幸せアップ+α

TVを見ていることが多いし、いろいろ感じることがある。

「向田邦子を読む」楽しい

2021-09-15 10:11:41 | 

今年は向田邦子さんの没後40年ということで、

TV、新聞、本などで、話題が続いています。

先日、本屋さんをのぞいたら【向田邦子を読む】があり、

即、買いました。

邦子さんの妹さんの和子さんと、浜田マハさんの対談

(2017年)や、思い出交遊録:山口瞳、森繁久弥、田辺聖子さん

などなど、どこを読んでも楽しい。

 

和子さん: 直木賞を受賞した直後の時です。

姉が、「何も知らない書く世界にきて、すごく大変だったけど、

やっぱり茨の道を選んでよかったとポロッと言ったんです。

そして「私もやっと小説家として、スタートラインに

立てたかな」って。

 

原田: 人間の本質をキャッチすつのが本当に上手。

さらに、その本質を性善説に基づいて捉えている。

誰に対しても、その人のサニーサイドを見つめているという、

人生における「良い癖」のようなものを持っていたんですね。

 

向田邦子は戦友だった 山口瞳 直木賞選(1981年)

芥川賞の選考委員である丸山才一さんに、こんなことを言われていた。

「選考委員になって、いちばん辛いことは、候補者に自分より

小説がうまい人がいるときね」

向田邦子は、あきらかに、私より上手だった。

 

森繁久弥 (1998年)

三周忌を前に、弟の保雄さんから、姉の独立した墓を建立したいので

墓碑銘を考えてほしいと依頼されました。

駄文を刻むのは恥を千載に残すことになりますが、

決意して、こう記しました。

花ひらき はな香る

花こぼれ なほ薫る

 

今度はもう、「こんなの、嫌い」

「三週間かかって絞り出した文句なんだけどなあ」

なんてケンカのしようもなくなりました。

・・・

その人のサニーサイドを見る これは真似したいです。

難しい・・・

 

花ひらき はな香る

花こぼれ なほ薫る

これは、邦子さんも気に入ると思います・・・

 


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