さていよいよ動かせるか?という事でラストスパート。
最後にキャブのとこのインシュレーターを取り付け、準備万端。
インシュレーターは中古品を使ったのですが、どうも破れているらしくマフラー用の粘着ガスケットをべったりと塗りこみ。インシュレーターは新しいものにしなければいけません。
最後にチェーンの張り具合と後輪のバランスを調整。走る気満々です。
スイングアームのシャフト部にチェーンが干渉するかな~?と思っていたのですが、チェーンスライダーが家の玄関に転がっていたのを思い出しコレを磨いて取り付け。コイツは新しくした方が良いような感じもします。
あとは各部の増し締めや調整をして、とりあえず走れる段階に。
外観上は既に一通り出来上がった感がします。
いよいよエンジン始動。かなりドキドキ・・・。
ガソリンは前に入れているので、早速メインスイッチをON。
この瞬間がたまらない♪
キックをしてエンジンに火を入れます。
ああ・・・これまでの苦労が走馬灯のように・・・。
ところが案の定キックを繰り返しても動きません。
というか10分くらいキックを繰り返してもエンジンが動き出す兆候無し。
なんかあるな~・・・。
調べてみるとキックしてもプラグから火が飛びません。
電装系に問題?と思い、配線を確認したのですがプラグは新品(イリジウムIXプラグ)な訳ですから、どうやらコイル、ポイント、イグニッションコイルの3点のうちどれかに不具合がある模様。これらの点火系はジェネレーターからダイレクトに配線されていて、セレン、バッテリー等の充電機器やその他電気回路から完全に独立しており全く関係がありません。
ああ・・・動かないな・・・と気を落としながらおもむろにメーターを見るとニュートラルランプは点灯しています。
ホーンを鳴らすとホーンもあまり元気な音ではないものの『ブ~~』と作動。
ウインカーも左右作動します。
今回内部の回路の痛みがひどく、完全にバラバラにして後から買ったC200などのスイッチ部品を流用して組みなおした(詳細書くのを忘れていましたが、かなり手間な作業だった)左右のハンドルスイッチはきちんと作動している模様。ホーン、ウインカー、ニュートラルランプはバッテリーからの電源供給なので無事作動しているわけです。初めてこのスポーツカブの動作が見れた感じでちょっとうれしかったり。ヘッドライトはバッテリーを経由しない電源回路なので、メインスイッチのライトONをセレクトしてもエンジンが作動しない限り点灯しません。
電気回路の問題については想定内(予想より良く出来ている)というところでしょうか。
さあ、点火系を修理しなければ。
部品が揃わずなんともならなかったのですが、やっと最低限必要な部品も揃いました。
まずはエンジン。先日のオイルストレーナーを灯油で磨いて組み込みし、クラッチが切れなかった不具合を対策しました。またまたワイヤーの金属保護の部分を剥いてワイヤー部の延長です。これでなんとか対策OK。といってもコレがまたなんとも手間です・・・。
一通りエンジンも組みあがり、ミッション他の動作も確認しましたのでオイル注入。家においてあったCBの残りのモチュールを使用しました。すぐに捨てるのにチョットもったいなかったかな・・・。
続いてバッテリー。先日購入しておいた6Vのバッテリー(6N-2A-4)です。
電解液を注入して使用準備OK。赤と青の線を結線してバッテリーバンドでバッテリーを本体に固定しました。
ここで気が付いたのですが、バッテリーを付けた状態で左のサイドカバーが閉まらない・・・。元々付いてたバッテリーと同じサイズなのに?とフト思い出すと、左のサイドカバーを取り付けるステーの上に針金でもう一つステーが付けられていたことを思い出しました。塗装するときに外したのですが、何かな~?と思ってはいたのですが、こういうことだったんですね~。
バッテリーが大きすぎるのか、サイドカバーが小さい違うものなのか・・・。
エアクリーナーも取り付けです。
とりあえず元々持っていたもので程度の良い方を取り付けしました。
いずれは新しいものにしなければ・・・。
そして最後にずっと待っていたパーツ。
コレが無かった(無くした)為に今までエンジンが組めなかったのです。
エンジン内の『プッシュロッド』。
このOHVエンジンの特徴としてプッシュロッドがあるわけですが、当初こいつが何なのかさっぱり分からなかった私はずさんに扱ってしまい、ついには一本無くしてしまいました・・・。
