」の人たちがする私語が、
ネタ、切り口ともに好きではないので、
話が始まると、いつもイヤホンを装着し、音楽を聴くことにしている。

今週までは、その「島」の一角をなす人がいなかったので、
比較的静かだった。
来週からは戻ってくるから、
また50代の男性による「俺の話を聞け」トークが始まるのかと思って、
少しゲンナリしている。

例えば、先日ビザの話になった。
私は就労ビザで上海にいるけれど、その人は観光ビザをつないでいる。
そこで男性曰く、
「中国人の女の子でもつかまえて、とりあえず結婚すれば云々」

いや、日本人だから、という理由だけで日本男性がモテたのは、
すでに10年くらい前の話。
いま上海で暮らす中国女性は、考え方がもっとシビア。
地位、財産、コネ、すべてない日本男性なんて、見向きもされない。

でも、日本の男性は、いまだにバブル時期の、日本の過去の栄光にすがっている。
その姿が、本当に情けなく見える。
だから、関わりたくないと思う。

先日は、日本人の男性スタッフが、会議中に居眠りをしていた。
これが中国人だったら、即刻解雇を申し渡されるくらい上海は厳しい。

まったく、日本の男性は・・・、スマートでおぼっちゃま風だけど、
イマイチなあ、と思う。

銀行め~

2011-09-01 20:20:26 | Weblog
結局、macではインターネットでの銀行振込ができないので、
今日は朝から、家賃を払いに銀行に行った。
ATMで試すものの、某中国の大手銀行への振込ができない。
大手から大手への振込なのに、なぜ。

仕方がないから窓口に並ぶ。
朝だからあまり待たないだろうと思ったら、甘かった。

私は14番目。
13番目が呼ばれ、人が来ないから、14番が呼ばれた!
すると、お年寄りがゆっくりと歩き、窓口へ。
13番の人だ。

こういうとき、中国の銀行は、14番のコールを返上してくれない。
他の窓口は、15番、16番と進んで行き、
14番の私は、ひたすら13番が終わるまで待つしかない。
お年寄りは遅い。遅い。遅い。

フロア係の人に、事情を説明したら、
申し訳なさそうな顔をして、番号カードを再発行してくれた。
21番。
並び直しかい!!!

フロア係の人は、決して「このお客さまは、順番が飛ばされてしまったので・・・」と
窓口の人に話を通してはくれない。
きっと、窓口の人のほうが偉いから、フロア係の人は気をつかっている。

21番が呼ばれる前に、13番の人が終わったので、
お年寄りが立ち上がろうとしている横から、14番のカードを見せて説明。
そのとき、すでにその窓口の人は、次の19番をコールしていた。

19番の人は、窓口に来たものの、窓口の人に「待って、この人が先」と言われ、
今度は19番の人が、どんどん番号を飛ばされることになっていた。
すまぬ。

というか、なぜ私が申し訳ない気持ちにならなければならないのだろう。

まあ、19番の人も中国人だから、ちゃんと自己主張してどこかの列に入るだろうけど、
こうして、横入りなのか、並んでいるのか、微妙なカオスが出来上がる、と。

ギオン

2011-09-01 00:04:43 | Weblog
今朝、中国人の同僚が「鶴」の話の続きをしてくれた。
補足として、「鶴」は縁起がいい、長寿を意味する鳥だけれど、
仙人が乗っている鳥でもあり「定年おめでとう、お疲れさま」のようなニュアンスがあるよ、と。
若い人への贈り物ではあまり使わない、ということか。

非常に微妙だから、まあ、贈り物としては、
やはり選ばないに越したことはないんだろうと思う。

今日、上海に来て初めてトロリーバスに乗った。
むかし北京に留学していた頃はよく乗ったけど、上海ではいま、あまり見かけない。
普通のバスより揺れるような気がした。



夕飯は、上海人の女性たち4人と食べた。みんな20代後半。
一休さんの話と同列で、ポケモンの話が出てくる。
私にとっては、タイムマシンに乗っているようだ。

「SMAPの北京コンサートに行く?」と聞かれたので「行かない」と答えた。
「もし上海でやるなら行く?」と言うので
「チケットがものすごく安かったら行くかも」と答えたら、
「日本のコンサートよりも高いよ」と言われた。「なら、行かない」と即答。
ジャニーズの名前が、日本語読み、中国語読みチャンポンで出てくる。

「日本では韓流が流行っているんだけど、どう?」と聞いたら、
「韓国のスターは嫌い。みんなそうだよ」と。
SMAPファンの女の子は、「万博のコンサートがなくなったのは、
その直前に、韓国のスターで事故が起きたから」と。
そして、「あ~、そうだよね。それも一因だ」と、みな同意。
なかなかシビアだ。

「AKB、好き?」と聞かれたので、
日本語で「片っ端から殴りたい」と答えたら、なんとみんな聞き取れている。

日本のアニメやドラマは、放送日の翌日には中国語字幕付きで、
中国のネットで見ることができる。
海賊版だけれども、おかげで彼女たちは日本語を習得し、
次は日本旅行をしたいと言っている。
「どこへ行きたい?」と聞いたら、「東京、京都、奈良」と。
「東京は、秋葉原?」と聞いたら、「そう。ぶらぶらして、気になるお店に入ってみたい」と。
「京都、奈良ではどこに行きたい?」→日本語で「ギオン(祇園)、次に金閣寺」

どう考えても、ゲームとアニメの影響だと思う。
海賊版のおかげで、日本ファンが増えているんだなあ、と実感。