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「師任堂(サイムダン)、色の日記」は、期待以上に面白い。
イ・ヨンエの相手役を務めるのは、ソン・スンホン!
初めての正統派時代劇出演となる彼が演じるのは、
サイムダンと結ばれないと分かっていながらも、
一途に、そして生涯に渡りひたすら愛し続けた王族であり天才画家イ・ギョム。
美しいながらも精悍なまなざし、優しい一面から芸術の才能に満ちたワイルドな
一面まで様々な姿を披露し彼の新たな代表作となった!
ソン・スンホンはファンではなかったのですが、イ・ギョムの役が良いので
ファンになってしまいました。非の打ちどころがないような役です。
切ない役なので見ているとちょっと辛いこともある。
彼は古風な感じなので時代劇が似合うと思う。
サイムダンは逆境にも負けない強い女性です。チャングムに通じる役柄です。
サイムダンの次男ヒョルリヨンは勉強が大好きですが、エリートが通う学校は
母のサイムダンから諦めるように言われている。貧しい暮らしで無理。
学校の外から、皆が諳んじている漢文を一緒に声に出して嬉しそうな健気なヒョルリヨン。
ペク講師が彼の姿を見て、才能を見抜いた。
以下はコラムから:
中部学堂に欠員が生じ、新しい生徒を入れることになりますが、
サイムダンの次男ヒョルリョンを推すペク講師の思いは真っ向から否定され、
姉母会の母親たちが名家の子供以外は嫌だと言い出し、厄介な展開に。
そんな面倒なご婦人方ににこやかな笑顔を向け、
「知の対決」で決めてはどうか
と提案&了承させてしまうギョムの、巧妙な懐柔術ににんまり。
(姉母会は権力者の奥さんたちですが、
ギョムの美男ぶりに皆、KO!)
ギョムの提案により「知の対決」で、サイムダンの次男ヒョルリョンと
1名の学籍を競うことになったのは、富豪の息子テリョン。
ヒョルリョンにとって思いがけないライバル登場に一瞬ヒヤヒヤさせらますが、
テリョンとその母親が登場した瞬間、思わずほくそ笑むことに。
(太った母と息子で美味しい物を食べることに一生懸命で勉強はできない。
韓ドラの俳優陣を見ていると、イ・ヨンエのような美女や
マツコのように太った女優や太目の男の子などが
ドラマに欠かせない人材が揃っている)
そして、なんといってもこの回の見どころは、
事前に試験問題が漏れていたことを知ったギョムが、
ヒョルリョンとテリョンに課した一風変わった入学試験です。
それは、目の前に置かれた小さな木箱の引き出しを、
先に開けたほうが中部学堂に入れるというもの。
(お線香が消える前に、ただ、引出を引くだけ)
なんじゃそれ?という感じですが、そこはギョムです。
これには2人の人間性を見る心理テストのような意味合いがありました。
実は試験前、テリョンはヒョルリョンに
「中部学堂に興味はないが試験に失敗したら
食事もおやつも与えないと母親に言われた」
となげき、一方のヒョルリョンもテリョンに
「ご飯を食べなくてもいいから中部学堂で学びたいと母親に頼んだ」と明かしておりました。
どちらも試験に落ちたくない理由があり、相手の事情に胸を痛めるのですねぇ。
だから、相手のことを思うと自分が先に引き出しを開けることはできない。
(姉母会の人を差別する醜い姿とは違い、
2人の子供の優しい心に涙が出る。とても良いシーン)
結局はギョムのはからいで2人とも合格になるのですが、
これは母姉会の教育ママたち(あるいは両班社会)に
向けたギョムのアンチテーゼだったのでしょう。
「教育とは、互いを思いやることを学ぶことでもある」
というギョムの型破りな、しかし真っ当な信念が、粋に表されたエピソードですね!
そういえば、サイムダンの子育ても、
「いくら勉強ができても、兄弟を思いやれない子では意味がない」
という信念があったなぁと、ふと思い出しました。
(ヒョルリョンは見た目は優等生風ではなく、何処にでもいるような男の子なのがいい)