なんとかC100のプッシュロッドを手に入れやっと組み立てです。
もう一つおバカな話として、当初エンジンをバラしたとき汚かったオイルパイプを全て切断してしまいました。まあすぐに手に入るだろう・・・と思っていたわけですがとんでもない。このスポーツカブのオイルラインはエンジン腰下からキャブレター、キャブレターからエンジンヘッドへとキャブレターを中継するようになっていて、2本あります。このエンジンの腰下からキャブレターへのオイルラインはゴムチューブで被覆している特に長いもので、スポーツカブ専用のものです。
というわけで簡単には手に入らないわけです。
最近このオイルラインがスポーツカブ専用のものだと気が付いたのですが、とりあえず当面はC100のオイルラインを使って、C100のように腰下からヘッドへ直接ラインをとるようにしました。
そもそもキャブレターを中継するのはおそらくキャブレターの始動性アップのためのもので、特にキャブレターの機能として必要なものではありません。
というわけでいよいよなのですが・・長くなってきたので続く(笑)
さて・・・スポーツカブで参加するイベント計画。
やはりC110で参加して、同じようなOHVカブ他旧車を見るというのを一つの目標にしてある程度期限を限定して仕上げてきたのですが・・・。
第一弾で計画していた四国自動車博物館のBIKE ON DAYに続いて第二段で計画していた『カフェカブパーティーin京都』の日がやってきました。
・・・え~、まだ全然出来ていないので参加出来ずと言うことで。
近日中に無事完成するのだろうか・・・。
元々C110用のYピストンという話で買ったものですが、Yピストンの実物を見たことはないので多分Yピストンだろうという所です。
見た目もかなり出っ張っている感じでハイコンプ仕様という事でしょうか。Yピストンであれば是非使ってみたいところだったのですが、一つ問題が。
トップに『0.50』の印があります。
ノーマルピストン+0.50mmの径という事だろうと思いますが、うちのノーマルシリンダーに入るのか?シリンダー側も0.50mm広げないといけないのではと思ったりで今回は使用を控えたという話です。
それにしてもYピストンにも色々なサイズがあるのですね。
ちょくちょく見させて頂いているrontaさんのブログで、rontaさんのスポカブのエンジンは『55ccのYピストン入り』と紹介されていたと思いますが、55cc(多分C115のシリンダー)でのYピストンというものもあったのでしょうか?
そういう組み合わせが可能であれば、それが純正域での最強エンジン仕様かと思ったりでやはり最終的にはそれにしたい所ですね~。
丁度信号で止まっていたのでじっと眺めてみると、それはハンターカブことCT110でした。この赤のハンターカブ、先日も市内のどこかで見たのですが、見たときは『お!』と思ったのですが、すぐに忘れてしまい今日また会って思い出したというところです。
どうもその方はこれを通勤で使われているようですが、今日見たこのハンターカブと先日のものは多分同じ(通勤で使用されている方はそんなにいないかと・・・)かと。
一度じっくりと見させていただきたいものです・・・などと考えるところが最近すっかりカブにやられているな~と感じるところですが・・・。
早速分解作業。右のサイドカバーを開けます。
特に何かがおかしい感じもしません。
この状態ではキックをしてもクランクシャフトは回りません。
このクランクシャフトについている右側のカップリングのようなドライブギアがクラッチとかみ合うと、クラッチ側には溝がきってあるので、左の大きなカムギアが回る→ドライブギアが回る→クラッチが回る→クランクシャフトが回る という事になります。クランクシャフトについている小さなギアはカムシャフトを回すためのものです。この状態でキックするとドライブギアまでは回転します。
という事はドライブギアからクランクシャフトへの動作がうまくいっていないと言う事。
こう一から考え直すとクラッチに原因があることが分かります。
とりあえずクラッチを合わせ直してロックナットをかけます。
こいうしてみるとロックナットが重要な部品な事がよく分かります。
こいつをきちんと締め忘れたか・・・?
