ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

月餅

2011-09-11 18:46:11 | Weblog
昨日、友人のために買った地下鉄の乗車カードに、
「先下,后上,文明乘车」とあった。

意味は、「降りる人が先、乗る人は後、マナーのある乗車を」くらいかな。
上海といえども、降りる人を待たずに、我先にと乗り込む人はたくさんいるし、
順番を守ろうという意識は、相変わらず低いと思う。

でも、降りる人が全員降りてから乗ろうとすると、
たまに、乗っている途中で車掌さんに扉を閉められ、
はさまれてしまったり、乗り遅れることがある。

そんなとき、
ホームの駅員さんも、普通にOKという意味の旗を振っている。
きっと誰も見ていない。

ということで、順番を守ろうとすると、
痛い目にあったり、損をするので、やはりみんな、我先にと乗り込もうとする。
「まずは、職員の教育からじゃない~。っていうか中国だから、そもそも無理」
などと考えながら、ニヤニヤしていた。
そしたら、案の定バチがあたり、
昨晩は、寝ようとすると文明開化の音がして寝つけなかった。
あの蚊め、どこへ行ったのか。今晩も襲来するのだろうか。

昼間、そういえば月餅は、ものすごくカロリーが高かったことを思い出し、
夜に食べると太るので、昼間のうちに食べてしまおうと、1個取り出した。
全部で4個入り。縁起物なのに、4個入りなんだ。

今日食べたのは、プーアル茶風味とのこと。



味は、まあまあ。好きでもないし、マズくもない。
ただ、やはり自分では買わないお菓子だ。

アヒルの塩漬け卵が2つ入っている月餅は、1個で夕飯と同じくらいのカロリーがある。
そのむかし、食事が足りていなかった時代には、よかったかもしれないけれど、
私にとっては、とにかく脂っこくて、しょっぱくて、重い。

お茶風味の月餅は、そこそこ軽くて、甘さ控えめだったから、
きっと現代風なのだろう。助かった。

いま本当は名月かもしれないけれど、今日の上海は曇天。
というか、上海の夜で、すっきりと月が見えたことって、あまりない。
もともと大きな川と海が近くにあり、土もたくさん水分を含んでいるから、
水蒸気が多く、最近は大気汚染もひどい。

月ですらそうだから、星なんて見たことない。
東京も、立地としては、川が多くて海に面しているし、湿度も高い。
でも、いくら大気が汚れているときでも、上海よりも夜空はきれいだった。

上海は、雲に映るネオンの灯りを見て、
「ああ、都会って明るいな」と思うところなんだと思う。