カツ★ガレーヂ

Vintage Motorcycle Laboratory

フロントフォークあれこれ

2012-01-29 18:17:53 | CB72R
久々の更新ですが、年末に残してしまった仕事が大体かたがつくのに一ヶ月もかかってしまいました。その間ほとんど休みも無くバタバタでしたが、合間にボチボチと作業を進めています。と言う事でまたブログの方も再開を。


年始に四苦八苦していたCB72のフロントフォークばらしですが、色々やった結果あっさりばらせました。オイルシールがボトムケースについており、オイルシールがフォークのパイプのストッパーとなっている為、分解には必ずオイルシールを抜く必要があるわけですが、このボトムケースに付いているオイルシールを抜くには上のメッキハウジングを抜く必要があるわけで・・・。
それが外せず困っていたのですが、結局色々やった結果「回したりややこしい事をせずそのまま引き抜いたらいいだけ」でした・・・。
ハウジングの裏が錆びていてボトムケースに固着していた為に何をやっても抜けなかっただけで、実際はそこまで抜けないものではないようですね。単にボトムケースにハウンジングが差し込んであって、それをフォークスプリングで押えてあるだけの構造です。


しかしこれまでにCB93やCB450もフォークをOHしてきましたが、これだけ年式が近い外見もそっくりな3車種ですが、構造はそれぞれ違いますね。見比べると面白いです。
他車種に比べてCB72のフロントフォークの特徴は何と言ってもフォークスプリングがインナーでは無くアウターに付いている事ですね。
フォークスプリングはスプリングとボトムケースのハウジングに挟まれて固定されているという60年代初期のホンダの仕様。CR110やCR93などもこの仕様だったかなと。
シールはボトムケースにオイルシールのみが付いています。
ボトムケースの形状は違えど、CB72は前期も後期もこの仕様です。


それに続いてCB93のフロントフォーク。外観こそはCB72初期の鉄ボトムケースに類似する形状ですが、フォークスプリングはインナースプリングに変わっています。CB93が1964年発売ですのでCB72とはほんの数年の違いでは有りますが、こんな所でも改善が見受けられます。スプリングがインナーに変わった最初のモデル?でしょうか。
その他の変更点としてはオイルシールがボトムケースに付いているのは同じですが、メッキのハウジングにダストシール(形状としてはオイルシールと同様)が付いていると言うシール2重構造となっていて、うちの3車種の中では最も凝ったつくりがされているフロントフォークです。


そして1966年、CB450K0のフロントフォーク。見た目CB72後期のフロントフォークそっくりですが、CB93同様スプリングはインナーになっています。オイルシールはボトムケースでは無くCB93ではダストシールが付いていたメッキのハウジングの位置に変更となっており、ボトムケース側にはシールも何も有りません。
CB93のフロントフォークを機能そのまま、少々簡素にされた仕様です。これが最もメンテナンス性は良いですね~。
CB72の発売が1960年、CB450の発売までに約5年の間が有りますが、色々とホンダさんが試行錯誤されたのが良くわかりますね。



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3 コメント

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フロントフォーク (村澤郁哉)
2014-07-22 22:15:39
初めまして、2014年7月22日現在CB72のフロントフォークをオーバーホールしようとしているのですが後期型のオイルシールが中々手に入れることができずにいます。
KATSU'sさんはどのようなルートで手に入れたのでしょうか?
2年前の記事に質問してしまい申し訳ありません。よろしくお願いします。
Unknown (KATSU)
2014-09-12 22:03:04
>村澤さん
ブログ放置で申し訳ありません。
お問合せの件ですが、どこかの部品交換会だったのではないかと思います。
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2017-07-08 23:53:41
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