ロックナットをかけてキックペダルを付けてキックするとクランクシャフトが回ります。いいですね。カバーをつけ直してOK。試しにキックペダルを押すと・・・・
手ごたえが・・・。またクランクシャフトが回りません。
分かりました。
『クラッチが切れてしまっているわけです』
またなのですが、クラッチケーブルを付ける時に短いな~とは感じていましたが、無理付けしていたわけですが、既にクラッチが切れているわけです。
今回どのケーブルもワイヤーが短い状態になりケーブルの取り付けにもその他にも非常に困難。ハンドルの取り回しが急と言っても・・・。困ったものです。
とはいってもやはり腰下には自信が無い私などは不具合があるとすぐに自分の組み方が悪かったかと考えてしまいます。ダメですね・・・。
雨も降ってくるのでと車体を別のところへ移動させたのですが、移動中に何か音がしてミッションがうまく作動しだした模様。オイルも満タンに張っていないので、何かギアが引っかかっていたようです。
で、色々と確認していくと昨晩切れていないと思っていたクラッチはちゃんときれます。クラッチきってチェンジペダルでギアのシフトも可能。
N⇔1⇔2⇔3⇔4⇔ とチェンジしている様です。
こいつはロータリー4速だったわけです。
ニュートラルにするとちゃんとキックしても後軸は回転しません。
ここまではGOOD。
ところが何故かキックペダルを押してもフライホイールが回る気配がありません。
要はクランクシャフトのギアが連動していない!?という事でしょうか・・・。
もはやエンジンを積んでしまっているので問題があればこのまま対策したいところです。
苦節7ヶ月、ついにここまで来ました。
ちなみにガソリンタンクの方は先日からまたハイオクガソリンを5L以上(結構よく入る)張っているのですが、ガソリンの洩れの兆候はありません。
どうやら先日の手直しでガソリン洩れは対策出来たようです。
だんだん車体の感じが分かってきました。
やはり最終的にはこのスタイルならスポーツシートの方がすっきり見えるし、バックステップじゃないと乗ってるときのポジションがおかしくなりそうです。
まあとりあえず・・・という事で。
クラッチワイヤーも付け、ハーネスも接続し、あとは・・・・と思っていた矢先、おかしな症状に気が付きました。
『クラッチが切れない?』
チェーンを張る段になって気が付いたのですが、キックペダルを付けてこれを手で押してみるとスプロケットが回ります。
ギアが入っているから?とチェンジペダルをぺこぺこやってもチェンジする様子も無い。
あ、クラッチ切ってないとクラッチをレバーで切り、カバー内のステーが動いているにも関わらずギアもチェンジできず、この状態でキックしてもスプロケットが回るんですよね~。クラッチが全く切れていない模様。
(今まであんあまり考えたことは無かったけども、ギアの構造上クラッチどうこうとは関係なくニュートラルに入ってなかったら常にキックでスプロケは回転のような気もする)
しかもキックしてもフライホイール=クランクシャフトが回らない・・・。
こっちは絶対おかしいと思います・・・。
再度エンジン下ろして腰下分解か!?
パーツリスト、サービスマニュアルとにらめっこしても結論も出そうに無い所ですしね~・・・。
とりあえずカーボンが溜まっていた燃焼室内と特にエキゾースト側を清掃。
金属ブラシをドリルに付けて磨きました。結構綺麗になったか!?
次にバルブの擦りあわせを。
バルブの接地面にバルブコンパウンドを塗り、バルブステム部にオイルを塗って、準備OK。バルブの擦りあわせ作業です。
タコ棒の吸盤のところをバルブの面に吸着させて、ゴシゴシ。
けっこう楽しい作業です。ひととおり磨いたらバルブコンパウンドをふき取ってスプリングなどの再組み立て。
組みたてたら燃焼室側にガソリンをはって洩れチェック。
どうやらバッチリ気密出来ているようです。
OK。
このバルブスプリング下にはワッシャーが片側に1枚づつ付いていました。
今回洗浄中にでもそれが外れたらしく、自分で外したつもりがないのにいつの間にかワッシャーが増えていたのであせりました。
しかもギアのところのワッシャーと間違えたらしく、この部分のワッシャーは加工してはめ込まないといけないという面倒なことに。まあ腰下をもう一度分解するのよりもましです。
という事でヘッド組みつけ。
C110はアルミヘッドでなかなかカッコよいです。
とりあえずココまででフレームに乗せてみます。