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スポーツカブC110の点火コイル

2012-01-08 06:54:22 | スポーツカブC110
製造後50年を経過する車両もあるスポーツカブですが、レストアするに当たって不調が多いのが点火コイル自体の不良。うちのスポカブも大体皆点火コイルがやられて交換しています。


そんな不良点火コイルですが、そのうち自分で巻き直して修理しようと廃棄せずにほとんどとっています。右が初期型のイグニッションコイル一体型点火コイル、左が後期型の点火コイル(イグニッションコイル別体)です。後期型の点火コイルは形こそ違えど今でもほとんど同方式のコイルですが、イグニッション内蔵コイルは初期の頃のC100/C110のみ。トラブルも多く熱だれしだすと点火が不安定になる物も有ります。そもそもイグニッションコイル自体が熱を持つものである上、それがエンジン内に入ると全く放熱ができないかと。ホンダさんもその欠陥はすぐに分かったらしく1962年~1963年頃の車両からはイグニッションコイルを別に分離して設置する方式へと切り替えています。


まずは後期型の点火コイル。外部の被覆をはがして銅線をばらしていきます。
使用されている銅線は0.8mm程度で特にこれという変わったところも見当たりません。
一番外側のみ1列37巻き程度でしたが、その下は大体1列42~46巻き程度巻かれています。


この手のコイルは銅線もしっかりとしておりコイル巻き部自体が被覆されているのでこの部分が不調になる可能性は低いかと。この手のタイプのコイルで点火不良になった場合は大体外に出ている端子部の腐食か、コイルから出ている線の保護被覆内での断線などの可能性が高いと思います。
そういうことも有って修理で巻き直すなどの必要は無いのですが、少々点火の出力をいじったものを作ろうと思うので折を見て自分で巻きなおす予定。こいつは簡単なのですが・・・。


さて問題のイグニッションコイル一体型コイル。通常の点火コイルよりも頑丈に被覆が巻かれているな~と思いばらしていたのですが、ぴょろっと細い毛の様な物が被覆の間から顔を出していたので被覆の繊維かと思ったのですが、よく見てみると銅線でした。銅線の太さなんと0.02mm!


思えば「点火コイル」は見慣れているのですが、このコイルは点火コイルと言うよりもほとんどイグニッションコイルです。中央部に点火コイル、その外側にイグニッションコイルになる二次コイルが巻いてある2層式。イグニッションコイルの中は見た事が有りませんでしたが、もうちょっと線の太さも太いのかと思いましたし私の方で巻き直せなくても巻きなおしに頼めばいいかと思っていたのですが、ちょっと「私とかではこのタイプは無理っぽ」です。
単に線が細いと言うだけでは無く線と被覆が交互に巻かれている(テープの様なものに細い銅線が張ってあるものをテープごとぐるぐる巻きにして作ってある)のは考えていたコイルの巻き直しという感じではないなと。普通のコイル巻き直し屋さんでも無理かな~。巻きなおすとしたらイグニッションコイルの再生ができる方で無いと難しいのかな・・・?それとも根気があれば出来るのか?
私の方でこいつの修理をやるのは挫折です。
コイルの巻きだけでなく一体型コイルとして完全に再生するのを一度見てみたい!



・・・とこんな感じです、ベンリィ号さん。
コメント (2)
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