ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

中秋節

2011-09-10 20:54:10 | Weblog
中国の携帯電話は、中国移動の回線を使っているのだけれど、
ショートメールが正常に送れなかったとき、
「いま送ったメールは届きませんでした」または「やっと送れました」
という通知とともに、「一言ウンチク」が届くようになった。

たったいま届いたウンチク。

日本也有中秋节:日语中中秋节的正式名称是“栗名月”,日本人称赏月活动叫“月见”。

なんとなく訳すと、
「日本にも中秋節があります。日本語の中秋節の正式名称は“栗名月”で、
日本人は月を愛でることを“月見”と呼びます。」

く、く、栗名月なんて、いままで使ったことがない単語だ!
ということで、インターネットで調べたら、十三夜を栗名月と言うらしい。

中秋の名月って、十三夜だったっけ。
「十五夜、お月さ~ん」っていう歌詞の童謡があったような気がするんだけど。

で、もう少し調べたら、
どうやら月見は、主に旧暦8月15日から16日の夜(八月十五夜)と、
旧暦9月13日から14日の夜(九月十三夜)の2回行われ、
十三夜のほうは、中国にはなくて日本独自の風習なんだということ。

ということは、
中国人にとっての中秋節は、9月12日だけだから、
上のウンチク、微妙にずれているような気もするんだけど。

まあ、いいや。
日本と中国の文化的な繋がりを、国家の通信局が流してくれているだけで、
感謝したいところだということにしておこう。

来月の十三夜にもう一度、天津甘栗でも買って月を愛でるか。
「三笠の山に いでし月かも」と言ってみよう。

四半世紀ぶり

2011-09-10 20:24:31 | Weblog
mixiで数年前に再会し、そのままリアルでは会っていない小中学校時代の同級生が、
初中国、1人、中国語話せず、でも、上海に来る明確な目的あり、しかも仕事ではない、
という状況で上海に来たので、昼食を一緒に食べた。
およそ四半世紀ぶり。
人の多いところで待ち合わせたら、絶対わからない。
ということで、ホテルのロビーまで迎えに行った。

中国人は、あまり1人で食事をしないから、
一皿の量が多いので、一人旅だと適量の食事に出会えず困る。
ということで、彼女は、小龍包とビールそれにコンビニで食べ繋いでいたらしい。

彼女のリクエストは「上海ガニ」だったのだけれど、
季節がまだ少し早いので、蟹づくしメニューは始まっておらず、
普通の上海料理を食べに行くことにした。

事前に、会社の中国人スタッフに、美味しいお店を紹介してもらっていたので、
南京東路から一本入っただけという立地で、
地元の上海人が行くお店に入ることができた。

観光地からほど近いのに、メニューは中国語の標記だけ。
日本語はおろか英語すらない。
でも、こぎれいで、いいお店だった。
隣には、中秋節を親族全員で祝う団体さん。
会話の声が少しうるさかったけれど、おかげでこちらも会話が弾んだような気もする。

メニューに蟹があったので、注文してみた。
季節が早いから、もしかしたら輸入品かもしれないけれど、これはしょうがない。
味付けが上海風だったら、まあ、それでいいでしょう、というところ。



2時間くらい食事をし、
その後、彼女はスーツケースを引っ張りながら地下鉄に乗って空港へ、
そして、「また上海に来そうな予感がするし、それに日本でも会おうね」と言いながら、
日本へと帰って行った。
旅慣れているようだけど、なんと、たくましい。

その後、私は、会社からもらった月餅券を引き換えに行った。
中国の会社は、中秋節の前になると、お客さんに月餅を配るだけでなく、
社員にも月餅券を配る。
今年は、有名なお茶屋さんの茶月餅。



せっかくだから、今年の中秋節、9月12日の夜にでも食べようかと思う。

中国人からの質問

2011-09-10 02:21:37 | Weblog
今日は、中国語ばかりの一日だった。
一人だけ日本人だと、いろいろと日本のことを聞かれる。

中国人からの質問その1
「なぜ、日本人は男性も女性も、あんなにお酒を飲むのか」

私が「なんでだろう」とボケたら、「あなた、日本人でしょう!」とツッコミがきた。
で、中国人たちが解説してくれたことによると、
「日本人は仕事上のストレスが多いから」と。
そこで私が、「最近は少なくなってきたけれど、むかしは上司が帰らないと、
部下だけ先に帰るって、できない雰囲気があったね」と言ったら、
同僚の女性が「うそー、信じられない。そりゃ過酷だわ」と。
中国人にとって、他人に自分の生活のペースを強要されることは、
非常に「あり得ないこと」らしい。

中国人からの質問その2
「なぜ、日本の軍人は切腹をするのか」

戦争時代の映画やドラマを見ると、日本人はみんな最後に切腹をする、と。
それが非常に不思議だったらしい。
「生きて虜囚の辱めを受けず、という言葉があるんだよ」と説明した。
「もともと切腹は武士が行っていたことで、一般の人は違ったけれど、
戦争の時代、一般の人にも強要されたから、
女性や子どもにも、自害した人がたくさん出たね」と言っておいた。

中国人からの質問その3
「日本にも科挙はあったのか」
「日本にも宦官はいたのか」

「中国のような科挙はなかったし、宦官はいなかったよ。私の知っている範囲では。
でも、昔の権力者は、男の子を夜のおともにすることがあったらしいよ。
身体は男性のままで、そういう奉仕をすることがあったって」
これには、中国男性が「身体はそのままで、そんなこと・・・、なんてつらい人生なんだ」
と言っていた。

中国人からの質問その4
「日本にも少数民族はいるのか」

「北海道や沖縄には、そういう人がいるよ。
今はほとんど独自の文化が消えてしまっているけどね。もったいないね。
それに、日本人も、かなり混血だよね」と言ったら、納得していた。

中国人からの質問その5
「天皇って何?」

これは難しい。
「日本の歴史のなかで、天皇の役割はいろいろと変化があったけれど、
もともとは、農業国家である日本の祭祀を守る人なんだよ」と答えた。

すると中国人から「イギリスの王室みたいなもの?」と聞かれたので、
「いや違うよ。イギリスの王室は自分たちで資金力をもっているでしょう。
でも日本の天皇家は、すべて税金で生活をしているから、自分のお金がないの。
自分で稼いだお金なら、どんなふうに使うか自分で決められるでしょう。
でも、天皇家は、そうじゃないから、使える範囲が決まっているし、
いま私たちが考えるような自立とは、まったく違う生活をしているんだよ」と答えた。
すると中国人から「それは、すごく不便だわ。大変ね」というコメントが出た。
やはりここでも、自分のことを自分で決められない人生というのは、
非常に大変な人生だというニュアンスがあった。

次に別の中国人から「でも、右翼たちがいるじゃない」と言われたので、
「でも、天皇が何かをできるということは、いまはないね。
法律の範囲を超えたことは、できないよ」と答えた。

とかなんとか、もっと細かい話もあったような気がするのだけれど、
これらをすべて中国語で説明したので、ちょっと疲れた。
私の答えもすべて正しいわけではないけれど、ちゃんと伝わっていたらいいなあ。